災害備え非常用発電設置 静岡産業大磐田キャンパス 避難生活環境改善へ
静岡産業大はこのほど、大規模災害に備え、周辺地域の指定避難所になっている磐田キャンパス第2スポーツセンター(磐田市大原)に、非常用のガス発電設備を整備した。空調設備も更新・増設した。災害時に地域住民の避難生活の環境改善につなげる。
同大は2009年、市と「災害時の支援に関する協定」を締結。同センターでは、於保地区などから最大で約570人の避難を受け入れることになっている。これまでに、非常食の備蓄や地域の避難訓練への参加など、災害への備えを進めてきた。
指定避難所に備え付けの非常用発電設備を設けるのは市内初。センター外側に、照明や空調などのために電力を供給する非常用発電機と、液化石油ガスをためておくタンクを設置し、フル稼働でも3日間の電力を確保できるようにした。ガスはこんろをつなげば、炊き出しにも活用できるという。
16日には、市や地域住民への完成報告会を開いた。堀川知広学長は「避難してきた人たちが安心して過ごせる施設になった」と述べた。草地博昭市長は堀川学長に感謝状を贈った。
(磐田支局・八木敬介)