日本人と外国人 園児「笑顔」で交流 多様性尊重へ 磐田で官民連携の催し

 磐田市内の子どもに多様性の尊重を学んでもらう官民連携の「『笑顔』で日本人と外国人の子供を繋(つな)ぐプロジェクト」が15日、同市の豊田東幼稚園とブラジル人保育所「チアホーザ」で始まった。同日はオンライン交流会を開催し、両園児42人が歌や踊りを披露し合うなどして互いの文化への理解を深めた。

日本人とブラジル人の園児が互いへの理解を深めたオンライン交流会=磐田市高見丘の豊田東幼稚園
日本人とブラジル人の園児が互いへの理解を深めたオンライン交流会=磐田市高見丘の豊田東幼稚園

 言語や国籍が違っても互いを認め合う心を幼児期から育もうと、一般社団法人の「学び舎フレンドシップ」(同市)「ワンスマイルファンデーション」(横浜市)と磐田市が企画した。交流会では、両園児が画面越しに「ボンジーア(ポルトガル語でおはよう)」とあいさつを交わし、互いに園の特徴や活動を紹介。豊田東幼稚園からはしっぺいダンス、チアホーザからはサンバなどを披露し、交流を楽しんだ。
 プロジェクトでは、人工知能(AI)が画面に映った笑顔を自動感知し、カウントする機能を持ったタブレット端末を両園に設置。今月末まで、言葉を交わす代わりに“笑顔の数”を互いに確認し合う交流にも取り組む。
 プロジェクト賛同者から寄付を募るクラウドファンディングも行い、寄付金でサッカーボールを購入する予定。ボールは、外国人と日本人の市民らがスポーツを通じて交流する3月11日の「ダイバーシティ・サッカー交流会磐田市長杯」で使用し、終了後にチアホーザや市立園に贈る。

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