五輪レガシーで空手大会、今冬新設 御殿場市

 東京五輪イタリア空手代表チームの合宿を受け入れた御殿場市は、五輪・パラリンピックのレガシー(遺産)の一つとして、高校生の空手大会を新設する。全国の強豪チームや選手を招待する計画。市民に高いレベルの試合を見る機会を提供して競技への理解を深めながら、全国高校総体などに並ぶ有力大会に育てる。市が掲げる「空手のまち」を象徴する事業にする考え。
 東京2020大会レガシー空手大会(仮称)は今冬に開催する。スポーツによるまちづくりを進める官民組織「スポーツタウン御殿場推進協議会」が主催する。国の地方スポーツ振興費補助金を活用する。大会の詳細は今後詰めるが、市スポーツ交流課の担当者は「お客さんが見たくなる大会にしたい」と意気込む。
 同市の御殿場西高空手道部は30年以上連続で全国高校総体に出場し、東京五輪組手代表の佐合尚人選手ら有力選手を多数輩出している。市民の空手人口も比較的多いとされる。今春発足した協議会はこうした環境を踏まえ、五輪を契機にした「空手のまちづくり」を活動の柱の一つに据えた。
 市は現在もイタリア代表チームと連絡を取り合っている。同課の担当者は、今後も関係を維持し将来的には同国選手も大会に参加するようになればと思い描く。

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