太陽光発電低下防ぐ塗料 磐田市、効果実験 公共施設に、化学メーカーと

 磐田市は27日、公共施設の太陽光パネルに特殊な塗料を塗り、発電効率低下を防ぐ実証実験を市役所防災センターで始めた。塗料の商品化を目指す化学メーカーと連携し、過熱や汚れを防ぐ塗料による効果を検証する。

太陽光パネルの裏側に放熱機能のある塗料を塗った実証実験=磐田市役所防災センター
太陽光パネルの裏側に放熱機能のある塗料を塗った実証実験=磐田市役所防災センター

 実験は9月下旬まで。塗料を開発したのは、市内に生産拠点を置く大日精化工業(東京都)。防災センター屋上に設置されている太陽光パネルの裏側に放熱コート材を塗布し、過熱による出力低下を防ぐ。実験期間後半にはパネル表面に防汚コート材も施す。何も塗布しないパネルと発電量を比較し、効率の違いを確かめる。
 市が都内に配置した「首都圏連携コーディネーター」を通じて同社とマッチングし、19日に連携協定を結んだ。同社は来年の発売を目指している。
 市は支所や学校など16施設に太陽光パネルを設置し、施設内で発電した電気を使用している。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