図書館、病院でDX推進 磐田市が補正予算案

 磐田市の草地博昭市長は1日の定例記者会見で、総額18億8100万円を追加する2022年度一般会計補正予算案を発表した。市立図書館や市立総合病院などで、業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する。7日開会の市議会9月定例会に提出する。

 DX関連では、計1億7700万円を計上。このうち、市立図書館など6施設に集積回路(IC)タグを活用した書籍のセルフ貸出・返却機を設置する経費として1億4500万円を充てる。本年度末の導入予定。
 対応機器に置くだけで、センサーが書籍の情報を自動で読み取り、利用者だけで手続きできる。市は窓口の混雑緩和、職員の負担軽減のほか、非接触のため感染防止にもつながるとしている。
 市立総合病院は来年3月、人工知能(AI)による事前問診システムを導入する。患者にタブレット端末の質問に従って主な症状や発症部位などを入力してもらい、待ち時間短縮や電子カルテ入力の省力化を図る。
 AIが患者の状態に応じた質問を表示したり、病名候補を推測したりして医師の診断を支援する。導入費用は700万円。まずは救急外来で専用タブレット10台を運用し、将来的に一般外来にも導入を広げていく。
 補正予算案には、新型コロナウイルスのオミクロン株対応などのワクチン接種事業費7億2700万円なども盛り込んだ。
 (磐田支局・八木敬介)

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