農福連携の現場を視察 磐田商議所企画 障害者雇用の促進へ

 磐田商工会議所の「いわたの農業を考える会」は7日、障害者の就労機会と農業の担い手確保を両立する「農福連携」の現場視察会を磐田市高見丘で開いた。市内の農業関係者ら10人が参加。同市で農業に特化した障害者の就労支援事業所を運営する「Grand Farm(グランドファーム)」の取り組みを通じ、農福連携の可能性を探った。

障害者が農作業の一部を担っている農福連携の現場視察会=磐田市高見丘
障害者が農作業の一部を担っている農福連携の現場視察会=磐田市高見丘

 地元事業者に障害者雇用への理解を深め、人材確保につなげてもらおうと企画した。訪れたのは、グランドファームと同じグループの企業が、コンビニ向けのサラダほうれん草を水耕栽培している大型ハウス。グランドファームの事業所利用者が、種まきや苗の定植、用具の洗浄などの作業を担っている。
 参加者は、作業をマニュアル化したり、省力化の機械を導入したりするなど、障害者でも働きやすい環境づくりを進めている現場を見て回った。グランドファームの杉山明美社長は「障害のある人が利益を生むことができる農業の仕組みづくりを目指している」と説明した。

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