ヤマハ発 初の純利益1000億円 6月中間 販売増 円安効果も

 ヤマハ発動機が8日発表した2023年6月中間連結決算は、二輪車や大型船外機の販売増に加えて、原材料高に伴う値上げや円安進行の効果を受け、売上高、各利益ともに過去最高となった。純利益は中間期では初めて1千億円を超えた。
 売上高は前年同期比14・7%増の1兆2264億円、営業利益は39・4%増の1428億円、経常利益は25・4%増の1448億円、純利益は26・9%増の1053億円。値上げが417億円、円安が251億円の増益要因になった。
 事業別の売上高は、主力のランドモビリティが15・4%増の7950億円。二輪車は、欧米で需要が堅調に推移し、ベトナムを除く新興国でも景気回復が進んだことから、ほぼ全地域で出荷台数が前年を上回った。マリンは17・1%増の2998億円となった。景気後退への懸念から欧米の中小型船外機の需要に落ち着きが見られたが、大型の需要は好調が続いた。一方、ロボティクスは20・4%減の460億円。中国経済の回復遅れなど、アジア市場低迷の影響を受けた。
 (磐田支局・八木敬介)

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