患者の不安和らぐアート 手術室周辺、和紙飾り付け 磐田市立病院

 磐田市立総合病院でこのほど、静岡文化芸術大の学生と病院職員が共同で制作してきたホスピタルアートが完成した。患者に穏やかな心持ちで手術に臨んでもらおうと、手術室出入り口付近を淡い色に染めた和紙で装飾し、温かな雰囲気を演出した。

手術室近くでホスピタルアートを完成させた学生や職員=磐田市立総合病院
手術室近くでホスピタルアートを完成させた学生や職員=磐田市立総合病院


 手掛けたのは、同大の学生団体「ホスピタルアートプロジェクトしずおか」の11人と同病院の医師や看護師、事務職員ら約50人。これまでに2回開いたワークショップで、大小さまざまな円や鳥、葉っぱの形に切った和紙200枚以上を、黄色や水色、オレンジ色などの絵の具で染め、壁面や窓ガラスなどに貼り付けた。
 文化政策学部3年の岩倉柚奈さん(20)は「職員さんたちの患者さんへの思いや優しい気持ちがつながり、病院全体に広がっていくイメージにした。患者さんの緊張や不安を和らげたい」と説明した。
 制作に参加した鈴木昌八院長(66)は「多くの職員が一つの作業に取り組むことで、患者さんを思う気持ちを一つにできた」と話した。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