磐田市23年度予算案 子育て支援や防災に重点 一般会計、初の700億円台

 磐田市は6日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比8・1%増の701億1千万円。海岸堤防、向陽学府小中一体校の整備などの大型事業や災害復旧事業に加え、公共施設の改修・修繕が相次ぐことなどから初の700億円台となった。「未来への責任予算」として、子育て支援や防災に重点を置いた。

磐田市 2023年度予算案
磐田市 2023年度予算案
磐田市当初予算案の主な事業
磐田市当初予算案の主な事業
磐田市 2023年度予算案
磐田市当初予算案の主な事業

 草地博昭市長は「次の世代に安心できる暮らしをつないでいく。未来のために、少子化のスピードを抑える責任もある」と説明した。特別会計と企業会計を含めた予算総額は3・5%増の1397億500万円と過去最大規模となった。
 一般会計の歳入のうち、市税は2・0%増の274億9500万円。景気持ち直しに伴う給与所得の増加や企業業績の好調を踏まえ、個人市民税は1・9%増の97億2100万円、法人市民税は15・8%増の16億9400万円を見込んだ。
 一方で、財源不足を補うため、市債は32・6%増の63億5800万円、財政調整基金などからの繰入金は74・3%増の38億6500万円とした。自主財源比率は1・1ポイント下降の52・1%。
 子育て・教育分野の主な事業は、発達支援センター「はあと」の相談体制の充実に4200万円、放課後児童クラブの増設に170万円など。昨年9月の台風15号の被害を踏まえ、生活再建支援や被害情報収集の新システム導入に計2100万円を充てるなど、防災力強化を図る。
 向陽学府小中一体校の整備は、仮設校舎の建設など本格的な事業着手となるため、9億900万円を計上した。津波対策の海岸堤防整備は21億7300万円と前年度から増額した。

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