御殿場市の記事一覧
-
富士山麓で「アコチル」 音楽やキャンプ楽しむ 人気アーティストに熱気
富士山麓で音楽やスポーツ教室、キャンプなど多彩なコンテンツを楽しむ「アコチルキャンプ」(アコチル)=実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援=が18日、御殿場市の富士山樹空の森をメイン会場に始まった。19日まで。 初日は教育番組で親しまれたタレントの小野あつこさん、福尾誠さんの子ども向けステージやPUFFY、CHEMISTRYなど人気アーティストの演奏が繰り広げられ、会場は熱気に包まれた。全国から多数の親子連れが訪れ、ステージ間近で出演者と一緒に盛り上がったり、芝生で寝転びながら耳を傾けたりと思い思いのスタイルで特別な時間を過ごした。 会場内には多彩な飲食店が出店しているほか、オリジナル
-
スマート農業加速 6次産業化も促進 御殿場市、地域整備計画更新
御殿場市はこのほど、農業振興のマスタープラン(基本計画)に位置づけられる市農業振興地域整備計画を更新した。農業生産基盤の整備や農業経営の規模拡大に向け、スマート農業の加速化や6次産業化促進などの方針を盛り込んだ。 17日に市役所で開かれた市議会全員協議会で、市が説明した。同計画は10年程度先を見通し、優良な農地の確保や保全、農業振興の具体的な方向性を示している。今回はロボット技術や情報通信技術(ICT)の農業への応用、資源循環型農業に関する技術、富士山のブランド力を生かした商品開発、ごてんばこしひかりや地元産酒米を生かした焼酎や地ビール、日本酒造りなどに関する記述を追加した。 同市は農地
-
記者コラム「清流」 4月のひな祭り
わが家では今年、4月までひな人形を飾った。「しまい忘れか」と言われてしまいそうだが、そうではない。御殿場市や小山町など全国の一部地域では、旧暦の3月3日に近い4月3日を桃の節句としている。 市内で聞いた話では、高冷地でもち草が3月に摘めないため、4月に祝うようになったという。ひな人形に添えるひし餅は、下から順に白い餅(雪)、草餅(芽吹き)、赤い餅(花)の3色を重ねる。雪の上に葉が出て、花が咲く喜びを表現しているそうだ。 御殿場に転居した昨年3月、まだ歩けなかった娘。4月に2歳になったが、今ではすいすいと階段を上り下りし、成長の早さに驚かされる。ひな人形を見るとつい、「娘が将来幸せな家庭を
-
【新署長語る】県入り口、チームで守る 御殿場署長/山田祐三さん
管内の御殿場市、小山町は本県の東の入り口。人の出入りが激しいため管内で収まらない事件が多く、隣県への波及も意識せざるを得ない。犯罪者が通過する可能性もあり、緊張感が必要。「管内で事件を起こさせない、起きたら逃がさない」を意識している。 決して大きな署ではないため、これは刑事、これは交通などとする縦割り分担はやめ、チームワークよく対応しようと署員に訓示した。現代の犯罪は線引きが非常に複雑化し、警察が旧体制のままでは対応できない。管内には心温かく、ボランティア活動に熱心な住民も多いため、協力してチーム御殿場で地域を守りたい。 署として若手の育成に力を入れる。今後は団塊の世代が抜けていくため、
-
静岡人インタビュー「この人」 御殿場市初の女性副市長に就任 良知淳子さん(御殿場市)
1991年4月に静岡県に入った。33年間勤務し、広報や観光、農芸振興、くらし交通安全など多分野で実績を残した。御殿場市議会3月定例会で同市初の女性副市長に選任された。牧之原市出身。53歳。 -御殿場市の印象は。 「大きく見える富士山に感動している。公共交通機関を使わない首都圏の人にとって、御殿場はまさに静岡の玄関口。国内外から多くの観光客が訪れ、お米がおいしいイメージを持っていた。農産物やみくりやそばなどの食、富士山を望むすばらしいロケーションの温泉など魅力が多く、積極的にPRしたい」 -初の女性副市長として意識していることはあるか。 「自分の就任は、市が男女共同参画社会の実現に力を
-
静岡県知事選 候補者を追う(15日)
森大介氏(共新) 静岡県の若者が東京方面へ流出する問題が問われている。地域に働き口があり、働きに見合った収入を得られることが大事。県の最低賃金は時給984円。これではまともな暮らしができない。1500円以上を求め、物言う知事になる。ベンチャー支援や企業誘致に税金を使うのではなく、地域に根を張る中小事業者が安心できるよう支援する。 (御殿場市での街頭演説) 鈴木康友氏(無新) 父親は高校、母親は幼稚園に奉職し教育一家で育った。浜松市長時代の公約は子ども第一主義。子どもの医療費助成や小学校の30人学級を実現した。若い世代が安心して結婚し、子どもを産み育てられる社会をつくらなければならな
-
「豊かな森育て、海に恩返しを」日本郵船、御殿場で里山・生態系保全エリア整備へ
海運大手の日本郵船が御殿場市で展開する森林再生計画「ゆうのもりプロジェクト」の本格始動を記念した式典が14日、舞台となる同市東田中の人工林で開かれた。同社グループ社員が環境意識を高めながら、豊かな水源の確保を目指す。 社員が森林に親しむ機会を生み出し、杉とヒノキの人工林約4・6ヘクタールを広葉樹を含む多様な植生の森に再生させる長期計画という。里山エリア、生態系保全エリアに分けて整備する。市と連携し、子どもたちへの環境教育も実施していく。 現地には管理棟や休憩用のロッジが完成した。同社関係者や勝又正美市長ら約70人が出席した式典で、同社の長沢仁志取締役会長は「豊かな森に育て、海に恩返しした
-
富士登山の安全祈願 3メートル大わらじ、製作開始 御殿場市
夏の富士登山最盛期に登山者の安全を祈願する「御殿場わらじ祭り」に向け、祭り保存会の会員や市民有志がこのほど、シンボルの大わらじの製作を同市の東山コミュニティ共用施設で始めた。5月末まで土日に作業し、縦3メートル、横1・2メートルの巨大な1足を完成させる。 初日は鼻緒作りを進めた。市の観光人材育成事業の一環で御殿場高の2年生6人が作業を体験し、勝又正美市長も激励した。三分縄計24本を1本にまとめる工程では、保存会のベテランによるかけ声で息を合わせて縄をより合わせた。 大わらじは6月にJR御殿場駅に飾り、7月の開山式に合わせて同市の新橋浅間神社に奉納、9月の供養祭でたき上げる。8月の渡御は昨
-
国道に倒木で交通規制 御殿場市
13日午前11時5分ごろ、御殿場市深沢の国道138号で「木が倒れていて道がふさがれている」と通行人から110番があった。巻き込まれた車や人はいない。御殿場署が約2時間片側交互通行の交通規制を実施し、県沼津土木事務所が撤去作業を行った。
-
理由なく欠勤続け 2等陸曹 懲戒免職 陸自滝ケ原駐屯地
陸上自衛隊滝ケ原駐屯地(御殿場市)は13日、正当な理由なく欠勤したとして普通科教導連隊の男性2等陸曹(42)を懲戒免職にしたと発表した。 駐屯地によると、2等陸曹は2021年2月1日、許可を得て外出したものの決められた時刻になっても帰隊せず、その後20日以上正当な理由なく欠勤した。2等陸曹とは現在も連絡が取れていないという。
-
幹部が部下に暴力 停職1月の処分 陸自駒門駐屯地
陸上自衛隊駒門駐屯地(御殿場市)は13日、部下に暴力を振るったとして第1高射特科大隊の30代の幹部自衛官を停職1月の懲戒処分にしたと発表した。 駐屯地によると、幹部自衛官は2022年10月12日、演習場で部下の隊員が虚偽の報告をしたなどとして腹を立て、足蹴りした。部下の隊員にけがはなかった。
-
消防のお仕事教えて!! 幼年クラブ 御殿場で見学会
御殿場市・小山町広域行政組合消防本部はこのほど、管内のこども園、保育園を対象とした「幼年消防クラブ」の防火教育の一環として、同市の御殿場消防署の見学会を開いた。 とらのこ保育園の年長児14人が参加し、新型はしご車(愛称・のびたくん2)やポンプ車、救急車などの役割や装備について説明を受けた。6月の県消防救助技術大会に向けた救助隊員の訓練も見学した。高さ10メートルのロープ渡りを見た子どもたちは「空を走ってるみたい」と目を輝かせた。 同本部は4月に管内の計25園で幼年消防クラブの任命式を行った。本年度内に各園で御殿場消防署や小山消防署の見学を行うなどして、年長児たちが防火防災意識を高める。
-
馬やウサギと触れ合い 御殿場 緊急車両の展示も
御殿場市の市馬術・スポーツセンターで11日、動物との触れ合い会が開かれ、家族連れが餌やりやポニーの乗馬を体験した。 子どもたちはウサギやヤギの毛並みの感触を確かめたり、餌をあげたりして愛らしい姿を楽しんだ。ポニーに乗った子どもたちは、笑顔で写真に納まった。 御殿場署や同市・小山町広域行政組合消防本部、陸上自衛隊板妻駐屯地による緊急車両や自衛隊車両の展示も人気を集めた。
-
御殿場市、空き家対策で4社と協定 システム実証実験 複数人で管理活用
御殿場市は10日、空き家の流通や利活用の促進に向け、都内の不動産関連企業4社と連携協定を結んだ。空き家を複数人のコミュニティーを形成しながら活用する民間のシステム「空き家DAO(ダオ)」の実証実験に取り組む方針。市は遊休不動産への対応や空き家情報の発信力強化につなげる。 空き家DAOを運営するSOUQとジェクトワン、KLC、空き家情報流通サービス「アキカツナビ」を展開する空き家活用の4社と締結した。市は空き家DAOに空き家情報を提供してプロジェクト協賛者を募り、各企業のノウハウや流通、情報発信のネットワークを活用して空き家問題解消を図る。空き家DAOの自治体活用は全国初という。 市は7日
-
静岡県議会の委員会構成 内定
静岡県議会は10日、議会運営委員会を開き、常任委員会、議会運営委員会、特別委員会の委員選任案を示した。17日に開会する臨時会で正式に決定する。 議会運営委員長には鈴木澄美氏(自民改革会議、富士市)、総務委員長には勝俣昇氏(同、御殿場市・小山町)がそれぞれ就く見通し。本年度新たに設置する予定の人口減少社会課題対応特別委員会の委員長には和田篤夫氏(同)が内定した。既に設置されている盛り土規制条例等検証特別委員会の副委員長は1人が伊丹雅治氏(同、三島市)に交代する。 県当局は、監査委員に良知淳行氏(同、焼津市)、阿部卓也氏(ふじのくに県民クラブ、浜松市浜名区・天竜区)を選任する人事案のほか、2
-
女子チーム初出場でV 全日本銃剣道 男子は3位 御殿場の陸自滝ケ原駐屯地
4月に東京都の日本武道館で開かれた全日本銃剣道優勝大会で、陸上自衛隊滝ケ原駐屯地(御殿場市)の女子チームが初優勝した。3連覇を狙った男子の普通科教導連隊チームは3位。10日に市役所に勝又正美市長を訪ね、結果報告した。 166センチの木銃で相手の胸や喉などを正確に突く競技。3人一組の女子チームは同駐屯地として初出場し、全国43チームの頂点に立った。男子チームは大規模部隊による「防衛省第1部」に参加。他チームに対策された状況の中で、メンバー5人が実力を示した。 女子チーム大将の今沢美紗貴さんは「焦らず、集中する大切さを実感した」と話した。勝又市長は「市制70周年を迎える市のスポーツ推進を一層
-
旧植松家住宅の屋根修復完了 裾野市
裾野市による旧植松家住宅(同市千福)の屋根修復工事がこのほど、完了した。1月中旬の強風被害で、かやぶき屋根の最も高い水平部分「むね」の一部が吹き飛んでいた。 修復工事は御殿場市の専門業者に依頼して4月上旬に始め、長さ約10メートルのむねを取り換えた。中公公園内にある旧植松家住宅は江戸時代中期の代表的な平地農家で、国の重要文化財に指定されている。
-
なえなのさん起用の投票済証 御殿場市選管、若者に選挙啓発【静岡県知事選】
9日に告示された知事選(26日投開票)に合わせ、御殿場市選挙管理委員会は御殿場応援大使の女性インフルエンサーなえなのさん(23)を起用した投票済証を制作した。若年層向けの選挙啓発活動の一環。 期日前投票を含め、票を投じた市民が希望した場合に1人1枚もらえる。デザインは2種類で、なえなのさんの直筆メッセージが付いている。市では直近の県議選や市議選で投票率が過去最低を記録しており、選管関係者は「若者を中心に投票意識を地道に高める働きかけが必要」と話す。 期日前投票所は2月の市議選に続き、従来の市役所本庁舎と同富士岡支所に加え、同原里支所と同玉穂支所を含めた計4カ所に増やして投票を呼びかける。
-
「104訓練」第1陣到着 キャンプ富士
陸上自衛隊北富士演習場(山梨県)で15日から24日にかけて実施される「沖縄県道104号線越え155ミリ榴弾砲実弾射撃訓練」(104移転訓練)で、訓練部隊の第1陣約20人が8日、御殿場市の米海兵隊キャンプ富士に到着した。 防衛省南関東防衛局が同日、発表した。同局によると、訓練部隊は第12海兵沿岸連隊第3大隊で、訓練開始までに約300人が現地に入る。10日間のうち8日間、射撃訓練を行う予定。訓練前後にキャンプ富士に滞在する。
-
「上手な情報発信重要」 インフルエンサーなえなのさん 御殿場市新入職員向けに研修
御殿場市応援大使に任命されている女性インフルエンサーなえなのさん(23)が8日、市役所で開かれた市の新規採用職員研修に講師として参加し、情報発信のこつなどを伝授した。 勝又正美市長との対談形式で研修を進めた。短時間で大量のコンテンツを消費する現代社会で、情報発信は「発信の時間」「動画の出だし」が重要だと強調。「SNS利用者が携帯を見る午後6時~9時ごろに合わせて発信するのも手。動画は最初の1~3秒で興味を引く工夫を」と助言した。御殿場の人の温かさや食の魅力などにも触れた。 市民協働課の勝又凜聖さん(18)は「市への誇りが強まった。市民と関わり合う中で、情報発信のこつを生かしたい」と話した。
-
読み聞かせ、本に親しむ機会創出 御殿場・市図書館ボランティアの会が大臣表彰報告
御殿場市の「市図書館ボランティアの会」がこのほど、子どもの読書活動への理解促進や意欲高揚に関する優秀実践団体として文部科学大臣表彰を受けた。このほど村山美雪会長らが市役所を訪ね、勝又正美市長に受賞を報告した。 同会は1996年に発足し、読み聞かせを中心に活動を続ける。市内図書館や「富士山市民のサロンけやきかん」、小学校、幼稚園、保育園などでのおはなし広場、乳幼児と保護者が本に親しむ機会創出などに尽くし、魅力を広めている。 村山会長は「子どもたちの顔を見ると明日も頑張ろうという気持ちになる」とやりがいを語った。勝又市長は「新市立図書館の整備も進んでいる。今後も子どもたちの成長のために協力し
-
国画賞に浜松の葛西祐子さん
国画会の第98回国展で、版画部の葛西祐子さん(浜松市中央区)が最高賞の国画賞を受賞した。同部の永田寿治さん(同)が会員に推挙された。同展は13日まで東京・国立新美術館で開催され、21~26日に愛知県美術館で巡回展示する。 県内入選者は次の通り。 絵画部 萩原敏江(御殿場市)▽版画部 本多薫(浜松市中央区)本島建治(掛川市)勝亦彰夫(沼津市)篠田泰雄(静岡市葵区)▽工芸部 佐々木泰男(富士宮市)高安朱麿子(磐田市)鷲巣恭一郎(静岡市葵区)▽写真部 青野真由美(長泉町)
-
大人顔負けばちさばき 御殿場で和太鼓まつり
富士山周辺で活動する子どもの太鼓チームが出演する「こども和太鼓まつり」が3日、御殿場市の市富士山交流センター「富士山樹空の森」で開かれた。 夏の「富士山太鼓まつり」、秋の「和太鼓フェスティバル」と並ぶ三大太鼓まつりの一つ。同市の富岳保育園や瀧西太鼓クラブ、御殿場南中、小山町の大富士公時太鼓保存会など14組によるステージが繰り広げられた。各団体は日々の練習の成果を発揮し、力強いばちさばきを披露。大自然の力を表現した曲などで迫力ある重低音が山々にこだまし、心地よい太鼓のリズムに来場者から大きな拍手が送られた。 一輪車やヒップホップダンスを習う子どもたちも登場し、会場を盛り上げた。
-
新築住宅1棟分のヒノキ柱70本贈呈 御殿場市商工会
御殿場市産の木材「ごてんばっ木」の利用促進と経済活性化を図り、市商工会は新築住宅1棟分のヒノキの角材を贈呈する企画を展開している。24日まで申し込みを受け付ける。 市内に新築住宅を建てる予定者を対象に、3・5寸のヒノキ柱70本を贈る。同会の会員建設業者に建築を依頼し、7月31日までに木材を受け取り工事に着手することが条件。先着10人。 問い合わせは同会建設係<電0550(83)8822>へ。
-
伝統大わらじ製作 ボランティア募集 御殿場市
富士登山の安全などを祈願し、御殿場市で開かれる「御殿場わらじ祭り」に向け、祭りの実行委員会は伝統の大わらじを製作するボランティアを募集している。 作業は同市東山の東山地区コミュニティ供用施設で、11、12、18、19、25日、6月1日の午前9時~正午と午後1~4時に実施する。1日通しの参加者には昼食を支給する。 大わらじは長さ約3メートル、幅約1・2メートルで、毎年手作りする。7月1日の富士山開山式で入魂し、9月のおたき上げまでJR御殿場駅に展示する。 ボランティアの申し込み、問い合わせは同市観光協会内の実行委事務局<電0550(83)4770>へ。
-
映像×運動 親子で挑戦 御殿場でゲームイベント
御殿場市の富士山交流センター「富士山樹空の森」で6日まで、デジタルアクティビティを楽しめる親子向け企画が開かれている。 スクリーンの映像に合わせて体を動かすことで、影の動きなどをセンサーが読み取り、映像に反映される仕組み。足踏みで力士が動く「トントンずもう」、ジャンプしたりしゃがんだりして障害を乗り越えながらアイテムを集めるスクロール型ゲーム、画面上の空手家と戦うスポーツゲームの3種類が用意されている。 30日は親子連れが次々と訪れ、お気に入りのゲームに何度も挑戦してハイスコアを目指した。
-
独自の言葉 魅力そして舌禍 「命の水を守る」「コシヒカリしかない」 川勝平太知事
川勝平太知事は、用意された文章を読み上げずに自分の言葉で語りかけるスタイルを貫いた。力強く発信される言葉は時に県民の心を魅了したが、たびたび舌禍を招いた。「学者知事」らしく和歌や古典をそらんじてみせることも。印象に残る発言を振り返る。 「川勝節」の真骨頂は選挙演説だ。2021年の知事選では「命の水を守る」と声を張り上げ、リニア中央新幹線整備に伴う大井川水問題の重要性を訴えて自民党推薦候補に圧勝した。17年の知事選では当時の静岡市長との関係改善を念頭に「仏の川勝になる」と繰り返した。 一方、21年10月には参院静岡選挙区補欠選挙の応援演説で「あちらはコシヒカリしかない」と発言。御殿場市をや
-
星空の下で映画鑑賞いかが 3日、御殿場・高嶺の森のコテージ
御殿場市上小林の「高嶺の森のコテージ」は5月3日午後7時半から、映画の野外上映会を開く。 伏原健之監督のドキュメンタリー映画「人生フルーツ」(2017年)を上映する。全席自由で、野原に横たわって観賞することもできる。参加費は宿泊客500円、宿泊客以外の大人千円、高校生以下無料。予約や問い合わせは同施設の映画担当<電090(7302)7420>へ。
-
2024年春の叙勲 輝く受章者【静岡県内関係一覧】
政府は2024年春の叙勲受章者を29日付で発表した。静岡県内受章者は次の通り。 ◇…桐花大綬章…◇ 大谷 直人(71)元静岡地裁所長=東京都世田谷区代田 ◇…旭日中綬章…◇ 岡本 護(79)元県議会議員=浜松市中央区幸 西原 茂樹(70)元牧之原市長=牧之原市堀野新田 森 竹治郎(81)元県議会議員=下田市須崎 ◇…瑞宝中綬章…◇ 青島 伸治(81)筑波大学名誉教授=茨城県つくば市上ノ室(本籍静岡県) 大嶽 幸彦(81)上越教育大学名誉教授=新潟県上越市南城町(本籍静岡県) 大谷 栄治(73)東北大学名誉
-
小山町と御殿場市、宿泊施設ラッシュ 外国人客、富裕層取り込みへ官民連携 圧倒的人気「富士山」麓強み
北駿の小山町と御殿場市で、高級ホテルなどの宿泊施設の建設、開業が相次いでいる。日本の象徴として国内外で圧倒的な知名度を誇る富士山の周辺という地域特性を強みに、円安を背景に多く訪日する外国人客や、コロナ禍後の国内富裕層、大都市圏からの観光客の取り込みを狙う。活発な民間観光投資に呼応し、行政も滞在型観光の拡充に力を注ぐ。 富士山北東側の小山町須走地区。登山者らの憩いの場「道の駅すばしり」にほど近い約5万平方メートルの敷地で、2025年開業を目指し、強羅花壇(東京都)のホテル建設が進む。ターゲットは富士山の眺望や登山に加え、両市町域にある19カ所のゴルフ場や国内有数のモータースポーツ施設、アウト
-
失意乗り越え不屈の歩き 競歩・川野(御殿場南高出)パリ五輪内定 混合団体「金」への切り札に
35キロ競歩がパリ五輪種目から消えて1年。決して思い描いた道ではなかったが、川野将虎(旭化成、御殿場南高出)が2度目の五輪にたどり着いた。26日に男女混合団体代表に内定。世界選手権2大会連続メダルの主戦場を奪われた25歳は、転向した20キロでも個人出場を逃した失意を乗り越え、新種目で悲願の金メダルを狙う。 「日本の競歩の歴史は50キロの選手が築いてきた」。50キロが最後に行われた東京五輪で6位入賞し、後継の35キロでも2022年世界選手権で銀メダルを手にした川野は、そんな先達への思いを胸に日本の長距離競歩を支えてきた。だが、昨年4月にパリ五輪で35キロの不実施が決定。「長い距離こそ競歩の魅
-
競歩・川野(御殿場南高出)混合リレーでパリ五輪切符 男子20キロ、池田(浜松日体高出)も正式発表
日本陸連は26日、パリ五輪の競歩日本代表を発表し、男子の川野将虎(25)=旭化成、御殿場南高出=が男女混合リレーで代表に内定した。50キロで6位入賞した東京五輪に続く2大会連続出場。2月の日本選手権20キロ競歩男子で優勝し、同種目で既に代表入りを決めていた池田向希(25)=旭化成、浜松日体高出=とともに大舞台に挑む。 混合リレーは東京五輪まで行われた50キロに替わり新たに採用された。男女各1人の2人チームで、フルマラソンと同じ42・195キロを約10キロずつ交互に歩く。日本は21日の世界競歩チーム選手権で出場2枠を確保していた。 川野は世界選手権の35キロで、2022年「銀」、23年「銅
-
子どもが「放課後児童クラブ」に入れなかった人はどうしているの?【NEXT特捜隊】
小学校の授業が終わった後、親が仕事を終えるまで子どもを預かる「放課後児童クラブ」(学童保育)。読者から寄せられた疑問を調べる静岡新聞社「NEXT特捜隊」に、静岡市清水区の40代女性会社員から「2年生の娘が児童クラブを利用していますが、4年生になると入れなくなると聞き、心配です。入れなかった人はどう乗り切っているのでしょうか」と質問が届いた。ウェブアンケートを実施したところ、入所できなかった時の対応やクラブ運営への要望などが寄せられた。(生活報道部・伊藤さくら) 12~15日に行ったアンケートには、静岡県内を中心に72人が回答した。「放課後児童クラブの入所や継続を希望したにもかかわらず、
-
浜松、御殿場など13区域 「日本版ライドシェア」導入意向
国土交通省は24日、富山、石川、福井、岐阜、静岡の5県・計13区域のタクシー事業者が、一般ドライバーが自家用車を使って有償で乗客を送迎する「日本版ライドシェア」の導入意向を持っていることが新たに分かったと発表した。4月以降、順次サービスを始める予定。これとは別に、長野県軽井沢町では既に運輸支局への申し出があり、週内にも認可を出すという。 政府の規制改革推進会議の作業部会で、23日時点のモニタリング結果を報告。国交省は配車アプリで不足車両が把握できる区域から認可を出しており、今月から東京や神奈川、京都など一部区域で始まっている。 新たに導入の意向が判明したと国交省が発表した13カ所は「富山
-
"逮捕状"画像送り「現金振り込まないと…」 御殿場の男性800万円被害
御殿場市に住む70代のアルバイトの男性が24日、警察官などをかたる男女に現金800万円をだまし取られたと御殿場署に届けた。犯行グループは逮捕状に似た書面の画像を男性に送りつけ、不安をあおったという。 同署によると、男性宅の固定電話や携帯電話に19~23日、総合通信局職員や警察官を名乗る男女から「重大事件にあなた名義の口座と携帯電話が悪用され、共犯者になっている」「指定する口座に現金を振り込まないと、逮捕することになる」などと電話があった。さらに、男性の名前が手書きされた逮捕状のような書面の画像が送られてきた。男性は23日に市内の金融機関から指定された口座に現金を振り込んだ。 24日に男性
-
御殿場市制70周年 記念実行委初会合 2024年度は30事業実施
2025年2月に市制施行70周年を迎える御殿場市は22日、記念事業実行委員会の初会合を市役所で開いた。本年度は新規、継続を合わせて約30の記念事業を実施する方針を決めた。 第一歩として11日に開催した大相撲の春巡業御殿場場所は約3200人の来場があった。計画では25年3月に記念式典を開くほか、若者の参画を意識して「東京ガールズコレクション」とコラボした企画を展開する。24年10月に予定する「ごてんばの日」のイベントをはじめ、継続事業にも市制70周年の冠を付ける。市内財産区の設立70周年と連動した事業も検討する。 実行委員長の勝又正美市長は「市民や市ゆかりの人と祝い、今後の発展につなげる」
-
静岡県人口 353万3214人 4月1日推計 大幅な社会減
静岡県がこのほど公表した4月1日現在の推計人口は353万3214人で、前月より8737人減少した。推計人口の減少は22カ月連続。年度替わりで大幅な社会減が影響したとみられる。 転入数から転出数を引いた社会動態は5862人減(転入2万2178人、転出2万8040人)。前年同期に比べて転入数、転出数ともに減少したが、特に転入数が2千人余り少なく社会減の幅が拡大した。社会減は6カ月ぶり。 出生数から死亡数を引いた自然動態は2875人減(出生1412人、死亡4287人)だった。 市町別でみると、人口が増加した市町はなく、全35市町で減少した。減少数が多かったのは、浜松市が1408人、静岡市99
-
「修善寺時之栖」誕生 「伊豆温泉村」を改装 サウナや古民家ヴィラ新設
伊豆市の複合施設「伊豆温泉村」が23日までに「修善寺時之栖」に名称変更し、リニューアルオープンした。地元住民に親しまれている温泉「百笑の湯」に加え、アウトドアサウナや古民家を改修した宿泊施設などを新設した。楽しみ方が選べる複合リゾート施設と位置付けて外国人を含む観光客を呼び込む。 運営する時之栖(御殿場市)の庄司政史社長は御殿場高原時之栖(同市)に次ぐ集客規模の施設にしたい考え。観光拠点として地域活性化の一助になるよう願って新名称を決めた。隣接する大仁金山跡は現在、利用していないが「将来的には遊べる場所にしたい」と構想を語る。 アウトドアサウナ「クルタ」は、まきストーブや電気ストーブを備
-
スポーツで御殿場を巡って 推進協が冊子配布
スポーツタウン御殿場推進協議会はこのほど、スポーツ観光促進や市民の健康増進を図り、市内のランニングやウオーキング、サイクリングの関連施設やコースをPRする冊子「スポットごてんば」を製作した。 御殿場地区広場(パレットごてんば)、友愛パーク原里など富士山の眺望を楽しみながら汗を流せる運動施設10カ所を掲載した。各施設の周回コースの長さや勾配、地面の素材なども載せ、体調や練習内容に合わせた施設を選択できるよう配慮した。サイクリングは富士山1周を含む6コースを地図付きで勧めている。スポーツと親和性の高い温泉施設も、景色や施設内の写真付きで10カ所を紹介している。冊子は1万部を作成し、市内の観光案内
-
安全運転管理推進へ事業所指定 御殿場署と地区安管協
御殿場署と御殿場地区安全運転管理協会は23日、御殿場市の自動車部品製造「住電装プラテック」(山本祐司社長)を安全運転管理推進事業所に指定した。任期は1年間。 同署で行われた交付式で山田祐三署長と長田忠臣会長が、同社の安全運転管理者の土屋正紀さんに指定証などを手渡した。同社は従業員703人で営業車両13台、通勤車両約630台と多くの車を利用している。運転前や帰社後のアルコールチェックの義務化、連休前の交通教育など職員の交通安全意識の向上に努めている。土屋さんは「地域の模範になれるように、一人一人が安全運転を心がけて事故防止につなげるよう職員に呼びかけたい」と話した。
-
記者コラム「清流」 静岡のための議論を
川勝平太知事が御殿場市をやゆしたとされる「コシヒカリ発言」が騒動になった当時、同市で市民の声を聞いた。発言への批判は当然聞かれたが、発言に絡んで知事を批判する勢力への苦言も多かった。「政争の具にするな」「あなたたちは御殿場のために何をしてくれたのか」と。 新規採用職員に向けた訓示での職業差別と受け取れる知事の発言に対し、静岡県外からも批判の声が上がる。インターネット上では発言に絡めて静岡県や県の施策への批判も散見される。発言内容への非難はやむを得ないが、騒動に乗じて静岡を陥れ、県が関わる議論を優位に進める姿勢は感心できない。 川勝氏を県政トップの座に押し上げたのは県民だということを肝に銘
-
「ダイヤモンド富士」観賞お勧めスポットは 御殿場市がガイドマップ作製
富士山の山頂部分に太陽が沈む「ダイヤモンド富士」が御殿場市で4~8月に楽しめる。同市は天体観望愛好家らでつくる「御殿場星の会」と協力して22日までに、お勧めのスポットと各地点で観賞できる日時を紹介するガイドマップを作製した。 ガイドマップには、標高千メートルから夕焼けに染まる市街地とダイヤモンド富士を眺めることができる乙女峠や、電車との共演が期待できるパレット御殿場など14スポットを掲載した。春から梅雨入り前までが観賞に最も適しているといい、市の担当者は「2分間程度の幻想的で神秘的な光景。心に残してほしい」と話す。 直近では24日午後5時35分ごろ、同市中丸の市・小山町広域行政組合衛生セ
-
女性2人のレーシングチーム始動 御殿場出身ドライバー川合さん総監督 アニメともコラボ
御殿場市出身のレーシングドライバー川合孝汰さん(29)が総監督を務める女性2人のレーシングチーム「ハイスピード エトワール レーシング」が今春、発足した。昨年「スーパーGT GT300」や「スーパー耐久ST-Z」でシリーズチャンピオンを獲得するなどトップ選手として活躍する川合さん。今季は監督業との“二刀流”への挑戦となり、「決して簡単ではないが、モータースポーツ界を盛り上げるために頑張りたい」と意気込む。 同チームは、都内で医療や健康関連事業を展開する企業が母体の「プラチナムファクトリー」が設立した。4月からテレビ放映が始まった女性レーシングドライバーが主人公のアニ
-
帯状疱疹ワクチン一部助成 御殿場市、50歳以上対象
御殿場市は22日までに、帯状疱疹(ほうしん)ワクチン接種を希望する50歳以上の市民に対し、費用の一部を助成すると発表した。 助成は1回限りで、助成額は1回接種の生ワクチンが4千円、2回接種の不活性化ワクチンが各1万円。事前申請が必要で、市保健センターの窓口か予約専用ダイヤル<電080(6653)7859>、電子申請のいずれかの方法で申し込む。 帯状疱疹は加齢や疲労、ストレスなど体の免疫力が低下した際に発症し、水ぶくれを伴う発疹が帯状に現れる。50歳以上で発症率が高まり、そのうち約2割は帯状疱疹後神経痛と呼ばれる長い痛みが続くことがある。
-
かやぶき職人の技法解説 裾野の旧植松家、修復機にワークショップ
裾野市は20日、かやぶき屋根をテーマにしたワークショップを中央公園で開いた。園内にある国指定重要文化財の旧植松家住宅の修復工事に合わせ、請け負っているかやぶき屋根職人の峯正也さん(44)=御殿場市=が日本の伝統文化について解説した。 峯さんはかやの種類や代表的なススキの生態などを紹介。「東の富士、西の阿蘇が日本の二大かや場と呼ばれ、世界遺産の白川郷でも富士山麓のススキが多く利用されている」と話し、実演を交えながら修復道具の使い方を説明した。 市民や近隣自治体の職員ら約20人が参加。竹を割ったりかやを切ったりする作業を体験し、江戸時代中期の代表的な平地農家である旧植松家住宅のかやぶき屋根を
-
空手や自転車でパリ五輪機運醸成 御殿場の推進協が総会
スポーツを核としたまちづくりを図る御殿場市の官民組織「スポーツタウン御殿場推進協議会」はこのほど、2024年度総会を市役所で開き、空手や自転車の大型イベントを含む本年度事業計画を決めた。 12月に3年連続となる高校年代の空手大会「空手道マウントフジジュニアチャンピオンシップ」を開く。「空手のまち」の周知に加え、イタリア代表との国際交流を継続する。自転車部門では、富士山1周サイクリングなどの企画の拠点として通年の誘客を図る。トップアスリートとの交流会やパラスポーツ体験会なども予定し、裾野を広げる。 7~8月のパリ五輪・パラリンピックでは競歩、サッカー、パラ馬術などで同市ゆかりのアスリートが出場
-
交差点事故防止へ 御殿場市対策委が事業計画案承認 横断時発生率、県平均の3倍受け注力
御殿場市交通安全対策委員会は17日、本年度総会を市内で開いた。市内では昨年、横断中の歩行者事故の割合が県平均の約3倍となったことから、交差点関連事故防止を重視した2024年度事業計画案を承認した。 23年に市内で発生した人身交通事故は353件(前年比46件増)、負傷者459人(同74人増)、死者2人(同1人増)。近年の交通事故の減少傾向から一転、増加した。 歩行者事故は43件(同13件増)。特に交差点で発生割合が高く、啓発活動での呼びかけの重点とすることを確認した。顧問の山田祐三御殿場署長は「今年1月から3月の事故件数は前年比で減っている」と述べ、引き続きの協力を求めた。 新任委員への
-
モルック、36チームが熱戦 御殿場でふれあい大会
御殿場市はこのほど、第2回ふれあいモルック大会を同市上小林の高根西ふれあい広場で開いた。 モルックは木製の棒を投げて点数の書かれたピンを倒し、50点ちょうどを目指す競技。市内の36チーム81人が参加し、6ブロックで総当たり戦を繰り広げた。 参加者最高齢の斉藤哲雄さん(95)は、モルック歴約1年。「市内で人気が高まっていて、気持ちよく体を動かせる」と楽しんだ。 高根地区では「高根をモルックの聖地に」を合言葉に住民チームや市が積極的に競技を盛り上げ、全国レベルの大会も開いている。
-
社説(4月19日)災害用トイレ車両 県内市町に配備促進を
能登半島地震で被災した石川県の奥能登地域で、富士市と西伊豆町が導入した「トイレトレーラー」など、全国の自治体が派遣した災害用トイレ車両が活動している。被災地での悲惨なトイレ事情は詳しく伝えられることはあまりないが、深刻な問題だ。 地震発生から3カ月以上を経ても上下水道が復旧していない被災地が多い。排せつが不自由だと日常生活に支障があるだけでなく、健康にも影響する。災害関連死を防止する意味でも被災者の排せつ支援は極めて重要だ。 災害用トイレ車両にはトラックや商用車を改造した自走式の「トイレカー」もある。大規模災害が頻発して関連死の防止が重視される中、全国でトイレ車両を整備する自治体が増えて
-
静岡県内3施設で学級閉鎖 インフルエンザ
静岡県は18日、県内の小学校、幼稚園3施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計18人確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設10人、清水町1施設5人、御殿場市1施設3人
-
抜き打ち大地震訓練 御殿場市、初動対応など確認
御殿場市は18日、大規模地震の発生を想定した職員動員訓練を市役所で実施した。新年度に入り、危機管理体制の早期確立が目的。抜き打ち形式の訓練で緊急時の初動対応を確認した。 紀伊半島沖を震源とするマグニチュード(M)8の大規模地震が発生し、市内で震度6弱を観測した-との想定。午前7時に同報無線やメール、電話で連絡を受けた職員は市役所東館や各地の支所などに集まり、災害対策本部の会議に臨んだ。参集率は通知から1時間以内で58・7%を目標としていて、今回は達成できたという。勝又正美市長は「迅速な災害対策本部の設置が最重要で、訓練の積み重ねが大切」と強調した。 能登半島地震の教訓などに理解を深める職
-
富士山の安全ガイドに理解 御殿場・国立中央青少年交流の家など
富士山須走口の大自然ガイド集団「やまぼうし」と御殿場市の国立中央青少年交流の家はこのほど、富士山の歴史や安全なガイドなどについて理解を深める合同研修会を同施設で開いた。 多くの青少年らを富士山に案内する両団体が、歴史や安全登山の共通認識を持って活動に取り組もうと実施した。県警山岳救助隊員を招いた講習では、クライミングロープや登山用のリュックサックを用いた背負い搬送を実践。なるべく腰より高い位置で背負うことで、搬送者がつえをつきやすいなどの利点があることなどを学んだ。 県富士山世界遺産センターの大高康正教授は富士山の信仰の歴史や普遍的な価値などに関して講演し、小山町職員は富士山における自然
-
全国大会での好成績報告 御殿場西高空手道部 市長表敬、夏へ抱負
3月に広島県で開かれた全国高校空手道選抜大会で優秀な成績を収めた御殿場西高空手道部の生徒らがこのほど、御殿場市役所に勝又正美市長を訪ね、結果を報告した。 個人種目では、女子主将の成沢美咲さん(3年)が組手66キロ以下級で優勝したほか、男子組手76キロ以下級の三浦拓己さん(同)、女子組手59キロ以下級の岡田颯さん(同)、同66キロ超級の山中心愛さん(2年)が3位に輝いた。団体種目は男子形、女子組手でそれぞれ3位入賞となった。 訪問した生徒11人は、夏のインターハイに向けた意気込みなどを勝又市長に伝えた。成沢さんは「応援の力で優勝できた。自分も人を勇気づけられる人間になりたい。夏は団体組手で
-
静新地域貢献顕彰 たんぽぽ賞 新聞 安心 学びお届け
静岡新聞社と静岡新聞取扱販売店の店主で組織する静新会は、新聞販売店スタッフの地域貢献を顕彰する「たんぽぽ賞」の受賞者を決めた。人命救助、高齢者保護をはじめ、環境美化緑化、ボランティアなど、地域に貢献した活動から選んだ。「たんぽぽ賞」の表彰は今年で16回目。県内約4800人の新聞販売店スタッフが、大切な新聞を届けながらあなたのまちを見守っている。本年度の受賞事例の一部を紹介する。 動く防犯カメラ 見守る 薮崎新聞店育伸社、いけたに新聞店、藤枝江崎新聞店 藤枝市内の新聞販売店全5社による「新聞販売店バイク車載カメラ見守り」=新聞販売店の地域活動をたたえる2023年度「地域貢献大賞」(日本新聞
-
御殿場に初支店 三島信金
三島信用金庫(高嶋正芳理事長)は17日、御殿場市川島田に同市初の支店「御殿場支店」を開業し、オープンセレモニーを開いた。 同金庫によると、2021年10月に開設した「御殿場法人オフィス」の店舗形態を支店に昇格させた。新規出店は約10年ぶりで、県内50店舗目という。 2階建てで、延べ床面積は388平方メートル。同所にあった建物をリノベーションした。1階は窓口カウンターをなくして開放感と明るさを確保し、2階はセミナーなどを開催できる広い空間を設けた。 セレモニーで高嶋理事長は「小さな縁を大切に、地域の輪に入れていただき、御殿場らしい人づくりやまちづくりに貢献させていただきたい」と述べた。
-
4施設学級閉鎖 静岡県内インフルエンザ
静岡県は16日、県内の高校、小中学校4施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計38人確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 下田市1施設14人、御殿場市1施設9人、掛川市1施設7人、袋井市1施設8人
-
自衛隊指導で行進の動きチェック 伊東市消防団が訓練礼式研修
伊東市消防団(斎藤一彦団長)は14日、自衛隊員を迎えた訓練礼式研修会を伊東小で開いた。各分団や団本部の約190人が参加し、新年度のスタート時期に動作の習熟を図った。 陸上自衛隊板妻駐屯地(御殿場市)の隊員が指導し、団員が分列行進の際の動きを確認した。敬礼などの基本の所作も学んだ。ラッパの演奏に合わせて全体で行進を行い、研修を締めくくった。
-
静岡県内2校 学級閉鎖 インフルエンザ
静岡県は12日、県内の高校、小学校計2施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計26人確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 御殿場市1施設15人、富士市1施設11人
-
104訓練の米海兵隊 5月、キャンプ富士入り 防衛省
防衛省南関東防衛局は12日、在沖縄海兵隊が5月に陸上自衛隊北富士演習場(山梨県)で実施する「沖縄県道104号線越え155ミリ榴弾砲実弾射撃訓練の分散・実施」(104移転訓練)の前後に、御殿場市のキャンプ富士に滞在する計画を明らかにした。 同市で開かれた東富士演習場使用協定運用委員会で、同局が説明した。訓練部隊は第12海兵沿岸連隊第3大隊。人員約300人、車両約80両、砲数5門。5月上旬にキャンプ富士に入り、同演習場で15日から24日のうち8日間、訓練を行う。終了後にキャンプ富士に戻り、6月上旬に沖縄県に向けて出立する予定。 昨年11月に鹿児島県・屋久島沖で起きたオスプレイ墜落事故に関する
-
川村さん、園田君 優秀賞 御殿場 交通安全スローガン表彰
御殿場市交通安全対策委員会は11日、市交通安全スローガンコンクールの入選者の表彰式を市役所で開いた。一般の部で川村まゆみさん(同市新橋)、小学生の部で園田翔理君(御殿場小6)の作品を優秀賞に選んだ。 一般の部に265点、小学生の部に1045点の応募があった。川村さんの作品は「運転であなたの優しさ見られます」、園田君の標語は「止まるだろう行けるだろうは事故のもと」。入選者は田代明人副市長から表彰状を受け取った。 同委員会は15日までの春の全国交通安全運動に伴い、市内で啓発活動を展開している。御殿場東小ではこのほど、勝又正美市長と御殿場署の山田祐三署長らが新入生に横断歩道の正しい渡り方などを指導
-
熱海富士、翠富士が御殿場に! 32年ぶりの大相撲春巡業に3000人喝采
御殿場市制70周年を記念した大相撲の春巡業御殿場場所が11日、同市体育館で開かれた。幕内の熱海富士(熱海市出身)、翠富士(焼津市出身)ら本県出身力士を含む111人が参加し、熱のこもった取組や稽古を披露した。御殿場場所の開催は32年5カ月ぶり。 露払いに翠富士、太刀持ちに熱海富士を従えた横綱照ノ富士の土俵入りや、春場所で優勝争いを引っ張った大の里らの迫力ある取組に、県内外から詰めかけた約3200人が拍手を送った。朗々とした相撲甚句や相撲の禁じ手をコミカルに紹介する「初っ切り」、力士への公開質問コーナーなど、巡業ならではの催しが会場を盛り上げた。 小山・御殿場相撲連盟の中高生力士とのぶつかり
-
⛳日欧のトップ選手対決 男子ゴルフ、御殿場で25~28日
男子ゴルフのDPワールドツアー(欧州ツアー)と日本ゴルフツアー機構(JGTO)が共催し、国際スポーツ振興協会(ISPS)が特別協賛する「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」(静岡新聞社・静岡放送後援)が25~28日、御殿場市の太平洋クラブ御殿場コースで開かれる。 JGTOの新井直之副会長、ISPSの半田晴久会長らが出席した記者会見が9日、都内で行われ、ISPS所属の桂川有人選手は「日本ツアーのレベルの高さを欧州選手らに見せたい」と意気込みを語った。 同大会には米PGAツアーを制したマチュー・パボン選手(フランス)、昨年の国内ツアー賞金王中島啓太選手ら日欧のトップ
-
御殿場の駐車場で乗用車から出火
9日午後9時55分ごろ、御殿場市二枚橋の駐車場に止められていた乗用車から出火し、車体の一部を焼いた。けが人はいなかった。御殿場署によると、車体の右前方のライト付近から火が出たとみられる。同署などが出火原因を調べている。
-
全区画から富士山眺望 乙女森林公園第2(御殿場市)【キャンプ場めぐり】
御殿場市街地から箱根方面へ向かう、標高約600メートルの高台に位置する乙女森林公園第2キャンプ場。森に囲まれた約4万平方メートルの敷地にオートキャンプサイトやコテージが点在している。サイトはすべてAC電源と流し場付きで、快適に滞在できる。 一番の魅力となっているのは眺望の良さ。全ての区画から富士山の姿を望めるほか、日が暮れると眼下に御殿場市街地の夜景が広がる。「四季折々に変化する富士山の姿を見に来てほしい」とキャンプ場スタッフの船本一也さん。梅や紅葉など木々の彩りもキャンプに花を添える。 敷地内にはハイカーに人気の金時山方面へ続く遊歩道があり、登山の拠点として利用する人も多いという。近く
-
御殿場特別支援学校高等部 新たな分校、小山高に設置 1年生15人が入学
静岡県立御殿場特別支援学校高等部の新しい分校が9日、小山町の県立小山高に設置され、同校で開校・入学式が開かれた。知的障害のある15人が最初の1年生として入学した。支援学校の狭隘(きょうあい)化解消や共生教育の推進を図る。 御殿場特別支援学校小山分校の設備として、空き教室を改修した1~3年生の各教室や作業室2室が設けられた。生徒たちは作業学習を中心とした職業教育などを受け、将来の社会的な自立と地域への主体的な参画を目指す。岩田浩太朗さん(15)は「今まで1人だけの学級だった。仲間と協力して何かをするのが夢だった」と喜びを口にし、「みんなで意見を出し合い、話し合って目標に向かって前進していきた
-
SDGs推進へ交流サイト 御殿場のクラブが新設 個人にも参画の輪広める
