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強風で演習場外降下か キャンプ富士司令官 御殿場市長に説明

 東富士演習場でパラシュート降下訓練を行った米兵5人が御殿場市と裾野市の演習場外に降下した事案で、米海兵隊キャンプ富士司令官のニール・J・オーウェンズ大佐が17日、御殿場市役所に勝又正美市長を訪ねて状況説明した。勝又市長によると、強風が原因となった可能性に言及し、原因の究明と国を通じた情報提供を約束した。

東富士演習場 パラシュート降下訓練 降下地点
東富士演習場 パラシュート降下訓練 降下地点

 司令官が訓練不備を受けて首長を訪ねることは珍しく、関係者によると事態を重く見た行動という。
 市長への説明は非公開。勝又市長によると、訓練は地上と上空で連動して行うが、地上での体感以上に上空で強風が吹いていた可能性があると説明があった。大佐は、降下した隊員は当時軽装備で体重が軽い隊員ほど演習場から離れた地点に降下したことからも、強風が着陸地点のずれに影響を及ぼしたとの見方を示したという。
 大佐は地域への謝罪を伝え、17日に予定していたパラシュート降下訓練の中止や、事案の原因究明と安全確認が終了するまでの降下訓練中止の意向も述べたという。勝又市長は「キャンプ富士を巡り情報提供が大きな課題となる中、今回は事態を重要視している姿勢が示され、報告の約束を結べたことは貴重な進歩」とした。
 同日には防衛省南関東防衛局の佐々木満管理部長も勝又市長を訪ね、事案に関する説明などを行った。

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