トヨタ未来都市融合へ 裾野市が基本構想 岩波駅前に交流拠点

 裾野市は22日、トヨタ自動車が市内に建設している先進技術の実証都市「ウーブン・シティ」と地域の融合を目指す「北部地域まちづくり基本構想」を発表した。ウーブン・シティの玄関口となるJR岩波駅前に交流拠点を整備し、実証都市の効果が広範囲に及ぶよう次世代産業の誘致なども進めていく方針を示した。
 構想期間は2035年度までの15年間。25年度までの短期構想では、岩波駅周辺エリアの整備に注力する。ウーブン・シティ建設に伴う関係・交流人口拡大を見据え、情報発信や物産販売、子育て支援の機能を持たせた交流拠点を駅前に整備する。駅前ロータリーや駐車場も整備して広域の交通結節点とし、アクセス向上を図る。
 中長期的にはウーブン・シティの効果をより広範囲に広げることを狙う。新産業の企業誘致エリアや職住近接の居住エリアの整備、空き家を使った起業を促すほか、箱根方面と岩波地区を結ぶ道路を延伸し、東名高速道裾野インターチェンジの取り付け道路につなげる方針も掲げた。
 市は本年度、地域住民と意見交換しながら短期構想を具体化した基本計画を策定する。
 (東部総局・八木敬介)

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