御殿場市の官民組織「御殿場SDGsクラブ」はこのほど、SDGsを意識しながら地域課題の解決に向けて尽力する団体、個人の連携や活動発信を促す交流サイトを立ち上げた。4月から一般登録の受け付けを始め、参画の輪を広げる。 同クラブは同市で活動を展開する企業や団体など約190会員で構成する。同市は2022年5月にSDGs未来都市に選定されていて、交流サイトにより情報の集約や発信力を強化して取り組みを加速させる。 サイト上では、会員がSDGs達成に向けた活動を紹介する。「放置竹林の問題解決に向けた高校生の取り組み」「寄付型自動販売機の設置」「小学校へ水素の出前教室」など内容は多彩で、実現したい社会
-
自衛官への第一歩踏み出す 御殿場・板妻駐屯地で候補生85人入隊
御殿場市の陸上自衛隊板妻駐屯地で6日、2024年度の自衛官候補生の入隊式が開かれた。85人が自衛官への一歩を踏み出した。 代表の曽根敬次郎さん(22)の発声に続き、「憲法および法令を順守し心身を鍛え、知識を涵養(かんよう)する」などと声をそろえた。候補生たちは約3カ月間の基礎教育を受けた後に自衛官に任官される。 第34普通科連隊長兼板妻駐屯地司令の兜智之1等陸佐は「自衛隊の仕事は決して容易なものでも、華やかなものでもない。3カ月後の修了式で家族に成長した姿を見せられるよう、仲間を大切にして頑張ってもらいたい」と呼びかけた。
-
ゴルフの宮本勝昌プロ「幸せ」 御殿場市長にシニア賞金王を報告
ゴルフの2023PGAシニアツアーで賞金王に輝いた静岡県御殿場市在住の宮本勝昌プロ(51)がこのほど、市役所に勝又正美市長を訪ね、結果を報告した。 宮本プロは同ツアーで年間獲得賞金計5000万円超を達成した。24年シーズンはレギュラーツアー65位以内の賞金シード復活やシニアツアー出場試合での優勝、米国シニアツアーの来季出場権の獲得などを目標に、国内外の25試合に出場予定という。「50歳を過ぎて新しい目標に挑戦できることは幸せ。ゴルフを通じて社会貢献していきたい」と精力的な活動を宣言した。 宮本プロは市観光親善大使なども務めている。勝又市長は「スポーツタウン御殿場を推進する市にとっても誇ら
-
樹齢140年超 しだれ桜見頃 御殿場 手芸品と飲食の祭典
御殿場市の秩父宮記念公園で6日、手芸品や飲食を楽しむ祭典「春のMIYAteiFEStival(ミヤテイフェスティバル)2024」(同園主催)が始まった。7日まで。 初日は市内のクラフト作家らが手がけたオリジナルのバッグや小物入れ、革製品を販売する店や地元の名物である「みくりやそば」をはじめとした飲食の店が並んだ。同園のシンボルで樹齢140年を超えるしだれ桜が見頃を迎え、来場者は出店でお気に入りの品を探しながらゆったりと花見を満喫した。 7日は雑貨や飲食、ワークショップの出店のほか、ダンスや演奏、居合道演武などのパフォーマンスが予定されている。
-
「院内ツアー」で学ぶ医療の役割 御殿場南高と地元病院が連携 人材育成へ特別サークル
御殿場市の御殿場南高はこのほど、同市のフジ虎ノ門整形外科病院(土田隼太郎院長)と連携し、医療職を志す生徒が役割や地域との関わりを学ぶ特別サークルを立ち上げた。早速1、2年生21人が同院で体験ツアーに臨んだ。 看護師、理学療法士など目指す分野別に4班に分かれ、実習を交えながら院内を見学した。診療放射線技師と臨床工学技士の班は磁気共鳴画像(MRI)やコンピューター断層撮影(CT)、エックス線装置の仕組みや用途について説明を受けた。 高校で学ぶ理系分野の知識が医療現場で働く上の基礎になっていることを知った1年の加藤大暉さん(16)は「病気の早期発見や適切な治療に携わるため、今からしっかり勉強し
-
岩手、宮城、福島3県で震度4 静岡県内でも震度2 4日午後0時16分ごろ
4日午後0時16分ごろ、岩手、宮城、福島の3県で震度4の地震があった。気象庁によると、震源地は福島県沖で、震源の深さは約40キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6・0と推定される。津波の心配はない。 静岡県内各地の震度は次の通り。 震度2=富士市、御殿場市▽震度1=沼津市、富士宮市、熱海市、伊豆の国市、静岡市清水区、菊川市、清水町、小山町、東伊豆町、河津町、松崎町、西伊豆町
-
交通安全指導員 焼津で初任研修 本年度採用10人
静岡県交通安全協会は4日、交通安全指導員の初任研修開講式を焼津市の県立焼津青少年の家で開いた。本年度採用の10人が25日まで、施設で共同生活を送りながら交通法規などを学ぶ。 代表して小見山愛さん(23)=御殿場市=が同協会の大村和寿総務部長から採用辞令を受けた。小見山さんは「職責を深く自覚し、県民の奉仕者として誠実に職務を執行する」と宣誓した。10人は街頭指導要領や交通安全広報要領などの習熟に努め、研修修了後は県内各署にある同協会の地区支部に配置される。
-
看護師の道へ第一歩 専門学校で入学式 御殿場
御殿場市川島田の御殿場看護学校は4日、入学式を同市の市民会館で開いた。24人が晴れやかな表情で出席し、看護師の夢に向かって第一歩を踏み出した。 3年間のカリキュラムで看護師資格の取得を目指す。入学生代表の井村有惟さんは「患者の声を聞き、少しでも不安や悩みを減らせる看護師になりたい」と誓った。斎藤昌一学校長は式辞で「この人と一緒に生きて良かったと思ってもらえる看護師になってほしい」と呼びかけた。
-
水田の畦 草刈り省力化 芝草で雑草抑制 効果確認、普及へ 北駿の農業「維持一助に」 県東部農林事務所
静岡県東部農林事務所は、北駿地域に広がる水田の畦(あぜ)の管理を省力化する手法の効果を確認した。雑草の発生を抑制する芝草を植え、草刈り作業の負担を軽減。2024年度から普及に努める。同地域は「御殿場コシヒカリ」で知られる県内有数の米産地。農家の高齢化や担い手不足が深刻化する中、担当者は「おいしい米を長く作り続けてほしい」と期待する。 御殿場市と小山町、JAふじ伊豆と連携し、20年度から両市町の水田で試験を実施した。他感作用により雑草の発生を抑える芝草「センチピードグラス」を畦に植えた結果、草刈りの回数や1回当たりの所要時間が減った。 事務所は将来的に草刈りの回数が年間5回から2回に減り、10
-
不登校児、生徒 通える場に 御殿場市教育支援センター開所
御殿場市は3日、同市板妻の旧原里西幼稚園の土地建物を活用して整備した「市教育支援センター」の開所式を同所で開いた。不登校の児童生徒が安心して通える場を整え、社会的な自立ができるよう支える。 市学校教育課が直営し、元教員や教育相談員ら職員6人が携わる。学習室や活動室、二つの相談室、多目的ホールを設けた。月~金曜の午前9時半~午後2時半、個々の児童生徒に合わせ、個別学習や軽スポーツ、体験活動を実施する。 市によると、2023年度の年間30日以上の不登校による欠席者は過去最多の250人超とみられる。勝又正美市長は「個性や社会性の伸長に寄与し、社会的自立につながっていくと期待している」と述べた。
-
「更生戦車」 7日に見学会 御殿場 実演走行、エンジン展示も 防衛技術博物館を創る会
御殿場市のNPO法人防衛技術博物館を創る会は7日、旧日本陸軍の戦車を戦後復興用に改造したブルドーザーの見学会を同市のカマド自動車本社で開く。 九五式軽戦車をブルドーザー型に改造した「更生戦車」と呼ばれる車両で、他に現存が確認されていない貴重な1台。北海道在住の所有者が亡くなり、親族の意向もあって同NPOの小林雅彦代表理事が譲り受けた。2023年9月に同市に移し、現在は車両修復に向けクラウドファンディングを実施している。 会場では車両の実演走行や九州大から寄贈された九五式軽戦車用のエンジンの展示を行う。公共交通機関の利用を呼びかけている。 問い合わせは小林代表理事<電090(7606)4576
-
Gコインの専用ページ開設 御殿場市 11日から還元祭
御殿場市はこのほど、デジタル地域通貨「富士山Gコイン」の情報を紹介する専用ホームページとSNSを開設した。Gコインを活用した民間事業者の企画なども同ページで発信する。 市内の取り扱い加盟店の一覧やGコインに関するイベント、お得情報などを確認できるほか、公式フェイスブックやユーチューブチャンネルに移動することができる。公式インスタグラムも立ち上げ、民間事業者らがハッシュタグ(検索目印)「#fujisangcoin」で投稿した企画を専用ページにも掲載し、取り組みを周知する。 市は11日から5月15日まで、Gコインで支払った10%分のポイントが決済完了時に付与される還元祭を行う。上限は2000ポイ
-
社説(4月3日)川勝知事突然辞意 無責任のそしり免れず
静岡県民の負託の重さを理解しているとは、到底思えない引き際だ。2009年の初当選以来、約15年にわたって県政のかじ取りをしてきた川勝平太知事が2日、「6月の議会(県議会6月定例会)をもって職を辞そうと思っている」と突然の辞意表明をした。4期目の任期を約1年残しての辞職となる。 突然の辞意表明は、1日の新規採用職員への訓示で職業差別と受け取れる発言をしたことを巡り報道陣の取材を受ける中でだった。ところが、県政に多大な影響を及ぼす判断であるにもかかわらず、理由を説明せずに取材対応を打ち切った。あり得ない。24年度予算が成立しているとはいえ、新年度を円滑にスタートさせなければならない重要な時期だ
-
【識者評論】静岡県内の新しい分断招く/白鳥浩法政大大学院教授(現代政治分析)【川勝知事辞職表明】
エープリルフールにしては1日遅く、また場をわきまえない発言である。2009年の川勝県政の誕生以前から四半世紀以上にわたり、県政を見続けてきた筆者としては、今回の川勝氏の発言はあまりに突然であり、「虚を突かれた」というのが正直なところである。 前回21年の知事選での圧倒的勝利以来、その3カ月後に行われた参院静岡選挙区補欠選挙の最中の御殿場市を揶揄(やゆ)する「コシヒカリ」発言に始まり、浜松市より磐田市は文化が高いと浜松市を揶揄したともとれる発言があったことは記憶に新しい。こうした発言は「県内の分断」を招くものであった。 そして今回は直接的に、この発言である。本来であれば、県庁新入職員の晴れ
-
水彩連盟展の入選者ら決定 都内、3日から展示
水彩連盟はこのほど、3~15日に東京・国立新美術館で開催する第83回水彩連盟展の入選者、受賞者などを決めた。静岡県内からは湯山千鶴さん(小山町)と渡辺甫三子さん(御殿場市)が入選したほか、釼持いつ子さん(静岡市)が荒谷直之介賞を受賞した。会員推挙に丸山みよ子さん(静岡市)が選ばれた。
-
空手世界大会 5位入賞報告 御殿場西高出身の岡崎選手 市応援アスリートに認定
御殿場市の御殿場西高空手道部OGで国内外の大会で実績を残している岡崎愛佳選手(22)が、2023年10月にハンガリーで開かれた世界空手道選手権大会で5位入賞を果たした。このほど市役所に勝又正美市長を訪問し、市応援アスリートの認定を受けた。 岡崎選手は女子個人組手50キロ未満級に出場。世界ランク1位、3位の選手との試合では一時リードを奪ったが、どちらも惜しくも逆転負けした。「トップレベルの選手と戦い、自分の力は出し切れた。よい経験になった」と前を向いた。 岡崎選手は3月に近畿大を卒業し、4月から県内企業に就職。24年全日本強化指定選手に選ばれていて、御殿場西高を活動拠点の一つとし、生徒の手本と
-
御殿場市印野地区で探検!霊峰の“胎内” 御胎内清宏園、噴火が生んだ神秘の洞窟【わたしの街から】
雄大な富士山の麓に位置する御殿場市印野地区。過去の噴火の影響が色濃く残る溶岩地帯の変化に富んだ地形と富士山麓の豊かな自然が調和する。富士山学習の絶好の場である地区の魅力を一度に感じることができるのが、国指定天然記念物の洞窟「印野の溶岩隧道[ずいどう]」がある富士山御胎内清宏園だ。洞窟は「御胎内」との通称で親しまれ、子宝のパワースポットとしても人気が高い。 御胎内の呼称は「U」の字形の洞窟の形と溶岩が冷え固まった岩肌の様子が、人間の体内に似ていることに由来する。洞窟内に胎内神社の前殿、本殿、奥殿に当たる石祠[せきし]があり、祭神として富士山の守り神で安産、子宝の神でもある木花開耶姫命[このは
-
裾野市副市長、32歳の堀越氏 御殿場、伊豆の国も新たに就任
裾野、御殿場、伊豆の国市で1日、副市長の就任式が開かれた。任期は4年。地域活性化に向け、各市の新しい副市長は補佐役としての決意を新たにした。 空席だった裾野市の2人目の副市長には国土交通省官僚の堀越崇志氏(32)が就き、正副市長は3人とも20~30代になった。 市は社会基盤整備や観光誘客を強化する方針。同省不動産・建設経済局建設市場整備課長補佐などを歴任した堀越氏は「これまでの経験を踏まえ、より良いまちづくりに取り組む」と口元を引き締めた。 御殿場市は約2年半ぶりに副市長2人体制に戻した。田代明人氏(62)は市職員として長年の経験を持ち、良知淳子氏(53)が県職員の経歴を生かし、初の女
-
御殿場のこども園 インフルエンザで学年閉鎖
静岡県は1日、御殿場市のこども園1施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が4人確認され、学年閉鎖を行ったと発表した。
-
災害時の応急物資迅速供給 防災力強化へ初協定 ドラッグストア協会静岡県支部と御殿場市
御殿場市と一般社団法人日本チェーンドラッグストア協会静岡県支部はこのほど、災害時の応急物資の供給に関する協定を締結した。県内自治体と同支部の協定は初。災害時に不足する一般用医薬品や食料、飲料水などの生活必需品の迅速な供給につなげ、防災力を高める。 同協会は、全国のドラッグストアや小売業など計377社(2023年6月現在)を会員とする。県支部の会員は14社で、県内574店舗を展開。同市では6社の18店舗がある。協定により、災害時に市から応急物資の調達、供給の要請を受けた同支部が、数量や運搬方法などを協議し、県内や全国に広がるネットワークを生かして物資を運搬し引き渡す。 勝又正美市長は、能登
-
2教育長が就任 熱海市・水野氏 小山町・勝俣氏
熱海市と小山町に1日、新しい教育長が就任し、それぞれ教育行政の推進に向けた抱負を語った。任期はいずれも3年。 熱海市では、元市教育委員の水野秀司氏(61)が教育長に就いた。熱海青年会議所理事長などの経歴も生かし「地域社会の力を取り入れ、健やかな子どもを育てたい」と力を込めた。 小山町の教育長に就任したのは、同町と御殿場市の教育委員会や学校長を経験した勝俣純氏(60)。子育て支援拡充に向けて「町の課題や未来を考え、教育を盛り上げる」と述べた。
-
「御東原循環線」が完成 愛称「ごとうばらさくらロード」に 御殿場
御殿場市は31日、東山・二の岡地区で改築工事を進めていた都市計画道路「御東原循環線」の工事完了を祝う式典を、同市の東山地区コミュニティ供用施設で開いた。桜並木が美しい同線の一部区間の愛称を「ごとうばらさくらロード」に決定したことも発表した。 同線は北久原から川島田を結ぶ全長約8・5キロで、今回整備したのは湖水前交差点から山之神社付近までの約1・7キロ。沿線に秩父宮記念公園や東山旧岸邸、とらや工房などがあり、市内の観光や歴史文化の拠点の一つとなっている。大型商業施設に向かう観光客の利用も多く、拡幅や歩道の設置などを行った。完成済み区間と合わせ、同線の約4・6キロで工事を終えた。 東名高速道
-
春うらら 茶会堪能 御殿場で桜まつり
御殿場市の春の風物詩「第22回御殿場桜まつり」(実行委員会主催)が30日、御殿場市内の桜の名所4カ所で始まった。まだつぼみの状態だが、初日から春の陽気に誘われた観光客らが訪れ、茶会などのイベントを楽しんだ。 メイン会場の秩父宮記念公園では園内の花々などを解説するミニツアーや着物体験、さくら茶会、箏(こと)の演奏など多彩な企画が繰り広げられた。公園前の御東原循環線の1キロ以上にわたる桜並木では、沿道に飲食などの出店も並ぶ。 実行委は今シーズンの桜の開花期間中に同園などで撮影した写真コンテストも催す。写真で応募するか、インスタグラムでハッシュタグ(検索目印)「#2024御殿場桜まつり写真コンテス
-
イベントで活動PR 自衛隊静岡地方協力本部
自衛隊静岡地方協力本部(本部長・田代裕久1等陸佐)はこのほど、富士山樹空の森(御殿場市)で開催された第4回富士山樹空の森まつりで広報活動を行った。これは、富士山の日に開催されているもので、87式偵察警戒車・小型トラック・救急車の展示や高機動車の体験試乗、止血法・応急担架搬送体験などを行った。静岡地本は広報ブースでオリジナル缶バッジの配布を行い、子どもたちが航空機、艦艇、車両などから好きな柄を選んでいた。 ステージには第34普通科連隊の軽装甲機動戦士「イタヅマン」や、滝ケ原駐屯地の「たきすけ」、樹空の森の「じゅくうちゃん」が登場したほか、富士学校音楽隊と第34普通科連隊らっぱ隊の演奏も行われ
-
御殿場4カ所で桜主役のイベント 30日からまつり
御殿場市内の桜の名所4カ所を会場に30、31の両日、桜まつり(実行委主催)が開かれる。メイン会場となる秩父宮記念公園では29日、公園前を通る御東原循環線の1キロ以上にわたるソメイヨシノの桜並木や園内のシダレザクラのライトアップが始まった。 同園と東山観音堂、富士山樹空の森、御殿場高原時之栖でイベントを繰り広げる。秩父宮記念公園では、ガイドが園周辺の花々の解説や写真映えするスポットの紹介などを行う桜ミニツアーや着物の着付け体験、茶会など盛りだくさん。東山・二の岡路観光協議会によるスタンプラリーも企画される。富士山樹空の森では日没後、夜桜の中を滑空するアトラクション「ジップライン」も催される。
-
電車と衝突、女性死亡 JR御殿場線
28日午後0時45分ごろ、御殿場市大坂のJR御殿場線廠舎(しょうしゃ)踏切で、線路内に女性が立ち入り、下り普通電車と衝突して死亡した。御殿場署によると、女性は40、50代とみられ、身元の確認を急いでいる。JR東海によると、事故の影響で御殿場-沼津間の上下線で一時運転を見合わせた。
-
【静岡県内公示地価・東部】沼津 住宅地売買価格横ばい/熱海 商業地伸び率県内最高
沼津市 住宅地は1・1%下がった。総じて需要が乏しい一方、土地造成費用などが高騰し、売買価格は横ばいで推移している。交通や生活利便性の高い沼津駅周辺は富裕層や高収入世帯の購入意欲が強い。供給は限られ、従来より2割以上高い売買事例もある。市東部は長泉町や三島市の代替地として一定の需要が続く。大岡は10万~12万円で取引される。西部や南部は値頃感から買いが入る。 商業地も1・1%下落した。沼津駅周辺は人通りの少なさが敬遠され店舗用地としての需要は低調だが、賃貸を含む住居用地として求める動きがある。 三島市 市全体で0・2%の上昇。三島駅南口再開発への期待感から駅周辺の住宅地の引き合いは依然
-
盗み、暴行など14人懲戒 陸自富士駐屯地と滝ケ原駐屯地
陸上自衛隊富士駐屯地(小山町)と同滝ケ原駐屯地(御殿場市)は26日、2021~23年の自衛隊員の行為に関し、計14人を免職を含む懲戒処分にしたと発表した。 富士駐屯地は9人を停職3日から同4月とした。富士教導団特科教導隊の40代男性陸曹長と男性2等陸曹(39)、男性3等陸曹(31)、女性陸士長(21)、男性1等陸士(21)は業務中に飲酒。陸曹長は官用車両を不正に運行する指示を部下に出した上、2等陸曹とともに部下に対しわいせつな言動をした。同隊の女性陸士長(22)は2回の不正外出があり、同隊の男性3等陸曹(39)が手助けした。同団本部付隊の男性陸士長(22)は演習場で反抗的な態度をとり、指示
-
北駿3市町と金融機関連携、脱炭素モデルを発表 産業、家庭で排出量削減 御殿場で協力宣言
2050年までに二酸化炭素(CO2)排出実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を宣言している御殿場市、裾野市、小山町と、県内6金融機関が連携した脱炭素の実効的な取り組み「2市1町地域循環共生圏モデル」が26日、発表された。3市町と金融機関代表が御殿場市役所で、産業、家庭両面での脱炭素の加速に向けた協力を宣言した。 静岡銀行、スルガ銀行、静岡中央銀行、沼津信用金庫、JAふじ伊豆、県労働金庫が参加し、関連融資商品の提供や補助金の啓発などを進める。金融機関の算定ツールで排出量の可視化を促進し、行政は排出量データの提供を受けることで効果的な環境施策の検討、実施につなげていく。 ゼロカーボンシティ
-
予算案など可決 御殿場市・小山町広域行政組合議会
御殿場市・小山町広域行政組合議会3月定例会は26日、最終本会議を開き、2024年度一般会計予算案と追加提出された23年度一般会計補正予算案、同組合の副管理者を4月1日付けで御殿場副市長に就任する田代明人氏(62)とする選任案を可決、同意して閉会した。
-
北郷成美スポ少と浅田君激励 ミニバス全国出場で壮行会 小山町
28日に都内で開幕する第55回マクドナルド全国ミニバスケットボール大会に出場する小山町の北郷成美ミニバススポーツ少年団のメンバーとFMCサンダーキッズ(富士市)所属の浅田心君(北郷小6)の壮行会が25日、町役場で開かれた。 女子の部で県大会を優勝した同少年団のうち、町内の小学校に通う藤田裡子さん(明倫小6)、高橋凜さん(成美小6)、大塚奏空さん(北郷小6)、杉山瑠璃子さん(成美小5)が抱負を述べた。込山正秀町長らの前で華麗なボールさばきを披露した。県大会の男子の部でチーム優勝に貢献した浅田君は「全勝して、チャンスがあればダンクシュートも決めたい」と力を込めた。 込山町長は「大変期待してい
-
低い陳列棚、郵便局も 「御殿場エピ・スクエア」高齢者に優しいショッピングセンター新装開店
御殿場市川島田のコミュニティー施設併設型ショッピングセンター「エピ・スクエア」が25日、リニューアルオープンした。高齢者に優しい拠点施設をテーマに本年度、改装を進め、同日に郵便局が移転開業してテナントがそろった。利便性の向上で、周辺の森の腰商店街の活性化を目指す。 改装は市と施設を運営する「御殿場まちづくり」など官民が連携した計画で、経済産業省の地域商業機能複合化推進事業の採択を受けている。利用の多い高齢者を意識し、2023年度に食品店内の陳列棚や設備を低床化。施設2階には住民が雑談やパークゴルフなどを自由に楽しめるバルコニー型イベント広場を整備した。 付近の森之腰郵便局も施設内に移転。
-
「被災地の光に」御殿場で能登高ソフトテニス部壮行会 市内で合宿、全国高校選抜出場へ
御殿場市と同市の時之栖は24日夜、能登半島地震で被災し、市内で合宿を受け入れている石川県能登町の能登高ソフトテニス部の全国大会に向けた壮行会を、同社の御殿場高原ホテルで開いた。 28日に名古屋市で開幕する全国高校選抜大会に男女で出場する。市役所や同社、合宿の受け入れに協力した陸上自衛隊駒門駐屯地、市スポーツ協会の関係者らが集い、激励した。男子主将の鳥竹柊生さんは「支えてくださった方々に感謝し、優勝を目指す」と抱負を述べ、女子主将の竹口陽菜さんは「仲間とテニスができる喜びを忘れず、自分たちのテニスで戦う」と力を込めた。 勝又正美市長は「オール御殿場で支援できたことは誇り。懸命に戦う姿は石川
-
全自衛隊拳法大会でV 滝ケ原駐屯地チーム 御殿場市役所で報告
3月上旬に埼玉県で開かれた第39回全自衛隊拳法選手権大会で19年ぶりに優勝した陸上自衛隊滝ケ原駐屯地チームがこのほど、御殿場市役所に勝又正美市長を訪ねて結果を報告した。 大会は全国5方面隊で選抜された53個師団のチームが参加した。滝ケ原駐屯地チームは先鋒(せんぽう)上田潤3曹、次鋒本橋優3曹、中堅仙石伸也1曹、副将北大路理史3曹、大将前田賢駿3曹の5人と控えの大石将大3曹、安田大樹3曹、森アンドレイ士長の3人で出場。決勝戦で昨年優勝した大宮駐屯地のチームに競り勝ち、2度目の優勝を飾った。 新田幸司駐屯地司令と田村友和監督とともに市長と面会した。上田選手は「努力が報われた。連覇を目指す」と
-
板妻地域消防団にポンプ付き積載車 御殿場市が配備
御殿場市はこのほど、同市板妻地域で活動する市消防団第3分団第3部に小型動力ポンプ付き積載車1台を配備した。これまでのポンプ車とは異なるバンタイプの車両を同団で初導入した。 配備車両は6人乗りのオートマチック車で、四輪駆動、5ドア。主要装備として毎分1立方メートル以上の放水能力を持つ小型動力ポンプやチェーンソー、油圧ジャッキなどの救助資機材などを積んでいる。市内では若い団員が多く、普通免許で運転可能な点も柔軟な運用を可能にするという。 これまでのポンプ車は配備から約18年が経過し、総事業費1298万円で更新した。原里財産区が一部支援した。 同市の消防庁舎で配備式が開かれ、勝又正美市長は団
-
御殿場副市長に田代氏と良知氏 初の女性選任
御殿場市議会3月定例会は22日の最終本会議で、副市長2人を選任する人事案に同意した。 現在の富尾信司副市長は3月31日付で辞職し、4月1日から御殿場地域振興センター所長の田代明人氏(62)と県知事戦略局広聴広報課参事兼課長代理の良知淳子氏(53)の2人体制となる。 女性副市長は同市初。同市は直近の予算規模が大きくなり、東富士演習場関連業務や財産区運営など他市にない重大任務が多いことなどを理由とし、約2年半ぶりに条例で定められている副市長2人体制に戻す。 田代明人氏(たしろ・あきと) 早稲田大教育学部卒。1985年4月、御殿場市役所入庁。都市建設部長や産業スポーツ部長などを歴任し、20
-
陸士長2人を懲戒 陸自富士駐屯地
小山町の陸上自衛隊富士駐屯地は22日、窃盗事件を起こしたとして富士教導団特科教導隊の男性陸士長(22)を懲戒免職に、不正外出と正当な理由のない欠勤をしたとして同隊の別の男性陸士長(22)を停職13日の懲戒処分にした。 同駐屯地によると、窃盗事件は陸士長が2023年2月24日、御殿場市内の娯楽施設を訪れ、受付に置いてあった別の利用者の財布を盗んだ。財布に入っていた3万円を遊興費として使ったという。25日に御殿場署に検挙された。 別の陸士長は、同年4月20日午後2時ごろ、駐屯地の外柵を乗り越えて不正に外出し、所在不明となった。5月3日午後7時ごろに同町内で同じ部隊の隊員に保護されたが、正当な
-
裾野の中学生 軟式野球全国出場 「1球に集中 全力で」
全日本少年春季軟式野球大会(静岡新聞社・静岡放送後援)に出場する裾野市の中学生3選手が21日、市役所に村田悠市長を訪ね、「1球に集中して全力で頑張る」と抱負を語った。3人は御殿場市と小山町を中心に活動する北駿ベースボールクラブに所属し、本県代表として初出場を決めた。 訪れたのは大久保堅登さん(須山2)、松島諒さんと渡辺春馬さん(ともに東1)。全国大会を前に「試合に出たらチームの期待に応えたい」「声でチームを盛り上げたい」などと意気込んだ。 大会は23日から県内8球場で開かれる。少子化に伴って中学校の部活動が減る中、同クラブは県東部地域で野球を続ける場として2022年度に始動した。
-
市介護保険条例の改正案など可決 御殿場市議会閉会
御殿場市議会3月定例会は22日、最終本会議を開き、委員会付託していた2024年度一般会計予算案に加え、市介護保険条例の一部を改正する条例制定案など市の追加4議案と議員提出の2議案の計7議案を可決して閉会した。 市介護保険条例の改正は、介護保険法改正に合わせた措置。24~26年度の第9期介護保険事業計画期間は、合計所得額320万円以上の所得段階を従来の4区分から5区分に細分化する。全体で13区分。基準月額を低料金の5300円に据え置き、第10段階以上の乗率を市独自に低くする。 合計所得額720万円以上の第13段階では月額保険料1万1130円で、前期間の最高段階と比べ1060円増。国の乗率に合わ
-
御殿場 イチゴ狩り人気 開園3年目、年間2・2万人来園 開放感と清潔感/土で靴汚れない/団体別にレーン
御殿場市神山の観光農園「アグリモンスタースペシャル」(村松明子代表)のイチゴ狩りが人気を集めている。開放的で清潔感のある環境が好評で、開園3年目の2023年シーズンは2万2千人超が訪れた。 3月中旬の週末、首都圏や県内から家族連れやグループが次々と訪れ、真っ赤な実をほおばった。予約サイトの口コミを参考に初めて訪れた手島麻理子さん(38)=神奈川県茅ケ崎市=は「とてもきれいで子どもも安心できる」と喜んだ。ハウスの地面はシートで覆われ、来園者は靴にカバーをして入るため、土などで汚れる心配はない。グループごとにレーンが割り振られ、他のグループとの接触が少なく、休憩用のベンチも備える。 開園する
-
御殿場産木材の魅力伝える展示会 市役所で官民組織
御殿場市の官民組織「御殿場SDGsクラブ」は4月12日まで、御殿場産の木材「ごてんばっ木(こ)」の魅力を伝える特別展示会を市役所1階市民ホールで開いている。地元出身の大学生による木育をテーマにした作品や時計、木のおもちゃなどを展示し、地元産木材の温かさを発信する。 同市出身で女子美術大学プロダクトデザイン専攻の根本菜那さん(22)は、市の名所をモチーフにした9種類のかわいらしい小物雑貨を制作。「こふれさん」と名付けたごてんばっ木のかけらのキャラクターが暮らしに溶け込む雑貨に変身した-との物語で、子どもも関心を持てるように工夫した。展示する机は市の形をイメージし、名所の場所に合わせて雑貨を配置
-
【WEB限定】御殿場西高野球部 天国の恩師に届けた1勝「森下先生が力を貸してくれた」 春季静岡県大会予選開幕
春季高校野球静岡県大会の出場校を決める予選が20日、あしたか球場などで開幕した。1回戦に臨んだ御殿場西は森下知幸前監督が1月16日に62歳で急逝。森下氏の常葉菊川(現常葉大菊川)高時代の教え子で、前副部長の竹内健人氏が新監督に就いて初の公式戦で、難敵の桐陽に延長十回タイブレークの末3―2で競り勝ち、天国の恩師に勝利を届けた。 試合前日には加藤優弥主将が森下前監督の遺族を訪ね「初戦、頑張ってきます」と線香を手向けた。ナインは試合前に黙とうをささげた後、笑顔でグラウンドに飛び出した。 試合は2―2で迎えた延長十回2死一、三塁、主砲竹下颯人が甘く入った変化球を中前にはじき返して勝ち越し。その裏
-
能登高ソフトテニス部員を激励 御殿場LC、昼食会に招く
御殿場ライオンズクラブは19日、能登半島地震で被災し、御殿場市が合宿を受け入れている石川県能登町の能登高ソフトテニス部を招いた昼食会を市内で開いた。 同クラブの例会に合わせて企画した。鎌野純一会長は「皆さんのような未来ある青少年の育成事業が私たちの活動の核。たくさん食べて、体力を付けていただきたい」と歓迎。同部への支援としてソフトテニスボール120個を贈った。生徒は出席したクラブ会員約90人と一緒に、昼のひとときを和やかに過ごした。 生徒は2日から、合宿に協力する時之栖(同市)の施設に滞在。リモートで授業を受けながら、28日から名古屋市で開幕する全国高校選抜大会に向け、練習に打ち込んでい
-
アカデミー受け入れ 「今もご恩忘れない」 JFA会長が知事訪問
東日本大震災を受け静岡県に一時移転していた日本サッカー協会(JFA)のエリート選手育成機関「JFAアカデミー福島」が帰還するのに伴い、同協会の田嶋幸三会長が19日、県庁に川勝平太知事を訪ね、お礼を述べた。 JFAアカデミー福島は東京電力福島第1原発事故後、活動拠点のサッカー施設「Jヴィレッジ」が東京電力の対応拠点になったことを受け、御殿場市に拠点を移したが、4月から活動拠点を全面的に福島県内に戻す。田嶋会長は「震災から2週間そこそこで100人近い生徒を受け入れていただき『奇跡』のようだった。ご恩は今も忘れていない」と感謝した。 川勝知事はJヴィレッジを訪問したエピソードを披露し、「震災直
-
中間目標まで6年 「排出46%減」施策立案にデータ提供 北駿3市町と6金融機関 脱炭素へスクラム
御殿場市、裾野市、小山町が来年度から、圏域を営業エリアに含む6金融機関と連携し、脱炭素の実効的な取り組みに本格着手する。金融機関による企業向け温室効果ガス排出量算定ツールを通じて集約したデータを行政の環境施策に生かすなどして、排出量が特に多い産業・業務部門を中心に脱炭素化を促す。 3市町は2050年までに二酸化炭素(CO2)排出実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を宣言している。「30年度に排出量を13年度比46%削減」が中間目標だが、現状の削減ペースでは達成が難しい。特に排出量の6割を占める産業・業務部門と2割弱の家庭部門への働きかけが課題。御殿場市が静岡銀行、スルガ銀行、静岡中央銀
-
御殿場駅前に東横イン開業 登山者ら利用見込む
ビジネスホテル大手の東横イン(東京都)はこのほど、静岡県内12店舗目となる「東横イン御殿場駅前」を御殿場市のJR御殿場駅前に開業した。同市初進出で、富士登山者や大型商業施設の来場者、ゴルフ客など幅広い利用者を見込む。開業式典を開き、関係者ら約40人が集った。 7階建て、客室数計201室。登山や買い物などで利用者の荷物が多いことが想定され、ベッド幅を標準よりも縮めてスーツケースなどを開けても十分なフリースペースが確保できる「ワイドスペースシングルルーム」を県内店舗で初めて導入した。同駅の箱根乙女口から徒歩1分。最も富士山に近い同社ホテルとなり、一部客室からは雄大な霊峰の景色を楽しめる。
-
御殿場市人事 総務部長に小林氏起用 環境市民部長に井上氏
御殿場市は19日、4月1日付の人事異動を内示した。同市・小山町広域行政組合を含む対象者は302人。総務部長兼財政戦略監に小林和樹都市建設部長を起用し、小林氏の後任は鈴木信義都市建設部土木監=部長級=兼道路河川課長が就く。女性活躍の推進として環境市民部長に井上史代総務課長を登用する。 同市が計画する新図書館・資料館をはじめ、木のおもちゃ館、道の駅的な施設、科学技術博物館など複数の大型プロジェクトが進む中、部長級3人と秘書課長を市長直轄の「富士山未来プロジェクト特命担当」に任命し、庁内横断的に推し進める。救急需要の増加や救急隊員の負担軽減などを図り、広域行政組合消防本部に救急課を新設し、職員3
-
掛川市・掛川城下 葛布の伝統、未来へ紡ぐ 若い感性受け入れ進化【わたしの街から】
4月に木造天守復元30年を迎える掛川市の掛川城。城下の商店街には歴史ある店舗が軒を連ねる。掛川城天守閣のふすまに使われているのは、市特産の葛布(くずふ)。芭蕉布(ばしょうふ)、榀布(しなふ)と並ぶ日本三大古布で、江戸時代に産業が栄えた。独特の光沢と丈夫さが魅力だが、現在の織元は城周辺にわずかに残るのみ。歴史ある工芸を次世代につなごうと若手が奮闘している。 修業中の小崎将徳さん(32)は2023年11月、父が専務、おじが社長を務める小崎葛布工芸(同市城下)に入社した。販売員として店頭に立って知識をつけながら、職人としての研さんを重ねている。葛布は、横糸に葛の繊維、縦糸に絹や麻などを用いて織る
-
東名高速道で車両火災 御殿場市
17日午後10時半ごろ、御殿場市川島田の東名高速道上りで、横浜市の男性(44)が運転するキャンピングカーから出火し、全焼した。車には他に3人が乗っていたが、けが人はいなかった。静岡県警高速隊によると、走行中に異変に気づいた運転手が路肩に停車し、火が出たという。遮音壁にも延焼した。同隊が出火原因などを調べている。火災の影響で現場付近の車線を約3時間半にわたって一時規制し、最大約5キロの渋滞が発生した。
-
車両火災、芝生千平方メートル焼く 御殿場市
18日午前11時20分ごろ、御殿場市板妻の芝畑で、止めてあった同地区の男性(77)の乗用車から出火し、車体をほぼ全焼した。周囲の芝生約千平方メートルも焼いた。御殿場署によると、男性が車から降りている間に何らかの原因で火が出た。男性は消火しようとして右手の指にやけどの軽傷を負ったという。同署などが原因を詳しく調べている。
-
新教育長に勝俣氏 小山町
小山町議会3月定例会は18日の最終本会議で、3月末で任期満了となる高橋正彦教育長の後任に、御殿場中校長兼県教育委員会教育部地域学校総括監の勝俣純氏(60)=同町菅沼、写真=を任命する人事案に同意した。任期は4月1日から3年。 勝俣氏は同町出身で二松学舎大卒、鳴門教育大大学院を修了している。北郷中校長や同町教育委員会教育部こども育成課専門監兼学校教育班長、御殿場市教育委員会教育部教育監兼学校教育課長兼教育指導センター所長などを歴任した。 高橋氏は2021年4月から教育長を務めた。「教育の営みに終わりはなく、生涯学習の活動も大切。皆さまには今後もこれらに対する応援や励ましをお願いしたい」とあ
-
御殿場・かつまたファーム 新商品「金賞」を市長に報告
御殿場市の農産物生産販売「かつまたファーム」が開発した「富士山麓謹製 ごちそうピクルス」が本年度のふじのくに新商品セレクション(県主催)で金賞に輝いた。勝亦健太社長がこのほど、市役所を訪ね、勝又正美市長に報告した。 ごちそうピクルスは富士山麓で旬の時期に収穫した色とりどりの野菜を優先的に使用している。「グリーントマトとオリーブ」「大根とゆず梅かつお」など基本は7種類。保存料を使わずに瓶詰めの加熱処理などの工夫で賞味期限を半年以上に延ばし、旬の時期に過剰供給となって価格が暴落する野菜も仕入れて使うことで需給バランスの調整に一役買う。見た目のかわいらしさにもこだわった。勝亦社長は「農業の課題を
-
ウクライナを、平和を学ぶ 裾野南小で避難者が特別授業
裾野市の南小でこのほど、特別授業「ウクライナを学ぶ日」が開かれた。ロシアによる侵攻を受け、日本に避難しているウクライナの大学生と音楽家が、全校児童247人に平和の大切さを伝えた。 大学生のトロンプチン・ニキタさん(20)はアニメや音楽の影響で14歳から勉強しているという流ちょうな日本語で、ウクライナの文化や風土を紹介した。侵攻が激しくなってから「当たり前だと思っていた学校に通う、友だちと遊ぶといった日常が当たり前ではなくなった」と強調。「楽しさや豊かさ、自由の礎には平和がある。ウクライナを通じて平和について考えてほしい」と呼びかけた。 チェロ奏者のトルマチョブ・グリブさん(30)はウクラ
-
こだわりのパンに舌鼓 御殿場で17日まで人気店集結
御殿場市や周辺市町の人気パン店などが出店し、こだわりの商品を販売する「第5回ごてんばパンフェスとスイーツまつり」が16日、同市の市民会館で始まった。17日まで。 初日は20店以上がブースを構え、具材や製法にこだわったパンを並べた。午前10時の開始直後から来場者が詰めかけ、お気に入りの品を買い求めた。午前中のうちに完売する店もあるほどの盛況ぶりで、会場には購入したパンを味わう親子連れらの笑顔があふれた。 ケーキやクレープをはじめとしたスイーツやコーヒーなどパンと一緒に楽しめる一品を提供する店も数多くある。17日は一部出店店舗が変わり、約30店のブースが並ぶ。午前10時から午後3時まで。入場
-
大坂湯立神楽「認知度上げ根付かせたい」 御殿場の保存会、市長に知事褒賞受賞報告
静岡県のふじのくに文化財保存・活用推進団体として本年度県知事褒賞を受賞した御殿場市の大坂神楽保存会の杉山喜美会長らがこのほど、市役所を訪ね、勝又正美市長に受賞を報告した。 同保存会は国の重要無形民俗文化財に指定されている神事「大坂湯立神楽」を伝承している。江戸時代中期の1774年、旧大坂村で発生した疫病の退散を願って始まったとされ、今年で250周年の節目を迎える。7月の盆明け最初の土曜の晩に大坂浅間神社で奉納され、悪疫退散を祈る。 保存会は1992年に区民有志によって結成され、現在の会員は約20人。地元の小中学生が湯立神楽の歴史や伝統芸能について学んだり、神楽やおはやしを体験したりする機
-
ベトナム若手リーダー 御殿場で研修 防災、脱炭素施策学ぶ
ベトナムの国家機関に所属する若手リーダー17人がこのほど、御殿場市を研修訪問し、防災や脱炭素に関する施策について学んだ。 参加者は40代中心で、ベトナム地方都市の市長や幹部に相当する。国際協力機構(JICA)の研修プロジェクトの一環で同市を訪れ、市職員から富士山噴火の最新の避難計画や地域循環共生圏の取り組みなどについて講義を受けた。 勝又正美市長は「御殿場市の施策を伝えることが、ベトナムの発展につながれば幸い。新たな相互交流の始まりとなることを祈念している」と歓迎した。ハイズオン省チーリン市の市長に当たるグエン・ヴァン・キエン訪問団長(48)は、「ベトナムも森が多く、御殿場市の脱炭素モデルを
-
SNS投資詐欺 現金80万円被害 御殿場の40代女性
御殿場市の40代の女性会社員が14日までに、投資名目で現金80万円をだまし取られたと御殿場署に届けた。同署は投資詐欺事件として調べている。 同署によると、女性は1月下旬ごろ、インスタグラムに掲載された投資に関する広告をクリックし、その後に知り合った人物に投資を勧誘された。トレーダーとして紹介された人物の個人口座に、3月上旬までに計80万円を振り込んだという。
-
御殿場に飲料工場完成 4月稼働、水や茶生産 大阪のメーカー
東証プライム上場の飲料メーカー、ライフドリンクカンパニー(大阪市)が御殿場市に建設していた御殿場工場が完成し、13日に竣工(しゅんこう)式を開いた。4月に稼働し、500ミリリットルペットボトルのミネラルウオーターとお茶を年間約2億本生産する。岡野邦昭社長は取材に「御殿場の名前を入れた商品名を検討している」と明らかにした。 グループとして国内10カ所目で、最大規模の飲料生産拠点。小売業のプライベートブランドと自社ブランドの商品を製造する。1日の生産能力は72万本。採水から箱詰めまで工場内で行い、関東を中心に全国へ出荷する。 岡野社長は竣工式で「富士山麓のおいしい水を生かした飲料を消費者に届
-
御殿場市の新図書館 工事の安全祈願 2026年4月開館目指す
御殿場市はこのほど、同市萩原の市民交流センター「ふじざくら」付近に建設を予定する新市立図書館・郷土資料館の建設工事安全祈願祭を同地区で開いた。多彩な体験や郷土の学びを盛り込むだけでなく、防災拠点としての役割も重視し、26年4月の開館を目指す。 勝又正美市長や財産区議会、建設関係者ら約120人が出席し、工事の無事を祈った。勝又市長は「未来を担う子どもたちが図書館を利用して郷土について知り、愛着をもってもらえたら」と述べた。 新図書館・郷土資料館は2階建てで、延べ床面積約3800平方メートル。一般向け10万冊、児童向け4万8千冊など計16万冊超を常時公開する。御殿場の伝統的な古民家をモチーフ
-
東富士米軍ドローン不明 不適切な風速測定が原因 防衛省説明
防衛省南関東防衛局は12日、昨年12月7日に東富士演習場で操縦訓練が行われていた米軍の手投げ式ドローン1機が行方不明になり、演習場外で発見された事故について、操縦者が風速を適切な計測場所で測らなかったことが原因だったと発表した。御殿場市で12日に開かれた同演習場安全対策委員会で、米軍による調査結果を説明した。 同局によると、訓練は在沖海兵隊第3海兵師団の部隊が実施した。操縦者は機体射出前に風速を計測したが、樹林によって風が遮られる場所だったために正しく測れておらず、安全運用上認められている風速を超えた条件下でドローンを飛ばした。風にあおられて演習場外に飛び出し、事前に設定した地点に自動で帰
-
雇用助成不正受給 静岡県内2社を公表
静岡労働局は12日、新型コロナウイルスの影響で休業を余儀なくされた従業員の雇用維持を目的とした助成金をそれぞれ不正に受給したとして、静岡県内の2社を公表した。 ダンスクラブなどを運営する静岡市のazは2020年6月から22年9月にかけ、実際は勤務していた従業員が休業したとする虚偽の申請書類を作成し、雇用調整助成金5210万円、緊急雇用安定助成金2672万円を不正受給した。 御殿場市の福祉業ダブルプラスは20年7月から22年6月にかけ、実態と異なる勤務実態を記した書類で雇用調整助成金の支給を申請し、4410万円を不正に受給した。 両社とも同日、支給決定が取り消され、いずれも返済の意思を示
-
議会改革特別委 設置案など可決 御殿場市
御殿場市議会3月定例会は12日、2024年度当初予算質疑を行った。各種特別会計予算案や水道事業会計予算案など10議案と、議員発議の市議会改革特別委員会の設置案を可決した。 同特別委は、市議会の基本姿勢を明文化するための議会基本条例の検討、政策立案能力の醸成、将来を見据えて若者世代を含む多彩な世代の意見を反映させる取り組みなどを推進し、議会機能の充実・強化や市民に開かれた議会の推進を目指す。委員は7人。委員長に勝間田博文氏、副委員長に阿久根真一氏が就いた。
-
御殿場市、ブルーレヴズと協定 スポーツ振興、健全育成
御殿場市とラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズはこのほど、パートナーシップ協定を締結した。同市が力を注ぐスポーツを核としたまちづくりや人材育成の推進を目指す。 協定では、ラグビーなどを通じたスポーツ振興や青少年の健全育成、地域課題解決につながる取り組み、シティプロモーション推進とシビックプライド醸成、医療福祉と健康長寿の増進など多彩な分野で連携を図る。公式戦への市民無料招待や学校訪問授業、試合での抽選会への地場産品提供なども企画していく。 同市は昨年のラグビーW杯フランス大会でパブリックビューイング(PV)を開き、市民らの熱気に包まれた。同チームの選手は解説役を務めたほか、後日に子ど
-
高根財産区議選 当選者に証書 御殿場市選管
御殿場市選挙管理委員会は11日、10日執行の市高根財産区議選で当選した10人に当選証書を付与した。任期は3月17日から4年。 定数と同数の立候補者が届け出を行い、無投票で当選した。市選挙管理委員会の芹沢良則委員長が一人一人に当選証書を手渡し、「市との連携を深めながら高根財産区、市の発展のためにご尽力いただきたい」と呼びかけた。
-
創立60年 交通安全へ決意新た 裾野市交通指導員会が記念式
