シャッター彩り 街明るく 磐田東高生 空き店舗アート 地元名物や動物、フルーツなど

 磐田東高の美術部員13人が8日、磐田市中泉の旧商店街「ビタミンロード栄町」で空き店舗を活用したシャッターアートの制作に取り組んだ。街並みの景観づくりや地域のにぎわいにつなげようと、寂しげなシャッターを明るいアート作品に生まれ変わらせた。

シャッターアートの制作に取り組む磐田東高美術部の部員=磐田市中泉のビタミンロード栄町
シャッターアートの制作に取り組む磐田東高美術部の部員=磐田市中泉のビタミンロード栄町

 地元の中泉地区地域づくり協議会と栄町自治会、市内の高校生が協働するシャッターアートプロジェクトの一環。手がけたのは今回で4カ所目。
 作品の“キャンバス”になったのは元洋装店。高さ2・4メートル、幅4・4メートルのシャッターをスマートフォンのゲームアプリの画面などに見立て、エビイモやメロンなど磐田ならではの名物、イヌやネコなどのかわいらしい動物をペンキで描き、にぎやかな作品に仕上げた。通りの名前にちなんでビタミン豊富なフルーツもデザインに入れた。
 7時間以上かけて大作を完成させた同部の岩本桔早咲部長(16)は「地元の人の心を晴れやかにし、まちも活気づけたいと思って描いた。大人になってから見て思い出がよみがえるのが楽しみ」と話した。
 12月ごろにも磐田西高美術部が活動を予定する。同協議会の大場雅行会長(72)は「通りの雰囲気が明るくなってきた。中泉地区全体や市内の他地区にもこうした活動が広がれば」と期待した。
 (磐田支局・八木敬介)

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