救急隊が活動技術を実演 技能向上へ披露会初開催 磐田市消防署
磐田市消防署の救急活動技術披露会が6日、同市上新屋のアミューズ豊田で始まった。7日まで、本署と五つの分遣所の救急隊員ら約150人が、多様な救急現場での判断や技術を実演する。
同署によると、高齢化に伴い救急需要は拡大が続き、今年の出動件数は6日朝までに約6800件と、既に昨年1年間よりも多いという。増加・多様化する傷病者に対応するため、各救急隊の技術を検証、共有し、技能の向上につなげようと披露会を初開催した。市民にも救急業務への理解を深めてもらおうと、一般公開した。
初日は、高齢者が入浴中にヒートショックを起こし、心肺停止した▽食物アレルギーのある小学生が給食を食べて呼吸苦になった|などのシナリオを救急隊ごとに演じた。狭心症にかかっている男性が胸の痛みを訴えたとのケースでは、救急隊到着後に心肺停止したため自動心臓マッサージ器を活用するなど、病院での適切な医療につなげるための処置を発表した。
7日は、エンジントラブルで緊急着岸した船舶内で多くの船員が不調を訴える事故への対応などを披露する。
(磐田支局・八木敬介)