裾野市交通指導員会は9日、創立60周年記念式を御殿場市のホテルで開いた。指導員や裾野市職員、裾野署員ら約70人が交通安全への決意を新たにした。 県交通指導員会連合会から60周年の感謝状を受け取った水口毅真会長は「交通事故を根絶させるという目的のため、責任感と緊張感を持って指導員活動に励んでいる。裾野市、警察、関係団体と連携し、交通安全活動を継続していく」とあいさつした。 裾野市交通指導員会は1963年、当時の裾野町で発足した。現在、38人の指導員が街頭や交通安全教室での指導、イベント警備などに取り組んでいる。
-
児童ら48チーム熱戦 御殿場でサッカー大会
駿東地区委員会は9、10の両日、駿東地区で活動する少年少女サッカーチームが熱戦を繰り広げる「駿東カップ」を御殿場市の時之栖うさぎ島グラウンドで開いた。48チームが争い、横浜すみれSC(神奈川県)が優勝した。 サッカー人材の育成と交流のため、2022年から毎年開いている。小学5年以下で編成する同委員会の登録チームと千葉、愛知、神奈川県からチームを招いた。9日の予選では8ブロックに分かれてそれぞれ1~6位を決定。10日は同じ順位のチーム同士が競うトーナメント戦を実施した。
-
能登高生 中学生とテニス交流 5校が参加 御殿場市
能登半島地震で被災し、御殿場市が合宿を受け入れている石川県能登町の能登高ソフトテニス部の生徒が10日、市内の中学生を対象にしたテニス教室を同市中央テニスコートで開いた。参加した中学生は全国強豪校の生徒の指導を熱心に聞き入った。 教室は市などの依頼で実現。男女23人の部員が、市内5校45人の中学生と一緒に準備運動から汗を流した。サーブの指導では足の使い方やラケットの動かし方などを、手を取りながら丁寧に教えた。 女子主将の2年竹口陽菜さん(17)は「御殿場に来てようやく部員全員がそろった。指導するのは難しかったが、教えることで自分も大事な点を見直せた」と振り返った。御殿場中3年の小越俊佑さん
-
激減危機の小山町水かけ菜漬け「来期も維持できそう」 完全許可制、補助金奏功
3月に入り、御殿場市と小山町の特産品「水かけ菜漬け」が生産シーズンの最終盤を迎えている。食品衛生法改正で6月以降は漬物製造業が完全許可制になるため、来期以降の製造者の激減が危惧されたが、県御殿場保健所によると、両市町の事業継続補助金制度の創設などが功を奏し、約70件が営業許可を受けた(4日現在)。生産関係者からは「来期も一定の販売量は維持できそうだ」との声が聞かれる。 改正法は2021年6月の施行で、今年5月に猶予期間が終わる。製造業を継続するには、営業用の製造施設を設け、水道を手洗い用と器具洗浄用に分けるなどして保健所の営業許可を得る必要がある。水かけ菜は米の裏作で、米農家が農作業小屋の
-
「ありがとうの手紙」大切な人へ 御殿場・玉穂小児童つづる 地域貢献活動団体 プロジェクト
地域貢献活動に取り組む団体「植松グループ地域振興協会」(沼津市)による取り組み「ありがとうの手紙を書くキッカケプロジェクト」の手紙作りが8日、御殿場市の玉穂小で行われた。プロジェクトを通じて能登半島地震の被災地へ義援金を送る。 「ありがとうの手紙」は、家族や友達など周囲の大切な人に感謝の思いを伝えるのが狙い。同協会が1通当たり50円を寄付金として拠出する。今回は1、2年生と特別支援学級の児童計114人が2月からクラスごとに書き始め、同日は特別支援学級の児童が感謝の言葉をつづった。手紙は同協会が郵便局にまとめて持ち込む。 兄弟への感謝を示した勝間田真輝君(11)は「地震で困っている人へ早くお金
-
6議案を可決 御殿場・小山組合議会
御殿場市・小山町広域行政組合議会3月定例会は8日開会し、会期を26日までの19日間と決めた。2024年度一般会計予算案など7議案を上程し、23年度一般会計補正予算案など6議案を可決した。
-
富士山の湧水でクラフトビール 地域色強い商品も開発 ヴィ・アゲイン(御殿場市)【静岡ものづくり最前線】
富士山麓のキャンプ場に2023年1月に完成したブルワリーでクラフトビールを開発している。場内から湧き出る天然バナジウム水を活用し、フルーティーな味わいが人気を集める。 醸造所運営を担うのは勝亦孝丞さん(41)。一からビール造りの知識を身に付け、試行錯誤を繰り返して定期的に新たなクラフトビールを生み出す。「ホップの香りを最大限楽しんでほしい」とこだわりを語る。 24年1月の開設1周年を記念し、通常の3倍のホップを使用した「トリプルIPA」を製造した。アルコール度数9%でビール全体の香り、味わいが強い。醸造所のある原里地区の沈む夕日をイメージした飲みやすいペールエールや市内の飲食店「ほらあな
-
看護師として研さん誓う 御殿場で卒業式
御殿場看護学校は7日、卒業式を御殿場市民会館で開いた。3年間の教育課程を修了した22人が理想の看護師への一歩を踏み出した。 卒業生代表の加藤優佳さん(22)=御殿場市=は「看護師としての責任と学校で学んだ基礎を忘れず、日々自己研さんに励む」と誓った。1人ずつ斎藤昌一学校長から卒業証書を受け取った。 卒業生の多くは4月から同市など県東部の病院に勤務する。斎藤学校長は式辞で「家族と同じように患者さんに接し、幸せを届けてほしい」と語りかけた。
-
コラム窓辺 牛の頭と雨乞い(中村羊一郎/静岡市歴史博物館長)
静岡市の北にそびえる標高約千メートルの竜爪山。急に日が陰ってきても、「頂上が見えているから降らないよ」と言ったものです。竜爪という山名は、雨が上がったあと、山頂に竜の爪が残っていたことによると伝えられます。 竜は水の象徴です。竜爪山は水を司[つかさど]る聖なる山として信仰を集めてきました。日照りが続いて困ったときには、竜爪山に雨乞いをしました。その方法は、山中に牛の頭を置いてくるという、いささか血なまぐさいものでした。明治20(1887)年生まれのお年寄りから直接聞いた話ですが、子どもの頃、大雨が降り続いたことがありました。「これは誰かが牛の頭を置いていったに違いない、拾ってこなければやま
-
土質調査「費用負担大」 処分場整備要望も 関係者に意見聴取 盛り土条例検証 県議会特別委
静岡県盛り土規制条例の効果や課題、規制の在り方などを調査・検証する県議会の特別委員会は6日、盛り土造成の申請や公共工事を担う県行政書士会と県建設業協会の関係者を参考人として招き、意見聴取した。行政書士会は、条例で義務づけている土質・水質調査は費用負担が大きいため廃止を求めた。建設業協会は、建設発生土の受け皿不足が工事発注の遅延につながっているとして、官民で整備する必要性を訴えた。 行政書士会は、御殿場市で行われた約8ヘクタールの工場用地の造成を例示し、申請費用4460万円のうち約1千万円が土質調査に要したと説明。「盛り土規制条例により申請費が35%増しになった。土砂搬入前に土質調査をして
-
証明書発行手数料 支払いにGコイン 御殿場市が検討
御殿場市は6日、独自のデジタル地域通貨「富士山Gコイン」の利便性向上に向け、各種証明書などの発行手数料の支払いにGコインを活用できるよう検討を進めていることを明らかにした。同日の市議会3月定例会の一般質問で、後藤真弥氏への答弁。 市は、庁内組織「市デジタル社会推進委員会」に設置した窓口DX部会を中心に検討を進めていて、「近い将来、Gコインで手数料関係の支払いが可能になる見込み」と説明した。 一方、各種の税や水道料については、他の自治体の事例からデジタル地域通貨での支払いを不可としているケースも多いとし、「導入に際しての課題や条件などについて調査研究していく」とした。
-
御殿場市火山避難計画 周知促し実効性高めて【記者コラム 湧水】
御殿場市が2月20日、独自の「市富士山火山避難計画」を策定した。「市内は全域が溶岩流に飲み込まれる」という従来の認識を覆し、市内での近距離避難を中心とする画期的な計画といえる。依然として富士山噴火時は広域避難が基本だと理解している市民は多く、今後は住民説明会や避難訓練などを通じた周知により実効性を高めてほしい。 計画の重要な要素が、同市の県道23号御殿場富士公園線沿いに存在する「分水嶺(れい)」だ。市内に源を発し南に流れる黄瀬川と北に流れる鮎沢川の境界となるラインを指す。今回、最新の知見に基づいたシミュレーションにより、想定しうる最大規模の噴火が発生した場合でも、分水嶺の影響で市中心部を含
-
御殿場市 LINE活用し市民に情報発信 新年度中に開始
御殿場市は5日、無料通信アプリのLINE(ライン)を活用し、市民が欲しいカテゴリの情報を市からタイムリーに発信する取り組みを2024年度中に始めることを明らかにした。 市議会3月定例会の一般質問で、市当局が勝間田博文氏(公明党)に答えた。LINEの市公式アカウントのメニューに「子育て」「イベント」など市民が欲しい情報のカテゴリを事前登録できる機能を追加し、個人の希望に合わせ情報をスマートフォンなどにプッシュ通知するという。 利便性の向上を図り、自動会話機能によって問い合わせに対する回答を迅速に提供する「チャットボット機能」の導入も検討する。
-
10人が無投票当選 御殿場市高根財産区議会選
任期満了に伴う御殿場市高根財産区議会議員選挙が5日、告示され、立候補者が議員定数(定数10)と同数だったため、無投票となった。当選者は次の通り(届け出順、敬称略)。 杉山孝道(塚原)小林清則(増田)田代昌美(六日市場)斎藤友治(大堰)滝口誠(山尾田)滝口恵夫(山之尻)滝口宏昭(山之尻)土屋正和(清後)勝又権司(上小林)瀬戸茂(柴怒田)
-
能登高ソフトテニス部受け入れ 御殿場市役所で歓迎会「富士山から安らぎ感じて」
御殿場市が同市に本社を置く時之栖などと連携し、能登半島地震の被災者への独自支援として受け入れている石川県能登高ソフトテニス部の生徒らの歓迎式が4日、市役所で開かれた。22日まで同市での活動を全面的に支える。勝又正美市長は「古里のことが頭にあると思うが、日本一の富士山がみなさんを見守っている。時には安らぎを感じてほしい」と呼びかけた。 同部は全国大会で上位の成績を収める強豪。28日に名古屋市で開幕する全日本高校選抜大会に出場予定だが、能登半島地震による土砂崩れの影響や復興活動に従事する自衛隊への活動場所の提供などから、生徒寮やテニスコートが使用できない状態が続いている。この状況を知った御殿
-
安全運転に貢献 優秀事業所表彰 静岡県警など
静岡県警と自動車安全運転センター県事務所は4日、同センターが発行している運転記録証明書を有効活用し、従業員の交通事故防止と安全意識向上に努める優秀安全運転事業所の表彰式を静岡市葵区で開いた。表彰はプラチナ賞が2事業所、金賞が5事業所、銀賞が7事業所で、プラチナ、金、銀を受賞した代表者が静岡中央署で、県警の加藤悟交通部長と同事務所の北沢博所長から表彰状と盾を受け取った。 最高賞のプラチナは、富士宮牛乳運輸(富士市)と浜松バス(浜松市浜名区)。浜松バスの担当幹部は「基本的な内容だが、社長による安全教育を反復的に続けていることが、80人余りの全従業員への浸透につながっている。賞を励みにしたい」と
-
道の駅的施設整備「御殿場地区に計画」 市長が初言及
御殿場市が市商工会などと連携して整備を進めている道の駅的な役割を持つ大型複合施設について、勝又正美市長は4日、「建設予定地を御殿場地区に絞って計画を進めている」と明らかにした。建設予定地区を明言したのは初。 市議会3月定例会で林義浩氏(市民21)の代表質問に答えた。同市は同施設を「観光と経済の核」と位置づけ、御殿場地区の沿道に建設を予定するとした。約5年後の完成を目指す。地元農産物、特産品のブースや地元食材を生かした飲食エリア、子ども向けのにぎわい広場、富士山の水に触れられる憩いの場などを設ける構想とした。 道の駅的な大型複合施設をはじめ、市民交流センター「ふじざくら」の隣接地に移転する
-
4月から副市長2人に 女性登用を視野 御殿場市長が方針
御殿場市の勝又正美市長は4日、現在1人体制となっている同市の副市長について、年度替わりの4月から条例で定められている定数に沿った2人体制にすることを表明した。同市として初となる女性の登用を検討していることも明らかにした。同日の市議会3月定例会で、菅沼芳徳氏(改新)の代表質問に答えた。 同市の副市長は、現市長の勝又氏が市長選出馬に伴い副市長を退いた2021年9月以降、1人体制が続いている。勝又市長は「新型コロナウイルス禍でのスタートで、緊急かつ適切に施策を実施するため、副市長をカバーする形で市政のかじ取りをしてきた」と説明。一方で、直近は同市の予算規模が大きくなり、東富士演習場関連業務や財産
-
「初出場、初優勝狙う」 北駿ベースボールクラブ、御殿場市長に抱負
3月下旬に県内8球場で開かれる第15回全日本少年春季軟式野球大会に出場する北駿地区の軟式野球クラブチーム「北駿ベースボールクラブ」のメンバーらがこのほど、御殿場市役所に勝又正美市長を表敬訪問し、大会での健闘を誓った。 同チームは2022年4月に始動した。北駿地区で各中学の軟式野球部の入部者が減少して休部や人数不足が続いていることや、部活動の地域クラブへの移行が提唱されていることへの対応などが背景にあった。市野球連盟に所属し、23年度からは中体連の大会にクラブチームとして参加できるようになった。 現在は3年生が抜け、同市と小山町の生徒を中心とした1、2年生の22人で活動している。大会の地区
-
御殿場の企業 多彩な35ブース 合同企業ガイダンス
御殿場市雇用対策協議会は2日、市合同企業ガイダンス2024(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市の市民交流センター「ふじざくら」で開いた。 市内に事業所を持つ製造業、サービス業、建設業、行政機関、団体など多彩な業種の35ブースを開設。就職希望者が続々と会場を訪れ、各企業の担当者から事業概要や勤務形態、他社にない強みなどについて説明を受けた。その場で面接を行う事業所も見られた。1日に就職活動が解禁された25年春卒業予定の大学生らの姿も見られた。 会場では、プロのカメラマンによる履歴書用の無料写真撮影や、キャリアカウンセラーによる就職相談・適性診断コーナーなどが開設された。3社以上の説明を聞いた
-
静岡人インタビュー「この人」 アスルクラロ沼津に新加入した 向井ひな太さん(沼津市)
札幌大から1月にサッカーJ3のアスルクラロ沼津に加わった。ポジションはMF。東日本大震災を受け、御殿場市に拠点を移した「JFAアカデミー福島」に中学、高校と所属していた。162センチ、65キロ。浜松市出身。22歳。 -競技を始めたきっかけは。 「サッカーをしていた父親に勧められて、小学1年から地元の少年団に入った。小さい頃からプロ選手になることは夢だったが、本気で目指そうと思ったのは大学生になってから。かつてコンサドーレ札幌などでプレーしていた大学時代の河端和哉監督の影響が大きい」 -チームの雰囲気は。 「モチベーションが高く、雰囲気はいい。加入前はボールを大事にするイメージだった。
-
文化財保存、活用 2団体が知事褒賞
静岡県はこのほど、文化財の保存、活用に貢献したとして県内の2団体に知事褒賞を授与した。「ふじのくに文化財保存・活用推進団体」としては新たに6団体を認定した。 知事褒賞を受けたのは御殿場市の大坂神楽保存会と富士宮市観光ガイドボランティアの会。神楽保存会は大坂の湯立神楽の継承、行政のイベントや小中学生対象の学習会への参加が評価された。ボランティアの会は、地元名所の観光ガイドや情報発信に取り組んでいる。認定団体は今回を含めて75団体になった。県庁で行われた表彰式で、各団体の代表者が川勝平太知事からそれぞれ賞状、認定書を受け取った。
-
千葉、埼玉で震度4 静岡県東部でも震度1 M5・2、揺れ相次ぐ
1日午前5時43分ごろ、千葉県と埼玉県で震度4の地震があった。静岡県東部や伊豆でも震度1を観測した。気象庁によると、震源地は千葉県東方沖で、震源の深さは約30キロ。地震の規模はマグニチュード(M)5・2と推定される。 千葉県では2月29日にも震度4や震度3を観測。 1日午前5時43分ごろの地震の静岡県内の震度は次の通り。 震度1=富士宮市弓沢町、富士宮市野中、富士市吉永、御殿場市萩原、伊豆の国市長岡、東伊豆町奈良本、河津町田中、松崎町宮内、小山町須走
-
知事と静岡県議会・働き方を巡る報道テーマ 静岡新聞社 読者と報道委員会
静岡新聞社の「読者と報道委員会」は2月13日、第38回会合を静岡市駿河区で開いた。議題は「知事と県議会」と「働き方を巡る報道」。NPO法人クロスメディアしまだ事務局長の児玉絵美委員、静岡理工科大学長・静岡大電子工学研究所長の木村雅和委員、富士川まちづくり株式会社代表取締役社長の伊藤高義委員の3氏が本社側と意見交換した。 (進行は石川善太郎編集局長) 知事と県議会 木村委員 「政策」視点 啓発に力を 児玉委員 政治と若者つなぐ鍵に 伊藤委員 県政への強い主張期待 川勝平太知事と県議会を巡っては、県政の課題解決に向けた政策論議よりも、自民会派などとの対立による政局が紙面をにぎわせ
-
恋人の聖地・新橋浅間神社 御殿場高生が「縁結び絵馬」デザイン
NPO法人地域活性化支援センター(静岡市)の事業で「恋人の聖地」に認定されている御殿場市の新橋浅間神社に3月1日から、「縁結び絵馬」が登場する。御殿場高生が若者の利用を意識してデザインした2種類を用意。神社に足を運ぶきっかけをつくり、中心市街地の活性化につなげる。 デザインは御殿場高生活創造デザイン科3年生の16人に依頼し、主催の市と市観光協会、同神社を交えた協議で2作品を選んだ。赤いバラの花束を模した絵馬は大庭あいさん(18)が考案。「真実の愛」を意味する21本のうち1本をオレンジ色にして「信頼」の意味を加えた。絵馬を逆さまにすると、富士山麓にバラの花畑が広がる構図に見える工夫も施した。
-
静岡県内9施設 学級、学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は29日、県内の小中学校、こども園9施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計81人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊豆市1施設7人、沼津市2施設19人、御殿場市1施設11人、富士宮市1施設6人、静岡市駿河区1施設8人、藤枝市2施設24人、掛川市1施設6人
-
戦後復興に活用「更生戦車」 現存車両を後世に 修復・調査へ募金呼びかけ 御殿場のNPO
御殿場市のNPO法人防衛技術博物館を創る会は4月26日まで、旧日本陸軍の戦車を戦後復興用に改造した「更生戦車」の一台「九五式軽戦車改造ブルドーザー」の修復・調査費用を調達するクラウドファンディングを行っている。現存が他に確認されていない珍しい車両で、同会の小林雅彦代表理事は「兵器の本質は生命や財産を守るための道具ということを伝えてくれる」と価値を語る。 太平洋戦争の終結後、日本戦車の多くは米国をはじめとした連合国の命令で廃棄されたが、一部は連合国軍最高司令部(GHQ)の許可を得て重機や建機などに改造され、「更生戦車」として復興に活用された。一方で性能は専用に開発された重機や建機に劣り、経
-
警察運営に貢献 団体個人を表彰 御殿場署
御殿場署は27日、警察運営に協力した御殿場市と小山町、裾野市の7団体3個人に署長感謝状を贈った。 同署で贈呈式を開き、中西浩署長が個人と団体の代表者に感謝状を手渡した。交通安全や特殊詐欺被害防止の広報、警察施設周辺の美化、暴力団排除などの活動に対する感謝を伝えた。 感謝状を受けた個人と団体は次の通り。 サンワフーズ、御殿場総合サービス、岳麓新聞社、須走花の会、オートアシスト&サトーレッカー、眞田フーズ、羽田、吉田良江(御殿場駅地区暴力団との絶縁推進委員会)、土屋雅司(同)、渡辺幸雄(渡辺整形外科内科医院長)
-
議長に小林氏選出 御殿場市・小山町広域行政組合議会
御殿場市・小山町広域行政組合議会は28日、臨時会を開き、議長と監査委員の改選を行った。議長に小林恵美子氏(62)=公明=、識見を有する一般の監査委員に湯山和行氏(69)=小山町菅沼=、議会選出監査委員として勝間田幹也氏(65)=無所属=をそれぞれ選出した。 議長は組合議会を構成する御殿場市の議員の改選に伴う措置で、監査委員は2024年3月の任期満了に伴って改選した。任期は小林氏が同日から、監査委員の2人は4月1日から、いずれも2年間。
-
東山旧岸邸で歴史実感 台湾パストガバナーが御殿場訪問
国際ロータリー台湾パストガバナー協会の会員63人が28日、御殿場市の東山旧岸邸や隣接の甘味処(かんみどころ)「とらや工房」を視察訪問した。 同協会は地区ガバナーの経験がある有力な経営者らでつくる。参加者は国の登録有形文化財である東山旧岸邸で、岸信介元首相が首相退任後の晩年を過ごした邸宅内の書斎や居間、台所などを見学。居間のソファに座って多くの文化人が愛した避暑地である東山地区の風景を眺め、「静かで美しい」と感想を語った。 29日には同市内の御殿場プレミアム・アウトレットや御殿場高原時之栖などの施設も訪れるという。
-
大自在(2月28日)水かけ菜漬け
転勤で各地を巡る楽しみの一つが、その土地ならではの味を知ること。記者の場合、取材する機会もあり、気候風土など背景にあるストーリーに触れるとなおさら親しみが増す。御殿場支局経験者としては、何といっても北駿の「早春の味」、水かけ菜漬けだ。 その水かけ菜漬けが岐路に立たされている。食品衛生法の改正で、漬物製造業が許可制となるためだ。経過措置期間は5月まで。6月以降も製造を続けるためには、専用の製造室を用意し、手洗い用と器具洗浄用に別々の洗い台を設ける必要がある。 水かけ菜は米の裏作で、米農家が農作業小屋の一角などで漬け込み作業をするケースが多い。個人製造業者にとっては、継続のためのコスト負担が
-
自然共生サイト 63件を追加認定 30都道府県、環境省
環境省は27日、企業や民間団体などが管理し、希少な動植物が生息するなどの「自然共生サイト」に「サントリー天然水の森 赤城」(群馬県)など30都道府県の63件を認定したと発表した。静岡県内は「リコー環境事業開発センター」(御殿場市)と「日立ハイテクサイエンスの森」(小山町)。今回が第2弾。昨年10月認定の122件を含め、2026年度までに500件程度を目指す。 兵庫県相生市の「海岸生物の王国“相生湾”」は、市民団体と自治体が連携して取り組むアマモの移植や環境教育などの活動を評価。「北海道大学札幌キャンパス」は豊富な緑地により、札幌市の中心部で里山的な自然環境を保ってい
-
成長楽しみに植林体験 御殿場・原里小6年と園児
御殿場市は27日、原里小の6年生と原里幼稚園の年長児を対象とした植林体験を同小北側の森林で実施した。計約90人がコナラの苗木を植え、木や木材に対する親しみを深めた。 体験を行った森林エリアは、スギとヒノキを伐採してコナラやクヌギ、サクラなどを植えることで、将来子どもたちがドングリの収集などを楽しみながら散策できる森づくりを目指している。子どもたちは市が用意したコナラの苗木を一定間隔で植え、成長を楽しみにしながら土をかぶせた。代表児童が同小の校歌にも登場するシンボルツリーのコブシの苗木も植えた。 子どもたちは林業への学びを深めるため、市森林組合員による木の伐採作業も見学。「森林整備と聞くと難し
-
観光地の恵み 広範囲に 静岡県東部市町 地域振興へ知恵絞る 移住や消費活動促進
新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い静岡県内への観光誘客が急回復する中、県東部の市町が地域の経済振興に生かそうと知恵を絞っている。来訪者に移住を勧めたり、地域通貨の利用を促して経済圏に取り込んだり。まちの成長や住民の満足度向上に結びつけようとしている。 2022年度の観光交流客数約1425万人を誇る御殿場市は、観光客への電子地域通貨「富士山Gコイン」の普及に力を入れる。利用額の一部を還元するキャンペーンに市外在住者を含め、事業者の協力を得て観光客が多い施設で積極的にPR。市外在住の利用者は約千人に到達した。 勝又正美市長は「人口8万数千人のまちに1400万人以上の人が訪れているのは、
-
渓流釣り解禁前にニジマス1200匹放流 狩野川漁協
3月1日の渓流釣り解禁を前に、狩野川漁業協同組合(伊豆の国市)は24日、裾野市と御殿場市の黄瀬川でニジマス約1200匹を放流した。 関係者ら4人が、裾野市の柳端橋など6カ所から放った。ニジマスは1匹120グラムほどの大きさ。橋の上からロープでつないだバケツを下ろすと、勢いよく泳いでいった。
-
車いすバスケでシュート 御殿場、パラスポーツ体験会
スポーツを核としたまちづくりを図る御殿場市の官民組織「スポーツタウン御殿場推進協議会」は24日、パリ五輪・パラリンピック開幕まで残り200日を切ったことに合わせ、パラスポーツの体験会を市体育館で開いた。 車いすバスケットボールの体験では、神奈川県に拠点を置くチーム「SAGAMI FORCE」の春田賢人選手をゲスト講師に招いた。園児から中高年まで約100人が参加し、競技用車いすの操作や膝にボールを置いた状態でのドリブルやターン、座った状態でのシュートに挑戦した。裾野市の林蒔菜ちゃん(5)は「車いすは手でちゃんとこげた。シュートはゴールに届かなかったけど楽しかった」と笑顔を見せた。 ボッチャ
-
「富士山の日」に合わせ多彩な企画 ステージや情報発信 御殿場、小山
御殿場市と小山町内で23日、「富士山の日」に合わせた多彩な企画が繰り広げられた。記念日を祝うステージや富士山に関連した情報発信などを多くの親子連れが楽しんだ。 御殿場市の富士山交流センター「富士山樹空の森」では、第4回富士山樹空の森まつりが開かれた。御殿場西高ダンス部や陸上自衛隊富士学校音楽隊が会場を盛り上げ、千葉県船橋市の非公認キャラクター「ふなっしー」もゲスト出演した。同センターでは3月17日まで、御殿場アート作家協会の写真家が富士山頂や星空などを撮影した36作品を飾る「富士山写真展 天地36景」も開かれている。 小山町の「道の駅すばしり」と「道の駅ふじおやま」では、富士山のポストカ
-
ルートごと 特性理解を 4市町長インタビュー【富士山の日】
23日の富士山の日に合わせ、静岡新聞社と山梨日日新聞社は静岡、山梨両県の富士登山4ルート(富士宮、須走、御殿場、吉田)の麓にある4市町の首長にインタビューを行った。弾丸登山やマナー違反の抑止などの課題認識が共通した一方で、入山規制の考え方に違いがあった。ルートごと登山道の特性や利用者数の状況が異なることに理解を求める声も上がった。 3人の市町長が入山規制の導入に賛同した。唯一、異を唱えた御殿場ルート麓の勝又正美御殿場市長は同ルートの利用状況を踏まえ、「現時点で環境を損なうほど登山者が多くない」と御殿場での規制は不要と述べた。 須走ルートが立地する込山正秀小山町長は、同ルートが本8合目で山
-
静岡県内16施設で閉鎖 インフルエンザ
静岡県は22日、県内の高校、小中学校、保育園計16施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計171人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 函南町2施設17人、御殿場市1施設5人、富士宮市1施設14人、富士市1施設6人、静岡市葵区1施設17人、藤枝市1施設13人、島田市1施設14人、磐田市1施設10人、掛川市1施設9人、湖西市1施設13人、浜松市中央区5施設53人
-
肺炎球菌ワクチン 66歳以上助成継続 御殿場市
御殿場市は22日までに、高齢者の肺炎予防に有効な肺炎球菌ワクチンの接種について、2024年度も66歳以上の未接種者を対象とした費用助成を継続すると発表した。国が4月から、助成を65歳の定期接種に限定することに伴う措置。 肺炎は高齢者の死因として増加傾向で、肺炎球菌は肺炎の原因となるほか、血液中などに入ると敗血症や髄膜炎などを引き起こす。国は肺炎球菌ワクチンは1回の接種で有効とし、65歳の人を定期接種対象に指定して費用を助成している。 一方、14年度の制度開始時から10年が経過することに伴い、経過措置としていた66歳以上の助成を3月で終了する。同市はこれを受け、24年度も66歳以上で過去に1度
-
2月23日は富士山の日 周辺文化財の魅力紹介 日本富士山協会がガイド発行
富士山周辺の自治体や観光団体などでつくる日本富士山協会はこのほど、パンフレット「富士山周辺文化財ガイド」を発行した。約1万年前の溶岩流で形成された駒門風穴(御殿場市)や伏流水が湧き出る忍野八海(山梨県忍野村)など44カ所にスポットを当て、富士山麓の奥深い魅力を伝えている。 静岡、山梨両県の13市町村に点在する国または県指定の史跡、名勝、天然記念物、建造物を取り上げた。歴史や特徴をまとめた文章と写真を掲載。周遊に役立ててもらおうとエリア全体の地図も載せた。 世界遺産構成資産以外の文化財の存在を広めようと製作した。44カ所に足を運んだ同協会の上野裕吉事務局長は「あまり知られていない場所にも新しい
-
能登高ソフトテニス部 “オール御殿場”で受け入れへ 市と時之栖、地震被災者を独自支援
御殿場市が市内に本社を置く時之栖と協力し、能登半島地震の被災者への独自支援として石川県立能登高のソフトテニス部の生徒らを3月2~22日の日程で受け入れ、学習や部活動支援を実施する方針を固めたことが21日、同市への取材で分かった。民間と連携して用意した2次避難所に学校の部活動単位で被災者を受け入れるケースは、全国的にも珍しいという。 同部は全国大会で上位の成績を収める強豪。寮生活を送りながらテニスに励む生徒もいるが、練習場所や生徒寮が被災し、断水や土砂崩れなどの影響で不自由な学習、部活環境を強いられている。一時は三重県の三重高で練習を行ったが、通常通りの部活動再開は依然見通せない。この状況を
-
記者コラム「清流」 中学生は立派な市民
中学生たちに謝りたい。記者は中学時代、地域との関わりが薄く、学校という範囲内で小さくまとまっていた。自身の経験から「中学生はまだまだ子ども。社会を動かすには早い」と心のどこかで思っていた。最近、この意識が覆された。 御殿場市などの中学生によるJR御殿場駅前の活性化案の発表会では、商業ビル内に若者が集うカフェを設ける案が披露され、ニーズや客を呼び込む仕組み、もうけ方まで計画が練られていた。「理想と実現性をてんびんにかけた」とのコメントに驚いた。御殿場中の生徒が地元の魅力をまとめた動画を見て、御殿場のPR分野でも十分に活躍できる能力があると感じた。 ある中学校長の「中学生を市政にどう参画させ
-
御殿場市、富士山溶岩流で避難計画策定 流下パターン三つに大別 地形や特性考慮
御殿場市は20日、市防災会議を開き、富士山火山防災対策協議会による2023年3月の富士山火山避難基本計画に、同市の地形、道路、地域特性などを反映させた独自の「市富士山火山避難計画」を策定した。溶岩流の流下パターンを三つに大別することで、市内を中心に近隣地域内での避難を実施する点が特徴。 同市は県道23号御殿場富士公園線沿いに黄瀬川と鮎沢川の分水嶺(れい)がある。最新の知見・技術に基づいたシミュレーションにより、溶岩は噴火場所に応じて分水嶺の①北側②南側③南北両方―を流れる3パターンに分けられる。さらに同市の中心市街地は溶岩流の流下範囲外となっていて、避難地の候補となる「デルタ地域」が存在し
-
人口減対策 幅広く 御殿場市長が施政方針
御殿場市議会3月定例会が19日開会し、勝又正美市長が2024年度の施政方針を示した。過去最大となる一般会計415億3千万円を計上した24年度当初予算案について、「健全な財政運営を約束する。人口減少対策に関する幅広い施策をはじめ、多くの新規施策を盛り込んだ」と一層の市民サービス推進を誓った。 予算は語呂合わせで「よい子みんなを未来へつなごう!子育て支援・積極型予算」と名付けた。人口減少対策では18歳と22歳前後の人口流出の課題を踏まえ、遠距離通学の支援を強化。子ども医療費完全無償化、第2子以降の保育料完全無償化など、子育て世代への応援姿勢を押し出した。 年間1400万人の観光客を「力」と表現し
-
「御殿場改良計画」発表 ザリガニ食材活用、デジタル通貨… 高校生が1年間の学習成果
御殿場高創造ビジネス科の2年生26人はこのほど、地域課題の調査・研究を通じて考案した解決策「御殿場改良計画」の発表会を同市で開いた。勝又正美市長や市職員、住民らを前に、市と共同で進めた約1年間の学びの成果を披露した。 生徒は4班に分かれ、市の商工振興、農林整備、環境、スポーツ交流の各課で学びを深めた。農林整備課グループの7人は、御殿場産木材のブランド「ごてんばっ木(こ)」や木育の知名度向上をテーマに設定。木材を活用した多彩なゲームを楽しむスタンプラリーの計画を提案した。環境課グループの7人は、昨年6月に条件付特定外来生物に指定されたアメリカザリガニを駆除するイベントや食材としての利用を目指
-
防災マップ参考に地域の危険を確認 御殿場で講座
御殿場市はこのほど、ファミリー・サポート・センターの会員を対象とした防災講座を同市の市民交流センターふじざくらで開いた。同市と小山町の計26人が参加し、災害図上訓練(DIG)を体験した。 参加者は直近の大災害として能登半島地震について説明を受け、家屋をはじめとした建物や道路の被害状況を写真で確認。日ごろから避難経路や地域の防災上の危険などについて想定しておくことの必要性に理解を深めた。少人数のグループごとに両市町の防災マップを参考にしながら大地震などで予想される被害について意見交換し、避難所までの安全な経路を探った。 同市危機管理課の担当者は家庭内での話し合いの大切さも強調し、家の中や周
-
人口減や人手不足… オール駿豆で課題解決 商工懇話会が議論開始
静岡県東部・伊豆の経済団体で構成する駿豆地区商工振興懇話会(会長・紅野正裕沼津商工会議所会頭)は、共通する地域課題の解決へ本格始動する。県、各市町と連携し、今後の進め方を議論するほか、改めて各地の課題の洗い出しを図る。紅野会長が16日に沼津市内で開いた定例会で明らかにした。 地域経済を揺るがす人口減や中小・零細企業の人手不足、脱炭素実現といった喫緊の課題に直面し、防災やBCP(事業継続計画)対策など早急に着手する必要がある取り組みも多いと判断。単独ではなく、広く連携することが不可欠とした。各団体のイベント紹介と開催地の行政トップの講話に時間を割いてきた定例会は、今後は具体的な議論の機会と
-
新年度予算案 御殿場市
市町名(議会会期)①一般会計規模②前年度比伸び率③主要事業(事業費)の順 ◇御殿場市(19日~3月22日予定)①415億3千万円②5・1%増③18歳未満の子ども医療費完全無償化(4億8400万円)▽第2子以降の保育料完全無償化(1億800万円)▽市制施行70周年記念事業(1400万円) ※人口減少対策として、こども・子育て政策の抜本強化に重点を置く。観光や経済の核となる大型施設の整備、市制施行70周年記念事業も盛り込み、未来の飛躍に向けた土台をつくる。
-
静岡県内25施設で学年、学級閉鎖 インフルエンザ
静岡県は16日、県内の高校、小学校、こども園25施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計282人確認され、学年閉鎖、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 三島市2施設23人、御殿場市1施設4人、富士市1施設8人、静岡市葵区2施設23人、同市駿河区2施設24人、同市清水区3施設24人、藤枝市3施設23人、磐田市1施設8人、掛川市1施設12人、袋井市1施設28人、湖西市2施設32人、菊川市1施設8人、浜松市天竜区1施設18人、同市中央区4施設47人
-
定例会19日開会 御殿場市議会
御殿場市議会は16日、議会運営委員会を開き、3月定例会の会期などを決めた。決定した主な日程、事項は次の通り。 会期 19日~3月22日◇市長施政方針 2月19日◇代表質問 3月4日◇一般質問 5、6日◇当局提出議案 2024年度当初予算案など24件
-
子育て支援に積極型 一般会計最大 415億円 御殿場市予算案
御殿場市は16日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は23年度当初比5・1%増の415億3千万円で、過去最大規模になった。こども・子育て政策を強化した積極型予算とした。観光や経済の核となる複数の大型施設の整備も合わせ、未来への投資に重点を置いた。25年2月11日の市制施行70周年の記念事業も盛り込んだ。 歳出は「真の子育て支援日本一」を掲げ、18歳未満の子ども医療費完全無償化に4億8400万円、副食費を含む第2子以降の保育料完全無償化に1億800万円を充てる。子どものインフルエンザワクチン接種費用の新規助成や市独自の出産祝い金の上乗せも合わせ、子育て世代を支える。 市制施行70周年を
-
滝ケ原駐屯地が日本スポーツ賞 御殿場市長に報告
御殿場市の陸上自衛隊滝ケ原駐屯地普通科教導連隊がこのほど、日本スポーツ賞の銃剣道の部で優秀団体表彰を受け、勝又正美市長に喜びを報告した。 同駐屯地の銃剣道チームは昨年4月、日本武道館(東京都)で開かれた全日本銃剣道優勝大会で大規模部隊による「防衛省第1部」に出場し、19年ぶりに連覇を達成した。各チームによる対策をはねのけて連覇した実績が高く評価され、全日本銃剣道連盟が日本スポーツ賞に推薦した。同駐屯地の受賞は2004年以来2回目。 新田幸司駐屯地司令と坂元誠監督、先鋒(せんぽう)から大将までのメンバー4人が市役所に勝又市長を訪ねた。新田駐屯地司令は「スポーツや武道をやっていた人は、リーダーに
-
議長 中島氏 副議長 永井氏 御殿場市議会
御殿場市議会は15日の臨時会で正副議長選を行い、議長に中島宏明氏(65)=至誠=、副議長に永井誠一氏(62)=改新=を選出した。 中島宏明氏(なかしま・ひろあき)隊友会支部顧問、[元]陸上自衛官。2期。永塚 永井誠一氏(ながい・せいいち)飲食業、県東部自転車活用推進議員連盟会長。2期。川島田
-
2議案承認、同意 委員会構成を決定 御殿場市議会
御殿場市議会は15日、臨時会を開いた。住民税非課税世帯等支援給付金事業のために2023年度一般会計を2億700万円増額した補正予算の専決処分など市提出の2議案を承認、同意して閉会した。正副議長を選出し、各委員会の構成を決めた。 各委員会の正副委員長は次の通り。(正、副の順) 議会運営 田代耕一、川上秀範▽総務 勝間田幹也、林義浩▽福祉文教 阿久根真一、川上秀範▽経済環境 勝間田博文、永井誠一▽広報 勝間田幹也、池谷晴一▽予算決算 永井誠一、川上秀範
-
「富士山豆博士」 御殿場児童認定 原里小と玉穂小6年生
御殿場市が富士山について学んだ小中学生を認定する「ごてんばの富士山豆博士」の認定証授与式が14日、市役所で開かれた。本年度は原里、玉穂両小の6年生計152人が認定を受けた。 原里小は富士山世界遺産センターや富士山資料館、富士山樹空の森を見学し、歴史や自然、世界遺産登録の経緯などを学んだ。自然体験プログラムで富士山の恵みについても理解を深めた。学びはタブレット端末を活用してまとめ、友人や保護者らに発信した。 玉穂小は富士山自然誌研究会の会員を講師に招いた須走口新5合目や小富士の散策で、地質や生物、植物について学習。校内でフォトコンテストも行い、霊峰の美しさを再発見した。 認定式には両校の児童6
-
会派構成決まる 御殿場市議会
御殿場市議会(定数21)は15日までに、改選後の会派構成を決めた。改選前に比べて1減の5会派で、「至誠」(5人)が最大会派となった。新たな構成は次の通り(〇は代表者)。 【公明党】〇勝間田博文、小林恵美子【改新】〇菅沼芳徳、高村芳章、永井誠一、阿久根真一【至誠】〇田代耕一、芹沢勝徳、中島宏明、小林昌美、横山大【市民21】〇林義浩、勝又正人【新風ごてんば】〇神野義孝、川上秀範、後藤真弥【無会派】辻川公子、高木理文、勝間田幹也、池谷晴一、森順
-
御殿場南小 行司、郷土力士が出前授業 栃幸大と児童 ぶつかり稽古
大相撲春日野部屋に所属する行司や県内出身力士が15日、御殿場市の御殿場南小を訪ね、相撲の出前授業を行った。6年生約100人が体験を交えながら相撲の歴史や練習を学び、国技への理解と関心を高めた。 木村庄太郎三役格行司と力士の栃幸大(25)=三島市出身、飛龍高卒=、香富士(35)=沼津市出身=が訪問した。木村行司は「相撲はスポーツであり、神事である」と説明し、相撲の歴史を紹介。土俵祭で神様を迎え、千秋楽の神送りの儀式で終了する本場所の流れや力士の所作の意味、行司の仕事なども解説した。 栃幸大を相手にしたぶつかり稽古も体験。児童が大きな胸に力いっぱい飛び込み、力士の力強さを実感した。わんぱく相撲全
-
復元された“祖父の池”生態調査 川自慢大賞に御殿場の団体 静岡で発表
水辺で活動する団体の交流を目的とした「しずおか川自慢大賞」(同実行委、しずおか流域ネットワーク主催)が10日、静岡市葵区のコミュニティホール七間町で開かれた。県内の10団体が日ごろの保全活動などを発表した。参加者による投票で御殿場市で活動する「仁杉・柴怒田ビオトープの会」が同大賞に輝いた。 同会は、新東名高速道新御殿場インターチェンジ(IC)の建設に伴い整備された仁杉・柴怒田ビオトープで清掃や生態調査をしている。 活動内容を発表した御殿場南高2年の勝又悠翔さん(17)は、祖父が自分のために造った池が同IC建設で壊されたが、希少生物の存在が判明してビオトープとして復元された経緯を説明した。
-
台風上陸想定の対応イメージ 防災関係者が研修 御殿場市
静岡県東部地域局による災害発生をイメージした図上訓練「風水害対応イメージTEN」の研修会が8日、御殿場市で開かれた。同市と裾野市、小山町の職員や地域防災関係者ら約20人が参加し、刻一刻と変わる災害状況に対してどのように行動すべきか意見交換した。 参加者は4グループに分かれ、大型で猛烈な台風が上陸すると仮定して訓練を開始した。居住地域が1級河川の流域に位置していると想定し、上陸前にすべき自主防災会としての準備や要支援者への対応などを考えた。想定浸水区域内や土砂災害警戒区域内に住んでいながら市の避難指示発令後も避難しない住民への対策、ペット同伴の避難者への対応なども検討した。 参加者からは「
-
大型商業施設でのテロ想定 不審者対応など確認 御殿場署
御殿場署は9日、御殿場市の大型商業施設「御殿場プレミアム・アウトレット」と協力したテロ対策合同訓練を同施設で行った。署員と警備員ら約25人が参加、不審者に対する初動対応や警察との連携などを確認した。 施設のイベント日に不審な男が来場したとの想定。男はインフォメーションセンターで警備体制について高圧的に質問し、情報が得られないと分かると広場に向かった。監視する警備員の胸を押す行為やナイフの所持なども見られたため、複数の警備員が刺股を持って男を囲みながら他の来場者の安全確保を進めた。110番を受けて駆けつけた署員が男を取り押さえた。 同署の丸山卓志警備課長は訓練後、「初動はいかに現場の情報を把握
-
大型トラックなど4台玉突き事故 新東名高速下り御殿場JCT
8日午後11時10分ごろ、御殿場市駒門の新東名高速道下りで大型トラックなど計4台のトラックが絡む事故があった。最初に追突されたトラックを運転していた男性(46)と助手席の男性(59)=いずれも大分市=が軽傷を負った。 県警高速隊によると、熊本市の男性(36)の大型トラックが大分市の男性のトラックに追突。弾みで前方の大型トラック2台も巻き込まれたとみられる。同隊が事故原因を調べている。 事故処理のため、下り御殿場ジャンクション(JCT)のランプを約3時間45分にわたって閉鎖した。
-
お米審査で最高金賞 JAふじ伊豆高根 静岡県知事「芸術品」
静岡県が昨年12月に開いた「第20回お米日本一コンテストinしずおか」で、最高金賞と県内最上位者に贈られる知事賞を受賞したJAふじ伊豆青壮年部高根支部(御殿場市)の部会員らがこのほど、県庁を訪れ、川勝平太知事に受賞の喜びを伝えた。 全国から510点が出品され、同支部のコシヒカリが3度目の知事賞に輝いた。部会員の勝又敬一郎さんは、猛暑に悩まされた昨年の栽培環境を振り返り、「水の管理に力を注いだ。富士山の伏流水で品質が保てた」と語った。 同JAの小宮山光文理事や芹沢和彦御殿場地区本部長らも同行した。川勝知事は「御殿場のコシヒカリが高品質であることの証明。まさに農業芸術品だ」とたたえた。
-
御殿場市職員の業務端末 本年度中に全タブレット化
御殿場市はデジタル技術の活用による「スマート市役所」の実現に向け、本年度末までに全職員の業務端末をタブレット化する。同市は昨年中に会議室無線化を実施していて、2月末の市役所のシステム更新と合わせてペーパーレス化や業務効率化を急ぐ。 タブレットは約700台導入し、ほぼ全ての正規職員に配布する。すでに課長級以上などは部長連絡会や庁議、市議会などの場面で試験運用を始めている。庁外から市のデータベースを閲覧でき、必要な資料を素早く提示することなど業務の効率化が期待される。データはサーバー側で管理してタブレット自体に保管しないため、情報漏えい対策や故障時に業務に与える影響の最小化も可能という。 「
-
ICカードの利用 環境充実など要望 御殿場線利活用推進協
御殿場線沿線の市町で組織する御殿場線利活用推進協議会(会長・勝又正美御殿場市長)はこのほど、JR東海静岡支社と県、県議会に交通系ICカードの利用環境の充実や輸送力の増強などを求める要望書を提出した。 JR東海静岡支社に対してはJR東海やJR東日本など各鉄道事業者の管轄エリアをまたいで交通系ICカードが円滑に利用できるよう早期整備を求めた。近年バスの運行本数も減少傾向にある中で御殿場線が担う役割は重要性を増しているとし、増発による運行時間帯の延長や通勤・通学時間帯を中心とする増便、車両の増設などを要望した。 県と県議会には鉄道会社への要望内容を伝え、御殿場線沿線地域の発展に向けた活動への後押し
