磐田支局 八木敬介
やぎ・けいすけ 1980年、島田市生まれ。2003年入社、22年4月から磐田支局長。これまで主に経済、政治分野を担当してきました。頑張る県内の中小企業、小規模事業者を紹介していきたいです。ガンダムのおまけ付き商品を見るとつい購入してしまいます。
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エビイモ栽培の担い手に 7人が苗の定植研修 磐田で講習会
JA遠州中央は10日、磐田市特産エビイモの新たな担い手の確保につなげようと、栽培講習会を同市松之木島の農地で開いた。栽培に関心がある市内などの7人が苗の定植を体験した。 JA職員らから「エビイモは乾燥に弱いので、植える前にしっかりと水をかけて」などとアドバイスを受け、大きく育つよう一定の間隔を空けて手植えした。親イモを育てるため脇芽を取るなどの基本も学んだ。10~11月の収穫まで月1回程度、除草や防虫、水やりなどの研修に取り組む。 同市はエビイモの生産量日本一。同JAによると、近年は生産者の高齢化が進み、収穫量は減少傾向。産地維持に向けて2007年に講習会を始め、毎年、参加者の1、2人が
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磐田商工会議所、新会館が完成 交流スペース設置
磐田商工会議所が建設工事を進めていた新しい商議所会館(磐田市中泉)が完成し9日、竣工(しゅんこう)式が開かれた。「まちと人をつなぐ、開かれた商工会議所」を目指し、会員や市民が立ち寄れる交流スペースなどを設置した。 関係者約100人が神事やテープカットなどを行い、完成を祝った。鈴木裕司会頭は「仲間に寄り添う商議所として新会館とともに新しい歴史を刻んでいきたい」とあいさつした。 旧会館が老朽化したため敷地内で建て替えた。新会館は鉄骨2階建てで、延べ床面積1300平方メートル。商議所の事務所や会議室、パソコン教室、テナント区画のほか、2階にジュビロードなどを見渡せるデッキ、会館南側にはキッチン
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ヤマハ発動機など15社で組合 半導体仕上げ「後工程」自動で 省力化28年までに導入
ヤマハ発動機など15社は7日、半導体製造の「後工程」の完全自動化・標準化を目指す技術研究組合を設立したと発表した。人手不足の中、半導体や製造装置のメーカーなどが連携し、半導体を最終製品に仕上げる工程の省力・効率化につなげる。 後工程ではシリコンウエハーから切り出したチップを基板などに固定して配線し、保護材で封入した上で最終検査を行う。人工知能(AI)の普及などで半導体の需要が高まる一方で、装置間の搬送など人手による作業もあり、労働力の確保が課題になっている。 新設の半導体後工程自動化・標準化技術研究組合(SATAS、サタス)にはヤマハ発のほか、米インテルやオムロンなどが参画した。メーカー
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祭典組織「玉匣社」命名150年祝う 磐田・久保町自治会が式典
磐田市中泉地区の久保町自治会(山田哲会長)は5日、祭典組織「玉匣(ぎょくこう)社」の命名150年記念式典を同地区の府八幡宮で開いた。地元住民ら約150人が神事などを行い、節目を祝った。 1873(明治6)年に「祭神の御霊(みたま)が宿る匣(はこ)山車がある」との意味で命名した当時の神職大場重光さんへの謝意を込め、子孫の大場祐子さん(78)に感謝状と、玉匣にちなんだ記念品を贈った。地域の子どもたちは祭りばやしに合わせ手古舞を奉納した。 山田会長は「時代が変わっても祭りで培う仲間意識や連帯感はまちの発展に欠かせない。これからの150年もつないでいってほしい」とあいさつした。式典前後には地区内
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女子ラグビー・アザレア・セブンと協定 スポーツ振興へ連携 磐田市
磐田市は30日、女子7人制ラグビーチーム「アザレア・セブン」を運営するアザレア・スポーツクラブ(久保晃一代表理事)と、スポーツ振興に向けた包括連携協定を結んだ。 女性をはじめ誰もがスポーツに関われる環境づくりや、市民の健康増進につながる活動、青少年の健全育成支援、シティープロモーションなどで協力する。市役所に久保代表理事や選手ら5人が市役所を訪ね、草地博昭市長と協定書を交わした。 草地市長は「女性アスリートとしての生き方を示し、子どもたちに憧れる存在になってほしい」とあいさつ。久保代表理事は「日本一のスポーツのまちを担えるよう頑張りたい」と意欲を示した。
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平安末期の女官「千寿の前」思い、舞を奉納 磐田で小中学生が披露
磐田市にゆかりがある平安末期の女官「千寿(千手)の前」の供養祭が29日、同市野箱の傾城塚で開かれた。地元住民ら約50人が参加。法要や地元小中学生による舞の奉納を行い、千寿の安らかな眠りを願った。 小中学生4人はそろいの朱色の着物姿で扇子を持ち、事前に練習を重ねた「千寿手まり歌の舞」を華麗に披露した。住民らは千寿を弔っている傾城塚の前で焼香などを行った。 千寿は現在の静岡市生まれ。源頼朝から、捕虜になった平重衡の世話を命じられ、恋仲となった。重衡の死後は尼となって思い人を供養し、傾城塚の近くで生涯を閉じたとされる。2人の悲恋の物語は能の演目にもなっている。
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記者コラム「清流」 まちづくりの主役
磐田市には自治会と別に、各地区のまちづくりを担う「地域づくり協議会」がある。市の交付金を元手に子育て支援や防災・防犯などの活動を展開している。高齢者の移動支援など特徴的な取り組みも多い。 そんな市民自治を加速させようと、学識者や市民団体関係者らでつくる検討委員会が新しい条例を市に提案した。多様な住民が主体的に地域課題の解決に関わるよう促す理念条例案だ。取材でも感じるが、現状では協議会の役員は高齢者が大半を占める。一部の住民に任せきり、負担が集中するのも好ましくない。 ある協議会は今春、40代の女性が会長に就いたという。今までと違った視点が活動を充実させると期待したい。「みんなが主役のまち
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園児が「熊野の長藤」見物 磐田・行興寺
磐田市豊田地区の保育園、こども園児が23日、国の天然記念物「熊野(ゆや)の長藤」がある地元の行興寺(同市池田)で、見頃を迎えているフジの花を見物した。 豊田北、豊田西保育園、子育てセンターとみがおかの園児計約130人がそれぞれ訪れた。長藤は花房が1メートル以上に伸び、ほぼ満開。子どもたちは〝藤色のトンネル〟になった藤棚の下を歩き、かれんな花が連なったフジを見上げたり、境内に漂う甘い香りを楽しんだりした。 行興寺によると、5月初旬ごろまで花を楽しめるという。
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磐田の認可保育園で新園舎完成 「優しく包み込める園に」
社会福祉法人浜松児童福祉園(浜松市中央区)が建設していた磐田市一言の認可保育園「リーザプレスクール」の新園舎が完成し、20日に竣工(しゅんこう)式が開かれた。関係者約70人が完成を祝った。5月に供用を開始する。 旧豊田南第3保育園として1980年に開設された旧園舎が老朽化したため、敷地内で建て替えた。新園舎は鉄骨2階建てで、延べ床面積は約1100平方メートルと1.4倍になった。定員は3人増の93人とし、地元住民と触れ合う地域交流室や、保護者の悩みなどを聞く相談室を新設した。 竣工式で、寺沢達也園長は「子どもたち、保護者、地域の方々を優しく包み込めるような保育園でありたい」とあいさつした。
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自慢のメロン食べ比べ 磐田・竜洋海洋公園で試食販売会
磐田市駒場の竜洋海洋公園で20日、地元特産アローマメロンの試食宣伝販売会が開かれた。オートキャンプ場が人気で静岡県内外から多くの人が集まる立地を生かし、収穫量が最も多くなる夏場を前に自慢の味を売り込もうと、県温室農協磐田支所が初めて開催した。 若手生産者が月1回開いている勉強会などで生産技術を磨いた成果として、丹精込めて育てたメロンを持ち寄った。1玉3千円と普段よりも手頃な価格で販売。キャンプ場利用者や市民らが食べ比べして気に入った生産者のメロンを購入した。 市イメージキャラ「しっぺい」も駆けつけ、PRに一役買った。
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大型車後付け部品開発 磐田の兼子鉄工所、第1弾はトラック専用ステップ 経営安定化へ技術生かす
輸送機器部品製造の兼子鉄工所(磐田市、兼子達治社長)は、独自の大型車両向けアフターパーツ(後付け部品)の開発に乗り出している。第1弾として、トラックの荷台に安全に昇り降りするためのステップを製品化した。下請けの仕事で培った金属加工技術を生かした新事業として自社製品の製造販売を展開し、経営・雇用の安定化につなげる。 同社は四輪・二輪車、船外機向けのさまざまな部品製造を手がけている。ただ、こうした下請けの取引は景気に左右されやすく不安定なのが経営課題だった。兼子社長は「下請けは完全に受け身。受注が減ったからと言って従業員をくびにできない。仕事量を平準化するために自社製品を作りたかった」と話す
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社会課題解決事業に力 ソミックMHD 磐田の新社屋拠点
自動車部品製造を手がけるソミックグループの事業統括会社ソミックマネージメントホールディングス(SMHD)は17日、今月から本社機能を移転した磐田市の新社屋で記者会見し、既存事業の競争力強化に加え、社会課題解決につながるビジネスに力を入れる方針を示した。新規事業の開発に向けて同日、市と連携協定を締結。新社屋を拠点に、地域や異業種とも連携し、新しい価値を創出するビジネスを模索する。 新社屋はJR磐田駅北口の旧専門学校ビル。管理部門などの約150人が浜松市中央区から磐田市に移った。同グループは自動車用ボールジョイント(軸受)などを主力製品としているが、人口減少に伴う人手不足や環境対応など製造業の課
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春の風景を画用紙いっぱいに 磐田で写生大会 親子連れら「お花たくさん描きたい」
磐田市見付地区の史跡や名所を描く「見付写生大会」(市主催)が14日、開かれた。市内外の親子連れら約520人が参加し、春の風景や歴史的な建築物などのスケッチを楽しんだ。 参加者は、旧見付学校や矢奈比売神社(見付天神)など15カ所の中からお気に入りの場所をモチーフに選び、好きな画材を使って描いた。つつじ公園では、赤、ピンク、紫色など多彩な花を咲かせて見頃を迎えているツツジと、舞い散るサクラの“共演”などを画用紙に収めた。豊田北部小1年の鈴木姫花さん(6)は「お絵描きが大好き。お花をたくさん描きたい」と家族とともに満喫した。 参加者の作品は審査し、5月8日に表彰式を見付
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もえぎ色の新芽、きれい! 磐田市内の児童100人が手摘み体験
新茶シーズンが到来し、磐田市の豊田東小4年生と大藤小3年生計約100人が15日、同市笠梅の茶園で茶摘みを体験した。地元特産のいわた茶に親しんでもらう「いわた新茶まつり」として、若手生産者でつくる磐田青年茶業研究会(森島康博会長)が5年ぶりに開催した。 子どもたちは、あかねだすきにかすり着物姿の茶娘と共に一面がもえぎ色に染まった茶園に入り、新芽を丁寧に摘み取った。豊田東小の山泉壮良君(9)は「きれいな色の葉を摘むのが楽しかった。飲むのも楽しみ」と話した。 同研究会は森島会長の茶園を体験の場として提供した。摘んだ茶葉は製茶して児童に配布し、味わってもらう。
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春の風景や史跡スケッチ 磐田で写生大会、親子連れ楽しむ
磐田市見付地区の史跡や名所を描く「見付写生大会」(市主催)が14日、開かれた。市内外から親子連れら約520人が参加し、春の風景や歴史的な建築物などのスケッチを楽しんだ。 参加者は、旧見付学校や矢奈比売神社(見付天神)など15カ所の中からお気に入りの場所をモチーフに選び、好きな画材を使って描いた。つつじ公園では、赤、ピンク、紫色など多彩な花を咲かせて見頃を迎えているツツジと、舞い散るサクラの〝共演〟などを画用紙に収めた。豊田北部小1年の鈴木姫花さん(6)は「お絵描きが大好き。お花をたくさん描きたい」と家族とともに満喫した。 参加者の作品は審査し、5月8日に表彰式を見付交流センターで開く。
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中小の脱炭素化へ補助金 磐田市が制度創設、金融機関と連携
磐田市は本年度、脱炭素化に向けた中小事業者の設備投資を促す補助制度を創設した。地元金融機関と連携し、産業分野で二酸化炭素(CO2)排出を実質ゼロにするカーボンニュートラル(CN)を推進する。 金融機関は、温室効果ガス排出量を可視化するツールを活用し、事業者の排出削減計画の策定を支援する。市は、設備の省エネ化や太陽光発電の導入など、脱炭素化の取り組みへの融資を受ける際に事業者が支払う手数料の半額(上限50万円)を補助する。本年度の事業費は1千万円で、約30件の補助を見込む。 市は、2050年までにCNを目指す「ゼロカーボンシティ」を表明している。実現には、大企業と比べて資金が限られている中
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磐田をレモンの産地に 生産者が定植・栽培学ぶ
JA遠州中央は10日、レモンの産地化に向け、生産者向けの定植・栽培講習会を磐田市藤上原の農地で開いた。今週中にもレモンの定植に取り組む組合員約20人が注意点を学んだ。 JA静岡経済連西部支所の果樹指導担当者が実践を交え、苗の根の乾燥を防ぐ対策などを説明した。茶生産者の稲垣明久さん(70)=同市大久保=は「新しい作物だから手探りになるが、生産者、JA、市で協力して産地を育てたい」と意欲を示した。 同JAは本年度、レモンの苗450本を生産者に無償提供する。本格的な収穫までは4~5年かかるという。市は産地化に向け、農園の整地・土地改良費用や未収益期間の管理費を補助する制度を新設した。
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農林業高度化のリーダーに 磐田の静岡県立専門職大・短大部で入学式
静岡県立農林環境専門職大・同短期大学部(磐田市)は5日、本年度の入学式を同市上新屋の市民文化会館かたりあで開いた。4年制の生産環境経営学部に25人、短期大学部に81人が入学し、農林業の高度化を担うリーダーを目指して一歩を踏み出した。 新入生を代表し、短期大学部の徳弘柚菜さん(18)=掛川市出身=が「耕土耕心の理念の下、専門職大生としての自覚を持ち、高度な実践力と豊かな創造力の習得に励む」と宣誓した。鈴木滋彦学長は「優れた生産技術を身につけるだけでなく、加工や流通、販売、経営も担える人材を育てることが目標。将来の地域社会のリーダーになってほしい」と激励した。
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金堂の木装基壇を復元 磐田・遠江国分寺跡
磐田市の国指定特別史跡「遠江国分寺跡」でこのほど、市教委が復元を進めていた金堂の土台「木装基壇」が完成した。土台の上に柱を支える礎石を配置するなど、奈良時代に聖武天皇の勅命で建てられた金堂の間取りも表現した。 木装基壇は装飾や補強のために側面を木材で覆った土台。市教委によると、全国各地にあった国分寺で木装基壇が使われていた事例は希少で、復元しているのは遠江国分寺跡だけという。金堂は本尊を安置し、儀礼の場になった国分寺の中心的な建造物で、平安初期の819年に焼失したとされる。市教委は2007年の発掘調査の成果を基に復元に取り組んだ。 金堂の木装基壇は東西33・5メートル、南北22・9メート
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記者コラム「清流」 米粒から膨らむ想像
磐田市の社山城跡で1978年に炭化した状態で見つかった米が、室町中期1436~77年の兵糧だった可能性が高いと市教委が発表した。社山城に関する最も古い歴史資料になった。 室町中期と言えば、応仁の乱が起きた。その当事者だった斯波氏は遠江守護職を巡って今川氏と争っていた。社山城も抗争の舞台になった。室町後期に今川方の兵を率いて遠州に侵攻した伊勢宗瑞(後の北条早雲)も社山城を訪れたかもしれない。戦火で焼けたとみられる小さな米粒だけで、はるか昔までイメージが膨らみ、胸が高鳴った。 同市は古代から近現代までの歴史資源がそろう貴重な環境にある。ただ、誘客に生かし切れていないのが残念。市民や訪れた人が
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静岡人インタビュー「この人」 地域移行する中学部活動の指導者育成に取り組むNPO理事長 松野裕貴さん(磐田市)
磐田市内の若手企業経営者らとともに2022年12月にNPO法人ミライサポートプロジェクトいわたを設立。今年2月に地域部活動指導者を育成する講習会を初めて企画した。通信インフラ工事「ユニオントレード」の社長。48歳。 -講習会を開いた目的は。 「中学部活動の地域移行でまず課題になっているのは指導者不足。地域の中で意欲のある人材を掘り起こし、解決の一助になればと企画した。経営者や元教員、PTA経験者ら会員のネットワークを生かし、元プロスポーツ選手やトレーナーも仲間に加わってくれた。講習会は今後も開催していく」 -どんな内容か。 「ベテランにも未経験者にも、今の時代に合った指導法をまず理解
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ヤマハ発、フォーミュラEに動力部品 英企業と技術提携、25年の供給開始目指す
ヤマハ発動機は28日、電気自動車(EV)の国際レースシリーズ「フォーミュラE」用の電動パワートレイン(動力ユニット)開発・供給で、レーシングカー開発の英ローラカーズと技術提携を結んだと発表した。ローラがヤマハ発のパワートレインを使ってレース車両を開発する。参戦チームへの車両供給は2025年開始を目指す。 「EVのF1」と呼ばれる世界最高峰のレースを通じて得た知見を、二輪車や船外機など自社の電動技術の底上げにつなげる。ヤマハ発が四輪レース向けに基幹部品を供給するのは、1997年のF1以来となる。ローラは数々の国際レースで活躍した車両を開発してきた。 フォーミュラEではバッテリーやシャシー
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市民主役のまちづくりを 条例案を市長に提出 磐田市の検討委員会
市民主体のまちづくりを加速する条例を協議してきた磐田市の検討委員会(委員長・日詰一幸静岡大学長)は27日、4年間の検討でまとめた条例案を草地博昭市長に提出した。多様な住民が主体的に地域課題解決に関わる市民自治の機運を高める。現行の協働のまちづくり推進条例を改正し「みんなが主役のまちづくり条例」として6月の施行を目指す。 現行条例では規定がなかった小学校・中学校区単位の住民組織「地域づくり協議会」の役割を明記した。市からの一括交付金を活用して地域の実情に合ったまちづくりに取り組む同協議会の運営負担が一部住民に偏らないよう、多世代の積極的な参画を促す。将来のまちづくりを担う人材の育成も図る。市
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洪水リスク低減へ 上野部川(磐田)に放水路新設計画 静岡県の整備変更原案
静岡県袋井土木事務所は27日、一雲済川流域委員会を磐田市役所で開き、近年の台風での浸水被害を踏まえた河川整備計画の変更原案を示した。これまで抜本的な河川改修が行われていない支流の上野部川を新たに計画に組み込み、洪水リスクを低減するため、同河川上流部に天竜川への放水路を新設する方針を盛り込んだ。 上野部川沿いは家屋が立ち並んでいることなどから河道改修が困難なため、放水路が治水対策に適していると判断した。整備箇所は上野部川と天竜川の距離が最も近い天竜浜名湖鉄道上野部駅の北側付近を想定した。箱形のコンクリート構造物をつなげ、現時点で予定する区間約20メートルは全て暗渠(あんきょ)とする方針。天竜
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子ども、子育てを包括支援 1日 磐田市がセンター開設 DVやひきこもりも対応
磐田市は4月1日、子どもや若者、子育て世帯などの包括的な支援に取り組む「こども若者家庭センター」を同市国府台のiプラザ2階に開設する。保健師や教員、社会福祉士ら36人を配置し、出産や子育て、児童虐待、貧困、いじめなど幅広い相談・支援に対応する。 児童福祉法改正に伴い、4月から母子保健と児童福祉の機能を一体化した「こども家庭センター」の設置が市町村の努力義務になる。市はこども・若者相談センターとこども未来課子育てサポートグループを統合し、新センターを設置する。市独自の体制として、子ども・子育て関連以外にも、ドメスティックバイオレンス(DV)やひきこもりなど、女性や若者の相談にも応じる。
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設備の生産性 最大限に 日本たばこ産業(JT)東海工場(磐田市)/王丸賢治郎工場長【キーパーソン・最前線】
全国4カ所にある国内製造拠点の一つで、「ピース」「ホープ」などの紙巻きたばこと、低温加熱式たばこ用のカプセルを生産する東海工場を指揮する。現在地での操業開始から45年。現在取り組んでいる施策などを聞いた。 ―たばこ市場の現状は。 「人口減少や喫煙率の低下に伴い総需要は低下している。そんな中で加熱式たばこの割合が増し、日本では約4割を占めるまでになった。昨年、低温加熱式の『プルーム・テック』の販売が終了したが、東海工場は引き続き、後継ブランド『with(ウィズ)』のたばこカプセルを生産している。紙巻きの吸い応えに近い高温の加熱式と違い、香料を含めたフレーバーを楽しむ新カテゴリーとして需要を
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磐田市の仿僧川と今ノ浦川 浸水25%減想定、流域治水へプラン案
静岡県と磐田市は25日、同市の仿僧川と今ノ浦川の流域治水対策推進に向けた協議会を袋井市の県袋井土木事務所で開いた。氾濫をできるだけ防ぐ▽被害対象を減少させる▽被害を軽減し早期に復旧・復興する-の観点で、ハード・ソフト両面の対策を盛り込んだ水災害対策プラン案を示した。 ハード対策として、両河川流域で河道の拡幅や堤防のかさ上げ、水路の逆流防止弁の設置、排水ポンプの増強などを進める。10年以内に実施する短期対策の効果について、流域に甚大な被害をもたらした2022年の台風15号と同様の降雨でシミュレーションし、現状に比べて流域市街地の浸水面積を25%減らせると想定した。長期的にも施設の増強などを
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ヤマハ発 ダンパー 累計300万本を達成 車体制振 04年から生産
ヤマハ発動機はこのほど、乗用車や二輪車用の車体制振ダンパー「ヤマハパフォーマンスダンパー」の生産が累計300万本を達成したと発表した。 走行中の車体の振動で生じる変形エネルギーを吸収し、熱エネルギーとして発散する部品。2004年にトヨタ車に量産品として初めて導入され、国内四輪・二輪メーカーが製造するスポーツ、高級モデルなどに採用されている。生産は子会社のヤマハモーターハイドロリックシステム(森町)の沼津第2工場で手がけている。 操縦安定性や乗り心地を向上させる独自技術が評価され、これまでに新機械振興賞や自動車技術会賞などで入賞した。取引も拡大していて、コロナ禍に伴う自動車の販売不振があっ
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静岡ブルーレヴズのスタッフ指導 磐田でスポーツ教室、親子で運動楽しむ
磐田市は17日、ラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズの普及スタッフが指導する親子スポーツ教室を同市向笠竹之内の向笠交流センターで開いた。市内の年中園児~小学2年生と保護者計30人が、ラグビーボールなどを使った運動や遊びを楽しんだ。 参加者は元選手のスタッフの手ほどきを受けながら、ラグビーボールを手や足で転がしたり、親子の腰で挟んで運んだりする運動のほか、タックルの体験に挑戦した。タックルの代わりに取るタグを腰に付け、親子でのラン対決やチーム戦の鬼ごっこなどにも取り組んだ。 市の調査によると、子育て世代の30~40代はスポーツ実施率が他世代よりも低いという。同教室は、仕事や子育てに追わ
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磐田の魅力捉えた写真 浅井さんと上平さん最高賞 コンテスト表彰
磐田市は12日、文化や風景、スポーツなど市内の魅力を捉えた写真をインスタグラムで募ったフォトコンテストの表彰式を市役所で開いた。「#磐田っていいな」部門は同市天龍の会社員浅井貴章さん(29)、「#わたしのスポーツ」部門は同市見付の会社員上平章雄さん(35)がそれぞれ最優秀賞に選ばれた。 浅井さんは昨年10月の府八幡宮例大祭で、山車の明かりが夜のジュビロードを照らした様子を写した。上平さんはスポーツイベントの参加者が笑顔で交流している一幕を捉えた。コンテストには計639点が寄せられ、ウェブ上での一般投票や草地博昭市長らによる最終選考で入賞9点、入選13点を選んだ。 表彰式では、入賞者に
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漏水リスク、AIで解析 衛星データ活用 磐田市が運用開始
磐田市の草地博昭市長は12日の定例記者会見で、人工衛星で観測したデータを人工知能(AI)で解析し、水道管の漏水リスクを評価する新技術の活用を始めたと発表した。デジタル技術で漏水リスクの高い箇所を把握し、優先して調査することで、人手による作業量を減らす。草地市長は「調査にかかる時間の短縮とコストの削減を図りたい」と説明した。 都内ベンチャー企業に委託し、複数の地球観測衛星から地表の温度や水分量、路面の陥没・隆起など水道管に負荷をかける環境要因データを集めて市内の水道管路データと組み合わせ、AIが100メートル四方の単位で漏水リスクを5段階で評価する。初めて実施した評価では、総延長約1400キ
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磐田市のレモン産地化 安定した販路確保が鍵【西部/記者コラム 風紋】
磐田市は2024年度、JA遠州中央と連携し、レモンの産地化に乗り出す。主に茶生産者の新たな収入源として複合経営化を促す。高齢化や後継者不足などの課題が多い中、生産者の所得向上につなげ、地域農業の魅力を高める一手としたい。 市は24年度一般会計当初予算案に、レモン栽培を支援する補助事業費1千万円を計上した。定植に向けた農園の整地・土地改良費に加え、本格的な収穫が始められるまでの未収益期間の負担を減らすため、農薬・肥料散布などの管理費も補助対象にした。産地化は茶生産が盛んな磐田原台地を中心に進める。 茶業を取り巻く環境は厳しさを増している。茶価の低迷だけでなく、農薬や肥料など農業資材の価格高
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⚽SSUボニータ 17日開幕戦、入場1000人目標 応援呼びかけ サッカー女子なでしこリーグ1部
サッカー女子なでしこリーグ1部の静岡SSUボニータは11日夜、新シーズンに向けたキックオフカンファレンス(決起集会)を磐田市大原の静岡産業大磐田キャンパスで開いた。17日に同市のヤマハスタジアムで開かれる開幕戦で過去最多となる入場者1000人以上を目指すとし、スポンサー企業関係者ら約60人に応援を呼びかけた。 本田美登里新監督(59)は「試合に勝つことも大事だが、見ている人がわくわくするチームをつくっていく」と意欲を示した。主将の塩沢優選手(28)は「もっと多くの人に観戦してもらえるよう、良い試合を見せたい」、副主将の日野李保選手(27)は「磐田のまちを盛り上げられるよう頑張りたい」とそれ
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磐田の若い力 指導者に 中学部活動の地域移行へ 企業経営者らのNPO講習会
磐田市内の若手企業経営者らでつくるNPO法人ミライサポートプロジェクトいわた(松野裕貴理事長)は、地域移行する中学部活動の指導者育成に乗り出した。心身の発達途上にある中学生に対する指導や接し方を学ぶ講習会を企画。地域の若い人材を掘り起こし、学校や地域クラブとのマッチングを目指す。 教員の働き方改革や少子化による部活数の減少を背景に、全国で中学部活動の外部指導者受け入れや地域クラブ化が進められているが、「地方都市ほど指導を担う人材確保が困難」(松野理事長)なのが現状。同NPOは民間でも指導者を育成・派遣し、中学生が希望する活動に取り組める環境づくりに貢献しようと立ち上がった。 2月に中泉
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ダカール完走 水素エンジン車出展 ヤマハ発、スズキなど組合 東京モーターサイクルショー
ヤマハ発動機やスズキなど国内二輪大手4社が設立した技術研究組合水素小型モビリティ・エンジン研究組合(HySE=ハイス)は5日、東京ビッグサイトで22~24日に開かれる国内最大級の二輪車イベント「東京モーターサイクルショー」に、水素燃料エンジン搭載のレース用四輪車両「HySE-X1」を出展すると発表した。同車両は、1月にサウジアラビアで開催されたダカール・ラリーで完走を果たした。 HySE-X1は、研究中の二輪用水素燃料エンジンを搭載した。世界一過酷なモータースポーツとされるダカール・ラリーでは、水素エンジンや電動など脱炭素に向けた次世代車両を対象にした新設部門に初参戦した。10日間で約1千
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いわた茶飲み比べ、市民賞に森島さん 来庁者182人投票 磐田市
磐田市内の茶生産者でつくるいわた茶振興協議会(稲垣明久会長)は4日、市民がナンバーワンのいわた茶を選ぶ審査会を市役所で開いた。来庁した市民ら182人が試飲して一番おいしいと思ったお茶に投票し、1位の市民賞には同市笠梅の森島康博さんが選ばれた。 昨年8月の品評会で市場関係者らが選んだ上位6点が出品された。市民らは入れたてのいわた茶を飲み比べ、味わいや香りなどを確認した。審査に参加した同市中泉の自営業安藤園子さん(67)は「これまでいわた茶をあまり飲んだことがなかったが、色も、苦みと甘みのバランスも良く、どれもおいしかった」と話した。 市民審査はいわた茶をPRするとともに、消費者に好まれる茶
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炭化米 室町中期の兵糧か 「戦国の波 垣間見える」 磐田・社山城跡から出土 市教委調査
磐田市指定史跡の社山(やしろやま)城跡(同市社山)で40年以上前に炭化した状態で見つかった米が室町中期の1436~77年の兵糧だった可能性が高いことが1日までに、市教委文化財課の調査で分かった。社山城が16世紀の室町後期や戦国時代に戦乱の舞台になったとする記録はあったが、15世紀代の資料が確認されたのは炭化米が初めて。兵糧が戦火で焼かれたとみられ、同課は「記録よりも早くから城が戦乱に巻き込まれていたことを裏付けている」としている。 社山城は標高約130メートルの丘陵地に建っていた山城で、築城時期は不明。現存する文献では、1501~03年に今川氏と斯波氏の遠江守護職を巡る抗争の舞台になった
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「互いに理解、尊重し合える関係を」 米姉妹校訪問へ生徒決意 磐田南高で結団式
磐田市見付の磐田南高で29日、姉妹校提携を結んでいる米カリフォルニア州のマウンテンビュー高に訪問する生徒の結団式が開かれた。1、2年生26人が異文化交流への決意を固めた。 訪問の日程は3月21~31日。現地の高校生宅にホームステイしながら、授業に参加したり、茶道や武道など日本の文化を紹介したりと交流に取り組む。マウンテンビュー市にあるグーグル本社のほか、サンフランシスコやロサンゼルスも訪れる予定。 訪問団リーダーの2年石川侑磨さん(17)は「互いの価値観を理解して尊重し合える関係をつくり、ともに高め合える有意義なホームステイにしたい」と抱負を語った。 両校の交流は30年以上にわたり続いていて
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電子部品搭載 検査を高速化 新型表面実装機など発売へ ヤマハ発
ヤマハ発動機は3月1日、電子回路基板に部品を搭載する表面実装機の新製品「YRM10」と、電子部品実装工場向けの検査装置「YRi―V」の高性能モデルを発売する。部品搭載や検査速度の高速化を実現した。 YRM10は、入門モデル「YSM10」の後継機。小型ながら、上位機種で使っている最新技術を投入し、搭載能力はクラス世界最速の1時間当たり5万2千個と従来より13%向上した。搭載した部品の不具合を検出する新機能を追加し、生産品質能力も高めた。初年度は国内外で500台の販売を計画している。 3Dハイブリッド光学外観検査装置「YRi―VタイプHS」は、従来機に比べ2倍以上となる2500万画素のカメラなど
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⚾元巨人・岡島さんら手ほどき 磐田で子ども向け野球イベント
プロ野球巨人の元選手らが子どもに手ほどきするイベント「野球しようぜ!ジャイアンツアカデミーin磐田」(磐田市主催)が24日、同市見付の磐田城山球場で開かれた。市内の幼児~小学3年生と保護者約130人が参加し、投げる、打つなどの基本動作を学びながら体を動かす楽しさを体験した。 投手として米大リーグでも活躍した岡島秀樹さん(48)や、巨人の2軍監督を経験し、現在はくふうハヤテベンチャーズ静岡のヘッドコーチを務める高田誠さん(59)ら5人が指導した。 子どもたちは元選手らと触れ合いつつ、正しい投球フォームを教わって親子でキャッチボールしたり、リズムよくバットやテニスラケットを振ってボールを打っ
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放水や心肺蘇生法体験 親子ら防災意識向上 磐田で安全防火フェア
春季全国火災予防運動(3月1~7日)を前に、磐田市消防本部は23日、安全防火フェアを同市上新屋の市民文化会館かたりあやアミューズ豊田などで開いた。親子連れらがさまざまな体験を通じて、防火・防災などの意識を高めた。 放水や心肺蘇生法、煙の体験、ポンプ車や救急車の展示、子ども用の救急服・救助服の試着など、多彩なコーナーが設けられた。離れ離れになった親子が災害伝言ダイヤルを使って避難所で合流する体験も行われた。 磐田署と県交通安全協会磐田地区支部などは、自転車走行中の危険を疑似体験できるシミュレーター装置や道路標識のパズルのコーナーを設けたほか、啓発グッズを配布して交通事故防止を呼びかけた。
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ヤマハ発が賃上げ1万7400円の満額回答 第1回団体交渉で
ヤマハ発動機は21日、労働組合と2024年春闘の第1回団体交渉を行い、賃上げと年間一時金の要求に満額回答した。ベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分が月額1万1千円、定期昇給分を含めた総額は1万7400円と前年回答をそれぞれ2千円上回り、過去最高の賃上げになる。県内で大手が早期回答で積極的な姿勢を示したことで、中小企業などへの賃上げ機運の波及が期待される。 ヤマハ発が1回目の団体交渉で満額回答するのは初めて。物価高への対応や中小企業への賃上げの波及など、労使双方の課題認識が一致しているとして、回答の前倒しに踏み切った。 ヤマハ発によると、賃上げ率は約5・1%で、物価上昇率を上回る水準に
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全国大会へ「ハカ」で気合! タグラグビー磐田「EARTH」
今月下旬のSMBCカップ全国小学生タグラグビー大会に出場する磐田タグラグビークラブEARTHの選手9人が19日、磐田市役所に山本敏治教育長を訪ね、大舞台での健闘を誓った。ラグビー・ニュージーランド代表が試合前に行う民族舞踊「ハカ」も披露し、全国大会に向けて気勢を上げた。 全国優勝の経験もある強豪クラブ。昨年12月の県大会で優勝、今年1月の東海大会で準優勝し、6大会連続7回目の全国出場を決めた。攻撃の核で主将を務める小泉結志君(12)=磐田北小6年=は「誰よりも声を出し、良いプレーを見せたい。全勝を目指して全力で頑張る」と意気込みを語った。山本教育長は「全国大会での活躍を大いに期待している。
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クワガタの幼虫見つけた! 磐田でイベント 小学生ら約40人参加
磐田市大中瀬の竜洋昆虫自然観察公園で17日、クワガタムシの幼虫を探す「緑の教室」が開かれた。市内の小学1~3年生と家族ら約40人が、朽ち木から幼虫を見つける体験を楽しんだ。 参加者は「こんちゅうクン」の愛称で親しまれている同公園の北野伸雄館長からクワガタの育ち方などを学んだ後、幼虫探しに挑戦した。シイタケの原木として使われていたクヌギやコナラなどを手くわで崩し、体長2~4センチほどのコクワガタの幼虫を見つけた。朽ち木の中で冬を越していた成虫や、カミキリムシの幼虫などもいた。 家族5人で参加した豊田東小1年の尾崎涼君(7)は「クワガタの幼虫を見るのは初めて。元気に成虫になってほしい」と話し
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市民・団体との「共創」意欲 磐田市議会 草地市長が施政方針
磐田市の草地博昭市長は16日の市議会2月定例会本会議で、2024年度の施政方針を表明した。市民や企業・団体などと新しい価値や取り組みを生み出す「共創」に意欲を示し、「変化の激しい時代でも一人一人の市民が幸せと誇りを実感できるまちをつくりたい」と述べた。 大型ハード事業の費用が増えるなど、過去最大規模となった24年度当初予算案について「基金残高の確保、市債残高の抑制を意識しており、引き続き、持続可能な財政運営に努める」と強調。重点戦略として「働く場所、雇用の共創」「住みたくなる、集まりたくなるまちに向けた共創」「新たな価値、魅力の共創」に取り組むとした。同日の本会議では、当初予算案など31議案
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ヤマハ発 売上高最高 23年12月期 営業利益も更新 二輪車や船外機 好調
ヤマハ発動機が14日発表した2023年12月期連結決算は、売上高が前期比7・4%増の2兆4148億円、本業のもうけを示す営業利益が11・5%増の2507億円と、ともに過去最高となった。二輪車、船外機の高価格帯製品などの販売が増加し、円安と価格転嫁の効果も利益を押し上げた。 経常利益も1・1%増の2420億円と過去最高を更新した。純利益は投資有価証券売却益の減少などの影響で、5・9%減の1641億円となった。円安で468億円の増益効果があったという。年間配当は前期から20円増配し、145円とした。 事業別の売上高は、ランドモビリティが7・7%増の1兆5818億円。二輪車は欧米での販売が伸びたほ
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女性アスリート3人 浜名湖花博の魅力紹介 3月開幕「一押しは大噴水ショーやネモフィラ畑」 磐田でイベント
今春開幕する「浜名湖花博2024」を県西部の女性アスリート3人がPRするトークイベント(県西部地域局主催)が11日、磐田市のららぽーと磐田で開かれた。20年ぶりの開催となる浜名湖花博の魅力を紹介し、来場を呼びかけた。 女子7人制ラグビーチーム「アザレア・セブン」の小島里緒選手(19)は国内最大級のウオータースクリーンを使った大噴水ショーを一押しし、「音楽に合わせて噴水からキャラクターが飛び出すバーチャル映像を楽しんでほしい」とアピールした。サッカー女子なでしこリーグ1部「静岡SSUボニータ」の大間由樹選手(28)は注目ポイントにチームメートと植えたネモフィラ畑を挙げ「みんなに見てほしい。
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カブトムシ遊具 みんなで楽しく 竜洋昆虫自然観察公園(磐田)でお披露目
磐田市大中瀬の竜洋昆虫自然観察公園で、カブトムシをモチーフにした大型遊具が完成し、10日にお披露目会が開かれた。竜洋地区の園児約30人が参加し、遊び初めを楽しんだ。 1998年に設置された旧遊具の老朽化に伴う更新。新遊具は市が4パターンの候補のイメージ図を用意し、園内のこんちゅう館来館者や地元園児・小学生の投票で選んだ。 大型遊具は高さ約7メートル、幅約9メートル、全長約12メートルで、二つの滑り台やミノムシ型のネットなどを備えた複合遊具。身体障害のある子どもでも楽しめるハンモック型の遊具も設けた。 こんちゅう館の周辺には昆虫のサインパネルを設置。案内板も更新し、旧案内板で使っていた銅
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記者コラム「清流」 身近にプロスポーツ
磐田市内の中学2年生約1500人が1月下旬、市の招待でラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズのホストゲームを一斉観戦した。レヴズは快勝で中学生の声援に応えた。 特に後半は目の前でレヴズがトライを奪う場面が何度もあり、最初は遠慮がちに応援していた生徒たちも盛り上がりを見せた。細かいルールは知らなくても、選手同士の迫力あるぶつかり合い、スピード感あるパス回しや突破を純粋に楽しんでいる様子がうかがえた。生観戦ならではの魅力を実感できただろう。 スポーツは人生を豊かにする「公共財」とされる。身近に複数のプロスポーツチームがある環境は貴重だ。まちづくりに生かさない手はない。スポーツ資源を「住み続
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ベア1万1000円要求へ ヤマハ発労組、過去最高
ヤマハ発動機労働組合(約9300人、平野雅紀中央執行委員長)は9日、磐田市内で中央委員会を開き、2024年春闘で、ベースアップに相当する賃金改善分として過去最高の月額1万1千円を要求すると決めた。前年要求を4千円上回った。満額回答されれば、既に確定している定期昇給分も含め総額1万7400円と物価上昇率を超える改善になるという。 連合が「5%以上」を掲げた今春闘の賃上げ目標を踏まえた。平野委員長は「インフレ率が上昇する中で、自動車産業が日本経済を好循環に変えていくため、その一翼として力強い要求を設定した」と強調。自動車業界の人材不足にも触れ「魅力ある企業として選ばれるためには賃金を上げなければ
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日本の「蚊帳文化」世界に発信 磐田の菊屋、遠州織物の技術生かす
磐田市中泉の寝具・麻製品販売「菊屋」が、日本の蚊帳文化を海外に向けて発信している。「蚊よけだけでなく、安眠空間としての蚊帳をアピールしたい」と三島直也社長(28)。昨年8月に67歳で亡くなった父で先代社長の治さんの思いを引き継ぎ、遠州織物の技術を生かした蚊帳の価値を世界に広めようと奔走している。 1月9~12日に米ラスベガスで開催された世界最大の家電IT見本市「CES」。パナソニックブースの受付の装飾に、藍染めされた菊屋の蚊帳カーテンが採用された。徳島県の染め師が「日本らしい生地」として菊屋を指名し、コラボレーションが実現。光沢のある藍色が映える生地が好評を得たという。 菊屋の蚊帳は産業
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インドへ電動二輪 米新興企業に出資 ヤマハ発、事業協力模索
ヤマハ発動機は6日、インドで電動スクーターの製造・販売を手がける米スタートアップ(新興企業)「World of River(ワールドオブリバー)」に出資したと発表した。急拡大を見込むインド電動二輪市場への製品投入に向け、事業協力を模索していく。 リバー社の売り上げ拡大に向けた総額4千万ドル(約58億円)の第三者割当増資に応じた。出資額は非公表だが、ヤマハ発が筆頭出資者になったという。 リバー社はインドに子会社を設立し、2023年10月に電動スクーターの第1弾「Indie(インディ)」を発売した。ヤマハ発動機は今後、高品質な二輪車の開発・製造ノウハウを提供し、リバー社からは現地のニーズやト
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自転車事故ゼロ「模範に」 街頭啓発の磐田南高に感謝状 磐田署など
磐田署と磐田市、県交通安全協会磐田地区支部は6日、本年度の「自転車事故ゼロ・プロジェクトスクール」として事故防止啓発に取り組んだ磐田南高に感謝状を贈った。 同校交通安全委員会が同署と共同で自転車乗車時のヘルメット着用を呼びかける動画を制作したり、同委員ら生徒が交通ルールやマナーの向上に向けた街頭広報活動に取り組んだりした。草地博昭市長や松下直一支部長らが同市見付の同校を訪ね、委員長の2年太田真聖さん(17)らに感謝状と記念品を手渡した。 草地市長は「市内高校生のリーダーとして、これからも模範になるよう心がけてほしい」と述べた。太田さんは「周囲への呼びかけだけでなく、自分自身の意識もより高めて
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磐田市新年度予算案 一般会計、過去最大に 大型事業増、雇用創出に力
磐田市は5日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比5・9%増の742億4千万円。防潮堤の整備、豊岡支所の新庁舎建設、消防指令システムの更新などの大型ハード事業や社会保障の関連費用が増加し、過去最大規模となった。財源が限られる中、産業振興や企業誘致など雇用創出につながる施策に重点を置いた。 草地博昭市長はテーマを「未来『共創』予算」とし、「市民や企業、団体を巻き込み、新しい価値、仕組み、事業をつくることをより意識する」と説明した。特別、企業会計を含めた予算総額も4・1%増の1454億700万円と過去最大となった。 一般会計の歳入のうち、市税は2・9%増の283億200万
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屋外自動搬送“標準”に イヴ・オートノミー(袋井市)/星野亮介CEO【キーパーソン・最前線】
