下水道料引き上げ「妥当」 磐田市審議会、市長に答申

 磐田市上下水道事業審議会(会長・佐藤和美静岡産業大経営学部教授)は5日、2023年度に下水道料を引き上げるのが妥当とする答申書を草地博昭市長に提出した。1立方メートル当たりの使用料は135円、基本料金は使用料全体の30%か35%に引き上げるのが望ましいとした。

草地市長(左)に答申書を手渡す佐藤会長(中央)ら=磐田市役所
草地市長(左)に答申書を手渡す佐藤会長(中央)ら=磐田市役所

 現行の使用料は1立方メートル当たり118円、基本料金は27・8%。答申通りに改定した場合、標準的な一般家庭の2カ月分使用料(使用水量40立方メートル)は5121~5265円と、現行から597~741円上がる。答申書では、28年度に使用料を1立方メートル当たり150円とすることも基本方針とした。
 佐藤会長は「汚水処理の費用と使用料収入が乖離(かいり)し、経費回収率が64%近い」と指摘。老朽化した施設の改築・更新の費用の増加も見据え、一般会計からの繰り入れに依存しない経営を目指すために使用料改定の必要性を強調した。水道料金は維持が妥当とした。
 草地博昭市長は「内容を精査し、答申のまま改定するかどうかも含めて検討する。持続可能で安心できる上下水道を目指し、努力していく」と答えた。
 (磐田支局・八木敬介)

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