国交省 敷地川(磐田)を調査 台風被害、復旧へ技術的支援

 台風15号に伴う豪雨で堤防決壊や橋の崩壊があった磐田市の敷地川で14日、本格復旧に向けた国土交通省の災害緊急調査が行われた。県や市の復旧方針などへの技術的支援・助言につなげる。

決壊した堤防などの本格復旧に向けた国土交通省の災害緊急調査=14日午前、磐田市敷地の敷地川
決壊した堤防などの本格復旧に向けた国土交通省の災害緊急調査=14日午前、磐田市敷地の敷地川

 敷地川では、県が管理する堤防が約80メートルにわたって決壊し、周辺の民家や田畑が浸水被害に見舞われた。既に決壊箇所を大型土のうでふさぐ応急復旧工事は完了した。約300メートル下流にある市管理の下田橋は、増水で橋桁がV字形に折れ、通行止めが続いている。
 同省防災課の渡辺重紀災害査定官が現場を見て回り、県袋井土木事務所や市道路河川課の担当者から被害状況などの説明を受けた。渡辺災害査定官は「まず被災のメカニズムを解明してから、対策を定めてほしい。早期復旧に向け、県、市と連携したい」と話した。
 県、市は今後、同省のアドバイスを踏まえながら、どのような工法で復旧するかを検討する。国庫負担金を受けるため、年内に国交省の災害査定を受ける手続きを進める。

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