ヤマハ発動機と自動運転システム開発のティアフォーの合弁会社で、工場や倉庫向けに自動運転EVによる無人搬送サービスを展開している。屋外にも対応した新機軸のサービスをどう浸透させていくのか。課題や展望を聞いた。 ―強みは。 「建屋間も含めた自動搬送という全く新しい価値を提案している。導入前に手動で走行して3次元の地図データを作り、走行指示マップを重ねることで、車両の誘導線も不要。お客さまに導入準備などの手間をかけさせない。人手不足が深刻化する中、二酸化炭素(CO2)排出を抑えつつ、域内で最適化した物流をつくりだせる」 ―販売面での課題は。 「サービスとして良い評価を得ていて、倉庫業など物
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ソミックMHD 地域との共創推進へ 磐田への本社機能移転発表
自動車部品製造を手がけるソミックグループの事業統括会社ソミックマネージメントホールディングス(SMHD)は1日、本社機能を浜松市中央区から磐田市に移転すると正式発表した。地域との共創を推進し、新しい働き方の実現や社会課題解決に向けた新事業創出を図る「地域とつながるオフィス」を目指すとした。 現在はグループ傘下のソミック石川古川工場(浜松市中央区)内にオフィスを構えている。JR磐田駅前のビルに置く新オフィスには、経営・財務・人事などの管理部門や、先進技術・新事業の企画開発部門の約150人が移る。4月から新オフィスで順次業務を開始する。SMHDは移転の理由について「新たな価値を創造する挑戦を加
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ソミックMHD、磐田に本社機能移転へ 駅北口を新事業開発拠点に
自動車部品製造などを手がけるソミックグループの事業統括会社ソミックマネージメントホールディングス(SMHD)は4月、本社機能を浜松市中央区から磐田市に移転する。移転先として、JR磐田駅北口で専門学校の校舎として使われていたビルを取得した。グループの新規事業開発に向けた拠点にもなる。31日までに、複数の関係者への取材で分かった。 総務、人事系などの管理部門に加え、新事業領域を検討する企画部門も移り、磐田市内のビルには約150人が勤務するとみられる。電動化や自動運転などが進展する自動車業界の大変革期を捉え、人工知能(AI)などの最先端技術を活用した新事業創出を加速させる。 ビルは地上7階地下
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磐田市、レモン産地化へ 新年度に補助制度方針 JA遠州中央と連携
磐田市は2024年度、農業者の所得向上に向け、JA遠州中央と連携してレモンの産地化に乗り出す。主に茶生産者の複合経営化を促す。30日までに、レモン園の整備費や収益化するまでの期間の農地管理費を補助する事業費として約1千万円を24年度一般会計当初予算案に計上する方針を固めた。 市は産地としての販路確保も主導し、JAと協力して定植から販売まで一貫した伴走型支援に力を入れる。安定した農業収入につなげるため、市は飲料メーカーとの契約栽培を模索している。地域ブランド化も視野に入れる。 産地化は、市中央部に位置し、茶生産が盛んな磐田原台地を中心に進める。茶価が低迷する中、離農する生産者も出ているため
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記者コラム「清流」 定番のままでいいのか
取材で啓発・PR用のクリアファイルをいただくことが多い。捨てるのはもったいないので、職場で保管資料を内容ごとに仕分けするのに再利用している。それでも、使わずに置いているファイルが次々とたまり山になっている。 チラシなどをまとめて配布できるクリアファイルは啓発グッズの定番。ファイル自体にも活動内容がプリントされている。ただ、脱炭素が叫ばれる中、樹脂製のファイルを使い続けていいのか疑問に思った。定番だからと惰性でグッズに採用する時代ではないだろう。一部では紙製のファイルも見るようになった。 二酸化炭素(CO2)の排出実質ゼロを目指す自治体や企業が増えている。いま一度、啓発の効果を検証し、石油
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神戸→磐田→能登 石川出身伊藤さんら支援集会 思いつなぎ届ける
石川県羽咋市出身で磐田市在住の会社員伊藤めぐみさん(50)が30日、能登半島地震被災地の支援集会「いのちの花束」を同市平間の竜洋体育センターで開いた。17日に神戸市で開かれた阪神淡路大震災29年の集いで、能登に向けた寄せ書きを託されたのをきっかけに友人らと企画。集会では寄せ書きに「真心の愛」を花言葉にするタンポポの絵を添え、2月1日に伊藤さんが故郷に届ける。 羽咋市の実家に昨年末から帰省していた伊藤さん。磐田への帰路、福井県のパーキングエリアで休憩していた時に地震が発生したという。実家に大きな被害はなかったが、親族の家は全壊。いとこが一時、安否不明になるなどして「心が落ち着かず、仕事も手
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水道や空き家業務 DXで効率化 磐田市、取り組み3件 優秀賞
磐田市は29日、庁内各課がデジタル技術を活用して市民サービス向上や業務効率化を図る取り組みを考案する「1課1DX(デジタルトランスフォーメーション)」の表彰式を市役所で開いた。水道や空き家に関する自治体DXの取り組み3件を優秀賞に選んだ。 上下水道総務課は、市ホームページの地理情報システム(GIS)に上下水道管網図を公開し、来庁しなくても水道管の種類や口径などを確認、印刷できるようにした。上下水道工事課は、地表面温度など衛星で観測したデータを人工知能(AI)で解析し、水道管の漏水リスクを評価するシステムを導入した。 建築住宅課は空き家に関する相談や通報のデータベースを一元管理するシステム
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磐田市消防の能登地震緊急援助隊 珠洲での教訓、市長に伝える 7回計64人派遣
磐田市消防本部は26日、能登半島地震被災地に緊急消防援助隊として派遣した職員の活動報告会を市役所で開いた。派遣職員のうち5人が情報の収集・共有や応援部隊の受け入れなど、活動を通じて得た教訓を草地博昭市長らに伝えた。 市消防本部からは1~21日に7回に分け、職員計64人が石川県珠洲市に派遣された。現地では安否不明者の捜索や傷病者の長距離搬送などを担った。6次隊に参加した鈴木秀幸消防司令(55)は「被害調査に入った地域では木造住宅が密集し、ほとんどが倒壊している状態だった」と振り返った。 3次隊の松原成治消防司令補(48)は大雪の影響で現地に向かう途中で車中泊を余儀なくされたとしたほか、「簡
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磐田グランドホテル、24年秋に新装開業へ 名称「グリニティイワタ」に
老朽化に伴い全館建て替え工事を進めている磐田グランドホテル(磐田市岩井)は25日、施設名を「GREENITY IWATA(グリニティイワタ)」に変更し、2024年秋にオープンすると発表した。全客室を36平方メートル以上のゆったりとした空間にし、敷地の約半分に緑あふれる庭園を整備するなど、滞在型のホテルを目指す。 当初は24年1月の開業を目指していたが、建築資材の調達難などの影響で完成が半年以上ずれ込む見通しになった。10階建てで客室100室だった旧施設に対し、新施設は5階建て客室55室。シングルルームをなくしてツイン・ダブルルームを標準にし、ビジネスだけでなく観光利用を増やしていく。半露天
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水素で走るゴルフカー ヤマハ発子会社、米で初公開
ヤマハ発動機は25日、米子会社が二酸化炭素(CO2)を排出しない水素エンジンを搭載したゴルフカーのコンセプトモデルを開発したと発表した。26日まで米フロリダ州で開催されているゴルフ業界最大級のイベント「PGAショー」で世界初公開した。 開発したのは、米国でゴルフカー販売を行うヤマハゴルフカーカンパニー。ヤマハ発によると、ゴルフカーへの水素エンジン搭載は世界初という。 コンセプトモデル「DRIVE(ドライブ)H2」は、米国を中心に世界各地で販売している4人乗りゴルフカーをベースにした。水素エンジンは、ゴルフカー用に自社開発した。車両には25リットルの気体用高圧水素タンク2本を運転席の下と後
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ヤマハ発本社工場“革新” 二輪車組立ライン、自動搬送車で効率化
ヤマハ発動機は、本社(磐田市)の二輪車組立工場の革新に取り組んでいる。コンベヤーで車両を搬送していた組立ラインを、独自のAGV(自動搬送車)バイパス方式に転換し、同一ラインで多品種を製造できるようにした。最新技術を生かしたスマートファクトリー化を進め、生産効率の向上を図る。 ヤマハ発は、需要拡大が著しい東南アジアなどで現地生産を増やす一方、本社工場では大型バイクやプレミアムスクーターなど欧米や日本向けの高付加価値製品を中心に35モデルの多品種少量生産を担っている。 従来のコンベヤー方式はカテゴリーごとにラインを分けて組み立てていたが、モデルごとに器具や設備の片付け・準備などの「段取り」を
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初の全国舞台 健闘誓う 袋井特別支援学校磐田見付分校サッカー部
全国知的障害特別支援学校高等部サッカー選手権「もうひとつの高校選手権」に出場する県立袋井特別支援学校磐田見付分校サッカー部の主力選手5人が22日、磐田市役所に草地博昭市長を訪ね、大舞台での健闘を誓った。 9回目を迎える同選手権は27、28日に藤枝市で開催される。同分校は9月の西部大会、11月の県大会でそれぞれ優勝し、初めての全国出場を決めた。県大会3試合で合計13点を奪った攻撃力で全国大会に挑む。 チームの司令塔を務める堀之内健介主将(17)=2年=は「県大会で戦ったチームへの感謝をプレーで示したい」と意気込みを語った。センターバックの八ケ代敏章選手(16)=2年=は「クリーンシート(失点ゼ
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ヤマハ労連 ベア要求「1万円以上」 春闘方針、過去最高に
ヤマハ発動機グループの12労働組合でつくるヤマハ労働組合連合会(約1万2千人、平野雅紀会長)は19日、浜松市内で中央委員会を開き、物価高や好調な業績を踏まえて、ベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分の要求基準を過去最高の「月額1万円以上」とする2024年春闘方針を決めた。 月額6千円以上とした前年要求から大きく引き上げた。平野会長は23年の連結業績が過去最高益の見通しになっていることに触れつつ、「物価上昇で実質賃金の目減りが続いている。生活者の視点から、(定期昇給分も含めて)インフレ率を超える賃上げを求めたい」と説明した。 年間一時金の要求方針は前年と同じ「5カ月以上」とした。グループ
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食品ロス削減へ連携 ラグビー静岡ブルーレヴズ 磐田市などと協定
磐田市とラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズ、いわた消費者協会は17日、食品ロスとプラスチックごみ削減の取り組み推進に向けた協定を結んだ。レヴズが自治体と環境をテーマにした協定を締結するのは初。連携して市民への啓発などに取り組む。 レヴズは持続可能な地域社会づくりに貢献するプロジェクト「スクラムアクション」として、家庭で余った食料品を試合会場で集めて必要な人に届けるフードドライブ活動や、グッズ購入者にマイバッグをプレゼントしている。協定に基づき、スタジアムでの啓発イベントにも協力する。 市役所で開かれた協定締結式で、レヴズの山谷拓志社長は「地域のプロスポーツチームとして地域社会の課題解決
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ラグビーの魅力、向陽中2年生体感 静岡ブルーレヴズスタッフが講師 磐田市
磐田市内の中学2年生が一斉観戦するラグビーリーグワン1部静岡ブルーレヴズのホストゲームを前に、同市向笠竹之内の向陽中で16日、ラグビー講座が開かれた。2年生約60人が激しいコンタクトプレーなどラグビーの魅力を体感した。 講師を務めたのはレヴズの普及・育成スタッフで、前身のヤマハ発動機ジュビロの選手だった小池善行さん(44)と加藤圭太さん(40)。2人はラグビーのルールを説明し、スクリューパスやタックルを実演した。 生徒は楕円(だえん)形のボールを股の下や頭の上で渡すリレーを楽しんだほか、ボールを持ったままコンタクトしたり、守備でタックルしたりする練習も体験した。藤野慎平さん(14)は「他
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主力の競争力向上練る ヤマハ発動機社長/日高祥博氏【変革力 新年トップインタビュー④】
―2024年の経営環境をどうみるか。 「新型コロナウイルス禍で吹いていたアウトドアレジャー需要への追い風はもうないとみているが、二輪車やマリン製品はコロナ前の19年より若干良い市場が多くなると思っている。23年は電動アシスト自転車とロボティクスが苦しんだ。電動アシスト自転車市場はプラス成長だが、欧州の取引先が過剰在庫気味のため、新年も低水準の生産が続くと覚悟している。ロボティクスは生成AI関係で受注があり、そこが底上げしてくれている。従来の受注も含め、今年下期から回復するとみている」 ―今年は25年からの次期中期経営計画の検討が本格化する。 「社長になって6年間、次の柱になる電動アシス
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在宅医療の質向上へ 監視システムで急変“予知” 磐田の安間院長、開発進める
えん在宅医療クリニック(磐田市)の安間章裕院長(39)は浜松市のソフト開発会社などと連携し、在宅患者の脈拍などのバイタルデータを遠隔でモニタリング(監視)するシステムの開発に乗り出している。いつ患者の容態悪化の連絡が来るか分からない―。日々神経をすり減らす訪問診療医の負担を、患者の急変を“予知”するシステムで軽減し、在宅医療の質向上にもつなげる。 2022年3月の開院時に想定した定員を上回る患者を抱える安間院長。「在宅医療は患者に何かあれば24時間365日の対応が求められる。常に気が張り、夜もなかなか寝つけない」。高齢化が進む一方で、訪問診療医のなり手が少ない地方都
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⚽元ジュビロ選手らと交流 小学生60人サッカー満喫 磐田市
ジュビロ磐田に在籍経験がある現役選手や元Jリーガーが指導する小学生向けのサッカー教室が28日、磐田市彦島の田原交流センターグラウンドで開かれた。静岡県西部の小学1~6年生約60人が選手らと触れ合いながら、サッカーを楽しんだ。 昨年末に続き2回目の開催。ジュビロ磐田ユース出身で、現在は指導者の森下俊さん(37)が「お世話になった磐田への恩返しに、子どもたちにサッカーの魅力を伝えたい」と元チームメートに参加を呼びかけ、桜内渚選手(34)や高橋祥平選手(32)ら4人が集まった。女子サッカーの静岡SSUボニータの大間由樹選手(28)も指導に加わった。 子どもたちはパスやシュートなどの基本動作を学
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ヤマハ発動機 新本部設置 事業開発強化へ
ヤマハ発動機は、新たな収益の柱となる事業開発の体制を強化する。1月1日付の組織変更で、新しい事業領域の模索・企画を専門とする新事業開発本部を新設する。 同本部には、これまで技術・研究本部が担っていた事業開発支援機能のほか、医療機器やモビリティーの新サービス、無人ヘリによる森林計測の各部署を集約する。ランドカーの開発とマーケティング・事業企画機能を担う新領域モビリティ推進部も同本部内に新設する。 全社の経営戦略とM&A戦略の策定・実行、重要経営課題への対応を迅速化させるため、社長直下に経営戦略部を新たに設置する。これまでM&Aを担っていた企画・財務本部の経営企画部は経営統制部に名称変更する
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敷地川で「流域治水」推進 磐田、袋井市 静岡県が協議会 3月までに災害対策
静岡県と磐田、袋井両市は25日、昨年9月と今年6月の台風に伴う豪雨で堤防が2度決壊した敷地川の流域治水対策推進協議会を設立した。近年の自然災害の激甚化・頻発化を踏まえ、ハード・ソフト両面の取り組みで、決壊箇所だけでなく流域全体の被害防止・軽減を図る。対策メニューを盛り込んだ水災害対策プランを来年3月中旬までに策定・公表することを目指す。 磐田市内の決壊箇所では2025年6月の完了を目指し、約400メートルの区間で川幅を広げるなどの改良復旧工事が進められている。一方で、昨年9月の台風15号では敷地川沿いの広範囲で浸水被害が相次いだことから、①氾濫をできるだけ防ぐ②被害対象を減らす③被害を軽減
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ヤマハとヤマハ発動機 首都圏に研究開発拠点 高度人材受け皿に
ヤマハとヤマハ発動機は2024年、それぞれ首都圏に新しい研究開発拠点を開設する。首都圏でキャリアを積んできた高度人材確保のための受け皿にし、先進技術や新規事業の開発を加速させる。両社の社長が22日、それぞれ報道各社のインタビューで明らかにした。 ヤマハは、横浜市のみなとみらい地区に建設している大型複合施設「横浜シンフォステージ」(24年3月末完成予定)に、研究開発施設「首都圏R&D拠点(仮称)」を開設し、先端分野の人材確保につなげる。東京・渋谷の複合施設「渋谷サクラステージ」にも24年夏、最新の楽器や最先端技術のブランド体験施設を置き、研究・開発のサテライト施設としても活用する。 横浜シ
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出産の不安、和らげて 陣痛室などアートで演出 磐田市立総合病院
磐田市大久保の市立総合病院で20日、職員と静岡文化芸術大の学生らが共同制作したホスピタルアートが完成した。出産に臨む妊婦や家族の不安や緊張感を和らげようと、周産期センターの陣痛室や分娩(ぶんべん)室を落ち着いた雰囲気の空間に演出した。 同病院の医師や看護師、事務職員ら約40人と、同大の学生グループ「ホスピタルアートプロジェクトしずおか」の14人のほか、浜松医科大の学生3人も携わった。直径40センチの円形キャンバスに粘り気のある絵の具を垂らし流線形のマーブル模様を作り出した「ポーリングアート」や、葉っぱなど植物をイメージした形に切った色とりどりのカッティングシートを、陣痛室の壁や分娩室の扉に
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磐田のNNP電子、電子回路生産増強 ハイテク化進展、需要獲得へ 新工場24年夏稼働
輸送機器、産業用機械、住宅設備用電子制御ユニット製造のNNP電子(磐田市、渡辺侑社長)は、本社隣接地で新工場の建設を進めている。2024年8月に予定する稼働後も段階的に設備や人員を増やし、10年以内に生産能力を現状の1・5倍以上に増強する計画。輸送機器や産業用機械などのハイテク化に伴って拡大している電子回路需要の取り込みを狙う。 同社は本社近くの工場で、二輪車や農機・建機、産業用機械、住設用など操作系の電子回路を生産している。回路表面を樹脂で覆う加工技術「樹脂モールド」を活用し、悪環境にも対応できる防じん・防水性の高さなどで競合他社との差別化を図る。小ロットで多品種に対応できる点も強みで
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特産いわた茶のスイーツ 大藤小6年生が考案 生産者にレシピ発表
磐田市大久保の大藤小6年生44人が、地元特産の「いわた茶」を使ったスイーツを考案した。20日には地元生産者団体の関係者を学校に招いて学習成果発表会を開き、多くの人にいわた茶に親しんでもらい、消費拡大に一役買うアイデアを提案した。 児童たちは総合学習の一環として4月から、茶摘みや製茶、冷茶の入れ方を体験し、地域が茶産地になるまでの歴史も学んできた。12グループに分かれ、それぞれお茶を使った菓子作りに挑戦。試作を重ね、生地にお茶の粉末を練り込んだサブレをはじめ、わらび餅やクレープ、ホットケーキなど多彩なスイーツのレシピをまとめた。 発表会では協力している「いわた茶振興協議会」の稲垣明久会長(
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静岡人インタビュー「この人」 地元高齢者らの移動支援に取り組む磐田市南御厨地域づくり協議会の会長 村松直司さん(磐田市)
買い物や通院の交通手段を持たない高齢者らを無償送迎するサービスの企画・準備を主導した。9月に外出支援車両「もろこ号」の運行開始にこぎ着け、自らもボランティアで運転手を務めている。68歳。 ―独自のサービスに乗り出した理由は。 「2020年10月に地域を通っていた路線バスが撤退した。高齢化率が高く、高齢者だけの世帯も多い地域なので、特に自動車の運転免許を持たない交通弱者が困った。市長からは『地域が知恵を出し、汗を流すなら支援は惜しまない』と言われた。住民アンケートも実施し、出たアイデアの一つが住民ボランティアによる移動支援サービスだった」 ―どのように運行しているのか。 「事前予約制で
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弓道全国「優勝目指す」 坂本さん(磐田東高2) 市長に抱負
今冬の全国高校弓道選抜大会女子個人戦に出場する磐田東高2年の坂本恋音さん(17)は18日、磐田市役所に草地博昭市長を訪ね、「優勝を目指したい」と意気込みを語った。 11月に県武道館で開かれた県大会で、男子も含め最多の12射11中の成績で女子個人優勝を果たし、全国への切符を手に入れた。全国大会は今月23~25日に都内で開かれる。磐田東中3年時の夏にも個人で全国2位を経験している坂本さんは「いつも通り落ち着いて引くことを心がけたい」と語った。 草地市長は「平常心で自分らしい矢を射てほしい」とエールを送った。 (磐田支局・八木敬介)
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自民・宮沢氏、地元へ説明 パーティー券問題 「一から出直す」
自民党安倍派の宮沢博行衆院議員(比例東海)は18日、パーティー券収入の環流分を政治資金収支報告書に記載していなかったことを自ら認めた件に関し、地元の磐田市内の事務所で報道陣の取材に応じた。「一から出直すつもりで、しっかりと(地元を)歩いていく」と述べ、改めて地元支援者らへの説明を尽くす考えを示した。 不記載に加え、派閥の指示があったことを告白したのは「とにかく説明したいとの思いが一番大きかった」とした上で「防衛副大臣の更迭が最後の引き金になった」と強調した。地元の県議、市議、支援者らを回り、不記載などの説明を始めているという。 安倍派から離脱するかどうかを問われると「状況を見ながら。政策
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初日の出参拝用に鳥居設置 磐田・福田海岸 ゆるキャンにも登場
磐田市福田地区のまちおこしに取り組む「福田海岸通り発展会」(石山芳行代表)は17日、同市の福田海岸に初日の出参拝用の鳥居を設置した。 発展会や住民グループ「30(さんまる)会」「一八(いっぱち)会」の会員、地元小学生ら約30人が砂浜に穴を掘り、真正面の水平線に太陽が昇るように、高さ約3メートル、幅約4メートルの鳥居を立てた。さい銭箱も置き、寄せられた浄財は市内の海岸沿いで進められている防潮堤整備に役立ててもらおうと、市に寄付する予定。 同海岸への入り口は防潮堤整備工事のため立ち入り禁止となっているが、元日は初日の出に合わせて開放される。石山代表は「普段は入ることが制限されているが、きれい
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⚾プロ野球広島入団、赤塚先輩にエール 磐田・福田野球スポーツ少年団が激励会
磐田市の福田野球スポーツ少年団は17日、プロ野球広島カープへの入団が決まったOBの赤塚健利投手(22)=中京学院大=の激励会を同市南島の福田屋内スポーツセンターで開いた。現役団員ら約50人がプロ野球選手になる夢をかなえた先輩との交流を楽しみながら、エールを送った。 赤塚投手は小学生時代、前身の福田本町野球スポーツ少年団に在籍していた。当時を「厳しい言葉もかけられたが、感謝の気持ちしかない。6年間、楽しかった」と振り返った。団員には「諦めずに頑張り続けることが成長につながる」とアドバイスし、プロ野球への挑戦に向けて「カープで1軍に残るために、投手はみんなライバル」と意欲を示した。 主将の飯
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仲間と協力する経験大切 ヤマハ発社長 磐田・豊岡中でキャリア教育
磐田市合代島の豊岡中で13日、ヤマハ発動機の日高祥博社長(60)を講師に招いたキャリア教育の授業があった。日高社長は2年生約100人に、自身の進路選択とキャリアアップの経験談や経営理念などを披露し、「本気でやりたいことを見つけてほしい。それが将来の羅針盤になる」とアドバイスした。 日高社長はオートバイの製造から始まり、船外機やロボットなど多様な事業を手がけるようになった自社の歴史を説明し、「一つの技術をいろいろな製品に展開し、お客さまに新しい感動を提供するという考え方が成長の原動力になっている」と強調した。 自身が中学生、高校生の時に将来の夢はなく、大学生の時にオートバイに夢中になり「好きな
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タンザニアで「宅配」 ヤマハ発子会社が参入 EC拡大捉える
ヤマハ発動機は12日、東アフリカで二輪車を使ったラストマイル配送事業を手がける子会社クーリメイトがタンザニアに新会社を設立し、同国での事業に本格参入したと発表した。現地の電子商取引(EC)ビジネス拡大を捉え、宅配需要の取り込みを図るとともに、物流の効率化や雇用創出につなげ、社会課題解決や経済成長に貢献する。 同国ではECビジネスの普及が加速する一方で、都市部の交通渋滞が激しく、住所システムも未整備で代引き決済が主流と、物流面での課題が多い。新会社クーリメイトタンザニアは、自社の拠点などに集まった荷物を、二輪車で渋滞を回避しながら届け先まで運ぶ。専用のITシステムを活用し、荷物や代金を追跡し
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ヤマハ発、水素エンジンの船外機開発加速 30年代実用化へ
ヤマハ発動機は7日、都内で開いたマリン技術説明会で、2030年代の実用化を目指し、水素エンジン船外機の開発を進めていると明らかにした。製品使用時や原材料調達も含めたカーボンニュートラル(CN)の2050年達成に向け、電動化以外の脱炭素技術の開発も加速させる。 来年2月に米フロリダ州で開かれる世界最大級のボートショーで試作機を初公開する。水素エンジンは従来の内燃機関技術を応用できることが開発にとって利点。既にガソリンエンジン並みの出力を実現するめどが立っているという。 ヤマハ発はこれまでに、電動船外機と操船制御技術を組み合わせた電動推進システム「ハルモ」の販売を欧州で開始し、国内でも北海道
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救急隊が活動技術を実演 技能向上へ披露会初開催 磐田市消防署
磐田市消防署の救急活動技術披露会が6日、同市上新屋のアミューズ豊田で始まった。7日まで、本署と五つの分遣所の救急隊員ら約150人が、多様な救急現場での判断や技術を実演する。 同署によると、高齢化に伴い救急需要は拡大が続き、今年の出動件数は6日朝までに約6800件と、既に昨年1年間よりも多いという。増加・多様化する傷病者に対応するため、各救急隊の技術を検証、共有し、技能の向上につなげようと披露会を初開催した。市民にも救急業務への理解を深めてもらおうと、一般公開した。 初日は、高齢者が入浴中にヒートショックを起こし、心肺停止した▽食物アレルギーのある小学生が給食を食べて呼吸苦になった|などの
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「おいしくなって」 干し柿作りに挑戦 磐田・豊岡こども園児
磐田市新開の豊岡こども園で5日、年長園児22人が地域の冬の風物詩として親しまれている干し柿「ころ柿」作りに挑戦した。園舎の軒下に鮮やかなオレンジ色の柿を並べ、「おいしくなって」と願いを込めた。 園児は地域ボランティアの鈴木学さん(75)と柳沢好子さん(82)の手ほどきを受けながら、豊岡地区産の渋柿「立石柿」の皮をむき、熱湯に10秒間浸して渋みを抜く作業を楽しんだ。干す前の柿を味見し、渋みも体感した。柿が風通しの良い軒下の竹ざおにたこ糸でつるされると、食べるのが待ち遠しそうに見上げていた。 園児に地域の特産物に興味を持ってもらおうと、10年以上続けている恒例行事。今回の干し柿は今月末に完成
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記者コラム「清流」 引き継がれる“思い出”
昔ながらの黒や赤だけでなく、水色やピンク、茶色など、所狭しと並んだ色とりどりのランドセル。磐田ライオンズクラブが初開催した不要ランドセルのプレゼント会では、目を輝かせてお気に入りを探す子どもたちがほほ笑ましかった。 小学校を卒業した子どもからランドセルを集め、来年度の新入学児童らに贈る取り組み。卒業後は全く使わなくなるのに、捨てるに忍びない。そんなランドセルに“第二の人生”を与えた。最近はランドセルカバーを使う児童が多いからか、どれもきれいな状態だった。 わが子や孫に新品を贈りたい気持ちも分かる。一方で、思い出の品を“後輩”に託す習慣もあっ
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もみ殻活用 循環型農業へ 静岡製機、県農技研など 燃焼熱で穀物乾燥費抑制 灰は土壌改良材に
農機メーカーの静岡製機(袋井市)や県農林技術研究所(磐田市)などでつくるコンソーシアム(共同事業体)は、精米時に大量に発生し、処分に困るもみ殻の利活用モデルづくりを進めている。穀物を乾燥させる際の燃料代わりにし、燃焼灰は農地の土壌改良に活用する。二酸化炭素(CO2)の土中固定化も図り、地域循環型農業の実現への貢献を目指す。 静岡製機は、もみ殻を燃やし、その熱を温風にして穀物乾燥機に送る燃焼炉を開発した。灯油の使用量を減らして乾燥工程を省エネ化し、高騰する燃料費の抑制につなげる。磐田市の市郎兵衛農園に導入して試験的に運用したところ、稼働を増やせば年間の灯油使用量を70%低減できる見通しが立った
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ヤマハ発 創薬分野の取引拡大へ オランダ企業と協力契約
ヤマハ発動機は29日、オランダのバイオテクノロジー企業MIMETAS(ミメタス)とマーケティング協力契約を締結したと発表した。同社は、医薬品の安全性評価や効能確認で使用されるヒト疾患状態模倣システム(MPS)市場で世界的に高いシェアを持つ。ヤマハ発は連携や共同研究を、医薬品開発分野での取引拡大や技術開発につなげる。 MPSは、プレート上で人体の環境を疑似的に再現し、医薬品の安全性や生体内での動き、効果を調べる試験で利用される。動物実験の代替となり、希少疾病の有効な治療法・治療薬の開発につながるとされることから、世界的な市場拡大が見込まれるという。 ヤマハ発は、医薬品開発などで細胞培養工程
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4コマ先生、児童笑顔に 黒板に毎日“連載” 磐田・豊岡南小の鈴木教諭「学校に来る楽しみの一つに」
磐田市上神増の豊岡南小に、毎日欠かさず黒板などに4コマ漫画を描き続けている名物教員がいる。鈴木昌英教諭(50)の“連載”は2022年4月に始まり、既に400作を突破した。「学校に来る楽しみの一つに」―。そんな思いを込めた作品は駄じゃれ満載のギャグ漫画。毎朝、登校した児童たちの笑顔を咲かせている。 漫画は、主人公の小学生らが日常生活の中などで駄じゃれを披露する。鈴木教諭は自身が受け持つクラスの教室の黒板に放課後、漫画を描くのが日課だ。本年度は全校児童を楽しませようと昇降口にも紙に印刷した作品を日替わりで掲出している。教え子の4年村上心春さん(10)は「身近なもので駄じ
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熊野の長藤イメージ 磐田でイルミネーション 12月25日まで
磐田市豊田地区の文化施設周辺を電飾で彩る「長藤イルミネーション」が25日、同市上新屋のアミューズ豊田などで始まった。地域資源の国指定天然記念物「熊野(ゆや)の長藤」をイメージした飾り付けなど、LED電球約4万球の幻想的な光が一帯を包んだ。12月25日まで。 2024年5月12日に予定する同地区の新たなにぎわいイベント「豊田わくわくフェスタ」の実行委がプレイベントとして企画した。フェスタ会場のアミューズのほか、市民文化会館かたりあ、新造形創造館などの文化施設が集中するエリアを発信する狙いもある。 各施設の植木や周辺の街路樹などに、白や黄、青色など多彩な電球を飾り付けた。アミューズ敷地内のフ
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磐田農「食材ハンター」V まちづくり研究所 市内高校生が発表会
磐田市は25日、地元高校生の発想を市政に生かす事業「いわた高校生まちづくり研究所」の企画提案発表会を同市見付のワークピア磐田で開いた。本年度は「若者がわくわくするまち」をテーマに調査・研究し、最優秀賞には、地元の食と農業の魅力を体験する観光ツアーを企画した磐田農高生産流通科3年の5人グループ「食材ハンターへの道」が選ばれた。 本年度は市内6校から11グループ計65人が参加。7月から市民や市へのヒアリング、企業訪問などを重ね、市の活性化につながるアイデアを練った。 磐田農高のグループは、地域ならではの農業を体験したり、食文化を楽しんだりするガストロノミーツーリズムを提案した。実際に参加者を
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武将なりきり“幻の城”PR 家康ゆかり 城之崎城跡(磐田)でフェスタ 子ども練り歩きや絵画展示
徳川家康が建造に着手し、未完成のまま放棄された幻の城「城之崎城」をPRするイベント「いわた城之崎城フェスタ」(磐田市主催)が18日、城跡に建つ同市見付の磐田城山球場で開かれた。子どもらによる「なりきり磐田武者行列」など多彩な催しが繰り広げられ、家族連れらでにぎわった。 城之崎城は、遠州に進出した家康が最初に拠点にしようと建造を始めたが、武田軍の侵攻に備え引馬城(後の浜松城)に移ったため完成しなかった。本曲輪(くるわ)跡に球場が建てられていて、土塁跡が今も残る。市は大河ドラマ「どうする家康」に合わせ、地元の歴史を再認識してもらおうとイベントを企画した。 武者行列では、段ボールで作った甲冑(
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化学肥料削減へ新資材 西部3JA、普及に力
遠州中央、とぴあ浜松、みっかびの県西部3JAが、スタートアップ企業や県外JAなどと連携し、農作物の収穫量を増やす低環境負荷の農業資材「バイオスティミュラント(BS、生産刺激剤)」の普及に向けた取り組みに乗り出した。原料をほぼ輸入に頼り、価格が高騰している化学肥料の使用を減らすことで生産者の負担を軽減し、農業の脱炭素化にもつなげる。 3JAは9月上旬、農業分野の課題解決に取り組むスタートアップ「AGRI SMILE(アグリスマイル、東京都)」の呼びかけで設立された「脱炭素地域づくり協議会」に参加した。参加団体は手分けし、廃棄されてきた農産物の残さや非可食部を原料にしたBSの開発や効果の検証
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電動バイクで年間3位 全日本トライアル ヤマハ発「来年は王者を」
今年の全日本トライアル選手権シリーズがこのほど閉幕し、出場チームで唯一の電動バイクで参戦したヤマハ発動機の「ヤマハファクトリーレーシングチーム」が年間3位に入った。当初の目標だった10位を大きく上回る好成績。関係者は電動化技術を磨き上げながらの結果に手応えをつかみ、「来年は年間チャンピオンを取りに行く」とさらなる意欲をみなぎらせている。 トライアルは岩や丸太などの障害物をバイクで乗り越えるモータースポーツ。国内最高峰の全日本選手権にはトップライダーが集う。同チームは、チャンピオンを11回経験した黒山健一選手(45)が電動トライアルバイク「TY―E」で参戦した。 全8戦でいずれも2~5位と
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ヤマハ発 新型「PAS」投入 30~40代男性に照準、クロスバイク風外観
ヤマハ発動機は16日、電動アシスト自転車の新型モデル「PAS CRAIG(パス クレイグ)」を発表した。2024年3月29日発売。PASシリーズの新たな顧客層開拓に向けて30~40代前半の男性をターゲットにし、性能は街乗りに特化しつつ、クロスバイク風のシンプルで洗練されたデザインにした。 細身の鉄製パイプフレームを採用し、3パターンの車体色はいずれも都市部になじむ落ち着いた色を設定した。通勤などの普段使いから休日のちょっとした外出など数キロ圏内の移動を想定し、シリーズで最も容量が小さいバッテリーや内装3段変速など必要最低限の装備とした。1充電当たりの走行距離は最大70キロ。希望小売価格はシ
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原付2種市場に攻勢 スポーツ系3機種投入 ヤマハ発動機、若者へ訴求
ヤマハ発動機が、近年伸長している二輪車の原付2種(排気量51~125cc)市場に攻勢をかけている。従前のラインアップはスクーターだけだったが、10月から趣味性の高い変速ギア付きスポーツタイプの125ccモデル3機種を相次いで投入した。扱いやすく、比較的手頃な価格で購入できる入門モデルとして若い世代の取り込みを狙う。 「ユーザーの裾野を広げたい」。9日、都内で開いた新型バイク「XSR125」(12月8日発売、希望小売価格50万6千円)の発表会。ヤマハ発は、1970~80年代風のレトロな外観と最新の性能を備え、人気が高い「ネオレトロ」スタイルのシリーズに原付2種モデルを追加して、デザインを重視
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祝!ジュビロ磐田、J1昇格 市役所に横断幕
磐田市は13日、サッカーJ2ジュビロ磐田がJ1昇格を決めた喜びを市民と分かち合おうと、祝福の横断幕を市役所本庁舎1階に掲出した。 横断幕は縦0・8メートル、横3・5メートル。12日のリーグ最終戦直後に喜びを爆発させたジュビロの選手やスタッフらの写真とともに「ジュビロ半端ないって」「1年で見事昇格」などのメッセージを印刷した。横断幕のデザインは、市HPのトップページにも掲載した。 草地博昭市長は「補強禁止など苦しいシーズンだったが、チーム一丸となって戦い抜いてくれた。市民も本当に喜んでいる」と述べ、来季に向けては「J1残留はもちろん、一つでも上位を狙い、ホームタウンに感動を届けてほしい」と
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全国冷凍グルメ無人販売所 磐田にオープン 静岡県内初出店
全国各地のご当地グルメを集めた無人販売所「ご当地グルメセレクション」の静岡磐田店が11日、磐田市豊田の県道磐田天竜線沿いにオープンする。有名飲食店のメニューを再現した冷凍グルメを販売する。 全国で37店舗を展開していて、県内は初出店。コンテナ型の小型店舗で床面積は10平方メートル。各地で人気のラーメンやギョーザ、スイーツをはじめ、札幌のスープカレーや博多のもつ鍋、仙台の牛タンなど、約30種類のグルメをそろえる。 朝晩の通勤時間帯に交通量が多い県道沿いに出店することで、帰宅途中などに気軽に立ち寄って自宅で各地の味を楽しむ需要を狙う。年中無休、24時間営業。
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最新技術やサービスPR 磐田で産業振興フェア、186社・団体が出展 11日まで
磐田市、磐田商工会議所、市商工会主催の産業展示会「産業振興フェアinいわた」(静岡新聞社・静岡放送後援)が10日、同市のアミューズ豊田で始まった。県西部を中心に県内外から過去最多の186社・団体が出展。輸送機器の電動化や異分野への参入、光技術の活用など産業構造の転換に向け、最新の技術、サービスをPRしてマッチングや新たな取引獲得を図る。11日まで。 ヤマハ発動機はレース用電動トライアルバイクやスポーツタイプの電動アシスト自転車を出展した。マウンテンバイクタイプの「YPJ―MT Pro」は同社で最も軽量・コンパクトながらパワフルなドライブユニットを搭載した。 ユタカ技研はエンジンの動力をト
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遠江国分寺 歴史知って 磐田で11日まつり 参拝行列など多彩
奈良時代に建てられた遠江国分寺の歴史を伝える「遠江国分寺まつり」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が11日午前9時から、磐田市の遠江国分寺史跡公園で開かれる。目玉の「国司一行国分寺参拝行列」をはじめ、グルメや雑貨の販売、ステージパフォーマンスなど多彩な催しを予定する。 参拝行列は午前10時半から、奈良時代の装束を着て聖武天皇や光明皇后、遠江国司の桜井王などに扮(ふん)した約60人が、JR磐田駅北口から同公園までを練り歩く。ステージでは、ダンスやブラスバンド、合唱を披露するほか、万葉歌会なども繰り広げる。農産物の販売ブースや軽トラ市、フリーマーケット、野だての茶会なども行う。 遠江国
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磐田市、12月給食費 一律1000円 保護者負担、昨年度並みに
磐田市の草地博昭市長は6日の定例記者会見で、市内全小中学校の12月分の給食費を一律千円にすると発表した。物価高を踏まえ、保護者負担を軽減する。食材価格の上昇を受け、4月から給食費を引き上げていたが、12月分の減額で保護者の本年度負担額を昨年度並みに抑える。 市教委学校給食課によると、本年度は年間7500~8500円の食材価格高騰を見込み、給食費を改定した。激変緩和措置として増額分の約半額を公費で負担し、保護者の負担増は年間約3600~4300円に抑えていた。 今回、草地市長は「物価上昇が予想以上に続いている」と説明。12月分の給食費(小学校約4650円、中学校約5300円)を一律千円に減
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証明書 自宅で申請・受け取り可能に 磐田市「行かない窓口」開始
磐田市は1日、スマートフォンやタブレット端末で証明書類の発行を申請し、自宅で受け取れる新サービスを開始した。市役所や支所に行く手間を省く「行かない窓口」の一環。市民の利便性向上のほか、来庁者の混雑緩和につなげる。 対象は、住民票の写しや戸籍謄抄本、所得証明書など11種類。申請にはマイナンバーカードを読み取り、本人確認を行うアプリ「マイナサイン」のインストールが必要になる。 市のホームページにある専用フォームで個人情報など必要事項を入力し、マイナンバーカードを読み込んで本人確認を行う。市から審査完了のメールが届いたら、クレジットカードかPayPay(ペイペイ)で手数料などを支払う。市は決済
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不要ランドセル 新入学児童に「真心リレー」 磐田でプレゼント会
小学校を卒業して使わなくなったランドセルを〝後輩〟たちにー。磐田ライオンズクラブ(LC、座光寺明会長)は29日、静岡県内各地から寄せられた不要ランドセルのプレゼント会を磐田市上新屋の「ひと・ほんの庭にこっと」で開いた。大切に使われた思い出の品を「真心のリレー」として来年度の新入学児童に託した。 集まったランドセルは76個。同市前野の龍の子幼稚園や浜松いわた信用金庫の職員有志が集めたほか、活動を知った富士市や浜松市、静岡市などの市民からも寄せられた。プレゼント会にはさまざまな色のランドセルが並び、家族連れらがお気に入りを持ち帰った。海外から帰国する予定の孫のためにランドセルを選ぶ人もいたとい
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自転車乗車時 ヘルメット着用 磐田南高生 動画で呼びかけ 磐田署と制作 コミカルな内容4本
磐田南高交通安全委員会の1、2年生32人が、磐田署と共同で、自転車乗車時のヘルメット着用を呼びかける動画4本を制作した。高校生らしい発想を生かし、コミカルに着用の重要性をPRする内容。24日、磐田市見付の同校で上映会を開いたほか、ユーチューブの県警公式チャンネルで公開した。 「若い世代がヘルメットをかぶりたくなる動画」がテーマ。テレビショッピング風に自転車用ヘルメットを売り込んだり、漫画やアニメの人気ジャンル「異世界転生」のイメージでヘルメット着用が当たり前の世界に転生したりと、生徒たちがインパクトのあるアイデアを提案。生徒や署員が出演して撮影を行い、同署がそれぞれ1分前後の動画に編集した。
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記者コラム「清流」 祭りの季節
この時期、遠州は秋祭り一色。磐田市でも、国指定重要無形民俗文化財の見付天神裸祭や、奈良時代から続く府八幡宮の例大祭など、見どころたっぷりの祭りが繰り広げられてきた。新型コロナウイルスの5類移行で久しぶりの通常開催となった祭りが多い。祭りの季節が本格的に復活し、紙面もにぎやかになった。 県中部出身の記者からすると、西部の人たちは本当に祭り好きだと感じる。見ているだけでも心躍るが、祭りに参加するよう誘ってくれる人もいて、「取材がなければ」と惜しい思いをした。地域の一員と受け入れられたようでうれしかった。 帰宅後に自宅の窓を開けると、涼しい風とともに、遠くで鳴る祭りばやしの音が部屋に入ってきた
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転倒抑止技術 開発を加速 ヤマハ発 二輪車向け 早期市販化へ
ヤマハ発動機の日高祥博社長は25日のジャパンモビリティショー報道公開で、二輪車の転倒を抑止する新システム「AMSAS(アムサス)」の市販モデルへの早期実装を目指す意向を示した。アムサスを搭載した電動スクーターやスポーツバイクのほか、技術の獲得につながった自律制御型の電動バイク実験機「モトロイド」の進化版を披露。「転ばないバイク」の実現に向け、技術開発を加速する姿勢を強調した。 アムサスは、センサーで車体の傾きなどを検知し、自動で乗車姿勢を安定させるシステム。運転技量を要する超低速走行時でも転倒しにくくなる。アムサス搭載の電動スクーター「イーラブ」はコンセプト車ながら、市販モデルのようなシンプ
