運動部 小沢佑太郎
おざわ・ゆうたろう 1991年、静岡市生まれ。2014年入社。静岡新聞社本社整理部と社会部、松崎支局、浜松総局、大仁支局を経て、現在は社会部勤務。静岡県民の思いや熱意を伝えることが、愛する静岡への恩返しと考えています。
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⚽清水エスパルス7連勝 鹿児島を4-0で圧倒 J2第15節
明治安田J2リーグは11日、2試合が行われ、首位の清水は鹿児島を4-0で下し、7連勝で勝ち点37とした。 【評】清水が鹿児島を寄せ付けずに4―0で勝利した。 清水は前半1分、FKをMF中村が頭で合わせて先制。最初のチャンスをものにして優位に立った。43分には右CKをニアで中村がそらし、FW北川がヘッドで押し込んで2点目を奪った。 後半23分にも右CKをDF住吉がヘディングでたたき込んで追加点。37分には途中出場のMF西原がこぼれ球を蹴り込んで4点目を決めた。相手のシュートは2本に抑えた。 新加入のMF中村 “頭”で魅せる 今季新加入のMF中村が頭で魅せた。移
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⚽清水エスパルス 11日、ホームで鹿児島戦 7連勝で引き離しを【J2見どころ】
J2清水エスパルスは11日、鹿児島をホームに迎える。鹿児島は今季J2に昇格し、対戦は初めて。7連勝で2位以下とのさらなる引き離しを図る。 先発4人を入れ替え、システムも変更して臨んだ前節群馬戦は、ここまで出番の少なかった選手が活躍した。秋葉監督は「戦術の幅が広がった。どの選手もいいプレーができる」とチームの底上げを実感。鹿児島は現在17位と苦しんでいるが、「ここで緩んだら意味がない」をチームを引き締め、貪欲に勝ち点3を狙う。 前節は90分間3バックで無失点。左CBに入り、3点目の起点となるパスを送ったDF住吉は「相手は前からアグレッシブにくる。それをひっくり返す」と立ちはだかる。
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⚽清水エスパルス 秋葉監督、100勝「通過点」 J2通算、初指揮の地で節目
J2清水の秋葉忠宏監督(48)が前節の敵地群馬戦の勝利で、監督としてJ2通算100勝を達成した。初めてJクラブを指揮したのが2013年シーズンの群馬。思い入れのある地での節目の勝利に「多くの人に育ててもらって感謝の気持ちでいっぱい」と振り返り、「通過点にしないといけない」とすでに101勝目に目を向けている。 群馬戦の試合終了を告げるホイッスルが鳴ると、スタッフや選手とハイタッチをして3-0での勝利をたたえ合った。監督としての1勝目の13年第4節横浜FC戦も同じ正田スタ。「(当時)37歳で監督をやらせてもらったクラブ。全てが新鮮で、全てが学びで貴重な時間を過ごした」と群馬への感謝と恩を忘れな
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⚽清水エスパルス6連勝 群馬に3ー0 J2第14節
J2リーグ第14節は6日、各地で10試合を行い、首位の清水が群馬に3-0で快勝し、6連勝で勝ち点を34に伸ばした。2位の長崎は大分と0-0で引き分け、勝ち点29。いわきは愛媛と0-0で引き分けた。 ①正田スタ▽観衆7085人 清水 11勝1分け2敗(34) 3(1―0 2―0)0 群馬 1勝3分け10敗(6) ▽得点者【清】西沢(1)ドウグラスタンキ(1)北川(7) 【評】清水が群馬に3―0で完勝した。 清水はディフェンスラインから丁寧につなぎ、相手ゴールに迫った。前半11分、DF高橋からの縦パスを収めたFWドウグラスタンキがMF西沢にパス。西沢が左足でミドルシュートを放ち、豪快
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⚽清水エスパルス 6日、群馬戦 総力戦で勝ち点3を【J2見どころ】
5連勝と好調を維持し、6日に群馬と敵地で対戦する。勝てば秋葉監督はJ2通算100勝目。相手は6戦勝ちなしで最下位に沈むが、昨季は勝てていない。中2日の総力戦をものにし、勝ち点3を持ち帰りたい。 昨季の対戦は1分け1敗でいずれも先制を許した。前節対戦した栃木のようにシステムやメンバーの変更など相手の動向を読めない部分もあるが、秋葉監督は「(連勝で)選手は乗っている。自分たちが試合をコントロールする」と主導権を握ることにこだわる。 過密日程で、ここまで出番が少ない選手の活躍も鍵を握る。群馬県出身のDF北爪は「競争を生んでチームを活性化させる」と準備を整える。
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⚽清水エスパルス 3日、栃木戦 早めの先制点重要【J2見どころ】
5連勝をかけて3日、ホームに栃木を迎える。上位対決となった前節の岡山戦を制し、チームは上り調子。相手は下位だが気持ちを緩めず、確実に勝ち点3を積み上げたい。 栃木は4月の5試合で勝利がなく、現在16位。それでも2位長崎と引き分け、4位横浜FCに勝利するなど上位から勝ち点を奪った試合もある。秋葉監督はロングボールやクロスへの対応を警戒ポイントに挙げ、「前から圧力をかけ、攻める時間を長くしたい」と攻撃的姿勢を崩さない。 FW北川は3試合連続得点中。「簡単に進む試合はない」とチームを引き締め、「早い時間の先制点が重要。前半で試合を決めるくらいの気持ちでいく」と意気込む。
