秋祭りにぎわう 磐田・府八幡宮、3年ぶり神輿巡行

 奈良時代から続く磐田市中泉の府八幡宮で1、2の両日、例大祭が営まれた。2日には、コロナ禍で実施を見送っていた主要行事の神輿(みこし)巡行を3年ぶりに再開した。

3年ぶりに再開した神輿巡行=磐田市中泉の府八幡宮
3年ぶりに再開した神輿巡行=磐田市中泉の府八幡宮

 神職や氏子、参加自治会の代表者ら約50人が、台車に載せた神輿とともに行列をつくり、打ち上げ花火の音を合図に府八幡宮を出発。周辺地域を約6時間かけて巡った。
 各自治会による山車の引き回しも3年ぶりに復活し、2日間にわたって太鼓やかねによる祭りばやしが地域に鳴り響いた。府八幡宮近くに各自治体の山車が集結するのが恒例だが、今回は感染防止に配慮し、それぞれの地区内だけの引き回しにとどめた。
 祭典委員長を務めた兼田清さん(70)は「何とか本格再開に向けて一歩を踏み出せた。来年も良いお祭りにしたい」と話した。
 府八幡宮は天平年間に、遠江国司を務めていた天武天皇のひ孫の桜井王が国府内に祭ったのが始まりとされる。
 

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