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超大型クレーン 未明の橋桁撤去 磐田・三ケ野新貝跨線橋
JR東海と磐田市が実施している同市鎌田の三ケ野新貝跨線(こせん)橋撤去工事で24日未明、国内に5台しかない千トン級の超大型クレーンを使った橋桁の撤去作業が行われた。 JR御厨駅東側の東海道新幹線とJR東海道線の上に架かる同跨線橋は1964年完成。老朽化が進んでいる上、現在の耐震基準を満たしていないため、撤去を決めた。東海道新幹線側の2号橋(長さ26・4メートル)から撤去工事に着手し、これまでに路面舗装などを取り除いた。 クレーンは愛知県から分割して輸送し、10日ほどかけて組み立てたという。この日は、コンクリート製の橋桁のうち長さ6・7メートル、重さ45トンほどの部分を切り離して慎重につり
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台風被害 磐田・一雲済川の「流域治水」推進 静岡県と市が協議会設立
静岡県と磐田市は23日、昨年9月の台風15号で周辺地域が甚大な浸水被害に見舞われた一雲済川の流域治水対策推進協議会を設立した。温暖化に伴って高まる豪雨リスクを踏まえ、ハード・ソフト両面の取り組みを盛り込んだ水災害対策プランを来年2月下旬までに策定する。 一雲済川流域では台風15号に伴う豪雨で、200戸を超える浸水被害が発生。今年6月の台風2号の際も、支流の上野部川沿いで11戸が浸水した。協議会は、河川改修だけでなく、流域全体で効果的に防災・減災を図る流域治水対策を検討する。 袋井市山名町の県袋井土木事務所で開かれた第1回会合では、堤防のかさ上げや雨水貯留浸透施設の設置などのハード整備に加
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MR(複合現実)を楽しみながら散策 ヤマハ発動機とソニーが新サービス
ヤマハ発動機とソニーグループは19日、共同開発した自動運転のエンターテインメント車両「SCー1」を使い、実際の風景とデジタル映像を組み合わせた複合現実(MR)を楽しむ新サービス「Zoromo(ゾロモ)」の提供を開始したと発表した。同日、都内で開幕した上野恩賜公園開園150周年総合文化祭で初公開した。 SCー1は、ヤマハ発の電動ゴルフカーをベースにした車両。これまで、乗客に走行中の車外の景色とデジタル映像を融合させたMR体験を提供するサービスを展開してきた。 ゾロモは、低速走行するSCー1とともに車外で散策しながら、実際の景色と車両外部の液晶モニターに映し出される映像によるMRを楽しむサー
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子育て支援、地域で考える 磐田・中泉地区住民ら情報交換会
磐田市の中泉地区地域づくり協議会はこのほど、地域の子育て支援策を考える「こども情報交換会」を同市国府台のiプラザで開いた。子育て支援活動に取り組む住民、地元小中学校や福祉の関係者、市職員ら約60人が地域で子どもや親を支えるアイデアを出し合った。 同協議会の福祉部会が中心となって事前に子育て世帯381人にアンケートした。急用や病気の際に子どもを一時的に預けられる場所の充実、気軽に相談に応じてくれる体制、子どもの居場所づくりを求める声が多かったという。 参加者は9グループに分かれ、アンケート結果を踏まえて地域で何ができるかを意見交換した。高齢者と子どもが交流できるサロンの開催、高校生と連携し
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水素エンジン搭載車でダカール・ラリー参戦 ヤマハ発、スズキなどの組合 開発課題抽出へ
ヤマハ発動機やスズキなど国内二輪大手4社が設立した水素小型モビリティ・エンジン研究組合(HySE=ハイス)は、2024年1月5~19日にサウジアラビアで開催されるダカール・ラリーに、研究中の水素燃料エンジンを搭載した車両「HySE-X1」で初参戦する。ラリーを通じて開発課題を抽出し、基盤技術構築の加速化を図る。 1978年から毎年開かれているダカール・ラリーは砂漠や山岳地帯など厳しい環境下を走行し、世界一過酷なモータースポーツとされる。ハイスは水素エンジンや電動など脱炭素に向けた次世代車両を対象にした新設部門に出走し、千キロの走破を目指す。全世界で注目されるラリーを通じてハイスの取り組みを
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エビ養殖 磐田に国内最大級施設 京大発企業とNTT、事業拡大の足がかりに
京都大発スタートアップのリージョナルフィッシュとNTTの合弁会社「NTTグリーン&フード」(東京都、久住嘉和社長)は17日、磐田市南平松のスズキ子会社旧工場を活用し、来年7月に国内最大級のバナメイエビ(シロアシエビ)陸上養殖プラントを開設すると正式に発表した。同社初の自前プラントとして、陸上養殖の経験やノウハウを磐田で積み、事業拡大につなげる。スズキとの事業連携も検討する。 ⇒エビの陸上養殖 磐田に開設 スズキ旧工場活用 京大発企業とNTT、来夏進出 スズキ部品製造の旧工場を賃借し、敷地面積約1万3千平方メートルで年間115トン以上の生産を目指す。今月中にプラント整備に着手
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ピッチサイド のんびり散歩 ヤマハスタジアム 医療的ケア児と家族が見学 ジュビロ磐田選手と交流も
静岡県西部の医療・福祉・教育関係者らでつくる一般社団法人みらいTALKは14日、日常的に医療的ケアを必要する子どもと家族を対象にした「さんぽ会」を磐田市のヤマハスタジアムで開いた。同団体の活動に賛同したサッカーJ2ジュビロ磐田が開催に協力した。14組42人がスタジアムツアーなどを楽しんだ。 医療的ケア児の外出を支援し、ケアに忙しい家族の気分転換にもつなげる取り組みの一環。2009年から結婚式場や公園などで開いてきた。コロナ禍に伴う自粛を経て4年ぶりの開催となった。 参加者は普段は入れないピッチサイドを散歩し、芝生を整える作業を見学したり、監督や選手が座るベンチで記念撮影したりした。ボランティ
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「人が集まるまち」に 磐田市若手職員ら提言
磐田市は11日、若手職員らがまちづくりのアイデアを練る「人が集まるまちプロジェクト」の提案発表会を市役所で開いた。プロジェクトメンバーが関係・交流人口の拡大や移住・定住の促進に向けた取り組みを草地博昭市長や幹部職員らに提言した。 同プロジェクトでは4月から、庁内横断的に集まった職員9人が「関係人口」「移住」「定住」の3グループに分かれ、現行の総合計画で掲げる「人が集まるまち」の実現に向けた施策を検討してきた。 関係人口グループは、淡路島や神戸市のように写真スポットとして集客力があるモニュメントを、磐南5市町村の合併20周年記念事業で市内に設置する案を示した。「スポーツのまち」にふさわしく、訪
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ヤマハ発 三輪EVなど19モデル披露 26日開幕のモビリティショー
ヤマハ発動機は11日、都内で26日に開幕するクルマの祭典「ジャパンモビリティショー」の出展概要を発表した。新感覚の三輪電動車両(EV)や自律制御技術を搭載したバイクの試作車など世界初公開を含む19モデルを披露する。「『生きる』を、感じる」をテーマに、脱炭素に対応しながら乗る楽しさや喜びを感じられるモビリティーを提案する。 世界初公開は6モデル。三輪EVのコンセプトモデル「トライセラ」は日常の街乗りをイメージし、新しい乗り物のスタイルを表現した。乗り物の自動運転化が進む中、前輪二つだけでなく後輪も手動にできるようにして、あえて人間が操縦する喜びを追求した。人工知能(AI)で乗り手の身ぶり手ぶ
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エビの陸上養殖 磐田に開設 スズキ旧工場活用 京大発企業とNTT、来夏進出
京都大発スタートアップ(新興企業)のリージョナルフィッシュとNTTの合弁会社が10日までに、磐田市竜洋地区に国内最大級のエビの陸上養殖施設を開設する方針を固めた。関係者への取材で分かった。スズキ子会社の工場だった同市内の施設を活用する。最新の情報通信技術(ICT)を活用して年間約100トンを生産する予定で、2024年夏ごろの稼働開始を目指す。 同市に進出するのは、7月に事業を開始したばかりの「NTTグリーン&フード」(東京都)で、クルマエビ科のバナメイエビを生産・販売する。国内で流通するエビは輸入品が9割以上を占めている。陸上養殖で環境に配慮しながら安定的に国産エビを供給する体制構築に取
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寺谷用水 登録記念碑を除幕 磐田 世界かんがい施設遺産
徳川家康の命令で整備された寺谷用水(磐田市)の世界かんがい施設遺産登録記念碑の除幕式がこのほど、同市加茂の寺谷用水土地改良区事務所で行われた。登録からちょうど1年を迎え、関係者約70人が地域の農地を潤し続ける用水の保全への決意を新たにした。 開発工事を指揮し、用水の開祖とされる当時の代官平野重定の没後400年に合わせ、同土地改良区が建立した。記念碑は御影石製で高さ1.2メートル、幅2.0メートル。池田藤平理事長が揮毫(きごう)した碑文を刻んだほか、遺産登録証を印刷した陶板を埋め込んだ。 池田理事長は「これからも末永く良好な状態を維持し、後代に引き継がれることを祈っている」とあいさつし、草地博
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静岡人インタビュー「この人」 「闘う陶芸家」として活動するプロボクサー 川合絢也さん(磐田市)
2015年にプロボクサーとして1戦して引退。21年に復帰し、22年には中日本スーパーバンタム級新人王になった。西遠ボクシングジム所属。22年には陶芸家としても活動を始め、自宅に工房を構える。32歳。 -なぜプロボクサーを目指したのか。 「大学でボクシングを始めたが、最後の大会で思うような結果を残せず不完全燃焼だった。そんな時、通っていたジムの会長に勧められ、1戦だけプロとして戦った。勝って燃え尽きることができた。その後、就職したが、体調を崩し、退社して地元に戻ってきた。療養のつもりで通ったジムの人たちが後押ししてくれて、もう一度チャレンジしてみようと思った」 -陶芸家になった理由は。
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台風被害の2河川で「流域治水」を検討 磐田市など協議会設立へ
磐田市の草地博昭市長は4日の定例記者会見で、昨年9月の台風15号などで周辺地域が甚大な浸水被害に見舞われた敷地川と一雲済川の流域治水対策を検討する二つの協議会を静岡県と設立すると発表した。激甚化・頻発化する豪雨災害に備え、近年の気候変動を踏まえたハード・ソフト対策を盛り込んだ水災害対策プランを本年度末までに策定することを目指す。 同市では、台風15号と今年6月の台風2号に伴う豪雨で、敷地川の堤防が2度にわたって決壊した。一雲済川流域でも護岸の損壊や氾濫があり、周辺で浸水被害が広がった。市と県はこうした被害状況を踏まえ、本流の河川改修だけに頼らず、流域一帯で協働して効果的に防災・減災を図る対
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高齢者ら外出支援車 出発 買い物・通院に送迎 磐田・南御厨
磐田市の南御厨地域づくり協議会(村松直司会長)はこのほど、住民ボランティアが高齢者らを無償で送迎するお出かけ支援車「もろこ号」の出発式を同市東新屋の南御厨交流センターで開いた。買い物や通院のための移動手段を持たない交通弱者を地域で支え合う同市初の取り組み。草地博昭市長や関係者約30人が正式運行の開始を祝った。 南御厨地区は高齢化率が高く、高齢者だけの世帯も多い。2020年に地区を通るバス路線がなくなったため、21年から高齢者らの外出ニーズに応える支援策を模索してきた。今年8月から行った試験運行では大きなトラブルもなく、好評を得たという。 移動支援サービスは5人乗りの乗用車を週3日運行し、片道
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元乃木坂・深川麻衣さんら 磐田の暮らし動画でPR 市が公開
磐田市は28日、静岡いわたPR大使で元乃木坂46の女優深川麻衣さん(同市出身)らが出演し、磐田での暮らしをアピールする動画「『いいわたし』が見つかる街 磐田市」を、ユーチューブの市公式チャンネルで公開した。定住・交流人口の拡大につなげようと、スポーツや文化などさまざまな分野で活動している市民の様子を通じて市の魅力を発信する。 深川さんはジュビロ磐田や静岡ブルーレヴズの試合が行われるヤマハスタジアムで撮影を行い、ナレーションも務めた。60秒の動画ではほかにも、都内から移住した絵本作家よこただいすけさんや若手農業者、ピッツェリア経営者らが市内で生き生きと暮らす様子を映した。豊浜海岸でサーフィン
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ヤマハ発動機、米国に医療・健康事業の新会社 「抗体プロファイリング」事業展開
ヤマハ発動機は27日、医療・健康事業の新会社「チューニングフォーク・バイオ」を米国に設立したと発表した。福島県立医大医療―産業トランスレーショナルリサーチ(TR)センターと連携し、血液中の抗体を分析して健康状態を可視化する「抗体プロファイリング事業」を手がける。研究開発拠点として日本法人も都内に置いた。国内外の医療機関が行う健康診断や個人に合わせた薬の選択、製薬会社の創薬研究などへの活用を図る。 TRセンターは、各種疾患の抗原となるタンパク質など2万種類以上をスライドガラス上に転写できるマイクロアレイを開発。マイクロアレイ上の抗原と血液中に含まれる抗体の結合状態を計測し、独自のデータ解析技
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「オイショ、オイショ」男衆乱舞 磐田で見付天神裸祭 4年ぶりに熱気
「天下の奇祭」と称される国指定重要無形民俗文化財「見付天神裸祭」の御大祭が23日、磐田市の矢奈比売神社(見付天神)一帯で始まった。最大の見どころ「道中練り」「鬼踊り」を4年ぶりに再開。完全復活した祭りは、上半身裸で勇ましく乱舞する男衆の熱気に包まれた。 午後9時ごろから、見付地区28町の男衆が続々と集結して四つの梯団(ていだん)をつくり、旧東海道の見付本通りなどを練り歩いた。ふんどしに腰みの姿の男衆はちょうちんや鈴を手に「オイショ、オイショ」と威勢良くかけ声を上げながら、激しくもみ合った。見付天神に到着した男衆が拝殿になだれ込んで踊り狂う鬼踊りが始まると、祭りは最高潮に達した。 御大祭は
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設備の省エネ化に補助金 磐田市が創設方針 中小事業者を支援
磐田市は22日までに、電気・燃料などのエネルギー価格高騰で経営が圧迫されている中小事業者を支援するため、設備の省エネ化に対する補助金を創設する方針を決めた。地元事業者の脱炭素化を後押しする狙いもある。市議会9月定例会で審議中の2023年度一般会計補正予算案に事業費1億4千万円を計上した。 対象は市内に事業所を置く中小企業や個人事業主、一部非営利法人など。空調や照明、ボイラー、冷蔵・冷凍設備などを消費電力の少ない最新機器に更新したり、事業所の断熱・遮熱工事を行ったりする経費を補助する。太陽光発電システムや蓄電池による再生可能エネルギーの導入なども含む。大企業に比べて遅れている中小の省エネ・カ
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浸水センサー 10カ所設置 豪雨災害に迅速対応 磐田市
磐田市は21日、激甚化・頻発化する豪雨災害に備え、道路冠水や内水氾濫の危険性を検知する小型センサーの設置作業を始めた。10月上旬までに、市内10カ所に設置する。冠水などの状況をリアルタイムで把握し、早めの避難情報の発信や道路の通行止めなど、迅速な災害対応につなげる。 国土交通省の浸水センサー実証実験のモデル地区として試験導入した。センサーは冠水や水位が一定の高さになると浮きが浮上して作動し、市役所で確認できる。昨年9月の台風15号に伴う豪雨で冠水や浸水被害が相次いだ豊岡、見付、今之浦各地区などの道路や排水路に設置している。 台風15号に伴う豪雨は夜間の発生だったため、市は被害情報の収集が
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巨大ガラス絵 地域明るく 磐田一中美術部 豊田東交流センターで制作
磐田市立磐田第一中の美術部は、同市高見丘の豊田東交流センターで、巨大ガラス絵の制作に取り組んでいる。「地域の人たちが明るく楽しくなる雰囲気にしたい」と、ガラス窓を“キャンバス”にして磐田をイメージした遊園地を描いている。 1、2年生部員25人が同センター交流コーナーのガラス窓(高さ185センチ、幅90センチ)計16枚に、サッカーボールを中心にした観覧車、市イメージキャラ「しっぺい」のふわふわ、メロンの気球などの下絵を描き、アクリル絵の具で色づけしている。特産のチンゲンサイやシラスをモチーフにしたオリジナルキャラも考案した。ガラス絵のデザインは2年生部員が中心になって
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本物の投票箱で生徒会長選 袋井特別支援磐田見付分校 選管が貸し出し
磐田市見付の袋井特別支援学校磐田見付分校で15日、生徒会長選が行われ、高等部の約40人が実際の選挙で用いられる投票箱や記載台を使って票を託した。市選挙管理委員会が若年層の投票率向上につなげようと資材を貸し出した。 会長と副会長に計4人が立候補した。投票前の立会演説会でそれぞれ公約を発表し「学校をより良く変えたい」「皆さんの心と体の健康を守る」などと主張した。生徒たちは入場券を渡して投票用紙を受け取り、信任の丸印や選出したい立候補者の氏名を記入して投票箱に入れた。 同校では11日から、立候補者が登下校中の生徒に支持を訴えたり、選挙ポスターを作成したりするなど、公職選挙に近い形で選挙戦を繰り
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自動追尾カメラで授業配信 磐田市、小中6校で実証実験 不登校児ら向け 対面に近い臨場感
磐田市の草地博昭市長は14日の定例記者会見で、人工知能(AI)で人の動きを検知して自動追尾するカメラを小中学校の授業のオンライン配信で活用する実証実験を始めると発表した。不登校などで教室に行けない児童・生徒でも、対面に近い臨場感で授業が受けられる環境を目指す。 カメラは写った人の顔をAIで認識し、動きを追うようにレンズ部分が自動で上下左右に向きを変える。ズーム機能も備える。市教委は9台を計87万2千円で購入。小中各3校を研究校として1台ずつ配備し、今月から活用する。残り3台は市教委が管理し、利用を希望する学校に貸し出す。 市教委学校教育課によると、不登校の小中学生は年々増加していて、3月末時
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看護師「特定行為」研修へ 磐田市立総合病院指定 医師待たず呼吸器操作
磐田市立総合病院は13日までに、医師不在でも一部の医療行為を行える看護師を育成する「特定行為指定研修機関」に指定された。中東遠地域では初。研修を修了した看護師は医師の判断を待たずに人工呼吸器の離脱などが実践でき、患者への迅速な処置につながる。院外からも看護師の研修を受け入れ、地域医療の質向上に貢献していく。 同病院は10月、気道確保や人工呼吸療法、動脈血液ガス分析関連など術中麻酔管理領域6区分8行為の研修を開始する。研修を修了すれば、事前に医師が作成した手順書に沿って看護師の判断で医療行為が行える。山崎薫院長は「日頃から看護師は高い意識と判断能力を養っている。さらに特定行為の研修を可能に
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記者コラム「清流」 エリアとしての魅力を
磐田市の子育て支援施設「ひと・ほんの庭にこっと」が8月、開館5周年を迎えた。ミニコンサートや人形劇など、多彩なイベントが繰り広げられた記念日は、多くの親子連れでにぎわい、市民の親しみが感じられた。 絵本・児童書を中心に約5万冊が並ぶ図書スペースや学習コーナー、天体観測室を備える施設には、これまでに75万人以上が来館したという。屋内で子どもを遊ばせられるスペースもあり、子育て中の親にはありがたい場所だ。 一方で、スポーツが楽しめる複合施設や新しい文化施設が隣接するものの、各施設との連携は十分とは言えない。催しがない日は親子連れに各施設を開放するなど、連動した取り組みがあれば、子育て世代にと
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建造物守る「名工」の技 体感 磐田・豊田東小で出前講座
磐田市高見丘の豊田東小で7日、県の「技能マイスター」に認定されている宮大工沢元教哲さん(65)=同市鎌田=の出前講座が開かれた。6年生61人が、「現代の名工」でもある沢元さんから、歴史的な建造物を守る匠(たくみ)の技について学んだ。 沢元さんは自身が手がけた仕事として、県の文化財に指定されている府八幡宮(同市中泉)の楼門の修復工事を例に挙げた。屋根に張る木板は雨水を吸いにくくするため、機械を使わずになたで1枚ずつ作るなど、伝統的な技法を紹介。木材が長い年月を経ると縮む習性を加味して、構造材の傷んだ部分をつなぐ木材をあえて少し厚めにしたことなどを説明し、「100年、200年先に修理することなど
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「自治会」「避難所」… 外国人にも伝わる日本語に 磐田市がガイド本 職員向け研修会も
磐田市はこのほど、外国人らに配慮して難しい言葉を分かりやすい表現に言い換える「やさしい日本語」の市民向けガイドブックを作製した。市内に住む多くの外国人らとのコミュニケーションに生かしてもらい、多文化交流を促す。市の窓口業務にも活用しようと、6日には職員を対象にした研修会を市役所で開いた。 市内には約9400人の外国人が住み、人口の5%以上を占める。市ダイバーシティー推進室は「外国人在住者が地域コミュニティーになじみやすくするだけでなく、高齢者や障害者も含め市内に住む人たちが互いを思いやる関係づくりにつなげたい」としている。 ガイドブックはA4判11ページ。自治会は「近所に住む人の集まり」、避
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⚾少年野球世界一に貢献 森本さん(磐田一中3年)喜び報告
今夏の世界少年野球大会で優勝した中日本選抜チームで投手などを務めた磐田第一中3年の森本健太さん(15)=浜松北ボーイズ所属=がこのほど、磐田市役所に山本敏治教育長を訪ね、「個人的にはてこずる場面もあったが、優勝できてよかった」と喜びを語った。 愛知県で8月10~14日に開かれた同大会には、7カ国から12チームが参戦し、予選リーグと決勝トーナメントを繰り広げた。約70人が参加したセレクションを通過し、20人の選抜メンバーに入った森本さんは3試合に出場。2試合は抑え投手として登板し、球威のある直球を武器にそれぞれ1イニングを無失点に抑えた。もう1試合は一塁手として出場し、4打数2安打2打点の活
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高さ15メートルはしご車“シャワー” 放水にも挑戦 磐田で消防体験イベント
消防の仕事や防災に理解を深めてもらうイベント「消防体験クールサマー」(磐田市消防署主催)が2日、同市の今之浦公園で開かれた。はしご車の放水による水浴びや消防士の体験などを楽しむ親子連れでにぎわった。 防災の日(1日)と救急の日(9日)に合わせた企画。噴水広場には、はしご車の放水で水浴びするコーナーが設けられた。子どもたちは高さ15メートルからの“シャワー”に大はしゃぎだった。防火衣や救助服を身に着け、消防車に乗車したり、ホースで放水を体験したりするコーナーも人気を集めた。ほかにも、放水銃の実演や煙体験、地震体験車、救急車の展示など多彩な催しが繰り広げられた。 (磐
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離島の車両電動化へ実証研究 ヤマハ発動機など、普及に向け課題分析
ヤマハ発動機は29日、鹿児島県知名、和泊両町、名古屋大未来社会創造機構と連携し、両町がある沖永良部島を走る車両の電動化に向けた実証研究を始めたと発表した。期間は2025年3月まで。同社の電動スクーターを活用するなど、電動化への課題の分析や解決策の検討を進め、ガソリン代が高くなりがちで、公共交通が少ない離島で持続可能なモビリティー社会のモデル構築を目指す。 両町は環境省の脱炭素選考地域に選ばれ、再生可能エネルギーや蓄電池を活用した自律分散型電源の確保などの取り組みを進めている。島内の通学・通勤に電動スクーターを使う実証実験も実施中で、ヤマハ発は市販モデルの「E-Vino(イーヴィーノ)」を貸
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ヤマハ発 エンジンカバーにCNF 水上バイクなど北米で発売
ヤマハ発動機は25日、植物由来の次世代素材「セルロースナノファイバー(CNF)」の強化樹脂を使ったエンジンカバーを、水上オートバイとスポーツボートの2024年モデルに採用し、北米で販売を開始したと発表した。同社によると、CNF強化樹脂で輸送機器部品を量産化するのは世界初という。 木質資源を活用したCNFを、ポリプロピレンなどの樹脂に混ぜるなどして製造した新素材。二酸化炭素(CO2)削減、環境負荷低減に向けた取り組みの一環で、県を通じて協業を始めた日本製紙から強化樹脂の供給を受け、エンジンカバーの開発を進めてきた。 カバーは、水上オートバイ3シリーズ計5機種、スポーツボート5シリーズ計17
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ラテンのリズム感じて サルサバンドの打楽器奏者鈴木さんが母校・豊岡中生徒に手ほどき 磐田
世界的サルサバンド「オルケスタ・デ・ラ・ルス」のパーカッション担当で磐田市出身の鈴木ヨシローさん(56)が23日、母校の豊岡中の生徒にラテン音楽の魅力を紹介するクリニックを同市上新屋の市民文化会館かたりあで開催した。吹奏楽や和太鼓に取り組む生徒43人が、多彩なラテンのリズムを体感した。 10月29日に同バンドの公演が同会館で開かれる。初の凱旋(がいせん)公演が決まった鈴木さんが「生の演奏に触れ、ラテン音楽を感じてほしい」と、主催者の磐田文化振興会とともにクリニックを企画した。 鈴木さんとバンドメンバーの伊波淑さん(46)の2人がコンガやティンバレス、ギロ、マラカスなどのラテン打楽器を演
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23年前の思い出と"再会" タイムカプセルを開封 磐田・向笠小
磐田市向笠竹之内の向笠小で13日、23年前の児童が思い出の品を入れたタイムカプセルの開封式が開かれた。2000年度の在校生ら約100人が自分への手紙や写真を取り出し、当時を懐かしんだ。 タイムカプセルは当時のPTAの提案で、21世紀の到来を記念して、在校生約300人が01年3月に思い出の品を茶葉保存用の木箱に封入し、校舎内に保管していた。20年後の21年に開封する予定だったが、新型コロナウイルス禍で延期になっていた。 カプセルには、20年後の自分に向けたメッセージや、クラスメートとの交換日記、詩集などが詰まっていた。参加者は旧友との再会を楽しみながら、思い出話に花を咲かせた。 当時3年
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車いすツインバスケ 磐田で大会 静岡バリアーズら4チーム熱戦
第19回磐田市長杯車いすツインバスケットボール大会(NPO法人磐田市スポーツ協会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が12日、同市上新屋のアミューズ豊田で開かれた。静岡県勢の静岡バリアーズをはじめ東海、関東の4チームが出場し、熱戦を繰り広げた。 車いすツインバスケは、上肢にも障害がある人も一緒にプレーできるよう、通常のゴール(高さ3・05メートル)に加え、1・2メートルのゴールをフリースローサークルの真ん中に設置。障害の程度によって狙うゴールが変わる。 大会では、10代から60代までの男女がプレーし、鋭いターンを見せたり、車いす同士が激しくぶつかり合ったりするなど、迫力のある試合を展開した。
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袋井で企業対抗ゴルフ大会 コヤマ・ミライエ(富士)団体初V
静岡県内に事業所を置く企業・団体が競う「チャブ保険カップ第6回県企業対抗ゴルフ大会」(静岡新聞社・静岡放送、県ゴルフ連盟主催)が11日、袋井市の葛城ゴルフ倶楽部で開かれた。過去最多の40チーム、約160人が出場し、団体戦はコヤマ・ミライエ(富士市)が初優勝した。個人戦は唯一のアンダーパーだった同社の長塚忠士さんが制した。 団体戦は4人1組で18ホールを回り、チーム内の上位3人の合計スコアで順位を決めた。コヤマ・ミライエは合計スコア232だった。メンバーの1人として出場した小山武社長は「ゴルフを通じていろいろな企業と交流できてよかった。来年もチャレンジしたい」と語った。長塚さんは「数ある企業
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磐田の子育て支援施設 開館5年イベント 歌でありがとう、人形劇やコンサートも
磐田市上新屋の子育て支援施設「ひと・ほんの庭にこっと」は11日、開館5年を迎え、「ありがとう5周年にこっとメモリアルデー‼」として多彩な記念イベントを繰り広げた。多くの親子連れが訪れ、人形劇やコンサートなどを楽しんだ。 5年間の歩みを振り返る人形劇・スライドショー、県西部のプロ音楽家がパーカッションやスティールパンなどの演奏を披露するコンサートが行われた。施設内で飼育されているヤギの「あんこ」と「きなこ」が15日に5歳の誕生日を迎えることに合わせ、事前に募集した幼児から小学生13人の「こどもうたい隊」が「ハッピーバースデートゥーユー」「にじのむこうに」などを合唱してお祝いした。来館した親子
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不要ランドセル“後輩”に贈ろう 磐田ライオンズクラブ 浜松いわた信金も協力
磐田ライオンズクラブ(LC)は本年度、不要になったランドセルを集め、地元の子どもたちに贈るプロジェクトに乗り出した。小学校を卒業して使い終わったランドセルを“後輩”の児童に託すことで有効活用する取り組み。浜松いわた信用金庫も協力し、10日には職員有志が集めたランドセル34個を寄せた。 元々は、同市前野の龍の子幼稚園が2020年から、卒園児や市民から使わなくなったランドセルを集める活動に取り組んでいた。22年度まではランドセルを託された愛知県のNPO法人が日本に住む外国人児童に贈っていたが、同園の座光寺明理事長が同LC会長に就任したのを機に「地元で活動を定着させたい」
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電動操船 徳島で実証運航へ ヤマハ発動機
ヤマハ発動機は10日、電動推進ユニットと制御システムなどを組み合わせた次世代操船システム「HARMO(ハルモ)」=写真=を用いたクルーズ船の実証運航を12日から徳島市で実施すると発表した。国内での実証運航は北海道小樽市、横浜市に続いて3カ所目。 徳島市内を流れる川に囲まれた中州「ひょうたん島」の周りを遊覧する観光クルーズ事業で活用する。ヤマハ発はハルモを搭載した12人乗りのボート1艇を運航団体の地元NPO法人に無償提供。電動ならではの静粛性や低速時の強い推進力を快適なクルーズにつなげる。直感的な操作が可能なジョイスティックなどで、その場での旋回など小回りが利くことも利点になるという。 決
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元気よくシュート!! 磐田で幼児サッカー大会
磐田トンボの里杯幼児招待サッカー大会(バディフットボールクラブ主催、静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、磐田市南平松の竜洋スポーツ公園サッカー場で開かれた。同市を中心に県西部、中部から3~6歳児の16チームが出場し、バディFCベンセドール(同市)が優勝した。 大会は8人制で行った。4ブロックに分かれて予選リーグを戦い、勝ち抜いた4チームが決勝トーナメントに臨んだ。子どもたちはボールを追いかけてピッチを元気よく駆け回り、ゴールを狙った。審判は静岡産業大のサッカー部員が務めた。 同大会は競技人口の拡大を目的に1999年に始まり、今回が25回目。大会でのプレーを経験したJリーガーもいるという
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ヤマハ発 通期も最高益へ 原材料高 一服見込む
ヤマハ発動機の日高祥博社長は8日、売上高、利益とも過去最高になった2023年6月中間連結決算を発表したオンラインの記者会見で、今後の事業環境について、原材料価格や物流費高騰の一服や、半導体不足の解消進展が追い風になるとの見通しを示した。円安傾向も続くとみて、23年12月期通期の連結業績予想を上方修正。当初は減益を見込んでいた純利益は、1800億円(期初予想比12・5%増)と過去最高益の予想に転じた。 売上高は2兆5千億円(同2・0%増)、営業利益と経常利益はともに2500億円(同8・7%増)とした。為替の想定レートは米ドル=135円、ユーロ=145円と円安方向に見直した。 日高社長は「
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ヤマハ発 初の純利益1000億円 6月中間 販売増 円安効果も
ヤマハ発動機が8日発表した2023年6月中間連結決算は、二輪車や大型船外機の販売増に加えて、原材料高に伴う値上げや円安進行の効果を受け、売上高、各利益ともに過去最高となった。純利益は中間期では初めて1千億円を超えた。 売上高は前年同期比14・7%増の1兆2264億円、営業利益は39・4%増の1428億円、経常利益は25・4%増の1448億円、純利益は26・9%増の1053億円。値上げが417億円、円安が251億円の増益要因になった。 事業別の売上高は、主力のランドモビリティが15・4%増の7950億円。二輪車は、欧米で需要が堅調に推移し、ベトナムを除く新興国でも景気回復が進んだことから、
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水害時罹災証明発行 迅速に 磐田市と損保会社が覚書
磐田市はこのほど、あいおいニッセイ同和損害保険と、広域水害発生時の協力に関する覚書を交わした。同社は被災者の罹災(りさい)証明申請手続きのサポートなどを行う。 市と同社は2017年に地方創生に向けた連携協定を締結している。同社は今回の覚書に基づき、大規模な水害が発生した際、同社の火災保険に加入する被災者がスムーズに罹災証明発行を受けられるよう、損害調査業務で取得した写真などの資料を提供する。同社が所有するドローンの空撮画像を市に提供し、被害状況の把握も支援する。 草地博昭市長と同社の田島孝人浜松支店長、伊藤嘉高静岡損害サービス部長が市役所で覚書に署名した。草地市長は「情報収集と事務手続き
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DXで部活動 競技力を向上 磐田市と凸版印刷 中学で実証実験
磐田市と印刷大手の凸版印刷(東京都)はこのほど、デジタル技術を活用し、バスケットボール部員のシュートフォームなどの改善を図る練習の実証実験を竜洋、豊田中で始めた。部活動のデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めることで、競技力の向上に加え、中学校部活動の地域移行に伴う指導力の格差解消や指導者の負担軽減につなげる。 スポーツDXに取り組む凸版印刷が、自社開発の「ループトレーニングシステム」を無償提供した。印刷事業で培った画像認識・解析技術を生かし、大学でレギュラーとして活躍する選手約30人の骨格動作データを平均化した「標準動作モデル」を作成。中学生のシュート練習をタブレット端末で撮影
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袋井学校給食センター 3→2体制に 市再編案
袋井市は7日の市議会全員協議会で、袋井、中部、浅羽の3学校給食センターを2センター体制に再編する案を示した。浅羽センターは食材の下処理・加工に特化した施設に改修する方針。2029年度の新体制移行を目指す。 袋井センターは3千食を提供可能な施設に改修し、最も新しい中部センターは現状の機能のまま5千食の調理を続ける。調理員の確保や食材の調達など効率的な運営と、給食の質確保の両立を図る。 市は袋井、浅羽の両センターで設備の老朽化が進んでいることから、施設改修の方向性を検討してきた。市教委おいしい給食課によると、23年度は3センターで1日計9250食を提供しているが、28年度には少子化の進展で給
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2度の台風被災者対象 生活再建支援金を拡充 磐田市
磐田市の草地博昭市長は7日の定例記者会見で、昨年9月の台風15号と今年6月の台風2号で連続して自宅が被害を受けた市民に、市独自の被災者生活再建支援金を拡充して交付する方針を示した。現行制度では交付を受けられなかった準半壊、一部損壊の世帯にも対象を広げた。今月下旬までに申請受け付けを開始する。 市には以前から、国や県の支援金が受けられない半壊世帯を対象に10万~20万円を交付する独自の支援制度がある。昨年9月の台風15号で初めて適用し、14世帯に交付した。 今回は、1年足らずで2度も甚大な台風被害に見舞われた深刻性を勘案し、床上浸水でも準半壊と認定されたり、床下浸水で一部損壊となったりして
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「やかた」燃やし家内安全祈る 磐田・池田地区で伝統祭り
磐田市池田地区で6日、市指定無形民俗文化財の伝統行事「池田やかた祭り」が営まれた。地域住民の願いを込めたみこし「やかた」を天竜川に浮かべて燃やし、厄落としした。 やかたは麦わらの束と竹、カヤで組み上げ、家内安全や無業息災など世帯ごとの願いが書かれたホオズキちょうちんを飾り付けた。さらし姿の若衆が地元の神社から天竜川までやかたを担いで運び、たいまつで火を付けた。厄を払う大きな炎が上がると、祭りを見守っていた住民らから歓声が上がった。 同祭り保存会によると、幕府お墨付きの天竜川の渡船場がにぎわった江戸時代には、川供養を兼ねて祭りが行われていたという。 (磐田支局・八木敬介)
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磐田の漫画家 寺田浩晃さんの作品、初の舞台化 劇団たんぽぽが制作
磐田市の漫画家寺田浩晃さん(28)の作品が来年3月、初めて舞台化されることになった。浜松市東区の劇団たんぽぽが寺田さんの短編集の中から「くろいりんごときいろいそら」を原作にした演劇の制作に乗り出した。幼少期に家や学校に居場所がないと悩んだ寺田さん自身の思いが反映された作品。寺田さんは「子どもたちの心に一生残るものにしたい」としている。 寺田さんは2018年に少年誌で漫画家デビューを果たした。だが、19年夏、治療法が確立していない指定難病「好酸球性胃腸炎」を発症。現在は闘病しながら制作に取り組んでいる。 舞台化するのは、個性的な感性を持ち、周囲から浮きがちな男子小学生と、風変わりなギター弾
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磐田商議所新会館が起工 「にぎわいづくりにつながる会館に」 来春オープン予定
磐田商工会議所は1日、老朽化などに伴って建て替える商議所会館の起工式を磐田市中泉の現会館で開いた。商議所や工事関係者ら約60人が神事に臨み、建設工事の無事を祈願した。 現会館が完成から50年以上がたち老朽化が進んでいる上、耐震性が不十分なため、敷地内での建て替えを決めた。新会館は鉄骨2階建て、延べ1150平方メートル。来年2月末に完成し、4月にオープンする予定。建設工事費は約4億2300万円。 商議所の事務所や会議室、パソコン教室、テナント区画などのほか、会員や市民らが気軽に利用できる交流スペースを新たに設ける。ウェブ会議などが可能なオンラインブースも設置し、多様化するビジネススタイルに
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医学部目指す高校生 救命措置や検査体験 磐田の病院でセミナー
医学部進学を目指す高校生を対象にした「こころざし育成セミナー」(県、県教委主催)が28日、磐田市大久保の市立総合病院で開かれた。県西部などの14人が患者の命に向き合う医療現場の仕事に触れた。 将来の地域医療を支える人材育成を目的にした取り組み。高校生は白衣を身に着け、同病院のスタッフの指導で救急救命措置や超音波検査を体験した。新生児の蘇生体験では、手動で体内に酸素を送り込むマスクをダミー人形に装着し、力加減に気を配りながら指先で胸部を圧迫する心臓マッサージを施した。超音波検査では、参加者同士で頸(けい)動脈の血液の流れなどを観察し合った。 掛川西高2年の大橋奈央さん(16)は「新生児と触
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地域の中学生にバスケ指導 高校生と大学生が“コーチ” 磐田北高×静岡産業大
磐田北高と静岡産業大の女子バスケットボール部員が地域の中学生を指導するクリニックが29日、磐田市見付の同高で開かれた。磐田、袋井両市の中学1、2年生21人が参加し、先輩たちから基礎技術やデータを生かした練習方法などを学んだ。 県立高の魅力を高める県教委の「オンリーワン・ハイスクール事業」で地域協働に取り組む磐田北高と、高大連携を進める静産大が、世代を超えた交流の促進や地域の競技力向上を目的に企画した。磐田北高のバスケ部員が静産大の練習を参考に、メニューを考案した。 中学生は、ボールハンドリングや守備時のフットワークなどの基礎のほか、1対1の勝負でドリブルの傾向データを収集し、対人ディフェンス
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磐田の小中学生 広島平和記念式典参加へ 結団式で平和学ぶ決意
広島市の平和記念式典(8月6日)に参列する磐田市の小中学生派遣団の結団式が28日夜、市役所で開かれた。子どもたちは原爆の悲劇や平和の尊さを学び、地元に伝える決意を新たにした。 派遣団には市内小中学校33校から1人ずつ児童・生徒が参加し、草地博昭市長らも同行する。コロナ禍で中止していた小学生の派遣を4年ぶりに再開した。 5、6の2日間、広島市に滞在し、式典への参列のほか、広島平和記念資料館や原爆ドームを見学する。原爆を耐え抜いた「被爆桜」があり、接ぎ木を磐田市に寄贈した安田女子高も訪問する。 結団式で、子どもたちは「平和の大切さや核なき世界の良さを地元に伝えたい」「戦争の悲惨さを学び直し
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太陽光発電低下防ぐ塗料 磐田市、効果実験 公共施設に、化学メーカーと
磐田市は27日、公共施設の太陽光パネルに特殊な塗料を塗り、発電効率低下を防ぐ実証実験を市役所防災センターで始めた。塗料の商品化を目指す化学メーカーと連携し、過熱や汚れを防ぐ塗料による効果を検証する。 実験は9月下旬まで。塗料を開発したのは、市内に生産拠点を置く大日精化工業(東京都)。防災センター屋上に設置されている太陽光パネルの裏側に放熱コート材を塗布し、過熱による出力低下を防ぐ。実験期間後半にはパネル表面に防汚コート材も施す。何も塗布しないパネルと発電量を比較し、効率の違いを確かめる。 市が都内に配置した「首都圏連携コーディネーター」を通じて同社とマッチングし、19日に連携協定を結んだ
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産業ロボ開発 高校生が体験 北区 ヤマハ発に浜松城北工2年 地元人材育成へ
浜松城北工高(浜松市中区)の2年生17人が28日まで、同市北区のヤマハ発動機浜松ロボティクス事業所で、ロボット技術を学ぶ実習に取り組んでいる。最先端の技術を活用した産業用ロボットの製造・開発の仕事を体験し、ものづくりへの理解、関心を深めている。 文部科学省の次世代地域産業人材育成刷新事業「マイスター・ハイスクール事業」の一環。ヤマハ発や市などは、ロボット分野など高度なものづくり人材を地元で育成する仕組みづくりを目指している。 生徒たちは24日から毎日、同事業所を訪問し、製造現場の見学やメンテナンス作業の体験、工場の安全意識などを学ぶ座学などに取り組んできた。27日には、産業用ロボットの開発の
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栄養価でパプリカ訴求 スマートアグリカルチャー磐田/久枝和昇社長 【キーパーソン・最前線】
磐田市内に設けた約3ヘクタールの大型ハウスで、ICT(情報通信技術)を活用してパプリカを生産している。一大産地として、生産や販売の拡大を目指す。 -生産するプリンセスパプリカの特徴は。 「日光を効果的に活用するオランダ型のハウスに加え、ICTで温度や湿度、炭酸ガス濃度などを最適化することで安定した品質、収量を確保している。血圧を下げる効果があるGABAの機能性表示がパプリカでは全国で初めて認められた。売り上げは年々伸びていて、昨年度は約4億5千万円と過去最高になった」 -今後の生産方針は。 「磐田市は日照時間が長く、パプリカ生産に適している。温暖で暖房コストも抑えられる。市内の生産面
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磐田「豊田わくわくフェスタ」実行委発足 四半世紀続くイベント継承、24年5月開催目指す
磐田市豊田地区の新たなにぎわいイベント「豊田わくわくフェスタ」の開催に向け、市商工会や地元自治会など各種団体が20日、実行委員会を発足させた。四半世紀にわたって続き、コロナ禍で中止になっていたイベントを継承する。来年5月12日の開催を目指す。 同地区では旧豊田町時代の1994年に「フェスティバル豊田町」がスタートし、名称変更をしながら継続してきたが、コロナ禍で2020年から中止を余儀なくされた。コロナの行動制限緩和を機に、地域住民の交流を今まで以上に促し、地域資源の国指定天然記念物「熊野の長藤」を市内外にPRする機会に発展させようと、関係団体が立ち上がった。 20日は、同市弥藤太島の市商