-
御殿場・御殿場高原時之栖 天然芝に寝転び自然満喫【キャンプ場だより】
雄大な富士山を眺める複合レジャー施設「御殿場高原時之栖」のキャンプ施設「OUTDOOR HILL VILLAGE(アウトドア ヒル ビレッジ)」は、本格的なバーベキューが堪能できるグランピングサイトがあり、エリア内では遊具や夏に楽しめるプールなど、さまざまなアクティビティーも完備しています。地ビールを販売する売店のほか、温泉施設も併設。夜には日本一の高さを誇る噴水レーザーショーを間近で体感できます。 キャンプサイトは元々、日本代表も利用したことがある国内最高峰の天然芝のサッカーグラウンド。テント型のグランピングサイトやフリーキャンプサイトに加え、2023年8月には東海初のログハウス式トレー
-
ウクライナ帰国者6割超 安全より家族、祖国愛 御殿場に移るも夫思い決断【ウクライナ侵攻】
2022年2月から約2年にわたってロシアの侵攻にさらされ続けるウクライナから国外避難した市民の帰還が進んでいる。同国の民間調査団体によると、昨夏までに6割以上が帰国。「家族に会いたい」「自分だけ逃げていてはいけない」-。それぞれの願いや決意を胸に、安全な避難先での生活をやめ、戦争が続く故郷に戻った。 「家族みんなで暮らしたかった」。マリナ・イバシェンコさん(46)は昨年11月、日本から首都キーウ(キエフ)近郊へ帰った。侵攻開始から3カ月後、戒厳令と総動員令のため出国できない夫(47)を残して東京へ避難。22年7月から御殿場市に住んだ。重度の脳性まひで車いすに乗り、素早く逃げられない長女マル
-
御殿場型循環モデルで合意書 市と中畑愛郷会、市森林組合
森林経営による温室効果ガス削減の環境的価値を国の「J-クレジット」により具体的利益に変換し、デジタル地域通貨(富士山Gコイン)の財源とする御殿場市の計画「御殿場型循環モデル」の実現に向け、御殿場市と中畑愛郷会、市森林組合は5日、取り組み推進の合意書を締結した。 中畑愛郷会が富士山東麓エコガーデンシティ地域循環共生圏内の裾野市葛山に所有し、同組合が森林経営計画を立てて管理している約125ヘクタールの森林を対象にクレジットを生み出す。市はすでに、御殿場財産区が市内に持つ約15ヘクタールの森林について合意書を交わし、計画は1月26日に国に登録されている。今回の合意により、計画の対象となる森林規模が
-
静岡県山間部で降雪 6日朝まで「警報級大雪」か 東部で交通機関に乱れ
本州の南岸を進む低気圧の影響で、静岡県内は5日午前から山間部を中心に雪が降り始め、県東部では積雪のため交通機関に乱れが生じた。静岡地方気象台は6日朝にかけて、山地などで警報級の大雪の可能性があるとし、道路凍結や電線などへの着雪に注意するよう呼びかけている。 御殿場市中心部では5日午前10時過ぎから雪が降り始め、畑や住宅の屋根を白く染めた。夜には雪が薄く積もった道路にわだちがはっきりと残り、JR御殿場駅前をボンネットに雪をかぶった車が行き交った。 県内の高速道路では5日正午から東名高速道の清水ジャンクション(JCT)以東、新東名高速道の新清水JCT以東の区間をはじめ、中部横断道や東富士五湖
-
新市議21人に当選証書付与 御殿場市選管「政策を誠実に実行して」
御殿場市選挙管理委員会(長田幸雄委員長)は5日、市役所で当選証書付与式を開き、4日に投開票が行われた市議選で当選を果たした新市議21人に当選証書を付与した。 長田委員長は「市民の期待を肝に銘じ、選挙戦で示した市政への思い、訴えた決意、約束した政策を誠実に実行してほしい」と求めた。投票率が過去最低の44・32%だったことにも触れ「市民生活に直結する身近な選挙にもかかわらず、憂慮すべき現実。政治離れに歯止めをかけるため力を尽くして」と呼びかけた。新市議を代表し、最年長の池谷晴一氏が決意を述べた。 市議選は定数21に対し22人が立候補。現職12人、元職2人、新人7人が当選した。 ▶御殿場市議選
-
御殿場アウトレットより快適に 高校生向けセミナーで運営会社が取り組み紹介
沼津信用金庫はこのほど、県内最大級の商業施設「御殿場プレミアム・アウトレット」(御殿場市)をテーマにした高校生向けセミナーを同市のまちづくり拠点施設「ぬましんCOMPASS(コンパス)御殿場」で開いた。運営会社の社員が国内外からの買い物客に快適に過ごしてもらうための取り組みを説明した。 御殿場アウトレットの営業や広報を担当する常田佳穂さんが、宗教に配慮した礼拝用スペースなどを紹介。「海外の方も安心してお買い物を楽しんでいただくことができる」と指摘した。コンセプトについて「プレミアムな体験ができるようにしている」とも言及した上で、「愛される施設を目指して進化し、御殿場を盛り上げる」と話した。
-
御殿場市議21人決まる 投票率44・32%で過去最低
任期満了に伴う御殿場市議選(定数21)は4日に投票が行われ、即日開票の結果、新市議21人が決まった。投票率は過去最低だった前回選をさらに7・11㌽下回る44・32%となった。 当選者の内訳は、現職12人、元職2人、新人7人。党派別では無所属16人、公明2人、自民1人、共産1人、参政1人。印野地区唯一の候補の勝間田幹也氏(65)=無元=がトップ当選を果たした。勝又正人氏(61)=無新=、横山大氏(36)=無新=、森順氏(54)=参新=ら新人7人が全員当選した。参政党の公認候補が同市議選で議席を獲得するのは初めて。 明確な争点はなく、各候補は雇用対策や医療福祉の充実などを訴えた。 ※画像
-
「忠魂碑」次代へ継ぐ 郷土の戦死者慰霊 静岡県内有志奔走 保存会立ち上げ、歴史的価値発信
郷土の戦死者を慰霊する「忠魂碑」。歴史を伝える貴重な史料とされる一方、維持管理の担い手不足などを理由に取り壊す動きがある。終戦から78年が経過し、戦争遺産の管理が課題となる中、静岡県内では市民や学識経験者らが保存会を立ち上げ、戦争の記憶を継承しようと奔走している。 「忠魂碑は地域に残る数少ない戦争遺産。平和の尊さを伝えるためにも守り続けなければいけない」。保存会の発起人で代表を務める郷土史家兼子春治さん(78)=袋井市=は設立の意義を強調する。自身は戦後の過酷な生活を経験し、叔父を沖縄戦で亡くした。遺族の一人として、戦争の風化を感じているという。 保存会は遺族会役員や元自治体職員らで構成
-
今年も福つかめ、豆まきにぎわう 静岡県東部で節分行事
節分の3日、静岡県東部の各地で豆まきが行われた。多くの地域住民が福をつかもうと懸命に手を伸ばした。 沼津・城岡神社 今年で創建200年を迎える沼津市の城岡神社では、節分祭(同神社、大手町町内会主催)が開かれ、多くの参拝者でにぎわった。宮司が豆をまいた後、町内会員や神社にゆかりのある人たちも台に上がり、菓子や餅を投げた。 同神社はJR沼津駅南口の中心市街地のビルに囲まれた一角にある。近年の節分祭はコロナ禍の影響で中止や規模を縮小していたが、今年は従来と同じ規模で実施した。 富士宮・日蓮宗5寺院 富士宮市では柚野、上野の両地区の日蓮宗5寺院が合同で、同市下柚野の興徳寺で豆まきを行った。1
-
御殿場市議選の投票立会人に高校生 「一人でも多く行動に移して」
御殿場高3年の高杉相名さん(18)が3日、御殿場市議選の期日前投票所で投票立会人を務めた。若い世代の選挙離れが顕著となる中、実際に選挙に関わり、身近なものとして感じてほしいと市選管が企画した。 高杉さんは同校で選挙管理委員長を務めた経験などがあり、選挙への関心を高めてきた。この日は市役所本庁舎の期日前投票所で投票立会人を経験し、「多くの市民が御殿場の行く末を考えて票を投じていた。選挙の実感が強く湧き、自分も故郷の未来のために投票に行かなくてはと思った」と感想を述べた。 一方で10代の若者の姿は少なく感じたという。学校では投票に行くか迷っている同級生も多かったといい、「一人でも多く行動に移
-
御殿場市議選4日投開票 22人、最終盤の戦い
任期満了に伴う御殿場市議選は4日、投開票が行われる。定数21に対して22人(現職13人、元職2人、新人7人)が立候補し、最終盤の戦いを進めている。 党派別の内訳は無所属17人、公明2人、自民1人、共産1人、参政1人。投票は市内22カ所の投票所で行われる。国立駿河療養所の投票所は午前9時から午後4時まで、その他は午前7時から午後8時まで。午後9時から御殿場中体育館で即日開票され、同11時ごろに大勢が判明する見通し。 1月27日現在の選挙人名簿登録者数は6万9368人(男3万5558人、女3万3810人)。 立候補者一覧 ※画像タップで拡大してご覧になれます 上から届け出順。経
-
オール御殿場、酒づくり認定 国の農商工連携、事業計画 つぼぐちフードサービスなど3社
御殿場市を拠点とするつぼぐちフードサービスとグループ会社の石川酒造、JA協同サービスの3社が協力した農商工連携によるオール御殿場産の純米酒(日本酒)製造事業がこのほど、国の農商工等連携事業計画の認定を受けた。同市では初の認定。3社の関係者が2日、市役所を訪ね、2023年度産の御殿場こしひかりを使用した純米吟醸「さくや 雪解(ゆきげ)」の完成とともに勝又正美市長に報告した。 富士山の伏流水やブランド米「御殿場こしひかり」、酒米「令和誉富士」など最高の地元素材を生かし日本酒を生産する。JA協同サービスは原料の米の生産をはじめ、休耕田などを活用した増産や農家への酒米生産奨励などを実施して農業分野
-
北駿の県立高 将来像議論 県教育長 市町長ら 御殿場で地域協議会
北駿(御殿場市、裾野市、小山町)の県立高の在り方を検討する地域協議会北駿地区が1日、御殿場市で開かれた。2024年度中の地域のグランドデザイン(全体構想)策定を目指し、北駿の現状や課題、県立高に求められる将来像などについて意見交換した。 池上重弘県教育長や各市町長、教育長、商工会長、域内の県立高4校の関係者らが集った。北駿地区は現在、中学3年生が1433人で、今後も右肩下がりに生徒数が減少すると予想されている。23年の調査では生徒の区域外への流出が流入を616人上回っている状況も確認した。 各市町で高校生と地域をつなげる取り組みが展開され、将来地元に戻ってくる人材の育成を重視する共通認識が示
-
大詰めの御殿場市議選 当選ライン900票前後か 御殿場地区8人しのぎ
任期満了に伴う御殿場市議選(4日投開票)は現職13人、元職2人、新人7人の計22人が21議席を巡り、活発な選挙戦を繰り広げている。新人の多くが地盤の固さや動き出しの早さ、フットワークの軽さなどの強みを生かして現職の票田に食い込む勢いを見せる。「1人が落選」の選挙だが、現職は選挙後の立ち位置を見据え、1票でも多い集票に注力する。 投票率は過去最低だった2020年1月の前回選の51・43%を下回り、50%を切るとの観測もある。当選ラインは前回選に近い900票前後の可能性があり、上位勢との票差は千票以上になるとみられる。 人口が最も多い御殿場地区は8人が出馬し、激戦に。辻川氏は幅広い年代の浮動
-
御殿場市高齢者福祉計画を策定 委員会が市長に報告
御殿場市における2024~26年度の高齢者福祉施策のあり方を定める「市第10次高齢者福祉計画・第9期介護保険事業計画」の策定委員会は1日、同計画をまとめたことを勝又正美市長に報告した。 計画期間中の25年には団塊の世代全体が75歳以上となり、高齢化の進展や要支援者の増加と多様化、地域の担い手減少などの問題が予測される。計画では制度や分野の枠、「支える側」「支えられる側」という関係を超え、元気な高齢者がほかの高齢者を支えたり居場所をつくったりするような地域共生社会の実現、地域包括ケアシステムの推進などに重点を置いた。 介護サービス基盤の計画的な整備として、市内一部の特別養護老人ホーム(特養)建
-
⚽JFAアカデミー福島、最後の卒校式 拠点の御殿場、裾野「与えてもらった刺激引き継ぐ」
2011年3月の東日本大震災の影響で一時移転していた日本サッカー協会(JFA)のエリート選手養成機関「JFAアカデミー福島」の静岡県での最後の卒校式が31日、御殿場市のホテルで開かれた。活動拠点となった同市の勝又正美市長と裾野市の村田悠市長が、アカデミーが地域にもたらしたスポーツの灯を絶やさずにまちづくりを進めることを約束した。 高校3年生の男子17人、女子6人が卒校した。男子キャプテンの長尾ジョシュア文典さん(18)は、中高の6年間を御殿場で過ごした。時之栖の職員を家族のように思っていると話し、卒校生を代表して「支えてくれた方々のためにも、どんな状況になってもボールを追い続ける責任がある
-
「サッカーは頭でやるスポーツ」 元日本代表 鈴木啓太さん プロの思考 高校生に 御殿場
元サッカー日本代表の鈴木啓太さん(42)=静岡市出身=を講師に招いたサッカー教室(スポーツタウン御殿場推進協議会主催)が29日、御殿場市陸上競技場で開かれた。市内3高校と小山高のサッカー部員54人が、プレー中のプロの思考を学んだ。 鈴木さんは冒頭、「サッカーは足ではなく、頭でやるスポーツ」と強調。プロも取り入れているという複数人でのボール回し練習などのやり方を紹介して実践した。仲間からパスを受ける動きやパスを出した後の動きなどを一つ一つ考えながらプレーすることの大切さ、楽しさを伝授した。 鈴木さんは同市で昨年5月に開催されたイベント「アコチルキャンプ」でも子ども向けサッカー教室の講師を務めて
-
⚽JFAアカデミー福島「13年間の支援に感謝」 三島長陵高内の「学びや」が終了式 4月“故郷”へ全面帰還
東京電力福島第1原発事故を受けて、静岡県に一時移転していた日本サッカー協会(JFA)のエリート選手育成機関「JFAアカデミー福島」が4月、活動拠点を全面的に福島県内に戻す。三島市の三島長陵高に設けられ、高校世代の選手が通った福島県立ふたば未来学園高の三島長陵校舎も本年度末で閉鎖することになり、同校で30日、終了式が行われた。JFA関係者や選手が、静岡県や同校から受けた13年間の支援に感謝した。 アカデミー福島は原発事故後、活動拠点のサッカー施設「Jヴィレッジ」が東京電力の対応拠点となったことを受け、御殿場市に拠点を移した。静岡、福島両県教委は2011年5月に学校間連携協定を締結し、選手が
-
セクハラで停職5月の懲戒処分 陸上自衛隊駒門駐屯地 男性2等陸曹
御殿場市の陸上自衛隊駒門駐屯地は30日、後輩の女性隊員にセクシュアルハラスメントをしたとして第1後方支援連隊の男性2等陸曹(44)を停職5月の懲戒処分にした。 同駐屯地によると、2等陸曹は2022年3月3~4日の勤務中、駐屯地内で後輩の女性隊員に対して性的言動を伴いながら体に触れ、精神的苦痛を与えた。同9日に事態を知った被害女性の同僚隊員が部隊に報告したことで発覚した。 2等陸曹は「二度とこのようなことをしないように深く反省している」と話しているという。
-
給食費無償など国に要望へ 静岡県市議会議長会、4項目決定
静岡県市議会議長会は30日、浜松市中央区で定期総会を開いた。県内23市議会の正副議長らが出席し、学校給食費の無償化など4項目を国に要望すると決めた。 ほかに要望するのは、公共施設等適正管理推進事業債の恒久化と拡充▽特別支援学校・学級への適切な教員等の配置▽自治体情報システムの標準化・共通化における自治体の負担軽減。関係省庁などに要望書をそれぞれ提出する。役員選任も行い、2024年度は富士市が会長、御殿場市と袋井市が副会長を務めることなどを決めた。 現会長の井上恒弥・静岡市議会議長は「人口減は各市に共通する深刻な問題。自治体相互の連携、協力がますます重要になる」とあいさつし、23市のさらな
-
9信金理事長ら川勝知事に日本酒贈る 全国の米使用
静岡県内9信用金庫の理事長らがこのほど、県庁を訪れ、47都道府県308地域の米を使って完成させた日本酒「絆舞(きずなまい)」を川勝平太知事に寄贈した。 全国の信金でつくる「よい仕事おこしフェア」実行委の事業の一環で、城南信金(東京都)が全国の信金に呼びかけ、2017年から福島県の曙酒造で醸造を始めた。今年は新たに大吟醸が加わり、4種類の品ぞろえになった。 参加地域は増加傾向にあり、本県からは御殿場市や藤枝市など8市町の米が寄せられた。 県庁で、富士信金の浅見祐司理事長は「全国の生産者の思いと地域密着の信金の絆でできた酒」と紹介した。城南信金の川本恭治理事長は「売り上げを能登半島地震の支
-
JFAアカデミー福島帰還へ 13年の支援に感謝 御殿場市訪問
御殿場市に拠点を置く日本サッカー協会(JFA)のエリート選手養成校「JFAアカデミー福島」が本年度で同市での活動を終了し、福島県に帰還するのを前に、同アカデミー初代スクールマスターの田嶋幸三JFA会長が30日、勝又正美市長を訪ね、約13年間に及ぶ支援への感謝を伝えた。=関連記事28面へ 同アカデミーは2011年3月の東日本大震災の影響で福島県での活動が困難になったが、同市の御殿場高原時之栖がアカデミー生らを全員受け入れたことで活動を継続した経緯がある。田嶋会長は「富士山を望む素晴らしい環境でボールを蹴った記憶を子どもたちは忘れないと思う。御殿場を離れても合宿を継続したり、時之栖の施設を有効に
-
健康寿命延伸、災害時連携で協定 御殿場市と中北薬品
御殿場市と医薬品・医療機器の卸売販売業の中北薬品(名古屋市)は29日、住民の健康寿命の延伸や災害時の物資の支援などに関する連携協定を締結した。 住民の健康増進や食育、高齢者支援、感染症予防などに加え、大規模災害時における支援、地域活性化や住民サービスの向上に関する相互の連携と協働の活動を推進する。健康増進イベントでの管理栄養士の協力や大規模災害発生時の医療品をはじめとした物資の支援などが想定される。 市役所で同日開かれた締結式で、勝又正美市長は「能登半島地震でも被災後の健康維持、感染症、薬などの課題がみられる。機を得た協定でありがたい」と感謝した。同社の山本哲也常務取締役執行役員は「地域の方
-
御殿場中に中国の小中学生 職場体験発表聞き、交流楽しむ
中国の江西科技学院付属中、小の訪問団が30日、御殿場中を訪れ、日本の学校の特徴について学んだ。 県と地域振興交流協会が主催する事業の一環。中学生13人と小学生12人に保護者らを加えた34人が訪問し、御殿場中2年生と交流を楽しんだ。同市と小山町の事業所の協力を得て10月に実施した職場体験に関する発表を聞き、同校の学びについて理解を深めた。 中国の生徒児童からは、「日中の文化の特徴を学び合いたい」「日本の学生にもぜひ中国に来てほしい」などの声が聞かれた。
-
農泊、復調 宿泊者数、コロナ前水準に ミカン収穫 富士山湧水 資源「発掘」
農山漁村を訪れて観光や農業体験などを楽しむ「農泊」の宿泊者数が、新型コロナ禍での落ち込みから回復傾向にある。農林水産省のまとめによると、2022年度の全国の宿泊者数は19年度比約22万人増の610万8000人。新型コロナの行動制限解除により、23年度も続伸が見込まれる。県内の宿泊者数も上向いており、各地の推進団体が独自の体験プログラムを打ち出して誘客を図っている。 「三ケ日で雪が見られるなんてほんとに珍しいですよ」。24日朝、浜松市浜名区三ケ日町の農家民宿「coco-Rin」を営む久米ゆきさん(39)は、宿泊者に朝食の自家製パンを提供しながら笑顔で話しかけた。宿泊は2度目という自営業永坂
-
幹部自衛官がパワハラ 陸上自衛隊富士駐屯地 停職7月の懲戒処分
小山町の陸上自衛隊富士駐屯地は29日、複数の部下にパワーハラスメントをしたとして第128地区警務隊に所属する50代の男性幹部自衛官を停職7月の懲戒処分にした。 同駐屯地によると、幹部自衛官は2020年5月から21年12月ごろまでの間、駐屯地で複数の部下隊員に対し、怒鳴り声で「俺の言ったことは優先じゃないんだな」「クビだ」などの暴言を伴う威圧的な言動で指導して精神的苦痛を与えた。部下一人が精神疾患を発症する一因となり、職場環境も悪化させた。 元陸上自衛官の五ノ井里奈さんが性被害を訴えたことを契機に実施された22年12月の特別防衛監察で、被害隊員が申し出た。幹部自衛官は「パワーハラスメントの
-
御殿場市議選 期日前投票始まる
任期満了に伴う御殿場市議選の期日前投票が29日、市役所本庁舎と同富士岡支所で始まった。いずれも2月3日まで。2月1、2の両日は、同原里支所と同玉穂支所でも実施する。 期日前投票の時間は本庁舎と富士岡支所は午前8時半~午後8時、原里支所と玉穂支所は午前8時半~午後5時15分。 28日に告示された市議選には定数21を上回る22人が立候補した。投票は2月4日。市内22会場で行われる。国立駿河療養所の会場は午前9時から午後4時まで、その他の会場は午前7時から午後8時まで。
-
「御殿場型」国が登録 J-クレジット制度
御殿場市は29日、森林経営による温室効果ガス削減の環境的価値を国が認証する「J-クレジット」により利益に変換し、デジタル地域通貨の財源とする計画「御殿場型循環モデル」が国に登録されたと発表した。計画の根幹となるクレジット発行が可能になる。 同市は2023年7月、御殿場財産区が同市東田中地区に所有する約15ヘクタールの森林について、整備を担う市森林組合を交えてクレジット創造や売却益分配、木材の利活用に関する合意書を締結した。この森林を対象にJ―クレジット事務局に計画案を提出し、24年1月26日の国の認証委員会で登録認定された。 今後は同森林の23年度中の二酸化炭素(CO2)吸収量について、4月
-
親子でおもちゃカフェ、沼津にオープン 木製で癒やし ママの「あったらいい」を実現
木のおもちゃで遊べるカフェ「SOWERS(ソワーズ)」がこのほど、沼津市五月町に誕生した。母親2人が子育て中に思い描いた「こんな場所があったらいい」を実現。親も子もゆっくり過ごし、楽しみを見つけられる場所として地域に根付きつつある。 93平方メートルの店の約半分を占めるキッズスペースに、スペインの玩具ブランドの人形や岐阜県の木工作家が手がけた手押し車など30種類以上の木製おもちゃを置いた。「木に触れるとリラックスできる」と店主の松浦梨菜さん(31)=同市=。木組みのロフトも子どもに大人気。レイアウトを工夫し、カウンター席はキッズスペースを見守ることができる配置にした。 松浦さんと高校時
-
「落選1人」選挙戦、熱気なく 御殿場市議選告示 問われる市民への発信力
28日に告示された御殿場市議選は定数21に対し22人が立候補し、選挙戦が始まった。直近の市議選や県議選で投票率が過去最低を記録し、選挙離れが顕著な同市。今回は「誰を選ぶか」ではなく「1人だけ落選」のイメージが強く、市民の盛り上がりはいまひとつ。投票率上昇の鍵とされる若年層からは選挙との距離感を指摘する声が聞かれ、各陣営はこれまで以上に、有権者に響く政策を訴える発信力が問われる。 「20代の方から『何の選挙ですか』と聞かれた」。ある候補者の後援会長は頭を抱える。初日は、候補者の力強い演説に足を止める市民の姿はまばらだった。 2020年の前回市議選の投票率は51・43%。前々回(12年)から
-
御殿場市議選に22人出馬、選挙戦に突入 2月4日投開票【立候補者一覧あり】
任期満了に伴う御殿場市議選は28日、告示された。定数21に対して22人が立候補し、選挙戦に突入した。 立候補者の内訳は現職13、元職2、新人7。政党別では無所属17人、公明2人、自民1人、共産1人、参政1人。 投票は2月4日に市内22会場で行われる。国立駿河療養所の会場は午前9時から午後4時まで、その他の会場は午前7時から午後8時まで。午後9時から御殿場中体育館で即日開票される。期日前投票所は市役所本庁と支所の計4カ所に開設される。 27日現在の選挙人名簿登録者数は6万9368人(男3万5558人、女33810人)。 立候補者一覧 ※画像タップで拡大してご覧になれます
-
御殿場市議選に投票を 高校生委員ら呼びかけ
御殿場市明るい選挙推進協議会は28日、市議選の告示に合わせた啓発活動を市内のホームセンターなど3店舗で実施した。本年度に委嘱した高校生委員を含む約30人が、積極的な投票行動を呼びかけた。 同市ぐみ沢のカインズ御殿場店では、委員16人がのぼり旗を手に活動を展開。2月4日の市議選の投票日が記されたウエットティッシュを来店者に配布した。 委員の一人で活動に参加した御殿場南高2年の小坂凜さん(17)は、自身にはまだ選挙権がないものの、家族と話をしながら選挙への興味を高めているという。「投票して自分の意思を示すことは大切だと思う。周りの人に積極的に呼びかけ、自分も18歳になったら必ず投票に行くよう
-
J―クレジット認証へ 先進「御殿場型モデル」始動 地域通貨に生かす【ニュースBOX】
森林経営による温室効果ガス削減の環境的価値を国が認証する「J―クレジット」により具体的利益に変換し、デジタル地域通貨(富士山Gコイン)の財源とする御殿場市の計画「御殿場型モデル」が動き出す。今月末に国のクレジット事務局に計画が登録される見込みで、クレジット発行の下地が整う。同市の自然環境や森林管理の特徴、デジタル地域通貨の普及などの強みを生かし、環境と経済の両立を図る全国的にも先進的な取り組みとなる。 J―クレジット制度では温室効果ガスの排出削減量や吸収量を国独自のクレジットに変換して認証する。発行されたクレジットは売買可能で脱炭素社会の実現に向けた貢献や環境に優しいイメージのPR、環境
-
御殿場市議選28日に告示
任期満了に伴う御殿場市議選は28日、告示される。定数21に対し、これまでに現職13、元職2、新人7の計22人が立候補の意向を表明している。 立候補の届け出は午前8時半から午後5時まで、市役所で受け付ける。投票は2月4日午前7時から午後8時まで市内の22会場で行われ、午後9時から御殿場中体育館で即日開票される。 市選管によると、12月1日現在の選挙人名簿登録者数は6万9622人(男3万5749人、女3万3873人)。
-
台湾の高校生ら 静岡県で防災学ぶ 27日まで滞在
台湾教育部主催の「防災青年国際リーダーキャンプ」で静岡県を視察している台湾の高校生らが26日、県庁を訪れ、県の危機管理体制や防災対策、能登半島地震での支援活動について学んだ。 来訪した高校生23人と大学生3人は、27日まで県内に滞在し、御殿場市で火山防災を学んだり、島田市内でフィールドワークに取り組んだりする。 県の危機管理センターでは、能登半島地震の被災地で住家被害調査の支援に入った県危機管理部職員が現地の様子を説明。津波、大規模火災、住宅倒壊、道路寸断など多様な事象が発生し、支援も困難な状況にあると話した。静岡県の地震・津波対策アクションプランや家屋耐震化、防潮堤整備などの施策も紹介
-
農業経営士ら36人認定 県
静岡県はこのほど、地域で農林漁業の推進・後継者育成を担っている農業経営士らの認定式を県庁で開き、計36人を認定した。代表者に証書を手渡した川勝平太知事は「『士』とは精進を怠らない方のこと。地域の自然を生かすすべを知っている皆さまの今後の活躍を祈っている」と呼びかけた。 認定者は次の通り。 【農業経営士】芹沢雅司(御殿場市)市川慶明(函南町)塩谷典久(伊豆市)荻真教(富士宮市)安藤徹哉(富士市)石野良英(静岡市清水区)中嶋雄一(牧之原市)増田春男(袋井市)安井孝政(同)杉浦浩文(浜松市中央区)浅田崇之(同市浜名区) 【青年農業士】渡辺武彦(河津町)中山祐菜(伊豆の国市)菅谷正太郎(富士市)西沢
-
知的障害者施設 離職防止考える 御殿場で県福祉協
静岡県知的障害者福祉協会は25日、会員となっている社会福祉施設の施設長らが集う研修会を御殿場市のホテルで始めた。26日まで。初日は「福祉施設におけるエンゲージメント」をテーマに、有識者らがパネルディスカッションを行った。 リクルートジョブズリサーチセンターの宇佐川邦子センター長は「20、30代の若手は、一度離職してしまうと二度と手に入らない状況」と離職防止の必要性を訴えた。若年層は休日や休暇などの労働条件を特に優先して仕事を選ぶ傾向が強いと解説した。浜松市の障害児入所施設「あさぎり」の仲安寛元施設長と静岡福祉大の木下寿恵教授は、子どもと大人が自己実現の好循環を生み出す施設の将来ビジョンや学生
-
市議選期日前投票所 原里、玉穂支所に増設 御殿場市選管、ポスター掲示も
任期満了に伴う御殿場市議選(28日告示、2月4日投開票)を前に、市選挙管理委員会はこのほど、期日前投票所の増設や若年層を中心に投票を呼びかける啓発事業の実施を発表した。 2020年の前回選は過去最低の投票率51・43%を記録した。投票の利便性を高めて投票率の向上を図るため、期日前投票所を市役所本庁舎と同富士岡支所の2カ所に加え、同原里支所と同玉穂支所を含めた計4カ所に増設する。本庁舎と富士岡支所は29日~2月3日の午前8時半~午後8時、原里支所と玉穂支所は2月1、2日の午前8時半~午後5時15分に開設する。 同市では4月の県議選で10代投票率が20・65%、20代が21・10%と若者の選挙離
-
災害時のガス供給 円滑化へ覚書締結 御殿場市と県LP協地区会
御殿場市はこのほど、県LPガス協会御殿場地区会と災害援助に必要なLPガスの供給に関する覚書を締結した。 県と同協会は2018年、避難所へのLPガス供給を円滑に行うための災害援助協定を締結した。各地域の事情に応じて支援内容や方法を具体化するため、災害援助を直接的に実行する市町と各地区会が覚書を結んでいる。覚書では、災害発生時に市の要請を待つことなく特定施設のLPガス設備の点検や調査を行い、必要に応じて設備を整備して供給準備に努めることなどが盛り込まれた。 市役所で開かれた締結式で、勝又正美市長と中川好大地区会長が覚書に署名した。勝又市長は「能登半島地震を見て、被災後の生活に対応するための備えの
-
御殿場・男性暴行死 被告に懲役9年求刑 地裁沼津支部公判
御殿場市東山の建設資材置き場で一緒に作業していた男性の頭部を角材のようなもので殴打したとして傷害致死の罪に問われた小山町菅沼、とび職の被告(27)の裁判員裁判の論告求刑公判が24日、静岡地裁沼津支部(野沢晃一裁判長)で開かれ、検察側は懲役9年を求刑した。 検察側は、被告が地面にひざまずいた被害者の頭部に重さ2キロ前後の角材のようなものを勢いよく振り下ろしたと指摘。「被害者が労災事故で負傷した」と虚偽の口裏合わせをしたことなど、犯行態様の悪質性も挙げた。 弁護側は、被害者はひざまずいておらず、両手を軽く開いた前傾姿勢の状態だったと主張。被告は「一発食らうんで許してください」という被害者の発
-
台湾の高校生ら日本の防災学ぶ 御殿場市を視察
台湾教育部が主催し、日本の防災の取り組みを学ぶ「防災青年国際リーダーキャンプ」に参加している台湾の高校生ら34人が24日、御殿場市を訪問した。同市や同市・小山町広域行政組合消防本部の防災体制などについて理解を深めた。 視察団は台湾全域から選ばれた高校生23人と大学生3人、教官で構成。台湾でも対策が重要とされる火山噴火をはじめ、自然災害への備えを学ぼうと訪れた。市危機管理課の職員からは富士山の噴火対策について講義を受け、地形の特徴や溶岩流の被害想定、避難行動の計画、災害対策本部の役割などに関する説明を聞いた。消防職員から日本の消防署の働きや歴史などについても解説を受けた。 視察団は27日まで県
-
静岡県人口354万8150人 1月1日推計、前月比2460人減
静岡県がこのほど公表した2024年1月1日現在の推計人口は354万8150人で、前月より2460人減少した。推計人口の減少は19カ月連続。社会動態は、3カ月連続で転入数が転出数を上回る社会増だった。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 転入数から転出数を引いた社会動態は6人増(転入9565人、転出9559人)、出生数から死亡数を引いた自然動態は2466人減(出生1620人、死亡4086人)だった。 市町別に見ると、推計人口が増加したのは、吉田町の29人をはじめ、熱海市13人、長泉町9人など計5市町。減少したのは30市町で、最多の静岡市が547人。浜松市493人、藤枝市13
-
昭和の歓楽街 令和の観光に 御殿場新天地レトロ祭り初開催 年配者や若者集う
御殿場市の歓楽街「御殿場新天地」で20日、御殿場新天地レトロ祭りが初開催された。中心部の駐車場に特設ステージを設置し、住民ら20人が出演するのど自慢大会やゲストを招いたステージなどを繰り広げた。 戦後に栄え、昭和レトロな街並みが今も残る新天地を、御殿場の特徴ある観光コンテンツとしてPRする企画の一環。周辺店舗の関係者らで結成した新天地まちづくり協議会が、甘酒や子ども用のお菓子の配布も行い、会場はかつて新天地に足しげく通った年配者や若者らで盛り上がった。 新天地はJR御殿場駅富士山口から北西へ数百メートル付近に広がるエリア。太平洋戦争後、進駐軍の米軍客などを相手に栄えた。昭和の街並みが残り
-
アイリスオーヤマ、御殿場に物流センター 飲料事業拠点建設へ 2026年春完成目指す
生活用品大手のアイリスオーヤマ(仙台市)は19日、御殿場市に飲料水の保管、出荷を主とする物流センターを建設すると発表した。同社は小山町と裾野市の工場で飲料水を生産している。富士山東麓の3市町を飲料水事業の拠点に位置づけた物流網の整備に加え、首都圏や東海地方での大規模災害を想定した防災拠点の役割を想定する。 建設予定地は小山町との境に位置する御殿場市小倉野。同社富士小山工場(同町)の隣接地で、東名高速道足柄スマートインターチェンジまで車で数分の強みがある。総投資額は70億円。敷地面積は約3万平方メートルで、同市内の物流倉庫としては最大。鉄骨造り5階建てで、2026年3月ごろの完成を目指す。
-
強風時の降下訓練 見合わせ申し入れ 防衛省に静岡県東部3市町
東富士演習場でパラシュート降下訓練を行った米兵5人が御殿場市と裾野市の演習場外に降下した事案で、御殿場市、裾野市、小山町と東富士演習場地域農民再建連盟は19日、原因究明や再発防止、強風時のパラシュート訓練の見合わせなどを防衛省南関東防衛局長に申し入れた。 5人は裾野市運動公園や御殿場市の時之栖スポーツセンターうさぎ島グラウンドなどに降りた。申し入れ書では「市街地等へ降着する可能性もあったなど、一つ間違えれば大事故になりかねない」と問題視。さらに「12月にはドローンが演習場外に落下する事故が起きたばかりで、相次ぐ訓練中の不始末に市町民の不安は募るばかり」とした。原因究明と再発防止策の地元説明
-
アイリスオーヤマ 地域防災など支援 御殿場市と連携協定
御殿場市と生活用品大手のアイリスオーヤマ(仙台市)は19日、「SDGs未来都市御殿場を共に創る包括連携協定」を締結した。防災や脱炭素、産業振興、教育など幅広い分野で連携し、地域の課題解決や活性化を目指す。 同社は小山町や裾野市の工場で飲料水を生産している。飲料水やネット通販事業の商品を保管、出荷する大型の物流センターを御殿場市に建設することが決まったことに伴い、御殿場市役所で締結式を開いた。勝又正美市長は「市の防災力の大きな力になる。市内経済への好影響が期待でき、脱炭素や木育など市のSDGs推進の重要施策とも非常に合致した協定」と述べた。同社の大山健太郎会長は「首都圏や東海地方の災害時には防
-
「木造や瓦屋根 多くが倒壊」 能登派遣の御殿場市職員が報告
能登半島地震で被災した石川県に派遣され、応急給水や住家被害認定調査に当たった御殿場市職員4人が18日、勝又正美市長に活動報告を行った。現地の深刻な被害状況や活動を通じての教訓などを伝えた。 課税課の西村衛課長補佐と観光交流課の細谷洋一郎副主任は9~15日、石川県穴水町の市街地を中心に50件超の住家被害認定調査を行った。「被害なしは2、3件。木造で瓦屋根の古い家は多くが倒れていた」と状況を説明。「平時から地域の調査をはじめとした準備をし、行政職員のすべきことを明確化しておくことが重要」と振り返った。 上水道課の平賀研一主任と勝又成彰副主任は6~9日に現地に赴き、2トン給水車を用いて七尾市の小学
-
0歳から97歳まで 個性光る作品並ぶ 御殿場で富岳会展
御殿場市の社会福祉法人富岳会の芸術展「第44回1000人展―未来へはばたけ輝く個性」が18日、同市の市民会館で始まった。20日まで。 同法人が運営する保育所の園児や高齢者施設と障害者支援施設の利用者が出展した。0歳から97歳までが制作した絵画や陶芸、工芸、書の計1088点が飾られている。段ボールで形づくった森の動物のほか、トイレットペーパーの芯や紙皿など身近な材料で夏の花火大会の様子を表現した力作など、個性豊かな作品が来場者を楽しませている。 同法人の山内剛理事長は「作品に秘められた作り手一人一人のストーリーを感じてもらえたら」と話した。
-
御殿場西高野球部・森下知幸監督が死去 常葉菊川高率い、センバツV 62歳
2007年春の選抜高校野球大会で常葉菊川高(現常葉大菊川高)を率い、優勝に導いた森下知幸氏(もりした・ともゆき=御殿場西高野球部監督)が16日午後11時39分、大動脈瘤(りゅう)破裂のため伊豆の国市内の病院で死去した。62歳、島田市出身。通夜は20日、葬儀は21日に近親者のみで執り行う。一般弔問は通夜が20日午後4時から6時まで、葬儀は21日午前9時半から10時半まで、清水町伏見639の1、天翔苑で受け付ける。 関係者によると森下氏は16日朝、出勤したが腰痛と腹痛がひどく早退した。運転して帰る途中に体調が悪化し、車を止めようとして、道路脇の畑に突っ込んだ。事故によるけがはなかったが、搬送先
-
静岡人インタビュー「この人」 江戸時代の巡礼道をスケッチで記録する美術家 さとうなつみさん(御殿場市)
大中寺(沼津市)の下山光順副住職と文筆家平田博満さん(函南町)と、駿河と伊豆をまたぐ江戸時代の巡礼道「駿河伊豆両国横道三十三観音霊場」を歩き、絵と文章で記録するアートプロジェクト「YOKODO33」に取り組んでいる。31歳。 -プロジェクトの概要は。 「光順さんの先達で、2021年から3年かけて札所33カ所を歩いている。すでに18番まで巡礼し、三島市から沼津市に至る札所1から11番の絵を12月に寺で展示した。四国のお遍路とは違い、横道に関する記録はほとんど残っていない。巡礼中の出来事や感じたことについて、絵のキャプションや刊行物の文章を平田さんが担当している」 -どのように描いたのか。
-
強風で演習場外降下か キャンプ富士司令官 御殿場市長に説明
東富士演習場でパラシュート降下訓練を行った米兵5人が御殿場市と裾野市の演習場外に降下した事案で、米海兵隊キャンプ富士司令官のニール・J・オーウェンズ大佐が17日、御殿場市役所に勝又正美市長を訪ねて状況説明した。勝又市長によると、強風が原因となった可能性に言及し、原因の究明と国を通じた情報提供を約束した。 司令官が訓練不備を受けて首長を訪ねることは珍しく、関係者によると事態を重く見た行動という。 市長への説明は非公開。勝又市長によると、訓練は地上と上空で連動して行うが、地上での体感以上に上空で強風が吹いていた可能性があると説明があった。大佐は、降下した隊員は当時軽装備で体重が軽い隊員ほど演習場
-
新図書館契約など5議案可決し閉会 御殿場市議会
御殿場市議会は17日、1月臨時会を開き、新市立図書館の建築や電気設備、機器設備の工事請負契約締結に関する議案など5議案を可決・承認して閉会した。 萩原地区に計画している新たな市立図書館の建築工事は、浅沼・オサコー特定建設工事共同企業体(代表者・浅沼組静岡営業所長)と22億2420万円で契約する。電気設備工事は同市の岡電(小野田良夫代表取締役)と3億1867万円で、機械設備工事は同市の日管御殿場支店(斎藤壮哉支店長)と4億8950万円で請負契約を締結する。 住民税非課税世帯等支援給付金事業のために3億9400万円を増額し、昨年12月に専決処分した2023年度一般会計補正予算を承認した。
-
「川大切に」意識を 保育所に絵本寄贈 御殿場市水質保全協
黄瀬川水系と鮎沢川水系流域の市民団体や事業所でつくる御殿場市水質保全協議会は16日、幼少期から河川を大切にする意識を高めてもらおうと、同市の高根学園保育所に魚を題材とした絵本2冊を寄贈した。 贈ったのは「ピンク、ぺっこん」「ピンクとスノーじいさん」の2冊。同協議会の芹沢照平理事が年長児17人に「川や自然を大切にしたいと思ってもらえたらうれしい」と呼びかけ、長谷川園枝副会長と一緒に絵本を代表園児に手渡した。 早速寄贈した絵本の読み聞かせが行われたほか、同協議会員のコスメロールの社員が河川美化やエコ活動をテーマとしたオリジナル紙芝居を上演した。 同協議会は本年度、同園以外の市内10カ所の私立保育
-
御殿場市と時之栖、能登地震被災者に避難用住居提供 民間連携は静岡県内初
御殿場市は16日、同市の時之栖と協力し、能登半島地震の被災者に一時避難用住居として市営住宅と宿泊施設を無償提供すると発表した。民間事業者が連携した一時避難用住居の提供は静岡県内で初。 市は市営住宅の二枚橋団地と永原第1団地の家族向け3DKの3戸を用意し、時之栖は宿泊施設「ブルーベリーロッジ」の8戸(最大40人想定)を提供する。市営住宅は敷金や家賃を免除し、駐車場使用料と公益費は入居者が負担する。宿泊施設は原則無料。入居は原則1年以内とし、予約受け付け開始日は県との調整後に決定するとしている。 勝又正美市長は「民間と協力して無償の宿泊施設を提供することで、富士山の麓で十分に心と身体を休めて
-
降下訓練中、米兵5人が演習場外に不時着 御殿場と裾野
16日午後2時ごろ、東富士演習場でパラシュート降下訓練を行っていた米兵5人が、御殿場市と裾野市の演習場域外に不時着した。けが人や物損被害はなかった。演習場周辺では12月に米軍ドローンが行方不明になり、場外で発見される事故が起きたばかり。相次ぐ訓練不備に、周辺住民から不安の声が上がっている。 防衛省南関東防衛局によると、同演習場上空で飛行機からのパラシュート降下訓練を実施中、強風にあおられるなど何らかの原因で降下位置がずれたとみられる。裾野市運動公園と御殿場市の時之栖スポーツセンターうさぎ島グラウンドに各2人が不時着した。残り1人の降下先は「相手方との話し合いで公表を控える」としたが、本紙取
-
軽乗用車1台全焼 御殿場市
16日午前9時10分ごろ、御殿場市ぐみ沢の畑で沼津市の男性事務員(62)が運転する軽乗用車から出火し、車両1台を全焼した。通行人が男性を救出した。御殿場署によると、男性は運転中に体調が悪くなり、車を止めようとしたが意識がもうろうとした状態になったという。道路を逸脱し、道路脇の畑に突っ込んだ際に何らかの原因で出火したとみられる。男性は火災によるけがはなかったものの、病院に搬送された。同署などが原因を調べている。
-
御殿場市議会 17日臨時会 図書館関連など5議案
御殿場市議会は16日、議会運営委員会を開き、臨時会を17日に開くことを決めた。萩原地区に計画している新たな市立図書館の建築や電気設備、機器設備の工事請負契約締結に関する議案など5議案を審議する。
-
事前審査に22陣営 御殿場市議選 選挙戦の見通し
御殿場市選挙管理委員会は16日、任期満了に伴う市議選(28日告示、2月4日投開票)の立候補届け出書類の事前審査を市役所で行った。定数21に対して22陣営が出席し、選挙戦突入の公算が高まった。同日に出席した陣営の内訳は現職13、元職2、新人7。市選管の担当者が書類に不備がないかなどを確認した。
-
加藤さん、平山さん最優秀 静岡県消防職員意見発表会 救助活動の改善策提案
第31回県消防職員意見発表会がこのほど、藤枝市の小杉苑で開かれた。静岡県内各地の消防局や消防本部から選ばれた10人が登壇し、職務に対する決意や改善案などを披露した。最優秀賞は御殿場市・小山町広域行政組合消防本部の加藤卓大さん(32)と下田消防本部の平山雄樹さん(35)が受賞し、4月26日に静岡市で開催予定の関東支部の発表会に出場する。 加藤さんは、各消防車両に映像受信用の端末を設置し、通報者からの映像をリアルタイムで確認できるシステムの導入を考案した。火災や救助などさまざまな事案で安全な活動につながるとして、「全ての職員が実際に目で見るという一番確実な情報収集を通報の段階でできる」と説明し
-
はしご乗り 力合わせ 鳶職人が妙技次々と 御殿場
御殿場市と小山町の鳶(とび)職人でつくる御殿場鳶工業組合(鎌野和夫組合長)はこのほど、新春恒例の「はしご乗り」を市内約30カ所で実施した。 御殿場若鳶会(湯山大輔会長)所属の職人が新年に花を添える妙技を披露した。はんてんに身を包んだ職人が直立したはしごの最上部で足や腕のみを使ってバランスを取り、華麗な技を次々と決めた。3人が同時に乗る大技が成功すると、「落ちないで」と手を組んで見守っていた観客から大きな拍手が起きた。 はしご乗りは江戸時代初期に「火消し」でもあった鳶職人の間で広まったとされ、各地の職人が伝統文化として守り続けている。
-
御殿場新天地ではしご酒企画 夜の昭和体験 特別メニューも
御殿場市のJR御殿場駅富士山口から北西へ数百メートル付近に広がる歓楽街「御殿場新天地」で12日、はしご酒企画が始まった。レトロな街並みや空気感を味わいながら飲み歩きを楽しめる。かつて通っていた年配者や市内の若者らに魅力を再アピールするだけでなく、御殿場の夜のコンテンツとして知名度を高める狙いがある。21日まで。 新天地は太平洋戦争の敗戦後に、進駐軍の米軍客などを相手に栄えた盛り場。最盛期の1970年代はスナックやバーなど100店を超える店がひしめき、独自の輝きを放っていた。 だが、米兵が減るにつれて衰退し、現在は30店ほどが営業する。関係者によると、「ダークでアングラ」と称される昭和の街
-
御殿場経済発展へ決意 交流交歓会 “道の駅構想”着実前進
