磐田・平松、神増の県道磐田天竜線 土砂量多く復旧見通し立たず 周辺道路、迂回車で渋滞

 台風15号の影響で土砂崩れが発生し、通行止めになっている磐田市平松、神増の県道磐田天竜線の復旧作業が難航している。県袋井土木事務所によると、流出した土砂の量が多く、開通の見通しは立っていない。周辺道路では、迂回(うかい)する車両で渋滞も発生。地域住民は不便を強いられている。

流れ込んだ土砂を撤去する作業が進められている県道磐田天竜線=磐田市神増
流れ込んだ土砂を撤去する作業が進められている県道磐田天竜線=磐田市神増

 同事務所によると、台風に伴う豪雨により県道沿いの複数箇所で土砂崩れが発生し、流れ出た土砂や樹木などが道路をふさいだ。現在、平松では約500メートル、神増では約350メートルにわたって通行止めになっている。
 同市の中心部と豊岡地区をつなぐ県道は、通勤や買い物などで1日約1万2千台が通る幹線道路。通行止めを受け、路線バスも迂回して運行している。
 同事務所は現在、道路上の土砂の撤去を急いでいる。加えて、今後の降雨に備え、土砂崩れ箇所の応急対策もも必要で、通行の安全を確保してから開通するという。担当者は「1日でも早く開通できるよう努力する」と強調した。
 土砂が自宅のブロック塀を押し流し、家屋の外壁まで押し寄せたという神増の村松修さん(82)は「雷かと思うくらい異常な音がして、外を見たら土砂が流れてきていた」と発生当時を振り返る。手伝いに来た近所の人らと土砂を片付けながら「買い物をするにしても回り道しなけらばならない。二次災害も心配なので、しっかりと対策してほしい」と話した。

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