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関心ある講演、高校生が企画 磐田農高で第1弾、市が自主的な学び支援
磐田市は本年度、高校生の自主的な学びの機会づくりを支援する「高校生ラボ」を始めた。20日には第1弾として、磐田農高農業クラブ本部役員が企画・運営し、同校OBで農福連携に取り組む農業法人「京丸園」(浜松市南区)の鈴木厚志社長らを講師に迎えた講演会が同市中泉の同校で開かれた。 高校生ラボは、市が地元の高校5校と袋井特別支援学校見付分校にそれぞれ上限50万円の補助金を配分し、生徒に関心があるテーマの講演会を企画してもらう新規事業。講演会を他校生徒や市民らにも開放し、新たな交流につなげる狙いもある。生徒自ら内容の検討、講師の出演交渉、講演会当日の運営を担う。 「幸せの秘訣(ひけつ)」をテーマにし
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小中学生らが舞楽奉納 豊作や健康祈願 森町・山名神社
森町飯田の山名神社で15日、祇園大祭が始まり、国指定重要無形民俗文化財「山名神社天王祭舞楽」の奉納が行われた。地域の小中学生らが太鼓や笛の音に合わせ、五穀豊穣(ほうじょう)や疫病退散を祈願する舞を披露した。 500年以上前の室町後期に伝わったとされる伝統芸能。8段の演目で構成される舞楽は、覆面をした稚児2人による清めの舞「八初児(やつはち)」から始まった。華やかな衣装に身を包んだ子どもたちが代わるがわる舞屋(まいや)に登場し、鶴や獅子、竜などを演じながら舞った。中でも、カマキリのかつらを身に着けて舞う「蟷螂(とうろう)」は全国的に珍しい演目という。 大祭ではこのほか、地元8町内がそれぞれ
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ヒマワリ迷路 出口どこ~? 東名磐田IC北側に10万本
磐田市見付の東名高速道磐田インターチェンジ(IC)北側の畑に登場したヒマワリの巨大迷路が地域住民を楽しませている。JA遠州中央豊田青年部が、地域のにぎわいづくりにつなげようと手作りした。 前部長の鈴木正裕さん(34)が秋から冬にキャベツを栽培している畑約1万平方メートルの休耕期間を活用。同部役員6人が中心となって、肥料にもなるヒマワリの種を5月上旬にまき、草刈りなどの手入れをしてきた。 迷路の総延長は約1キロ。約10万本のヒマワリは高さ約1~2メートルまで伸び、大人でも迷路の先が見渡せないところも多い。今月上旬から開放され、親子連れや子どもたちが探検や写真撮影に訪れている。 同部による
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甘い香り「ライオンメロン」品評会 田中さん(磐田地区)最高賞
JA遠州中央は14日、温室マスクメロンの独自ブランド「ライオンメロン」の第30回品評会を磐田市のららぽーと磐田で開いた。1年で最も需要が高まる中元シーズンに合わせ、地元での認知度アップにつなげようと、初めて商業施設を会場にした。最上位の優秀賞には磐田地区の田中育夫さんが選ばれた。 磐田、袋井両市の生産者18人が出品した。出荷先の関東や関西の市場関係者ら5人が形状やネットの張り具合、食味、糖度などを入念に審査した。通常審査とは別に、来店者100人にも外観の美しさで投票してもらい、最も得票が多かった磐田地区の鈴木昇さんが特別賞に輝いた。審査・投票後には出品されたメロンの試食や即売も行われた。
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お薦めの本 AIに相談! 磐田市 子ども向け試験導入 「にこっと」感想対話システムも
磐田市は、人工知能(AI)を活用し、子どもに絵本や児童書を推薦したり、本の内容や感想をロボットと対話したりする二つのシステムを、図書館機能を持つ子育て支援施設「ひと・ほんの庭にこっと」(同市上新屋)に試験的に導入する。図書の貸し出し点数が減少する中、子どもが本に親しむきっかけづくりにつなげる。 市は18日、システムを開発したNTTコミュニケーション科学基礎研究所(京都府)などと連携協定を結ぶ。導入費用はNTT側が負担する。全国自治体で3例目の導入となるAI絵本推薦システムは同日に設置する。未就学児が対象。ロボットやパソコン画面上の質問に答えていくと、AIがにこっと所蔵の約3千冊の中から子ども
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余剰食品で学生生活支援を 静岡産大生、地域に呼びかけ回収 磐田キャンパス
静岡産業大経営学部の3、4年生9人が11日、家庭で余った食品を回収する「MOTAINA大作戦」を磐田市大原の磐田キャンパスで実施した。食品ロスを削減し、物価高で生活が圧迫されている学生の支援につなげる。 太田裕貴准教授のゼミと、フードバンク活動に取り組む市民有志グループ「いわた元気応援団」が共同で企画した。学生たちは事前に、手作りしたチラシを教職員や地域住民、市内企業などに配布し、不要になった食品の寄贈を呼びかけた。 住民や教職員、学生らからは、カップ麺や缶詰、菓子などが届けられた。集まった食品は夏休み前に希望する学生に配布する。同学部4年の小山夢叶[ゆうと]さん(21)は「誰かが不要になっ
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元乃木坂・深川麻衣さん 磐田PR大使に就任「まだ知らない魅力伝える」
磐田市は11日、地元ゆかりの著名人に市の魅力を発信してもらう「静岡いわたPR大使」を、同市出身の女優深川麻衣さん(32)に委嘱した。深川さんは芸能活動の中で磐田をPRし、市の知名度向上、イメージアップに貢献していく。同大使は10人目。 深川さんは2011年にアイドルグループ「乃木坂46」の1期生として活動をスタート。16年にグループを卒業した後も、多くの映画やテレビドラマに出演している。 高校卒業まで磐田で過ごしたという深川さんは「磐田には思い出が数え切れないほどある。竜洋海洋公園が緑が多くて、よく散歩した」と地元での生活を振り返った。大使に就いたことについては「とても光栄。大好きな食べ
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シャッター彩り 街明るく 磐田東高生 空き店舗アート 地元名物や動物、フルーツなど
磐田東高の美術部員13人が8日、磐田市中泉の旧商店街「ビタミンロード栄町」で空き店舗を活用したシャッターアートの制作に取り組んだ。街並みの景観づくりや地域のにぎわいにつなげようと、寂しげなシャッターを明るいアート作品に生まれ変わらせた。 地元の中泉地区地域づくり協議会と栄町自治会、市内の高校生が協働するシャッターアートプロジェクトの一環。手がけたのは今回で4カ所目。 作品の“キャンバス”になったのは元洋装店。高さ2・4メートル、幅4・4メートルのシャッターをスマートフォンのゲームアプリの画面などに見立て、エビイモやメロンなど磐田ならではの名物、イヌやネコなどのかわいらしい動物をペンキで描き、
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「進学以外にも多彩な選択肢」 不登校生ら向けNPOが相談会 磐田、当事者が体験談も
静岡県西部で子どもの問題解決を支援するNPOや市民団体でつくる「子ども育ちレスキューネット」(大山浩司代表)はこのほど、不登校の中高生と保護者らを対象にした進路相談会(静岡新聞社・静岡放送後援)を磐田市見付のワークピア磐田で開いた。 高校進学や高校卒業資格取得、進学以外など進路にさまざまな選択肢があることを伝え、子どもの精神状態に合った道を選ぶ参考にしてもらおうと企画した。大山代表らが県西部の全日制、定時制、通信制の高校や通信制サポート校などを紹介したほか、不登校生を対象にした無料の学習支援などレスキューネットの活動も説明した。 浜松市東区のフリースクール「ドリームフィールド」のスタッフ
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屋外無人搬送PRに力 EV使用 ヤマハ発関連会社、市場開拓へ
ヤマハ発動機と自動運転システム開発のティアフォー(名古屋市)の合弁会社イヴオートノミー(袋井市)は、自動運転EVを使った無人搬送サービス「イヴオート」のPRに力を入れている。これまでは難しかった工場や倉庫での屋外自動搬送を実現した新たなサービスだけに、市場開拓には認知度向上が急務。2030年までに国内外で売り上げ100億円を目標に掲げ、産業展示会への出展や多業種への売り込みで普及を図っている。 ヤマハ発のゴルフカーをベースにしたEVが立体的な地図情報を基に、センサーで障害物を感知しながら屋内外を無人走行し、部品や資材などを搬送する。凹凸のある路面や夜間の走行にも対応し、最大1・5トンをけ
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ヤマハ発 プール事業撤退 需要減で採算維持困難に
ヤマハ発動機は3日、プール事業から撤退すると発表した。2024年3月末で営業活動を終了する。少子化などに伴う需要減少で、今後の採算維持が困難と判断した。 同社はボートの船体製造で培ったFRP(繊維強化プラスチック)の加工技術を生かし、1974年に日本初のオールFRP製プールを製品化した。以来、学校やレジャー、フィットネス向けなどのプールを国内で販売してきた。同社によると、20メートル以上のスクールプールは累計出荷6500基を超え、国内シェアトップという。 一方、少子化の影響で学校の統廃合が進むなど需要は落ち込み、ピークの2005年に71億円だった売上高が、ここ10年ほどは約40億円で推移して
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絵の具で自由に色塗って 絵本作家よこたさん 磐田で工作体験会
磐田市見付の市立中央図書館で1日、市内在住の絵本作家よこただいすけさん(50)の原画展に合わせ、段ボール工作のワークショップが開かれた。市内の幼児や小学生約30人が、よこたさんの手ほどきを受けながら巨大なネコのアートを作り上げた。 よこたさんは、アクリル絵の具で色付けした段ボールを数層重ね、動物や人物を立体的に表現する作品にも取り組んでいる。子どもたちは段ボールに思い思いの色の絵の具を塗り重ねたり、クレヨンや足跡などで模様を付けたりして制作を楽しんだ。胴体や頭、尻尾の各パーツを立体的にくっつけ、高さ2メートル、幅3メートルを超える大作を完成させた。 市立向笠小1年の田口寛斗君(6)は「筆
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災害時の情報収集 ドローンで迅速に 磐田市と企業組合協定
磐田市は28日、企業組合フジヤマドローン(富士市、望月紀志代表理事)と災害時の支援協定を結んだ。ドローンを活用して迅速に被災状況の情報収集などを進めることで、早期の救助・復旧につなげる。 災害時には協定に基づき磐田市から要請を受けた会員がドローンで被災地域を空撮し、被害状況を調査する。映像を3次元解析し、崩れた土砂の流出量などを推定することも可能という。ドローンで孤立地域に医薬品や食料などの応急物資を運搬することも支援内容に盛り込んだ。 協定締結式で望月代表理事は「被災状況を撮影した映像を救助や復旧に役立ててもらいたい。災害時だけでなく、市のPRにも貢献できれば」と話した。草地博昭市長は
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スノーモービル ヤマハ発が撤退 販売規模、採算見込めず
ヤマハ発動機は28日、スノーモービル事業から撤退すると発表した。日本向けは既に生産を終了し、2022年モデルの在庫販売のみを続ける。欧州は24年モデル、北米は25年モデルまでで販売を終了する。 同事業の22年世界売上高は部品販売を含め約120億円。2021年を除いて赤字が続いているという。将来的な事業継続に十分な販売規模、採算性が見込めないとして撤退に踏み切った。今後は既存事業や新たな成長事業に経営資源を振り向ける。 ヤマハ発は1968年、二輪車事業で培った小型エンジン技術を応用した最初のモデル「SL350」を発売してスノーモービル事業に参入。半世紀以上にわたって、降雪地域の移動手段、ス
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「妊娠期の伴走者に」 精神的ケア巡り磐田市が学習会
磐田市は27日、妊娠期の母親のメンタルヘルスケアをテーマにした学習会を市総合健康福祉会館iプラザで開いた。市内の助産師や市職員の保健師ら24人が、親としての自立を後押しするコミュニケーションなどを学んだ。 核家族化に伴う育児の孤立化による産後うつなど、母親の精神的なケアが課題となる中、官民が連携して妊娠中や産後の不安を解消する寄り添い型の子育て支援につなげようと初めて企画した。 講師を務めた浜松医大の斉本美津子助教は「産後にメンタルの不調を起こさないよう、妊娠期に母親になる準備や母子の愛着形成が必要」と強調。市が母子手帳交付時に回答を求めている妊婦質問紙票について、母親の妊婦を可視化して
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静岡人インタビュー「この人」 全日本トライアル選手権に電動バイクで参戦しているヤマハ発動機チームの監督 佐藤美之さん(浜松市中区)
1985年にヤマハ発動機入社。主に国内営業を担当し、2015年からモータースポーツを担うMS戦略部に所属。20年にヤマハファクトリーレーシングチーム監督に就任した。23年の全日本トライアル選手権に出場チーム唯一の電動バイクで挑んでいる。福島県出身。60歳。 -トライアルの魅力は。 「自然の中のコースで、岩や丸太などの障害物をバイクで乗り越えるモータースポーツ。選手の表情が見えるほど間近で観戦できるので、臨場感や緊張感が楽しめる。こんなに高い岩を登れるのかとドキドキハラハラする中で、足をついたり、転んだりせずにゴールできた時は感動が味わえる」 -なぜ電動バイクで参戦したのか。 「(二酸
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園児が自然探検「アジサイきれい!」 磐田・のんべ道草の里
磐田市立豊岡こども園の年中、年長園児36人が20日、同市上野部の「のんべ道草の里」を訪ね、見頃の終盤を迎えているアジサイを見物するなど身近な自然と触れ合った。 園児は、近くに住む鈴木学さん(74)の案内で敷地内を散策し、至る所に植えられているピンクや青、紫色など色とりどりのアジサイを見て「きれい」と歓声を上げた。自宅観賞用にアジサイ狩りも行った。水辺近くでモリアオガエルを探したり、カマキリやバッタなどの虫を観察したりして、豊かな自然の中での探検を楽しんだ。 のんべ道草の里は、地元住民が遊休農地や山林を活用し、地域の憩いの場にしようと季節の花々などを手入れしている緑地。同園は園児に地域の自
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発達支援の相談体制拡充 磐田市 悩み多様化、多職種が連携 待機期間の解消も
磐田市は市発達支援センターはあと(同市国府台)の相談体制を拡充している。子どもの発達の偏りに加え、不登校や複雑な家庭環境など相談内容の多様化を受け、複数の専門職を新たに配置。多職種が連携して対応することで、相談までの待機期間の解消も図った。 市総合健康福祉会館iプラザ内にある同センターは、発達障害などがある18歳までの子どもや家族らの相談を受け、支援方法を提案して関係機関につなぐ役割を担っている。相談件数は年間2400~2700件に上る。 相談内容の多様化に伴って、2021年度には相談までの待機期間が最大3カ月に。待機期間の短縮に向け、22年度に臨床心理士2人を増員した。それでも2週間~1カ
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災害情報収集でアプリ活用 市民投稿で迅速に 磐田市、JX通信社と協定
磐田市は本年度、デジタル技術を活用して災害情報を収集する取り組みを強化している。12日には、ニュースアプリなどを手がけるJX通信社(東京都、米重克洋社長)と連携協定を締結。市民が身の回りのリスクを投稿し、リアルタイムに閲覧できる同社のアプリの利用を促すことで、被害状況把握の迅速化を図る。 昨年9月の台風15号による市内の甚大な浸水害や土砂災害は夜間の発生だったため、市は被害情報の収集に悪戦苦闘した。この教訓を踏まえ、4月から人工知能(AI)がSNS上に投稿された災害情報を自動集約する同社のシステム「ファストアラート」を試験導入。今月の台風2号に伴う豪雨の際に被害状況の把握に活用した。 連
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「敷地川3度目決壊」懸念 磐田・敷地川、住民早めの避難で備え
9日にかけて大雨が予想される中、梅雨前線と台風2号による記録的豪雨で堤防が再び決壊した磐田市の敷地川では8日も、静岡県による応急復旧工事が急ピッチで進んだ。ただ、予定する工事が全て終わっていないため、地元住民は早めに避難するなど水害への警戒を強めた。来週には台風3号の接近も予想され、3度目の決壊を心配する声が漏れた。 住民たちは台風2号で浸水被害に遭った自宅の復旧作業の手を止め、大雨への備えを優先した。40代の会社員女性は日中、庭に置いていた農作業用の機械を作業小屋に移動するなどして浸水に備えた。「3度目の決壊があると考えて行動し、夕方には親戚の家に家族で避難する。台風3号の接近で来週まで
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農村地域にフロランタン店 地元元気に 磐田の稲田さん親子
磐田市上野部の神田地区に今春、県内でも珍しいフランス菓子のフロランタン専門店「神田リジエール」がオープンした。同地区は市最北部に位置し、山に囲まれたのどかな農村地域。「お店を通じて、自然豊かなこの地域を知ってもらいたい」と、地元の親子が地区唯一の店舗を切り盛りしている。 フロランタンは、クッキー生地にキャラメルをコーティングしたナッツをのせて焼き上げた菓子。神田リジエールは店主の稲田沙樹さん(29)が接客やラッピング、父の茂樹さん(64)が製造を分担している。 定年退職後に菓子作りを趣味にしていた茂樹さん。特にフロランタンが知り合いにも好評で、マルシェ出店を打診されたことを機に、カフェ経
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車両避難 高台2カ所開放 磐田市、災害時の水没回避へ
磐田市の草地博昭市長は1日の定例記者会見で、大雨時に水没するリスクがある車両の一時避難場所として、市が所有する観光用の見付駐車場と磐田城山球場駐車場の2カ所を開放すると発表した。接近中の台風2号でも浸水リスクが生じた場合は利用可能。災害に見舞われても元の生活を取り戻すために必要な自家用車の被災を防ぐのに役立てる。 昨年9月の台風15号では、住宅の浸水被害に加えて車両の水没が相次いだ。買い替えても納車まで時間がかかったり、修理に出しても代車が不足していたりしたため、市は市民の生活再建支援を目的にタクシー助成券を交付した。 一時避難場所にする2カ所はともに高台にあり、見付駐車場は約100台
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園児の個性を動画解析 磐田市、保育の質向上へ 企業と実証実験
磐田市は6月中旬から、スタートアップ(新興企業)のエフバイタル(東京都)と共同で、保育中の様子を撮影した動画から人工知能(AI)で園児の行動の特徴や傾向を解析する実証実験に取り組む。園児の特性に合わせた個別対応型保育の実現など、保育の質向上につなげる。 エフバイタルは乳幼児のバイタルセンシング技術を開発している。市と同社は31日、共同研究に向けた連携協定を結んだ。同社が自治体と協定を結ぶのは全国2例目。実証実験に必要なシステムを無償提供する。 実証実験は福田こども園で、感情の言語化が難しい0~2歳児の3クラスを対象に実施する。保育室の様子をカメラで撮影し、自由遊びや絵本の読み聞かせなどの
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子どもに卓球手ほどき 静岡ジェード、拠点外の磐田で初講習会
卓球Tリーグ男子に今季から参戦する静岡ジェードは28日、高校生以下の子どもを対象にした卓球ジュニア講習会を磐田市見付の磐田卓球場ラリーナで開いた。市内などから約80人が参加し、ジェード所属のTリーガー2人から技術や練習への取り組み方などを学んだ。 拠点を置く静岡市以外での開催は初めて。監督を兼務する森薗政崇選手(28)と龍崎東寅[とんいん]選手(24)が講師を務めた。参加者は2人の指導を受けながら、フットワークやドライブを打つときの体の動かし方などを意識した練習に取り組んだ。森薗選手は「打つコースや強さなどを一本一本意識することで練習の質が高まる」と説明した。 選手の鋭いサーブを受けたり
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水害から地域守れ 磐田で13団体演習 工法確認、救出訓練も
磐田市は28日、大雨・台風シーズンに備えた水防演習を同市の磐田稗原グラウンドで行った。水防団や自治会連合会、ライフライン事業者など13団体から400人以上が参加。情報収集や水防工法の実施、要救助者の救出など、水害を防ぐ対応を確認した。 台風の接近に伴う大雨で太田川などの水位が急激に上昇し、大雨・洪水警報が発表されたとの想定で行った。市がドローンで堤防を巡視するなど水位の状況を監視。自治会連合会や女性防災クラブの関係者は水を入れたごみ袋を段ボールに詰めて並べるなど、身近な物で家屋の浸水被害を防ぐ訓練に取り組んだ。 水防団員や建設業関係者は、土のうなどを使って河川の氾濫や堤防の決壊を防ぐ水防工法
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太田川などの急激な水位上昇想定 磐田で台風シーズン前に訓練
磐田市は28日、大雨・台風シーズンに備えた水防演習を同市の磐田稗原グラウンドで行った。水防団や自治会連合会、ライフライン事業者など13団体から400人以上が参加。情報収集や水防工法の実施、要救助者の救出など、水害を防ぐ対応を確認した。 台風の接近に伴う大雨で太田川などの水位が急激に上昇し、大雨・洪水警報が発表されたとの想定で行った。市がドローンで堤防を巡視するなど水位の状況を監視。自治会連合会や女性防災クラブの関係者は水を入れたごみ袋を段ボールに詰めて並べるなど、身近な物で家屋の浸水被害を防ぐ訓練に取り組んだ。 水防団員や建設業関係者は、土のうなどを使って河川の氾濫や堤防の決壊を防ぐ水防
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働くクルマずらり 乗車・操作体験楽しむ 磐田
地域の子どもたちに土木事業に関心を持ってもらうイベント「いわた土木LOVEフェスタ」が27日、磐田市掛塚の天竜川河川敷で開かれた。建設機械の展示・乗車体験や、地元の治水事業に関する歴史学習などのコーナーが設けられ、親子連れらでにぎわった。 市の土木系若手職員らでつくる「磐田どぼくらぶ」が、人手不足に悩む土木業界の活性化に向け、竜洋西地区地域振興委員会と初めて企画した。地元建設業の団体や企業などが車両提供などで協力した。 会場にはショベルカーや高所作業車、ミキサー車をはじめ、消防車やパトカーなどの働くクルマがずらりと並んだ。子どもたちは、最新のリモートショベルカーのアームを遠隔操作する体験や、
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インドネシアの農科大関係者が農林環境専門職大を訪問 相互交流へ意見交換
インドネシア国立ボゴール農科大の評議会メンバー9人がこのほど、磐田市富丘の県立農林環境専門職大を訪れ、同大関係者と教育・研究分野での交流や連携について意見交換した。 両大学は3月、ヘリ・アフマディ駐日インドネシア特命全権大使の立ち会いの下、「大学間交流に関する覚書」を交わした。大学運営の方針を決める評議会は、互いの特色などについて理解を深めようと訪問した。専門職大側は鈴木滋彦学長や国際交流担当の教員らが対応した。 両大学は今後、学生や教員の交流に力を入れる方針を確認した。ヨニー・コエスマルヨノ評議会長は「ボゴール農科大では専門教育の強化に乗り出している。カリキュラム変更を検討しているので
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ヤマハ発、スズキなど二輪4社が組合 水素エンジン研究で協調 脱炭素へ基礎技術を確立
ヤマハ発動機、スズキ、ホンダ、カワサキモータースの国内二輪大手4社は17日、二輪車など小型モビリティー向け水素エンジンの技術研究組合を設立すると発表した。脱炭素につながる動力源の一つとして、各社の知見を結集し基礎技術の確立を目指す。 「水素小型モビリティ・エンジン研究組合(HySE=ハイス)」は11日に経済産業省の認可を受け、登記、総会開催などを経て早ければ5月中に設立する。4社は2021年11月に水素エンジンの共同研究を進めることで合意。調整を重ね、協調の枠組みとして技術研究組合設立に踏み切った。 理事長には、ヤマハ発の小松賢二執行役員技術・研究本部長が就く予定。トヨタ自動車と川崎重工
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史上初、電動バイクで参戦 最高峰の全日本トライアル選手権 ヤマハ発動機、脱炭素へ技術磨く
ヤマハ発動機は、トップライダーが集う今年の全日本トライアル選手権に、出場チーム唯一の電動バイクで挑んでいる。国内トップカテゴリーの大会にEV(電動車)でフル参戦するのは、四輪を含めモータースポーツ史上初。「内燃機関を上回る性能と楽しさを持った市販EVにつながる技術の獲得に挑戦する」。脱炭素への対応が迫られる中、レース現場で電動化技術に磨きをかけている。 同社の「ヤマハファクトリーレーシングチーム」は、電動トライアルバイク「TY-E2.1」で全日本選手権最上位の国際A級スーパーに参戦している。ライダーはチャンピオンを11回経験した黒山健一選手(44)が務める。 年間10位の目標に対し、4月
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ヤマハ発動機 売上高・利益過去最高 1~3月期 二輪、マリン好調
ヤマハ発動機が15日発表した2023年1~3月期連結決算は、二輪車とマリン製品の販売好調に、コスト高に対する価格転嫁や円安の効果も加わり、売上高、利益ともに過去最高を更新した。 売上高は前年同期比25・9%増の6064億6千万円、営業利益は81・7%増の728億2400万円、経常利益は56・8%増の716億8100万円、純利益は37・4%増の448億1400万円。営業利益率も3・7ポイント上昇の12・0%と第1四半期では過去最高となった。円安が利益を179億円押し上げた。 事業別の売上高は、主力のランドモビリティが27・0%増の4006億円。このうち、二輪車は先進国で需要が堅調に推移し、
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市民の幸福感“見える化” 磐田市独自指標 政策立案に活用
磐田市の草地博昭市長は12日の定例記者会見で、市民の幸福度を“見える化”する市独自の「ウェルビーイング(幸福感)指標」を策定すると発表した。市民の幸福感を高める政策立案や施策の効果検証に活用する方針。 近年、経済的な豊かさだけでなく、市民や従業員の多様な幸福感をまちづくりや企業経営の視点に採り入れる動きが広がっている。 市は公園や公共交通、医療の充実度など地域特性を表す客観的データに加え、アンケートを通じて市民の主観的な幸福感を分析して数値化することで、地域の強み、弱みを把握する。静岡産業大の岩本武範准教授と共同研究を進め、10月までに指標を策定する予定。202
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磐田農高生と総菜店開発 “腸活弁当”食べて美しく 「頑張るあなたを応援」第2弾 14日ジュビロードで販売
磐田農高食品研究部は、総菜・弁当店「知久屋」を展開する知久(浜松市西区)と共同で、健康と美容に配慮した「彩食健美(さいしょくけんび)弁当」を開発した。14日に磐田市のジュビロードで開かれる軽トラック市で販売する。 野菜の残さや規格外品を発酵させた独自の「糀(こうじ)ベジあん」を使った「頑張るあなたのための応援弁当」の第2弾。最初に開発した「発酵健幸弁当」は昨年12月の軽トラック市で200食が約2時間で完売するほど好評だった。 今回は、善玉菌を活性化するオリゴ糖などを含むベジあんを生かし、腸内環境を整える「腸活」で体の内側から美しく健康になってほしいとの思いを込めた。食物繊維などの栄養が
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「ふくの市」出張販売10周年 磐田市豊浜地区 買い物支援、住民交流の場に
磐田市豊浜地区の住民組織とJA遠州中央が協力して週1回開催している農産物直売所「ふくの市」の出張販売が10周年を迎え、10日、記念の式典とイベントが、会場になっている同JA豊浜プラザで開かれた。運営に携わる地域ボランティアにも支えられ、地元高齢者の買い物支援だけでなく、住民同士の交流の場になっている。 地区内唯一の食品スーパー閉店を受けて豊浜地域づくり協議会が同JAに出張販売を依頼し、2013年5月に始まった。毎週水曜日に野菜や加工食品、弁当・総菜などを販売している。昨年6月からは同JAの移動販売車も出店し、生鮮食品や冷凍食品なども買えるようになった。毎回、約50人が買い物に訪れるという。
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冠水・浸水センサー試験導入 磐田市、国のモデル地区に 即時観測、迅速避難へ 23年秋までに運用開始
磐田市は本年度、激甚化・頻発化する豪雨災害に備え、道路冠水や住宅地の浸水などをリアルタイムで観測する小型センサーを試験導入する。国土交通省の浸水センサー実証実験のモデル地区に選ばれた。6月をめどに設置箇所を選定し、今秋の台風シーズンまでに運用を開始する。 同市内では昨年9月の台風15号に伴う豪雨で、建物の浸水被害や道路冠水が多発。車両の水没も相次いだ。夜間の発生だったため、市は被害情報の収集が思うように進められなかった。センサーで冠水・浸水状況をいち早く把握し、早めの避難呼びかけや道路の通行止めなど、災害対応の迅速化につなげる。 市は実証実験としてセンサー10基の提供を受ける予定で、今之
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初の地域おこし協力隊員 浜松出身の山本さんに委嘱 磐田市
磐田市は1日、同市初の地域おこし協力隊員を浜松市中区出身の山本真由美さん(44)に委嘱した。山本さんは同市北部の豊岡地区に住みながら、外部の視点を生かして農林業活性化や地域の魅力発信に取り組む。 任期は1年で、最大3年まで延長できる。山本さんは3月まで勤務していた保育園で、園児が森林の中で自然と触れ合う活動を経験し、「自分でも企画してみたい」と思って協力隊員に応募したという。 山本さんは市役所で草地博昭市長から委嘱状の交付を受け、「豊岡地区の皆さんと出会い、活動するのを楽しみにしている。子どもたちを呼べるようなイベントを開きたい」と意気込みを語った。草地市長は「地域を客観的に見て、楽しみ
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東名IC北側 移転へ 28年度供用開始目指す 磐田市新消防庁舎
磐田市消防本部は28日の市議会議員懇談会で、老朽化に伴い移転建て替えを検討している消防庁舎について、東名高速道磐田インターチェンジ(IC)北側の同市大久保に建設する方針を明らかにした。懇談会で報告した庁舎の整備基本計画案に示した。 建設予定地はIC出入り口から北に800メートル。現在は茶畑や林などがある。敷地面積は約2万5千平方メートル。消防本部はこれまで、交通アクセスや一定の敷地面積確保などの観点で移転先を探してきた。予定地は近くに住宅密集地がないことや、訓練などに必要な拡張余地があることが決め手になった。 予定地に、2~3階建ての庁舎棟(延べ床面積4千平方メートル程度)と2階建ての車庫棟
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銅再資源化強化へ工場新設 家電、車用モーター処理 野末商店 リサイクル素材供給増
金属リサイクルの野末商店(磐田市、野末洋介社長)は、家電や自動車、産業用ロボットの小型モーターに使われている銅の再資源化事業を強化している。今月上旬、同市竜洋稗原で専用の新工場を稼働した。国内メーカーの脱炭素意識の高まりを受け、リサイクル素材の供給を増やす。 同社は工場などから排出されるスクラップを回収して金属素材を取り出し、国内の非鉄金属製錬・鉄鋼メーカーに販売している。特に、モーターや熱交換器など樹脂を含む金属複合材のリサイクルを得意とする。 銅を含む廃棄物は多くが新興国に流出し、メーカーは南米などから銅鉱石を輸入しているのが現状という。二酸化炭素(CO2)排出を実質ゼロにするカー
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家康が愛した香り紹介 太鼓や軍扇、茶碗 ゆかりの文化財も 磐田の博物館で企画展
磐田市立野の香りの博物館で6月25日まで、徳川家康ゆかりの文化財や香りを紹介する企画展「家康の遺香展」(静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれている。大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ、家康と磐田の関わりをPRしようと企画した。 三方ケ原の戦いに敗れて浜松城に逃げ帰った家康の窮地を救うため、重臣の酒井忠次が打ち鳴らし、武田軍を退却させたとされる「伝酒井の太鼓」や、府八幡宮の神官を務めた家臣が家康から拝領したと伝わる軍扇などを展示している。家康がタカ狩りや軍議で度々利用した中泉御殿の跡から出土した瓦や天目茶碗(ちゃわん)のかけらなども並ぶ。 家康は自ら香原料を調合して練香(ねりこう)を
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家康ゆかりの城や御殿 御朱印も楽しんで 地元高校生が墨書き
磐田市観光協会は、大河ドラマ「どうする家康」の放送を誘客につなげようと、徳川家康にゆかりがある市内の城跡、古跡3カ所の御朱印を販売している。磐田南、磐田西、磐田東の3高校の書道部員が、それぞれの名称の墨書きを手がけた。 御朱印を用意したのは、遠江に進出した家康が最初に拠点として建造しようとした幻の城「城之崎城」、徳川、武田両軍の遠州支配を巡る戦いの舞台になった山城「社山城」、家康がタカ狩りや軍議などで度々利用した「中泉御殿」。3種類とも葵(あおい)の御紋入りで、城之崎城の御朱印には市内で繰り広げられた「一言坂の戦い」で勇名をはせた本多忠勝ら徳川四天王の家紋もあしらうなど、それぞれ異なるデザ
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もえぎ色新芽 茶摘み体験 大藤小生と園児 「葉の色きれい」 磐田
新茶シーズンに合わせ、磐田市の大藤小3年生59人と大藤こども園の年中・年長園児39人が17日、同市大久保の茶園で茶摘みを体験した。 地元特産の「いわた茶」の魅力を知ってもらおうと、生産者でつくるいわた茶振興協議会と磐田青年茶業研究会が企画。協議会の稲垣明久会長が自身の茶園を体験の場として提供した。 子どもたちは、研究会の左口智規会長から「上から3、4番目の葉っぱまでを摘んで」とアドバイスを受け、もえぎ色の新芽を丁寧に摘み取った。大藤小の小沢ほの花さん(8)は「葉の色がきれいで、プチッと取るのが気持ちいい。飲むのが楽しみ」と初めての茶摘みを楽しんだ。 製茶した新茶を子どもたちに配布し、自宅で味
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仲間づくり 企業の枠超え 合同入社式に19社63人 磐田商議所、市商工会 初企画
磐田市内の中小企業の新入社員を招いた「IWATA合同入社式」が3日、同市上新屋のアミューズ豊田で開かれた。企業の枠を超えた仲間づくりや交流を後押ししようと、市と磐田商工会議所、市商工会が初めて企画。製造業やサービス業など19社から63人が参加し、社会人としての決意を新たにした。 将来を担う若者たちに“同期入社”の絆をつくることで、労働への順応を支援し、地域への愛着を持ってもらう。草地博昭市長は「同じタイミングで社会に出た仲間とともに、仕事も暮らしも充実した人生を送ってほしい」とエールを送った。 新入社員たちは記念に、スーツとネクタイを身に着けた新社会人スタイルの市
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加茂川の夜桜楽しんで 磐田の市民団体、初のライトアップ
桜を生かした磐田市中心部の回遊性向上に取り組む市民団体「いわた回遊の道さくら会議」(清水宏悦会長)は1日、同市今之浦の加茂川堤防で桜のライトアップを始めた。夜桜が楽しめる新スポットにしようと初めて企画した。8日まで。 同団体は、中泉、見付、東部各地区に約千本あるという桜で旧見付学校や遠江国分寺跡、今之浦公園などの歴史・地域資源をつなぎ、回遊性を高めることで市中心部のにぎわいづくりを目指している。昨年10月には、加茂川沿いに河津桜や八重桜など約60本を植樹した。 今回は、活動に賛同したトヨタユナイテッド静岡の寄付金でライトアップ機材を購入。今ノ浦川との合流部に近い堤防に並ぶしだれ桜11本を
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遠江国分寺木装基壇を復元 奈良時代に思いはせ 磐田の国指定特別史跡市民見学会
磐田市の国指定特別史跡「遠江国分寺跡」で市教委が復元を進めていた講堂と僧房の「木装基壇」が完成し、1日に見学会が開かれた。全国各地にあった国分寺で木装基壇を復元したのは初めて。市民らが国分寺が建てられた奈良時代に思いをはせた。 木装基壇は装飾や補強のために側面を木材で覆った建物の土台。遠江国分寺跡の再整備では建物跡を盛り土で保護するだけでなく、市民に歴史に触れてもらい、観光資源としても生かそうと、木装基壇の復元に取り組んできた。市教委によると、聖武天皇の勅令で全国60カ所以上に建てられた国分寺の中で、基壇を石材や瓦で外装していた事例は多いが、木装基壇は珍しいという。 僧侶が仏教の経典を学
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検査時不安解消へ 外国人患者に説明 自作の多言語アプリ好評 磐田市立総合病院が導入
磐田市立総合病院はこのほど、外国人患者に画像検査の説明を多言語で伝えるウェブアプリを導入した。エックス線やCT、MRI検査時に、意思疎通が図りにくい患者と医療スタッフの不安や負担を和らげるため、現場の職員が作成した。患者からは「分かりやすい」と好評という。 同病院によると、市内には約9千人の外国人が在住し、人口の5%以上を占める。外国人患者を検査する機会が増えている中、コミュニケーション不足で再検査になれば放射線被ばくのリスクが高まり、必要以上に時間もかかってしまう。そんなスタッフの不安や患者のストレスを解消しようと、診療放射線技師の朝比奈克至さん(36)がアプリを自作した。 アプリはポ
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台風耐えた桜並木 “最後の”満開間近 磐田・敷地川 堤防復旧で一部除去【動画あり】
磐田市敷地、家田の敷地川沿いの桜並木が見頃を迎えた。昨年9月の台風15号ですぐ下流の堤防が決壊した。復旧工事に伴って一部の桜が除去されるため、今の桜並木が楽しめるのは今年が最後。住民は「台風に耐えて元気に咲いてくれた。目に焼きつけておきたい」と見納めの桜の風情をかみしめている。 地元の豊岡東交流センターによると、川沿いの約500メートルに、ソメイヨシノなど100本以上が並ぶ。約60年前に地元の老人クラブが地域住民を楽しませようと植えたとされる。 27日現在、八分咲きほど。見頃は4月上旬まで続くという。住民らが淡いピンク色に包まれた桜並木を散歩したり、写真に収めたりしている。 県袋井土木
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環境技術やレジャーPR 横浜で国際ボートショー ヤマハ発、スズキなど
国内最大のマリンイベント「ジャパンインターナショナルボートショー2023」が23日、横浜市のパシフィコ横浜などで開幕した。ヤマハ発動機やスズキなど約230社・団体が最新のボートや船外機をはじめ、脱炭素や環境に配慮した技術、アウトドアレジャーのブームを捉えた製品やサービスをPRした。26日まで。 ヤマハ発は快適性や走行性を追求したフィッシングボートのコンセプトモデル「YFRコンセプト」を初公開した。操船制御システム「ヘルムマスターEX」や、国内メーカーでは最大馬力の船外機「F450A」の搭載を想定。電動推進システム「ハルモ」も展示した。 スズキは各種船外機などを出品し、一部機種に標準装備し
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デリッツィア磐田 フットサル女子 社会人チーム 全国大会で優勝 市長訪問 「仲間信じ切れた」
フットサルの第10回地域女子チャンピオンズリーグで初優勝するなど全国大会で好成績を収めた磐田市の社会人チーム「デリッツィア磐田レディース」の選手らが20日、市役所に草地博昭市長を訪ね、結果を報告した。 デリッツィアは東海リーグで優勝し、2月中旬に水戸市で開かれたチャンピオンズリーグに出場。県勢初の優勝を果たした。今月上旬に浜松市で開かれた第19回全日本女子フットサル選手権では、プロチームも参戦する中で4位に入った。 主将の駒形奈々選手(29)は「自分と仲間を最後まで信じ切ることができた結果。次回はもっと厳しい戦いになるが、またチャレンジャーとして戦いたい」と語った。 草地市長は花束を贈
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卒業証書 笑顔も一緒に 記念撮影用の特大パネル設置 磐田・豊田南小
磐田市の豊田南小PTAと井通地域づくり協議会は17日、同校の卒業式に合わせ、卒業証書をモチーフにした記念撮影用の特大パネルを設置した。卒業生や家族らが、卒業の記念に笑顔で写真撮影を楽しんだ。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で約3年間、さまざまな行事や活動が制限された児童に、小学校生活最後の思い出を用意しようと初めて企画した。パネルは高さ2メートル、幅2・4メートル。実物では卒業生の名前が書かれている位置が空欄になっていて、児童本人がそこに立って記念撮影できるようにした。 同校の卒業生は84人。卒業式を終え、花道をつくった5年生の見送りを受けた後、パネル前で家族や友人らと記念撮影し、6
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災害備え非常用発電設置 静岡産業大磐田キャンパス 避難生活環境改善へ
静岡産業大はこのほど、大規模災害に備え、周辺地域の指定避難所になっている磐田キャンパス第2スポーツセンター(磐田市大原)に、非常用のガス発電設備を整備した。空調設備も更新・増設した。災害時に地域住民の避難生活の環境改善につなげる。 同大は2009年、市と「災害時の支援に関する協定」を締結。同センターでは、於保地区などから最大で約570人の避難を受け入れることになっている。これまでに、非常食の備蓄や地域の避難訓練への参加など、災害への備えを進めてきた。 指定避難所に備え付けの非常用発電設備を設けるのは市内初。センター外側に、照明や空調などのために電力を供給する非常用発電機と、液化石油ガスをため
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なでしこ初1部へ「順調」 サッカー女子リーグ 静岡SSUボニータ 磐田市長訪問 19日初戦、活躍誓う
サッカー女子なでしこリーグ1部に初参戦する静岡SSUボニータの選手らが15日、磐田市役所に草地博昭市長を訪ね、今月開幕する新シーズンに向けて活躍を誓った。 訪れたのは、小川貴史監督、山田優衣主将、塩沢優選手会長、新加入の大間由樹選手、運営団体の高木昭三会長ら。小川監督は「開幕に向けて順調に準備できている。1年間、熱い声援と支援をお願いしたい」と語った。 山田主将は草地市長に全選手のサイン入りユニホームを贈り「選手一人一人が主体性を持ってチームに貢献していく。結果を出すことで地域を活気づけたい」と意気込んだ。 ボニータは19日の開幕戦で昨季優勝のスフィーダ世田谷と都内で対戦する。ホーム初戦は2
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国籍や障害越えサッカー交流会 磐田で試合や体験、多彩な催し
国籍の違いや障害の有無を越えてサッカーで交流する「ダイバーシティ・サッカー交流会 磐田市長杯」が11日、同市南平松の竜洋スポーツ公園で開かれた。多国籍の10チームによる試合や、障害者サッカーの体験など多彩な催しが繰り広げられた。 多様性を尊重する地域社会の実現に向け、市や多文化共生に取り組む団体などが主催した。外国人学校や日本語教室、留学生を加えた大学チームなどによるサッカーマッチは、8人制でリーグ戦や優勝決定戦などを行った。ブラジルやペルー、ベトナム、日本などさまざまな国籍を持つ人がプレーを楽しんだ。草地博昭市長も飛び入り参加した。 上肢、下肢を切断した人がプレーするアンプティサッカ
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磐田市の地産外商 成功例積み、意識変えて【記者コラム風紋】
磐田市は市内農水産物を首都圏などの大消費地に売り込む「地産外商」に力を入れている。磐田の地場産品を使った新商品やメニューが開発されるなど、成果が出つつある。販路を拡大しながら「磐田産」の知名度を高める発信を期待したい。 市職員が“営業マン”となって都内などの青果店や飲食店を直接訪問し、生産者とのマッチングを図っている。地産地消や市場出荷以外の新たな販路を確保することで、生産者の所得向上につなげるのが目的。単なる販路開拓ではなく、大切なのは産品の価値を認めてもらい、品質に見合った価格で取引を実現することだ。 これまでに青果店がエビイモや白ネギなど市内産野菜を使った冷
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多文化交流を日常風景に ダイバーシティ・サッカー磐田市長杯 成功に意欲
磐田市とインターナショナル多文化カップ実行委員会、磐田国際交流協会は11日、国籍の違いや障害の有無など多様性を尊重する地域社会の実現に向けた「ダイバーシティ・サッカー交流会 磐田市長杯」を、同市南平松の竜洋スポーツ公園で開く。実行委メンバーらが7日、市役所に草地博昭市長を訪ね、「スポーツをきっかけに多文化の交流を日常風景にしたい」と意気込みを語った。 交流会では、市内外から外国人学校や日本語教室、国際交流団体など多国籍の10チームが出場し、8人制でリーグ戦などを繰り広げる。上肢、下肢の切断障害がある人がプレーするアンプティサッカーの体験や、国籍、性別を超えて楽しむ「ごちゃまぜ交流サッカーゲ
