超大型クレーン 未明の橋桁撤去 磐田・三ケ野新貝跨線橋

 JR東海と磐田市が実施している同市鎌田の三ケ野新貝跨線(こせん)橋撤去工事で24日未明、国内に5台しかない千トン級の超大型クレーンを使った橋桁の撤去作業が行われた。

超大型クレーンで跨線橋の桁をつり上げた作業=磐田市鎌田
超大型クレーンで跨線橋の桁をつり上げた作業=磐田市鎌田

 JR御厨駅東側の東海道新幹線とJR東海道線の上に架かる同跨線橋は1964年完成。老朽化が進んでいる上、現在の耐震基準を満たしていないため、撤去を決めた。東海道新幹線側の2号橋(長さ26・4メートル)から撤去工事に着手し、これまでに路面舗装などを取り除いた。
 クレーンは愛知県から分割して輸送し、10日ほどかけて組み立てたという。この日は、コンクリート製の橋桁のうち長さ6・7メートル、重さ45トンほどの部分を切り離して慎重につり上げ、すぐ南側の工事ヤードまで運んだ。11月末までに、橋脚も含め2号橋の撤去を終える。
 JR東海道線上の1号橋(同26・3メートル)も2024年度末までに撤去が完了する予定。市はすぐ西側に新しい跨線橋を整備することを計画している。
 (磐田支局・八木敬介)

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