電子部品搭載 検査を高速化 新型表面実装機など発売へ ヤマハ発

 ヤマハ発動機は3月1日、電子回路基板に部品を搭載する表面実装機の新製品「YRM10」と、電子部品実装工場向けの検査装置「YRi―V」の高性能モデルを発売する。部品搭載や検査速度の高速化を実現した。

クラス世界最速の部品搭載能力を実現した表面実装機「YRM10」
クラス世界最速の部品搭載能力を実現した表面実装機「YRM10」

 YRM10は、入門モデル「YSM10」の後継機。小型ながら、上位機種で使っている最新技術を投入し、搭載能力はクラス世界最速の1時間当たり5万2千個と従来より13%向上した。搭載した部品の不具合を検出する新機能を追加し、生産品質能力も高めた。初年度は国内外で500台の販売を計画している。
 3Dハイブリッド光学外観検査装置「YRi―VタイプHS」は、従来機に比べ2倍以上となる2500万画素のカメラなどを採用し、画像処理能力を大幅アップさせた。検査速度は従来比1・6倍以上になり、業界トップレベルの高速化を達成した。高性能3Dラインレーザーを新たに搭載し、極小チップや鏡面光沢のある部品でも正確に検出できるようにした。初年度30台の販売を見込む。
 両製品は1月下旬に東京ビッグサイトで開かれたアジア最大級のエレクトロニクス製造・実装展「インターネプコンジャパン」に出展した。
 (磐田支局・八木敬介)

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