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廃水、恵みの肥料に 「カイゼン」副産物、地域へ提供 湖西のメーカー
自動車用シート機構部品のTF―METAL(湖西市)はこのほど、磐田市の竜洋事業所の塗装ラインで出る廃水の肥料化に成功した。工場の「カイゼン(改善)」から生まれた副産物は地域貢献につなげようと、緑化団体や小中学校に無償提供している。コストをかけて処分していた産業廃棄物が、地域の花壇などを豊かにする“恵み”に生まれ変わった。 廃水は自動車用シートのスライドレールの防錆(ぼうせい)性を高める表面処理後の洗浄工程で発生する。これまでは固形化し、年間4・5トンを産廃として数百万円かけて処分していた。 肥料化は若手社員のアイデア。生産技術担当の竹腰心さん(33)がコスト削減を
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ダンス一緒に EXILE所属事務所スクール生 磐田の児童にポイント解説
磐田市富士見町の富士見小で2日、ダンスボーカルグループEXILE(エグザイル)の所属事務所が手がけるスクール「EXPGスタジオ」によるダンスショーが行われた。同校出身のEXILE・AKIRAさんとの縁を生かして企画した。ダンスを特色にする同校の全校児童約600人が、本格的な技術や表現力に触れた。 同校では、AKIRAさんが考案したオリジナルの「富士見小ダンス」を児童が覚え、運動会などで披露するのが恒例。子どもたちが、生き生きと自分を表現する喜びや楽しさを学ぶ機会になっている。 ショーには、同スタジオのインストラクター2人とスクール生29人が出演。実演を交えながらハウスやロック、ポップなど
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タンザニアで二輪配送事業 ヤマハ発子会社が実証実験
ヤマハ発動機は28日、東アフリカ・タンザニアで二輪車を使った「ラストマイル配送」の事業化に向けた実証実験を始めたと発表した。途上国の購買力向上に伴う配送需要の取り込みを狙うとともに、職業ドライバーの雇用創出など社会課題の解決につなげる新規事業に位置付けた。 同じ東アフリカのウガンダで同様の事業を行う子会社のクーリメイト(磐田市)が、スタートアップ企業のWASSHA(ワッシャ、東京都)と協業する。ワッシャは、現地の小型日用品店「キオスク」のネットワークを生かし、未電化地域向けの電力サービス事業を展開している。 タンザニアでは、電子商取引(EC)ビジネスが拡大している一方、代引き決済が主流で
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磐田市 災害対応のシステム導入【遠州7市町23年度予算案③】
台風15号が襲来した昨年9月23日夜、磐田市は被害の把握に悪戦苦闘していた。長時間続いた豪雨や多発した道路冠水で現地調査が行えず、参集できない職員もいた。本格的な調査に着手できたのは翌朝。危機管理課の担当者は「もし被害が大きくて通報もできない地域が出ていたら、救助活動が後手に回っていたかもしれない」と振り返る。 市内では建物の浸水被害が840件に上った。市は多岐にわたる被災者支援メニューを用意。担当課以外の職員も投入し、罹災(りさい)証明の交付作業を急いだ。ただ、台帳作成など手入力の作業も多く、職員の負担は大きかった。市税課は「南海トラフ巨大地震など、もっと大きな被害が出れば交付が遅れてし
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松浦さん、朝比奈さん選出 磐田市観光大使
磐田市観光協会(角一幸会長)と市は26日、地域の観光資源や魅力を発信する市観光大使の選考会を同市上新屋の「ひと・ほんの庭にこっと」で開いた。2023年の大使には、市情報館コンシェルジュの松浦萌衣さん(25)=浜松市東区=と、ウナギ店勤務の朝比奈孝佳さん(27)=磐田市豊岡=の2人が選ばれた。 2人は24年2月末までの1年間、同協会や市などが行うイベントや事業に20回程度参加する予定。松浦さんは「磐田は人の温かさが一番の魅力。持ち前の明るさ、華やかさを生かして頑張りたい」、朝比奈さんは「小学生から大学生までサッカーに打ち込んだ。スポーツのまちのPRに貢献したい」と意気込みを語った。 書類審
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元Jリーガーら、小学生を指導 JA遠州中央 磐田でサッカー教室
JA遠州中央は25日、「JAときめきサッカー教室」を磐田市大久保のゆめりあで開いた。同日開幕したJAときめき杯U-12サッカー大会の出場チームから小学3、4年生約30人が参加。元Jリーガーやサッカー女子プレナスなでしこリーグ1部・静岡SSUボニータの選手から指導を受けた。 地元の子どもたちの健全育成と競技力向上を目的に初めて企画した。現役時代にジュビロ磐田などで活躍した森下俊さん(36)と、ボニータから金丸翔子(23)、森田和伽(21)両選手ら14人を講師に招いた。 子どもたちは、密集の中でも他の人とぶつからないようにドリブルする練習などに挑戦。森下さんから、周囲をよく見て頭も使うプレー
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書かない窓口設置へ 磐田市議会2月定例会 市長「23年度中に」
磐田市の草地博昭市長は24日の市議会2月定例会一般質問で、市民窓口での手続きを簡便化する「書かない窓口」を2023年度中に設置する意向を示した。江塚学氏(公明)への答弁。 書かない窓口は、来庁者が転入・転出・転居の住民異動などの手続きをする際、職員が必要事項を聞き取って専用システムに入力し、申請書を作成する。市長は「来庁者の待ち時間短縮や手書きによる手間の軽減のため」と説明し、国のデジタル田園都市国家構想交付金を活用して設置準備を進めるとした。 沿岸部で検討している新たな工業用地開発については「23年度には、製造業などの事業者や開発に携わる建設事業者、地元の意見を集約した上で、開発候補地
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卓球療法 高齢者を元気に 水谷隼さん母・万記子さん企画 磐田で資格取得講習会
心身の健康維持のために卓球用具を活用した気軽な運動を指導する卓球療法士の資格取得講習会が23日、磐田市見付の磐田卓球場ラリーナで開かれた。東京五輪卓球金メダリスト水谷隼さんの母で、有資格者の水谷万記子さんが、地域の高齢者や障害者を元気にするため、卓球療法を普及しようと企画した。 同市や浜松市の保育士や福祉施設関係者ら5人が、日本卓球療法協会役員の指導を受けながら実技講習に挑戦。万記子さんがコーチを務める豊田町卓球スポーツ少年団の小中学生とともに、座ったままピンポン球を台の上で転がして対戦するチームスポーツ「卓球バレー」「卓球ホッケー」などに取り組んだ。プレーする側と審判の両方を体験し、ルー
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電子商品券を今夏発行 磐田市方針 中小事業者支援
磐田市は22日までに、市内の中小店舗などで使える20%のプレミアム付き電子商品券を今夏に発行する方針を決めた。市内の消費を喚起し、物価高騰によるコスト増に苦しむ中小事業者を支援する。事業費2億4千万円を盛り込んだ2022年度一般会計補正予算案を、開会中の市議会2月定例会に追加提出する。 スマートフォン上で商品券を購入し、電子マネーのように使用できるようにする。販売・使用期間は7~8月の2カ月間。1口5千円で6千円分の商品券が購入できる。1人2口までとし、計16万口を販売する。市民以外も購入可能。 取り扱い店舗は千店を目指す。大型のスーパーや家電量販店などは対象から除外する。消費者に浸透し
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スタンド青く染めよう ラグビー・ブルーレヴズ地元戦 25日、磐田商議所企画 付け髪などで応援盛り上げ
磐田商工会議所は、25日に磐田市のヤマハスタジアムで開催されるラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズのホストゲームで、来場者に応援用のヘアエクステンションとフェースペイントを施すサービスを展開する。スタンドをチームカラーの青色に染めて観客の一体感を高め、応援ムードの盛り上げに一役買う。 地域の魅力になっているスポーツを盛り上げようと、美容業などの会員が所属する観光・生活部会が初めて企画した。会員事業所の認知度向上につなげる狙いもある。 試合当日にスタジアムの広場にブースを出店し、美容師やエステティシャンらが、手軽に着脱できる青色のヘアエクステ(2本で千円)や、チームエンブレムなどのシー
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「磐田で何した?」 家康すごろく製作 市、小中学校に配布
磐田市はこのほど、徳川家康と市のゆかりが学べる「『磐田で何した?家康』天下取りすごろく」を製作した。大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ、地域の魅力発信に取り組む市職員有志のプロジェクトチーム(PT)が考案。50セットを用意し、市内の全小中学校に配布するほか、同市見付の観光案内施設「いこい茶屋」などに置く。 すごろくはA2判で計60マス。家康が誕生してから江戸幕府を開くまで、天下取りの足跡を追いながら駒を進めると、武田軍の侵攻からの激しい撤退戦を繰り広げた「一言坂の戦い」や、タカ狩りなどで度々滞在した「中泉御殿」など、磐田での“イベント”が発生する。PTメンバ
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記者コラム「清流」 学校給食 現場の努力
物価高騰の影響が学校給食にも及んでいる。磐田市教委は4月から市立小中28校の給食費を約8%引き上げる。家計には痛手だが、子どもの健康を考えた末の苦渋の決断だろう。 引き上げは9年ぶり。この間もパンや牛乳などの価格は上がっていたが、食材の仕入れを工夫するなどして、栄養摂取基準を守りながら給食費を維持してきた。給食現場の努力はこれだけではない。不登校になりやすい長期休み明けには、学校に行く意欲につながるよう、カレーライスなど人気のメニューを出す心遣いもしているという。 市教委は、インスタグラムで毎日、給食の献立を栄養士の思いも載せて発信している。栄養面だけでなく、文化に関する説明も多い。食の
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日本人と外国人 園児「笑顔」で交流 多様性尊重へ 磐田で官民連携の催し
磐田市内の子どもに多様性の尊重を学んでもらう官民連携の「『笑顔』で日本人と外国人の子供を繋(つな)ぐプロジェクト」が15日、同市の豊田東幼稚園とブラジル人保育所「チアホーザ」で始まった。同日はオンライン交流会を開催し、両園児42人が歌や踊りを披露し合うなどして互いの文化への理解を深めた。 言語や国籍が違っても互いを認め合う心を幼児期から育もうと、一般社団法人の「学び舎フレンドシップ」(同市)「ワンスマイルファンデーション」(横浜市)と磐田市が企画した。交流会では、両園児が画面越しに「ボンジーア(ポルトガル語でおはよう)」とあいさつを交わし、互いに園の特徴や活動を紹介。豊田東幼稚園からはしっ
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パラスポーツ魅力体感 磐田・豊浜小 車いす操作に苦心
磐田市立豊浜小は14日、パラアスリートを招いてのキャリア教育「豊浜夢プロジェクト交流」を同校で行った。4~6年生63人が、アスリートとの交流や車いすバスケットボールの体験を通じ、パラスポーツや障害への理解を深めた。 講師を務めたのは、2010年冬季バンクーバーパラリンピックのアイスホッケーで銀メダルを獲得し、現在は本県の車いすバスケクラブに所属する福島忍さん(66)=藤枝市=と、チームメートの高橋一真さん(34)=同市=の2人。児童に、旋回しやすく転倒しにくい競技用車いすの構造や、車いすバスケのルールを紹介した。 児童は、リレーで競技用車いすの操作を体験した後、講師2人と車いすバスケのミ
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パプリカ生産2ヘクタール拡大へ 大和証券副社長意向 SAC磐田
大和証券グループ本社の荻野明彦副社長(浜松市中区出身)は10日、磐田市でICTを活用したパプリカの大規模施設栽培を行うグループ会社「スマートアグリカルチャー(SAC)磐田」について、2025年ごろまでに生産規模を2ヘクタール拡大する意向を示した。SAC磐田で草地博昭市長と面談し、「磐田を日本一のパプリカ産地にしたい」と述べた。 SAC磐田は温度や湿度、二酸化炭素(CO2)濃度などを自動制御して生育環境を最適化する大型ハウスでパプリカを生産し、自社ブランド「プリンセスパプリカ」で首都圏や県内のスーパーなど向けに出荷している。同社によると、生産面積は提携農園も含め計4ヘクタールで、磐田市は宮城
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流域治水強化へ体制構築 台風15号災害復旧 磐田市が対策連絡会
磐田市は9日、市内に大きな被害をもたらした昨年9月の台風15号の災害復旧等対策連絡会を市役所で開いた。草地博昭市長は敷地川や一雲済川、今ノ浦川など水害が発生した市内河川について、関係機関と流域治水対策の強化を検討する体制を設ける考えを示した。 市や県袋井土木、中遠農林両事務所、西部地域局の幹部らが出席し、今後本格化する災害復旧工事の内容や工程などについて情報共有した。大規模な土砂崩れで一部区間が約1カ月にわたって通行止めになった県道磐田天竜線沿いについては、土砂の流出防止用のえん堤を設置したり、斜面をコンクリートで覆ったりするなどの対策を講じる。 一雲済川などでは、損壊した護岸の復旧を急
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磐田市23年度予算案 子育て支援や防災に重点 一般会計、初の700億円台
磐田市は6日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比8・1%増の701億1千万円。海岸堤防、向陽学府小中一体校の整備などの大型事業や災害復旧事業に加え、公共施設の改修・修繕が相次ぐことなどから初の700億円台となった。「未来への責任予算」として、子育て支援や防災に重点を置いた。 草地博昭市長は「次の世代に安心できる暮らしをつないでいく。未来のために、少子化のスピードを抑える責任もある」と説明した。特別会計と企業会計を含めた予算総額は3・5%増の1397億500万円と過去最大規模となった。 一般会計の歳入のうち、市税は2・0%増の274億9500万円。景気持ち直しに伴う給
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解体予定の校舎見学 磐田南高同窓生100人、別れ惜しむ
磐田市見付の磐田南高で4日、同窓生を対象に、新校舎建設に伴って解体される現校舎の見学会が開かれた。約100人が青春を過ごした学びやとの別れを惜しんだ。 同校の同窓会磐田支部が、コロナ禍で総会や懇親会が開催できない中で会員の親睦を深めるとともに、現校舎を目に焼きつけておこうと企画した。参加者は在学当時の思い出話に花を咲かせながら、教室を見て回ったり、現校舎を背景に記念撮影したりした。 2004年卒業の会社員伊藤(旧姓江間)智美さん(37)は「プロジェクターやエアコンなど設備は増えていたけど、雰囲気は在学当時のままで懐かしかった」と話した。 現校舎は北館が1963年、南館が72年に完成。敷
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記者コラム「清流」 親の心 子“知る”
磐田市では「スポーツのまち」を掲げるだけあって、さまざまな競技で全国大会に出場する小中学生や高校生を取材する機会が多い。いずれは世界で活躍する選手に―と期待せずにはいられない。 傍らには、子どもを見守る両親や家族の姿がある。金銭面での負担はもちろん、練習の送迎や食事面での配慮など、わが子の可能性を信じているからこそ、献身的なサポートを尽くしている。中には、練習前に宿題と家の手伝いを終わらせると約束事を決めている親子も。選手としてだけでなく、人間として成長してほしい。それが、どの親にも共通する願いだろう。 親の心子知らず、と言う。でも、心配なさそうだ。子どもたちはいつも、「支えてくれる人へ
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市民の理解と参画を 小規模多機能自治で提言 磐田市議会
磐田市議会は3日、地域コミュニティーの推進に関する提言書を草地博昭市長に提出した。市が推進する小規模多機能自治について、多くの市民の理解を深め、参画意識を高めるよう求めた。 市は2015年から、地域づくり協議会など小中学校単位の地域運営組織に交付金を託し、各地域の裁量で課題解決に活用してもらう自治の仕組みを推進している。提言書では、こうした小規模多機能自治の取り組みについて、市民の関心が希薄と指摘。幅広い層の理解を進め、住民アンケートやワークショップなどの実施を支援することで、多くの市民を巻き込んだ取り組みを促す必要性を強調した。 寺田幹根議長や小池和広総務委員長ら4人が市役所で草地市長
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五輪新種目ブレイクダンス 全日本優勝誓う 磐田の山田さん姉妹決意
2024年パリ五輪の新種目に選ばれたブレイクダンスの全日本選手権に出場する磐田市の磐田東中2年山田琵葉さん(14)と、妹の富士見小5年の彩央さん(11)が2日、市役所に山本敏治教育長を訪ね、「優勝を目指す」と活躍を誓った。 2人が挑むのは、今月18、19日に都内で開催される全日本ブレイキン選手権。琵葉さんが出場する女子オープン(一般)部門は、五輪代表候補となる強化選手を決めるための重要な大会になる。琵葉さんは「優勝という良い結果を残し、日本代表として五輪や世界大会で活躍できる選手になりたい」と意欲を示した。女子ジュニア部門に出る彩央さんは「優勝を目指し、自分のベストを出したい」と意気込んだ
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災害対応の救急車を配備 磐田市消防署東部分遣所 放射線防護も想定
磐田市消防本部は1日、災害対応特殊救急車1台を同市岩井の市消防署東部分遣所に配備した。救急救命士が行う気管挿管や薬剤投与などの高度救命処置用の資機材を備える高規格救急車で、国内で大規模災害が起きた際には緊急消防援助隊として被災地に派遣される。 老朽化した高規格救急車の更新に伴う配備。新たに心臓マッサージシステムを導入したほか、原子力災害を想定した放射線防護用資機材も搭載する。運用の安全性を高めるため、衝突安全装置や車線はみ出しアラートなどの先進機能を備える車両にした。購入費は資機材を含め約3300万円。 同分遣所で開かれた新車両の配属式で、伊藤秀勝消防長は「昨年は新型コロナウイルス感染拡
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御殿山東照宮の御朱印授与 大河で関心高まる「家康の力にあやかって」 磐田・府八幡宮
磐田市中泉の府八幡宮は1日、境内にある末社の一つで、徳川家康をまつっている御殿山東照宮の御朱印の授与を始めた。森月俊雄権禰宜(ごんねぎ)は「大河ドラマ『どうする家康』の放送で、東照宮への関心も高まっている。新型コロナウイルス禍が続く中、ぜひ参拝し、平和な世を築いた家康公の力にあやかってほしい」としている。 府八幡宮と家康の縁は深い。戦国末期、府八幡宮の神主を務めていた秋鹿(あいか)氏が献上した現在のJR磐田駅南側の土地に中泉御殿が建てられ、家康はタカ狩りなどで度々滞在した。 1670年に御殿は廃止されたが、その後、跡地に御殿山東照宮が建立され、明治初期に府八幡宮境内に移設されたという。
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磐田市、新産業に独自補助 新年度新設方針、企業立地を支援
磐田市は1日までに、最先端のデジタル技術などを活用した新産業の企業立地を支援する独自の補助制度を2023年度に新設する方針を固めた。市内産業の中核を担う輸送機器など製造業以外の柱を育成し、景気変動に左右されにくい産業構造への転換を促す。23年度一般会計当初予算案に事業費3億円を計上する。 市は2016年度、先進的な植物工場など次世代の農水産ビジネスを対象にした補助制度を創設し、7年間で8社の誘致を実現した。新たな補助制度では、地域産業の高度化やさらなる雇用拡大につなげるため、スポーツやヘルスケア、環境・新エネルギーなどの新産業に対象を広げる。こうした分野の施設を市内に新設・増設し、脱炭素や
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パリ五輪新種目のブレイクダンス 熱い“バトル”で世界一目指す 磐田の14歳山田さん、全日本選手権に初出場
2024年パリ五輪の新種目ブレイクダンスの日本代表入りを目指し、磐田市の磐田東中2年山田琵葉[ひよう]さんが、18、19日に都内で開催される全日本ブレイキン選手権に初出場する。五輪代表候補となる強化選手を決める国内最高峰の大会。14歳ながら「世界一になりたい」と大舞台での頂点を見据え、パリ行きを懸けた“バトル”に挑む。 9歳からダンスを習っていた山田さんは、ブレイクダンスがパリ五輪の正式種目に選ばれたのを機に、本格的に競技に打ち込み始めた。中学入学と同時に浜松市中区のダンススタジオに入り、同市出身の元世界王者YU―YAさん(32)から指導を受ける。山田さんは「世界を
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長期ビジョン 検討会で策定へ 磐田商議所が初会合
磐田商工会議所はこのほど、2049年の創立100周年に向け、商議所活動の方向性を示す長期ビジョンの検討会の初会合を磐田市中泉の磐田商工会館で開いた。24年に予定する新しい商議所会館の完成に合わせて策定する。 目まぐるしく変化する経済情勢に対応し、産業支援機関としての役割を最大限に発揮できる商議所を目指し、行動指針やアクションプランを盛り込む。委員長は松下隆彦副会頭(松下工業社長)が就任し、各部会の代表者9人が委員を務める。 初会合で、松下副会頭は「各部会の意見を聴きながらまとめていきたい」とあいさつした。検討会は10回程度開く。会員アンケートなども予定している。
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店主から専門知識学ぼう 2月15日から 磐田の27店舗で講座
磐田市内の商店や事業所がその道のプロならではの専門知識を伝えるミニ講座を展開する「いわたまちめぐりゼミナール(まちゼミ)」が2月15日~3月31日、開かれる。商店主らでつくる実行委は開催案内のチラシを市内全戸に配布し、市民らに受講を呼びかけている。 市民に地元店に愛着を持ってもらうのが狙い。今回は飲食、不動産、美容など多彩な業種の27店舗が計28講座を繰り広げる。店主や事業主らが講師となり、趣味や生活に生かせる専門知識やコツを伝授する。受講無料で、一部に材料費が必要な講座もある。 大橋剛実行委員長は「講座を通じて店や店主の魅力を知ってもらい、普段から利用してもらえるようになれば。気軽に興
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小学生から70代まで たすきつなぐ 磐田・竜洋地区で駅伝大会
磐田市竜洋地区で22日、第64回竜洋駅伝大会(竜洋スポーツクラブ主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれた。地区内の自治会や学校、企業など15チームが出場。同市川袋の竜洋西小を発着点にした8区間15・8キロを力走した。 2021、22年はコロナ禍の影響で中止になり、3年ぶりの開催となった。全区間が年齢や性別の制限がなく、小学生から70代まで幅広い年代のランナーが、沿道の住民から声援を受けながらたすきをつないだ。 竜洋中の生徒や自治会関係者約270人がボランティアとして運営をサポートした。
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ティラノサウルス全力疾走 恐竜の着ぐるみ姿でレース 磐田で開催
恐竜の着ぐるみ姿で競走する「第2回磐田ティラノサウルスレース」(NPO法人マリンプロジェクト主催)が22日、磐田市豊浜の福田漁港交流広場「ふくっぱ」で開かれた。県内外から70人が参加し、遠州のからっ風に向かって力走した。 17~69歳の男女が青、黄、茶色など色とりどりの着ぐるみをまとい、約70メートルを走って順位を競った。手足の短いティラノサウルスが全力疾走したり、ラジオ体操をしたりするコミカルな姿に会場は大盛り上がりだった。上位入賞者には地元産の米が贈られた。 昨年11月の第1回は雨天のため、屋内開催になったが、今回は好天に恵まれて屋外開催が実現した。参加者は出場の条件として会場周辺の
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記者コラム「清流」 本多忠勝奮闘の跡
「家康に過ぎたるものが二つあり、唐(から)の頭に本多平八」。戦国好きなら1度は聞いたことがあるはず。愛用のかぶとと家臣の本多忠勝は、徳川家康にはもったいないほど立派との賛辞だ。 磐田市を舞台に、武田軍の侵攻からの激しい撤退戦を繰り広げた「一言坂の戦い」で、しんがりとして奮闘した忠勝が敵方に言わしめたとされる。胸が躍るエピソードなのに、古戦場跡は石碑や説明看板があっても、当時の面影を感じにくいのがさみしい。 大河ドラマ「どうする家康」が始まった。忠勝の活躍が描かれるかどうかは分からないが、ゆかりの地を売り込む好機だ。歴史資源は、ただそこにあるだけでは誘客にはつなげにくい。老若男女を引きつけ
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中西さん(磐田・城山中3) バレーボール全国準V報告
バレーボールの所属クラブや県選抜チームで全国準優勝を果たした磐田市立城山中3年の中西煌生さん(15)が18日、市役所に山本敏治教育長を訪ね、好成績を報告した。 昨年9月の第25回全国ヤングバレーボールクラブ男女優勝大会U―14男子の部に所属クラブ「掛川スペランツァ」で、12月のJOCジュニアオリンピックカップ第36回全国都道府県対抗中学バレーボール大会には県選抜チームで出場した。両大会とも全試合出場を果たし、得点源として準優勝に貢献した。 昨年10月には中学生世代の日本代表候補の強化合宿にも参加。高校は県外の強豪校入りを目指している。中西さんは「優勝できず悔しかったが、全国大会での経験を
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東海地方の若手市長、交流 磐田で総会
静岡、愛知、岐阜、三重4県の50歳未満の市長でつくる「東海若手市長の会」は18日、磐田市のワークピア磐田で総会を開いた。同市の草地博昭市長ら11人が交流を深め、研修に取り組んだ。静岡県内開催は初という。 草地市長はサッカー、ラグビー、卓球などスポーツを生かしたまちづくりや、大河ドラマ「どうする家康」にちなんだ歴史資源をアピールした。総会後の研修では、民間のマッチングアプリを生かした婚活事業を事例に、官民連携の取り組みについて意見交換した。ヤマハ発動機の企業ミュージアムやヤマハスタジアムも視察した。 同会は若手市長が互いに研さんし合う目的で、2014年に発足。年2回の総会を会員の市で巡回開
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静岡人インタビュー「この人」 徳川家康と遠州のゆかりを紹介する書籍をまとめた 冨田泰弘さん(磐田市)
磐田、袋井両市の郷土史研究団体「磐南文化協会」会員。鎌倉~江戸期に栄えた武家社会の歴史を中心に調査・研究に取り組む。昨年10月に初の著書「徳川家康公と磐田~遠州に見える天下人の足跡~」を自費出版した。磐田市職員。43歳。 -歴史に興味を持ったきっかけは。 「中学生の時に、祖父が浜松城公園に連れて行ってくれて興味を持つようになった。中学2年の夏休みには、友人と袋井市の久野城跡を訪れ、人の手で山を削り、土造りの城が築かれたことに感動を覚えた」 ―なぜ家康の研究を書籍化したのか。 「大河ドラマで家康が取り上げられることが決まり、過去の研究成果に加え、1年ほどかけて文献を読み直したり、史跡を
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ヤマハ発動機 脱炭素に注力 モーターや水素エンジン 研究設備を増強 四輪や船舶向け開発加速
ヤマハ発動機は、二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロにするカーボンニュートラル(CN)の達成に向け、電動モーターや水素エンジンの開発を加速させている。主力の二輪以外でも、四輪や船舶、航空機への供給を見据え、研究開発設備の増強を進める。ガソリンエンジンで培った鋳造などの生産技術を生かし、脱炭素分野の市場開拓を図っていく。 本社工場敷地内に2022年5月に開設した研究開発棟では23年末までに、モーターの性能試験機や水素供給装置などの設備を整える。社内で性能評価などを行うことで、開発スピードを上げる。 同社は培った鋳造技術でコンパクトながらも高出力の電動モーターを開発。車両の設計自由度も高まる
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レースカート業務 一部を菅生に移管 ヤマハ発動機子会社
ヤマハ発動機子会社で、ゴルフカートや発電機などを手がけるヤマハモーターパワープロダクツ(掛川市)は18日、レーシングカート事業の一部業務を、4月1日に同じヤマハ発グループの菅生(宮城県)に移管すると発表した。 移管する業務は、カートのエンジン・部品の営業、レース普及、広報宣伝など。菅生は、二輪・四輪、カート、モトクロスの国際格式コースを有する「スポーツランドSUGO」を運営している。モータースポーツ関係のネットワークやノウハウを強みとしていることから、業務移管が効果的と判断した。エンジンや部品の製造・開発は従来通り、ヤマハモーターパワープロダクツが担う。
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情報交換サイト構築へ 磐田市、大阪の企業と協定
磐田市は17日、地域情報誌制作のサイネックス(大阪市)と、民間のイベントや求人などの情報を集約、発信する地域情報サイトの協働構築・運用に関する協定を結んだ。 市民や地元企業・団体が、イベントの告知や観光情報、メンバー・社員募集、店舗の割引サービスなどの情報を無料で投稿できるサイトを想定する。市民活動や地域コミュニティーの活発化につなげる。6月公開予定。 市役所で開かれた調印式で、草地博昭市長と同社の久保博信執行役員ICT事業推進本部長が協定書に押印した。草地市長は「子育て中の母親や外国人など、市民同士で情報交換できる素晴らしい仕組み。いろんな活用にチャレンジしたい」と期待した。久保氏は「
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家康、磐田・中泉御殿21回訪問していた 市歴史文書館が調査、関ケ原や大坂の陣軍事拠点
戦国末期から江戸初期に現在の磐田市のJR磐田駅南側にあった中泉御殿を、徳川家康が少なくとも21回は訪れていたことが、16日までの市歴史文書館の調査で分かった。家康が晩年にタカ狩りで度々滞在したほか、関ケ原の戦いや大坂の陣の前に作戦を練った軍事拠点にもなった御殿。同市岡の同館では3月10日まで、家康と御殿のゆかりを資料や出土品とともに紹介する企画展を開いている。 大河ドラマ「どうする家康」に合わせた企画展に向け、国立公文書館が保存する「駿府記」「徳川実紀」などの文書6点を改めて読み解き、家康が1588~1615年に御殿を計21回訪問した記録を確認した。御館の近くに堀や土塁が築かれていたことか
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事件・事故は110番 相談・要望は「#9110」 磐田署 ラグビー試合で啓発
磐田署は15日、ラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズの試合に合わせ、110番の適正利用を呼びかける広報活動を磐田市のヤマハスタジアムで行った。 スタジアム前の広場にパトカーや白バイなどを展示し、署員らが会場入りする観客に啓発チラシを配布。県警広報大使「アーマードポリス」や県警のキャラクター「SPくん」も駆けつけた。試合のハーフタイムには、適正利用をPRする横断幕を掲げながらフィールドの周りを回った。 同署によると、「タクシーが来てくれない」「家の前にごみを捨てられた」などと不要不急の110番が少なくないという。事件・事故の場合は迷わず110番し、警察への相談・要望は「#9110」を利
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地域の文化振興に 磐田市へ9万円余寄付 浜松いわた信金
浜松いわた信用金庫は16日、磐田市文化振興基金に9万4700円を寄付した。昨年11月下旬に同信金磐田本部ホールで開いた「夢に追いかぜチャリティーコンサート」で、入場者が寄せた募金全額を届けた。 高柳裕久理事長らが市役所に草地博昭市長を訪ね、目録を手渡した。高柳理事長は「地元出身の音楽家の演奏を聴いてもらおうと開催している。寄せていただいた浄財を子どもの音楽教育などに活用してほしい」と述べた。 旧磐田信金時代の2005年度から寄付を続けていて、今回が29回目。寄付総額は329万4700円。市はこれまで、基金を市民文化会館かたりあの建設などに活用した。今後も市民が文化芸術に触れる機会づくりな
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舞妓の伝統美に触れる 磐田・福田中
磐田市福田中島の福田中で10日、京都から舞妓(まいこ)と芸妓(げいこ)を招いて伝統文化を学ぶ授業が行われた。全校生徒約390人が舞妓らのあでやかな所作や口調に触れながら、日本の文化への理解を深めた。 生徒たちは、芸妓の三味線と唄に合わせた舞妓の華やかな舞を観賞した。かんざしを毎月、季節に合った物に変えていることや、帯の長さが約7メートルあること、舞妓になるために半年から1年にわたって「仕込み」と呼ばれる修業に取り組むことなど、舞妓についての説明も受けた。
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学生の感性CNF商品に 静産大生と静岡県内企業が開発 デザインで付加価値
静岡産業大経営学部3年の16人が、静岡県内企業2社が進める植物由来の次世代素材「セルロースナノファイバー(CNF)」を活用した商品開発に携わっている。企業の技術力と学生ならではの感性や視点を生かしたデザインの力を融合し、商品の高付加価値化を目指す。 富士市の大昭和加工紙業(田中博邦社長)がCNFを添加した接着剤を用いて製品化した板紙「ICBボード」を活用する。同社は従来の板紙よりも強度が高く、より細かい加工が可能な特性などを生かし、プラスチックや木製の製品の代替素材として需要創出を図っている。 清水町のアッパーズ(須田安里代表)は商品化を進めるあんどんで使うICBボード製サイドパネルのデ
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スポーツ分野で教育交流 静岡産業大と浜松医療学院 人材育成へ県内初協定
静岡産業大(堀川知広学長)と浜松市浜北区の専門学校浜松医療学院(遠藤進学院長)は27日、教育研究交流協定を結んだ。両校が持つスポーツ分野の教育資源を生かした人材育成に取り組む。大学と専門学校の教育研究交流協定は県内初という。 静産大は磐田キャンパス(磐田市)にスポーツ科学部を、浜松医療学院はアスレティックトレーナーを養成する学科をそれぞれ置いている。教育連携を進め、地域のスポーツ振興や健康づくりに貢献できる人材の育成を目指す。 大学の部活動などを専門学校生の実習機会として提供したり、大学生のアスレティックトレーナー資格の取得を支援したりするほか、教員や学生同士の交流を促す。 磐田キャン
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子ども食堂に食料調達金支援 ソロプチミスト磐田
国際ソロプチミスト磐田は23日、磐田市の中泉交流センターで子ども食堂や学習支援に取り組むボランティア団体「あいうえお+プロジェクト」(森本純子代表)に2万円を寄付した。 物価が高騰する中、食材調達などを支援しようと寄付を決めた。早川しづゑ前会長ら役員6人が同センターを訪ね、森本代表に寄付金を手渡した。早川さんは「子どもたちが健やかに育つように役立ててほしい」と語った。 寄付金は、地域貢献の活動費を確保するために10月の「竜洋海洋フェスタ」に出店した飲食ブースの収益金の一部。ほかにも、ひとり親世帯や大学生の生活支援に取り組む「フードバンクあい」にも3万円を贈った。
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「台風15号被害」が1位 磐田市今年の10大ニュース 市長が選ぶ漢字は「支」
磐田市は20日、市の2022年10大ニュースを発表した。1位は「台風15号により市内にも大きな被害が発生」。草地博昭市長は同日の定例記者会見で、市の今年の漢字を「支」とした。 10大ニュースの2位は「市民文化会館かたりあ開館」、3位が「ジュビロ磐田 1シーズンでJ2降格」だった。市のSNSやホームページなどで、1114人が投票した。 草地市長は「自分たちの力だけではどうにもできないことが起き、多くの人に支えられた一方で、市民を支えることにも力を尽くした」と振り返った。来年に向けては「市民一人一人が安心できる平穏な日々が続いてほしい」と述べた。 10大ニュースの4位以下は次の通り。 ④
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ブルーレヴズ 盛り上げに一役 磐田・見付地区3商店会
磐田市見付地区の3商店会でつくる「見付あきんど組」が、同市を活動拠点とするラグビーリーグワン1部、静岡ブルーレヴズの応援ムード盛り上げに一役買っている。25日の地元開幕戦に向け、旧東海道の見付宿場通りには応援フラッグを並べた。関係者は「優勝争いし、地域を盛り上げてほしい」と期待する。 フラッグはヤマハスタジアムにつながる通り沿いの約1キロにわたって、街路灯に約60本を掲出した。磐田商工会議所を通じて、ブルーレヴズから無償提供を受けた。見付あきんど組の金子貴正代表代行(60)は「サッカーだけでなく、ラグビーも面白い競技だと知ってもらい、1人でも多くの市民が応援してくれるようにしたい」と話した
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体操個人全国V 磐田市教育長に報告 田原小6年の北村君
第17回全国ブロック選抜U-12体操競技選手権大会で男子個人総合優勝を果たしたSSUスポーツクラブ磐田所属の北村健翔君(11)=磐田市立田原小6年=がこのほど、市役所に山本敏治教育長を訪ね、結果を報告した。 同大会は11月19、20の両日に広島県で開催され、男子は117人が出場。ゆか、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒の6種目を行った。2年連続で出場した北村君は平行棒で1位、つり輪で2位に入り、総合でも頂点に立った。 北村君は「得意種目の平行棒はノーミスで1位だったのでとてもうれしい」と振り返り、今後の大会への意欲も示した。山本教育長は「目標に向かって自分の道を進んで頑張ってほしい」と話
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食事は「まず野菜」 浸透へロゴ 小倉さん(磐田北高)最優秀賞
磐田市は16日、生活習慣病予防のため食事は野菜から食べる「ベジ・ファースト」の浸透に向け、市内高校生から作品を募ったロゴマークコンクールの表彰式を市総合健康福祉会館iプラザで開いた。最優秀賞には、磐田北高1年の小倉柚奈さんが輝いた。 市が市内高校で実施した食育講座を受講した生徒に作品応募を呼び掛け、114点が寄せられた。優秀賞には、磐田南高2年の寺本唯七さんと磐田北高1年の高階愛夏さんが選ばれた。 表彰式で、小倉さんは「一目見て分かりやすいよう、はっきりとした色味とデザインを意識した」と語った。市は小倉さんの作品を公式ロゴとして、ベジ・ファーストの啓発活動に活用する。 受賞者には賞状
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行政課題解決へ提案 民間複業人材アドバイザーが市長に 磐田
磐田市は16日、行政課題解決に向けて登用した民間複業人材アドバイザーの報告会を市役所で開いた。アドバイザーを務めたプロ人材3人がシティープロモーションや企業版ふるさと納税、ウェブページ改善の各分野で、新しい取り組みを草地博昭市長に提案した。 地方創生コンサルティング会社役員の片桐新之介さん(45)は、企業版ふるさと納税を増やすため、寄付金を生かして企業を冠スポンサーにした事業などを展開し、企業イメージの向上につなげることが重要とした。 オンラインで出席したフリーのプランナー池嶋亮さん(34)は、「スポーツのまち」のブランド力向上に向け、市イメージキャラ「しっぺい」がスポーツに挑戦する動画
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ウェブ問診導入へ協定 磐田市と開発会社 市急患センターで運用
磐田市は14日、市急患センター(上大之郷)へのウェブ問診システム導入に向け、医療システム開発のレイヤード(福岡市)と公民連携協定を締結した。新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの同時流行に備えて、システムの無償提供を受け、診療の効率化につなげる。 公立の休日・夜間急患センターのウェブ問診システム導入は静岡県内初という。混雑が予想される年末年始に向けて今月25日から運用する。 同センターではこれまで、看護師が患者一人一人と紙の問診票を受け渡ししていた。診療受け付けの際、患者に自分のスマートフォンで問診を入力してもらうことで、待ち時間の短縮、医療スタッフの負担軽減、感染予防につなげ
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狩野さん高杉さん 最優秀賞に輝く 「磐田自慢」写真コンテスト
磐田市はこのほど、名所や自然、生活風景などの写真を募った「磐田っていいな♪フォトコンテスト2022」の表彰式を市役所で開いた。プリント写真部門は同市城之崎の狩野麻友さん、インスタグラム部門は浜松市西区の高杉俊樹さんがそれぞれ最優秀賞に輝いた。 テーマは「私が思う磐田自慢」。472点の応募があり、最優秀賞2点と優秀賞10点を選んだ。表彰式では記念品として、草地博昭磐田市長が地元特産品、市と包括協定を結んでいる磐田ポッカ食品の安田裕一社長がインスタントスープ詰め合わせを入賞者に贈った。 狩野さんは今之浦公園で水遊びし笑顔を見せる息子2人を撮影。「子どもにとっても楽しい夏の思い出になった」と話
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障害者就労支援へ ヤマハ発子会社、磐田市にパソコン寄贈
ヤマハ発動機の特例子会社ヤマハモーターMIRAIはこのほど、障害者の就労支援を目的に、パソコンのリユース事業で手がけたノートパソコン8台を磐田市に寄贈した。市は地元の就労支援事業所に配布する方針。 障害者雇用を進める同社は昨年10月、ヤマハ発グループで不要になったパソコンを買い取り、ハードディスクドライブやメモリーの交換、クリーニングなどを行った上で売却する事業を始めた。障害者週間(3~9日)に合わせ、就労に向けた教育資材に活用してもらおうと、水口洋史社長(54)や同事業を担当する須田裕介さん(24)ら4人が市役所を訪ね、草地博昭市長にリユースパソコンを届けた。水口社長は「就労を目指してい
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劇団四季公演に障害者無料招待 ヤマハ労働組合連合会
ヤマハ労働組合連合会は10日、静岡県西部の障害者を無料招待したクリスマスチャリティー公演を磐田市上新屋の市民文化会館かたりあで開いた。県西部の福祉施設利用者や市内小中学校特別学級の児童生徒ら約350人が劇団四季のミュージカル「人間になりたがった猫」を楽しんだ。 魔法で人間に姿を変えられた猫が出会いを通じて、命や仲間の大切さを学んでいくストーリー。招待者は躍動感あふれるダンスや美しい歌声を堪能した。 クリスマスシーズンに合わせ、障害者に舞台芸術に触れる機会を提供しようと、1993年に始まった事業。コロナ禍の影響で3年ぶりの開催となった。開催費用には、組合員からのカンパ金やヤマハ発動機グルー
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磐田・こどもミュージカル 35人が入団式、「切磋琢磨」誓う
磐田市の文化・芸術を担う次世代を育成する「磐田こどもミュージカル」の第14期生入団式が10日、同市豊岡の竜洋なぎの木会館で開かれた。市内の小学生から高校生まで35人が入団。2024年夏に予定する修了公演を目指し、プロの指導を受けながら稽古を重ねる。 団員を代表して、磐田北高1年の松井美加さん(15)が「団員同士で切磋琢磨(せっさたくま)し、私生活でも模範となれるよう行動する」と宣誓した。 育成委員会の高木昭三会長は「皆さんの良さを伸ばし、2年後の公演で素晴らしい成果を見せてほしい」と期待した。舞台芸術責任者を務める現代舞踊作家の佐藤典子さんは「本物の芸術活動を経験させたい」と語った。
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農福連携の現場を視察 磐田商議所企画 障害者雇用の促進へ
磐田商工会議所の「いわたの農業を考える会」は7日、障害者の就労機会と農業の担い手確保を両立する「農福連携」の現場視察会を磐田市高見丘で開いた。市内の農業関係者ら10人が参加。同市で農業に特化した障害者の就労支援事業所を運営する「Grand Farm(グランドファーム)」の取り組みを通じ、農福連携の可能性を探った。 地元事業者に障害者雇用への理解を深め、人材確保につなげてもらおうと企画した。訪れたのは、グランドファームと同じグループの企業が、コンビニ向けのサラダほうれん草を水耕栽培している大型ハウス。グランドファームの事業所利用者が、種まきや苗の定植、用具の洗浄などの作業を担っている。 参
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海老芋品評会 吉川さん最高賞 JA遠州中央
