磐田の小中学生 広島平和記念式典参加へ 結団式で平和学ぶ決意

 広島市の平和記念式典(8月6日)に参列する磐田市の小中学生派遣団の結団式が28日夜、市役所で開かれた。子どもたちは原爆の悲劇や平和の尊さを学び、地元に伝える決意を新たにした。

広島平和記念式典に参列する小中学生派遣団=磐田市役所
広島平和記念式典に参列する小中学生派遣団=磐田市役所

 派遣団には市内小中学校33校から1人ずつ児童・生徒が参加し、草地博昭市長らも同行する。コロナ禍で中止していた小学生の派遣を4年ぶりに再開した。
 5、6の2日間、広島市に滞在し、式典への参列のほか、広島平和記念資料館や原爆ドームを見学する。原爆を耐え抜いた「被爆桜」があり、接ぎ木を磐田市に寄贈した安田女子高も訪問する。
 結団式で、子どもたちは「平和の大切さや核なき世界の良さを地元に伝えたい」「戦争の悲惨さを学び直したい」などと抱負を語った。昨夏の派遣団に参加した高校1年生からは、広島での体験談や学びへのアドバイスを聞いた。草地市長は「自分自身の人生観や価値観を広げ、伝道師として学校や家庭などで1人でも多くに感じたことを伝えてほしい」と激励した。
 8月15日の磐田市平和祈念式では、派遣団の代表生徒が「平和への思い」をスピーチする。

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