小中学生らが舞楽奉納 豊作や健康祈願 森町・山名神社

 森町飯田の山名神社で15日、祇園大祭が始まり、国指定重要無形民俗文化財「山名神社天王祭舞楽」の奉納が行われた。地域の小中学生らが太鼓や笛の音に合わせ、五穀豊穣(ほうじょう)や疫病退散を祈願する舞を披露した。

地域の子どもたちが披露した国指定重要無形民俗文化財「山名神社天王祭舞楽」=森町飯田
地域の子どもたちが披露した国指定重要無形民俗文化財「山名神社天王祭舞楽」=森町飯田

 500年以上前の室町後期に伝わったとされる伝統芸能。8段の演目で構成される舞楽は、覆面をした稚児2人による清めの舞「八初児(やつはち)」から始まった。華やかな衣装に身を包んだ子どもたちが代わるがわる舞屋(まいや)に登場し、鶴や獅子、竜などを演じながら舞った。中でも、カマキリのかつらを身に着けて舞う「蟷螂(とうろう)」は全国的に珍しい演目という。
 大祭ではこのほか、地元8町内がそれぞれ神社周辺で屋台を引き回した。最終日の16日も屋台引き回しのほか、午後4時から舞楽の奉納を予定している。

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