「やかた」燃やし家内安全祈る 磐田・池田地区で伝統祭り

 磐田市池田地区で6日、市指定無形民俗文化財の伝統行事「池田やかた祭り」が営まれた。地域住民の願いを込めたみこし「やかた」を天竜川に浮かべて燃やし、厄落としした。

やかたに火を付け、地域住民の厄を落とした祭り=磐田市池田の天竜川
やかたに火を付け、地域住民の厄を落とした祭り=磐田市池田の天竜川

 やかたは麦わらの束と竹、カヤで組み上げ、家内安全や無業息災など世帯ごとの願いが書かれたホオズキちょうちんを飾り付けた。さらし姿の若衆が地元の神社から天竜川までやかたを担いで運び、たいまつで火を付けた。厄を払う大きな炎が上がると、祭りを見守っていた住民らから歓声が上がった。
 同祭り保存会によると、幕府お墨付きの天竜川の渡船場がにぎわった江戸時代には、川供養を兼ねて祭りが行われていたという。
 (磐田支局・八木敬介)

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