御殿場市の経済人が集う市経済交流交歓会(実行委主催)が11日、市内のホテルで開かれた。市議や市幹部らを含めて約230人が出席し、地域経済の発展に向けた決意を新たにした。 実行委員長の杉山芳三・市商工会長はあいさつで、市などと連携して整備を計画している道の駅的な施設に関し「完成には5、6年かかると思われるが、企画立案を進めている」と着実な前進姿勢を示した。人口減少に伴う人手不足や市場縮小、円安、物価高など厳しい経営環境が続く中、地域経済に活力を与える施策の実施や会員への素早い情報提供などを活動重点に挙げ、団結を呼びかけた。 勝又正美市長は講話で、昨年1年間を「和」の文字で表現。御殿場の日のイベ
-
御殿場・小山の援助隊が帰任報告 無線など通じず 珠洲市での活動困難極める
能登半島地震を受け、石川県珠洲市に県緊急消防援助隊の第1陣として派遣された御殿場市・小山町広域行政組合消防本部の隊員らが9日、同市の勝又正美市長に現地活動を報告した。 派遣されたのは8人で5日朝に第2陣と交代した。実動部隊として尽力した消火小隊の小見山淳司隊長と活動を支えた後方支援小隊の勝間田智徳隊長らが市役所を訪れ、被災地の状況を写真を交えて説明した。 小見山隊長は1日夜に御殿場市を出発した後、道路寸断などの影響で4日にようやく珠洲市にたどり着けたことを報告。山あいの地域で被害状況の確認に当たったが、「電波がなく無線も通じない状況。来た道を引き返そうとしても余震による土砂崩れで埋まって
-
「富士娘」小泉さんら一日署長 御殿場署 110番適切利用を
御殿場市の観光イメージガール「富士娘」の第35代を担う小泉りささんが8日、御殿場署(中西浩署長)の一日署長を務め、同市のホテルで110番の適切利用を呼びかけた。 警察官の制服に身を包んだ小泉さんは、署員と一緒に10日の「110番の日」をPR。事件事故などの際はためらわずに110番するよう促す一方で、近年はスマートフォンからの誤発信や不要不急の相談などが増えていると指摘。機器の持ち運び時の注意や警察側からの折り返し電話への対応、警察相談専用電話「#9110」との使い分けなどを求めた。 同じく一日署長を務めたマリンバ奏者「ま・りんば ちひろ。」さんは会場でマリンバの演奏を披露。温かくリズミカルな
-
御殿場中生 地元PR動画制作 市広報活用
御殿場市の御殿場中3年生がこのほど、市のPR動画を制作した。校内で選んだ上位2作品を勝又正美市長らに発表。市の広報に役立ててもらう。 中学卒業を前に、地元の魅力を再認識するための取り組み。生徒が商店や飲食店、農業の現場などを訪ね、それぞれの特色を深掘りした。タブレット端末を活用し、1分半から3分間程度の動画にまとめた。 校内審査での最優秀賞は「御殿場市の特産物」と題した作品。JAふじ伊豆御殿場地区を取材し、水かけ菜やみくりやそば、ごてんばこしひかりなど富士山の湧水が育む名産品を紹介した。優秀賞の「御殿場グルメツアー」は、地元食材を使った市内のパンケーキやパンの魅力を取り上げた。 勝又市長らへ
-
能登地震 支援を本格化 緊急援助隊 第2陣派遣 静岡県東部各消防本部
石川県能登地方を震源とする能登半島地震を受け、静岡県東部の市町などは4日、被災地支援への動きを本格化させた。救助活動や必要な水の確保に向け、職員を現地に派遣するとともに、義援金の受付も始まった。 地震が発生した1日夜から被災地に県緊急消防援助隊を派遣している県東部の各消防本部は4日、第1陣の隊員と交代して現地に入る第2陣の隊員を出発させた。予備燃料や追加の資機材、保温器具、非常食などを車両に積み込んだ。7日までの3日間、活動する。 第1陣の隊員8人が珠洲市で救助活動を行っている御殿場市・小山町広域行政組合消防本部は第2陣の消火部隊5人、後方支援部隊2人が被災地に向かった。現地でテントを
-
能登地震義援金を受け付け 富士宮市、御殿場市
富士宮市は4日、義援金の受付を始め、市役所に義援金箱を設置した。浄財は市がとりまとめ、被災地の受け入れ態勢が整い次第送る。5日からは市役所出張所や交流センター、公民館などでも受け付ける。 御殿場市は5日から、市役所本庁舎1階の総合案内と各支所に募金箱を設置する。市役所総務課で直接の寄付も受け付ける。
-
7市町で首長選 2024静岡県内選挙
2024年に静岡県内で予定されている地方選挙は御前崎、伊豆、藤枝、下田、湖西、焼津各市と森町の計7市町長選、御殿場、御前崎、伊豆の3市議選。首長選は複数の候補者が出馬表明し、選挙戦が確実となっている自治体もある。 市議、県議の選挙区変更 浜松市行政区再編 浜松市の行政区が1日、7区から3区に再編された。今後、市議や県議の選挙区も変更される。 市議会(定数46)は近く議員定数条例を改正し、市議選選挙区を行政区と同じ3区に再編した上で、暫定的に定数46のまま、各選挙区の定数を中央区34、浜名区9、天竜区3と定める。27年の次期市議選に向けて、各会派で構成する議会改革検討会議が定数や各区の配分
-
石田さん(御殿場)建築大工 技能五輪全国大会で銅賞 静岡県内で23年ぶり快挙
愛知県などで11月に開かれた第61回技能五輪全国大会で、建築大工部門に出場した御殿場市印野の建具職人石田夏麻さん(21)が銅賞に輝いた。同部門での銅賞以上獲得は、県内で23年ぶりの快挙という。「結果が出てうれしい。磨いた技術を建具職人の仕事にも生かしていきたい」と話す。 石田さんは駿東地域職業能力開発学院に在学中の2022年度に技能五輪県大会で最優秀賞を獲得。23年3月に学院を卒業後、同学院の講師陣や入社した長田木工所(同市)の支援を受けて練習に励んできた。 同部門は難易度が高く、参加人数も多いため受賞が難しいとされる。今回は全国から58人が出場。屋根の構造を模した木製構造物を製作する課
-
大自在(12月29日)ソウルフード
今年注目を集めたソウルフードに、愛媛の名物で小魚を皮や骨ごとすり身にして揚げた「じゃこ天」がある。秋田県知事が10月に講演で、以前訪れた四国地方で飲食した料理や酒を酷評し、じゃこ天を「貧乏くさい」とけなした。報道を受け、県に抗議が多く寄せられネット上でも非難を浴びた。 愛媛県は「おいしい食べ物や地酒がたくさんあるので、ぜひまたお越しになって堪能してほしい」と大人のコメント。“失言騒動”でじゃこ天の知名度は一気に上がり、売り上げは急増した。愛媛のかまぼこ店では秋田からのオンライン注文も多く「秋田の殿様が失礼しました」とわびる客もいたという。 これを巡り秋田と四国4県
-
介護士の性的虐待受け、沼津市が市社協に改善指導
沼津市内の訪問介護事業所に勤務していた介護士の男が利用者の高齢女性にわいせつな行為をしたとして、11月に沼津署が男を逮捕した事件で、市が介護士の行為を性的虐待と判断し、事業所を運営する市社会福祉協議会に改善指導をしていたことが28日、市などへの取材で分かった。 市社協の訪問介護事業所に勤務していた御殿場市の被告(53)=準強制わいせつ罪で起訴済み=は2022年11月、沼津市に住む80代女性宅で女性の体を触るなどしたとされる。市社協によると、被告は勤続約20年のベテランで、22年12月に自主退職した。 市社協や女性の家族から通報を受けた市が調査した結果、被告の行為が「介護として不適切で性的
-
小山高ダンス部6人で全国へ 少数精鋭、地域盛り上げに貢献 町役場で壮行会
小山高ダンス部が1月13日に東京都で開幕する第15回全国高校ダンスドリル冬季大会に出場する。部員は6人と少数だが、地域行事の盛り上げに貢献しながら実力を磨いた。27日に小山町役場で壮行会が開かれた。 ダンス部は部長で唯一の2年生の橘愛矢さん(17)を中心に、いずれもダンス経験者の1年生男女5人で構成する。同町や御殿場市のイベントなどに積極的に出演し、同校の華やかな顔となっている。11月に開かれた東海大会で、3~10人組の部門「ヒップホップ男女混成部門スモール編成」で1位に輝き、3年ぶりに全国切符を手にした。 週2回ほど外部講師の指導を受け、自分たちで課題を見つけながら練習に励む。橘さんは
-
猪ギョーザを“旗揚げ” 頼朝公に由来、歴史資源生かす
飲食業のにしはらグループ(三島市)と加工品製造販売やホテル、レストラン経営などを手がける時之栖(御殿場市)が、源頼朝の旗揚げに由来した「頼朝公旗揚げ餃子(ギョーザ)」を共同開発した。県東部の歴史文化資源を生かした商品で、27日に発売した。 三島市で7~9月に開かれた商品プラン開発セミナー(静岡県など主催)で、2社と日本大国際関係学部の学生が考案した。伊豆に流された源頼朝が三嶋大社で源氏再興を目指し旗揚げした故事や、頼朝が富士山麓で行った「富士の巻狩り」の大猪(いのしし)退治のエピソードにちなみ、伊豆市産のイノシシ肉を使用したギョーザを新規開発した。 イノシシ肉は風味や甘みが豚肉に比べて
-
日豪の高校生 料理や音楽で交流 授業見学 文化学ぶ 御殿場西高で成果発表会
御殿場市の御殿場西高でこのほど、同校の1年生約20人とオーストラリアの系列校「カーディニア・インターナショナル・カレッジ」の1、2年生約20人による交流プロジェクトの成果発表会が開かれた。 オーストラリアの高校生は約1週間、同市内などにホームステイし、御殿場西高の授業を見学したり茶道などの日本文化を学んだりした。双方の国の食文化を融合させた料理の開発や音楽活動などにも取り組み、同世代の交流を深めた。 発表会では、オーストラリアにゆかりがあるケーキ「パブロバ」にあんこや抹茶、きなこを合わせた菓子などが振る舞われた。アニメソングの共同演奏と日本語による歌唱も披露され、会場に笑顔があふれた。
-
「ごてんばっ木」のテーブル、椅子寄贈 御殿場 木材協組 市役所食堂に設置
木に対する親しみを醸成し、木材活用の意義を浸透する「木育」を推進する御殿場市に賛同し、御殿場木材協同組合はこのほど、推定樹齢250年とされる市内のスギから作ったテーブルと椅子を市に寄贈した。市役所東館の食堂「みくりやキッチン」で使用される。 同市中畑の八王子神社で伐採された大木を板に製材し、縦180センチ、横90センチ、高さ約60センチのテーブル1台と椅子6脚を製作した。年輪の感覚が狭く、高品質とされる同市の木材の特徴が色濃く表れ、木のぬくもりが感じられる仕上がりとなった。御殿場産を示す「ごてんばっ木(こ)」のブランドマークも目を引く。 テーブルは同食堂に置かれ、来庁者が自由に利用することが
-
馬との触れ合い、夢広げて 御殿場で障害者ら乗馬や餌やり挑戦
日本障がい者乗馬協会は26日、障害者が夢を育む機会を創出する「馬とふれあう会」を御殿場市の相模乗馬研究所で開いた。 同市にはパラ馬術競技のナショナルトレーニングセンター競技別強化拠点施設に指定されている市馬術・スポーツセンターがあることなど、障害者が馬術に挑戦できる貴重な環境が整っている。パラ馬術の普及に加え、馬との触れ合いで心の癒やしを得てもらうことなどを目的に開催した。 障害者やその家族らが訪れ、ポニー2頭とサラブレッド3頭に餌やりをして心の距離を縮めた。乗馬にも挑戦し、「視線が高くて気持ちよかった」「自分もうまく乗りこなしたい」などと夢を膨らませた。 会場ではパラ馬術について紹介
-
静岡県人口355万3518人 10月1日年間推計、全市町で前年比減
静岡県はこのほど、10月1日現在の推計人口を基に9月末まで1年間の人口動態や年齢別推計人口を公表した。推計人口は355万3518人で前年同月と比べて2万8676人減少し、減少幅は集計を開始した1986年以降最大を更新した。県内35市町全てで減少し、全市町減は2021年10月に続いて2度目。人口減の加速を印象付ける結果となり、この傾向が続けば2年後までに350万人を割る見通し。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 10月1日現在の推計人口の減少数は、前年同期と比べ4390人拡大した。出生数から死亡数を引いた自然動態は前年同月比で2万8456人減(出生2万111人、死亡4万856
-
東部移住推進へ連携確認 10市町首長と川勝知事 沼津でサミット
静岡県東部6市4町の首長と川勝平太知事が意見交換する「東部地域サミット」が25日、沼津市で開かれた。各市町で増えている県東部への移住定住の推進や、医療田園都市構想で連携していくことを確認した。 首都圏からの移住先として関心が集まる沼津市の頼重秀一市長と富士市の小長井義正市長は、それぞれの推進施策を紹介し、地域の特性を生かしつつ情報発信などを広域で取り組む必要性を呼びかけた。裾野市の村田悠市長は首都圏への人口流出を抑制するためには働く場が必要とし、企業立地に向けた規制緩和を訴えた。 御殿場市の勝又正美市長と長泉町の池田修町長は、県の医療田園都市構想に触れ、県の積極的な協力姿勢や各市町で進め
-
富士山Gコイン商品券第3弾 プレミアム率30% 御殿場市が1月末まで展開
御殿場市は2024年1月31日まで、デジタル地域通貨「富士山Gコイン」を活用した23年度第3弾のプレミアム付き商品券(プレミアム率30%)事業を展開している。 アプリ「チーカ」もしくは専用カードに1万円分をチャージすることで、1万3千円分のGコインが付与される。市内のエピ・スクエア、サンサンクック神山店、同保土沢店、市民交流センターふじざくら、全国のセブン銀行ATMで販売中。購入は市民1人1回までで、24年3月31日までに消費する。 市商工振興課によると、Gコインは昨年7月20日に運用が始まり、現在の利用者は市の人口の半数を超える約4万5千人。利用可能店舗は約340店に拡大している。
-
御殿場市と小山町 年末年始 発熱外来 コロナ、インフル検査
御殿場市と小山町は12月31日と2024年1月1~3日、市医師会と協力し、発熱外来の開設と新型コロナウイルス、インフルエンザの抗原定性検査を行う。 同市西田中の市救急医療センターで各日午前9時~正午に診療する。新型コロナやインフルエンザの感染を疑われる症状がある人が対象で、無症状で検査のみを目的とする受診は不可。検査結果の証明書の発行はできない。 完全予約制で、当日午前8~11時に同センター<電0550(83)1111>で受け付ける。電話が混雑することが予想され、市担当者は「検査目的や軽症者の問い合わせは極力控えてほしい」としている。
-
学校医・勝又さん(御殿場)大臣表彰 「元気に過ごせる環境づくり 励みたい」 子どもの健康に尽力 半世紀
御殿場市で学校医を務める勝又厚さん(83)が、本年度学校保健文部科学大臣表彰を受賞した。半世紀にわたって子どもたちの健康のために尽力した功績が評価された。このほど市役所に勝又正美市長を訪ね、子どもたちに寄り添った活動を報告した。 勝又さんは同市の「お八幡医院」の院長。1972年に市教育委員会から学校医の委嘱を受け、現在は御殿場小、高根小、御殿場中、御殿場幼稚園、高根第1保育園、高根第2保育園で児童や園児の健康維持、子育て支援に関する相談に対応している。2002年4月から県駿東地区学校保健会会長も担い、学校保健衛生の向上や安全管理に貢献している。 健診で気になった子どもがいれば生活状況など
-
御殿場の山岸さん 元陽展で文科大臣賞 油彩画の大作出品
御殿場市の油彩画愛好家山岸けい子さん(71)が、12月5~11日に東京都美術館で開催された全国公募展「第54回元陽展」で最高賞に次ぐ文部科学大臣賞を受賞した。「賞をいただき、多くの人に見てもらえることは光栄」と喜びを語る。 出品したのは「小春日和」と題した100号の大作。山梨県山中湖村の秋の風景を題材とし、約2カ月間かけて制作した。林の中に1件の家が建つ構図で、落葉が進む木々が秋の終わりの季節感を伝えている。一方で、やわらかい日の光の表現で作品全体を温かい雰囲気で包み、落ち葉だまりの暗さと対比させた。 山岸さんは絵画が趣味だった父の影響で高校生のころに絵を描き始めた。自身も趣味として続け
-
ワサビ品質で全国好成績 勝又さん、田代さん報告 御殿場
11月に静岡市で開かれた全国わさび生産者大会静岡大会で最高賞の農林水産大臣賞に輝いた御殿場市の勝又京治さん(61)と、優秀賞の関西市場賞に輝いた同市の田代恵一さん(50)がこのほど、市役所に勝又正美市長を訪ね、富士山の伏流水が育むワサビの品質の高さを改めて伝えた。 同市ではミネラルや栄養素が豊富とされている伏流水を生かし、冷涼な環境に適した品種「真妻」が栽培されている。色や固さ、目詰まりが良く、辛みと粘りの強さが特徴の御殿場産ワサビは全国品評会の上位賞の常連で、御殿場わさび組合の組合員による最高賞の受賞は17回目となった。 勝又さんは喜びを報告した一方で「今年は暑さによる被害が大きかった
-
キャンプ場で芝生1600平方メートル焼く 御殿場、たき火原因か
24日午前11時20分ごろ、御殿場市上小林の「高嶺の森キャンプ場」から出火し、芝生約1600平方メートルを焼いた。けが人はいなかった。 御殿場署によると、キャンプ客のたき火が芝生に燃え移ったという。同市・小山町広域行政組合消防本部によると、出火当時、利用客は6人ほどいたが、全員避難した。
-
自転車ツーロック 盗難防止呼びかけ 御殿場署、西高で広報
御殿場署はこのほど、自転車のツーロックを呼びかける広報活動を御殿場市の御殿場西高で実施した。同署管内では今年、自転車盗の被害認知件数が昨年比2・65倍に急増していて、関係者たちが被害防止の徹底を啓発した。 同署によると、13日現在の被害認知件数は61件で、前年同期比38件増。自転車の利用頻度が高い学生の被害が多いという。特にJR御殿場駅前の駐輪場は県内でも被害が多い場所で、無施錠の自転車が多いことが問題となっている。 広報活動は署員や県交通安全協会御殿場地区支部の交通安全指導員、地域安全推進員らが同校の正門などに立ち、ワイヤロックを配布した。
-
チア世界大会準V貢献 高柳さん(富士岡中1)競技語る 御殿場市役所を訪問
11月に群馬県で開かれたチアリーディング世界選手権大会12~15歳の部で、伊豆の国市を拠点とするチーム「パワフルキッズ」が準優勝した。所属する御殿場市の高柳夢さん(12)=富士岡中1=がこのほど、御殿場市役所に勝又正美市長を訪ね、快挙を報告した。 高柳さんは小学1年生のころにチアリーディングを始めた。「観客を喜ばせたり楽しませたりできるところが好き」と競技の魅力を語る。バレーボールVリーグ男子東レアローズの試合応援などを通じてチームで力を高め、本番では高柳さんを含めた16人が息のあった演技を披露。音楽に合わせて「スタンツ」と呼ばれる人を乗せたり飛ばしたりするアクロバティックな技などをミスなく
-
トヨタ東日本労組 裾野市に10万円
トヨタ自動車東日本労働組合は19日、裾野市に現金10万319円を寄付した。 年末恒例の助け合い活動として、組合員を中心に社内で協力を募った。牧野幸雄総合センター支部長が市役所に及川涼介副市長を訪ね、「困っている人たちが少しでも良い年末を迎えられるように役立ててほしい」と話し、寄付金を手渡した。市は社会福祉事業に活用する。 同労組は御殿場市社会福祉協議会にも5万円を寄付した。
-
静岡県内46施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は20日、県内の高校、小中学校、幼稚園46施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計544人確認され、学年閉鎖、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 三島市1施設10人、沼津市5施設64人、裾野市3施設18人、伊豆の国市2施設20人、函南町1施設12人、御殿場市2施設18人、小山町1施設13人、富士市2施設31人、静岡市葵区3施設52人、同市駿河区2施設19人、同市清水区3施設41人、焼津市3施設44人、吉田町1施設11人、磐田市1施設8人、掛川市3施設28人、菊川市2施設13人、浜松市中区2施設20人、同市東区2施設35人、同市西区1施設8人、
-
御殿場・沼田ロマンチック街道 「品格のある邑」知事顕彰 市長に受賞の喜び語る
御殿場市沼田区(鈴木勉区長)の地域を挙げた活性化の取り組み「沼田ロマンチック街道」がこのほど、本年度の「ふじのくに美しく品格のある邑(むら)づくり」事業で知事顕彰を受けた。市内での受賞は初。関係者が市役所を訪れ、勝又正美市長に報告した。 沼田区の住民は地域を沼田ロマンチック街道と名付け、同街道育成会を中心に活性化に励んでいる。県道沿いにアジサイなどの花を植えて富士山を生かした景観づくりに取り組み、250年の歴史がある国重要無形民俗文化財「沼田の湯立神楽」の継承を通じて世代間交流を促進。遊休農地の解消を目的に始めたブルーベリー農園のブルーベリー狩りや農産物の直売所は人気が高い。 市役所を訪れた
-
立候補予定者 説明会に24陣営 御殿場市議選
御殿場市選挙管理委員会は20日、任期満了に伴う2024年1月28日告示、2月4日投開票の市議選(定数21)の立候補予定者説明会を市民会館で開いた。定数を上回る24陣営が参加し、選挙戦突入の公算が高まった。 内訳は現職13、元職2、新人8、候補者未定1。市選管や御殿場署、御殿場郵便局の担当者が選挙カーの運用や選挙運動などに関する注意点を説明した。選管の長田幸雄委員長は「市民の暮らしに直結する重要な選挙。明るくクリーンに」と呼びかけた。 市選管によると、12月1日現在の選挙人名簿登録者数は6万9622人(男3万5749人、女3万3873人)。
-
地域課題の解決策 御殿場南高生提案 特産・茅の認知度向上など
御殿場市の御殿場南高の1年生約150人がこのほど、探究学習の発表会を同校で開いた。地域課題の解決に向けて高校生目線で考えた企画や行動方針を企業や団体関係者に説明した。 生徒は35チームに分かれ、市内企業や団体を訪ねて地域や社会の課題に理解を深めてきた。障害者支援の充実や林業振興と木育の推進など多彩なテーマで、SDGsの目標達成を意識しながら解決策を探った。 御殿場産の茅(かや)について調査したチームは、同市が九州の阿蘇とともに茅の二大産地とされているにもかかわらず認知度が低いことを課題に上げた。茅を活用したアイデア家具を積極利用する▽茅ぶきの様子を動画コンテンツにして収益を得る▽茅の上に
-
パワハラで2等陸尉懲戒処分 御殿場・陸自板妻駐屯地 五ノ井さん事件受け特別監察
御殿場市の陸上自衛隊板妻駐屯地は19日、複数の部下にパワーハラスメントをしたとして第3陸曹教育隊の30代の男性2等陸尉を停職6月の懲戒処分にした。元陸上自衛官の五ノ井里奈さんが性被害を訴えたことを契機に実施された特別防衛監察により発覚した。 同駐屯地によると、2等陸尉は2022年4~9月ごろ、同教育隊の隊員が事務作業などを行う事務室などで、部下に当たる複数の男性隊員に対し威圧的な言葉で指導して精神的苦痛を与えた。このうち1人は精神疾患を発症し、22年11月から23年8月まで休職を余儀なくされたという。 22年10月の特別防衛監察で被害隊員たちが申し出た。このほかのハラスメント被害などは確
-
「木のおもちゃ美術館」建設へアイデア 御殿場で住民や保育、教育関係者ら
御殿場市はこのほど、同市印野地区に建設を目指す「富士山 木のおもちゃ美術館(仮称)」の内容充実に向けたワークショップを同市で開いた。地元住民や市内の保育、教育、観光、木育活動の関係者ら約20人が参加し、期待する設備やアイデアを出し合った。 参加者は「おもちゃ美術館に期待すること」をテーマに意見を出し合った。富士山にちなみ「3776」の数字を取り入れた木の玩具や滑り台、体験設備を設置したり、歴史や文化を学ぶスペースを設けたりする案が出た。子どもが1人で訪れることができるアクセス手段、木工職人らの技術を学ぶ体験の仕掛け、富士山樹空の森や市内観光施設との協力、学校との学びの連携などを期待する声も
-
富士東麓「循環共生圏」浸透させるには? 御殿場高生 市長に斬新提案 課題解決へ Gコイン活用や木育推進
御殿場市の御殿場高はこのほど、同市と裾野市、小山町による「富士山東麓エコガーデンシティ地域循環共生圏」を市民に浸透させるために3年生が考案した企画の発表会を同校で開いた。代表生徒がデジタル地域通貨「富士山Gコイン」の普及や林業発展などにつながる施策案を勝又正美市長に示した。 同共生圏は豊かな自然を守り育てながらデジタル技術の活用を進めることで、環境と経済活動の好循環を生むことを目指す。発表会では、選抜された4班が御殿場市の課題に向き合い、共生圏の理念に沿った解決方法を発表した。 Gコインの普及をテーマにした班は、市内に若者が気軽に遊べる娯楽施設が少ないという課題に着目。Gコインでお得に遊べる
-
「光届ける架け橋に」アイバンク運動啓発奮起 静岡県北駿地域LC
角膜移植により視力を回復できる患者のため、死後の献眼を呼びかけるアイバンク運動。静岡県は全国有数の献眼実績を誇るが、近年は新型コロナの影響や認知度の低下などにより提供者が減少傾向にある。「コロナ後の社会でもう一度、献眼の意義を広めたい」。国内でも特に運動が盛んな北駿地域では、ライオンズクラブ(LC)の会員らが啓発や支援活動に奮起する。 コロナ後「意義広めたい」 「自分たちは、目が見えない人に光を届ける架け橋役」と語るのは、県アイバンク事務局に代わり、小山町内の受け付けを担う小山LCアイバンク委員長の天野伸春さん(75)。同LCは1970年からアイバンク運動に取り組み、全国のLC中で最多とな
-
労働者組合支援を御殿場市長に要望 北駿地区労福協
御殿場市と小山町の勤労者らでつくる北駿地区労働者福祉協議会は18日、労働者協同組合の育成支援や非常勤講師、支援員の配置の維持拡大などを同市に求めた。杉本和亮会長らが市役所を訪れ、勝又正美市長に要望書を手渡した。 2022年10月に施行された労働者協同組合法により設立が可能になった同組合は、介護や障害福祉、子育て支援など幅広い分野で地域課題の解決が期待されるとして支援を求めた。学校現場では不登校や別室登校児童が増えていると指摘し、低学年支援員配置の不足感の解消や市単独措置による非常勤講師の配置、他学年への支援員拡大などの必要性を訴えた。県やマスコミと連携した災害情報発信の強化、富士山噴火の避難
-
4議案可決し閉会 御殿場市・小山町 広域行政組合議会
御殿場市・小山町広域行政組合議会は18日、臨時会を開き、本年度一般会計補正予算案と情報通信技術(ICT)を活用した行政推進、火災予防条例の一部改正、職員給与の引き上げに関する4議案を可決して閉会した。
-
御殿場駅前活性化 私ならこうする 中学生が提案発表会
御殿場市の国立中央青少年交流の家は17日、中学生が地域への理解を深め、課題解決を考える「富士のさと 中学会議所」の提案発表会を同所で開いた。同市や裾野、富士、富士宮各市から参加した生徒12人が、JR御殿場駅前のまちづくりをテーマに学びを深めた半年間の成果を披露した。 12人はA、Bの2班に分かれ、7月から調べ学習を続けてきた。御殿場市職員から話を聞いたり、駅前イベント「駅まえ~る」でアンケートを実施したりして課題を洗い出し、中学生の視点から解決法を探った。 発表会には市職員や学校関係者らが集った。A班は中心市街地にごみが多いことや人通りが少ないことに着目し、5月3日の「ごみの日」に合わせたイ
-
山間部道路規制 一覧に 積雪前に定時発信 静岡県沼津土木事務所
積雪シーズンの到来を前に、静岡県沼津土木事務所はこのほど、山間部に位置する道路の通行規制情報の定時発信をX(旧ツイッター)で始めた。平日の午前9時と午後4時に最新情報を伝える。来年3月まで。 雪の影響を受けやすい御殿場市と小山町、伊豆地域の国道と県道計53区間が対象。毎回一覧表を掲載し、規制がある場合は当該区間に「全面通行止」「チェーン必要」などと示す。規制情報を地図上で確認できるサイトのリンクも載せる。 従来は規制開始や解除をその都度発信していたが、受け手が整理しやすく広域の情報を入手できる形に改めた。同事務所の担当者は「平地は雨でも峠は雪の場合がある。規制情報や天気予報を参考に冬用タ
-
ゴルフ×富士山 中国富裕層に照準 静岡県東部でモニターツアー
静岡県観光協会と県東部の関係団体が、中国の富裕層に人気のゴルフと富士山を掛け合わせたツアーで、旅行需要の取り込みを加速させている。県東部・伊豆には格式高いゴルフ場が複数あり、富士山の眺望と相まって富裕層の購買欲を刺激すると見込む。このほど初のモニターツアーを行い、中国からの参加者の反応は上々。今後アンケート内容を検証し、地域の特徴を前面に商品化を図る。 11月中旬、男女3人ずつの計6人の中国人が高級車で羽田空港から静岡県に訪れた。4泊5日の滞在中はゴルフざんまい。川奈ホテルゴルフコース富士コース(伊東市)と、富士カントリークラブ(御殿場市)、太平洋クラブ御殿場ウエスト(同)を回った。「手応
-
お米に合う野菜レシピ 最優秀小中生部門に板橋さん、一般部門は吉田さん 御殿場市コンテスト
御殿場市はこのほど、メニューコンテスト「第10回記念 野菜なすにこだわるごてんば米コン」の審査会を同市で開いた。小中学生部門で板橋桜花さん(原里中1)、一般部門で吉田有希さん(御殿場西高)が最優秀賞に輝いた。 市民参加型食育推進事業の一環。今年の課題は、ナスともう1種類野菜を使用して地元ブランド米「ごてんばこしひかり」に合うレシピを考えること。小中学生部門に763点、一般の部に107点の個性豊かな料理法が寄せられた。 小中学生部門の2次審査には、1次審査を突破した6人が参加。母親のサポートを受けながら調理し、栄養士や学校給食関係者ら審査員に振る舞った。板橋さんは、赤みその風味を生かした
-
高校生が金融講義 株や証券仕組み、御殿場南中で説明
御殿場市の南中でこのほど、市主催の未来金融リテラシー教室が開かれた。御殿場南高の2年生15人が講師役を務め、銀行や証券会社の仕事、お金の流れなどについて分かりやすく教えた。 高校生は、市とSDGs推進等に関する包括連携協定を結んでいるアイザワ証券の講義などを通じて金融リテラシーに理解を深めている。教室では銀行と証券会社の役割に触れながら、間接金融と直接金融の違いを解説した。黄熱病などの研究者・野口英世が製薬会社をつくることを仮定した独自の物語を用意し、株や証券取引の仕組みなどを例示しながら説明した。 中学生にとっても身近な先輩の講義は新鮮で、慣れない経済用語にも真剣に向き合う姿が見られた
-
旧幼稚園舎に笑顔戻る 塾、不登校の子支援、生涯学習の場… 御殿場
2020年3月に閉園した御殿場市神山の神山幼稚園の跡地に、活気が戻ってきた。同年5月に旧園舎を生かして整備された神山地区生涯学習センター「くすのき」では、学習塾や不登校支援などの事業が展開され、子どもの声が響くようになった。生涯学習の場としても積極活用され、地域の活力が集まっている。 「他の習い事と金銭、時間面で両立でき、人間関係に悩む子も前向きに通える温かい空間をつくりたかった」。特別支援学校常勤講師などの経歴を持つ大沢美紀さん(42)の「やる気アップ塾」は人気の企画。1コマ50分を500円で受講でき、周辺市町の小中学生を中心に約40人の子どもたちが和やかに勉強に励む。 同所は187
-
ドローン事故受け「飛行見合わせを」 東富士周辺3市町など
陸上自衛隊東富士演習場で訓練中の米軍ドローンの行方が分からなくなり、御殿場市の演習場外で発見された事故で、同市、裾野市、小山町と東富士演習場地域農民再建連盟は15日、安全管理の徹底や同型機の飛行見合わせを防衛省南関東防衛局長に申し入れた。 ドローンは操縦訓練場所から約2キロ離れた高根財産区有山林で見つかった。申し入れ書では「訓練場所と発見場所との間には国道や県道が存在し、ひとつ間違えれば大事故になりかねないもの」と問題視。さらに「米軍や米軍から情報を受けた国が市町民に対して情報提供をする意思を示さなかったことも問題」と指摘した。速やかな原因究明と再発防止策の住民説明、対策が講じられるまでの
-
静岡県内37施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は14日、県内の高校、小中学校、幼稚園、保育所、特別支援学校計37施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計524人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。御殿場市の幼稚園は全園閉鎖した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設7人、伊豆の国市3施設28人、沼津市2施設18人、三島市2施設25人、裾野市1施設22人、御殿場市5施設57人、小山町2施設26人、富士市1施設8人、静岡市清水区4施設62人、同市葵区3施設78人、焼津市3施設55人、島田市2施設28人、藤枝市1施設8人、磐田市1施設18人、掛川市3施設40人、袋井市1施設3人、浜松市西区1施設10
-
中心地活性化 100人議論 御殿場市が初開催 15テーマにアイデア続々
御殿場市は13日、2025年度に控える中心市街地活性化計画の更新に向け、市民や御殿場につながりを持つ人たちが抱くまちづくりのアイデアを集める「御殿場100人ミライ会議」を市内で初開催した。年齢や職業を問わない約100人が参加し、市街地活性化へ活発に意見交換した。 「学校教育」「子どもの居場所」「医療・介護」「公共空間」など15のトークテーマが用意され、テーマごとにテーブルが設置された。参加者は興味がある分野を自由に選んで着席。テーマに対する市内の印象や推進のために必要とされる事業、展開したら面白そうな企画案などをざっくばらんに語り合った。5回のテーブル移動を通じて御殿場の幅広い魅力や課題に理
-
優勝の御殿場市にペナント 4年ぶり5度目【市町対抗駅伝】
第24回県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)の大会役員らが14日、御殿場市役所を訪問し、市の部で4年ぶり5度目の優勝を果たした同市に優勝ペナントを贈呈した。 勝又正美市長が同協会の川口雅司理事長からペナントを受け取り、優勝旗に取り付けた。「チームの優勝報告会に500人以上の市民が自然と集まり、感動を分かち合った。すばらしい光景だった」と改めて喜びをかみしめ、「小中学生が成長していく姿を見られることも大変ありがたい」と大会への感謝を語った。 同市チームは3人が区間賞に輝き、区間2位も3人いるなど各選手が高いパフォーマンスを発揮した。同大会御殿場市実行委員会の山口力実
-
東富士演習場外で不明のドローン発見 御殿場の林の中
陸上自衛隊東富士演習場で訓練中の米軍ドローン1機の行方が分からなくなった事故で、防衛省南関東防衛局は13日、御殿場市の演習場外で発見されたと明らかにした。住民の被害は確認されていない。 同局によると、ドローンは同日午後1時5分ごろ、同市上小林の林の中で見つかった。捜索中の米兵が地面に落ちている機体を発見した。付近に民家などはないという。 報告を受けた勝又正美市長は「人的被害がなかったことは不幸中の幸いだが、訓練中のドローンが演習場外へ出たことは遺憾」とのコメントを発表した。 同局によると、機体は飛行機型の手投げ式「RQ20」で、全長約1・4メートル、全幅約2・8メートル、重量約7キロ。
-
教育支援センター 設置条例案を可決 御殿場市議会閉会
御殿場市議会12月定例会は13日、最終本会議を開き、市教育支援センターの設置条例の制定案を可決して閉会した。不登校の児童生徒と保護者を支援する目的で2024年4月に開設する。 22年度末に閉園した旧原里西幼稚園(同市板妻)の土地建物を活用する。管理運営は市学校教育課が担い、主任指導員や活動指導員、市教育相談員らの5人体制を予定する。 市によると、市内では17年度から不登校の児童生徒が増加傾向。新型コロナウイルスの影響などで20年度に一度は減少したが、21年度から再び増加している。22年度の年間30日以上の不登校による欠席者は小学校65人(1・5%)、中学校142人(5・7%)と過去最多で、対
-
園児ら反射材でツリー飾り付け 御殿場で交通安全教室
年末の交通安全県民運動(15~31日)を前に県交通安全協会御殿場地区支部などは11日、交通安全教室を御殿場市の竈(かまど)幼稚園で開いた。年少から年長までの園児約20人が反射材の効力を学んだ。 雪だるまや星、クリスマスリースなどをかたどった反射材キーホルダーを手作りした。部屋を暗くして反射材に光を当てる実験で、園児たちは「キラキラ光ってきれい」などと効果の大きさを学んだ様子だった。クリスマスツリーにも反射材を飾り付けて彩った。 交通安全指導員から正しい横断歩道の渡り方や路側帯の歩き方などについて説明を受けたほか、付近の竈報徳会館で開かれた県警音楽隊によるクリスマス演奏会も楽しんだ。
-
管理釣り場・フライ 多彩な攻め方で楽しむ ニジマスが好反応【魚影を追って】
釣り好きは一年中、竿を振って魚を相手にしていたいもの。一般河川の渓流釣りがオフシーズンとなる秋から冬、そんなフライ、ルアー愛好者の思いに応えてくれるのがトラウトを放流した管理釣り場だ。魚影は濃く、さまざまな釣り方を試し、反応を確かめることができる。それ自体、完結した面白さがあるし、自然のフィールドで役立つヒントも得られるだろう。 12月上旬、フライの釣友たちと忘年会を兼ねて御殿場市の東山湖フィッシングエリアに集った。ポンド(池)タイプの老舗管理釣り場だ。ここは30年ほど前、この地に仕事で赴任していた筆者がフライを覚えた特別な場所。この日集った仲間たちも、この池が縁で知り合ったベテランぞろい
-
静岡県内66施設で学級、学年、学校閉鎖 インフルエンザ
静岡県は12日、県内の高校、小中学校、幼稚園、特別支援学校66施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計1285人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖、学校閉鎖を行ったと発表した。浜松市北区の中学校は患者数が81人となり、学校閉鎖した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設17人、沼津市1施設21人、三島市3施設31人、裾野市2施設40人、伊豆市1施設7人、伊豆の国市2施設42人、清水町1施設12人、長泉町1施設13人、富士市5施設117人、富士宮市2施設66人、静岡市清水区2施設22人、同市葵区5施設148人、同市駿河区1施設11人、島田市1施設29人、焼津市3施設35人、
-
静岡県東、中、西部特産のかんきつで新飲料 御殿場高原ワイン
御殿場高原ワイン(御殿場市)はこのほど、県東部と中部、西部それぞれのかんきつ類を使ったハードセルツァー(アルコール入り炭酸水)のセット販売を始めた。喉を刺激する強めの炭酸と、すっきりした味わいが特徴。特産品の一つに育てたい考えだ。 伊豆産のニューサマーオレンジ、静岡市産のスルガエレガント、浜松市産の三ケ日みかんの3缶セット。アルコール度数は4%と一般的なビールよりもやや低い。「湯上がりの一杯」としての定着を目指し、「YUAGARI」と名付けた。 低カロリー、低アルコール度数のハードセルツァーは海外で健康志向の若者に人気という。同社は東伊豆町の醸造所買収をきっかけにニューサマーオレンジを昨
-
104訓練の米海兵隊 キャンプ富士撤収
山梨県の北富士演習場で「沖縄県道104号線越え155ミリ榴弾砲実弾射撃訓練」の分散・実施(104移転訓練)を行った米海兵隊の第3陣約20人が10日、滞在拠点のキャンプ富士(御殿場市)を出発した。訓練部隊の撤収は完了した。防衛省南関東防衛局が同日発表した。同市滝ケ原地区に設置していた現地対策本部も閉所した。
-
好タイム目指し たすきつなぐ 御殿場駅伝に31チーム
第31回御殿場駅伝競走大会(御殿場市陸上競技協会主催)が10日、同市の遊RUNパーク玉穂で開かれた。市内外から31チームが参加し、青空の下でたすきリレーを展開した。 同施設に設けられた1周1キロのクロスカントリーコースが舞台。合計距離が5キロ、10キロ、20キロの3部門で競い、小学生から中高年まで幅広い年齢層のチームが出場した。各チーム5人が走り、コースの勾配に苦戦しながらも好タイムを目指してたすきをつないだ。 例年は1月に企画しているが、天候の安定性などを考慮して初めて12月開催とした。
-
“純御殿場”ウイスキー始動 キリン系工場 地元大麦使用「世界へ」
キリングループ国内唯一のウイスキー工場、キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所(御殿場市)は、御殿場産大麦を使ったウイスキーの製造を始めた。原料調達から瓶詰めまで現地で行う〝純御殿場産〟ウイスキー。押田明成社長は「日本のイメージに合うおいしい商品にして世界に売り出したい」と意欲を示す。大麦の長期購入契約調印式と樽(たる)詰め式をこのほど開いた。 同市の高根地区水田転作管理組合員が米の裏作で生産したミカモゴールデン(美醸黄金)を使う。今季は6トンを富士山の伏流水で仕込んだ。14樽(約2500リットル)を少なくとも5年間熟成させる。まずは他の原酒とブレンドして使い、将来的には単独で販売する考え
-
御殿場市内 操縦訓練中 米軍ドローン 不明に
御殿場市は8日、東富士演習場で操縦訓練が行われていた米軍のドローン1機が行方不明になったと防衛省から報告を受けたことを明らかにした。演習場外に飛び出した可能性もあり、勝又正美市長は同日、防衛省南関東防衛局に安全管理の徹底を申し入れた。 同局によると、行方が分からなくなったのは、飛行機型の手投げ式ドローン「RQ20」とみられる。全長約1・4メートル、全幅約2・8メートル、重量約7キロ。訓練を行っていた米軍部隊は確認中で、ドローンの性能や装備については把握していないとした。7日午前10時ごろ、訓練中に同市水土野の富士平原ゴルフクラブ付近で行方が分からなくなり、捜索を続けている。強風が原因とみられ
-
104訓練の米海兵隊 キャンプ富士出発 第1陣が沖縄へ
山梨県の北富士演習場で「沖縄県道104号線越え155ミリりゅう弾砲実弾射撃訓練(104移転訓練)」を実施した米海兵隊の訓練部隊の第1陣計約130人が8日、滞在拠点のキャンプ富士(御殿場市)を出発した。 防衛省南関東防衛局が同日発表した。沖縄県の基地に戻るという。部隊は第12海兵連隊第3大隊の計約290人。同局の現地対策本部によると、隊員が関係するトラブルの報告はないという。
-
2種免許取得を補助支援 御殿場市議会 公共交通の人材確保へ
御殿場市議会12月定例会は8日、一般質問3日目を行った。市は公共交通の運転手不足への対策として、2種免許取得に対する補助支援やドライバーへの就労祝金支援などを検討していることを明らかにした。本多丞次氏への答弁。 市内の事業所で路線バスやタクシーの運転手として働くために新たに免許を取得する場合、費用の一部を補助する方針。祝金も含めて、同市での就労意欲が高まりやすい環境をつくる。 市によると、市内では公共交通の運転業務に必要な免許保有者の高齢化や若年層の運転手の減少が顕著。各事業所が人材確保に苦慮しているという。残業規制強化で運転手不足が懸念される「2024年問題」もあり、労働環境の改善や新たな
-
長田さん(御殿場南中3)一輪車全国2位 市長に報告
御殿場南中3年の長田篤昌さん(15)が、10月に沼津市で開催された全日本一輪車競技大会トラックレース部門で総合準優勝を果たした。このほど御殿場市役所に勝又正美市長を訪ねて喜びを伝えた。 片足のみでこぐ片足走行50メートルとペダルではなくタイヤを直接足でこぐタイヤ乗りの2種目で3位、400メートルレースと100メートルスプリントの2種目で4位の成績を残した。総合は4種目の合計ポイントで争い、大人をしのぐ高い技術やバランス感覚を披露した。長田さんは「昨年は全ての種目で落車してしまったので、今回は悔しさを晴らせた」と笑顔を見せた。 長田さんは幼稚園の年長時に一輪車を始めた。現在は市内を拠点とするク
-
構想5年「御殿場シャルドネ36」完成 市の特産品に…まろやかな味 嶋田酒店、12月中旬発売
御殿場市産のブドウを使ったワイン「御殿場シャルドネ36(さんろく)」が誕生した。嶋田酒店(同市川島田、嶋田康一代表)が構想を始めてから約5年。御殿場の名を冠するにふさわしい味になったと判断し、12月中旬に満を持して発売する。 同市神山の農園で生産したブドウを使い、御殿場高原ワインが製造した。木樽(たる)で約2カ月間熟成させ「まろやかで樽の香りがする」のが特徴。嶋田代表は「まずは市民に知ってもらい飲んでもらいたい」と話す。 多種類のアルコール飲料が造られる「酒のまち御殿場」のアピールになればと御殿場産ワインの販売を考え、御殿場高原ワインに協業を持ちかけた。同社が所有する農園の一部の権利を持
-
東富士病院の移転 住民と相互理解を 御殿場市が見解
御殿場市議会12月定例会は7日、一般質問2日目を行った。東富士病院(小山町須走)の同市御殿場への移転計画について一部住民から反対意見が上がっていることについて、市は中立公平な立場から、相互理解が進むように病院側にも協力を求めていく姿勢を示した。神野義孝氏への答弁。 市によると、移転は駿東田方圏域保健医療協議会で認められ、土地利用の申請がなされた。同院は精神科を主に入院施設と内科、小児科、心療内科なども併設し、市民の健康と医療充実に寄与すると考えられる。 これまでに病院側は3回の住民説明会を実施した。一方で神野氏は、生活環境への影響などに対する一部住民の不安が十分に解消されていない状況であると
-
対話は大切 吉本芸人に学ぶ 御殿場南高、OBらが伝え方講座
