浸水センサー 10カ所設置 豪雨災害に迅速対応 磐田市

 磐田市は21日、激甚化・頻発化する豪雨災害に備え、道路冠水や内水氾濫の危険性を検知する小型センサーの設置作業を始めた。10月上旬までに、市内10カ所に設置する。冠水などの状況をリアルタイムで把握し、早めの避難情報の発信や道路の通行止めなど、迅速な災害対応につなげる。

道路冠水や内水氾濫の早期把握のため、磐田市が試験導入した小型センサー=同市下野部
道路冠水や内水氾濫の早期把握のため、磐田市が試験導入した小型センサー=同市下野部

 国土交通省の浸水センサー実証実験のモデル地区として試験導入した。センサーは冠水や水位が一定の高さになると浮きが浮上して作動し、市役所で確認できる。昨年9月の台風15号に伴う豪雨で冠水や浸水被害が相次いだ豊岡、見付、今之浦各地区などの道路や排水路に設置している。
 台風15号に伴う豪雨は夜間の発生だったため、市は被害情報の収集が思うように進められなかった。その教訓を踏まえて、冠水や内水氾濫の状況の早期把握にセンサーを活用し、災害対応の迅速化を図る。
 同日は、同市下野部の県道掛川天竜線沿いにある水路など3カ所にセンサーを取り付けた。設置作業に立ち会った草地博昭市長は「しっかり機能するのか検証していく。効果があればセンサーを増やし、市民の安心感を高めることにつなげたい」と述べた。
 (磐田支局・八木敬介)

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