JA遠州中央は8日、日本一の生産量を誇り、出荷最盛期を迎えている特産品、海老芋(エビイモ)の品評会を磐田市加茂の園芸流通センターで開いた。最高賞の優秀賞には、吉川和希さん(豊岡支部)が選ばれた。 同JA海老芋部会員40人が、それぞれ1ケース約5キロを出品した。主な出荷先の関東や関西の市場関係者ら10人が審査員を務め、大きさや形状の良さ、しま模様の美しさなどを入念にチェックした。 海老芋は煮崩れしにくく、京料理などに使われる高級食材。同JAによると、磐田市内の計19・2ヘクタールで102人が生産していて、今季は例年並みの約330トンの出荷を見込む。品評会は、おせち料理や忘年会などで需要が高
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急患センターの体制拡充 コロナ、インフル同時流行備え 磐田市
磐田市は8日、新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの同時流行に備え、関係機関との協議会を市急患センターで開いた。休日・夜間の診療を担う同センターについて、混雑が予想される年末年始に向け、患者の受け入れ体制を拡充する方針を示した。 受診者の増加による医療現場の逼迫(ひっぱく)を防ぐための対応を協議した。センターの診療体制拡充に向けては①スマートフォンやタブレットを活用したウェブ問診システム導入②看護師を4人体制から7人体制に増員③コロナとインフルの検査スペース増設-を実施し、診察の効率化や医療スタッフの負担軽減を図る。 重症化リスクが低く、コロナに感染しても自宅療養が可能な人には
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磐田産茶葉を使用 ほうじ茶のプリン セブン-イレブンが発売
コンビニ大手のセブン-イレブン・ジャパン(東京都)は7日、磐田市産の茶葉を使ったほうじ茶のプリンを、同市や掛川市など静岡県西部の約220店舗で発売した。12月下旬までの期間限定。 地域活性化を目的に磐田市と2018年に結んだ包括連携協定に基づく取り組み。地元食材の魅力を発信するのが狙い。今回商品化した「磐田市産ほうじ茶のなめらかミルクプリン」(税抜き250円)は、特産のいわた茶を使ったほうじ茶の風味を生かした。 市農林水産課は「茶価が低迷する中、いわた茶の知名度向上、販売拡大につながれば」と期待している。過去に磐田産の野菜を使って商品化した小松菜のおむすび(同130円)とロメインレタスの
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磐田市旧市民文化会館跡地 利活用方針案見直しへ 市長答弁
磐田市の草地博昭市長は2日の市議会11月定例会代表質問で、老朽化に伴う移転建て替えで2020年3月に閉館した旧市民文化会館(同市二之宮東)の跡地について、利活用基本方針案を見直す意向を示した。加藤文重氏(新磐田)への答弁。 市は18年3月に跡地の利活用基本方針案を策定。文化や芸術を発信する展示機能を持ち、大規模な会議や交流会が開催できるコンベンション施設の整備を想定していた。旧会館は現在、解体工事が進められている。 草地市長はコロナ禍やデジタル化など社会環境の変化から見直しの必要があるとし、「どう活用すべきか市民と対話をしていきたい」と述べた。台風15号の被害も踏まえ「少し時間をかけて検
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新シーズン「絶対優勝」ブルーレヴズ選手ら、磐田市長に抱負語る
ラグビーリーグワン1部、静岡ブルーレヴズの山谷拓志社長と共同主将のFB奥村翔選手が1日、活動拠点を置く磐田市の市役所に草地博昭市長を訪ね、17日に開幕する新シーズンに向けた意気込みを語った。25日に行われる地元開幕戦では観客動員1万人を目指すとし、新シーズンの目標は優勝を掲げた。 奥村選手はリーグ8位に終わった昨季を「悔しい結果」と振り返り、「選手層が厚くなり、今度は絶対に優勝するという気持ちで一つになっている。感動を与えられる試合を見せたい」と意欲を示した。山谷社長は「多くの人に試合に足を運び、選手の勇姿を見てほしい」と述べた。 草地市長は「ラグビー熱が高まる試合を期待している」と激励
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多彩、躍動 磐田でダンスイベント 43チームがステージ
磐田文化振興会主催のダンスイベント「磐田ダンスエボリューション2022」が27日、磐田市上新屋の市民文化会館かたりあで開かれた。市内外から43チーム約700人が出演し、躍動感あふれるステージを繰り広げた。 子どもからシニアまで幅広い世代の出演者が、ヒップホップやジャズ、チアダンスなど多彩なジャンルのダンスで観客を魅了した。市内小学生を対象に7月末から4カ月にわたって開かれたダンスワークショップからも7チームが出演し、レッスンの成果を披露した。 同イベントは中学校でダンスが必修化されたことを受け、市内でダンスの裾野を広げようと2013年度に始まった。10周年を記念し、今回は同市出身のプロダ
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住民主体で課題解決を 磐田で自治シンポ パネル討論や講演も
磐田市はこのほど、小規模多機能自治シンポジウムを市民文化会館かたりあで開いた。パネル討論などを行い、住民主体で地域課題を解決する自治のあり方について意見交換した。 市は2015年から、地域づくり協議会など小中学校区単位の住民自治組織に交付金を託し、防災や福祉、交通安全など、各地域の裁量で課題解決に活用してもらう自治の仕組みを推進している。こうした小規模多機能自治への理解を深め、市民の参画意識を高めようとシンポを企画した。 学識者やNPO法人関係者らによるパネル討論では、自治活動に若者ら幅広い世代を巻き込む仕組みづくりや、近隣地域との連携強化の重要性を指摘する意見が出た。草地博昭市長は「次
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秋作アローマメロン品評会 優等に鈴木孝さん 磐田
静岡県温室農協磐田支所は18日、秋作磐田アローマメロンの品評会を磐田市豊島の同支所で行った。最高賞の優等には、鈴木孝弘さん(磐田ブロック)が選ばれた。 組合に所属する生産者70人の中から選抜された31点が出品された。市場関係者10人が、ネットの張り具合や形状、玉色などの「外観」と、糖度や食味、香りなどの「内容」を入念に審査した。同支所の松浦正幸生産部長は「8、9月は悪天候が続いたが、仕上げ期に入って天候が回復した。生産者の努力で外観や糖度、食味などが良好なメロンが数多く出品され、レベルの高い品評会になった」と話した。 そのほかの結果は次の通り。 1等 ①新村隆(福田)②伊藤勇司(竜洋)
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「農福連携」魅力と課題は 磐田、関係者が意見交換
磐田市と磐田商工会議所、県立農林環境専門職大はこのほど、障害者の就労機会と農業の担い手確保を両立する「農福連携」をテーマにした交流会を、同市見付のワークピア磐田で開いた。農福連携に取り組む農業法人や福祉事業所などの関係者が、魅力や課題について意見交換した。 地元企業の産業構造転換を目的にした展示会「産業振興フェアinいわた」の関連企画。浜松市南区の農業法人「京丸園」の鈴木厚志社長は「障害者が働ける農業現場をつくれば、高齢者や女性も働きやすくなる。農業にいろんな人を巻き込める」と説明した。 磐田市で農業に特化した障害者の就労支援事業を展開する「GrandFarm(グランドファーム)」の杉山
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ブルーベリー、大きくなって 磐田で植樹祭
磐田市のNPO法人磐田ふれあい基金協会(大橋忍理事長)と社会福祉法人丹穂会(匂阪毅理事長)は14日、同市見付の自然体験型公園「温(ぬく)もりの森」で植樹祭を開いた。両団体の関係者や地元の幼稚園児らが、ブルーベリーの木2本を植えた。 温もりの森は、丹穂会の障害者支援施設「緑ケ丘学園」が2006年に移転して空いた土地を活用して整備した。地域の交流の場にしようと、両団体がボランティアらの協力を受けながら、豊かな自然環境づくりや野菜栽培に取り組んでいる。 ブルーベリーは、子どもたちに収穫体験をしてもらうために選んだ。植樹祭には、両理事長や草地博昭市長、磐田北幼稚園の年長園児、ボランティアら約10
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女性活躍、組織のあり方は 袋井青年会議所がセミナー
袋井青年会議所(榛葉美希理事長)は13日、異業種交流会として「女性リーダーの流儀」と題したセミナーを袋井市高尾の袋井新産業会館キラットで開いた。掛川市の石川紀子副市長や磐田市の高橋由利子副市長、自民党の今井絵理子参院議員らが、女性が活躍する組織のあり方などを語った。 石川氏は、掛川市の部長に女性職員が少ない点を指摘し、「しっかり仕事で成果を出した人にリーダーの役割が与えられる組織にしていきたい」と改革に意欲を示した。業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)も女性の働きやすさにつながると指摘した。 高橋氏は、職員の成長を促す必要性を強調し、「自分の世界を広げる機会や、自由になる時間を
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台風被害義援金 磐田市に200万円 静岡県内ライオンズクラブ
静岡県内73ライオンズクラブ(LC)でつくるLC国際協会334-C地区はこのほど、9月の台風15号で甚大な被害に見舞われた磐田市に、義援金として200万円を贈った。 同地区の太田厚利ガバナーが、市内で開かれた磐田LCの例会で草地博昭市長に目録を手渡した。太田ガバナーは「被災者が1日でも早く日常生活を取り戻せるよう役立ててほしい」と述べた。 義援金は、災害時に備えて会費の一部を積み立てている同地区の予算を活用した。台風15号の復興支援では同市のほか、静岡市や森町にも贈る。
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「スマート養殖」発信へ 海幸ゆきのや(磐田市)秋田亮社長【キーパーソン】
関西電力などが出資するエビ陸上養殖事業者の責任者を務める。7月に磐田市に新設したプラントで、独自ブランド「幸(ゆき)えび」として、デジタル技術を駆使し、バナメイエビの養殖に取り組んでいる。陸上養殖参入の狙いや今後の展望を聞いた。 ―陸上養殖に参入した理由は。 「多くの電力を使う陸上養殖は、省エネ、再生可能エネルギーの技術を活用できる可能性がある。電力会社として、そんな『スマート養殖』を進める意義がある。発電所で培った管理・制御の技術やノウハウなどの強みもあった。陸上養殖の産業化を促すため、モデルとして国内外に発信していきたい」 ―なぜ磐田を養殖の現場に選んだのか。 「エビ養殖に適した
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患者の不安和らぐアート 手術室周辺、和紙飾り付け 磐田市立病院
磐田市立総合病院でこのほど、静岡文化芸術大の学生と病院職員が共同で制作してきたホスピタルアートが完成した。患者に穏やかな心持ちで手術に臨んでもらおうと、手術室出入り口付近を淡い色に染めた和紙で装飾し、温かな雰囲気を演出した。 手掛けたのは、同大の学生団体「ホスピタルアートプロジェクトしずおか」の11人と同病院の医師や看護師、事務職員ら約50人。これまでに2回開いたワークショップで、大小さまざまな円や鳥、葉っぱの形に切った和紙200枚以上を、黄色や水色、オレンジ色などの絵の具で染め、壁面や窓ガラスなどに貼り付けた。 文化政策学部3年の岩倉柚奈さん(20)は「職員さんたちの患者さんへの思い
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栄養いっぱい、空心菜収穫 磐田の園児「ジュビロ飯」給食に
磐田市富丘の認定こども園「子育てセンターとみがおか」の年長園児19人が10日、同市匂坂新の農園で磐田特産の中国野菜の一つ、空心菜の収穫を体験した。11日の給食で炒め物にし、全園児約100人が健康づくりにつながる「ジュビロ飯」として味わう。 ジュビロ飯は市民に栄養バランスが整った食事と適度な運動を合わせて楽しんでもらう産学官連携のプロジェクト。同園は本年度から参画し、健康的な給食メニューを採り入れ、運動遊びも積極的に取り組んでいる。 園児は農業青島和弘さん(75)の農園のハウスを訪れ、ビタミンやカリウムなどが豊富に含まれる空心菜を手で摘み取った。片山奈々ちゃん(6)は「いっぱい採れて楽しか
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遠州の歴史まとめた冊子寄贈 浜松いわた信用金庫
浜松いわた信用金庫はこのほど、遠州地域の歴史や文化、偉人などについてまとめた冊子150部を磐田市教育委員会に寄贈した=写真=。小中学生の地域への理解を深める学習に役立ててもらう。高柳裕久理事長が市役所に山本敏治教育長を訪ね、冊子を手渡した。 冊子は、同信金が年2回発行している地域情報誌「夢風便り」の特別編集号。オールカラーの2冊1セットで、郷土の歴史や地域資源を紹介したり、県西部の発展に功績を残した先人の足跡をまとめたりしている。 高柳理事長は「子どもたちが地域に対する誇りと愛情を深められるよう教育の現場で活用してほしい」と述べた。市教委は冊子を市立小中32校に配布し、授業の教材として活
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磐田「遠江国分寺の塔」で新発見 隣接寺手水鉢は四天柱の礎石
磐田市の国指定特別史跡「遠江国分寺跡」に隣接する参慶山国分寺(同市見付)の境内にある手水(ちょうず)鉢が、遠江国分寺の塔の四天柱に使われた礎石だったことが9日までの市教委文化財課の調査で分かった。同課は「現在、塔跡に四天柱の礎石は残っておらず、重要な発見」としている。 同課によると、遠江国分寺は奈良時代に聖武天皇の勅命で建立され、高さ約66メートルの七重塔だったとされる塔には、国家安泰を願う貴重な経典が納められていた。塔や金堂は平安初期の819年に焼失した。四天柱は、塔の中心に据えられた心柱を囲っていた構造上重要な4本の柱。塔には計17本の柱があったが、塔跡には現在、礎石が心柱と側柱1本分
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「磐田検定」優秀者を表彰 市観光協会
磐田市観光協会はこのほど、地域の魅力を発信するご当地検定「2022まるごと磐田検定」の表彰式を同市見付の旧赤松家記念館で開いた。全問正解者のうち先着の5人に表彰状と市イメージキャラクター「しっぺい」のグッズを贈った。 同協会は2017年から、歴史に特化した検定を実施してきた。今年は幅広い磐田の魅力を知ってもらい、交流人口拡大につなげようと、文化や自然、スポーツなど多ジャンルの75問を設けた。 市内を中心に県内外から10~98歳の127人が応募。全問正解者は11人で、平均点は69点だった。1級(70点以上)から4級(55点以上)の該当者には既に認定証を発送した。 表彰を受けた人は次の通り
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障害年金 請求支援へ協定 磐田市と社労士団体
磐田市はこのほど、県社会保険労務士会磐田支部と連携協定を結んだ。同支部は、初回無料で相談に応じるなど、手続きが煩雑な障害年金請求を支援し、障害がある市民の迅速な受給につなげる。 市国保年金課によると、障害年金は請求件数が増加傾向にある。一方で、請求手続きは書類作成が複雑で、障害者や家族にとって負担になっている。こうした状況から、連携した支援体制が必要だと判断した。 協定に基づき、市は年金受給の相談者に、事前登録された支部の社労士を紹介する。社労士は初回無料で相談を受け、必要があれば請求代行(有償)などの支援を行う。 市役所で開かれた協定締結式で、橋本安弘支部長は「年金相談は重要な仕事の
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プロの美声を体感 磐田北高でオペラ鑑賞教室
磐田市見付の磐田北高でこのほど、オペラ鑑賞教室が開かれた。同校1年生と、袋井特別支援学校磐田見付分校の1~3年生計約260人が、プロの歌声に触れた。 講師を務めたのは、静岡室内歌劇場の歌手望月智代さん、下村将太さん、下村信幸さん、ピアノ奏者稲田礼子さん。「魔笛」や「サウンド・オブ・ミュージック」など、オペラやミュージカルの有名作品から、テレビCMなどに使われている曲目を披露した。生徒たちは、マイクなしで歌うプロの美声や声量を体感した。 オペラ鑑賞教室は、静岡国際オペラコンクール実行委員会が、本物の歌声を聴いてオペラを身近に感じてもらおうと、県内の中学生、高校生を対象に開催している。
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大会での健闘誓う 磐田市チームが結団式【市町対抗駅伝】
静岡市で12月3日に開催される第23回県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場する磐田市チームは8日、結団式を市役所で行った。選手や関係者が結束を高め、大会での健闘を誓った。 選手団を代表し、小学生5人が「たすきに古里への思いを込め、最後まで走り抜く」と宣誓した。伊藤裕子監督は「走れることに感謝し、たすきをつなごう」と選手を鼓舞した。 草地博昭市長は「選手に選ばれたことに自信と誇りを持って走ってほしい」とエールを送った。 選手は次の通り。 大庭怜王(豊田南小6)酒井泰河(青城小6)平野空哉(豊田南小5)三宅彩也音(豊田北部小6)中村実莉(豊岡南小5)宮本大輔
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大豆 たくさん採れた! 磐田南小児童が収穫体験
磐田南小(磐田市)の3年生82人がこのほど、同市千手堂の畑で大豆の収穫を体験した。地元の農業者から手ほどきを受けながら農作業に汗を流し、農業や食の大切さを学んだ。 地元農業者有志は、農業体験や食育活動を支援する市の「未来の農業者育成事業費補助金」を活用し、学校近くの遊休農地で児童が大豆の栽培体験に取り組めるよう活動している。 児童は国語の授業で、豆腐やしょうゆなどさまざまな食品に加工される大豆について学んでいるところという。畑では、葉などが黄色くなった大豆を茎ごと収穫した。脱粒機に入れてサヤから豆を取り出す作業にも取り組んだ。鈴木ななみさん(9)は「機械に入れたら、たくさんの大豆が出てき
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被災農業者、中小企業に「事業継続支援金」 台風15号 磐田市が支給へ
磐田市の草地博昭市長は4日の定例記者会見で、9月の台風15号で被災した農業者や中小事業者を対象に、市独自の「事業継続支援金」を支給する方針を発表した。被災による廃業や休業を食い止め、地域経済の復興につなげる。 農業者向けの支援金は、農地や農作物が被災するなどして、9~12月の収入が前年同期から減少した個人・法人を対象にする。上限は10万円。申請には、被災状況が確認できる写真などが必要になる。事業費は2千万円。市によると、土砂の流入など台風15号による農地被害は233カ所で計22・7ヘクタールに及んだという。 事業用の建物や設備が被災した中小企業や団体、個人事業主などには、1事業者当たり2
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磐田菊花大会 丹精の作品140点 6日まで中央図書館
磐田市芸術祭の第60回磐田菊花大会(静岡新聞社・静岡放送後援)の一般公開が3日、同市見付の市立中央図書館で始まった。6日正午まで。 同市の愛好家グループ「磐田菊花会」の会員17人が手がけた三本立やスプレー菊、福助作りなど計約140点が並ぶ。審査では、花が大きく色つやもある三本立厚物などをそろえた袋井市下山梨の高柳健司さん(74)が総合1位の市長賞に輝いた。90代のOB2人も計25点を協力出品した。 主な審査結果は次の通り。 総合順位②藤原健(磐田市上本郷)③大庭まさ子(同竜洋中島)④伊藤房子(同下万能)⑤岩淵勝次(同福田)⑥松永真(同城之崎)▽新人賞 安富洋子(同見付)
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遠江国司の行列を再現 12日「国分寺まつり」 磐田・史跡公園
奈良時代に現在の磐田市に建てられた遠江国分寺の歴史を伝える「国分寺まつりin遠江」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が12日、同市中泉の国指定特別史跡・遠江国分寺史跡公園などで開かれる。今回は新たに、遠江国司が聖武天皇の勅使として森町一宮の小国神社に参向した様子も再現する。 2020、21年はコロナ禍で規模を縮小したため、3年ぶりの通常開催となる。恒例の国司一行参拝行列は、国司の桜井王や太政大臣らにふんした約50人の行列が午前8時半ごろJR磐田駅北口を出発し、史跡公園に向かう。国司一行の行列は同10時40分ごろから、小国神社の参道も練り歩き、境内で参向の儀式や舞楽の披露も行う。 こ
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産業振興フェア 磐田で11、12日 3年ぶり本格開催
第12回産業振興フェアinいわた(磐田市、磐田商工会議所、市商工会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が11、12の両日、磐田市のアミューズ豊田で開かれる。県西部を中心に165の企業・団体が出展し、最新の技術やサービスを紹介する。コロナ禍による展示中止や規模縮小を経て、3年ぶりに従来通りの開催に戻る。 テーマは「次世代技術で産業構造を転換」。脱炭素やデジタルトランスフォーメーション、セルロースナノファイバーなど新分野の展示を前面に出し、技術革新に向けた企業同士のマッチングを支援する。 11日に新産業の動向を探る基調講演やセミナーを予定し、12日には子どもも楽しめる科学教室や学生向けの企業ブー
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スポーツ・健康まちづくり 優良自治体に磐田、御殿場両市 スポーツ庁選出、全国20市町村
スポーツ庁は2日、2022年度の「スポーツ・健康まちづくり優良自治体」に、磐田、御殿場の県内2市を含む20市町村を選出したと発表した。スポーツを活用して地域のさまざまな課題解決を図るアイデアやまちづくり計画を評価した。 磐田市は、「スポーツでつくる!育てる!磐田の未来創造プロジェクト」として、プロチームなど豊富なスポーツ資源を活用した交流人口拡大やスポーツ産業振興、市民が日常的にスポーツを楽しめる環境整備、部活動の地域移行に向けた受け皿づくりに取り組む計画を示した。 御殿場市は2年連続で選ばれた。多くの市民が空手に触れる環境をつくり、継続したトップ選手輩出を目指す内容。日本代表クラスの高
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竜洋学府「一貫教育」推進へ 4小中がダンスやゲームで交流 磐田
磐田市竜洋地区の小中学校4校の児童・生徒が親睦を深める「竜洋学府大交流会」が2日、同市駒場の竜洋海洋公園で開かれた。約1200人が学校、学年の垣根を越えて、ゲームやダンスを楽しんだ。 竜洋学府の交流を深め、小中一貫教育を推進するため、2016年度に始めた恒例行事。20、21年度はコロナ禍で中止になったため、3年ぶりの開催となった。 子どもたちは小中混合でグループをつくり、ドッジボールや鬼ごっこなど竜洋中生が企画した交流活動に取り組んだ。全体会では、市イメージキャラクター「しっぺい」が登場し、全員でしっぺいダンスなどを楽しんだ。 交流会の運営も各校の児童会、生徒会が中心を担った。保護者や
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増える移動販売車 磐田で連携体制づくり 持続可能な仕組み必要【解説・主張しずおか】
静岡県内で食料品や日用品の移動販売車を営業する事業者が増えている。磐田市と市社会福祉協議会は事業者の連携体制づくりに着手した。高齢者ら買い物弱者の支援につながる移動販売車。過度な競争を回避し、事業者が共存・協調することで、支援を必要とする市民に持続的にサービスが行き渡る仕組みを構築してほしい。 磐田市と市社協は8月、市内の移動販売事業者を集めて情報交換会を初開催し、運行状況などの情報を集約した。今後、運行ルートが重複しないようにするなどの調整を図る。 行政が民間ビジネスの調整に関与するのは珍しい。市があえて連携強化に乗り出したのは、路線バスの撤退が相次ぎ、1人暮らしの高齢者が増えている中
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弥生~古墳の出土資料公開 磐田市埋蔵文化財センター、4日まで
磐田市埋蔵文化財センターで29日、9月に市文化財に指定された「新豊院山古墳群出土資料」の特別公開が始まった。国指定史跡の同古墳群(同市向笠竹之内)の貴重な副葬品などを11月4日まで展示する。入場無料。 弥生時代の墓や古墳時代前期の前方後円墳があった同古墳群は、弥生墳墓から古墳へと墓の移り変わりの過程が分かる重要な遺跡とされる。出土資料107点のうち、当時は貴重だった鉄製の鏃(やじり)や剣、遺体が入っていたとみられる弥生土器など67点が並ぶ。 目玉は、県内最古級の古墳から見つかった「三角縁神獣鏡」。当時、最も力を持っていた大和王権から贈られたとみられる。被葬者が周辺地域の支配者として、中央
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竜洋海洋フェスタ グルメ、ステージにぎわう 磐田で5年ぶり
磐田市竜洋地区のにぎわいづくりを目的にしたイベント「竜洋海洋フェスタ」(同実行委員会主催)が29日、同市駒場の竜洋海洋公園で開かれた。コロナ禍や台風による中止を経て5年ぶりの開催。グルメの販売やステージパフォーマンスなどが繰り広げられ、家族連れらでにぎわった。 飲食や物販などの模擬店やキッチンカー計40店舗が並んだ。起震車で地震の揺れを体験したり、公園近くで整備中の防潮堤について学んだりする防災コーナーも設けられた。 ステージでは、県指定無形民俗文化財「掛塚祭屋台囃子(ばやし)」の保存会や、竜洋中の吹奏楽部・弦楽部、同市出身の大道芸人らが出演し、会場を盛り上げた。抽選でメロンなどの地場産
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磐田市立中央図書館 来館700万人 松井さん親子に記念品
磐田市立中央図書館は29日、来館者700万人を達成した。同館で記念セレモニーが開かれ、山本敏治教育長や市イメージキャラクター「しっぺい」らが大台到達を祝った。 700万人目になったのは、同市弥藤太島のパート従業員松井加奈子さん(44)と長男の航君(4)。山本教育長とくす玉を割り、記念品の図書カードと花束を受け取った。 月2、3回は図書館を利用するという松井さんは「職員の皆さんが親切で、使いやすい図書館。これからも通い続けたい」と話した。山本教育長は「700万人達成は市民が積極的に活用してくれた証拠。今後も親しんでもらえる図書館を目指したい」と述べた。 同館は1993年6月にオープンし、
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鈴木会頭の再任決定 磐田商工会議所
磐田商工会議所は28日、臨時議員総会を磐田市内で開き、鈴木裕司会頭(74)=遠州日石社長=の再任を決めた。任期は11月1日から3年間。 鈴木会頭は、コロナ禍や円安、物価高、自動車の電動化など経済環境の変化を踏まえ「ものづくりのまちとして、資金面での支援や企業同士のマッチングなどで、産業構造の転換を後押ししたい」と抱負を述べた。 副会頭には、新たに松下隆彦松下工業社長(64)が就任し、橋本満ヤマハ発動機執行役員人事総務本部長(49)、高橋あや子磐田化学工業会長(72)、鈴木政成JA遠州中央経営管理委員会会長(68)の3氏を再任する。
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岡山・玉野市から台風見舞金70万円 磐田市に届く
磐田市は27日、友好都市の岡山県玉野市と同市議会から、台風15号の被害からの復旧・復興支援として、計70万円の見舞金を受けた。同市の柴田義朗市長と高原良一議長が磐田市役所を訪ね、草地博昭市長と寺田幹根市議会議長に届けた。 玉野市は50万円、同市議会は議員18人全員から集めた20万円を寄せた。柴田市長は2018年の西日本豪雨を踏まえ、「災害時にはさまざまな負担があると思う。少しでも復旧・復興に役立ててもらいたい」と述べた。 草地市長は被害状況や災害対応の動きを説明しながら、「直接届けていただき、顔の見える関係が深められた。互いに助け合える体制も確認できて心強い」と感謝した。 両市は201
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いわた働く人フォトコンテスト 村田さんグランプリ 1日から応募作品展示
磐田商工会議所は28日、「いわた働く人フォトコンテスト」の表彰式を磐田市内で開いた。グランプリには、イチゴ生産・販売を手がける「ICHIGOYA(イチゴヤ)」(同市向笠竹之内)の村田潤哉さん(35)が輝いた。 同コンテストは、普段は見られないさまざまな業種の現場の写真を通じ、子どもたちに職業観を養ってもらおうと、2020年から開催している。 市内の企業で働く人を被写体にした作品を市内外に募集し、22点が寄せられた。村田さんの作品は、イチゴ栽培の仕事をユーチューブで配信するために動画撮影している様子を収めた。 応募作品は、11月1~10日に磐田商議所で、同月11、12日には「産業振興フェ
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「緑十字機」物語 紙芝居で後世へ 終戦時に不時着、磐田の支援で帰還
太平洋戦争終戦時に磐田市の鮫島海岸に不時着した軍用機「緑十字機」にまつわる歴史を伝える紙芝居を、地元の住民グループが製作した。搭乗していた日本の降伏軍使らが無事に東京に戻れるよう当時の住民たちが支援した海岸を“戦後平和の発祥地”とし、「次世代に平和への願いを継承したい」との思いを込めた。 緑十字機は1945年8月20日、フィリピンで降伏受理協議を終えた軍使らを乗せて飛行中、燃料切れで鮫島海岸に不時着した。降伏文書を運んでいた軍使らは住民の道案内や荷物の運搬などの手助けを受け、浜松経由で東京に帰還した。 紙芝居を製作したのは、住民有志でつくる「緑十字機不時着を語り
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台風15号 浸水被害小学校に体育マット寄贈 磐田法人会青年部会
磐田法人会青年部会(畑中貴博部会長)は25日、台風15号で浸水被害を受けた磐田市立豊岡北小に、走り高跳びなどで使う大型マットを寄贈した。畑中部会長ら5人が同校を訪れ、矢島一彦校長に目録を手渡した。 同校は、台風15号で校舎や体育館が床上浸水し、マットなどの備品が水没して使えなくなった。同部会は税に関する出前教室を年1回開くなど、交流があった同校の窮状を知り、寄贈を決めた。会員がウオーキングに取り組み、歩数の合計に応じた金額を地域貢献に活用する「健康経営プロジェクト」などの予算を購入費に充てた。 畑中部会長は「児童が一日でも早く元通りの学校生活に戻れるようにサポートしたい」と話した。矢島校
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コトリ-・西岡恵子社長(磐田南高出身) 25日から無料オンラインカウンセリング 台風被災の磐田市民に
ITを活用したメンタルヘルスケア事業を手がける東京都のスタートアップ企業「cotree(コトリー)」が25日、9月の台風15号で被災した磐田市民の心のケアにつなげようと、無料のオンラインカウンセリングを始める。磐田南高卒業生の西岡恵子社長(31)=浜松市東区出身=が「磐田は第二の故郷。恩返しをしたい」と企画した。 磐田市では、建物の浸水被害が773件に上り、土砂崩れも相次いだ。自宅の片付けがいまだに終わらない被災者もいるなど、復旧は道半ば。「自分たちにできることで、被災者の皆さんが日常を取り戻すバックアップがしたい」。西岡社長は9月末、面会した草地博昭市長から「市民の精神的ケアに取り組みた
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河合さん(磐田西小)最優秀 国際平和ポスター 磐田LCが表彰
磐田ライオンズクラブ(LC)は21日、国際平和ポスターコンテストの表彰式を磐田市今之浦のアピタ磐田店で行った。最優秀賞には、磐田西小6年の河合真緒さんが輝いた。 「思いやりのあるリーダーになろう」をテーマに、市内の小学5年生から中学2年生を対象に作品を募り、28点が寄せられた。河合さんは、地球を背景にし、平和の象徴である白いハトなどの旗を振る人たちを描いた。 応募作品は23日まで、同店で展示している。そのほかの主な受賞者は次の通り。 優秀賞 三宅つぐみ(城山中2)大堂純平(磐田西小5)▽特選 坂森未來(城山中1)横山綾乃(豊岡中2)浅野友里(磐田西小6)飯田心乃華(青城小6)
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県道磐田天竜線 4週間ぶり開通 台風15号で土砂崩れ被害
台風15号による豪雨で大規模な土砂崩れが発生し、通行止めが続いていた磐田市神増、平松の県道磐田天竜線が21日、4週間ぶりに開通した。周辺では、土砂で損壊した建物が残されるなど、復旧作業がいまだに続く。「ようやく復旧が一歩進んだ」。住民らは通行止めの解除に安堵(あんど)しつつ、行政に今後の土砂災害対策を求めた。 県道沿いでは9月23日深夜から24日未明にかけて、複数箇所で土砂崩れが発生し、神増地区では350メートル、平松地区では500メートルにわたって通行止めになった。県は土砂の撤去を進めるとともに、道路脇に二次災害を防ぐ応急措置として大型土のうを設置する工事を進めてきた。 同県道は1日約
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イルミネーション 磐田駅前華やかに 体験型の装飾も
磐田市中泉のJR磐田駅北口広場で21日夜、イルミネーションの点灯が始まった。シャンパンゴールドを基調に色とりどりの発光ダイオード(LED)電球約7万個を飾り、2023年2月14日まで駅前を華やかに彩る。 「体感・共感」をコンセプトに、市のイメージキャラクター「しっぺい」が歩いているように足跡が点滅したり、ベンチに座って夜空を見上げると光り輝く星形が見えたりする演出をした。23年大河ドラマ「どうする家康」放送に合わせ、徳川家康が磐田で興じたとされる鷹狩りにちなんだイルミネーションなど、家康と地域の関わりを表現した装飾も施した。 イルミネーションは駅周辺のにぎわいづくりを目的に、市観光協会が
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記者コラム「清流」 スポーツのまち
都道府県魅力度ランキングで知られる「地域ブランド調査」で今年、磐田市が「スポーツのまち」として思い浮かぶ市町村ランキング2位になった。前年トップからの陥落は本当に残念。さらなる情報発信に努め、巻き返したい。 イメージに基づくランキングだとしても、注目を集めればシティープロモーション面での効果は小さくない。浜松と宇都宮、宮崎のギョーザのように、上位同士で競争意識が芽生えれば、相乗効果で知名度を高め合えるはずだ。 市のスポーツを山に例えるなら、“頂上”の一角、ジュビロ磐田にはJ1残留を果たしてほしい。一方で、名実ともに「スポーツのまち」を目指すなら、気軽にスポーツが楽
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屋台引き回し 復活の囃子響く 磐田・掛塚まつり開幕
江戸から明治期にかけて天竜川の木材交易の拠点となった掛塚湊の繁栄を今に伝える磐田市掛塚の貴船神社例大祭「掛塚まつり」が15日、始まった。コロナ禍で実施を見送っていた屋台の引き回しを3年ぶりに再開。地元の子どもらによる県指定無形民俗文化財「掛塚祭屋台囃子(ばやし)」が地域に響きわたった。16日まで。 貴船神社に各自治会の絢爛(けんらん)豪華な屋台が集結するのが恒例だが、今回は感染防止に配慮し、それぞれの地区内だけでの引き回しにとどめた。 本町自治会「も組」は、地元の若者ら約40人が、日本の神話や中国の故事などをモチーフにした彫刻があしらわれた屋台とともに地区内を練り歩いた。鈴木忠明自治会
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国交省 敷地川(磐田)を調査 台風被害、復旧へ技術的支援
台風15号に伴う豪雨で堤防決壊や橋の崩壊があった磐田市の敷地川で14日、本格復旧に向けた国土交通省の災害緊急調査が行われた。県や市の復旧方針などへの技術的支援・助言につなげる。 敷地川では、県が管理する堤防が約80メートルにわたって決壊し、周辺の民家や田畑が浸水被害に見舞われた。既に決壊箇所を大型土のうでふさぐ応急復旧工事は完了した。約300メートル下流にある市管理の下田橋は、増水で橋桁がV字形に折れ、通行止めが続いている。 同省防災課の渡辺重紀災害査定官が現場を見て回り、県袋井土木事務所や市道路河川課の担当者から被害状況などの説明を受けた。渡辺災害査定官は「まず被災のメカニズムを解明し
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ロボット事業強化へ新工場 松下工業(磐田)、自動車エンジン部品用鋳型製造
自動車エンジン部品用鋳型製造の松下工業(磐田市竜洋稗原、松下隆彦社長)は、ロボットを使った生産システムを設計・販売するロボットシステムインテグレーター事業を強化している。9月初め、市内で専用工場の操業を開始し、専門部署を設置した。労働力人口の減少に伴う生産現場の自動化の需要を見据え、取引拡大を目指す。 同社はエンジン部品鋳造に使う中子を主力にしている。自動車の電動化が進む中、主力事業の先細りを懸念し、第2の収益の柱をつくろうと2016年にロボット事業に参入した。中子製造でいち早くロボットを導入して培ったノウハウを生かした。 これまでは本社工場の一角でシステムの組み上げなどを行っていたが、
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学生のまちづくり参画を 磐田市と静産大 連携推進会議
磐田市と静岡産業大の連携推進会議が11日、市役所で開かれ、草地博昭市長や堀川知広学長らが意見交換した。学生にまちづくりへの参画や地元企業との関係づくりを今以上に促していくことで一致した。 草地市長は学生が地元企業に就職し、市内に定着してもらう取り組みの必要性を強調して「1年生の時から市内企業と関わりを持つなど、4年間で磐田に浸透してもらわないと機会損失になる」と述べた。若者ならではの柔軟な発想から、まちづくりへの提案をしてもらうミーティングを開く意向も示した。 堀川学長はインターンシップ(就業体験)や企業の冠講座の積極的な展開のほか、スポーツの産業化に向け、学生も参画して新たな運動器具の
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アピタ磐田店 一部除き再開、全面復旧は15日 台風15号被害
台風15号に伴う豪雨で浸水被害を受け、臨時休業していた磐田市今之浦の商業施設「アピタ磐田店」が10日から、一部を除き営業を再開する。17日ぶりの営業で、全面的な復旧は15日になる見通し。 運営会社のユニー広報によると、地下駐車場が最大約2メートルの高さまで浸水し、エレベーターなどの設備が故障した。店舗内は直接的な被害はなかったものの、9月24日から臨時休業していた。 10日からは生鮮食品などの販売や一部の専門店を除き、営業を再開する。地下駐車場とエレベーターは復旧作業が続いているため、使用できないという。平面、立体駐車場は使用可能。 村井洋店長は「休業中は皆さまにご不便をおかけした。お
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フードバンクに寄贈 ライオンズクラブ、磐田市内で寄贈式
静岡県内73ライオンズクラブ(LC)でつくるLC国際協会334―C地区は9日、認定NPO法人フードバンクふじのくにに、会員が集めた食料品を寄贈した。福祉団体などを通じて家庭で余った食料品などを生活困窮者に提供するフードドライブ事業の一環。 2018年から続けている事業で、県内の全LCが9月中旬から一斉に食料品を集めてきた。食料品は、ひとり親世帯やウクライナからの避難者、コロナ禍でアルバイト収入が減った学生らに届けられる。 磐田市内で開かれた寄贈式で、同地区の太田厚利ガバナーが同NPOの池冨彰副理事長に目録を手渡した。太田ガバナーは「市町と連携し、生活困窮家庭の子どもらが食事を楽しめるよう
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クラウンメロン 子どもも愛着を 温室農協、ゼリー贈る 袋井
静岡県温室農協クラウンメロン支所(袋井市小山)は5日、市立幼稚園・こども園児、小中学生に地元の特産品を味わってもらおうと、クラウンメロンゼリー約9830個を市に贈った。 ゼリーは、同支部が手掛けたメロンピューレを使って、今年商品化されたばかり。ゼリーの寄贈は、同支部が定めた毎月6日の「クラウンメロンの日」に合わせ、初めて企画した。子どもたちに郷土愛を育んでもらうとともに、地元でのメロン消費拡大につなげる狙い。 太田雄一支所長が市役所に大場規之市長を訪ね、「品質の高いメロンを使ったゼリーを食べて、地元特産品への愛着を持ってほしい」と説明し、目録を手渡した。大場市長は「高級感のあるゼリーが食
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台風15号・復旧作業に毎日奮闘 消防団員の有志 磐田・豊岡
台風15号の影響で土砂崩れが相次ぎ、復旧作業が続く磐田市豊岡地区で、市内の消防団員が奮闘している。市消防団の呼び掛けに応じた団員有志が9月26日から毎日、代わる代わる被災地に駆け付け、民家などに流れ込んだ土砂の撤去や壊れた家財道具の後片付けを手伝っている。 市消防本部警防課によると、5日までの10日間で市全域から延べ272人が復旧作業に参加した。活動は大規模な土砂災害が発生した平松、神増地区が中心。神増地区では、道路に土砂が残り、災害ボランティアが入れなかった時期から活動を展開している。災害ごみの仮置き場になっている豊岡総合センターでは、運び込まれたごみを降ろす作業を支援した。 有給休暇
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8日に袋井で「ハーモニー花火」 「遠州の花火」代替イベント
コロナ禍で3年連続の中止となった「ふくろい遠州の花火」の代替イベント「ハーモニー花火」(袋井商工会議所主催、静岡新聞社・静岡放送協賛)が8日夜、袋井市内で開催される。8カ所で計600発の花火を打ち上げ、袋井の秋の夜空を彩る。 市内8自治会連合会の協力で午後7時から一斉に打ち上げる。交通への影響などを考慮し、打ち上げは1カ所当たり75発、約3分間と最小限の規模にとどめた。市内各所で繰り広げられる秋祭りの盛り上げに一役買う狙いもある。 2020、21年は事前告知なしのサプライズ花火を打ち上げた。より多くの市民に花火を見てもらおうと今回のイベントを企画し、市内外の企業約180社の協賛で実現した
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袋井の茶園崩落現場 勝俣農水副大臣が被害視察 台風15号
勝俣孝明農林水産副大臣(衆院静岡6区)は4日、台風15号の影響で崩落した袋井市大谷の茶園を視察した。県の幹部や茶園所有者から被害状況を聞き取った。 県中遠農林事務所によると、現場は傾斜地に茶園が広がっていて、豪雨の影響で約4200平方メートルが崩落した。勝俣氏は、農業被害が県内の広範囲に及んでいることを踏まえ「国としてしっかり支援していくために、まずは二次被害を防ぐ応急処置と、被害状況の把握を両輪で進めてほしい」と述べた。 所有者の1人、西村哲さん(57)は「自分で復旧できるレベルの被害ではない。将来にわたって持続可能な農業になるような復旧にしてほしい」と求めた。 勝俣氏は、大規模な土
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罹災証明発行へ 再建へ迅速対応目指す 磐田市が現地調査
磐田市は3日、台風15号で浸水などの被害を受けた住宅の罹災(りさい)証明書発行に向けた現地調査を始めた。被災者の生活再建につなげるため、迅速な発行を目指す。 罹災証明書は、被災者向けの各種支援制度の利用や保険金の請求などに必要。市税課によると、2日までに228件の発行申請があり、約8割が豊岡地区という。申請件数は今後も増加が見込まれる。 初日は、同課職員に他課からの応援も加え、20人体制で約50件の被害状況を調査した。2人一組で申請があった家屋を訪ね、浸水の深さや、内壁・床の損傷具合、建物の傾きなどを調べた。6日から発行を開始できる見通し。 同市下野部のパート従業員金子直美さん(62
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台風15号被災地 磐田市豊岡地区 ボランティアが地域の支えに
台風15号の影響で家屋浸水や土砂崩れが相次いだ磐田市豊岡地区で、災害ボランティアが活躍している。市災害ボランティアセンターを運営する市社会福祉協議会によると、2日は受け入れ開始以降で最多の147人が参加。市社協は「多くの支援に感謝している。広範囲に被害が及んでいるので、平日も1人でも多く協力をお願いしたい」と呼び掛けている。 大規模な土砂崩れが発生し、県道や家屋などが被害を受けた同市平松では、ボランティアが住民や消防団員らとともに、民家の敷地内に入り込んだ土砂の撤去や家財道具の片付けなどに汗を流した。母親や友人と一緒に参加した磐田西高3年の松本香乃さん(17)は「被害が大きいと知り、力にな
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秋祭りにぎわう 磐田・府八幡宮、3年ぶり神輿巡行
奈良時代から続く磐田市中泉の府八幡宮で1、2の両日、例大祭が営まれた。2日には、コロナ禍で実施を見送っていた主要行事の神輿(みこし)巡行を3年ぶりに再開した。 神職や氏子、参加自治会の代表者ら約50人が、台車に載せた神輿とともに行列をつくり、打ち上げ花火の音を合図に府八幡宮を出発。周辺地域を約6時間かけて巡った。 各自治会による山車の引き回しも3年ぶりに復活し、2日間にわたって太鼓やかねによる祭りばやしが地域に鳴り響いた。府八幡宮近くに各自治体の山車が集結するのが恒例だが、今回は感染防止に配慮し、それぞれの地区内だけの引き回しにとどめた。 祭典委員長を務めた兼田清さん(70)は「何とか
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磐田の浸水被害773件 市、災害対応で予備費3億円追加意向
