不要ランドセル“後輩”に贈ろう 磐田ライオンズクラブ 浜松いわた信金も協力

 磐田ライオンズクラブ(LC)は本年度、不要になったランドセルを集め、地元の子どもたちに贈るプロジェクトに乗り出した。小学校を卒業して使い終わったランドセルを“後輩”の児童に託すことで有効活用する取り組み。浜松いわた信用金庫も協力し、10日には職員有志が集めたランドセル34個を寄せた。

浜松いわた信用金庫の高柳理事長(左)からランドセルを受け取る磐田LCの座光寺会長=磐田市前野の龍の子幼稚園
浜松いわた信用金庫の高柳理事長(左)からランドセルを受け取る磐田LCの座光寺会長=磐田市前野の龍の子幼稚園

 元々は、同市前野の龍の子幼稚園が2020年から、卒園児や市民から使わなくなったランドセルを集める活動に取り組んでいた。22年度まではランドセルを託された愛知県のNPO法人が日本に住む外国人児童に贈っていたが、同園の座光寺明理事長が同LC会長に就任したのを機に「地元で活動を定着させたい」とLCの独自事業として展開することを決めた。
 同LCは10月29日に同市上新屋の「ひと・ほんの庭にこっと」で、来年度の新入学児童向けに、集まったランドセルのプレゼント会を開く。来年2月末ごろの開催も検討している。座光寺さんは「生活困窮家庭や市内に限らず、ほしい人は誰でも来てほしい。プロジェクトを通じて物を大切に使う意識を根付かせたい」と説明する。ランドセルの寄贈は随時、同園で受け付けている。
 同信金の高柳裕久理事長はランドセルを同園に届け、「6年間の思い出が詰まったランドセルを次の子どもたちにつないでほしい」と話した。同信金はSDGs(持続可能な開発目標)推進の観点から活動に賛同し、20年からランドセルの提供を続けている。これまでに累計115個を寄せた。
 (磐田支局・八木敬介)

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