磐田のシラス×石巻のノリ、ワカメ 漁師らタッグ、ふりかけ試作

 磐田市福田地区の漁師重倉辰好さん(46)と水産加工会社「カネ吉」の内野源輝さん(35)が、宮城県石巻市の若手漁業者らでつくる「フィッシャーマン・ジャパン」とのコラボレーションに乗り出した。第1弾として、両市の海産物を使ったふりかけを試作。11日にJR磐田駅北口のジュビロードで開かれる軽トラック市でテスト販売する。

コラボに乗り出した重倉さん(中央左)、内野さん(同右)とフィッシャーマン・ジャパンのメンバー=磐田市豊浜
コラボに乗り出した重倉さん(中央左)、内野さん(同右)とフィッシャーマン・ジャパンのメンバー=磐田市豊浜
軽トラック市でテスト販売するふりかけ
軽トラック市でテスト販売するふりかけ
コラボに乗り出した重倉さん(中央左)、内野さん(同右)とフィッシャーマン・ジャパンのメンバー=磐田市豊浜
軽トラック市でテスト販売するふりかけ

 フィッシャーマン・ジャパンは、水産業の担い手育成や販路拡大に取り組んでいる。6月に同団体関係者と知り合った2人は「シラスやタチウオ、アマダイなど磐田の豊富な水産資源をアピールし、漁業を稼げて、かっこいいイメージにしたい」(重倉さん)とコラボを提案した。
 ふりかけは、福田漁港で水揚げされたシラスと、宮城県産のノリ、ワカメなどを混ぜ合わせた。磯の香りが豊かで、茶漬けやおにぎりにしてもおいしいという。軽トラ市では、フィッシャーマン・ジャパンのメンバー2人も駆け付け、2・5合升山盛り1杯で600円で販売する。石巻産の金華サバやホヤの缶詰なども並べる。
 今後、ふりかけのパッケージなどを検討し、正式な商品化を目指す。新たな商品開発や互いの地域のイベント参加などにも取り組んでいく。内野さんは「食と人の交流を通じて磐田をもっと活気づけたい。漁業に限らず、地元の人にもっと参画してもらいたい」と話す。

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