御殿場南高は6日、吉本興業所属で同校OBのいけや賢二さん、本県住みます芸人のさこリッチさんを講師に招いた話し方・伝え方講座を同校で開いた。1年生約150人がコミュニケーションの奥深さやこつなどに理解を深めた。 さこリッチさんは、コミュニケーションの上で「会話は人を喜ばすこと」という意識が重要と紹介。起承転結の流れで話すことで、相手が意図を理解しやすくなるとした。笑いには相手の緊張をほぐしたり意識を引きつけたりする効果があり、「会話の循環を生む」と説明した。いけやさんは聞き手の態度の大切さに触れ、「聞き上手は多くの人に囲まれる」と経験談を話した。 生徒は対話することの大切さや笑いの効果的な使い
-
市町対抗駅伝 中継のたすきつなぐ 岡村久則アナ【SBSマイクリレー】
今月2日、絶好のロードレース日和の中で県市町対抗駅伝が行われました。白熱した展開となった今年は、市の部は御殿場市が、町の部は長泉町が優勝を果たしました。選手が故郷への思いを乗せてたすきをつなぐこの駅伝の模様を、当日はSBSテレビ・ラジオ・WEBの生中継でお送りしました。 この県内全市町が参加する駅伝中継はSBSの年間のスポーツ中継で最大規模のもので、今年の中継に関わったスタッフ数は150人以上。そのうち熱戦を言葉で届けるSBSアナウンサーは12人。さらに浜松市出身のTBS高柳光希アナウンサーも参加してくれました。 いつもはそれぞれの担当番組で活躍をするアナウンサーが、この駅伝では共同作業
-
全国駅伝「一丸で」 御殿場中女子チームが抱負
12月16日に滋賀県で開幕する全国中学駅伝大会に出場する御殿場中駅伝部の女子チームの生徒10人が6日、御殿場市役所を訪問し、勝又正美市長らに大会への意気込みを語った。 同チームは11月の県大会で4年ぶりに優勝を飾り、全国大会への切符をつかんだ。夏休みごろから本格的に始動したという同部は、陸上部を中心とした校内の長距離の精鋭が集う。昨年は県大会3位で涙をのんだだけに、生徒たちの全国大会出場の喜びはひとしお。主将の猪頭心花さん(15)は「入賞を目標に一丸で戦いたい。個人としてもチームとしても、支えてくれた人たちへの恩返しの走りができれば」と話した。 勝又市長は12月2日の市町対抗駅伝で同市チ
-
伊東の小枝さん最優秀会員賞 静岡県工芸美術展 10日まで県立美術館
第49回県工芸美術展(県工芸家協会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が6日、静岡市駿河区の県立美術館県民ギャラリーで始まった。美術部門、実用部門に会員、準会員、一般の応募作品と招待作品の計150点を展示している。10日まで。 最優秀会員賞は、小枝真人さん(伊東市)の陶芸作品「染付鉢 細魚」が選ばれた。高い技術力と質感、サヨリの勢いのある絵付けが評価された。準会員と一般の最高賞となる知事賞には森田尚美さん(富士市)の染作品「青、開く」が選ばれた。 会場には、陶芸や染織、木彫、漆など卓越した技と独創性を追求した作品がそろった。10日午後4時からは、工芸家の技術向上を目的とした研究会を開く。
-
障害者差別解消で県が個人団体表彰
静岡県はこのほど、障害を理由とする差別解消推進県民会議を静岡市葵区で開き、障害に対する県民の理解促進などに取り組む6個人・団体を表彰した。サッカーやダンスを通じて障害者が体を動かす機会を設けたり、点字カレンダーの製作に協力したりした。 受賞者・団体は次の通り。 エスパルス(静岡市)浜松いわた信用金庫SDGs推進部(浜松市)杉浦隆(御殿場市)県福祉レクリエーション連盟レインボーハート東部(沼津市)藤枝順心高インターアクト部(藤枝市)スロームーブメント静岡実行委員会(静岡市)
-
地形合わせ避難地調整 御殿場市 富士山火山計画進む
御殿場市議会12月定例会は6日、一般質問を行った。本年度中の策定を目指す市富士山火山避難計画について、市当局は市内避難を想定してホテルやゴルフ場、商業施設を避難地・避難所として活用する調整を進めていると説明した。中島宏明氏への答弁。 計画では避難先を市内や近隣市町とし、徒歩避難で効率化を図るとともに、避難行動要支援者の車両避難を優先する。市内は県道御殿場富士公園線沿いに分水嶺(れい)があり、中心市街地を含むエリアなど溶岩流が流下しない可能性が高い地域も存在する。溶岩流の流下状況に応じた段階的な避難計画作成、到達時間と範囲を示す避難対象エリアの細分化などと合わせ、市内避難を実施する場合の収容人
-
特殊詐欺未然防止 コンビニ店員貢献 御殿場署が感謝状
御殿場署はこのほど、特殊詐欺被害の未然防止に貢献したとして、御殿場市湯沢のセブン-イレブン御殿場湯沢店(野宮文子オーナー)とアルバイト店員小林純子さん(50)に感謝状を贈った。 小林さんによると、11月1日午後3時ごろに来店した60代の男性が電子マネーを購入しようとした際、高額の支払いが複数あることに違和感を覚えた。「大切なお金がだまし取られる結果になったら私も心苦しい」と男性の心に寄り添いながら説得し、警察への通報につなげたという。 同署で中西浩署長から感謝状を受け取った小林さんは「日ごろから『怪しいと思ったら声をかける』という意識を持っていたことで男性を守れた」と話した。
-
巡礼道 絵と文章記録 江戸時代の信仰 今を表現 大中寺(沼津)とアーティスト 9日から展覧会
大中寺(沼津市中沢田)の副住職と県東部のアーティスト2人が、駿河と伊豆をまたぐ江戸時代の巡礼道を実際に歩き、絵と文章で記録するアートプロジェクト「YOKODO33」に取り組んでいる。9日、記録を紹介する展覧会が同寺で開幕する。17日まで。 「駿河伊豆両国横道三十三観音霊場」を歩くプロジェクトは、同寺の下山光順副住職(35)が巡礼道を案内し、御殿場市の美術家さとうなつみさん(31)がスケッチを、函南町の文筆家平田博満さん(33)が文章を手がける。江戸時代、観世音菩薩(ぼさつ)への信仰に由来し、33カ所の寺を巡り歩く巡礼が流行したが、明治以降に下火になり、近年はほとんど存在が知られていないという
-
冬の夜彩る 幻想的な光 「富士山への感謝」演出 JR御殿場駅前
御殿場市のJR御殿場駅富士山口広場が、まばゆいイルミネーションで彩られている。市民らが白い息を吐きながら幻想的な演出を楽しみ、冬の訪れを感じている。2024年3月3日まで。 市が時之栖の協力で実施する冬の風物詩。今年は富士山の世界文化遺産登録10周年、御殿場口登山道の開通140周年、マウントフジトレイルステーションの開設10周年など節目が重なったことから、テーマを「富士山のめぐみ-感謝」とした。富士山をイメージして青と白を基調とした約30万球の電球が広場をきらびやかに照らしている。 2日に同広場で点灯イベントが開かれた。小山高ダンス部のパフォーマンスや富岳太鼓風神組の勇壮な演奏も会場を盛
-
駿河療養所の歴史 パネルに 御殿場市役所で展示
御殿場市神山のハンセン病療養施設「国立駿河療養所」の将来構想検討委員会は4日、ハンセン病や同療養所の歴史などに関するパネル展を御殿場市役所で始めた。8日まで。 障害者週間(3~9日)と人権週間(4~10日)に合わせて開催した。かつての国の隔離政策によりハンセン病患者が長年受けてきた差別や偏見の歴史、ハンセン病に関する正しい知識などを解説するパネルが並ぶ。療養所内の施設や眺望の良い地点などを写真で紹介するコーナーも設けた。 基本的人権の尊重をうたう現在でも根強い差別意識が残っていることを知った来庁者は、患者や親族らの苦悩に思いをはせ、差別のない社会の大切さに理解を深めている。
-
空手高校年代 白熱の攻防 御殿場で大会 イタリア代表も参戦
東京五輪のレガシー(遺産)を官民一体で継承するスポーツタウン御殿場推進協議会は3日、高校年代の空手大会「第2回空手道マウントフジジュニアチャンピオンシップ」を市体育館で開いた。イタリア代表の高校生も参加し、日本代表クラスの選手たちとハイレベルな試合を繰り広げた。 イタリア代表は国内屈指の実力を持つ選手が組手に6人、形に2人出場した。日本からは強豪校の御殿場西高、福井工業大付属福井高、日本航空高(山梨県)の精鋭や県高校体育連盟の推薦選手が集い、日ごろの練習成果を発揮した。 個人組手は男女3階級を各8人で競った。世界ジュニア選手権のルールを適用し、予選ラウンドの上位選手が決勝トーナメントに進む方
-
県東部、若手育て復権 御殿場市と長泉町Ⅴ【市町対抗駅伝】
声援が戻ってきた駿河路で古里を代表するランナーが疾走した。2日に静岡市内で行われた第24回県市町対抗駅伝競走大会(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催、県、県教委、県スポーツ協会共催)は新型コロナウイルス禍による沿道応援の自粛要請などがない4年ぶりの通常開催。市の部を4年ぶりに制した御殿場市、町の部で11年ぶりに頂点に立った長泉町は、ともに地道に選手を育てて王座に返り咲いた。 御殿場市 「小学生から発掘」チームに好循環 地域一丸で育ててきたジュニア世代が、御殿場市に4年ぶりの栄冠をもたらした。滝口兼光監督(70)が就任して6年。「前回の優勝は前任監督の力。小学生の発掘から始めた」と手塩
-
大自在(12月3日)市町対抗駅伝
ようやく本来の駅伝らしい風景が戻ってきた。きのう静岡市内で開かれた県市町対抗駅伝。スタート地点の県庁周辺やゴールが設けられた草薙陸上競技場への入場制限、沿道応援の自粛要請などがなくなり、4年ぶりの通常開催となった。 市街地を駆け抜ける選手たちに、各市町の応援団やコース沿いの住民らが盛んに声援を送り、太鼓やラッパを使ったにぎやかな応援も繰り広げられた。新型コロナウイルス禍の収束で感染拡大前の生活が戻りつつあることを改めて実感した。 大会は市の部で4連覇を目指した浜松市北部に、御殿場市が逆転で競り勝ち、栄冠を手にした。こちらも4年ぶり。町の部は長泉町が11年ぶりの優勝を果たした。「市町代表」
-
浜松勢止めた! 御殿場6区で逆転 宮原が区間新で一気首位 10区依田も区間賞【市町対抗駅伝】
「浜松市に勝てるのは御殿場市しかない」。5年前、浜松勢の連覇を「8」で止めた東部の雄が、再び王者の前に立ちはだかった。個々のトラックタイムは劣っても粘って流れを生み出し、勝負どころで強力エースが決定的なアドバンテージを奪った。「二度と勝てないと思っていた」と明かす滝口監督が、満面の笑みを浮かべた。 浜松市北部を30秒差で追う中盤でレースを動かした。まずは5区村木(御殿場西高)が「5、6区で先頭に出るのがプラン」と、県高校男子5000メートルランク4位の岡元(浜松開誠館高)を相手に15秒を短縮。区間賞で逆転への布石を打つと、決定打は6区宮原(滝ケ原自衛隊)だ。 日本最強のトレイルランナー
-
浜松北部、プラン崩れ2位 中盤から後退、4連覇を逃す【市町対抗駅伝】
4連覇を狙った浜松市北部のもくろみは、中盤以降に崩れた。5区まで何とか首位を守っていたが、6区で御殿場市に快走を許して逆転されると、再びトップに返り咲くことができなかった。 杉原監督の描いたプラン通り5区まで進んだが、鬼門は6区だった。6区藤田(本田技研工業)は区間3位と好走したが、御殿場市はそれを上回る区間新で逆転、さらに30秒もの差をつけられた。 さらに10区で御殿場市の大学生ランナーに大差をつけられ、一時3位まで後退した。指揮官は「いいところも落ち込むところもあるのが駅伝」と選手を責めなかったが、課題となる区間は明らかになった。 県内高校女子で歴代トップクラスの1区沢田(浜松市立
-
優勝の御殿場市 若者躍動、笑顔の凱旋【市町対抗駅伝】
静岡市で2日に開かれた第24回市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)は優勝した御殿場市と長泉町を筆頭に、東部勢の健闘が目立った。ふるさとの期待を背にたすきをつなぎ、市の部の富士、裾野、沼津と、町の部の清水、函南、小山、河津がそれぞれ入賞した。伊豆市は選手の故障で途中棄権した。 市の部で4年ぶり5度目の優勝を果たした御殿場市チームの報告会が2日夕、JR御殿場駅富士山口広場で開かれた。凱旋(がいせん)した選手たちを市民らが大きな拍手で迎え、美しく輝くイルミネーションが喜びの報告に華を添えた。 メダルを掛けた“えんじ色軍団”の姿に歓声が上がった。6区
-
市の部 区間賞選手の喜びの声 第24回市町対抗駅伝
1区(3.673キロ)中・高校生女子 沢田 結弥(浜松市北部、浜松市立高3)11分24秒 沢田 結弥 区間賞を取れていなかった。ようやく獲得できてうれしい。地元へ感謝の気持ちを伝えたかった。 2区(1.903キロ)小学生男子 平野 空哉(磐田市、豊田南小6)5分52秒 平野 空哉 最後までペースが落ちず、スタートからいつも通りの走りができた。目標にしていた区間賞が取れて最高。 3区(1.715キロ)小学生女子 金田 陽愛(湖西市、岡崎小6)◎5分18秒 金田 陽愛 区間新記録を狙っていたので悔しい気持ちもあるが2年連続区間賞を取れて良かった。とにかく前にいる人を抜かすことだけ
-
HVから給電し駅前ツリー点灯 御殿場で県トヨタ会
静岡県トヨタ会は2日、電源としてのハイブリッド車(HV)の機能を紹介するクリスマスツリー点灯イベントを御殿場市のJR御殿場駅富士山口広場で開いた。 新型の「クラウンスポーツ」から給電した。加盟社の代表者がスイッチを押すと、発光ダイオード(LED)が点灯してツリーが華やいだ。災害時やキャンプ時などに車が電源として役立つことをPRした。 同日は会場で市主催のイルミネーション点灯式も行われ、幻想的な夜を演出した。同会によるツリー点灯は同日のみ。
-
静岡県市町対抗駅伝 展望 精鋭ぞろい 競り合い必至 市の部/浜松勢軸に御殿場、富士が追う
静岡市内で2日に行われる第24回静岡県市町対抗駅伝競走大会(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催、県、県教委、県スポーツ協会共催)の各市町のオーダーが1日、発表された。同市葵区で監督会議が行われ、出席した35市町37チームの代表者が当日のレースの注意点などを確認した。 市の部は4連覇を狙う浜松市北部と、2年連続準優勝の浜松市南部の競り合いになりそうだ。御殿場市、富士市が浜松勢の牙城を崩せるか。静岡市静岡、湖西市も上位を狙う。 浜松市北部が盤石の布陣を組んだ。県内高校女子で歴代トップクラスの1区沢田(浜松市立高)で主導権を握り、勝負どころの5区を県高校男子5000メートルランク4位の
-
飛行見合わせ要望 東富士周辺自治体など 米オスプレイ 屋久島沖墜落
鹿児島県・屋久島沖の米軍オスプレイ事故を受け、陸上自衛隊東富士演習場を抱える御殿場市、裾野市、小山町と東富士演習場地域農民再建連盟、川勝平太知事は1日、木原稔防衛大臣に対し、安全対策が講じられるまでの国内でのオスプレイの飛行見合わせや地元説明などを申し入れた。 申し入れでは「オスプレイなどの航空機が市街地の上空で低空飛行を行っている現状から居住地に墜落する可能性を考えると、市町民の不安は募るばかり」と指摘。国内での米軍および陸上自衛隊のオスプレイの飛行見合わせに加え、事故の速やかな情報提供、地元への安全対策の説明、安全管理の徹底などを求めた。 御殿場市が代表し、防衛省南関東防衛局に申し入
-
あいのうた短歌コンテスト 表彰式や10周年トーク 静岡
静岡県はこのほど、出会いから子育てまでをテーマにした「第10回あいのうた短歌コンテスト」の表彰式と10周年記念トークショーを静岡市駿河区のグランシップで開いた。 応募作品3152首の中から選ばれた最優秀賞は、一般の部が徳島市の会社員の金城沙代さんの「君が言う 『土星くらい おいしい』が きっかけで知る 土星のデカさ」、ジュニアの部は静岡市立服織中2年の鈴木香春さんの「クローバー 君と探した あの時間 見つかんなくても 最高の思い出」。式典では、入賞者に川勝平太知事が表彰状を手渡した。 審査員を務めた歌人の俵万智さんと田中章義さん(静岡市出身)、お笑いコンビ「トータルテンボス」(御殿場市出
-
労働者協同組合の育成支援など要望 小山町に北駿地区労福協
小山町と御殿場市の勤労者らでつくる北駿地区労働者福祉協議会はこのほど、労働者協同組合の育成支援などを同町に求めた。杉本和亮会長らが町役場を訪れ、込山正秀町長に要望書を手渡した。 協同労働は働き手が出資し経営方針を決める働き方。2022年10月に施行された労働者協同組合法により法人設立が可能になった。杉本会長らは「介護や障害福祉、子育て支援、地域づくりなど幅広い分野での地域課題の解決が期待される」として地域の担い手の育成などを求めた。 県やマスコミと連携した災害情報発信の強化、富士山噴火を想定した避難方法について根拠を含めた周知徹底、病児・病後児保育施設の充実なども要望した。
-
交通安全、防犯、暴力追放誓う 御殿場市と小山町が大会
御殿場市と小山町の安全・安心大会(大会長・勝又正美御殿場市長)がこのほど、同市の市民会館で開かれた。交通安全や防犯、暴力追放を担う組織のメンバーらが、事件事故のない安心して暮らせる地域の実現に向けて連携を確認した。 勝又市長は、特殊詐欺の多発や暴力団の手口の巧妙化などを指摘し、「市民町民、関係団体、事業者、警察行政が一体となって対策の推進に取り組むことが重要」と協力を呼びかけた。副大会長の込山正秀小山町長は「人身交通事故が増加傾向で、御殿場署管内で死亡事故も起きた。年齢層に合わせた交通安全教育の充実や自転車利用の啓発などに努めていく」と述べた。 参加者は交通安全、暴力追放、防犯まちづくりに関
-
東富士地権者団体、情報提供申し入れ 米軍オスプレイ屋久島沖墜落
鹿児島県・屋久島沖の米軍オスプレイ事故を受け、同機が飛来する陸上自衛隊東富士演習場を抱える御殿場市、裾野市、小山町と地権者団体「東富士演習場地域農民再建連盟」は29日、防衛省南関東防衛局に対し事故の情報提供などを求める緊急の申し入れを行った。 御殿場市の勝又正美市長が代表して、電話で申し入れた。同市などには米空軍横田基地所属のオスプレイ1機がレーダーから消えたとの情報が入ったものの、詳細な状況は把握できていないという。被害の確認と人命の救助、米軍に対する事故の事実確認と速やかな情報提供を求めた。 勝又市長は搭乗員の安否を気遣った上で、「東富士演習場がある当市としても非常に心配な思い。市民
-
御殿場市議選に前小山町長出馬へ
前小山町長の池谷晴一氏(73)=同市二枚橋=が29日までに、任期満了に伴う御殿場市議選(定数21、2024年2月4日投開票)に出馬する意向を固めた。 池谷氏は小山町出身。御殿場市職員を経て同市議1期、県議4期を務め、19年の同町長選で当選した。再選を目指した23年4月の町長選で落選した。 池谷氏は取材に、「これまで多くのキャリアを重ねてきた。その経験を生かし、長年住んでいる御殿場市の市民のために働きたいと思っている」と述べた。
-
空手イタリア選手団 御殿場に 3日大会 高校生と練習も
12月3日に御殿場市体育館で開かれる高校年代の空手大会「第2回空手道マウントフジジュニアチャンピオンシップ」に参加するイタリア選手団が29日、市役所を訪れた。大会本番まで、空手を通じて市内の子どもたちと交流を深める。 同市は東京五輪空手競技でイタリア代表チームの事前合宿を受け入れ、その後も交流を続けてきた。選手団には世界レベルの高校年代選手8人に加え、東京五輪空手競技に出場したマッティア・ブサトさん、シルヴィア・セメラーロさんも親善大使として参加。世界空手連盟理事で団長のダヴィデ・ベネテッロさんは「選手たちに唯一無二の経験をさせていただき感謝したい」とあいさつした。 勝又正美市長は「東京五輪
-
静岡県内40施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は28日、県内の高校、小中学校、幼稚園40施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計570人確認され、学年閉鎖、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 裾野市2施設43人、長泉町2施設22人、沼津市2施設24人、三島市4施設57人、伊豆の国市1施設8人、御殿場市1施設14人、富士宮市2施設25人、富士市1施設12人、静岡市葵区1施設26人、同市清水区2施設18人、磐田市3施設30人、掛川市4施設59人、森町2施設22人、浜松市西区1施設10人、同市北区3施設37人、同市中区5施設48人、同市東区1施設50人、同市浜北区2施設59人、同市天竜区1施設
-
優良安全運転管理 事業所や功労者表彰 御殿場地区安管協
御殿場地区安全運転管理協会はこのほど、本年度の御殿場地区優良安全運転管理事業所の表彰を御殿場市内のホテルで実施した。 長田忠臣会長と中西浩御殿場署長が各事業所の代表者に表彰状などを手渡した。本年度の交通栄誉章「緑十字銅章」を受章した交通安全功労者の下田啓澄さん(渋谷木工所)と優良安全運転管理者の岩田正さん(カジマヤ)への表彰伝達も行った。 表彰を受けた事業所は次の通り。 【御殿場署長および御殿場地区安全運転管理協会長表彰】大和建設(御殿場市駒門)太陽産業(同市神場)小寺製材所(同市深沢)特別養護老人ホーム御殿場十字の園(同)豊田ユナイテッド静岡御殿場ながはら店(同市川島田) 【御殿場地区安全
-
里山づくりや環境教育 日本郵船、プロジェクト推進 御殿場
海運大手の日本郵船が御殿場市東田中の人工林約4・6ヘクタールを舞台に、豊かな森づくりや子どもたちへの木の教育の機会提供を目指す「ゆうのもりプロジェクト」を進めている。2024年4月には作業棟などの建設を終え、日本古来の里山づくりや同市と連携した環境教育などを始める方針。 同社は22年4月、同市と「森林整備による地方創生に関する連携協定」を締結した。海で事業展開する同社が森林整備に関する協定を結ぶのは全国初で、根底にあるのは「豊かな森林が豊かな海を育む」の考え。手入れが行き届いていないスギやヒノキなど針葉樹中心の人工林を、社員が地域と関わりながら広葉樹も含む多様な植生の森に再生する長期的な
-
補正予算案など23議案可決、同意 御殿場市議会
御殿場市議会12月定例会は28日開会し、会期を12月13日までの16日間と決めた後、市提出の2023年度各会計補正予算案など23議案と議員提出の1議案を上程した。本年度一般会計補正予算案など23議案を可決、同意した。 一般会計補正予算は14億5500万円を追加する。歳出は年末年始に合わせたプレミアム付きデジタル商品券事業の展開に向け1億1千万円、交通安全推進のヘルメット購入費補助事業210万円などを加える。 このほか、水道料金5%引き期間の27年2月までの延長や市国民健康保険税の軽減措置なども決めた。
-
功労者ら表彰 静岡県薬物対策推進本部
静岡県薬物乱用対策推進本部はこのほど、本年度の県薬物乱用防止県民大会を静岡市駿河区のグランシップで開いた。功労者らの表彰や薬物依存研究の専門家による講演などを行った。 薬物乱用防止指導員やボランティアら約350人が参加した。薬物乱用防止功労者と中高生対象のポスター・標語コンテストの入賞者を表彰したほか、湘南医療大薬学部の船田正彦教授が「大麻乱用問題の現状とこれから」と題して講演した。 表彰を受けたのは次の通り。 【厚生労働省医薬局長感謝状】渡辺昌平(松崎町)大村和枝(静岡市)【県知事褒状】神成拓磨(小山町)高橋美敬(御殿場市)石川元之(静岡市)原川久(同)藤田忠男(同)米沢国雄(島田市
-
恩返しのサッカー教室 JFAアカデミーの17選手 御殿場での活動 本年度限り
御殿場市に拠点を置くサッカーエリート選手養成校「JFAアカデミー福島」はこのほど、小学生対象のサッカー教室を同市の御殿場高原時之栖のサッカーグラウンドで開いた。高校3年生の選手17人がコーチ役を務め、子どもたちにサッカーの楽しさを伝えた。 同市と小山町、裾野市の児童を中心に約70人が参加した。子どもたちはレベルごとにパスやシュート、フェイントなどの技術を磨き、高校生選手からボールの蹴り方や視線を向ける方向などについて助言をもらった。ゲーム形式の練習も行い、早速学びを生かして相手ゴールに迫った。 同アカデミーは2011年3月の東日本大震災で福島県での活動が困難になったが、御殿場高原時之栖が
-
静岡県内26施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は27日、県内の高校、小中学校、保育所、こども園26施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計338人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。患者数が12人となった裾野市の小学校は学校閉鎖を行った。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 沼津市1施設7人、三島市1施設45人、裾野市3施設30人、函南町1施設12人、御殿場市5施設58人、小山町2施設7人、富士宮市1施設45人、富士市1施設11人、静岡市葵区1施設15人、藤枝市2施設20人、焼津市1施設10人、掛川市1施設5人、森町1施設7人、浜松市中区3施設38人、同市東区1施設9人、同市西区1施設19人
-
自転車ヘルメットに補助金 御殿場市 市内購入者に2000円上限
東京五輪・パラリンピック自転車競技ロードの舞台となり、レガシー(遺産)を継承している御殿場市は2024年1月から、市内の店舗で自転車用ヘルメットを購入した市民に補助金を交付する方針を示した。 市当局が27日の定例記者会見で発表した。市民が本人または同居する子が着用する目的でヘルメットを購入した場合、費用の2分の1(上限2千円)を着用者1人につき1回限り助成する。ヘルメットはSGマーク、JCFマーク、CEマークなどが付いた安全基準に適合した商品に限る。 24年1月1日以降の購入品を対象とする。申請には購入者の氏名や購入日、購入店などが分かる領収書が必要。レシートは不可。12月定例会に補正予算を
-
溶岩流で時間差避難 富士山の噴火備え 御殿場・中畑北区で訓練
12月3日の地域防災の日を前に御殿場市の中畑北区で26日、地域防災訓練モデル区訓練が実施された。地域住民約140人に加え市役所や警察、消防、陸上自衛隊の関係者ら約120人が参加し、富士山噴火に備えた情報伝達や避難法、各機関の連携を確認した。 訓練は、紀伊半島沖で大きな地震が発生した後に富士山の火山活動が活発化した想定でスタート。気象庁が噴火警戒レベル3を発表したことに伴い、長田克彦区長らが中畑北区コミュニティ供用施設に区災害対策本部を設置した。警戒レベル4を経て、富士山で中規模の噴火と溶岩流が確認された段階に移ると、迅速に住民避難を開始した。 最新のハザードマップによると、同地区に溶岩流が流
-
御殿場市の発達相談センター 萩原の市役所分館に移転
御殿場市は27日、同市川島田のフジ虎ノ門こどもセンターの一部に事務所を設けている市発達相談センターを、2024年4月1日に同市萩原の市役所分館に移転すると発表した。 母子保健と児童福祉の両部門の連携を深めて相談体制の充実を目指す児童福祉法の改正を受け、同センターを福祉事務所と同じ敷地に移すことで顔の見える相談連絡体制の強化を図る。同センターの相談数は増加傾向にあるといい、心理職の追加雇用を見据えた事務所スペースの確保なども理由としている。 市議会12月定例会に移転の補正予算を提出する。
-
⛳宮本勝昌、シニア賞金王 最終戦、いわさき白露優勝
男子ゴルフのシニアツアー最終戦、いわさき白露シニアは26日、鹿児島県いぶすきGC(7052ヤード、パー72)で最終ラウンドが行われ、69で回った宮本勝昌(熱海市出身、御殿場市在住)が通算9アンダーの207で優勝し、シニアツアー賞金王に輝いた。1打差の2位に鈴木亨が入った。
-
10年後の農地 見える化へ 御殿場各地で住民座談会
農地利用の未来設計図「地域計画」の2024年度末までの策定に向け、御殿場市は市内各地区で農業者や企業関係者らが農業について自由に語り合う座談会を開催している。地区ごとに未来の農業の担い手確保、振興策、農地保全などのアイデアを集め、地域計画の中に落とし込む。 地域計画では、10年後に誰がどの農地をどのような方針で耕作しているのかを“見える化”した「目標地図」の作成が核となる。座談会は市民の意見を集めて農地利用の姿を明確化し、農地の集積・集約化を推進する。11月末までに各地区で2回開き、地区としての方針や具体的な対応策について話し合う。 原里地区で開かれた座談会には、農業者や農地利用最適化推進委
-
合唱や踊り 療育活動の成果披露 御殿場の社福法人 発表会
御殿場市の社会福祉法人富岳会(山内剛理事長)はこのほど、運営する障害者支援施設の利用者が療育活動の成果を披露する「富岳会自主公演」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市の市民会館で開いた。 音楽療育と和太鼓療育の2部構成。富岳の園、富岳の郷(さと)、アークビレッジ富岳、富岳フレンドハウスの4施設の利用者が大ホールのステージに立ち、練習を重ねた合唱や合奏、ダンスを披露した。 日ごろの活動や朝礼の時間に要介護予防、心身リフレッシュを目的に取り入れている体操、ハンドクラップや光を取り入れて視覚と聴覚を刺激するステージなど来場者が参加できる発表も多く、会場が一体となって楽しんだ。
-
御殿場・秩父宮記念公園で紅葉まつり 26日まで 夜間ライトアップも
御殿場市の秩父宮記念公園で25日、「秋の宮邸フェスティバル―紅葉まつり」が始まった。26日まで。 地元の飲食店やクラフト作家らの出店が並ぶ。初日は家族連れなどが多く訪れ、色づいたモミジやカエデ、シデなどの木々と旧秩父宮御殿場御別邸が織りなす情緒あふれる景観を見ながら買い物を楽しんだ。26日は居合道演武や音楽、ダンスのパフォーマンスなども繰り広げられる予定。 同園では26日まで、モミジのライトアップも実施している。暗闇を背景に赤や朱色の幻想的な空間を演出する。時間は午後5時から同8時半まで。
-
御殿場アウトレット 着座型モビリティ試験導入 警備員の“足”に
御殿場市の御殿場プレミアム・アウトレットは、ホンダが市販化を目指し開発中の着座型スマートモビリティ「UNI-ONE(ユニワン)」を巡回警備業務に試験導入している。来年3月末まで使用し、負担軽減や人材確保に向けた糸口を探る。業務のデジタル化の検討にも役立てる。 UNI-ONEは椅子の形をした定員1人の乗り物で、座ったまま体重移動すると二つの特殊な車輪が動き、前後左右360度自在に移動できる。両手は自由に使える。乗降時の全高は77センチだが、移動時は95センチまで高さが上がり、立っている人とコミュニケーションを取りやすい座面位置になる。大型商業施設での試験は全国初で、今回は2台を有償で導入し
-
記者コラム「清流」 最後の晴れ舞台
御殿場高吹奏楽部の演奏会が御殿場プレミアム・アウトレットで開かれた。3年生3人にとって同部での最後の晴れ舞台。多くの来場者から温かい拍手を受けて、笑顔で卒部を迎えた。 3人は新型コロナ禍の真っ最中に入学した。観客の前で奏でる機会はほとんどなかったという。それだけに喜びはひとしおだったようだ。施設側の計らいも光るよい企画だったと思う。 御殿場市、裾野市、小山町の広域連携研究会による高校生を対象とした調査では、部活動をはじめとした地域での体験や経験が地域愛と深く結びつき、「住み続けたい」という思いを喚起する可能性が示された。新型コロナが影を落とす生徒たちの部活動の思い出に輝く1ページが加わっ
-
輝くゾウのみこしお披露目 御殿場・印野こども園 園児ら練り歩き
御殿場市の印野こども園の年長児がこのほど、高さ約2メートル、幅約1メートルの子どもみこし「輝くゾウ」を制作した。印野小体育館で開かれた産業文化祭で地域住民にお披露目し、「みんな元気に輝くゾウ」との思いを込めて会場を練り歩いた。 作品制作を通じて芸術に触れ、豊かな感性や創造性を育む地区教育の一環。地域に住む日本画家湯山東さんと千野久美子さん夫妻が指導した。開園時に夫妻がステンドグラスに描いたピンク色のゾウ「夢見るゾウ」が飛び出し、みんなに元気や活気を届ける-という設定。子どもたちは湯山さんが発泡スチロールで作ったゾウの原型に、絵の具でカラフルに色を塗った。 産業文化祭では地区有志が用意した法被
-
「打倒浜松」優勝へ決意 御殿場市チーム結団式【市町対抗駅伝】
静岡市で12月2日に開催される静岡県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に向け、御殿場市チームの結団式が22日夜、同市の市民会館で開かれた。選手21人と監督、コーチが「打倒浜松」の決意を表明した。 同市チームは2018、19年大会を連覇、20年は2位、21、22年は3位の成績を誇る県内屈指の強豪。前回敗れた浜松勢に負けないチームをつくるため、今年は小中学生の強化に注力した。チームを率いて6年目となる滝口兼光監督は「優勝した頃と同じくらい実力のあるメンバーがそろっていて、タイムも良い」と優勝争いに食い込む意気込みを示し、会場に集まった勝又正美市長や市民ら計約100人から
-
静岡県内72施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は22日、県内の高校、小中学校、幼稚園、保育所、こども園計72施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計1354人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市3施設26人、函南町1施設34人、沼津市3施設90人、三島市2施設27人、伊豆の国市1施設14人、清水町1施設8人、長泉町2施設31人、御殿場市7施設97人、富士市3施設43人、富士宮市2施設147人、静岡市駿河区2施設20人、同市葵区7施設128人、同市清水区4施設61人、焼津市4施設94人、牧之原市3施設49人、島田市2施設20人、藤枝市7施設88人、掛川市6施設67
-
コストコ再販店 静岡県中東部で拡大 タカラ・エムシー 「買い物の楽しさ」提供
食品スーパーのフードマーケットマムを運営するタカラ・エムシー(静岡市駿河区)が、会員制大型スーパー「コストコ」の再販店プライムフーズマーケットを静岡県中東部に相次ぎオープンしている。会費不要で県内唯一のコストコ浜松倉庫店(浜松市東区)とは商圏が異なるとし、非会員のファミリー層の需要を見込む。店内の雰囲気づくりにも注力し、「買い物自体の楽しさ」を提供している。 プライムフーズマーケットは2021年2月、高級ワインやチーズなどの食材をそろえた高価格帯店舗として、タカラ・エムシーが静岡市駿河区にオープン。昨年から顧客の要望を受けてコストコ商材の取り扱いを拡充し、昨秋に再販店に転換した。今年9月に
-
高校空手 イタリア代表交え大会 御殿場で12月3日
東京五輪のレガシー(遺産)を官民一体で継承するスポーツタウン御殿場推進協議会は12月3日、高校年代の空手大会「第2回空手道マウントフジジュニアチャンピオンシップ」を御殿場市体育館で開催する。イタリア代表の高校生チームが来日し、日本代表クラスの選手たちとハイレベルな試合を繰り広げる。 同市は東京五輪空手競技でイタリア代表チームの事前合宿を受け入れ、その後も交流を続けている。今回は同国内で屈指の実力を持つ選手が組手に6人、形に2人参加する。日本からは御殿場西高をはじめとした日本代表を擁する強豪校に加え、全国高校体育連盟と県体育連盟の各空手道専門部が推薦した選手が集う。 世界での活躍を目指す高
-
静岡人インタビュー「この人」 ハンセン病療養所でボランティア活動する 伊東郁乃さん(三島市)
7年前に動物介在活動団体「ぷらす」を設立。仲間とともに犬を連れて御殿場市のハンセン病療養施設「国立駿河療養所」と「私立神山復生病院」を訪問し、入所者が動物と触れ合える場を提供している。今年は御前崎市出身の元患者石山春平さん(87)の卒業証書授与式と母校訪問を支援した。65歳。 -活動を始めた経緯は。 「ハンセン病患者の強制隔離を憲法違反と断じ、国の非を認めた2001年5月の熊本地裁判決がきっかけ。人権を無視した国策問題を学ぶ中で、入所者に笑顔の時間を過ごしてほしいと当時から高齢者施設などで行っていた動物訪問活動を療養所でもやりたいと考えた」 -なぜ、石山さんのサポートを思いついたのか。
-
静岡県内62施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は21日、県内の高校、小中学校、幼稚園、保育所、こども園計62施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計1035人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設6人、沼津市3施設36人、三島市5施設72人、裾野市4施設40人、清水町3施設28人、御殿場市1施設9人、小山町1施設16人、富士宮市2施設28人、富士市6施設101人、静岡市清水区2施設22人、島田市2施設33人、藤枝市1施設5人、牧之原市1施設6人、森町1施設12人、菊川市2施設22人、掛川市1施設23人、浜松市中区12施設229人、同市南区2施設34人、同市東
-
農林水産業功労者 28人1団体を表彰 静岡県庁
静岡県農林水産業振興会(会長・川勝平太知事)はこのほど、本年度の農林水産業功労者の表彰式を県庁で行った。各団体や企業の要職を務め、事業者の生産性向上や所得増大に貢献した農業22人、林業4人、水産業2人の計28人、農業1団体に、川勝会長が表彰状を贈った。 功労者は次の通り。 【個人の部】農業 赤井穀(静岡市葵区)渥美保広(浜松市西区)石川茂(西伊豆町)石川正巳(静岡市清水区)石田史(御殿場市)大石祐次(吉田町)大松均(御前崎市)長田辰美(森町)加藤常夫(函南町)金田強(富士宮市)川村耕史(静岡市清水区)吉川昌文(同)鈴木周司(浜松市東区)中嶋栄作(牧之原市)名倉光子(掛川市)藤井恵(西伊豆
-
銀世界のタンチョウヅル追い50年 御殿場の長田さん 12月に静岡で個展
50年間にわたりタンチョウヅルを専門に撮影し続ける御殿場市のアマチュア写真家長田好一さん(74)が12月4~13日、静岡市役所市民ギャラリーで個展を開く。これまでの集大成と位置づけ、白銀の世界に映えるタンチョウヅルの写真36点を展示する。 長田さんがタンチョウヅルを追い始めたのは25歳のころ。当時は絶滅危惧種で、テレビに映る姿に心を奪われた。以降、新型コロナウイルス拡大前までは毎年のように北海道鶴居村に赴き、2週間から1カ月ほど撮影を続けてきた。氷点下25度前後の環境下で2時間近く撮影機会を待つこともある。1度の遠征で撮れる納得の写真は多くて数枚という。 2014年から個展を開いている。
-
温室効果ガス削減へ、静岡県東部市長会が議論 御殿場で会合
11市の首長でつくる県東部市長会の第80回会合が20日、御殿場市役所印野支所で開かれた。「カーボンニュートラルの実現と地域経済の両立」をテーマに議論し、各市の取り組みを共有し合った。 提案した御殿場市は、市内の森林の適正管理によってJ-クレジットを生み出し、独自の地域通貨「富士山Gコイン」の財源にする新たな施策を説明。参加した各市の市長は雑紙回収や海岸に流れ着いたペットボトルをリサイクルしたTシャツ製作、子どもへの環境教育、自然エネルギーの利用促進などの取り組みを紹介した。「カーボンニュートラルは広域で進めることに意味がある。東部で共通してやる事業が生み出せれば」との声も上がった。 裾野
-
冬季の山岳遭難防止対策を協議 御殿場で県東富士支部
静岡県山岳遭難防止対策協議会東富士支部(支部長・勝又正美御殿場市長)はこのほど、冬山遭難防止対策会議を同市で開いた。関係者が富士山の夏山シーズンを総括し、冬季の事故防止策に向けた連携を確認した。 7月10日から9月10日までの御殿場署管内の富士山遭難事故者数は36人。低体温症や高山病など病気が10人、道迷い8人、転倒8人、疲労6人、装備不足や腰痛など3人、滑落1人。体力不足や地理不案内などを主な原因に遭難が相次いだと分析した。御殿場市・小山町広域行政組合消防本部によると、出動総数は42件で、前年同期比17件増。外国籍の登山者増が要因と説明し、「一般的な救急出動も多い期間で、われわれの消防力で
-
交通安全功労者を表彰 県対策協、127人18団体に
静岡県交通安全対策協議会(会長・川勝平太知事)はこのほど、本年度の交通安全功労者等表彰式を県庁で開いた。地域や職場などで交通安全に尽力した127人18団体の功績をたたえた。 表彰を受けたのは長年にわたり地域で活動する交通指導員や、従業員や児童生徒に交通安全教育を積極的に行う事業所や学校など。協議会副会長の森貴志副知事は「関係者が一丸となって交通安全の取り組みを推進することが不可欠」と述べ、表彰状を手渡した。 主な受賞者は次の通り。 【交通安全対策協議会会長表彰】交通安全功労者 佐野勝信(富士市)和田恒明(熱海市)▽交通安全優良団体 松永工基(焼津市)静岡ガス静岡支社(静岡市)ミダック富士宮営
-
まちづくりに「報徳の精神」 御殿場で全国サミット
二宮尊徳の報徳思想の教えを継ぐ全国1道6県の17市町村が集い、未来に希望を持てるまちづくりを考える第28回全国報徳サミット御殿場市大会がこのほど、同市民会館で開かれた。約千人が参加し、住民に受け継がれている報徳の精神を子どもたちに伝え、次世代が希望を持てるまちづくりを推進する姿勢を再確認した。 参加5市町村の代表者が「希望の未来の実現に向けたひとづくり・まちづくり」をテーマにパネルディスカッションした。東日本大震災で全村避難した福島県飯舘村の杉岡誠村長は、子どもたちがわずかな米も無駄にしない伝統食「凍(し)み餅」の歴史などを学び、物を大切にする心を養っていると説明。人口は震災前の約6千人か
-
104移転訓練 移動完了 キャンプ富士
防衛省南関東防衛局は18日、山梨県の北富士演習場で「104移転訓練」を行う米軍第12海兵連隊第3大隊の第3陣約140人が同日、御殿場市のキャンプ富士に到着したと発表した。訓練部隊のキャンプ富士への移動は完了した。 第1陣、第2陣と合わせて計約290人になった。23日から12月2日までのうちの8日間、訓練を行う計画。訓練の前後はキャンプ富士に滞在する。
-
園児とキャッチボール⚾御殿場高球児が手ほどき
御殿場高野球部はこのほど、御殿場市の萩原保育園を訪問して野球遊びを実施した。選手12人とマネジャー1人が年長児13人と触れ合い、笑顔で野球の楽しさを伝えた。 表面が柔らかいポリウレタン製のティーボールを使用し、園児とペアになってキャッチボールやフライ捕球、ゴロ捕球などを優しく教えた。野球の普及や地域交流だけでなく、野球部員の人間性の向上なども目的としていて、選手たちは園児とのコミュニケーションでの工夫やルールを守らせたり話を聞かせたりする保育士の指導法についても学びを深めた。 保育園訪問は昨年度に始めた活動で本年度2回目。
-
御殿場の洋菓子店・赤堀さん 全国ケーキショー準V 夢かなえ7カ月で快挙
御殿場市の洋菓子店「アンドロワ・パレ」の菓子職人赤堀早恵香さん(34)が、日本最大の洋菓子コンテスト「2023ジャパンケーキショー東京」で準グランプリを受賞した。洋菓子職人になる夢をかなえて約7カ月での快挙となった。 コンテストには計約1500作品の出品があり、10月末に都内で審査が行われた。赤堀さんは第1部デコレーションケーキ部門(マジパン仕上げ)に、フランスの伝統の焼き菓子「ガレット・デ・ロワ」をテーマとした高さ20センチ、幅23センチの作品を出品した。 土台は焼く前のパイ生地をイメージし、ペティーナイフで表面に模様を付けたり、アーモンドクリームを絞ったりしている小人たちを乗せるこ
-
「104訓練」第2陣到着 キャンプ富士
防衛省南関東防衛局は17日、山梨県の北富士演習場で「104移転訓練」を行う米軍第12海兵連隊第3大隊の第2陣約130人が同日、御殿場市のキャンプ富士に到着したと発表した。約300人が23日から12月2日までのうちの8日間、訓練を行う計画。訓練の前後はキャンプ富士に滞在する。
-
犯罪被害者支援 地域で拡大確認 御殿場署で協議会
御殿場署はこのほど、犯罪被害者支援連絡協議会(会長・中西浩署長)を同署で開いた。同署の幹部と市内の医療や法律、行政関係者らが出席し、地域ぐるみで被害者支援の輪を広げていくことを確認した。 同署は2023年中の活動状況について報告した。11月7日までに殺人、強盗致傷、不同意性交等などの「身体犯」の被害者11人、交通事故の被害者8人に支援活動を実施。事件担当者から被害者や遺族に事件の流れや捜査状況を説明したり、早期支援団体の紹介や引き継ぎをしたりした。 同署管内の御殿場市と小山町では4月、それぞれ犯罪被害者等支援条例が制定された。中西署長は「犯罪被害者に対する支援は警察の取り組みだけでは十分なも
-
御殿場「けやきかん」 来館10万人 斎藤さん一家と節目祝う
御殿場市の富士山市民のサロン「けやきかん」が15日、来館者10万人を達成し、同施設で記念式典が開かれた。勝又正美市長らが駆け付けて節目を祝った。 10万人目の来館者は同市の斎藤裕介さん(33)、朋美さん(34)、大楼君(1)の家族。朋美さんは「いつも家族で利用させてもらっている。親子スペースがあり、子ども連れにとってありがたい施設」と話した。勝又市長は「今後も展示会やイベントなど多くの行事の場として、より一層魅力ある施設になることを期待する」と述べた。 同施設は2021年4月に開館。御殿場駅富士山口から徒歩3分の好立地に加え、無料の自習室や親子スペースなどを備えていることから生涯学習や世代間
-
酒蔵整備へ安全祈願 オール御殿場、観光促進核に 2024年10月完成目指す
