⚽清水エスパルスMF西沢健太 試合展開で役割こなす仕事人 献身的姿勢がチームに活力 

 J2清水のMF西沢健太(27)=清水ユース出=が複数の役割をこなす「ポリバレント」な能力を発揮し、貴重な存在になっている。出場時間は決して長くないが、試合展開に応じて与えられたポジションでそつなくプレーする。「出た時に自分の最大のパフォーマンスを見せる」と常に準備を整え、献身的な姿勢を示す。

複数のポジションをこなし、献身的なプレーを見せる清水の西沢=三保グラウンド
複数のポジションをこなし、献身的なプレーを見せる清水の西沢=三保グラウンド

 たまっていた悔しさを晴らす一発だった。6日の第14節群馬戦の前半、パスを受けると迷わず左足を振り抜き、強烈なミドルシュートを沈めた。雄たけびとともにガッツポーズし、全身で喜びを表現。今季は出番が限られ、「もどかしい時間が続いていた。点をとれて自然と出た」。
 昨季は27試合に出場しながらプロ5年目で初の無得点。チームもJ1昇格を逃し「大事なときに力になれていなかった」と省みる。
 4月のカップ戦では左サイドバックで120分間出場し、無失点に貢献。これまで本職のサイドハーフのほかにさまざまなポジションに入り、「センターバック以外は全部やってきた」。日頃のミーティングでほかのポジションの選手が言われていることも頭に入れ、自分が出たときのイメージをしている。
 秋葉忠宏監督も「マルチな能力を持ち、周りに活力を与えてくれる」と頼りにする存在。チームは7連勝と波に乗る。西沢は「今は誰が出ても結果を出せる状態。競争がまたここから始まる」とハイレベルなポジション争いでチームに好影響を与える。
 (運動部・小沢佑太郎)

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