ヤマハ労連 ベア要求「1万円以上」 春闘方針、過去最高に

 ヤマハ発動機グループの12労働組合でつくるヤマハ労働組合連合会(約1万2千人、平野雅紀会長)は19日、浜松市内で中央委員会を開き、物価高や好調な業績を踏まえて、ベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分の要求基準を過去最高の「月額1万円以上」とする2024年春闘方針を決めた。
 月額6千円以上とした前年要求から大きく引き上げた。平野会長は23年の連結業績が過去最高益の見通しになっていることに触れつつ、「物価上昇で実質賃金の目減りが続いている。生活者の視点から、(定期昇給分も含めて)インフレ率を超える賃上げを求めたい」と説明した。
 年間一時金の要求方針は前年と同じ「5カ月以上」とした。グループ内最低賃金の目標は、18万円と前年から7千円引き上げた。平野会長は「人手を確保するためにも、(賃金面で)企業の魅力を高めなければならない」との認識を示した。
 (磐田支局・八木敬介)

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