台風耐えた桜並木 “最後の”満開間近 磐田・敷地川 堤防復旧で一部除去【動画あり】

 磐田市敷地、家田の敷地川沿いの桜並木が見頃を迎えた。昨年9月の台風15号ですぐ下流の堤防が決壊した。復旧工事に伴って一部の桜が除去されるため、今の桜並木が楽しめるのは今年が最後。住民は「台風に耐えて元気に咲いてくれた。目に焼きつけておきたい」と見納めの桜の風情をかみしめている。

敷地川沿いを彩る桜並木=27日午前、磐田市(静岡新聞社ドローンで撮影、浜松総局・二神亨)
敷地川沿いを彩る桜並木=27日午前、磐田市(静岡新聞社ドローンで撮影、浜松総局・二神亨)
敷地川沿いの桜並木を妻と散歩する佐野健夫さん(右)=27日午後、磐田市(浜松総局・二神亨)
敷地川沿いの桜並木を妻と散歩する佐野健夫さん(右)=27日午後、磐田市(浜松総局・二神亨)
敷地川沿いの桜並木を妻と散歩する佐野健夫さん(左)=27日午後、磐田市(浜松総局・二神亨)
敷地川沿いの桜並木を妻と散歩する佐野健夫さん(左)=27日午後、磐田市(浜松総局・二神亨)
敷地川沿いを彩る桜並木=27日午前、磐田市(静岡新聞社ドローンで撮影、浜松総局・二神亨)
敷地川沿いの桜並木を妻と散歩する佐野健夫さん(右)=27日午後、磐田市(浜松総局・二神亨)
敷地川沿いの桜並木を妻と散歩する佐野健夫さん(左)=27日午後、磐田市(浜松総局・二神亨)

 地元の豊岡東交流センターによると、川沿いの約500メートルに、ソメイヨシノなど100本以上が並ぶ。約60年前に地元の老人クラブが地域住民を楽しませようと植えたとされる。
 27日現在、八分咲きほど。見頃は4月上旬まで続くという。住民らが淡いピンク色に包まれた桜並木を散歩したり、写真に収めたりしている。
 県袋井土木事務所によると、工事は2023~25年度に堤防の復旧に加え、約400メートルの区間で川幅を拡幅する。桜並木は約200メートルが工事区間に含まれ、23年度に右岸の桜を除去する予定という。
 県と市は「地元に愛されてきた桜並木を別の形で残したい」と、新たに桜堤の整備を地元に提案している。敷上区自治会長の佐野健夫さん(75)は「桜は地域とともに育ってきた。寂しいが、新しい桜堤も地域で守っていきたい」と話した。

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