「妊娠期の伴走者に」 精神的ケア巡り磐田市が学習会

 磐田市は27日、妊娠期の母親のメンタルヘルスケアをテーマにした学習会を市総合健康福祉会館iプラザで開いた。市内の助産師や市職員の保健師ら24人が、親としての自立を後押しするコミュニケーションなどを学んだ。

妊娠期の母親のメンタルヘルスケアについて説明した学習会=磐田市総合健康福祉会館iプラザ
妊娠期の母親のメンタルヘルスケアについて説明した学習会=磐田市総合健康福祉会館iプラザ

 核家族化に伴う育児の孤立化による産後うつなど、母親の精神的なケアが課題となる中、官民が連携して妊娠中や産後の不安を解消する寄り添い型の子育て支援につなげようと初めて企画した。
 講師を務めた浜松医大の斉本美津子助教は「産後にメンタルの不調を起こさないよう、妊娠期に母親になる準備や母子の愛着形成が必要」と強調。市が母子手帳交付時に回答を求めている妊婦質問紙票について、母親の妊婦を可視化してどんな支援が必要かを提案・助言することに活用するよう呼びかけ、「妊娠・出産・育児は戻ってやり直しができない。妊娠中から伴走者として悩みを解決できるよう導いて」とアドバイスした。
 12月には産後のケアをテーマに学習会を開く。

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