御殿場市印野に農業振興や観光促進の新たな核となる酒蔵「富士御殿場酒造」(仮称)を生み出すプロジェクトで、印野郷土振興協会はこのほど、建設予定地で安全祈願祭を開いた。施設は2024年10月ごろの完成予定で、同年度産の新米を使った醸造を目指す。 印野地区のそば処「たくみの郷」に隣接した敷地約2千平方メートルに鉄骨造平屋建ての酒蔵を整備する。延べ床面積は約710平方メートル。年間最大90キロリットルの日本酒を製造でき、試飲や直売なども行う計画。 富士山の伏流水やブランド米「御殿場コシヒカリ」、酒米「令和誉富士」など最高の素材を生かし、純米吟醸や純米大吟醸を顧客ニーズやトレンドに合わせて生産する
-
インフルエンザ 静岡県内24施設で学級・学年閉鎖
静岡県は16日、県内の高校、小学校、幼稚園24施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計232人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 河津町1施設10人、熱海市1施設8人、伊豆の国市1施設9人、沼津市1施設12人、長泉町1施設9人、御殿場市1施設8人、小山町1施設7人、富士宮市2施設15人、静岡市葵区3施設30人、同市清水区2施設24人、牧之原市1施設11人、磐田市2施設20人、掛川市1施設4人、袋井市2施設22人、森町2施設24人、浜松市中区1施設11人、同市南区1施設8人
-
火災に備え合同訓練 小山で消防団、陸自など連携
秋季火災予防運動の一環で、御殿場市・小山町広域行政組合消防本部と小山町消防団、陸上自衛隊富士学校はこのほど、同町須走で3機関合同消防訓練を行った。 新型コロナウイルスの影響で訓練は4年ぶり。約50人が参加した。須走多目的広場内で火災が発生した想定で、小山と御殿場の各消防署、町消防団第7分団、富士学校消防ポンプ隊の関係者が現場に急行。指揮本部を立ち上げ、放水活動などで役割を確認した。同本部の勝間田誠司消防長は「陸上自衛隊の各駐屯地と顔を合わせて訓練できる機会は貴重。地域の消防力向上に向け、一層の連携を図りたい」と話した。
-
安全運転に貢献 優秀事業所表彰 静岡で県警など
静岡県警と自動車安全運転センター県事務所はこのほど、同センターが発行している運転記録証明書を有効活用し、従業員の交通事故防止と安全意識向上に努める優秀安全運転事業所の表彰式を静岡市葵区で開いた。 表彰はプラチナ賞と金賞が各2事業所、銀賞が5事業所、銅賞が8事業所で、プラチナ、金、銀を受賞した代表者が静岡中央署で、県警の加藤悟交通部長と同事務所の北沢博所長から表彰状と盾を受け取った。 最高賞のプラチナは、愛知陸運御殿場営業所(御殿場市)とサッポロビール静岡工場(焼津市)。それぞれの代表者は「活動の手綱を緩めることなく頑張りたい」「従業員の交通安全徹底とともに、事故のない社会の実現に貢献して
-
静岡人インタビュー「この人」 アームレスリング世界大会で優勝した 市川志津子さん(御殿場市)
9月25日から10月1日にマレーシアで開かれた「第4回IFA世界アームレスリング選手権大会」の女子60歳以上の部63キロ級で右腕優勝、左腕準優勝を果たした。日本アームレスリング連盟県支部の理事長を務める。北海道出身。64歳。 -始めたきっかけは。 「脳の神経の病気で倒れて一時寝たきりの状態になり、その後も走ったりジャンプしたりすることが困難になった。そんな中でも体を動かせる競技として2006年にアームレスリングを始めた。北海道で雪遊びや雪かきをして育ち、基礎的な筋力が養われていたのではないかと思う。22年の全日本選手権では女子65キロ級で左腕準優勝、右腕3位を達成することができた」 -
-
インフルエンザ 静岡県内29施設で学級・学年閉鎖
静岡県は15日、県内の高校、小中学校、幼稚園29施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計592人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設41人、沼津市2施設163人、裾野市1施設8人、長泉町1施設11人、御殿場市6施設76人、静岡市清水区4施設51人、同市葵区4施設106人、同市駿河区1施設31人、焼津市1施設8人、島田市2施設24人、藤枝市4施設59人、浜松市中区1施設8人、同市南区1施設6人
-
「104訓練」第1陣到着 キャンプ富士
防衛省南関東防衛局は15日、山梨県の北富士演習場で「104移転訓練」を行う米軍第12海兵連隊第3大隊の第1陣約20人が同日、御殿場市のキャンプ富士に到着したと発表した。約300人が23日から12月2日までのうちの8日間、訓練を行う計画。訓練の前後はキャンプ富士に滞在する。
-
自治活動や産業で長年貢献の8人表彰 御殿場市
2023年度御殿場市地域社会貢献褒賞・技能功労章の授与式がこのほど、御殿場市役所で開かれた。 地域社会貢献褒賞は、地域団体の役員を長年務めるなど自治活動や社会福祉、教育分野で地域のために尽力した4人が受賞した。 技能功労章は大工や建設板金工などとして技術の錬磨と後進の育成に寄与した4人。勝又正美市長から表彰状などを受け取った。 表彰を受けた人は次の通り。 【地域社会貢献褒賞】自治活動 勝間田義春(印野区)細谷良則(高内区)▽社会福祉活動 勝又敏枝(中畑南区)▽善行 芹沢真成(川島田区) 【技能功労章】鉄工 勝又浩(ぐみ沢上区)▽建築塗装工 菊地秀之(中山上区)▽建築板金工 望月芳郎(鮎沢区)
-
災害時に命守る行動確認 御殿場・原里中で防災・減災講座
御殿場市立原里中はこのほど、あいおいニッセイ同和損害保険の職員を講師に招いた「命を守る防災・減災出前講座」を同校で開いた。1、3年生の約240人が災害時の警戒レベルや避難の仕方などを学んだ。 生徒たちは地震で建物倒壊、火災、土砂崩れなどさまざまな危険が発生することを復習。住宅耐震化や家具の転倒防止に加え、家族と安否確認の方法を決めておくことや避難ルートを下見することなど事前の備えが重要であることを確認した。災害時避難における自助、共助、公助の考えや警戒レベルに応じた行動などについても理解を深めた。 3年の稲遥菜さんは「地震が起きた際は、自分がいる場所に合わせた行動が大切だと知った。学びを
-
山小屋定員で入山規制を 富士宮・富士吉田市長が言及
富士山の世界文化遺産登録10周年を記念し、本県側山麓と構成資産を有する6市町(富士宮、富士、御殿場、裾野、小山、静岡)と山梨県富士吉田市の首長らが意見交換する「富士山世界遺産サミット」(富士宮市主催)が13日、同市の富丘交流センターで開かれた。多数の登山者を迎え入れる富士吉田市の堀内茂市長と富士宮市の須藤秀忠市長は「入山者数は山小屋の宿泊定員に限ってはどうか」と、規制に言及した。 今季の登山者は富士吉田、富士宮の両登山口で計約18万7千人と、コロナ禍前の水準にほぼ回復した。一方で山小屋は宿泊定員をコロナ禍と同程度に減らしたまま営業したため、両市長は弾丸登山など無謀な行程が増えたと指摘。その
-
高校生議員 鋭い質問 診療科目不足を指摘 小山町
小山高(小山町)の生徒が町政をただす高校生議会が11日、町議会議場で開かれた。1、2年生11人が医療体制や子育て支援など五つのテーマで質問した。3年の永井梨萌さんが議長役を務め、町議会一般質問と同じように議事を進めた。 生徒が町や近隣市町の取り組みなどを調べた上で質問内容を考えた。渡辺瑛太さんと冨原悠太さんは町の病院について「町の医療機関の診療科目に産婦人科、耳鼻科がない」と指摘し、開業を望む医師のサポート、診療科目の増加を提案した。込山正秀町長と小野一彦住民福祉部長が答弁し、産婦人科の専門性の高さや出生数が減少している中での経営面の厳しさなどを説明。「御殿場市を含めた医療圏域内に必要な診療
-
馬場馬術、林選手が日本一目指す 御殿場市で全日本大会開幕 12日まで
第75回全日本馬場馬術大会2023Part1(日本馬術連盟主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が10日、御殿場市の市馬術・スポーツセンターで開幕した。12日まで。 演技の正確性や美しさを競う競技で、難易度別の6クラスに全国から約150人馬がエントリーした。最高難度の競技である全日本馬場馬術選手権には、10人馬が出場。静岡県勢では御殿場市のアイリッシュアラン乗馬学校に所属し、東京五輪でも活躍した林伸伍選手が日本一を目指す。 選手たちは巧みに手綱をさばき、馬がリズミカルなステップを披露した。息の合った演技が終了すると、来場者からも温かい拍手が起きた。
-
0歳から楽しめるオーケストラ開催 御殿場
北駿地域の住民らでつくるNPO法人マウントフジ交響楽団はこのほど、幼い子どもたちも音楽や楽器に親しみを持てる「音楽の森 0歳から聴けるオーケストラコンサート」を御殿場市の市民会館で開いた。 コンサートは森に遊びに来た女の子の演劇でストーリー性を持たせ、団員たちが動物などのかぶり物をして演奏するなど子どもたちが楽しめるよう工夫した。アンパンマンのマーチ、カルメン、ディズニー映画の主題歌など聞きなじみのある曲を次々と奏でた。子どもたちの指揮者体験なども盛り込んだ。 終演後も演奏に使われた楽器との記念撮影、ピアノと絵本の読み聞かせ、工作や和菓子づくり体験など多彩な企画が展開された。
-
アームレスリング 世界大会優勝 市川さん(御殿場)市長報告
マレーシアで9月25日~10月1日に開かれた第4回IFA世界アームレスリング選手権大会で右腕優勝を果たした御殿場市の市川志津子さん(64)が9日、市役所に勝又正美市長を訪ね、国際舞台での成果を報告した。 市川さんは女子60歳以上の部・63キロ級で出場し、右腕優勝、左腕準優勝の成績を収めた。脳の神経の病気で倒れ、走ったりジャンプしたりすることが難しくなった中、リハビリも兼ねて2006年からアームレスリングを続けている。日ごろはジムに通って体を動かし、自身が立ち上げた地元チーム「駿腕」のメンバーと練習を重ねてきた。 娘や孫と一緒に来庁した市川さんは「昔運動していたけど今はしていない、気軽に運動を
-
準強制わいせつ容疑で介護士の男逮捕 沼津署
沼津署は9日、準強制わいせつの疑いで御殿場市萩原、介護士の男(53)を逮捕した。逮捕容疑は2022年11月下旬、静岡県東部の80代女性の自宅内で、女性にわいせつな行為をした疑い。同署によると女性は1人暮らし。女性の担当介護士だった勝又容疑者が、訪問介護中に犯行に及んだとみられる。
-
記者コラム「清流」 モルックの持つ可能性
数字が書かれた木製のピンに向けて木の棒を投げ、50点ちょうどを目指して競い合う北欧フィンランド発祥のゲーム「モルック」。ルールはさほど難しくないが、一発逆転の要素もある戦略性が魅力だ。 訪問した御殿場市のクラブの練習会では家族連れ、シニア世代、若者や女性のグループが集まり、和気あいあいと練習に励んでいた。人気お笑い芸人がテレビ番組や動画で積極的に紹介し、ここ数年で特に若い世代へ浸透したという。棒を投げる技術があれば、体力に関係なく誰もが楽しめる点が競技人口拡大の要因になっているようだ。 大会で初めて会った人同士が意気投合し、チームを組んで全国の大会へ遠征する事例もあるという。地方の活性化
-
秋季全国火災予防運動 御殿場・小山 研修成果を披露
秋季全国火災予防運動の一環で御殿場市・小山町広域行政組合消防本部は9日、本年度新規採用職員9人が研修の成果を勝又正美御殿場市長に披露する管理者点検を同市東田中の消防庁舎で実施した=写真下=。 9人は防火衣の迅速な着装と約20メートルのロープブリッジ渡過、放水訓練を披露した。勝又市長は「一生懸命に訓練に臨む姿勢が見えた。自分の命、人の命をどう守るかを考え訓練を重ねてほしい。火災予防の啓発もお願いしたい」と訓示した。市長らは計87人の職員の服装や規律も確認した。 管理者点検後には、職員が職務での体験や業務に対する提言を述べる意見発表会も開いた。「消防行政における働き方改革」「緊急車両接近ナビゲー
-
被害者支援へ連携強化 御殿場市、署、NPO協定
御殿場市と御殿場署、認定NPO法人静岡犯罪被害者支援センターはこのほど、犯罪被害者支援に関する連携協定を締結した。被害者やその家族、遺族の精神、経済的不安の軽減や社会復帰に向けた支援で協力する。 同市は4月に犯罪被害者等支援条例を施行し、相談窓口を設けたり市独自の見舞金を支給したりする制度を設けた。今回の協定で、被害者が求める支援を円滑に行えるよう連携を強化する。市役所で行われた締結式で、勝又正美市長は「今まで以上に密に連携できる体制が整った。臨床心理士らの力も生かされる協定であると思う」と述べた。 中西浩署長は「警察だけでは被害者が求めるさまざまな支援に十分に対応することが難しい。行き届い
-
全国わさび品評会 勝又さん大臣賞 静岡で生産者大会開幕
全国わさび生産者大会静岡大会(全国わさび生産者協議会主催)が8日、静岡市で始まった。初日は第38回全国わさび品評会が駿河区のグランシップで開かれ、最高賞の農林水産大臣賞に御殿場市の勝又京治さんが輝いた。 品評会には本県を含む7都県から、根茎の部に158点、丸堀の部に6点が出品された。行政や市場関係者らの審査員15人が、色や形などの外観と辛みや粘りなどの食味を審査した。 同大会を静岡市で開催するのは初めて。10日までの期間中、式典での記念講演、同市葵区有東木のワサビ田見学などが行われる。 本県関係の主な受賞者は次の通り。 林野庁長官賞 市川翔悟(静岡市葵区)▽全国農業協同組合連合会理事
-
がん経験の教員 命語る 沼津の通信制高で特別授業
沼津市の通信制高校つくば開成高沼津校はこのほど、特別授業「いのちのホームルーム」を行った。キャンパス長の菊池基さん(63)が生徒に、ぼうこうがんの闘病経験を紹介した。命と向き合ったからこそ強く感じた命と時間、出会いの大切さを説いた。 御殿場西高(御殿場市)の校長だった2016年夏、がんと告知された。闘病中は立ち上がれないほどの倦怠(けんたい)感や抜け毛に悩まされたが、「家族や学校で待っている生徒の存在が心の支えになった」と振り返った。 がんを経験し「朝の起床など当たり前だと思っていたことに大きな喜びを感じるようになった」と明かした。「広い地球で人と人が出会うのは奇跡。出会いを大切に、幸せな人
-
ゴルフ・岩崎亜久竜(清水町出身)が“凱旋” 御殿場で9日から太平洋マスターズ
国内有数のゴルフトーナメント「三井住友VISA太平洋マスターズ」(静岡新聞社・静岡放送後援)が9~12日、御殿場市板妻の太平洋クラブ御殿場コースで開かれる。10月の日本オープン選手権でツアー初優勝を飾った岩崎亜久竜選手(清水町出身)もエントリーしていて、市民らの熱気が一層高まっている。 1972年に始まった伝統ある大会。今回は昨年大会を制し、大会公式アンバサダーとなった石川遼選手ら87人の精鋭が集う。岩崎選手はツアー優勝後初の県内でのプレーとなる。 市内では大会開催の機運醸成として、JR御殿場駅周辺や会場へのアクセス道路に大型看板や装飾などを設置。7日には石川選手を起用した大会ポスターや
-
北駿稲作の資質向上へ 御殿場、小山でコシヒカリの収量分析調査 もみの重量や葉身長測定
御殿場市と小山町の米農家でつくる御殿場小山中核農業者協議会水稲部会(岩田和男部会長)はこのほど、両市町で収穫された新米の収量分析調査を御殿場市内で実施した。 会員のほか県東部農林事務所や両市町、JAふじ伊豆の関係者ら約30人が参加した。農家が収穫したコシヒカリや試験栽培の高温障害を避ける改良品種などを脱穀し、もみの重量を測定。節間長や葉身長の測定も行い、生育具合や与えた肥料がどのように作用しているかなどを調査した。 30年以上続く同調査は、北駿の環境に合った稲作技術の資質向上を目指している。地道なデータの積み重ねと栽培手法への反映により、地域産のコシヒカリは「お米日本一コンテストinしず
-
御殿場市民の健康増進へ ビーチボールバレーなど大会
御殿場市はこのほど、市民の健康増進やコミュニケーションの場づくりなどを目的にビーチボールバレー大会とファミリーバドミントン大会を市体育館で開いた。 ビーチボールバレー大会は33人が出場し、8チームに分かれて試合を実施。参加者は果敢にスパイクを打ち、得点が決まるとハイタッチをして喜び合った。 ファミリーバドミントン大会は40人が参加した。羽根にスポンジのボールを付けることでスピードが抑えられているのが特徴。3人チームで競技を行い、バドミントン初心者の参加者もラリーの攻防を楽しんだ。
-
晴れ舞台はアウトレット 引退の3年生、温かい拍手に笑顔 御殿場高吹奏楽部が演奏会
御殿場高吹奏楽部はこのほど、御殿場市の御殿場プレミアム・アウトレットで演奏会を開いた。新型コロナウイルス下に入部した3年生3人にとって同部での最後の晴れ舞台。多くの買い物客からの温かい拍手を受け、笑顔で卒部を迎えた。 3人はコロナ下で活動が制限される中で腕を磨いた。これまでの頑張りが報われるようにと同施設を運営する三菱地所・サイモンが協力。買い物客が殺到する3連休初日、集いの場でもある噴水広場前に舞台を整えた。 1~3年生の計13人と教員が「アンパンマンのマーチ」「演歌メドレー」など幅広い年齢層が楽しめる演奏を繰り広げた。歌唱を付けたり、部員のソロパートを設けたりするなど構成もひと工夫。
-
御殿場産ヌーヴォー発売 ヴィノスやまざき 樽で熟成、芳醇に
ヴィノスやまざき(静岡市葵区)は、御殿場産のシャルドネを使ったワインの新酒「神山葡萄(ぶどう)園新酒」の販売を静岡県内4店舗などで始めた。国内産のヌーヴォーでは珍しく樽で熟成した。すっきり感と芳醇(ほうじゅん)な味わいを楽しめるという。 時之栖グループの御殿場高原ワイン(御殿場市)が製造した。耕作放棄地を再生した同市神山の農園で栽培し、ヴィノスやまざき社員も加わり手摘みしたブドウを、フランスから取り寄せた樽に入れて瓶詰め直前まで熟成した。 天候に恵まれ、ブドウの出来栄えは良好だった。熟成したことでパイナップルやバターのような風味がついたという。ヴィノスやまざき沼津店の荻田亜紀さんは「リッ
-
青年リーダー、51年ぶり再会 御殿場で研修した静岡県内外70代「全国に仲間、強い絆実感」
1972年1月に47都道府県の新成人102人が御殿場市で青年リーダーとしての心構えなどを学んだ「全国中堅青年研修会」の参加者有志8人が4、5の両日、51年ぶりに本県に集まり、会場だった同市の国立中央青少年交流の家(旧国立中央青年の家)を再訪するなどして旧交を温めた。 研修会は同青年の家などが主催。新成人の自覚を高めるため、全国の自治体から推薦された若者を招き、4泊5日で有識者が講義を行った。72年1月11日付の静岡新聞1面には「富士に誓う われら20歳」の見出しとともに、富士山を背景に両手を空にかざす新成人たちの写真が掲載された。 当時、神戸市の会社員として参加した西山(旧姓梶本)京子
-
和太鼓 迫力の重低音 御殿場
富士山周辺で活動する和太鼓団体が出演する「和太鼓フェスティバル」がこのほど、御殿場市の富士山樹空の森で開かれた。市内外の和太鼓団体が富士山を背景に勇壮な音色を響かせた。 春の「こども和太鼓まつり」、夏の「富士山太鼓まつり」と並ぶ三大太鼓まつりの一つ。同市の瀧西太鼓クラブ、富岳太鼓雷神組、小山町の大富士公時太鼓保存会、一色太鼓、山梨県で活動する太鼓団体など14組の演奏が繰り広げられた。 各団体は日々の練習の成果を発揮し、力強いばちさばきで観客を魅了した。風や雨、雷を表現した曲などで迫力ある重低音が山々にこだまし、来場者は大きな拍手を送って盛り上げた。
-
手作り作品や迫力パフォーマンス アークラ大サーカス 御殿場に全国の作家ずらり
全国のクラフト作家やアーティスト、パフォーマーが作品の展示や販売、演技を発表する祭典「アークラ大サーカス」(実行委員会主催)が4日、御殿場市の国立中央青少年交流の家で始まった。5日まで。 布製品や陶芸、ガラス細工、装飾品などを扱う約180店舗が出店し、手作りの温かさが感じられる品々を紹介している。御殿場開催に合わせて富士山に関連したオリジナル商品を扱う店もあり、来場者がお気に入りの一品を買い求めている。地元の味を提供する飲食店が並ぶエリアや木工体験、お面作りなど多彩なワークショップに挑戦できるエリアも設置された。 施設内の2カ所に設けられた舞台では大道芸や音楽ライブ、演劇などが次々と披露
-
全国から作家、アーティスト集結 御殿場で祭典、作品販売や大道芸
全国のクラフト作家やアーティスト、パフォーマーが作品の展示や販売、演技を発表する祭典「アークラ大サーカス」(実行委員会主催)が4日、御殿場市の国立中央青少年交流の家で始まった。5日まで。 布製品や陶芸、ガラス細工、装飾品などを扱う約180店舗が出店し、手作りの温かさが感じられる品々を紹介している。御殿場開催に合わせて富士山に関連したオリジナル商品を扱う店もあり、来場者がお気に入りの一品を買い求めている。地元の味を提供する飲食店が並ぶエリアや木工体験、お面作りなど多彩なワークショップに挑戦できるエリアも設置された。 施設内の2カ所に設けられた舞台では大道芸や音楽ライブ、演劇などが次々と披露され
-
記者コラム「清流」 枯れかけの花
1歳半になる娘がいる。腕を大きく振りながら頼りない足取りで歩く姿がたまらない。親ばかだろうか。 娘が生まれる前、休日は泥のように眠っていたが、最近は一緒に公園を散歩するようになった。花が大好きな娘は、到着するなり一目散に花壇に向かって走って行く。御殿場市内では花壇が美しく整えられている公園が多く、管理している方々に頭が下がる。 秋が深まる今日この頃、退色した夏の花も多い。コスモスや赤く色づいた葉などに誘導しようとするのだが、娘は枯れかけの花の前から離れない。その姿を見て、目の前の茶色い花を「終わったもの」として教えることをやめた。 ドライフラワーを買って家に飾ると、娘は毎日指さして満足
-
無断欠勤詐欺関与 3等陸曹を懲戒免職 御殿場・陸自板妻駐屯地
御殿場市の陸上自衛隊板妻駐屯地は2日、長期間の無断欠勤中に特殊詐欺事件に関与したなどとして、第34普通科連隊の男性3等陸曹(26)を懲戒免職にしたと発表した。 同駐屯地によると、3等陸曹は2022年2月20日、休日で外出したまま帰隊時限になっても戻らず、その後に20日間以上正当な理由なく欠勤し、自衛隊法で免職処分となる基準を超えた。さらに所在不明中の23年3月7日に京都市内で高齢男性からキャッシュカード2枚をだまし取ったとして、詐欺の疑いで同29日に京都府警に逮捕された。 同駐屯地によると、「自衛隊での生活に嫌気が差した」などと無断欠勤の理由を説明しているという。
-
特殊詐欺未然防止 コンビニに感謝状 御殿場署
御殿場署はこのほど、特殊詐欺被害の未然防止に貢献したとして、御殿場市のファミリーマート御殿場永原店(高橋淳子店長)とアルバイト店員稲葉雅也さん(26)に感謝状を贈った。 同店によると、稲葉さんは10月15日午後9時ごろ、電子マネー売り場で迷っているようなそぶりを見せていた60代男性に対応。電子マネーに関する知識を十分に持たないまま5万円分を購入しようとしていることが分かり、男性に特殊詐欺の可能性を伝えて110番した。パソコンの異常を解決する名目で、現金をだまし取られそうになっていたという。 同署で中西浩署長から感謝状を受け取った稲葉さんは「日頃から高齢者の特殊詐欺被害防止を意識している。男性
-
御殿場の60代女性 80万円詐取被害
御殿場市の60代の無職女性が31日、年金事務所の職員などをかたる男らに現金約80万円をだまし取られたと御殿場署に届けた。 同署によると、同日午前9時ごろ、女性宅に年金事務所や金融機関の職員を名乗る男らから「年金を多く納めているので還付金がある」「申請期限は過ぎているが、今日中に手続きすれば大丈夫」などと電話があった。女性は市内の2カ所のATMに赴いて電話口の男の指示に従って操作し、他人の口座に現金を振り込んだという。
-
雇調金不正1900万円 御殿場の元運送業
静岡労働局は31日、御殿場市の運送業「宝島ライン」(現在は廃業)が従業員の勤務実態を偽って雇用調整助成金の支給を申請し、1918万3千円を不正に受給したと発表した。 同社は2020年8月から21年4月にかけ、実際は勤務していた従業員が休業したとする虚偽の申請書類を作成し、コロナの影響で休業した労働者の雇用を維持するため特例措置が取られた助成金を不正に受給したとされる。同日、支給決定が取り消され、全額返済に向けた納付計画を策定中という。
-
ヒト型協働ロボなどに関心 芝浦機械、沼津と御殿場で展示会
芝浦機械は31日、同社グループのプライベート展示会「ソリューションフェア」を沼津工場(沼津市)と御殿場工場(御殿場市)で始めた。先進技術を取り入れた最新の機械装置などを紹介している。2日まで。 「先進技術で繋(つな)ぐ循環型社会の実現を目指して」をコンセプトに掲げた。制御機械カンパニーの会場では、新たに販売を始めたヒト型双腕協働ロボットを展示した。片腕7軸ずつと腰2軸を備え、物を持ちながら振り返ることができるなど動きの自由度が高い。人の作業をそのまま代替でき、幅広い業界で活用が見込めるという。 需要が急拡大しているリチウムイオン電池向けセパレータフィルムの製造装置や、バーチャル展示した超
-
来年4月 大相撲御殿場場所 33年ぶり、市制施行70周年記念 10日から市民優先販売
2024年度に市制施行70周年を迎える御殿場市で同年4月11日、記念イベントとして「春巡業 大相撲御殿場場所」(実行委員会主催)が開かれる。11月からチケットを販売する。 御殿場場所の開催は33年ぶり。市体育館を会場に、迫力の取組や力士との握手会、力士同士がぶつかり合う公開稽古、禁じ手を楽しく紹介する「初っ切り」、相撲甚句など地方巡業ならではの企画が多数行われる。先場所優勝争いを引っ張った熱海市出身の熱海富士、焼津市出身の翠富士ら本県出身力士を含む計約200人の相撲団が訪れる予定。 席数は約3千席。入場料は1人1万5千円から7千円で、記念座布団付きの席もある。11月10~17日にオンライン上
-
女子児童4チーム ミニバスケ熱戦 御殿場
御殿場署少年警察ボランティア連絡協議会(福島邦夫会長)はこのほど、御殿場市と小山町の女子児童によるミニバスケットボール大会「コスモス杯」を同市の高根小で開いた。 御殿場G・B、朝日女子ミニバス育成会、高根ミニバスクラブ、北郷成美ミニバススポーツ少年団の4チームが参加した。5年生以下の計77人が元気よくコートを動き回り、果敢にシュートを放った。総当たりで熱戦を繰り広げ、北郷成美ミニバススポーツ少年団が優勝した。 大会は子どもたちの体力づくりと健全育成を目的に開催していて、今回で28回目。
-
プレーオフ制し 宮本勝昌が優勝 ゴルフ 福岡シニアOP
男子ゴルフのシニアツアー、福岡シニアオープンは29日、福岡CC(6588ヤード、パー72)で最終ラウンドが行われ、62と伸ばした宮本勝昌(熱海市出身、御殿場市在住)が通算12アンダー、132で並んだ片山晋呉とのプレーオフを制して優勝した。
-
華道作品や日本舞踊発表 御殿場で市民芸術祭
御殿場市民が日ごろの創作活動の成果を発揮する2023年度ごてんば市民芸術祭の華道展と「邦楽のつどい」が28日、同市の市民会館で開かれた。 華道展では市の華道連盟の会員を中心に出品された約65点に加え、御殿場南高と御殿場高の生徒の作品を飾っている。実がオレンジ色に染まったツルウメモドキやミカン、カボスなど秋を感じさせる植物が華やかに生けられている。 日本舞踊や三曲、謡曲の発表の場となる「邦楽のつどい」には11団体が出演。優雅な踊り、琴や尺八の味わい深い音色が来場者を楽しませた。 華道展は29日まで。同日には民謡や民踊、詩吟、太鼓演奏などが披露される「日本芸能のつどい」も開かれる。
-
福祉施設利用者や園児の創作品並ぶ 御殿場と裾野10施設
社会福祉法人「富岳会」(山内剛理事長)の利用者たちが多彩な創作作品を披露する「富岳まつり」が28日、御殿場、裾野両市の障害者、高齢者福祉施設や保育園など10施設を会場に始まった。29日まで。 「愛・創造・未来」をテーマに、入所者や園児らが日ごろの造形活動の積み重ねを発表している。御殿場市神山の富岳の園、アークビレッジ富岳の会場では、富岳フレンドハウスの利用者を加えた約100人が陶芸や時計、ステンドグラス、絵画、段ボールアートなどを出品した。廃材や端材を活用して富士山や鉄道などを表現した個性豊かな共同作品も飾った。 初日は式典も開かれ、園児たちが夢を書いた紙を風船にくくりつけて青空に飛ばした。
-
御殿場の私設図書館「さかいめ」オーナーの個性光る本棚 来館者交流の場に
本棚の各区画のオーナーが好きな本を並べる私設図書館「みんなの一箱図書館さかいめ」(御殿場市萩原)が交流の機会を生み出している。特定のテーマや同じ著者関連の本だけを置くなどオーナーの個性光る本棚が来館者の関心を誘い、世代や性別、居住地を超えて人を結びつける。 御殿場駅近く、カフェと同じフロアにある「さかいめ」の本棚の約40区画はそれぞれ、月2200円を払ったオーナーが自由に使える。ルーツのあるブラジル関連の本を並べたり、愛好するけん玉や自転車の本で統一したり、本に合わせた小物を置いたり。縦31センチ、横41センチ、奥行き24センチの空間からはオーナーの人となりが伝わる。来館者は登録手数料30
-
富士山表現の立体花壇 鮮やか 御殿場市緑化フェア 園芸愛好家でにぎわう
第35回御殿場市緑化フェア(市緑きらきら推進協主催)がこのほど、同市の秩父宮記念公園で開かれた。苗木の無料配布や草花の展示即売などに多くの園芸愛好家が詰めかけた。 今年10月8日に定められた「ごてんばの日」の記念事業として開催され、会場にはユリオプスデージー、プレクトランサス、ジニアなどで富士山の景色を表現した縦2メートル、横3メートルの立体花壇が記念展示された。観葉植物の「ペペロニア」の配布、樹木医体験なども催され、訪れた親子連れなどが花や緑を身近に感じた。 緑化功労者と市花壇コンクール受賞者の表彰も行われた。主な受賞者は次の通り。 緑化功労者 御殿場小山緑化組合▽花壇コンクール市緑きらき
-
静岡県内28施設、インフルエンザで学級・学年・学校閉鎖
静岡県は26日、県内の高校、小中学校、幼稚園、こども園、特別支援学校の28施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計589人確認され、学年閉鎖、学級閉鎖を行ったと発表した。袋井市の小学校では感染者数が全校児童の3分の1ほどになり、学校閉鎖を行った。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 南伊豆町1施設11人、伊豆市1施設35人、御殿場市2施設14人、藤枝市2施設21人、島田市2施設24人、掛川市4施設55人、磐田市6施設207人、袋井市4施設146人、浜松市南区2施設23人、同市中区1施設10人、同市東区1施設18人、同市北区1施設9人、同市浜北区1施設16人
-
全国お茶まつり 福岡で28日開幕 全国闘茶会で健闘 市川桃子さん(静岡・市川園)
「一人前の茶商に」日々専心 東京の広告会社勤務を経て約3年前、実家で創業51年の市川園(静岡市駿河区)に就職した市川桃子さん(28)。男性中心の茶業界で戸惑いとやりがいを感じながら、日々の仕事に打ち込んでいる。9月に鹿児島県で開かれた全国茶審査技術競技大会(闘茶会)に、静岡茶業青年団初の女性団員として出場した。市川さんは「茶商として力をつけ、女性が活躍できる業界に変えていきたい」と未来を見据える。 Uターンのきっかけは新型コロナ禍。感染が拡大し始め、東京での生活に不安を抱き始めていたころ、父で社長の真太朗さん(53)から連絡があった。「戻ってこないか」。大学の卒業論文で日本茶の消費をテーマ
-
「御殿場と絆強めたい」米ビーバートン市から訪問団 姉妹都市35周年、市長ら表敬
御殿場市との姉妹都市提携35周年を迎えた米国ビーバートン市からの訪日団が26日、御殿場市役所に勝又正美市長らを表敬訪問した。28日の出発までに御殿場の観光名所や公共施設、学校などを訪れ、地域の文化に触れながら交流を深める。 昨年が姉妹都市提携35周年の記念年だったが、新型コロナウイルスの影響で1年延期して来日した。レイシー・ビーティ市長をはじめビーバートン市幹部、警察署長、市議会議員ら13人が訪問し、御殿場市役所や市国際交流協会の職員らの歓迎を受けた。 勝又市長は「新型コロナ後の新たな交流の始まりとなることを祈念している」とあいさつ。レイシー市長は「絆を一層強めたい。両市がお互いの利点を生か
-
広域強盗、迅速摘発へ訓練 御殿場署と山梨・富士吉田署
御殿場署は24日、県境を越えた隣接警察署との連携強化や迅速な初動展開を図るため、山梨県警富士吉田署と合同緊急配備訓練を実施した。都内を中心に広域強盗が頻発していることを念頭に、両署と本県警航空隊の計26人が参加した。 御殿場市内の宝飾・時計専門店に2人組の強盗が押し入る想定。署員が扮(ふん)した強盗役は店員を刃物で脅した上で、ショーケースをハンマーで割って商品を奪う手口を演じ、車で逃げた。店員は110番で犯人の身体的特徴や車の情報を伝えた。 通報を受け警察は山梨県に向かう犯人を追った。御殿場署員による道路の監視や車両での追跡に加え、県警ヘリによる空からの情報収集も行った。連絡を受けた富士
-
美化活動に貢献 27人12団体表彰 静岡県環境衛生大会
静岡県環境衛生自治推進協会連合会はこのほど、静岡市葵区の市民文化会館で県環境衛生大会を開き、地域の美化活動などに貢献した27個人12団体を表彰した。食品ロス削減に取り組む「ミライデザインGX」(東京都)の浜田岳社長の講演や富士市の事例発表も行われた。 表彰を受けた個人、団体は次の通り。 【知事表彰】環境美化功労者 山田松子(熱海市)神尾安雄(三島市)遠藤晃(富士市)石上正之(藤枝市)柴田成敏(浜松市)鈴木清司(同)▽環境美化模範団体 伊豆総合高生徒会(伊豆市)松和会(沼津市)中畑北区二股組(御殿場市)西菅原町自治会愛護会(浜松市)龍禅寺町健全環境会(同)▽清掃事業従事功労者 山本豊志(牧
-
キリンのウイスキー工場50周年 富士御殿場蒸溜所 欧州12カ国で富士山麓産販売
キリングループ国内唯一のウイスキー工場、キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所(御殿場市柴怒田)が11月に操業開始50周年を迎える。同グループは近年、富士山の伏流水と富士山麓の独特の気候を生かした製品の海外輸出を加速。今年10月以降、新たに欧州12カ国で販売を始め、輸出先は17カ国になる。 標高600メートルに位置する工場で、地下100メートルからくみ上げた伏流水を仕込みに使う。キリンディスティラリーによると、富士山麓は「ウイスキー造りの理想郷」。伏流水は適度なミネラル分で雑味がなく、冷涼多湿な気候は熟成中の過度な蒸発を防ぐという。 国内で手ごろな価格の製品販売に注力してきたが、日本製ウ
-
優良安全運転管理者ら表彰 御殿場地区安全運転管理協会
御殿場地区安全運転管理協会(長田忠臣会長)はこのほど、交通安全を推進した優良安全運転管理者や長年にわたって無事故無違反の優良運転者の表彰式を市役所玉穂支所で開いた。 長田会長や中西浩御殿場署長が表彰状を手渡した。主な受賞者は次の通り。 【御殿場署長・御殿場地区安全運転管理協会長連名表彰】優良運転管理者 田代洋司(御殿場石川病院)鈴木雄一郎(スズキ総業)冨田重人(富士病院)河田勝也(御殿場かいせい病院)▽優良運転者 牧野敬人(御殿場自動車学校)杉山敏康(臼幸産業)杉山延江(富岳会)山本由紀子(同)内田浩司(カマド)秋元由貴美(矢崎部品裾野製作所御殿場分工場)渡辺逸規(同)森本智(トムステク
-
静岡県人口355万5818人 9月1日推計 前月比1295人減
静岡県がこのほど公表した9月1日現在の県の推計人口は355万5818人で、前月に比べて1295人減少した。推計人口の減少は15カ月連続。社会動態は5カ月連続で増加した。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 転入数から転出数を引いた社会動態は741人増(転入1万1273人、転出1万532人)。出生数から死亡数を引いた自然動態は2036人減(出生1826人、死亡3862人)だった。 市町別で人口が増加したのは、掛川市の69人を筆頭に、清水町57人、浜松市34人、長泉町33人など6市町。減少は29市町で、最多の静岡市が442人、沼津市164人、藤枝市146人、御殿場市71人などが続い
-
技能五輪大工部門出場へ 御殿場の石田さん 市長に抱負
愛知県などで11月17~21日に開かれる第61回技能五輪全国大会に出場する御殿場市印野の建具職人石田夏麻さん(21)がこのほど、市役所に勝又正美市長を訪ね、大会への決意を伝えた。 石田さんが参加するのは建築大工部門。屋根の構造を模した木製構造物を製作することが課題で、8月の時点で設計図が発表されている。大会当日に設計図の一部が変更され、選手は12時間の制限の中で変更に対応した平面図や原寸図を描き、材料を加工して組み上げる。 石田さんは日曜大工が趣味だった祖父の影響で、小学生の頃から大工職人を志望していた。2021年3月に御殿場高を卒業し、同4月に駿東地域職業能力開発学院に入学。事業所に所
-
御殿場・富士山樹空の森、来園400万人 山川さん(長泉)家族に記念品
御殿場市の富士山交流センター「富士山樹空の森」が22日、来園者400万人を達成し、同施設で記念式典が開かれた。勝又正美市長も駆け付け、大台突破を祝った。 節目の来園者は長泉町の山川卓伺さん(57)、洋子さん(60)夫妻。孫の凱士君(6)と心葉ちゃん(4)と一緒に遊びに来たという。卓伺さんは「ビッグプレゼントに驚いた」と話し、洋子さんは「富士山がきれいで空気もいい。孫と一緒にさまざまな園内施設で遊んで帰りたい」と笑顔を見せた。4人にはバラの苗や記念品が贈られた。 富士山樹空の森は2011年4月に開園した。勝又市長は「市の季節を代表するイベントを催していて、公共施設の中核となっている。1年
-
空手の技「かっこいい」 御殿場・西保育園児が体験
御殿場市の西保育園で20日、空手体験教室が開かれた。年長児23人が参加し、礼儀礼節を学びながら空手の楽しさに触れた。 東日本を中心とする空手道会派の支部「泊親会御殿場SKC」の指導員渡辺翔さん(34)=同市=に基本を教わった。正座した状態からのあいさつ、立ち方などを覚えた後、正拳突きや前蹴り、受けなどを練習した。空手を体験したことがなかったという飯島葵ちゃん(6)は「なかなか上手にできなかったけど、全部の技がかっこよくて楽しかった」と笑顔を見せた。 「空手のまちづくり」を進める市で幼少期から体験機会をつくり、スポーツの魅力や武道精神の大切さなどを知ってほしいと企画された。
-
秋のバラ 咲き誇る 富士山樹空の森で鑑賞会 御殿場市
秋に咲くバラと富士山との共演を楽しむ「秋のバラ鑑賞会」(市バラのまちづくり推進委員会など主催)が21日、御殿場市印野の富士山樹空の森で始まった。22日まで。 ボランティア団体「樹空の森バラ友の会」が丹精込めて育てたバラ約1500株が、山頂付近に雪をかぶった富士山を背景に咲き誇っている。来場者はオリジナル品種を含めた色鮮やかなバラを見ながら施設を歩き、写真撮影を楽しんでいる。苗木や切り花の販売も実施されている。 22日は午前10時半から、施設のローズガーデンアドバイザーによる講習会が開かれる。御殿場高生もイベントに参加し、ドレスアップ撮影会や吹奏楽部の演奏などを行う。
-
在来作物を伝承 板妻モロコシ収穫 御殿場の研究会
北駿地域の在来作物の伝承に取り組む「みくりや農と食の研究会」はこのほど、御殿場市古沢の広さ約500平方メートルの畑で栽培している在来のトウモロコシ「板妻モロコシ」などの収穫を実施した。 板妻モロコシは一般的なトウモロコシに比べて粒が大きい。1970年代までは多くの地元農家が栽培して食卓に並べ、家畜の餌としても活用した。現在は会員以外で育てている一般農家はないという。約35本を収穫し、乾燥させて地域の子どもたちから好評を得ている昔ながらのポップコーン作りに利用するという。 このほか在来の里芋「ヤイチイモ」や黒豆などの一部も取った。伊倉喜好会長(74)は「地域では畑仕事をする人自体が減ってい
-
文化祭、地域通貨で決済 御殿場高生が活用促進企画
御殿場市の地域課題解決や活性化を目指す御殿場高創造ビジネス科3年生が21日、文化祭でデジタル地域通貨「富士山Gコイン」の活用促進企画を実施した。市と連携してGコインで買い物ができる販売実習店舗「G-shop」を出店し、限定プレミアム付き商品券事業などを展開した。 店には生徒たちが市内の24店舗から仕入れたパンや総菜、和洋菓子など多彩な商品が並んだ。現金に加えて電子決済用のレジを設置し、Gコインで支払うと割引券などが当たる福引に挑戦できる特典を設けた。千円をチャージすると1510円分のポイントを付与する文化祭限定のプレミアム付き商品券も販売した。 店長を務めた大庭清良さん(18)は「実際に
-
日本剣道形で好成績 御殿場南高生、市長に報告
御殿場南高剣道部が9月に静岡市で開かれた第25回静岡県日本剣道形優勝大会で優勝、準優勝を収めた。メンバーがこのほど、御殿場市役所に勝又正美市長を訪ねて喜びを報告した。 日本剣道形は足のさばき方や構えなど剣道の戦い方の基本を学ぶ競技。防具を身に着けず竹刀の代わりに木刀を用いる。2人一組で決められた形を演武し、礼法や刀の扱い方、振りかぶりの姿勢などを審査する。同大会は日本剣道形の県内唯一の大会で、部員7人の同剣道部は3組が出場。いずれも2年生の武藤陸さん(17)と安中舞さん(17)ペアが優勝、真田珠希さん(17)と木村莉菜さん(17)ペアが準優勝した。 同部は昨年に同大会に初参加し、出場者は
-
SDGSテーマ 高校や団体催し 22日、御殿場
御殿場市中畑の国立中央青少年交流の家は22日午前10時~午後3時、SDGsをテーマとした多彩な体験を楽しめる「体験の風をおこそう オープンハウス2023」を同施設で開く。 県東部の高校や子育て支援、木工、盆栽、異文化交流などの24団体がブースを設ける。プロ縄跳びプレーヤー生山ヒジキさんのパフォーマンスや御殿場アーチェリークラブの体験会など幅広いジャンルの催しや講座がそろう。家庭に眠っている食品を集めるフードドライブコーナーも会場に設置する。 入場無料。問い合わせは国立中央青少年交流の家<電0550(89)2020>へ。
-
ハンセン病で強制退学の母校、75年ぶりに訪問 御前崎出身の石山さん 「やっと古里と心つながった」
おかえりなさい-。小学6年生でハンセン病と診断され、強制退学させられた御前崎市出身の石山春平さん(87)=川崎市=が19日、75年ぶりに母校に当たる御前崎市立第一小を訪れた。病気に対する差別や偏見から逃れるため古里を離れて半世紀以上。同級生2人と正門をくぐった石山さんは「夢がかなった。やっと古里と心がつながった」と喜びを語った。 友人らの協力で6月に卒業証書を受け取った石山さんはこの日、念願だった母校訪問が実現した。校舎内に入ると教職員らが温かい拍手で出迎え、在校生がメッセージを寄せ書きした黒板の前で石山さんは同級生と談笑や記念撮影を楽しんだ。当時、通っていたのは同校の前身となる小学校で、
-
高速の駐車場不足 大型車運転手休憩で「取り合い」 静岡県内SA【迫る24年問題】
静岡県内高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)で、大型車用の駐車場不足が深刻化している。平日の夜間を中心に慢性的に混雑し、長距離を走るトラック運転手が休憩時間を確保できず、枠外に駐車するケースも目立つ。残業規制が強化される「2024年問題」への対応が急務となる中、高速道路会社は駐車スペースの確保を急ぐ。 11日夜、御殿場市の東名高速道上り足柄SAは多くのトラックで混雑していた。あふれた車両が通路や乗用車・バス用のスペースに止まり、駐車場を見つけられずにそのまま本線に向かうトラックも見られた。 「平日は午後6時を過ぎると新東名駿河湾沼津SAより東側はどこも同じような感
-
御殿場市、EV充電100基整備へ テラモーターズと連携
御殿場市は18日、電気自動車(EV)用インフラを手がけるテラモーターズ(東京都)と、EV利用環境を整えて持続可能な地域づくりを目指す包括連携協定を締結した。市内で2023年度に12基、24年度以降に合計100基になるようにEV充電器の整備を目指す。 県内自治体と同社の包括連携協定は初。同市は環境先進都市の取り組みを進めていて、EV普及率が比較的高い首都圏からの来訪者が多いことなどから、同社の提案で協定締結に至った。公共施設や民間施設へのEV充電器の設置や普及、市内小中学校でのクリーンエネルギーに関する出前授業開催、災害時のEV充電器の無料開放、EV用インフラ整備による観光面の活性化などで協
-
長年の活動たたえ防犯功労者を表彰 御殿場署地域安全協
御殿場署地域安全協議会全体会議が18日、御殿場市役所玉穂支所で開かれ、地域安全推進員を長年にわたって務めた防犯功労者7人の表彰を行った。 同署の中西浩署長があいさつし、同署管内で今年に入り、9月末までの刑法犯認知件数が480件(速報値)に達していることを説明。すでに昨年1年間の合計認知件数を超えていて、啓発活動を強化していることを伝えた。同署は19日、同市の御殿場プレミアム・アウトレットで万引や車上狙いの被害防止を呼びかける防犯広報を展開する。 防犯功労者は次の通り。 橋本保利、鎌野悦郎、岩田春夫、戸嶋武明、大倉盛昭、稲昭子、池谷明美
-
104訓練の米海兵隊、キャンプ富士入りへ 11月中旬