磐田市は30日の市議会災害等対策会議で、台風15号による建物の浸水被害を773件(床上299件、床下474件)確認したと報告した。草地博昭市長は、緊急的な災害対応のため、予備費に3億円を追加する2022年度一般会計補正予算案を、開会中の市議会9月定例会に追加提出する意向を示した。 浸水被害以外では、9河川20カ所で堤防の決壊や護岸の損傷などの被害があった。橋梁の被害は敷地川の下田橋と太田川の新屋橋の2カ所。 のり面や路肩の崩落など道路の被災は6路線12カ所で、いずれも豊岡地区だった。市道、県道計17カ所で土砂崩れが発生した。
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防災や環境などで協力 磐田市とサーラ、包括連携協定を締結
磐田市はこのほど、総合エネルギー事業のサーラエナジー(豊橋市)と、防災や環境、経済など幅広い分野で協力する包括連携協定を締結した。安全・安心な暮らしや脱炭素社会の実現、地域経済の活性化などに連携して取り組む。 市と同社は2014年にも、津波避難に関する協定を締結。大地震発生時には、同社の磐田ガバナステーション(同市東小島)を津波避難ビルとして活用することになっている。 同社は今回の協定に基づき、大規模停電時にサーラプラザ磐田(同市今之浦)で市民の携帯電話を充電できるようにしたり、市内企業が使用する燃料を石油系から二酸化炭素(CO2)排出量が少ない天然ガスに転換するよう促したりする。新エネ
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磐田・平松、神増の県道磐田天竜線 土砂量多く復旧見通し立たず 周辺道路、迂回車で渋滞
台風15号の影響で土砂崩れが発生し、通行止めになっている磐田市平松、神増の県道磐田天竜線の復旧作業が難航している。県袋井土木事務所によると、流出した土砂の量が多く、開通の見通しは立っていない。周辺道路では、迂回(うかい)する車両で渋滞も発生。地域住民は不便を強いられている。 同事務所によると、台風に伴う豪雨により県道沿いの複数箇所で土砂崩れが発生し、流れ出た土砂や樹木などが道路をふさいだ。現在、平松では約500メートル、神増では約350メートルにわたって通行止めになっている。 同市の中心部と豊岡地区をつなぐ県道は、通勤や買い物などで1日約1万2千台が通る幹線道路。通行止めを受け、路線バス
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磐田「ふるさと劇団」 第4期発足、初のレッスン
磐田市上新屋のアミューズ豊田が主宰する市民劇団「アミューズふるさと劇団」の第4期発足式が28日夜、同施設で行われた。2、3期目はコロナ禍で開催を見送った成果発表会を、来年3月12日に予定する。3年越しの公演実現に向け、団員たちは発足初日から発声練習などのレッスンに励んだ。 4期生は12歳から72歳までの7人で、このうち5人が2期目から継続して入団している。成果発表会では宮沢賢治の童話「どんぐりと山猫」「よだかの星」をベースにした舞台を披露する。 成果発表会まで月2~3回ペースで、劇団たんぽぽ(浜松市東区)のメンバーの指導を受けながらレッスンに取り組む。最年少団員で、第2期から参加している
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ワンストップで申請、相談 磐田市、豊岡支所に窓口 台風15号豪雨災害
磐田市は28日、台風15号による豪雨で特に被害が多かった豊岡地区の被災者向けに、各種申請や相談の受け付けなどの支援を1カ所で行うワンストップ窓口を豊岡支所に開設した。 窓口は支所1階の市民生活課に置いた。罹災(りさい)証明書・被災証明書の申請や、保健師による健康相談、道路・河川の復旧活動の要請などを受け付けている。 浸水などの被害が相次いだ住宅関連の支援では、汚泥や悪臭で使用できない床や壁の応急修理などに、半壊以上で上限65万5千円、準半壊で同31万8千円を補助する。床上浸水や土砂崩れの被害に遭った人らの仮住まいにしてもらう借り上げ型応急住宅の提供も始めた。世帯人数に応じて家賃の上限は5
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磐田・敷地川の応急復旧進む 9月中完了目指す 台風15号豪雨災害
台風15号に伴う豪雨で堤防が決壊した磐田市敷地の敷地川で、応急復旧工事が本格化している。県袋井土木事務所は二次被害を防ぐため、決壊箇所を大型土のうでふさぐ作業を急ぐ。30日の完了を目指す。 敷地川の堤防は約80メートルの区間にわたって決壊し、周辺の民家や田畑が浸水被害に見舞われた。同事務所河川改良課によると、約300メートル下流の橋に流木が詰まって川の流れがせき止められたことで越水が発生し、その勢いで堤防が崩れたとみられる。 周辺では、住民や災害ボランティアらが民家に流れ込んだ土砂の撤去や、浸水した家財道具の後片付けなどに追われている。近くに住む自営業山口智哉さん(63)も自宅が床上20
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運動会、速く走るんだ! 磐田で教室 児童60人が学ぶ
秋の運動会シーズンに合わせ、磐田市上新屋のアミューズ豊田で23日、小学生を対象にした走り方教室が開かれた。市内などの児童約60人が、スポーツ用品大手アシックスの公認インストラクターらから走り方の基本を学んだ。 賢く体を動かす「フィジカルリテラシー」を身につけてもらおうと、アシックス子会社などで構成する同施設の指定管理者「磐田市元気と笑顔づくりパートナーズ」が初めて企画した。コロナ禍で外出の機会が減った子どもたちの運動不足解消につなげる狙いもある。 子どもたちは、走る時の正しい姿勢や腕の振り方、足の動かし方などを意識付けるトレーニングに取り組んだ。鬼ごっこなどの遊びも採り入れたメニューも
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PR大使にAKIRAさんら 磐田市が創設 27日、5人を委嘱
磐田市は23日、地元ゆかりの著名人に市の魅力を全国に発信してもらう「静岡いわたPR大使」を創設すると発表した。27日には第1弾として、同市出身でダンスボーカルグループEXILEのAKIRAさん(41)ら芸能・経済分野の5人に委嘱する。 大使を務めるのはほかに、アニメ「パンパカパンツ」などをプロデュースしたDLE創業者の椎木隆太さん(55)、椎木さんの長女で起業家の椎木里佳さん(24)、数多くのミュージックビデオやCMを手掛ける映像ディレクター鈴木利幸さん(48)、市歌「ふるさと いわた」などを手掛けた作曲家の山下康介さん(48)。 5人には、自身の本業や活動の中で磐田をPRするなど、市の
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インボイス登録事業者を証明 磐田商議所など独自ステッカー作製
磐田商工会議所と磐田市商工会はこのほど、事業者が納付する消費税を正確に計算するための書類「インボイス(適格請求書)」が来年10月から導入されるのを前に、制度に登録した事業者だと証明するオリジナルステッカーを共同で作製した。10月3日からそれぞれの会員に配布する。 インボイス制度では、登録事業者が発行する適格請求書を基に、仕入れを踏まえた消費税の控除が受けられる。控除を受けるには、売り手と買い手の事業者双方が登録している必要がある。登録事業者だと顧客や取引先にPRする手段として、ステッカーを考案した。 ステッカーのデザインには、市のイメージキャラクター「しっぺい」を採用した。配布を受けるに
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通園バス置き去り防げ ブザーや手旗検証も 磐田市が6園調査
牧之原市のこども園で園児が送迎バス内に置き去りにされて死亡した事件を受け、磐田市は20日、通園バスを運用している市内の公私立幼稚園、こども園6園の現地調査を実施した。市立福田こども園では、園児が万が一、車内に取り残された場合に使用するブザーや手旗の導入に向けた実地検証も行った。 市幼稚園保育園課の職員が、バスでの送迎時に園児の出欠や乗降を確認する手順、運転手による安全確認の方法などを調査した。福田こども園では、保育教諭がバスに乗り、園児の乗降時に名簿にチェックを入れているほか、運転手が園児の降車後に後部座席まで行って確認しているという。 園児の置き去り防止のため、すぐに導入できる対策とし
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「30s祭(さんじゅっさい)」仲間つくろう 趣味通して30代交流 磐田市 イベント
磐田市は17日、趣味を通じた30代の交流イベント「30s祭(さんじゅっさい)」を同市上新屋の市民文化会館かたりあで開いた。市内在住、出身者ら約80人が参加し、スポーツや文化などの体験や情報交換を楽しんだ。 新型コロナウイルス禍で交流の機会が減少する中、これからのまちづくりを担う世代に、共通の趣味や話題を通じた仲間・人脈づくりの場を提供しようと、初めて企画した。アウトドアや健康・美容、スポーツ、文化・芸術など8テーマの講座を設け、それぞれ市内の専門家が進行役を務めた。 スポーツのグループでは、元プロキックボクサーの山中洸武さん(34)らの手ほどきを受けながら、参加者がミット打ちなどで汗を流
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ごみ袋記名 見直し意向 磐田市議会一般質問、草地市長答弁
磐田市の草地博昭市長は15日の市議会9月定例会本会議で、市指定ごみ袋の記名について、見直す意向を明らかにした。柏木健氏(磐田の底力)の一般質問に答えた。 草地市長は「プライバシーに関する不安の声もあり、市長就任時から記号などの使用を検討してきた」と述べ、自治会関係者らの意見を聴きながら、記名以外の方法を導入する考えを示した。 市は、家庭で出た可燃ごみや不燃ごみを入れる指定袋に地区名と氏名を記入するよう求めている。草地市長は「ごみ出しに責任を持ってもらうとともに、分別や排出日に誤りがあった場合に本人へ知らせることを目的にしている」と説明。県内市町の半数程度が記名にしているとした。 同日は
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ヤマハ発「ハルモ」 国内外で活用模索 マリン電動化市場開拓
ヤマハ発動機は、マリン製品の電動化市場開拓に本腰を入れている。今春、電動船外機と操船制御技術を組み合わせた電動推進システム「HARMO(ハルモ)」を欧州市場に投入。国内でも搭載艇の実証運航を進めている。環境意識の高まりに伴う需要拡大を見据え、まずは電動の特性を生かした低速運航での活用を模索する。 2024年までの中期経営計画に掲げたマリン版CASE戦略の一環。ハルモは、発進時から強い推進力を出せるリムドライブ方式のモーターと、小回りが利く電動ステアリング、ジョイスティックで感覚的な操船ができる制御システムを統合した。 マリンレジャーが活発な欧州では既に、一部で船外機の電動化を義務付ける環
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ラグビー静岡ブルーレヴズ 磐田・今之浦公園北側にオフィス移転 カフェ併設、交流拠点に
ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズは13日までに、本社機能を持つオフィスを磐田市今之浦に移転した。移転先は、今年3月に整備が完了し、多くの親子連れらでにぎわう今之浦公園の北側。カフェを併設する予定で、ファンや地域住民との交流も促す拠点にしていく。 従業員増加に伴い、社内の連携を円滑化する執務スペースを確保するため、JR磐田駅北口の複合商業ビル「天平のまち」から移転し、建て替えられたばかりの2階建て貸しビルに入居した。2階にフリーアドレスの執務スペースを設け、管理部門や事業担当のスタッフら約30人が利用する。 1階にはハンバーガーやステーキなどを提供する約30席のカフェが11月下旬に
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静岡、岐阜の実業団 9人制バレー熱戦 磐田で大会
静岡、岐阜両県の実業団バレーボールチームが争う第51回静岐対抗9人制バレーボール実業団選抜優勝大会(静岡新聞社・静岡放送後援)が11日、磐田市総合体育館で開かれ、リコー沼津(沼津市)が優勝した。 各県の春季リーグ戦で上位に入った男子の計5チームが出場。各チーム2試合ずつを戦う変則的なリーグ戦で順位を競った。準優勝は特種東海製紙(長泉町)だった。 同大会は年1回、両県で交互に開いてきた。今回は、コロナ禍の影響で3年ぶりの開催だった。
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障害者の就活支援 ハローワーク磐田 事業所と面接会
磐田公共職業安定所(ハローワーク磐田)はこのほど、就職を希望する管内の障害者と地元事業所をマッチングする面接会を磐田市見付のワークピア磐田で開いた。磐田、袋井、森2市1町の障害者33人が各事業所との個別面接に臨んだ。 製造、医療、金融などの10事業所がそれぞれブースを設けた。人事担当者が募集内容や労働条件などについて説明し、訪れた障害者に志望動機や希望する仕事内容などについて質問した。 同職安は障害者の就労を支援するため、面接会を年2回開いてきた。コロナ禍の影響で中断があり、3年ぶりの開催となった。 併せて、事業所の担当者を対象にした「精神・発達障害者しごとサポーター養成講座」も開いた
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記者コラム「清流」 新発見の魅力
「ヨイショ、ヨイショ」。磐田市の矢奈比売神社の「見付天神裸祭」最終日の夜、掛け声に合わせて神輿(みこし)を雄々しく上げ下げし、神霊を本殿にかえす「霊振り」が行われた。裸祭の取材は3度目だが、霊振りを見るのは初めて。参加者の一体感に包まれ、胸が熱くなった。 裸祭の名の通り、上半身裸で腰みの姿の男衆が激しくぶつかり合う練りを、ハイライトとして記事にするのが恒例だった。だが、コロナ禍で従来通りの実施が困難に。保存会役員に、3年ぶりに再開した神輿の渡御、還御を締めくくる霊振りを薦められた。 地区外の市民にもあまり知られていない儀式。コロナ禍でなければ見ることはなかったかもしれない。祭りを大切にす
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ヘンプ麻の製品 タイ政府に紹介 磐田「菊屋」の三島社長、紡績技術確立に協力申し出
磐田市中泉の寝具・麻製品販売「菊屋」の三島治社長(66)がこのほど、東京都品川区の在日タイ大使館に招かれ、ヘンプ麻の産業化を探っている同国政府関係者に、ヘンプを使った蚊帳や衣類の開発などの取り組みを紹介した。 ヘンプは大麻草の一種。菊屋はフランスから麻薬成分を含まないヘンプの糸を輸入し、独自商品を開発・販売している。昨年、ヘンプの栽培、加工、販売を解禁したタイの工業省から、利用促進のために日本の麻文化を知りたいと声がかかった。 三島社長は来日中の同省高官らに、蚊帳や衣類など麻製品を披露し、タイの紡績技術確立に協力する意向を伝えたという。「ヘンプは活用法が多彩。これからは植物資源を有効に生
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磐田のシラス×石巻のノリ、ワカメ 漁師らタッグ、ふりかけ試作
磐田市福田地区の漁師重倉辰好さん(46)と水産加工会社「カネ吉」の内野源輝さん(35)が、宮城県石巻市の若手漁業者らでつくる「フィッシャーマン・ジャパン」とのコラボレーションに乗り出した。第1弾として、両市の海産物を使ったふりかけを試作。11日にJR磐田駅北口のジュビロードで開かれる軽トラック市でテスト販売する。 フィッシャーマン・ジャパンは、水産業の担い手育成や販路拡大に取り組んでいる。6月に同団体関係者と知り合った2人は「シラスやタチウオ、アマダイなど磐田の豊富な水産資源をアピールし、漁業を稼げて、かっこいいイメージにしたい」(重倉さん)とコラボを提案した。 ふりかけは、福田漁港で水
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フットサル全国3位 「全力出せた」 磐田の児童5人報告
今夏のフットサル全国大会で3位になったマリオフットサルスクール(浜松市)に所属する磐田市内の小学6年生5人が6日、市役所を訪れ、山本敏治教育長と市スポーツ協会の河島直明会長に結果を報告した。 同スクールは、8月上旬に都内で開かれた「JFAバーモントカップ第32回全日本U―12フットサル選手権大会」に本県代表として出場し、好成績を収めた。 報告したのは、豊田東小の佐野陽一君(12)、磐田中部小の石神透真君(11)、磐田北小の袴田健伍君(11)、長野小の小林紘君(11)、豊浜小の加藤浩武君(11)。加藤君は「全国で自分ができることを全て出せた。次の全国大会では優勝できるよう、日頃の練習を頑張
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先生は静産大生 硬式野球教室、磐周の部活引退の中3生対象 地域の競技力向上へ
今夏で中学校の野球部を引退した磐周地区の3年生を対象にした硬式野球教室(県野球連盟磐田支部主催)が5日夜、磐田市の磐田城山球場で開講した。磐田、袋井、森2市1町の14校から65人が参加。地域の野球振興に一役買おうと、静岡産業大硬式野球部が指導を引き受けた。 軟球から硬球に切り替わる高校でも野球部に入る予定の中学3年生に競技に触れ続ける機会をつくり、地域全体の競技力向上につなげようと、20年以上前から開催している。静産大が指導を担うのは初めてという。 初回は、教室の趣旨説明などのオリエンテーションを行った後、静産大の萩原輝久監督や部員らの指導の下、キャッチボールやティーバッティングなどの
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これがほんとの日替わり定食 毎日新作3年超、ローテーションなし 磐田の日本料理店「やまに」
磐田市塩新田の日本料理店「お食事処やまに」店主の鈴木保雅さん(50)が、毎日違う定食のおかずを作る日替わりランチの提供を続けている。一切メニューをローテーションしない“真の日替わり”に挑み、3年以上にわたって新作を生み出してきた。新型コロナウイルス禍による休業もあったが、9月7日に700メニューを達成する。 同店は元々、完全予約制の宴会・仕出しの店だった。鈴木さんは父親から経営を引き継いだ2019年5月に店舗を改修し、ランチ営業にも乗り出した。「毎日来ても飽きない店にしたい」。売りの一つとして始めたのが、おかずを変え続ける平日10食限定の日替わり定食だった。 和食
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下水道料引き上げ「妥当」 磐田市審議会、市長に答申
磐田市上下水道事業審議会(会長・佐藤和美静岡産業大経営学部教授)は5日、2023年度に下水道料を引き上げるのが妥当とする答申書を草地博昭市長に提出した。1立方メートル当たりの使用料は135円、基本料金は使用料全体の30%か35%に引き上げるのが望ましいとした。 現行の使用料は1立方メートル当たり118円、基本料金は27・8%。答申通りに改定した場合、標準的な一般家庭の2カ月分使用料(使用水量40立方メートル)は5121~5265円と、現行から597~741円上がる。答申書では、28年度に使用料を1立方メートル当たり150円とすることも基本方針とした。 佐藤会長は「汚水処理の費用と使用料収
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五郎丸さん、井上康生さん企画 磐田でスポーツ体験 一流アスリートが児童指導
世界レベルで活躍した一流アスリートの指導でスポーツを楽しむ「キッズスポーツディ」(チームキッズスポーツ、静岡新聞社・静岡放送主催)が4日、磐田市の竜洋海洋公園で開かれた。ラグビー元日本代表の五郎丸歩さんとシドニー五輪柔道金メダリストの井上康生さんが発起人。静岡県内外から小学4~6年生44人が参加し、ラグビーと柔道を体験した。 子どもたちに楽しく体を動かし、スポーツへの関心を高めてもらおうと企画した。五郎丸さんと井上さんのほか、ラグビーと柔道の元日本代表選手8人が講師を務め、基礎から子どもたちを手ほどきした。 ラグビーのプログラムでは、子どもたちが五郎丸さんや元日本代表主将の広瀬俊朗さん、
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静岡人インタビュー「この人」 外国人児童に贈るランドセルを集める 座光寺明さん(磐田市)
磐田市前野の幼保連携型認定こども園「龍の子幼稚園」の理事長。卒園児や市民らから使わなくなったランドセルを集め、愛知県のNPO法人を通じて、日本に住む外国人児童に贈る活動を展開している。65歳。 ―なぜ活動を始めたのか。 「2011~19年に、職員と共に『伊達直人となかま達』の名で磐田市長宛てに図書カードを寄贈していた。10回の寄贈を終え、もっと多くの人が参加できる運動に移行しようと思った。そんな時にランドセル寄贈に取り組むNPOを知った」 ―どのようにランドセルを集めているのか。 「毎年、卒園式で『小学校に入ったらランドセルを大切に使い、卒業したら持ってきて』と呼び掛けている。浜松い
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華やか 独自の帯アート 磐田の白幡さん、古民家カフェで作品展
着物の帯を折り重ねたり、結んだりして立体的に仕立てる独自のアート「ORIOBI(折り帯)」の制作に取り組む磐田市中泉の作家白幡磨美さん(45)の作品展が17日まで、同市岩井の日本茶カフェ「お茶のかねまつ角打ち茶屋」で開かれている。 思い出がこもった帯を部屋などの装飾品に変えるアートで、ほどいて元の帯に戻せるのが特徴。婚礼向けに2本の帯で新郎新婦両家の縁を結ぶイメージで仕立てたり、ちょう結びを幾重にも重ねて和菓子の練りきりを表現したりした6点が並ぶ。100年以上にわたって茶生産を続けるお茶のかねまつへの敬意を込めた作品も展示している。 白幡さんとお茶のかねまつはともに磐田商工会議所の会員
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図書館、病院でDX推進 磐田市が補正予算案
磐田市の草地博昭市長は1日の定例記者会見で、総額18億8100万円を追加する2022年度一般会計補正予算案を発表した。市立図書館や市立総合病院などで、業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する。7日開会の市議会9月定例会に提出する。 DX関連では、計1億7700万円を計上。このうち、市立図書館など6施設に集積回路(IC)タグを活用した書籍のセルフ貸出・返却機を設置する経費として1億4500万円を充てる。本年度末の導入予定。 対応機器に置くだけで、センサーが書籍の情報を自動で読み取り、利用者だけで手続きできる。市は窓口の混雑緩和、職員の負担軽減のほか、非接触のため感染防止に
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レモン飲料20ケース 市立病院に寄贈 磐田ポッカ食品
磐田市下太の磐田ポッカ食品は30日、新型コロナウイルス感染症の対応に最前線で当たっている医療従事者をねぎらおうと、グループ会社が生産するレモン飲料20ケース(計480本)を市立総合病院に寄贈した。 贈ったのは、疲労回復効果があるとされるクエン酸を多く含んだ「キレートレモン」(155ミリリットル入り)。9月3日の「クエン酸の日」にちなんで、医療従事者に疲れを癒やしてもらおうと寄贈を決めた。安田裕一社長らが同病院を訪ね、鈴木昌八院長に届けた。安田社長は「とても大変な状況が続いている。飲んで、少しでもホッとしてもらえれば」と話した。
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御大祭へ浜垢離 氏子ら心身清める 磐田・見付天神裸祭
磐田市見付の矢奈比売神社(見付天神)の国指定重要無形民俗文化財「見付天神裸祭」は31日、3、4両日の御大祭を前に、同神社の神職や祭りに参加する氏子ら約120人が海水で心身を清める「浜垢離(はまごり)」を同市の福田海岸で行った。 祭りの安全を祈願し、大祭の3日前に行っている主要行事の一つ。新型コロナウイルス禍による中止を経て3年ぶりに再開した。松原と砂浜での神事に続き、白丁と呼ばれる白装束や、ふんどし、鉢巻きを身にまとった神輿(みこし)の担ぎ手や見付地区内全町の代表者らが波打ち際で海水を浴びた。 感染防止に配慮して参加者を大幅に絞り、マスク着用などの対策を徹底した。見付天神裸祭保存会の中山
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全国消防救助技術大会で準V 磐田チーム、喜びを報告
都内で26日に開かれた第50回全国消防救助技術大会の水上の部「溺者救助」で、磐田市消防本部特別救助隊のチームが準優勝した。メンバー3人が30日、市役所に草地博昭市長を訪ね、結果を報告した。 メンバーは、安井大悟、鈴木涼太、河田玲の各消防士。溺者救助は、救助者がプールの25メートル先にいる要救助者の元まで泳いで、ロープをつないだ浮輪につかまらせ、補助者がけん引する。磐田チームは県大会優勝、関東大会4位入賞を果たし、5年ぶり3回目の全国大会に進んだ。同種目には、全国各地の精鋭16チームが出場した。 リーダーを務めた安井消防士は「訓練の成果を出せて達成感がある。訓練に協力してくれた人たちに感謝
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花火「元気玉」3500発 磐田商議所と商工会、市内5カ所で大輪
磐田商工会議所と磐田市商工会は27日、新型コロナウイルス禍でイベントなどの開催が減った地域を活気づけようと、市内5カ所で花火を時間差で打ち上げる「いわたの夜空に元気玉花火」を開催した。計約3500発の花火が夜空を彩った。 昨年に続いての開催。密集を避けるため、旧市町村ごとに会場を設ける分散開催にした。打ち上げは竜洋海洋公園からスタートし、池田の渡し公園、天竜川ラブリバー公園、向笠地区、はまぼう公園付近の順番で、それぞれ10~40分にわたって夜空に大輪を咲かせた。 竜洋海洋公園やはまぼう公園など3カ所では、市内外の飲食店などが出店してマルシェや軽トラック市を繰り広げた。
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世界大会での快挙、磐田市長に報告 谷口、又吉選手 タンブリングとダブルミニトランポリンで日本人初のメダル
タンブリングとダブルミニトランポリンの世界大会で日本人初のメダル獲得などの好成績を収めた磐田市の谷口遼平選手(27)=たにぐちりょうへいトランポリンクラブ=と、又吉健斗選手(21)=静岡産業大クラブ=が25日、市役所に草地博昭市長を訪ね、快挙を報告した。 2人は7月、4年に1度開催される世界最高峰の大会「ワールドゲームズ」(米国)に日本代表として出場。谷口選手はダブルミニトランポリンで3位、又吉選手はタンブリングで4位と、ともに日本人歴代最高の成績を収めた。 又吉選手は、6月にポルトガルで開かれたタンブリングのワールドカップ第3戦でも日本人初の3位に輝いた。同大会では、静産大クラブの渡辺
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肝がんの坂本君手術成功 寄付5400万円集まる 磐田の中2
肝細胞がんを患い、母親らが治療のための寄付を呼び掛けていた磐田市立豊田南中2年の坂本パトリック龍輝君(13)が24日朝から25日未明にかけて、生体肝移植手術を京都市の京都大病院で受けた。約16時間に及んだ難手術は無事成功した。寄付金は目標の3千万円を上回る約5400万円が集まった。 母の坂本レチーシア・ユカリさん(33)によると、龍輝君の肝臓を全て摘出し、叔父レオナルド・ススムさん(28)の肝臓の約3割を移植した。ユカリさんは「無事に移植ができるかどうか不安だったので、うれしすぎて言葉が出ない」と喜んだ。多くの善意が寄せられたことについて「寄付してくれた皆さんには感謝してもしきれない。龍
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ロボットで手術支援 磐田市立総合病院、本館北側に新施設
磐田市立総合病院はこのほど、ロボット支援手術センターを本館北側に新設した。開腹を伴わない鏡視下手術をより精緻に行える手術支援ロボット「ダヴィンチ」1台を導入した。 手術件数が増加傾向にある中、患者が適切なタイミングで手術を受けられるよう、手術室を増やす必要があると判断し、新施設建設を決めた。手術室は従来よりも広いスペースを確保した2室を設けた。同病院の手術室は計10室になった。 ダヴィンチは、医師が操作台に座り、患部の3次元映像を見ながら、アームの先の鉗子(かんし)を動かして患部の切除や剝離、縫合などを行う。手ぶれ補正機能や、人の指よりも広い関節可動域を生かし、繊細な動きが可能という。
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停電時も生産維持 遠州米穀(磐田)ガスコージェネ設備導入
米穀・米飯卸売の遠州米穀(磐田市高見丘、青木孝社長)はこのほど、都市ガスを燃料とするコージェネレーション(熱電併給)設備を本社に導入した。停電時でも安定生産・供給の維持を図る。災害時には帰宅困難者を受け入れ、風呂の提供や携帯電話の充電などに役立てる。 同社は、県西部で大規模停電が発生した2018年の台風24号で、丸1日にわたって炊飯米の製造が滞ったという。こうした教訓を踏まえ、今後想定される南海トラフ巨大地震など大規模災害が発生しても事業を継続するには、コージェネ設備が必要と判断した。本社が立地する工業団地に都市ガスを供給するパイプラインが、耐震性の高い中圧導管を使用していることも決め手に
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農福連携 経営者ら討論 農林環境専門職大、1期生就職支援へ講座
静岡県立農林環境専門職大は22日、学生向けのキャリアサポート講演会を磐田市富丘の同大で開いた。本年度末に始まる生産環境経営学部1期生の就職活動に向け、より良い企業選びの参考にしてもらおうと初めて企画した。農福連携に取り組む農業法人や社会福祉法人の経営者らが、働く人を大切にする職場づくりなどについてパネル討論した。 浜松市南区の農業法人、京丸園の鈴木厚志社長は、誰もが働きやすい「ユニバーサル農業」の実現に向け、障害者を基準にした職場環境を整えていると説明。「障害者が働ければ、高齢者や女性も働きやすい。多様な人が働ける場所にすれば農業は強くなる」と強調した。 御殿場市の社会福祉法人ステップ・
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全国大会へ救助訓練披露 磐田市消防本部、4年ぶり3回目の出場
都内で26日に開かれる全国消防救助技術大会水上の部の「溺者救助」に出場する磐田市消防本部の特別救助隊員チームが22日、市立城山中で大会に向けた訓練を草地博昭市長らに披露した。 溺者救助は3人1組で行う種目。救助者がプールの25メートル先にいる要救助者の元まで泳いで、ロープをつないだ浮輪につかまらせ、補助者がけん引して救助する。磐田チームは県大会で優勝、関東大会で4位入賞を果たし、4年ぶり3回目の全国出場を決めた。 隊員たちは訓練で、草地市長や寺田幹根市議会議長らが見守る中、息の合った動きを見せた。草地市長は「大会までの残り期間も訓練を積み、全力で戦ってきてほしい」とエールを送った。 リ
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3年ぶり「木原大念仏」鎮魂の踊り 袋井、初盆供養の伝統行事
袋井市木原地区に伝わる初盆供養の伝統行事「木原大念仏」が14日夜、3年ぶりに同地区で行われた。地区内の長命寺では、保存会メンバー約30人が念仏踊りを奉納し、故人の霊を慰めた。 メンバーは隊列を組んで太鼓や笛、双盤を鳴らしながら地区内を練り歩き、初盆を迎えた10軒の庭先で祭壇に向かって手を合わせた。最後に長命寺に到着すると、境内に並べられた10軒の位牌(いはい)の前で念仏踊りを披露。太鼓を携えた踊り手8人がほかのメンバーの念仏や笛の音などに合わせ、鎮魂の踊りをささげた。 木原大念仏は市指定無形民俗文化財。1578(天正6)年に武田家家臣の笹田源吾が当時の木原村で討ち取られ、その霊を鎮めるた
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解散控えOBと記念試合 仲間との思い出忘れずに 磐田・豊田グリーンズ少年野球団
今年いっぱいで解散する磐田市の豊田グリーンズ少年野球団は14日、OBとの記念試合を同市の豊田加茂グラウンドで行った。41年の歴史を忘れないように思い出を残そうと、新旧の団員がはつらつプレーを披露した。 1982年に創設された同野球団は、少子化に伴って団員が減少。現在は団員が10人いるが、コロナ禍で思うように新入団の勧誘ができず、来年の団員確保が困難になり解散を決めた。 そんな中、長男が現役団員で、自身も11期卒団生の袴田知裕さん(42)が「現役もOBも仲間との思い出が残せる試合をしたい」と記念試合を企画。同期の卒団生を中心に参加を呼び掛け、OB15人が集まった。 記念試合では、現役団員
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記者コラム「清流」 消えた全国の舞台
夏になると、スポーツの全国大会に出場する子どもたちの激励会や市長表敬訪問が増える。悔いを残さず、最高の思い出にしてほしいと願いながら取材している。 磐田市の激励会で、城山中の生徒4人が挑むはずだった今夏の全国大会の競泳女子メドレーリレーが中止になったと知った。3月の地震で宮城県の会場の天井が崩落し、会場変更でリレー種目が実施できなくなったという。出場証は残るというが、3年生は中学最後の夏。大舞台で全力を出し切ってほしかった。 話を聞いた3年生は、初の全国大会だったという。東海大会への出場も決めていて、前向きに意気込みを語ってくれたが、悔しい思いもあるだろう。この経験を糧に、選手としても人とし
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災害ごみ広域処理強化 磐田市、神戸の大手と協定
磐田市は10日、産廃処理大手の大栄環境(神戸市、金子文雄社長)と、災害廃棄物などの処理に関する基本協定を結んだ。南海トラフ巨大地震や近年激甚化する風水害など大規模災害に備え、災害ごみの広域処理体制を強化する。 災害時に市内や県内の施設での廃棄物処理が困難になった場合、大栄環境グループは市の要請を受け、円滑な広域処理が行えるよう支援する。迅速な復旧・復興につなげるため、災害廃棄物の仮置き場の管理運営、収集運搬、中間処理、最終処分などに協力するという。 市役所で締結式が行われ、高橋由利子副市長と金子社長が協定書を交わした。高橋副市長は「災害の大規模化に心配が募る中、災害廃棄物の処理は大きな課
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静岡理工科大土木工学科1年生 磐田の防潮堤整備の現場見学
静岡理工科大が本年度新設した土木工学科の1年生30人が9日、磐田市の海岸沿いで進められている防潮堤整備の現場を見学した。津波から市民の命を守る公共土木事業や防災・減災の重要性について理解を深めた。 「土木工学概論」の講義の一環。学生たちは、現場で防潮堤の整備工事やのり面への松林再生の状況を見ながら、市農林水産課の担当者から事業について説明を受けた。学生からは「盛る土はどう調達しているのか」「防潮堤はどのように転圧をしているのか」などの質問も上がった。 同学科1期生の1人、大竹心優さん(18)は「防災に関わる仕事に就きたくて入学した。実際に土木工事の現場を見学するのは初めて。将来の進路選択
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27日、磐田で花火「盛り上げたい」 商議所、商工会市長が訪問
磐田商工会議所の鈴木裕司会頭と磐田市商工会の三ツ谷金秋会長は8日、市役所に草地博昭市長を訪ね、27日夜に市内5カ所で花火を打ち上げる「いわたの夜空に元気玉花火」をPRした。 コロナ禍でイベントなどの開催が減った市内を活気づけようと、昨夏に続いて企画した。密集を避けるため分散開催にした。 午後7時半から、竜洋海洋公園、池田の渡し公園、天竜川ラブリバー公園、向笠地区、はまぼう公園付近の順番で、時間差でそれぞれ約10~40分にわたって花火を打ち上げる。竜洋海洋公園、ブリヂストン磐田工場従業員駐車場、はまぼう公園では市内外の飲食店などが出店するマルシェや軽トラ市も開かれる。 鈴木会頭は「好評だ
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移動販売車「共存」へ 磐田市、社協、事業者がスクラム
磐田市と市社会福祉協議会は、市内で食料品や日用品の移動販売車を営業する事業者の連携体制づくりに乗り出した。地域の高齢者ら買い物弱者を支援する“社会資源”と位置付け、「競合」ではなく「共存」の関係を模索する。運行ルート・スケジュールが重複しないよう情報共有するなど、行政、福祉、事業者がスクラムを組み、持続可能な買い物支援を目指していく。 市はこのほど、各事業者の「顔の見える関係」をつくろうと、移動販売車の情報交換会を市総合健康福祉会館iプラザで初開催した。4事業者が参加し、販売場所や日時などの情報を集約した。市や社協に対し「買い物に困っている市民の情報を教えてほしい」
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6月有効求人1.01倍 ハローワーク磐田管内
磐田公共職業安定所(ハローワーク磐田)がこのほど発表した6月の有効求人倍率(実数値)は1・01倍と前月を0・04ポイント下回った。下落は2カ月ぶり。 新規求人倍率は1・69倍で、0・15ポイント下降した。担当者は「長期的には受注状況は堅調で人手不足感はあるが、円安による大手の生産調整や新型コロナウイルスの感染拡大に伴う人流の滞りなどの影響が広がっていて、今後も注視が必要」としている。 産業別の新規求人数は、製造業が前月比3・7%増の476人。一方、このうち輸送機器は11・0%減の129人だった。建設業や運輸・郵便業、医療・福祉も20%前後の減少となった。
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磐田市 首都圏企業とのマッチング支援 都内にオフィス開設へ
磐田市の草地博昭市長は4日、首都圏と市内の企業や人材のマッチングを図る「いわた首都圏サテライトオフィス」を今月中旬に都内に開設すると発表した。首都圏の企業や人材との“出会い”の機会をつくって地元企業の経営課題解決や競争力強化を促し、地域経済の活性化につなげていく。 オフィスを構えるのは、虎ノ門ヒルズ(東京都港区)内のインキュベーションセンター「ARCH(アーチ)」。製造、サービス、建設など多様な業種の企業約120社が入居する。 官民共創の仕組みづくりを進めるスタートアップ企業「ソーシャル・エックス」(東京都)の社員3人をコーディネーターとして委託する。オフィスを拠
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行政改革へDX推進 磐田市 5年間の計画案提示
磐田市は2日夜、本年度の第1回行政経営審議会をオンラインで開き、2026年度まで5年間の行財政改革実施計画案を示した。効率的な行政運営や機動的な組織体制づくりに向け、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進などの取り組み課題を盛り込んだ。 DXの推進では、行政手続きのオンライン化やビッグデータの活用、基幹業務システムの標準化などに取り組む。多様化する課題に対応した行政運営のため、外部人材の有効活用も進める。持続可能な財政基盤の確立に向けては、企業版ふるさと納税の推進などで新たな財源確保を図る。 計画案は今月24日から約1カ月間、パブリックコメント(市民意見公募)を行う。審議会委員の
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磐田市立総合病院にティーバッグ寄贈 若手茶農家の研究会
磐田市内の若手茶農家でつくる磐田青年茶業研究会(大島諒介会長)は2日、新型コロナウイルス感染症への対応に当たっている医療従事者に感謝の気持ちを伝えようと、市立総合病院に「いわた茶ティーバッグ」1000袋を寄贈した。 1袋に今年の一番茶を使ったティーバッグ10個が入っている。いわた茶の普及につなげる記念品として独自に製造し、これまでに市内小学校4校の1年生にも入学祝いとして贈った。 大島会長が同病院を訪ね、鈴木昌八院長に届けた。大島会長は「終わりの見えないコロナ禍に最前線で対応していただいている。休憩中などに地元のお茶を飲んで心と体を少しでも癒やしてほしい」と話した。
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全中、東海総体へ意気込み 磐田の中学生64人 市が激励会
磐田市は2日、今夏の全国中学校体育大会、東海中学総体に出場する市内の生徒64人の激励会を市役所で開いた。 64人全員が水泳や剣道、卓球などで東海総体に挑み、このうち12人は全国大会にも出場する。 山本敏治教育長は「健康に留意し、学校、市、県の代表として最後まで力を出し切ってほしい」とエールを送った。 全国、東海の水泳女子で計3種目に出場する城山中3年の小森香歩さん(14)は「中学最後の大会を、みんな笑顔で終われるように頑張りたい」と意気込みを語った。
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ものづくり体験でSDGs学ぶ 磐田・新造形創造館
磐田市上新屋の新造形創造館で2日、ものづくり体験を通じてSDGs(持続可能な開発目標)を学ぶ「ものづくりSDGsウイーク」が始まった。制作の過程で余った材料などを使うものづくりの体験講座を、7日まで日替わりで繰り広げる。 初日は、グラスキャンドルとハーバリウムの制作体験講座が行われた。キャンドル作りでは、色づけされたろうのジェルの端材を材料として再利用。親子連れらが色とりどりのジェルを瓶の中に詰めて、自分だけのオリジナルキャンドルを完成させた。 3日以降も、放置竹林の竹を使った竹とんぼや、リサイクル材の木琴作りなど多彩な講座を予定している。5、6日は、家庭の不要品を物々交換するイベントや
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家康ゆかりのスポット巡ろう 磐田、デジタルスタンプラリー開始
磐田市は1日、徳川家康にゆかりのある市内の史跡、名所を巡るデジタルスタンプラリー「磐田で何した? 家康」を始めた。2023年大河ドラマ「どうする家康」の放送に向け、市民らに家康にちなんだ歴史を見つめ直してもらおうと企画した。 家康が関ケ原の戦いや大坂の陣の際に立ち寄った中泉御殿から移築したとされる門が残る西光寺と西願寺、武田軍の侵攻からの撤退戦で重臣の本多忠勝が活躍した「一言坂の戦い」の古戦場跡など8カ所をチェックポイントにした。 スマートフォン、タブレット端末用のアプリ「COCOAR(ココアル)」で各ポイントにあるプレートを読み取るとスタンプを獲得できる。市イメージキャラクター「しっぺ
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山本敏治教育長が就任「安心できる学校づくり進める」 磐田市
磐田市は1日、山本敏治新教育長(61)の就任式を市役所で開いた。山本教育長は「子どもたちの可能性、育つ力を信じたい。安心できる学校づくり、人づくりをしていく」と意欲を示した。 山本氏は、静岡大教育学部卒。1983年に教員採用され、市立豊田中校長や市教委学校教育課長、市立磐田第一中校長などを歴任した。 草地博昭市長は「新しい磐田市の教育の在り方を確立し、これからの磐田人を育ててほしい」と期待を寄せた。
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村松教育長が退任「皆さんの支えのおかげ」 磐田市
磐田市の村松啓至教育長(65)の退任式が29日、市役所で開かれた。村松氏は幹部職員ら約80人を前に、7年4カ月の在職期間を振り返り、「つらく苦しいこともあったが、皆さんの支えのおかげで楽しいことの方が多かった」と感謝した。 村松氏は市立城山中校長や市教委学校教育課長などを歴任し、2015年4月に教育長に就任。学府一体校の推進や児童・生徒の不登校対策などに尽力した。 退任式で、草地博昭市長は「市の新しい教育の道をつくってくださった。立派な人が教育長で子どもたちは幸せだったと思う」とねぎらった。村松氏は花束を受け取り、多くの職員や市議らが見送る中、笑顔で庁舎を後にした。 後任には、8月1日
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広島平和記念式典に参列へ 磐田市の中学生11人が結団式
広島市で8月6日に行われる平和記念式典に参列する磐田市の中学生派遣団の結団式が29日、市役所で開かれた。生徒たちが原爆の悲劇や平和の尊さを学ぶ機会への抱負を語った。 派遣団には、市内11中学校から3年生が1人ずつ参加する。草地博昭市長や寺田幹根市議会議長らとともに5、6の2日間、広島市に滞在し、式典への参列のほか、原爆ドームや広島平和記念資料館などを見学する。 結団式で、生徒たちは「被爆者の思いや核兵器の恐ろしさを学び、友人に伝えたい」「戦争についての学びを深めたい」などと決意を述べた。 式後の事前学習会では、原爆投下の経緯や被害などを学んだ。 8月15日に行われる磐田市の平和祈念式
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災害時の廃棄物、迅速処理へ協定 磐田市と20業者
磐田市は29日、災害時の廃棄物処理やし尿くみ取りに関する協定を一般廃棄物収集運搬許可業者20社と結んだ。地震や風水害を見据えた体制を強化し、迅速、円滑な災害廃棄物処理につなげる。 大規模災害が発生した際、市は協定に基づき、各業者に協力を要請。業者は避難所や一般家庭、災害対策施設、廃棄物の仮置き場を回って、被災者が出したごみやし尿、倒壊した建物のがれきなどを回収し、処理施設に運搬する。 市クリーンセンターで行われた締結式で、草地博昭市長と各業者の代表者が協定書を交わした。草地市長は「災害が起きても、市民が速やかに通常の生活を取り戻せるよう協力をお願いしたい」と呼び掛けた。
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消防サークル 3年ぶり活動再開 静産大磐田キャンパス
新型コロナウイルス感染拡大に伴い中断していた静岡産業大磐田キャンパス消防サークルの活動が28日、3年ぶりに再開した。学生が実践的な取り組みを通じて地域防災への理解を深めるサークル。本年度初回の活動では、学生たちが磐田市福田の中東遠消防指令センターを見学し、119番通報を受けて消防車や救急車を出動させる通信指令業務を学んだ。 同サークルは、消防団員が減少する中、学生に将来の地域防災の担い手になってもらおうと、市消防本部の呼び掛けで2018年度にスタートした。消防署や消防団の活動体験などの取り組みを展開していたが、コロナ禍を受け、20、21年度は活動を休止していた。 本年度は1~3年生の男女
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U-12サッカー熱戦 磐田で大会 静岡県内外8チーム出場
