弥生~古墳の出土資料公開 磐田市埋蔵文化財センター、4日まで

 磐田市埋蔵文化財センターで29日、9月に市文化財に指定された「新豊院山古墳群出土資料」の特別公開が始まった。国指定史跡の同古墳群(同市向笠竹之内)の貴重な副葬品などを11月4日まで展示する。入場無料。

特別公開されている新豊院山古墳群の副葬品=磐田市埋蔵文化財センター
特別公開されている新豊院山古墳群の副葬品=磐田市埋蔵文化財センター

 弥生時代の墓や古墳時代前期の前方後円墳があった同古墳群は、弥生墳墓から古墳へと墓の移り変わりの過程が分かる重要な遺跡とされる。出土資料107点のうち、当時は貴重だった鉄製の鏃(やじり)や剣、遺体が入っていたとみられる弥生土器など67点が並ぶ。
 目玉は、県内最古級の古墳から見つかった「三角縁神獣鏡」。当時、最も力を持っていた大和王権から贈られたとみられる。被葬者が周辺地域の支配者として、中央の有力者とつながりがあったことを示しているという。実物は触れられないが、3Dデータでどの角度からも見られるようにした。通常、土日曜と祝日は休館日だが、特別公開の期間中は開館する。

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