磐田市旧市民文化会館跡地 利活用方針案見直しへ 市長答弁

 磐田市の草地博昭市長は2日の市議会11月定例会代表質問で、老朽化に伴う移転建て替えで2020年3月に閉館した旧市民文化会館(同市二之宮東)の跡地について、利活用基本方針案を見直す意向を示した。加藤文重氏(新磐田)への答弁。
 市は18年3月に跡地の利活用基本方針案を策定。文化や芸術を発信する展示機能を持ち、大規模な会議や交流会が開催できるコンベンション施設の整備を想定していた。旧会館は現在、解体工事が進められている。
 草地市長はコロナ禍やデジタル化など社会環境の変化から見直しの必要があるとし、「どう活用すべきか市民と対話をしていきたい」と述べた。台風15号の被害も踏まえ「少し時間をかけて検討したい」と結論を急がない考えも示した。
 また、「子どもたちが古里に対する愛着を深める」取り組みとして、来年度以降にラグビートップワン1部・静岡ブルーレヴズの試合を対象にした一斉観戦事業の実施を検討していることも明らかにした。サッカーのジュビロ磐田ホームゲーム一斉観戦は11年度から実施している。
 同日は、鈴木弥栄子(市民と創る磐田)、江塚学(公明)の2氏も登壇した。

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