医学部目指す高校生 救命措置や検査体験 磐田の病院でセミナー

 医学部進学を目指す高校生を対象にした「こころざし育成セミナー」(県、県教委主催)が28日、磐田市大久保の市立総合病院で開かれた。県西部などの14人が患者の命に向き合う医療現場の仕事に触れた。

新生児の蘇生体験に挑戦する高校生=磐田市大久保の市立総合病院
新生児の蘇生体験に挑戦する高校生=磐田市大久保の市立総合病院

 将来の地域医療を支える人材育成を目的にした取り組み。高校生は白衣を身に着け、同病院のスタッフの指導で救急救命措置や超音波検査を体験した。新生児の蘇生体験では、手動で体内に酸素を送り込むマスクをダミー人形に装着し、力加減に気を配りながら指先で胸部を圧迫する心臓マッサージを施した。超音波検査では、参加者同士で頸(けい)動脈の血液の流れなどを観察し合った。
 掛川西高2年の大橋奈央さん(16)は「新生児と触れ合ったことがなかったので、対応が難しかった。正確な判断や周りと協力することが大切だと感じた」と話した。高校生は外来診療など院内の見学にも取り組んだほか、臨床研修医から受験の体験や仕事内容、日常生活などについて話を聞いた。
 (磐田支局・八木敬介)

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