ピッチサイド のんびり散歩 ヤマハスタジアム 医療的ケア児と家族が見学 ジュビロ磐田選手と交流も

 静岡県西部の医療・福祉・教育関係者らでつくる一般社団法人みらいTALKは14日、日常的に医療的ケアを必要する子どもと家族を対象にした「さんぽ会」を磐田市のヤマハスタジアムで開いた。同団体の活動に賛同したサッカーJ2ジュビロ磐田が開催に協力した。14組42人がスタジアムツアーなどを楽しんだ。

ピッチサイドでの散歩を楽しむ参加者=磐田市のヤマハスタジアム
ピッチサイドでの散歩を楽しむ参加者=磐田市のヤマハスタジアム

 医療的ケア児の外出を支援し、ケアに忙しい家族の気分転換にもつなげる取り組みの一環。2009年から結婚式場や公園などで開いてきた。コロナ禍に伴う自粛を経て4年ぶりの開催となった。
 参加者は普段は入れないピッチサイドを散歩し、芝生を整える作業を見学したり、監督や選手が座るベンチで記念撮影したりした。ボランティアの医療関係者が子どもの面倒を見ている間、家族はVIP席や選手のロッカールーム、室内アップ場などの見学ツアーも満喫した。
 最後には、練習を終えたばかりの山田大記選手がサプライズで駆けつけ、子どもたちと触れ合った。みらいTALKの遠藤雄策理事は防災講話を行い、災害時でもケア機器を使えるよう非常用電源を確保したり、助けを求められる機関の連絡先を事前に把握しておいたりする備えを呼びかけた。
 (磐田支局・八木敬介)

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