ラテンのリズム感じて サルサバンドの打楽器奏者鈴木さんが母校・豊岡中生徒に手ほどき 磐田

 世界的サルサバンド「オルケスタ・デ・ラ・ルス」のパーカッション担当で磐田市出身の鈴木ヨシローさん(56)が23日、母校の豊岡中の生徒にラテン音楽の魅力を紹介するクリニックを同市上新屋の市民文化会館かたりあで開催した。吹奏楽や和太鼓に取り組む生徒43人が、多彩なラテンのリズムを体感した。

後輩の中学生と演奏を楽しむ鈴木さん(左)=磐田市上新屋のかたりあ
後輩の中学生と演奏を楽しむ鈴木さん(左)=磐田市上新屋のかたりあ


 10月29日に同バンドの公演が同会館で開かれる。初の凱旋(がいせん)公演が決まった鈴木さんが「生の演奏に触れ、ラテン音楽を感じてほしい」と、主催者の磐田文化振興会とともにクリニックを企画した。
 鈴木さんとバンドメンバーの伊波淑さん(46)の2人がコンガやティンバレス、ギロ、マラカスなどのラテン打楽器を演奏しながら、サルサやチャチャチャ、ルンバといったラテン音楽の独特なリズムの取り方を手ほどきした。
 生徒たちはたたき方を変えて多彩な音色を表現する奏法などに挑戦した。コンガの演奏を体験した吹奏楽部の3年佐藤心美さん(14)は「今までにもポップスの曲でコンガをたたいたことがあるが、ラテンの場合はパーカッションが主役に近い。興味が湧いた」と話した。
 鈴木さんは1991年に3年間勤務した旧豊岡村役場を退職し、バンドに加入した経歴なども紹介し「楽しんで演奏しながら、聴いている人に喜んでもらえるのがこの上ない幸せ」と語った。
 (磐田支局・八木敬介)

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