流域治水強化へ体制構築 台風15号災害復旧 磐田市が対策連絡会

 磐田市は9日、市内に大きな被害をもたらした昨年9月の台風15号の災害復旧等対策連絡会を市役所で開いた。草地博昭市長は敷地川や一雲済川、今ノ浦川など水害が発生した市内河川について、関係機関と流域治水対策の強化を検討する体制を設ける考えを示した。

台風15号の災害復旧工事の情報を共有した対策連絡会=磐田市役所
台風15号の災害復旧工事の情報を共有した対策連絡会=磐田市役所

 市や県袋井土木、中遠農林両事務所、西部地域局の幹部らが出席し、今後本格化する災害復旧工事の内容や工程などについて情報共有した。大規模な土砂崩れで一部区間が約1カ月にわたって通行止めになった県道磐田天竜線沿いについては、土砂の流出防止用のえん堤を設置したり、斜面をコンクリートで覆ったりするなどの対策を講じる。
 一雲済川などでは、損壊した護岸の復旧を急ぐ。林道の崩土・倒木除去や路面の修繕、土砂が流入した農地の復旧などにも取り組む。
 草地市長は「被災した市民が安心できる暮らしを取り戻すには、インフラの復旧が欠かせない。関係者が協働し、流域全体で水害対策にも取り組みたい」と述べた。

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