本物の投票箱で生徒会長選 袋井特別支援磐田見付分校 選管が貸し出し

 磐田市見付の袋井特別支援学校磐田見付分校で15日、生徒会長選が行われ、高等部の約40人が実際の選挙で用いられる投票箱や記載台を使って票を託した。市選挙管理委員会が若年層の投票率向上につなげようと資材を貸し出した。

実際の選挙で使われる投票箱に票を投じる生徒=磐田市見付の県立袋井特別支援学校磐田見付分校
実際の選挙で使われる投票箱に票を投じる生徒=磐田市見付の県立袋井特別支援学校磐田見付分校

 会長と副会長に計4人が立候補した。投票前の立会演説会でそれぞれ公約を発表し「学校をより良く変えたい」「皆さんの心と体の健康を守る」などと主張した。生徒たちは入場券を渡して投票用紙を受け取り、信任の丸印や選出したい立候補者の氏名を記入して投票箱に入れた。
 同校では11日から、立候補者が登下校中の生徒に支持を訴えたり、選挙ポスターを作成したりするなど、公職選挙に近い形で選挙戦を繰り広げた。
 市選管は選挙権年齢を18歳に引き下げる公選法改正があった2015年度から、市内の高校で模擬選挙や出前授業を実施している。大沢正昭委員長は「将来、票を託す候補者を選ぶ際、自分で考え、意思決定できるようになってほしい」と話した。

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