買い物、通院助け合い 磐田・南御厨住民 高齢者移動支援へ勉強会

 磐田市の南御厨地域づくり協議会(村松直司会長)は、高齢者の買い物や通院の移動手段を確保しようと、住民ボランティアによる移動支援サービスの検討に乗り出した。住民主体で地域の「交通弱者」の移動ニーズに応える仕組みづくりを目指す。

高齢者の移動支援サービスの先進事例などを学んだ勉強会=磐田市東新屋の南御厨交流センター
高齢者の移動支援サービスの先進事例などを学んだ勉強会=磐田市東新屋の南御厨交流センター

 南御厨地区は市内でも高齢化率が高く、高齢者だけの世帯が多い一方、路線バスが通っていない。市のデマンド型乗合タクシーだけではカバーできないニーズをくみ取り、高齢者が生き生きと暮らせる地域づくりにつなげようと、新たなサービスを模索している。
 21日には、全国の実践事例などを学ぶ勉強会を同市東新屋の南御厨交流センターで開いた。県が派遣したNPO法人全国移動サービスネットワークの河崎民子副理事長が講師を務め、先進事例や関連法制度を紹介。移動支援サービスで高齢者の外出と交流を促すことが、介護予防や健康寿命の延伸につながるとした。
 今後、サービスの仕組みを考えるグループワークや、先進的な取り組みの視察などを行う予定。市は県と連携し、サービス展開の担い手確保などを支援していく。
 村松会長は「困っている高齢者をみんなで助け合う仕組みにしていきたい」と話した。

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