防衛省南関東防衛局は17日、在沖縄海兵隊が11~12月に陸上自衛隊北富士演習場(山梨県富士吉田市、山中湖村)で実施する「沖縄県道104号線越え155ミリ榴弾砲実弾射撃訓練の分散・実施」(104移転訓練)の前後に、御殿場市のキャンプ富士に滞在する計画を明らかにした。 同市で開かれた東富士演習場使用協定運用委員会で、同局の関兼文企画部長が説明した。地元側は訓練部隊のキャンプ富士到着日と出発日の速やかな連絡、安全管理や規律保持の徹底などを要望して了承した。 訓練部隊は第12海兵連隊第3大隊の約300人。車両は約60両で、砲数6門。11月中旬にキャンプ富士に入る。同演習場で同23日から12月2日
-
富士山Gコイン5000円分付与 御殿場市 11月から独自マイナポイント事業
御殿場市は11月1日から、マイナンバーカード利活用促進や市内経済活性化を図るため、市民限定のマイナポイント事業を展開する。マイナンバーカードを利用した電子申請により市独自のマイナポイント5千円分をデジタル地域通貨「富士山Gコイン」で付与する。 総務省自治体マイナポイント事業として実施する。対象はマイナンバーカードを保有する富士山Gコインの利用者。マイナンバーカードを使った電子申請の体験機会を創出することや今後の行政手続きなどのオンライン申請に慣れてもらうこと、富士山Gコインの利用者拡大などが狙い。総事業費は約2億7千万円。 申請は2024年1月26日まで。ポイントの利用期限は同2月29日
-
小山消防署整備 補正予算案を可決 町議会臨時会
小山町議会は16日、臨時会を開き、歳出歳入にそれぞれ約4億3千万円を追加する2023年度一般会計補正予算案を可決した。 御殿場市・小山町広域行政組合から新しい小山消防署の整備事業を受託し、地域防災に関連する施設と一体的に建設していくための措置。同組合議会は9月定例会で、整備事業を同町に委託する協定の締結を決めた。総事業費は24億3千万円を見込んでおり、本年度から26年度までを継続費として追加する。組合合意書と協定に基づき、総事業費は全て小山町が負担する。
-
御殿場市チーム メンバー21人決定【市町対抗駅伝】
12月2日に静岡市で開かれる県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)の御殿場市チームは16日までに、代表選手21人を決定した。40歳以上の区分で選出された宮原徹さん(陸上自衛隊滝ケ原駐屯地)が主将を務める。 他の代表選手は次の通り(かっこ内は所属と学年)。 小学生男子 芹沢柊(御殿場5)長尾美伸(御殿場南5)柳田琉依(原里5)▽小学生女子 小宮山杏果(玉穂6)岩田紬(御殿場5)▽中学生男子 小野沢咲空(御殿場3)勝又蒼弥(南3)芹沢大心(御殿場3)小野沢玲空(同1)▽中学生女子 馬場優奈(御殿場2)岩渕理央(同1)▽高校生男子 村木風舞(御殿場西3)長谷川慶(韮山2)
-
藤曲選手、下田選手に声援「地域の誇り」 小山町明倫地区でマラソン五輪代表選考会PV
小山町明倫地区の区長会と明倫校友会、体育振興会は15日、マラソンのパリ五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ」のパブリックビューイング(PV)を同町の明倫小で開いた。同小の卒業生の藤曲寛人選手(トヨタ自動車九州)、下田裕太選手(GMOインターネットグループ)に声援を送った。 同地区の住民ら約30人がスティックバルーンや応援タオルなどを手に地元出身の2選手を応援した。参加者は最終盤まで順位の読めないレース展開に興奮した様子で見入った。藤曲選手が14位、下田選手が44位でゴールすると、会場に「お疲れさま」とねぎらいの声や温かい拍手が響いた。 同小は現在、全校児童数が127人。区長
-
地域安全のつどい 防犯功労者ら表彰 静岡
静岡県防犯協会連合会と県警は12日、本年度の「地域安全のつどい」を静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開いた。防犯や少年の非行防止に尽力した功労者らを表彰した。 全国地域安全運動(20日まで)の関連行事。連合会の栗原績理事長と県警の水嶋春彦生活安全部長が表彰状を伝達した。参加者を代表し、防犯ボランティアに取り組む静岡大3年の高橋恵さんが「地域安全運動の担い手として一層の努力をする」と宣言した。 表彰を受けた功労者らは次の通り。 内閣府特命担当大臣表彰 西村保(藤枝市)菊川厚代(同)▽全国防犯協会連合会防犯功労者・防犯栄誉金章 大杉弘海(磐田市)勝又利幸(裾野市)▽同連合会功労ボラン
-
小山消防署建設 町に事業委託 広域行政組合定例会閉会
御殿場市・小山町広域行政組合議会9月定例会は13日、最終本会議を開いた。2022年度一般会計歳入歳出決算や23年度一般会計補正予算など3議案を可決して閉会した。小山消防署と同町の地域防災関連施設の整備に関し、事業の整合性を図り一体的に進めるために建設事業を同町に委託する協定の締結を決めた。 現在の小山消防署は1972年3月に完成した。その後に増築や耐震補強工事を行ったが老朽化が進行。緊急車両の大型化、仮眠室の個室化、女性消防職員の配置などに対応するため新庁舎の整備を進める。計画地は同町棚頭の町道原向中日向線沿いで、敷地面積約6900平方メートル。庁舎は鉄骨2階建てで、4階建て救助訓練棟も設け
-
御殿場市スポーツ祭開幕 31競技、2月まで熱戦
第52回御殿場市スポーツ祭(市、NPO法人市スポーツ協会主催)の総合開会式がこのほど、市陸上競技場で開かれた。 代表選手らが出場する競技ごとに整列し、武術太極拳連盟の横谷登選手が力強く選手宣誓した。スポーツ祭は9月2日に始まったサッカー・フットサルから来年2月3日の日本拳法まで31競技が行われる。 この日はソフトボール、陸上、バドミントン、ボルダリング、空手道、テニスの競技が各地で行われ、選手たちが日ごろの練習成果を発揮した。
-
小山町バス横転事故きょう1年 安全運転の再教育や啓発進む 現場対応強化の動きも
小山町須走の県道(通称ふじあざみライン)で2022年10月に観光バスが横転し、29人が死傷した事故から13日で1年。自動車メーカー側の検証を経て事故原因はフットブレーキを多用することで効きが悪くなる「フェード現象」と結論付けられ、バス運行会社、道路管理者などはエンジンブレーキを効果的に活用した運転の再教育や啓発に取り組む。事故により、多数負傷者の現場対応の課題や難しさも浮かび上がり、消防など関係機関が訓練強化につなげる動きもある。 「今年の富士登山シーズンは、多数のバス運行会社がツアー前に県道を試走していた。横転事故の啓発効果は大きい」。富士山須走口5合目で山小屋を経営する米山千晴さん(7
-
交通死亡事故、静岡県内連日発生 県警が指導や取り締まり強化
静岡県内で交通死亡事故が連続発生している状況を受け、県警は12日、緊急抑止対策を始めた。14日まで各地で指導や取り締まりを強化する。 県内で10、11日、交通事故で3人が死亡した。10日午後11時50分ごろ、島田市の市道で乗用車を運転する50代男性が、11日午後2時ごろには浜松市天竜区の市道でオートバイを運転していた60代男性が、それぞれ単独事故で亡くなった。11日午後5時50分ごろ、御殿場市の国道246号交差点で普通貨物車と自転車が衝突し、自転車に乗っていた40代男性が死亡した。 県警はドライバーに対し、横断歩道付近での自転車や歩行者に注意した運転などを求めている。歩行者には夜間や朝方
-
建設発生土活用へ仮置き場 長泉、静岡、浜松に整備 県方針 年内に運用開始
静岡県は12日までに、ストックヤードと呼ばれる土砂の仮置き場を長泉町と静岡市、浜松市にそれぞれ整備する方針を固めた。工事現場などで生じる建設発生土の利活用を促す狙いで、年内の運用開始に向けて調整している。運営効果を検証し、2024年度以降はさらに複数の地域に整備することを目指す。 ストックヤードは建設工事やトンネル工事で発生した土砂を一時的に仮置きし、別の工事現場へ搬出して再利用するための施設。22年7月の県盛り土規制条例施行に伴い最終処分場の受け入れ費用が高騰する中、処分される発生土の全体量を減らし、環境負荷低減につなげようと、地域バランスを考慮しながら候補地の選定を進めていた。 県技術調
-
御殿場署管内 特殊詐欺被害急増 対策徹底呼びかけ
御殿場署管内で今年に入り、10日までに14件(速報値)の特殊詐欺被害が認知された。昨年は年間4件で、すでに3倍以上の被害が出ており、同署は対策の再徹底を呼びかけている。 同署によると、今年は前半にパソコンのウイルス除去や携帯の料金未払いなどの名目で電子マネー利用権をだまし取る架空料金請求詐欺が相次いだ。しかし直近は行政職員や銀行職員をかたる還付金詐欺に手口が移行。管内では9月中旬ごろから、市街地を中心にほぼ毎日サギ電話が確認されている状況といい、同報無線を使った素早い注意喚起に注力している。 11日には、署員や地域安全推進員、御殿場市、小山町の関係者がJR御殿場駅富士山口前広場などで防犯
-
絶滅危惧種ホトケドジョウ放流 御殿場南高と中日本高速 水路改修で保護
中日本高速道路沼津工事事務所と御殿場南高自然科学部はこのほど、御殿場市川島田の新東名高速道路高架下の用水路に絶滅危惧種であるホトケドジョウを放流した。水路の改修整備に伴って協働で保護、飼育を続けてきた10匹を放し、環境保全の意識を新たにした。 ホトケドジョウは湧水のある流れの緩やかな細流や用水路などの河川の源流域、支流域に生息する日本固有の魚類。環境省と県のレッドリストで絶滅危惧1B類に指定され、県内では特に中部、東部で生息地が失われているという。 両者は2018年ごろから新東名の用地周辺の環境調査を共に進め、水路などで見つかったホトケドジョウを保護してきた。改修は流れが緩やかになる空間
-
児童 ラグビー体験 御殿場、プロと交流
ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズに所属する日野剛志選手と伊東力選手を招いたラグビー教室がこのほど、御殿場市の原里小体育館で開かれた。周辺市町の児童約30人が参加し、プロ選手と交流しながらラグビーの魅力に触れた。 子どもたちは、ラグビーのルールを単純化し、腰の左右に付けた飾りひも(タグ)を取ることでタックルの代わりとする「タグラグビー」を体験。相手の守備に対して個人突破を狙うだけでなく、声を掛け合いながらパスを出し、チームとしてトライを奪うことの楽しさや奥深さを体感した。 日野選手や伊東選手の胸を借りたタックル練習にも挑戦。ボールを抱えてクッション性のあるミットに思い切ってぶつかった。
-
静岡県内2023年度上半期倒産113件 コロナ関連が増加傾向 民間調べ
信用調査会社の東京商工リサーチ静岡支店が11日発表した2023年度上半期(4~9月)の静岡県内企業倒産件数(負債額1千万円以上)は、前年同期比31件増の113件と上半期として3年ぶりに100件を超えた。住宅需要が減退する建設業で倒産の増加が目立つほか、新型コロナウイルス関連の倒産も増加傾向となり、同支店は「中小零細企業を中心とした倒産は引き続き増加を示す可能性が高い」としている。 負債総額は前年同期比2・21倍の293億3700万円。負債額10億円以上の大型倒産は旅館経営の熱川大和館(東伊豆町、負債総額14億円)、不動産賃貸の東名小山カントリー倶楽部(御殿場市、同175億3千万円)の2件だ
-
御殿場の小中生 書道力作を展示 市民会館
ごてんば市民芸術祭のジュニアアート展書道部門が11日、御殿場市の市民会館で始まった。17日まで御殿場、御殿場南、富士岡、神山各小学校、19~25日に原里、玉穂、印野、高根、朝日、東各小と市内中学校の児童生徒の作品を飾る。 小学校の部に560点、中学校の部に139点が寄せられた。元気、山里、地球、栄光、雲海などの文字を丁寧にしたためた力作が並んでいる。審査による主な入賞者は次の通り。 【小学生の部】芸術大賞 岸本莉子(御殿場南)▽市長賞 磯辺愛梨(富士岡)▽市議会議長賞 横山ほのか(御殿場)▽教育長賞 岩田凜空(原里)▽文化協会長賞 大塚あかり(神山) 【中学生の部】芸術大賞 勝間田美玖(御殿
-
ホトケドジョウ放流 中日本高速道路と御殿場南高 水路改修で保護
中日本高速道路沼津工事事務所と御殿場南高自然科学部は9日、御殿場市川島田の新東名高速道路高架下の用水路に絶滅危惧種であるホトケドジョウを放流した。水路の改修整備に伴って協働で保護、飼育を続けてきた10匹を放し、環境保全の意識を新たにした。 ホトケドジョウは湧水のある流れの緩やかな細流や用水路などの河川の源流域、支流域に生息する日本固有の魚類。環境省と県のレッドリストで絶滅危惧1B類に指定され、県内では特に中部、東部で生息地が失われているという。 両者は2018年ごろから新東名の用地周辺の環境調査を共に進め、水路などで見つかったホトケドジョウを保護してきた。改修は流れが緩やかになる空間を設
-
御殿場でラグビー教室 静岡ブルーレヴズ選手と児童交流「すごく強かった」
ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズに所属する日野剛志選手と伊東力選手を招いたラグビー教室が9日、御殿場市の原里小体育館で開かれた。周辺市町の児童約30人が参加し、プロ選手と交流しながらラグビーの魅力に触れた。 子どもたちは、ラグビーのルールを単純化し、腰の左右に付けた飾りひも(タグ)を取ることでタックルの代わりとする「タグラグビー」を体験。相手の守備に対して個人突破を狙うだけでなく、声を掛け合いながらパスを出し、チームとしてトライを奪うことの楽しさや奥深さを体感した。 日野選手や伊東選手の胸を借りたタックル練習にも挑戦。ボールを抱えてクッション性のあるミットに思い切ってぶつかった。
-
カカオ豆まるごとチョコ菓子に ソーイ(沼津)と時之栖(御殿場)
発酵技術の研究開発を手がけるソーイ(沼津市、石垣哲治社長)は、これまで廃棄されていた外皮(殻)を含むカカオ豆をまるごと原料にしたチョコレート菓子「Re:カカオテリーヌ」を開発した。甘さ控えめですっきりした「大人の菓子」。時之栖(御殿場市、庄司政史社長)との協業で、このほど発売した。 前処理をした殻を独自の発酵技術でペースト状にし、実からできたチョコレートや卵などと混ぜて作る。時之栖直営のチョコレートショップ「ノルマンディショコラ」の横田恭平シェフ(37)は「風味の余韻が長いのが特徴。日本茶や紅茶、ワインにも合う」と勧める。 カカオ豆の殻は9割以上は廃棄されるという。廃棄されていたものを消
-
御殿場市社会福祉大会 68個人42団体を表彰
御殿場市社会福祉大会(市、市社会福祉協議会主催)がこのほど、同市の市民交流センターふじざくらで開かれた。福祉事業や寄付活動などに尽力した68個人、42団体を表彰した。 大会では、地域福祉活動組織の充実強化などを推進する大会宣言を採択した。福祉体験をした御殿場小、玉穂小、御殿場西高の児童、生徒による意見発表も行われた。 表彰を受けた主な個人、団体は次の通り。 市長感謝状 芹沢真成、2022三井住友VISA太平洋マスターズ、勝又商事、東静岡ヤクルト販売、太平洋クラブ、明治安田生命保険相互会社沼津支社、御殿場愛郷報徳社、人竈報徳者、中畑愛郷会、玉穂報徳会、高根愛郷会▽市社会福祉協議会長表彰 杉山有
-
「諦めない大切さ教わった」 御殿場でPV 市民応援 2023ラグビーW杯フランス大会
ラグビーワールドカップ(W杯)2023フランス大会で、日本代表が決勝トーナメント進出をかけてアルゼンチン代表と戦った8日、御殿場市役所原里支所でパブリックビューイング(PV)が開かれた。日本代表のユニホームを身に着けた市民ら約150人がエールを送り、惜しくも敗れた日本代表の健闘をたたえた。 ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズに所属する日野剛志選手と伊東力選手がゲストで参加。「日本はディフェンスが素晴らしい。ファウルを少なくして粘ればチャンスは生まれる」などと試合の見どころを解説した。参加者たちは試合開始前から日本コールを合わせて心を一つにすると、桜戦士たちの好プレー一つ一つに大きな拍
-
令和5年10月8日「ごてんばの日」 御殿場市の産業や食PR 空手演武、トーク、ライブも
御殿場市が令和5年(2023年)10月8日の語呂合わせで「ごてんばの日」と定めた同日、市内各地で記念日を盛り上げる式典や関連イベントが開かれた。新型コロナウイルス禍を打破し、今後さらなる発展を目指す市の産業や食、水など多彩な魅力を発信した。 市民会館で開かれた式典は、陸上自衛隊富士学校音楽隊の演奏と御殿場西高空手道部の演武で幕開け。市観光親善大使のタレント勝俣州和さんと応援大使のインフルエンサーなえなのさんのトーク、歌手朝倉さやさんのライブ、同市などが舞台のテレビアニメ「オーバーテイク!」の上映会などに市民が詰めかけた。 同記念日は県の東アジア文化都市の選定、富士山世界文化遺産登録10周年の
-
北駿の4高校 合同フェス 中学生に魅力発信 御殿場
北駿の小山、御殿場、御殿場南、御殿場西の4高校はこのほど、生徒が学校の枠を超えて交流し、各校の魅力を発信する合同フェスタを御殿場市の市民会館で開いた。 小山と御殿場の吹奏楽部による合同演奏で幕開けすると、御殿場南の吹奏楽部が軽やかな演奏で続いた。御殿場西の空手道部などによる迫力あるパフォーマンスも繰り広げられ、足を運んだ地元の中学生とその保護者らが多彩な部活動の魅力に触れた。 4校はそれぞれ、各校の特徴や学びの成果を披露するブースも設置。御殿場は工業や商業、デザイン各学科の学び体験、小山は生徒会による学校紹介、御殿場南は自然科学部の研究と探究活動の発表、御殿場西は探究学習やSTEAM(スティ
-
周りの声で夢を諦める選択肢はなかった タレント・インフルエンサー なえなのさん(御殿場市出身)【あのころの私④】
交流サイト(SNS)で若者に絶大な人気を誇り「Z世代最強のインフルエンサー」とも呼ばれるタレントなえなのさん(22)=御殿場市出身=。歌手、俳優、デザイナーなど、幅広い分野の活躍の礎である、同市での中高生時代を振り返ってもらった。 SNSを始めたのは中学生の頃。画像をつなげた動画がはやっていて、親友と遊んだ写真や動画を投稿していました。理由はよく分からないんですけど、東京のサロンに行ってクマの耳のようなヘアアレンジをしてもらった写真のツイッター(現X)投稿がきっかけでフォロワーが急激に増えました。御殿場高校に進学してからはウェブCM出演など、東京でのお仕事もいただくようになりました。 S
-
【第2章】学校の防災① 体育館の冷房進まず 避難所 熱中症対策急いで【東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える/いのち守る 防災しずおか】
南海トラフ地震が起きれば、多くの小中学校体育館が避難所になる。空調やトイレなどの設備は十分か。南海トラフ地震臨時情報が発表された場合、学校活動は休止するのか。第2章では自主防災会会長の東海駿河さん(71)やその家族と共に、学校の防災課題を点検していく。 10月のある週末の晩。東海駿河さんと妻の伊豆美さん(66)は、同居している小学校教諭の長女富士子さん(33)と3人で食卓を囲んでいた。 「最近やっと少し涼しくなったけど、今年の暑さは異常だわ。県内も5月から真夏日(最高気温30度以上)が始まって5カ月近く。体育館も熱気がこもって、のぼせるほど暑いし」。富士子さんは長い夏の疲労がたまった表
-
10月8日「ごてんばの日」へ 2イベント盛況
御殿場市の御殿場プレミアム・アウトレットで7日、富士山の良質な伏流水から作られた食材や地場産品の魅力を発信する「ごてんばマルシェ」と自然共生型アクティビティーの体験企画「出張フォレストアドベンチャー」が始まった。8日の「ごてんばの日」の関連イベント。 マルシェは新鮮な無農薬野菜や草花、お茶などを販売する店舗、コーヒーやクレープのキッチンカーなど約15店が並んだ。御殿場高創造ビジネス科の3年生たちも、地元のパン屋の商品や同科で開発した琥珀(こはく)糖をそろえた。御殿場の茅(かや)を使ったワークショップも催され、来場者が見て、味わって、作って市の魅力に触れた。マルシェは8日までで、出店店舗は初
-
御殿場・新橋浅間神社例祭「宵宮」 4年ぶり山車引き回し
御殿場市の新橋浅間神社で7日、例祭が始まった。新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの開催となり、宵宮の7日はJR御殿場駅東側の新橋区内を中心に山車の引き回しが行われた。 祭祀(さいし)保存会のメンバーらが高さ約4.5メートルの山車を引いた。和太鼓の音色を響かせながら地域を巡り、8日の本祭に向けて雰囲気を盛り上げた。 神社境内では南中太鼓クラブによる演奏などが繰り広げられ、小雨が降る中で来場者を楽しませた。 8日の本祭は午前10時から区民らがみこしで地区を練り歩き、境内特設ステージでのコンサート、ショーなどが催される。
-
キラキラ「富士山」 思わずパチリ 御殿場高原時之栖イルミネーション
御殿場市の御殿場高原時之栖で6日、恒例のイルミネーション「ひかりのすみか」が始まった。 施設関係者や装飾を監修した夜景評論家丸々もとおさんらが見守る中、点灯セレモニーが行われ幻想的な世界が広がった。 今年は「富士のチカラ」をテーマに、光の演出を大幅にリニューアル。約550個のランタンをつり下げたり、約280メートルの光のトンネル内で四季折々の富士山を多彩な光で表現したりしている。 来年3月10日まで。 (東部総局・田中秀樹)
-
ごてんばこしひかり新米販売 9日まで収穫祭 ファーマーズ御殿場
御殿場市のJAふじ伊豆農産物直売所「ファーマーズ御殿場」で6日、2023年産の地元ブランド米「ごてんばこしひかり」の販売が始まった。9日まで収穫祭を開いていて、高品質の新米を買い求める市内外の客でにぎわっている。 ごてんばこしひかりのトップブランド米である「このはなの恵み」をはじめ、厳選特Aの評価を受けた新米などが並んでいる。同JA御殿場地区によると、今年は猛暑による影響などが心配されたものの、食味値の高い良質な米が多くできたという。 収穫祭として厳選特A新米の試食や3千円以上の買い物で挑戦できる「お米すくい」などの企画も行われている。
-
静岡県内小中高16校 インフルエンザで学級・学年閉鎖
静岡県は6日、小中学校、高校計16校でインフルエンザに感染したとみられる患者205人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の患者数は次の通り。 【小学校】小山町4人、湖西市27人、同市18人、浜松市西区17人、同市北区6人 【中学校】御殿場市5人、静岡市葵区12人、同市駿河区10人、同市清水区9人、焼津市5人、浜松市西区17人、同市浜北区8人 【高校】富士市34人、静岡市清水区10人、同市葵区10人、湖西市13人
-
静岡県内8校で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は5日、小中学校、高校計8校でインフルエンザに感染したとみられる患者113人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の患者数は次の通り。 【小学校】御殿場市34人、富士宮市9人、焼津市7人、浜松市西区8人 【中学校】島田市6人、同市24人、藤枝市14人 【高校】浜松市中区11人
-
ベートーベン「第九」合唱しよう マウントフジ交響楽団 来年6月定演へ募集
北駿地域の住民らでつくるNPO法人マウントフジ交響楽団は、2024年6月30日の定期演奏会でベートーベンの交響曲第9番の合唱を企画する。生オーケストラに合わせて歌う合唱参加者を募集している。 定期演奏会に向けて定員約120人の合唱団をつくる予定。24年度時点での小学5年生以上が対象で、合唱経験は問わない。専門の指導者の下で練習を重ねて大きな舞台で歌い上げる経験は、特に子どもたちにとって人生の宝物になるとして参加を呼びかけている。 11月11日に御殿場市の市民交流センターふじざくらで初回のオリエンテーションを行う。本番までの土日に約25回の練習を行い、うち17回程度の参加を勧めている。参加費は
-
御殿場市、東証カーボン・クレジット市場登録 静岡県内で初
御殿場市は4日までに、東京証券取引所が11日に開設する二酸化炭素(CO2)排出量取引市場「カーボン・クレジット市場」に県内自治体として初めて登録した。市内での森林経営によって生み出した国の「J―クレジット」を売却する手段の一つとして市場を活用し、脱炭素と地域経済の好循環モデルの実現を図る。 J―クレジット制度は、温室効果ガスを削減した企業や団体などに対し、国がクレジット(排出枠)を発行する。同市は富士山麓の豊かな自然を生かし、適切な森林経営によるクレジット創出を目指す。企業などへのクレジットの直接売却だけでなく、大企業を含む180超の団体が参加する同市場を通じて取引を行うことで環境先進都市
-
ポルシェ専門の整備企業誕生 御殿場「ポルテック」 「ミツワ」の技術と知識つなぐ
高級車ポルシェ専門のサービスを手がける企業「ポルテック」が御殿場市に誕生した。ポルシェを初めて輸入し、国内でのブランド確立に貢献した「ミツワ自動車」が小山町で長年続けた整備事業を受け継ぐ。「技術や知識を伝承し、最高峰のサービスを提供する」。従業員の志は高い。 ポルテックは同市に拠点を持つ自動車用品製造販売会社の子会社。同市上小林に整備工場を設け、9月に稼働を始めた。昨年7月に整備事業を終えたミツワのメカニックら6人を採用した。 ポルシェの輸入販売元だったミツワは国内の人気をけん引し、小山町の工場は「クラシックポルシェの聖地」とも呼ばれた。そのミツワの事業撤退を知り「同じ業界の人間として
-
富士山麓ぐるり1周 朝霧高原や湖、白糸の滝… 自転車で名所巡り満喫
富士山麓を1周する自転車イベント「富士山1周サイクリング(通称・富士いち)」(一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパン主催)がこのほど、御殿場市の富士山樹空の森を発着点に開かれた。県内外の約730人が参加し、変化に富んだ風景や地元グルメを楽しみながらゴールを目指した。 同施設を出発し、山中湖や河口湖、青木ケ原、朝霧高原、白糸の滝などを巡る全長約120キロ、標高差約600メートルのコースを自由なペースで走り抜けた。コース途中の道の駅や観光施設で休憩し、「ごてんばこしひかり」のおにぎりや富士宮やきそば、山梨県の名物であるほうとうなど地域の味に舌鼓を打った。ゴールした参加者に御殿場グルメも振る舞わ
-
給食無償化国に要望 御殿場市議会、全議員で意見書
御殿場市議会9月定例会は4日、最終本会議を開き、2022年度市一般会計決算など4議案を可決して閉会した。議員全員で発議した学校給食の無償化を求める意見書の提出に関する議案では、衆参両院議長や内閣総理大臣らに全国的な学校給食費無償化に向けた法整備、支援の実施を求めることを決めた。 同市では19年10月から子育て支援の一環として給食費の4分の1を助成し、食の重要な教材でもある給食の質の向上に努めている。また、近年の物価上昇などにおいても給食費を値上げしていない。意見書では同市を例に、市単独事業として継続していくには財政的負担が大きく、助成を行っても23年度の給食費が小学生1人当たり約3万9千円
-
プレミアム率51.08(ごてんば)% プレミアム商品券販売 御殿場市、富士山Gコイン活用
御殿場市は10月8日の「ごてんばの日」の記念事業として同日から、デジタル地域通貨「富士山Gコイン」を活用したプレミアム付き商品券を販売する。語呂合わせで過去最大の51・08%のプレミアム率を付与する。 「スーパープレミアム富士山Gコイン」と名付け、10月31日まで販売する。アプリ「チーカ」もしくは専用カードに1人1万円分をチャージすると、1万5108円分のGコインが付与される。市内のエピ・スクエア、サンクック神山店、同保土沢店、市民交流センターふじざくら、セブン銀行ATMで販売する。購入は1人1回までで、11月30日までに消費する。 同市によると、富士山Gコインの利用者は約2万1千人。使
-
爆破予告で逮捕の陸士長を懲戒免職 陸自滝ケ原駐屯地
陸上自衛隊滝ケ原駐屯地(御殿場市)は3日、埼玉県警に爆破予告のメールを送信したなどとして、部隊訓練評価隊評価支援隊の男性陸士長(20)を懲戒免職にしたと発表した。 同駐屯地によると、陸士長は3月28日から4月3日までの5日間、所在不明となり無断欠勤した。さらに7月1日から許可なく外出。同19日、自身のスマートフォンで埼玉県警に「近くの工場を3日以内に爆破させる」などメール送信し、警察の業務を妨害した。陸士長は同20日、威力業務妨害容疑で逮捕され、その後、不起訴処分となっている。 陸士長は無断欠勤の処分を待つ間の外出を禁じられ、「耐えられず、不正外出をした。所持金が無くなり、犯罪を起こして
-
御殿場にテスラ認定店 カマド自動車、修理など対応 静岡県内初
御殿場市かまどのカマド自動車がこのほど、静岡県内で初めて米電気自動車(EV)大手テスラの認定ボディショップ資格を取得した。テスラの車両が事故をした際の修理やメンテナンス、純正部品の取り寄せ、コンピューターの診断、更新などが可能になった。 テスラの車両は独自の先進安全運転システムとアルミ製車体の組み合わせなどから、通常の自動車修理工場では修理が難しい。資格取得はフレーム修正機や溶接機器、環境に配慮した塗料による焼き付け塗装ブースなどの厳しい設備基準、溶接をはじめとした技術基準を満たす必要がある。同社はオーストラリアでの技能研修などを経て、約1年半かけて資格を取得した。 県内ではテスラ専用の
-
「67歳以上の部」連覇へ 御殿場・鮎沢クラブ 中高齢全国バレー大会に挑む
北海道で6~8日に開催される中高齢者対象の全国バレーボール交流大会に、御殿場市の「鮎沢クラブ」から4チームが出場する。1日に同市の市体育館で壮行会が開かれ、出場選手がバレーボールを習う小学生約30人から激励を受けた。 大会は第14回ヴィンテージ8’sバレーボール交流大会。鮎沢クラブは50歳以上の部(出場チーム数58)に2チーム、60歳以上(同30)に1チーム、67歳以上(同6)に1チームが出場する。8人制の大会で、女性は規定年齢のマイナス5歳で各部門に参加できる。同クラブは昨年に67歳以上の部で優勝し、今年は連覇がかかっている。 壮行会では、小学生が“大先輩&rd
-
二子湧水池など巡る 28日、御殿場でハイキングツアー
御殿場ボランティアガイド協会は28日、御殿場市二子の湧水池などを巡るハイキングツアーを開催する。20日まで参加者を募集している。 二子公民館駐車場を出発し、二子湧水池や地域に古くから残る生活用水路、ワサビ田などを訪れる。同会ガイドによる地域史の解説も聞くことができる。「さくら玉子」が人気の杉山養鶏場にも寄り、元経営者で農民画家の故杉山肇さんの資料館などを見学する。 参加費千円。約4キロのコースを歩ける人が対象。申し込み、問い合わせは同協会事務局の高橋靖典さん<電090(8138)9989>へ。
-
静岡県内20施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は2日、幼稚園と小中学校計20施設でインフルエンザに感染したとみられる患者195人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の患者数は次の通り。 【幼稚園】浜松市東区6人 【小学校】三島市6人、長泉町8人、同町7人、御殿場市7人、富士宮市6人、富士市10人、同市11人、静岡市葵区5人、藤枝市16人、浜松市西区14人、同市浜北区10人 【中学校】三島市14人、沼津市18人、裾野市8人、静岡市清水区11人、同区8人、焼津市12人、牧之原市8人、浜松市中区10人
-
ラテやアイス 入り口に 日本茶 若者の心も魅了 ららぽーと沼津の老舗茶園カフェ 5年目 各世代に人気
御殿場市の老舗茶園「荒井園」が県東部最大級の商業施設「ららぽーと沼津」に出店した日本茶カフェの営業が間もなく5年目に入る。茶の専門店には縁遠い家族連れや若者グループも来店する。厳選した抹茶やほうじ茶を使うラテやアイスクリームが幅広い世代の心をつかみ、お茶ファンを増やしている。 1階のフードホールの一角、木枠の格子が目を引く店舗「茶寮あらいえん」。抹茶の深いコクと丹那牛乳の濃厚な味わいが楽しめるアイス抹茶ラテが1番人気で、ペットボトル入りの「冷抹茶」も売れ筋。カウンター席の前に茶釜があり、その場でたてた抹茶を提供する。毎月代わる茶菓子を楽しみに訪れる常連もいる。 1888年創業の荒井園は茶の生
-
令和5年10月8日「ごてんばの日」祝おう 7~9日にイベント
令和5年(2023年)10月8日を「ごてんばの日」と定めている御殿場市で7~9日、記念日を盛り上げる式典や関連の大型イベントが展開される。勝又正美市長は「今年はコロナ禍を打破する節目の年。祭り的なイメージで地域活性化を図ると同時に、市民が御殿場の魅力を再確認し、高めていく機会にする」と意気込む。 メイン会場の市民会館では8、9両日、記念式典と多彩なショーが開かれる。市観光親善大使の勝俣州和さんと応援大使のなえなのさんによるスタートトークを皮切りに、音楽ライブや漫才ステージといった幅広い年齢層が楽しめる企画がそろう。商業、工業、建設、林業など市内産業の魅力を紹介し、後世に残していくための体験
-
御殿場市の来年度予算編成方針 経済回復、子育て支援 注力
御殿場市の勝又正美市長は2日、2024年度の予算編成方針を市幹部職員に示達した。「少子化対策・子ども政策の抜本強化、地域や中小企業の活性化、市民生活の安全安心対策に継続して取り組む必要がある」とし、財源の積極的な確保や事業の選択、集中の徹底を呼びかけた。 予算編成の重点事業は、①経済回復の実現②“真の子育て支援日本一”を掲げた活力あふれるやさしい福祉③誰もが安全に安心して暮らせるまち④御殿場の風土を生かした環境と観光―の4点を目標としたまちづくり事業とした。歳出面は終わりの見えない物価高騰や賃上げによる事業費増加など新たな課題に的確に対応する必要があるとした。 歳入面は人口減少に伴う税収減が
-
御殿場で家屋の外壁焼く
1日午後7時ごろ、御殿場市永塚の男性方の住宅兼機械工具販売事務所から出火し、木造2階建て家屋の外壁の一部などを焼いた。けが人はいなかった。御殿場市・小山町広域行政組合消防本部によると、付近をランニングしていた人が発見して119番した。御殿場署などが出火原因を調べている。
-
ラグビー人気 もっと広く、ずっと熱く 静岡県内関係者 普及強化へ再奮起
フランスで8日に開幕し、熱戦が続くラグビーワールドカップ(W杯)。日本代表は29日、サモアに勝利し、1次リーグ2勝1敗とした。2019年の日本大会では、日本がエコパスタジアム(袋井市)で強豪アイルランドを破った「静岡ショック」が大きな話題になるなど、国内開催を機に子どものラグビー人口は増加した。競技普及に奔走する県内のラグビー関係者は、今大会がラグビー熱を根付かせるチャンスと、日本の活躍に期待を寄せている。 御殿場市の会社員斎藤亮さん(42)一家は日本大会をきっかけにラグビーにのめり込んだ。エコパでのオーストラリア―ジョージア戦を家族で初めて生観戦。長男匠君(11)=御殿場東小6年=は迫力
-
ドローンで被災地情報収集 その名も「バーチャル物見櫓」 御殿場市など産官学連携し開発
御殿場市と一般社団法人「先端空間情報技術評価支援センター」(同市)、千葉大が共同開発しているドローンを使った情報収集・共有システム「バーチャル物見櫓(やぐら)」が29日までに、ドローン関連の優れた技術や製品、サービスを顕彰する「ジャパンドローン&AAMアワード2023」のソフトウエア・アプリケーション部門で最優秀賞に選ばれた。災害時の被災地の情報収集を想定したシステムで、実用化に向け研究を進めている。 バーチャル物見櫓は、災害時に広範囲の位置情報を安全かつ迅速に観測するために開発された。上空に飛ばしたドローンで対象地域の写真を2方向から撮影すると、物体や地形などが計測されたデータ「3次元点
-
富士スピードウェイが舞台のアニメ 自動車レースファン拡大期待 「オーバーテイク!」SBSで10月から放送
小山町の富士スピードウェイ(SW)や御殿場市を舞台とした自動車レースのアニメ「オーバーテイク!」(KADOKAWA、TROYCA原作)の放送が10月に始まる。モータースポーツになじみのない人でも、個性豊かな登場人物たちの成長物語を通じてレースの魅力を発見できるという。両市町では、モータースポーツファンの裾野拡大が地域にもたらす好影響を期待する声が上がる。 題材はフォーミュラカーレースの入門カテゴリー「フォーミュラ4(F4)」のうち、日本開催の「FIA―F4選手権」。上位カテゴリーを目指す若手ドライバーのほか、趣味や目標への挑戦などを目的にした幅広い年齢層のアマチュアも出場している。同アニ
-
静岡県内14施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は29日、小学校など計14施設でインフルエンザに感染したとみられる患者150人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の患者数は次の通り。 【幼稚園】浜松市西区11人 【小学校】富士市14人、静岡市葵区5人、掛川市12人、浜松市南区7人、同市北区7人、同市浜北区7人 【中学校】沼津市11人、浜松市中区8人、同市東区13人、同市北区8人 【高校】御殿場市9人、湖西市25人、浜松市東区13人
-
御殿場の60代女性 100万円詐取被害
御殿場市の60代の会社員女性が28日、市役所職員らをかたる男らから現金約100万円をだまし取られたと御殿場署に届けた。 同署によると、同日午前11時ごろ、女性宅に市役所職員やゆうちょ銀行職員を名乗る男らから電話があり、「保険料の払い戻しがある」「手続きができるのは郵便局のみ。着いたら電話をしてください」などと言われた。女性は午後5時50分ごろ、市内の郵便局を訪れ、携帯電話で男に指示されるがままにATMを操作し、他人の口座に現金を振り込んだという。
-
医療的ケア児の支援拠点強化 静岡県議会で知事答弁 職員増員を検討
静岡県議会9月定例会は28日、自民改革会議の市川秀之氏(浜松市浜北区)と和田篤夫氏(御殿場市・小山町)、ふじのくに県民クラブの川崎和子氏(磐田市)が一般質問を行った。川勝平太知事は日常的に医療のケアが必要な子どもや家族らを支える地域拠点「県医療的ケア児等支援センター」について、職員の増員やサテライト施設の設置を検討していると明らかにした。川崎氏への答弁。 同センターは2022年7月、静岡市駿河区の静岡総合庁舎内に開設され、日常的にたんの吸引や人工呼吸器などが必要な医療的ケア児、重症心身障害児らを支援している。今年4月には保育、福祉、教育の各分野に精通したアドバイザーを新たに配置し、関係機
-
絵画や彫塑工芸 個性豊か ごてんば市民芸術祭の美術展開始
御殿場市民が日ごろの創作活動の成果を発揮する2023年度ごてんば市民芸術祭の美術展が28日、同市の市民会館で始まった。絵画の部や彫塑工芸の部に寄せられた計58点を飾っている。10月1日まで。 芸術大賞に選ばれた高場春美さんのアクリル画は、画面に大きく生き生きと描かれたひまわりを中心とした作品で、「作者の自然体で生きようとする人生観が投影されている」として高い評価を受けた。伝統工法である木組みで「ダイヤモンド富士」を表現した工芸品、人間の自然界に対する影響力を暗示させ、問いかける絵画など個性豊かな力作が並んでいる。 その他の主な入賞者は次の通り。 市長賞 尾林悦子▽市議会議長賞 中西莉乃▽教育
-
御殿場で11月 古着、古布回収 市婦人会連絡協
御殿場市婦人会連絡協議会は11月、市内5地区で古着、古布の回収を実施する。未使用品や状態のよい品を来場者に100円で譲るフリーマーケットも同時開催する。 衣類全般とカーテン、羽毛、シーツ、タオル類、着物類、下着類、皮革衣類などを集める。回収品は神奈川県のリサイクル工場に送り、国内外で役立てられる。洗濯をしていない品や汚れや破損がひどい物、ビニール製の衣類、綿が入った物、新品でない靴下などは持ち込み不可。 11月3日にJAふじ伊豆高根支店、4日に同御殿場、玉穂、印野各支店、12日に市役所原里支所で開く。時間はいずれも午前9~11時。問い合わせは同協議会の寺田寿賀子会長<電0550(82)357
-
富士山(自然休養林周遊コース=御殿場口)(御殿場市・裾野市) 四季折々の花が彩り【山ある記】
富士登山というと山頂を目指す人が多いが、すそ野にも宝永噴火痕跡の火山砂礫[されき]帯、「森林浴の森 日本100選」に選ばれた原生林、御胎内[おたいない]などを散策できるコースがある。 御殿場市の御殿場口新5合目の駐車場が出発地。歩き出しは駐車場の西側にある幕岩の案内板からとなる。下草があまりない針葉樹や広葉樹が混在する平坦な道を進み、5月中頃にはミツバツツジの明るい紫の花が彩りを添える。 1時間半くらいで溶岩が壁となった幕岩に着く。休憩するにはいい所だ。ここからは、対岸の急坂を上り、幕岩上の沢筋を横切って富士山に向かう。カラマツの砂礫帯にある白いロープに沿って登って行くと40分ぐらいで四
-
山頂に登らなくても富士山は魅力的 静かな山歩き堪能【しずおかアウトドアファン】
夏山シーズンを終えた富士山。今夏も国内外から大勢の登山客を迎え、山頂に向かう登山道は時に行列ができるほどにぎわった。一方で、夏が終わっても魅力的なのが富士宮、御殿場、須走の主要3ルート周辺の樹林帯や標高2693メートルの宝永山など富士山の山腹に点在するスポット。静かな山歩きを楽しめる「山頂に登らない富士山」の魅力を紹介する。 迫力の宝永火口、美しい木々... 登山愛好者らでつくる日本山岳会静岡支部が山の日の8月11日に開いた、親子向けのハイキングイベント。県内を中心に参加した約20人が水ケ塚駐車場(裾野市)を起点に、須山口登山歩道、同下山歩道など標高1450~1650メートルの約8・5キ
-
地域循環共生圏へ連携 御殿場市とSFGが協定
御殿場市としずおかフィナンシャルグループ(SFG)は25日、「富士山東麓エコガーデンシティ地域循環共生圏の推進に関する連携協定」を結んだ。同市が目指す脱炭素と経済の好循環モデルの推進や地域のブランディング戦略の立案などで協力し、持続可能な地域の発展につなげる。 同市は森林経営による温室効果ガス削減の環境的価値を国の「J―クレジット」で利益に換算し、デジタル地域通貨の財源にする循環モデルを示している。SFGは専門的な知見を基に市のクレジット創出を支援し、売買など市場展開に関する助言、地域のシティープロモーションやブランディングの提案なども行う。 SFGの静岡銀行が協定を結んでいる東京ガール
-
小学生が描いた「宝物」並ぶ 裾野で絵画展
裾野市や御殿場市などの小学生が「わたしの宝物」を描いた絵画展が23日、裾野市民文化センターで始まった。24日まで。 同市教育委員会の主催で、県東部で児童クラブを運営するトヨタエンタプライズ(名古屋市)が企画した。児童が絵の具やクレヨンを使い、画用紙にのびのびと表現した276点を展示した。 家族、ペット、飼育する昆虫や魚、富士山、ぬいぐるみなど子どもたちの宝物はさまざま。ディズニーランドに行った思い出や、将来の夢を描いた作品もあり、初日から多くの家族連れでにぎわった。審査で入賞5点を決め、後日表彰するという。 午前10時から午後3時まで。入場無料。
-
富士急モビリティ 10月1日運賃改定 初乗り20円上げ
富士急モビリティ(御殿場市)は10月1日から、自治体から運行を受託している自主運行バス、コミュニティバスを除く路線バス全路線で運賃改定を行う。中部運輸局より許可を得た。平均改定率は13・2%で、初乗りは20円上げて180円になる。 学生の通学定期を継続購入する場合は5%割引で販売する。また、70歳以上または60歳以上の免許返納者を対象としたシルバー定期の改定率は5・0%に抑制する措置を講じる。 同社の運賃改定は1995年3月以来。少子高齢化に伴う人口構造の変化や新型コロナウイルス禍以降の生活様式の変容などにより輸送人員が大幅に減っていること、ウクライナ情勢などによる物価高騰、運転士不足に
-
動物がすみやすい環境作りを 富士サファリパークで慰霊祭
死んだ動物たちへの慰霊と愛護精神の普及を願う秋の恒例行事「動物慰霊祭」が22日、裾野市の富士サファリパークで営まれた。 同園の職員ら27人が参列し、八王子神社(御殿場市)の宮司伊藤隆彦さんを招いて祭儀を行った。ウサギ、モルモット、ハリネズミ、イヌもスタッフに抱えられながら神事を見守った。 飼育部を代表して日紫喜美快さんが「今以上に自然を大切にして、動物のすみやすい環境作りをしていく」と弔辞を述べた。
-
追突・出合い頭事故 注意喚起 御殿場、小山で秋の交通安全運動
秋の全国交通安全運動の初日となった21日、御殿場市と小山町で安全対策の徹底を呼びかける広報活動が展開された。 同町では、町交通安全対策協議会が町役場前で出発式を実施。参加者は「追突・出合い頭の交通事故防止」などの運動の重点を確認し、町内の主要交差点などでのぼり旗を手に安全を啓発した。パトカーや町の広報車も運動を周知した。 同市では、箱根スカイライン料金所で交通ルールとマナーの順守を訴えた。御殿場署は、御殿場南小南側の市道で可搬式速度違反自動取締装置を活用した速度取り締まりも行った。