静岡県内外の小学生年代チームを招いた2022磐田U―12国際サッカー大会(県サッカー協会、同大会実行委主催、NPO法人磐田市スポーツ協会、ジュビロ、静岡新聞社・静岡放送共催)が28日、同市スポーツ交流の里ゆめりあで開幕した。Jクラブのジュニアチームなど8チームが出場し、31日まで熱戦を繰り広げる。 県内からはジュビロ磐田、清水エスパルス、県トレセン、県WESTの4チームが参戦した。4日間で予選リーグと決勝リーグを行い、順位を競う。 初日は予選リーグ4試合を行った。ジュビロ磐田と県トレセンの対戦は、左サイドを中心に攻撃を仕掛けた県トレセンが3―0で快勝した。最終日は優勝チーム、得点王、最優
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保育 やりがいを見つけよう 磐田北高×静産大がツアー企画
高校生に保育や幼児教育の仕事のやりがいを学んでもらう「こども教育の魅力発見ツアー」がこのほど、磐田市内で開かれた。市内の高校に通う生徒7人が参加し、保育現場や保育士養成の専用施設を見学した。 県立高の魅力向上を図る県教委の「オンリーワン・ハイスクール」事業で地域課題の解決に取り組む磐田北高と、市内4高校との高大連携を進める静岡産業大が、地域の保育・幼児教育を担う人材の育成につなげようと企画した。 市立二之宮保育園では、施設内を見て回ったほか、保育士の講話を受けた。松井みき園長は仕事の流れなどについて説明し、「保育園で生活し、遊ぶことは、人として生きていく力の基礎を育てる」と語った。若手保
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磐田「見付どっさり市」 来店300万人を達成
JA遠州中央のファーマーズマーケット「見付どっさり市」(磐田市見付)が22日、来店客300万人を達成した。 300万人目になったのは、同市城之崎の生熊理子さん(83)。同JAの山田耕司代表理事理事長と出荷者協議会の稲垣恵一会長が記念品として、磐田産の温室メロン「ライオンメロン」と花束を贈った。 生熊さんは「野菜はいつもここで買っている。新鮮な旬の地元産農産物を食べるのが元気の秘訣(ひけつ)。これからも通いたい」と話した。300万人達成を記念し、23、24の両日は、1500円以上の買い物をした来店者を対象に、メロンやトマト、加工品が当たる抽選会を開く。 見付どっさり市は2009年11月に
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買い物、通院助け合い 磐田・南御厨住民 高齢者移動支援へ勉強会
磐田市の南御厨地域づくり協議会(村松直司会長)は、高齢者の買い物や通院の移動手段を確保しようと、住民ボランティアによる移動支援サービスの検討に乗り出した。住民主体で地域の「交通弱者」の移動ニーズに応える仕組みづくりを目指す。 南御厨地区は市内でも高齢化率が高く、高齢者だけの世帯が多い一方、路線バスが通っていない。市のデマンド型乗合タクシーだけではカバーできないニーズをくみ取り、高齢者が生き生きと暮らせる地域づくりにつなげようと、新たなサービスを模索している。 21日には、全国の実践事例などを学ぶ勉強会を同市東新屋の南御厨交流センターで開いた。県が派遣したNPO法人全国移動サービスネットワ
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自動化技術の現状は 大手メーカー幹部が解説 磐田
磐田商工会議所(鈴木裕司会頭)は19日、本年度の第2回企業懇話会を磐田市中泉の同商議所で開いた。大手メーカー2社の幹部が、ものづくり現場の最新ロボット、自動化技術について講演した。 ヤマハ発動機の江頭綾子執行役員ロボティクス事業部長は、日本の生産人口減少による人材不足などの課題解消のため、省人化につながる製造工程の自動化や生産現場のデジタルトランスフォーメーションが必要だと強調した。工程間、装置間、工場間と、ミクロン単位からキロメートル単位までの「モノの輸送」を担う産業用ロボットや最新装置を示し、「世界中で望まれる自動化を実現することで、人がもっと幸せになれる未来に貢献したい」と語った。
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磐田市内で巡回販売開始 杏林堂鳥之瀬店、食料品や日用品
杏林堂薬局(浜松市中区)は19日、磐田市の杏林堂ドラッグストア鳥之瀬店による食料品や日用品などの移動販売を始めた。同社の移動販売車の展開は9店舗目で、磐田市内の店舗では初。 軽トラックをベースにし、冷蔵・冷凍設備を備えた車両で、生鮮食品や冷凍食品、総菜などを販売する。地域の高齢者ら「買い物難民」の支援のため、月曜から金曜に市内の住宅地や福祉施設を定期的に巡回する。 鳥之瀬店の品ぞろえの中から商品を注文できる。需要があれば出店場所や車両を増やすことも検討する。 同社は2016年に移動販売事業に参入した。身近な個人商店の減少に加え、コロナ禍で買い物を頼んでいた親族と会うのが難しくなった高齢
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恐竜、妖怪…食玩いっぱいフィギュア展 磐田・香りの博物館
磐田市立野の香りの博物館で16日、開館25周年を記念した企画展「海洋堂の小さなフィギュア展」(静岡新聞社・静岡放送後援)が始まった。10月16日まで、老舗メーカー海洋堂(大阪府)が手掛けた食玩やカプセルトイなどミニチュアフィギュア約1500点を展示している。 恐竜や海洋生物、妖怪のほか、仏像やアニメキャラクターなど、多彩なジャンルのフィギュアが所狭しと並ぶ。1999年に発売され、食玩ブームの火付け役となった卵形のチョコレート菓子「チョコエッグ」の日本の動物シリーズをはじめ、市販の菓子などのおまけながらも、本物そっくりに作られた精巧なフィギュアに、子どもからお年寄りまでが目を輝かせた。 海
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無電柱化で地域活性化 磐田の県道 地元住民団体が会合
磐田市中心部を南北に走る県道磐田停車場線と磐田天竜線の無電柱化の早期実現を目指す「天平まほろば通りを考える会」は16日、同市中泉交流センターで会合を開いた。県が概要設計に入る前に、にぎわい創出につながる道づくりのコンセプトを検討し、県や市に要望していくことを確認した。 同会は地元の自治会や経済団体関係者、県議、市議で構成。JR磐田駅北口から県中遠総合庁舎前までの県道約2キロの無電柱化を目指してきた。県は今春にまとめた2022~25年度の無電柱化推進計画に、このうち第2次緊急輸送路に指定されている1・3キロの整備を盛り込んだ。 同会は、単に電線を地中化するだけでなく、安全な交通に配慮し、地
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文化芸術への思いつなぐ 磐田市の有志ら 旧市民文化会館の記念誌発行
現代舞踊作家の佐藤典子さん(90)ら磐田市の文化芸術、経済分野の有志が、移転建て替えした新市民文化会館が30日にオープンするのを前に、2020年3月に閉館した旧会館(同市二之宮東)の歴史や関係者の思い出をまとめた記念誌を発行した。41年間にわたって数々の舞台公演が繰り広げられた旧会館。紡がれた市民らの文化芸術への思いを次代に引き継ごうと、約1年半かけて完成させた。 「新型コロナウイルス禍でお別れの会も開けなかった。せめて『ありがとう』の気持ちを込めて記録を残したい」。旧会館で数多くの作品をプロデュース・監修した佐藤さんが、市内の文化芸術活動を支えてきた財界人らに呼び掛け、編集委員会を発足さ
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ソフトテニス全国大会出場 磐田の児童が意気込み
今月下旬の全日本小学生ソフトテニス選手権大会に出場する磐田市内の児童4人が12日、市役所に村松啓至教育長を訪ね、「今までの練習を生かしてベストを尽くしたい」などと意気込みを語った。 同大会は29~31日に秋田県で開催される。同市の豊田健友ジュニアソフトテニスクラブに所属する溝上光璃さん(豊田北部小6年)、市川栞愛さん(豊岡南小5年)、後藤杏樹さん(東部小5年)が女子ダブルス、山田怜紀君(磐田南小4年)が男子ダブルスに出場する。4人は団体戦にも臨む。 県予選をトップで通過した溝上さんは「強化練習で学んだことを試合で出したい」と意欲を示した。村松教育長は「コロナ禍で練習に苦労する中での全国出
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都内で初の交流会 首都圏在住磐田出身者ら 15日
磐田市は15日、首都圏に住む同市出身者、関係者を招いての交流会を都内で初開催する。今回は20~30代の約30人が参加予定。若者目線の提案を、関係人口や移住定住人口の拡大につなげる。 首都圏在住の学生や若手社会人らに郷土愛を持ち続けてもらい、将来のUターン就職・移住につなげるほか、磐田を離れたからこそ気づく魅力や課題について意見交換し、市の施策に生かしていく。 交流会では、草地博昭市長が市の現状や主要事業について説明し、参加者との意見交換会を行う。市イメージキャラクター「しっぺい」のアニメをプロデュースした「ディー・エル・イー」(東京都)創業者の椎木隆太さん(同市出身)の講演も予定している
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救助関東大会へ訓練披露 磐田市消防本部チーム 市長ら激励
都内で15日に開かれる消防救助技術関東地区指導会陸上の部の「引揚救助」に出場する磐田市消防本部の特別救助隊員5人のチームが12日、市消防署で本番に向けた訓練を草地博昭市長と市議に披露した。 磐田チームは6月の県大会の同種目で12年ぶりに優勝し、関東地区指導会への出場権を得た。関東で上位7チームに入れば、8月25日の全国大会に進む。 訓練では、塔上から降下して要救助者を捜索し、ロープで引き揚げる一連の活動を息の合ったチームワークで実践した。 同消防本部からは、関東地区指導会水上の部の「溺者救助」にも隊員3人のチームが出場する。草地市長は「悔いを残さないよう訓練を積み、磐田消防の誇りを胸に
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磐田「採れたて元気むら」 25周年記念し開業祭、7月18日まで
磐田市豊岡地区の地場産品直売所「とよおか採れたて元気むら」で9日、オープン25周年を記念した開業祭が始まった。18日まで。 1回100円の野菜詰め放題コーナー(期間中の土・日曜、祝日のみ開催)には、トウモロコシやナス、キュウリ、白ネギなどが並び、買い物客がポリ袋いっぱいに地元の農産物を詰め込んだ。千円以上購入した来店者を対象に、店内で使える買い物券や調味料などが当たる抽選会も行っている。 元気むらは1998年7月にオープン。現在、約300人の生産者が旬の農産物や加工品を出荷している。購買客は年間20万人を超えるという。火曜定休。
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記者コラム「清流」 猛暑の服装選び
6月下旬の猛暑続きに耐えかね、ポロシャツ姿で仕事をすることにした。節電につながる「クールビズ」でもあるが、シャツのしわを気にせずに済むのが一番ありがたい。 毎日のように足を運ぶ磐田市役所では、ポロシャツを着用する職員を見かけない。男性は大半が半袖ワイシャツ。過去に担当した自治体では毎夏、ポロシャツを着た職員が多かっただけに違和感を覚えた。市に確認してみると、派手な色やデザインでなければ着用を認めているという。「最近は着る職員を見なくなったね」とある幹部は言う。 強制はよくないが、「スポーツのまち」らしさが出る柔軟なスタイルでもいいのでは。電力需給の逼迫(ひっぱく)も予想される今夏。服装選びを
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磐田市新事業「iぽーと」 子育て家庭に担当保健師 妊娠から就学前一貫支援
磐田市は本年度、子育て家庭に担当保健師を付け、妊娠、出産、子育てに関する相談に継続して応じる寄り添い型支援事業「iぽーと」に乗り出した。核家族化が進む中、保健師が気軽に相談できる相手になり、安心して子育てできる環境づくりにつなげようと企画した。 妊娠期から就学前まで、1家族を1人の保健師が継続して担当するフィンランドの母子保健システム「ネウボラ」がモデル。同市ではこれまで、母子健康手帳交付や新生児訪問などを異なる部署で担当してきたが、こども未来課に対応を一本化し、子どもの親が相談しやすい体制づくりを図った。 本年度、同課の母子保健専任保健師を3人から10人に増員。10中学校区に1人ずつ地
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エビ 陸上養殖施設が完成 関電子会社、磐田に本社移転
関西電力子会社の海幸ゆきのや(秋田亮社長)が磐田市小中瀬に建設していたエビの陸上養殖施設が完成し、竣工(しゅんこう)式が4日行われた。完成に合わせて本社を大阪市から磐田市に移転。大消費地へのアクセスが良い立地を生かし、業務用を中心に販路開拓に本腰を入れる。 年間80トンのバナメイエビ生産を目指す。今月中に稚エビを仕入れて養殖を開始する。施設には長さ40メートル、幅12メートルの養殖プール6レーンを整備。天竜川や遠州灘の地下水を循環・ろ過して再利用する。最新のデジタル技術を活用して安定的、効率的な生産につなげる。地元で数十人規模の雇用を計画している。 同社によると、生産するエビはクルマエビ
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磐田市議会 初の避難訓練 本会議中の南海トラフ地震想定
磐田市議会は1日、本会議開会中の大地震発生を想定した避難訓練を市役所で初めて実施した。昨年10月に策定した議会BCP(業務継続計画)に盛り込んだ対応を確認した。 市役所6階の議場での本会議中、南海トラフ巨大地震が発生し、震度7の揺れに見舞われたとのシナリオで実施した。市議はまず、揺れが収まるまで議席の下に潜り込み、頭部を守る体勢を維持する安全確保行動を実践。落ち着いたところで議場備え付けのヘルメットをかぶり、傍聴者役の市職員に続いて階段で避難する訓練に取り組んだ。 寺田幹根議長は「避難ルートに障害物がある場合なども想定しながら、避難の手順を頭の中にしっかりと刷り込んでおきたい」と述べた。
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冷凍イチゴ新飲料に 磐田の観光農園“地産外商”で出荷
磐田市駒場の観光農園「いちご空中農園いわた」に30日、首都圏の飲食店関係者ら18人が訪れた。市の地産外商事業で取引が生まれた。生産現場への理解を深めた上で、産地直送の冷凍イチゴを使った新商品を開発しようと、施設見学や出荷・収穫体験に取り組んだ。 市職員が首都圏の企業や店舗などに地元産農産物を売り込む地産外商事業で、農園は青果卸・販売のアグリコネクト(東京)に冷凍イチゴを出荷するようなった。首都圏で飲食事業を展開するイタリアンイノベーションクッチーナ(IIC)がアグリコネクトから冷凍イチゴを仕入れ、新しいアルコール飲料を開発する予定という。 今回は産地と消費地の顔が見える関係づくりにつなげ
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移動販売の定期運行開始 磐田、袋井、天竜区巡回 JA遠州中央
JA遠州中央は29日、管内の高齢者の買い物支援を目的に、農産物や生鮮食品、日用品などを扱う移動販売車「ときめきマルシェ」の運行を始めた。食品スーパーがない地域で定期運行し、“買い物難民”の解消に一役買う。 同JAはこれまでも、磐田市豊浜地区や袋井市浅羽地区、浜松市天竜区で農産物直売所の出張販売を展開してきた。組合員や地元の自治組織から、幅広い品ぞろえを求める声が寄せられ、冷蔵・冷凍庫を備える移動販売車の導入を決めた。 移動販売車は、農産物をはじめ、食肉や鮮魚、冷凍食品、総菜など約400種類を扱う。月曜は磐田市竜洋地区、火曜は同市東新町、水曜は同市豊浜地区、木曜は袋
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民間資金で課題解決、独自事業 磐田市「逆プロポ」活用
磐田市は、民間企業が社会課題解決につながる取り組みを全国の自治体に募集し、資金を提供(寄付)する「逆プロポ(逆公募型プロポーザル)」の活用に乗り出している。第1弾として本年度、企業の寄付金で子どもの交通安全教育用VR(仮想現実)動画を制作する。 逆プロポは、企業が関心のある社会課題を提示し、自治体が課題解決のためのアイデアを提案する新しい官民連携の仕組み。企業は地域貢献による企業価値の向上につながり、自治体は独自事業に民間資金を活用できる。 同市は「より安全な交通環境・社会の実現」をテーマにしたイーデザイン損害保険(東京都)の募集に応じ、採択された。自転車に乗っている人の目線になり、車と
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給食 マーボー豆腐に金属片 磐田の小学校
磐田市教委は28日、市立小学校1校で27日に提供された給食のマーボー豆腐に長さ約1センチの線状の金属片が混入していたと発表した。児童1人が口に含んだ際に気づき、すぐに取り出したため健康被害はないという。 市教委によると、マーボー豆腐は学校併設の調理場で約650食を用意した。ほかに異物混入の報告はなかった。裁断した野菜を入れるステンレス製ざるの網が破損し、その一部が混入したとみられる。 市教委は再発防止のため、市内の給食センターや学校調理場に対し、器具の総点検を行うよう指示した。
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約30分で完了 磐田の不発弾処理 避難住民「ほっとした」
磐田市は26日、同市小立野で4月に見つかった不発弾の処理を発見現場で行った。陸上自衛隊による処理作業は約30分で完了。作業に伴い周辺住民らに避難指示を出し、付近の国道1号や県道を通行止めにしたが、大きな混乱はなかった。 市や陸自、消防団など関係機関が約500人体制で対応に当たった。不発弾の信管を除去する作業は午前8時46分にスタート。当初の見通しより早い午前9時14分に終了した。草地市長が同33分に現場で安全化宣言をした。国道1号などの交通規制は午前10時14分までに解除された。 避難指示は現場から半径355メートル内の住民約1400人に発令した。避難場所として開放したアミューズ豊田には
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磐田の不発弾処理完了 交通規制、大きな混乱なし
磐田市は26日、同市小立野で4月に見つかった不発弾の処理を発見現場で行った。陸上自衛隊による処理作業は約30分で完了。処理に伴い、国道1号を通行止めにするなどの交通規制を実施したが、大きな混乱はなかった。
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6月26日に不発弾処理 国1新天竜川橋を通行止めに 磐田
磐田市は26日、同市小立野で4月に見つかった不発弾の処理を現場で行う。陸上自衛隊による処理作業中は、現場周辺の住民約1400人を対象に避難指示を発令する。交通規制では国道1号や県道磐田細江線が天竜川をまたいで通行止めになるため、周辺道路の混雑が予想される。 不発弾から信管を除去する作業は午前9時に始め、3~8時間かかる見通し。現場から半径355メートル内を警戒区域とし、午前7時から住民らに避難を呼び掛ける。同市上新屋のアミューズ豊田を避難場所として開放する。 交通規制は午前8時から。国道1号の通行止め区間は、新天竜川橋を含む森岡インターチェンジ(同市森岡)と北島交差点(浜松市東区北島町)
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JA遠州中央「出向く体制」強化へ 事業計画承認
JA遠州中央は23日、通常総代会を袋井市総合体育館さわやかアリーナで開き、2022年度事業計画や21年度事業報告など10議案を承認した。 22年度は、食品スーパーがない地域に住む高齢者らの買い物支援のため、地元農産物などを扱う移動販売車の運行を開始する。金融・共済部門の訪問相談事業を強化し、職員による生産者の巡回活動にも引き続き力を入れる。地域ごとの課題を吸い上げるため、組合員座談会の開催も増やしていく。 鈴木政成経営管理委員会会長は「これまで以上に『出向く体制』の強化、相談対応と対話の強化に取り組んでいく」と強調した。 21年度決算は、事業総利益が68億6187万円、事業利益が1億8
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直売所に新たな農産物を 集客強化、所得向上へ JA遠州中央
JA遠州中央は本年度、直営のファーマーズマーケットと直売所7店舗の新しい魅力となる農産物の生産・商品化に向けたプロジェクト「ここなら農産物」を始めた。品ぞろえが少なくなる時期を中心に、店舗ごとに新たな農産物を並べて集客力を強化し、生産者の所得向上につなげる。 各店舗では、それぞれの地域の特産品が人気を集めているが、季節によって店頭に並ぶ商品の種類や量に波があるのが現状。各店舗の出荷部会に「ここならでは」の特産開発に挑戦してもらい、一年を通じて消費者を満足させられる品ぞろえを実現することで売り上げ増を図る。 同JA管内は山間部から沿岸部まで広大なエリアに耕作地が広がり、気候や土壌も多様。初
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公立園児の登降園管理支援、10月にシステム導入 磐田市長方針
磐田市の草地博昭市長は20日の市議会6月定例会一般質問で、10月に市立保育園・幼稚園・こども園の登降園管理を支援するシステムを導入する方針を示した。保護者の利便性向上と職員の事務負担軽減を図る。江塚学氏(公明)への答弁。 ネット上で園児の欠席・遅刻の連絡や、保護者への連絡文書の配布ができるシステムを想定。7月にプロポーザル方式によるシステム選定を行った後、2カ月程度の研修期間を経て本格運用を始める。 草地市長は「現場に即した機能でスムーズに導入できるよう、園の職員が参加するプロジェクトチームを立ち上げ、園の現状把握や課題の洗い出しを進めている」と述べた。 現在は保護者が持ち帰ることにな
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家康ゆかりの地視察 磐田市職員PT、大河に合わせ誘客策検討
2023年大河ドラマ「どうする家康」の放送に向け、磐田市内の歴史・文化資源を生かした誘客策を検討する市職員有志のプロジェクトチーム(PT)は18日、市内の徳川家康ゆかりの地を視察した。家康の合戦にまつわる史跡など8カ所を巡り、地元の歴史や伝承への理解を深めた。 同市見付の宣光寺では、1587年に家康が命を落とした武将の冥福を祈って寄進した釣り鐘を見学した。解説役を務めた市文化財課職員は、遠江や駿河など5カ国を治めていた当時の家康が武家の棟梁(とうりょう)の源姓で銘を打っていることから、鐘に天下統一への野心をにじませていると指摘した。 このほか、武田軍の侵攻からの撤退戦を繰り広げた「一言坂
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SNSの多言語対応拡充 磐田市内情報格差解消へ 市議会一般質問
磐田市の草地博昭市長は16日の市議会6月定例会一般質問で、市内の情報格差解消に向け、外国人を対象に市政情報を発信しているSNSの多言語対応を拡充する方針を示した。芦川和美氏(志政会)への答弁。 市は外国人情報窓口からフェイスブックで新型コロナウイルスワクチンや防災関連の情報などをポルトガル語とタガログ語で発信していて、13日現在のフォロワーは2597人。草地市長は「SNSでの発信は、コロナ禍において大変効果的で重要だった」と述べた。10月をめどに対応言語に、ベトナム語と「やさしい日本語」を追加予定という。 草地市長は、新型コロナウイルスワクチンの接種予約に活用しているLINE(ライン)の
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移植手術支えて 肝がんの中2、坂本パトリック龍輝君(磐田) 目標3000万円、母親ら寄付呼び掛け
肝細胞がんを患い、闘病している磐田市立豊田南中2年の坂本パトリック龍輝君(13)の母親らが、生体肝移植のための寄付を呼び掛けている。保険適用外のため、手術などに3千万円が必要。7月末の移植実現を目指し、母の坂本レチーシア・ユカリさん(33)=ブラジル出身=は「息子の命を救うために残された時間は少ない。助けてほしい」と訴えている。 龍輝君は昨年11月から腹痛を訴えるようになった。当初は便秘や風邪と診断されたが、一向に改善せず、詳細な検査でがんと分かった。音楽が好きで「DJになりたい」と語っていた龍輝君。ユカリさんが夢を応援しようと、今夏にDJスクールに通わせる計画を立てているさなかだった。
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出張で“よろず相談” 高齢者の悩みや困り事解消へ 磐田
磐田市は本年度、城山・向陽、中部、豊田の3地域包括支援センターによる無料の出張相談事業を始めた。保健師や社会福祉士ら専門職員が定期的に各地域の交流センターを巡回し、高齢者の悩み事や困り事など“よろず相談”に応じている。予約不要。 3センターは、いずれも二つの中学校区を担当している。エリアが広いため、高齢者の身近な場所に出向き、気軽に相談できる機会をつくろうと企画した。市からの委託料が増額され、職員を増員できたことも後押しになった。 コロナ禍で外出の機会が減り、自宅にこもりがちな高齢者も多い。地域コミュニティー活動の中心になっている交流センターで出張相談を行うことで
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遠州綿織物 多種多彩 磐田でフェア、地域の産業文化PR
綿織物の国内三大産地の一つとされる遠州地方の繊維商品に愛着を持ってもらい、普及を図る「綿の産地フェア はままつ染め織りマーケット」(県繊維協会主催)が11日、磐田市のアミューズ豊田で開かれた。同市での開催は初めて。 遠州織物の製造や販売などを手掛ける県西部の15社・団体が出展。生地や衣類、バッグなど多彩な商品が手頃な価格で販売され、地元住民らでにぎわった。綿織物卸・小売のぬくもり工房(浜松市浜北区)は、江戸時代をルーツとし、しま柄で手織りのような風合いが特徴の「遠州綿紬(つむぎ)」のハンカチ、スカート、ブラウスなどを並べた。 会場には、手機織りや製紐(せいちゅう)機を使った組みひも作りな
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仕事のやりがい伝える 磐田西小で職業講話「好きなこと大事に」
磐田市立磐田西小で9日、6年生がさまざまな職業への理解を深める「職業講話」が行われた。地元にゆかりのある郵便局員やメーカー社員、演奏家の3人が講師を務め、児童約90人に仕事のやりがいなどを伝えた。 県西部を中心に演奏活動を行うプロサックス奏者の依田隆さん(33)=袋井市=は音楽の魅力について「人間の感情に訴え、力を与えられる」と強調。コロナ禍で一時、演奏の場を失うなど「しんどいこともある」とした一方、「活動を続けられるのは音楽が好きだから。みんなにも好きなことを大事にしてほしい」と語った。児童がリクエストした曲を即興で演奏するプロの技も披露した。 職業講話はキャリア教育の一環で、児童に将
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記者コラム「清流」 戦争の爪痕
磐田市小立野で不発弾が見つかり、26日に処理作業が発見現場で行われる。作業中は、付近の国道1号バイパスや県道などが通行止めになり、天竜川を渡るには大きく迂回(うかい)しなければならない。周辺では交通渋滞が避けられそうにない。 現場から半径355メートル内の住民約1400人には避難指示が発令され、区域内の店舗も休業を余儀なくされる。終戦から77年がたとうとしているが、たった1発だけで市民生活や物流に大きな影響を及ぼす戦争の爪痕。やるせない思いが募る。 ウクライナでは、ロシアによる軍事侵攻が長期化している。不発弾の処理をただのやっかいな出来事で終わらせず、平和のありがたさを思い返し、不戦の誓
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「火おこし難しい」 磐田南小 地元の歴史、古代の生活学ぶ
磐田市立磐田南小で6日、市文化財課職員が地元の歴史を伝える出前授業が行われた。6年生約100人が火おこしや狩りの体験を通じて、古代人の暮らしぶりに思いをはせた。 市の訪問博物館事業の一環で、学校から依頼を受けた同課が職員を派遣した。職員は市内で出土した石器や土器、古墳の副葬品などを披露し、約2万年前の旧石器時代から、遠江国分寺が建てられた奈良時代までの歴史を説明した。 児童は、ひもで結ばれた棒を上下して垂直に立てた木を回転させ、摩擦熱で種火をつくる「まいぎり式」の火おこしや、木の枝に弦を張っただけの簡易な弓で的に矢を当てる模擬狩猟に挑戦。使い慣れない道具に四苦八苦しながら、昔の生活文化
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磐田市、複業人材を登用 アドバイザーに民間3人
磐田市は2日、行政課題解決に向けたアドバイザーとして、さまざまなキャリアを持つ民間複業人材3人を登用した。専門的な知見やスキルを生かし、シティープロモーション、ウェブページ改善、企業版ふるさと納税の各事業を推進する。 人材マッチングのアナザーワークス(東京都)との連携協定に基づき、同社の複業マッチングプラットフォームを通じてアドバイザーを募った。46人から応募があり、書類審査や面接で選考した。 3人は、30~40代の起業家やフリーランスのプロ人材。全国各地で都市開発のプランニングや商品開発のコンサルティング、イベント企画、ウェブサイト制作などに携わってきた。同市では11月末まで、無償でア
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磐田市 御厨駅軸にバス路線検討 公共交通計画事業案を提示
磐田市は1日、本年度の第1回地域公共交通会議を市役所で開いた。策定中の地域公共交通計画(2023~27年度)について、JR御厨駅を軸にした新たな幹線バス路線の検討などの事業案を示した。 新規幹線バスは、JR御厨駅と福田地区・市立総合病院、JR豊田町駅と7月30日に開館する新市民文化会館「かたりあ」を結ぶ路線を想定する。市内8地区で運行するデマンド型乗り合いタクシーを補完する移動手段確保に向け、定年退職した人など地域の人材を活用した地域協働運行バスの導入支援にも取り組む方針。 このほか、自動運転や人工知能(AI)といった先端情報技術を活用した次世代の移動サービス導入支援事業などを盛り込んだ
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座ったままで「卓球バレー」 水谷隼さん母、万記子さん普及に力
東京五輪卓球金メダリスト水谷隼さんの母で、磐田市の豊田町卓球スポーツ少年団コーチの水谷万記子さんが、日本発祥のパラスポーツ「卓球バレー」の普及に乗り出した。卓球用具を活用し、健康の維持・向上を図る卓球療法の一つとして、「地域の高齢者や障害者を元気にしたい」と意気込んでいる。 万記子さんは、少年団で次男の隼さんや伊藤美誠選手ら国内外で活躍する選手を輩出してきた。少年団の練習がない平日の昼間などを活用し、同市や浜松市の中高年の卓球クラブでも指導している。 福祉施設への入所などを理由に、競技を辞めてしまう人も少なくなく、「1人でも多くの人に長く卓球に親しんでほしい」と、2019年には卓球療法士
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3年ぶり“参勤交代” いわた大祭り、江戸期の活気再現
江戸時代の宿場町のにぎわいを再現する「第20回いわた大祭り 遠州大名行列・舞車」(同実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が28日、磐田市見付の磐田城山球場で開かれた。参勤交代の様子を演出する大名行列が繰り広げられ、市民らが地元の歴史や文化を堪能した。 地元中学生や住民有志ら約60人による遠州大名行列は、草地博昭市長が藩侯役、ラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズの選手7人がかごかき役で加わり、和太鼓の音に合わせて球場内を練り歩いた。 生き別れた男女が見付宿で再会する謡曲をモチーフにした舞を披露する「舞車引き合わせ」、子どもらによるサンバやサルサなどのダンスパフォーマンスも会場を盛り上
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豊岡支所の機能移転へ 磐田市、隣接書庫棟を増改築
磐田市は27日までに、耐震性能がやや劣るとされる市役所豊岡支所について、隣接する書庫棟を増改築して支所機能を移転する方針を決めた。2023年度に改修工事を行い、早ければ24年度に新棟での業務を開始する見通し。 市議会6月定例会に提出する22年度一般会計補正予算案に、改修の設計業務委託費850万円を盛り込む。市総務課によると、現庁舎は1981年度完成。耐震性能ランク2で、震度6~7でも倒壊する危険性は低いが、建物が被害を受ける恐れがあるという。 支所では、証明書類の発行や福祉関連などの窓口業務を行っている。市民ら不特定多数の人が利用するため、今以上の安全を確保する必要があると判断。費用を抑
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赤シソ収穫最盛期 磐田・豊岡特産、畑一面に紫色
磐田市豊岡地区で約50年前から栽培されている特産の赤シソが、収穫の最盛期を迎えている。JA遠州中央塩蔵野菜部会の会員14人が計約30ヘクタールで手掛ける県内最大の産地。畑は生育した赤ジソの葉で覆われ、一面が濃い紫色に染まった。 同市上神増にある農業大箸英之さん(56)=同市壱貫地=の畑では4月下旬から収穫が始まり、現在は連日、乗用型の機械で刈り取りを行っている。赤シソは生育が早いため、刈り取った後も葉が1週間程度で成長し、7月中旬までに10回程度収穫作業を繰り返すという。大箸さんは「色づきも香りも良い」と話した。 同JA豊岡店によると、2~3月の小雨などの影響で例年よりも生育が遅れ気味だ
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磐田の不発弾 6月26日に処理 628世帯1400人避難対象
磐田市は18日、同市小立野で4月に見つかった不発弾の処理を、6月26日に発見現場で行うと発表した。陸上自衛隊による処理作業中は、現場から半径355メートル内を警戒区域とし、628世帯の住民1411人に避難指示を発令する。 市防災センターに関係機関を集めて開いた不発弾処理対策本部会議で決めた。不発弾から信管を除去する処理作業は午前9時から始め、3~8時間程度かかる見通し。住民らには午前7時からの避難を求め、同市上新屋のアミューズ豊田を避難場所として開放する。 作業中は、警戒区域内を通る国道1号バイパスや県道磐田袋井線などの道路を通行止めにする方針。交通規制の範囲は国土交通省などと最終調整中
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磐田農高、寺谷用水土地改良区 緑化推進で総理大臣表彰
今年の緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰を受けた磐田市の県立磐田農高と寺谷用水土地改良区の関係者が16日、市役所に草地博昭市長を訪ね、受賞を報告した。 磐田農高は、生徒が栽培管理する校内のバラ園を市民に開放したり、公園花壇の手入れに取り組んだりしている。寺谷用水土地改良区は、浜松市天竜区の水源涵養(かんよう)林の保全や上流域との交流活動を進めてきた。 磐田農高生徒会長の3年梶原駿さん(17)は「活動を通じて磐田に貢献できてうれしい」、同土地改良区の池田藤平理事長は「大変名誉な賞をいただき、さらに精進しなければと感じた」と話した。 草地市長は「市として誇りに思う。積み重ねてきた歴史を次の
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“未来の技術者”ものづくり体験 小学生対象に講座 ヤマハ発が初企画
ヤマハ発動機は12日、磐田市内の小学生を対象に、ものづくりの楽しさを伝える体験講座「キッズラボ」を、同市新貝の本社に併設する企業ミュージアム「コミュニケーションプラザ」で始めた。初回は市立磐田北小の4、5年生66人が工業デザインやプログラミングを学んだ。 商品・技術開発の工程の一端を体験し、ものづくりへの関心を高めてもらうことで、将来の技術者育成につなげようと初めて企画した。 4年生は、乗り心地や走行の安定性など機能面も考慮された同社製バイクのデザインについて説明を受けた。紙に印刷されたさまざまな車種のパーツを自由に組み合わせ、自分だけのバイクを作り上げる工作にも取り組んだ。芝田修治君(
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岩波駅周辺整備へ基本計画 裾野市、トヨタ実証都市と連動
裾野市は30日、トヨタ自動車が建設中の実証都市「ウーブン・シティ」と連動し、JR岩波駅周辺地区の20年後を想定したまちづくり基本計画を公表した。2022年度からの10年間では、小型モビリティーが走行できる道路や駅前の交流施設などの基盤整備に取り組む方針を示した。 実証都市最寄り駅の立地を生かし、まちの将来像として「岩波らしい自然と未来技術でつながるまち」を掲げた。駅前には都市機能を誘導する。メーカーの工場などが建つエリア付近は職住近接の住居ゾーンとして定住人口拡大を目指す。 31年度までの短期整備計画では、駅と実証都市との間に、小型モビリティーや歩行者が安全に往来できる道路空間を整備する
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裾野のキヌア特産化 生産と販売拡大、両輪で【湧水】
裾野市で特産化に向けて試験栽培されている南米原産の雑穀「キヌア」を使ったクラフトビールが2月下旬、発売された。裾野産キヌアの認知度向上とブランド化を目指す取り組み。生産者を増やすには、収益につながる販路開拓が不可欠。裾野産キヌアの付加価値を高め、消費者に訴求する戦略を展開してほしい。 キヌアは高タンパクでミネラル、ビタミンが豊富なスーパーフードとして、健康や美容への意識が高い女性に人気が高い。日本で流通するキヌアはほとんどが輸入品で、国内での生産は限られる。国産キヌアの産地としてイメージを定着できれば、新たな特産品として注目を集めるチャンスになる。 市と須山東富士農事組合、静岡大農学部は
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トヨタ未来都市と連携 専従ポストを新設 裾野市方針
裾野市は17日までに、トヨタ自動車が建設中の実証都市「ウーブン・シティ」と連動したまちづくりを推進する専従ポストを2022年度に新設する方針を固めた。トヨタとの連携を強化し、先端技術を活用した交通や医療・福祉などの地域課題解決につなげる。 新設ポストは、ウーブン・シティ周辺整備推進監。トヨタから任期付きで採用している建設部付の菅原大志参事を充てるとみられる。22年度に新設する市長戦略部内に置き、自動運転車両や小型モビリティーを活用した新たな移動サービス、最新技術を生かしたヘルスケアの検討などのソフト事業を庁内横断的に統括する。 市は22年度、ウーブン・シティ最寄り駅のJR岩波駅周辺のハー
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記者コラム「清流」 スマートシティーって何?
スマートシティーと聞くと、どんな街を思い浮かべるだろうか。クルマが空を飛び、ロボットが動き回る未来都市? トヨタ自動車が裾野市に建設中の「ウーブン・シティ」はそんな街になるかもしれない。 同市がトヨタと連動して整備を目指すスマートシティーは、自動運転車やドローンの利用が想定される。ただ、導入されるデジタル技術は目に見えないことがほとんどだろう。人口減少が進む中で人手を補い、エネルギーや交通網などのインフラを効率化し、生活やサービスの質を高めるための“裏方”になる。 多くの市民には、まだまだ想像しにくいのが現状だ。どんな街にしていきたいのか、将来のイメージを市民と共
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スマートシティー鍵握る規制緩和 裾野市、国政に期待 衆院選静岡
裾野市が、トヨタ自動車が同市で着工した先進技術実証都市「ウーブン・シティ」と連動したまちづくりに乗り出している。「双子のスマートシティー」(高村謙二市長)として、自動運転技術やドローンなどを活用した豊かな暮らしを目指す。実現に向けて立ちはだかるさまざまな規制の壁を打ち破るため、国政への期待を寄せている。 「新しい価値を生み出し、この地域を活性化させたい」。トヨタのジェームス・カフナー取締役は5日、市が主催した市民向け説明会で地域との共存を強調。トヨタが開発した自動運転車「eパレット」や次世代モビリティーなどの技術を、市が進めるJR岩波駅周辺整備事業に提供する方針を示した。 市は駅周辺をウ
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裾野市の行財政構造改革 市民理解へ説明丁寧に【湧水】
裾野市は、財政調整基金(財調)に頼った財政体質からの脱却に向け、新たな行財政構造改革計画をまとめた。ただ、数値目標が示されないなど、物足りなさを感じた。実効性を高めるため、進捗(しんちょく)を検証できる具体的な目標を設定し、市民の理解を得られるよう丁寧な説明を進めてほしい。 市は2月、独自の財政非常事態宣言を発令した。市の貯金に当たる財調の取り崩しなどの要素を除いた実質単年度収支は12年連続赤字。このままでは財調が数年後に払底するとの懸念から宣言に踏み切った。 財政力指数は08年度に1・60と全国で上位だったが、20年度は0・99まで低下した。歳入を見ると、リーマン・ショックを皮切りに法
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記者コラム「清流」 見習いたい謙虚な姿勢
11月に100歳を迎える裾野市の市川栄子さんの取材で自宅を訪ねた。会話もはきはきとしていて、年齢よりもかなり若く見える元気な姿に驚いた。 早くに夫をなくし、女手一つで3人の子どもを育て上げた市川さん。若い頃は戦中戦後の騒乱期で苦労ばかり。今も毎日、夫の供養と散歩を欠かさない一方で、旅行などぜいたくを控えているという。「もっと楽しみを持ってもいいのでは」と言うと、「亡くなった家族に申し訳ない」との答えが返ってきた。 日本は人生100年時代が近づく。記者も市川さんのように健康に長生きできるだろうか。まずは日頃の不摂生から少しずつ改めようと肝に銘じた。謙虚でつつましい姿勢を見習いたい。
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未来都市整備徐々に拡大 裾野、産学官組織設立1年
裾野市に建設されるトヨタ自動車の未来都市「ウーブン・シティ」と連動し、デジタル技術を活用して地域課題の解決を図る同市の産学官組織「SDCCコンソーシアム」が、設立から1年を迎えた。ドローンや人工知能(AI)など先端技術を使ったサービスや実証実験の展開が広がりをみせている。今後は取り組みの効果を市民に実感させられるかが課題になる。 コンソーシアムは、ウーブン・シティと連動したまちづくりを目指すSDCC構想の具現化に向け、昨年7月に発足した。現在、78の企業・団体が参画する。これまでに、AIが衛星写真から耕作放棄地を判別する実証実験や、農薬散布用ドローンの試験導入などに取りかかった。7月上旬の
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裾野市とコンサル 「移動」変革へ協定 ウーブン・シティ具体化
裾野市は29日、総合コンサルティング業の「KPMGコンサルティング」(東京都)と連携協定を締結した。トヨタ自動車が建設している先端技術の実証都市「ウーブン・シティ」と連動したまちづくりを進める「SDCC構想」の具体化に向け、未来のモビリティーの在り方の検討や、行政のデジタル化などのノウハウを提供してもらう。 同社は全国各地でスマートシティー推進の支援に取り組んでいる。自治体との協定締結は同市が初めてという。協定に基づき、ヒト・モノ・サービスの移動の変革に向けた実証実験▽新しい公共交通計画作り▽行政手続きのオンライン化▽デジタル技術とデータを活用した行政サービス―などの実現に向けて連携する。
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トヨタ未来都市「てこに活性化」 静岡県知事選、両候補が訴え
トヨタ自動車が裾野市で着工した先端技術の実証都市「ウーブン・シティ」。世界中から注目されるプロジェクトを生かし、企業誘致や産業振興などの効果を広域にもたらせるか。任期満了に伴う静岡県知事選(20日投開票)で、4選を目指す無所属現職の川勝平太氏(72)と、前参院議員の無所属新人岩井茂樹氏(53)=自民推薦=の両候補はともに、ウーブン・シティをてこにした地域の活性化を訴える。 建設地の裾野市はトヨタと連動し、デジタル技術で地域課題を解決する未来都市づくりを加速させる。田園が広がる裾野市北部の農地2カ所で11日、JAなんすんがドローンを使った農薬の試験散布を実施した。作業の省力化を図る技術を生産
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裾野市がトヨタ社員採用 未来都市周辺整備を担当
裾野市は31日までに、市内で先端技術の実証都市「ウーブン・シティ」を建設しているトヨタ自動車の社員1人を、6月から任期付き採用職員として迎え入れる方針を固めた。トヨタ社員はウーブン・シティ周辺のにぎわい創出やアクセス向上を図る整備事業を担当し、トヨタとのパイプ役を担う。 市はウーブン・シティ建設と連動した周辺整備事業の推進を図るため、トヨタとの連携強化が必要と判断し、社員の派遣を同社に打診していた。派遣される社員は、市の建設部付き参事(課長級)として専属チームに所属し、トヨタとの連絡・調整、周辺住民や関係機関との協議・説明を受け持つという。 任期付き採用職員は高度な専門知識を生かした民間
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トヨタ未来都市融合へ 裾野市が基本構想 岩波駅前に交流拠点
裾野市は22日、トヨタ自動車が市内に建設している先進技術の実証都市「ウーブン・シティ」と地域の融合を目指す「北部地域まちづくり基本構想」を発表した。ウーブン・シティの玄関口となるJR岩波駅前に交流拠点を整備し、実証都市の効果が広範囲に及ぶよう次世代産業の誘致なども進めていく方針を示した。 構想期間は2035年度までの15年間。25年度までの短期構想では、岩波駅周辺エリアの整備に注力する。ウーブン・シティ建設に伴う関係・交流人口拡大を見据え、情報発信や物産販売、子育て支援の機能を持たせた交流拠点を駅前に整備する。駅前ロータリーや駐車場も整備して広域の交通結節点とし、アクセス向上を図る。 中