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⚽清水エスパルス 反町新GMが就任「強い清水つくる」
J2清水のゼネラルマネジャー(GM)・サッカー事業本部長に就任した日本サッカー協会(JFA)前技術委員長の反町康治氏(60)=清水東高出=が1日、クラブハウスで記者会見し、「アカデミーを含めてしっかりと基盤をつくり、強いエスパルスをつくり上げる」と意気込んだ。 ⇒反町氏GMが就任会見【一問一答】 埼玉県出身の反町氏は新潟、湘南、松本の監督や世代別日本代表の監督などを歴任。2020年3月から今年3月までJFAの技術委員長を務めた。「経験をなるべく多くここで披露してチーム力を上げられるように貢献したい。まずは選手、スタッフとコミュニケーションをとって現状を把握する」と抱負を語った。ト
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⚽清水エスパルス 頼れる原 嫌な流れ断つ 岡山戦 後半途中出場 戦列復帰 無失点勝利に貢献
けがで離脱していたJ2清水の原輝綺(25)が前節岡山戦で約2カ月ぶりにリーグ戦のピッチに立った。相手が盛り返してきた後半に途中出場し、流れを変えて無失点勝利に貢献。「シーズンのどこかで耐えなきゃいけない期間が絶対にくる。相手の流れを断ち切れる、押し返せる選手が重要になる」とポジショニングや判断力を生かしたプレーを冷静に遂行する。 頼もしいユーティリティープレーヤーが帰ってきた。岡山戦の後半14分から右CBに入り、主に相手の2シャドーをマーク。投入直後には前線まで駆け上がってボールを保持する時間をつくり、CKを獲得。「入ったら1発目にやろうと考えていた」と、押し込まれる状況を見極めたプレーで
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⚽空席の清水エスパルスGMに反町康治氏 清水東高出身
J2清水は29日、空席になっていたゼネラルマネジャー(GM)・サッカー事業本部長に、日本サッカー協会(JFA)前技術委員長の反町康治氏(60)=清水東高出=が就任すると発表した。就任は5月1日付。 埼玉県出身の反町氏は新潟、湘南、松本の監督や世代別日本代表の監督などを歴任。2020年3月から今年3月まで、JFAの技術委員長を務めていた。新潟の監督時代には清水の秋葉忠宏監督(48)が選手として在籍していた。 ゼネラルマネジャー(GM)・サッカー事業本部長は大熊清氏(59)が昨年末で退任し、後任を置いていなかった。反町氏はクラブを通じ「J1昇格への道筋を作り、並行して継続的にレベルの高いチー
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⚽清水エスパルス、4連勝で首位キープ 岡山に1-0 J2リーグ第12節
明治安田J2リーグは28日、各地で第12節の残り6試合が行われ、清水は岡山を1ー0で下した。4連勝で勝ち点を28に伸ばし、首位を守った。 ①Cスタ▽観衆14193人 清水 9勝1分け2敗(28) 1(1ー0 0ー0)0 岡山 6勝4分け2敗(22) ▽得点者【清】北川(6) 【評】清水が岡山に粘り勝った。 守備時は5バックになる相手に対し、ボールを保持して積極的にシュートを打ち、得点機会をうかがった。前半28分にPKを獲得したが、FWカルリーニョスのキックはGKにセーブされた。相手に流れが傾きかけたものの、35分にFW北川が先制点を奪い、試合を折り返した。 後半は耐える時間が続いた。
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⚽清水エスパルス 岡山の堅守崩せるか 28日、敵地戦【J2見どころ】
清水エスパルスは28日、3位岡山と敵地で対戦する。勝てば勝ち点が6差に広がり、負ければ順位が入れ替わる大一番。リーグ戦で2試合連続3得点の勢いのまま、堅守を崩して4連勝としたい。 第11節終了時点で岡山は失点7とリーグ最少。6勝のうち4勝が1点差と勝負強さもある。昨季は1勝1分けだった。岡山も24日のカップ戦はPK戦まで戦っていて、秋葉監督は「条件は変わらず、総合力が試される。技術やアイデアで違いを見せる」と画策する。 直近のリーグ戦2試合はともにリードしながらも、最後は接戦に持ち込まれる展開。DF山原は「複数得点しているから勝てている。ゴール前で決めきる部分は自信を持てている」と攻撃的
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⚽清水エスパルスの郡司 マジョルカBチームの練習参加へ スペイン1部
J2清水は26日、FW郡司璃来(18)が29日から5月11日まで、スペイン1部マジョルカのBチームの練習に参加すると発表した。郡司は市船橋高から今季入団し、ここまでリーグ戦とカップ戦それぞれ1試合ずつに出場している。「日本で学べないことを感じとり、レベルアップして帰ってきたい」と抱負を語った。清水とマジョルカは2022年、選手の育成・強化を目的に業務提携を結んだ。
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⚽清水エスパルス GK沖 準備抜かりなし ルヴァン杯富山戦 移籍後初出場 敗戦も120分間無失点
J2清水に今季新加入したGK沖悠哉(24)が、24日のルヴァン杯富山戦で移籍後、公式戦初出場を果たした。延長戦でも決着がつかずに突入したPK戦で8人目のキッカーを務め、相手GKに止められて敗れる悔しいデビュー戦となったが、120分間は無失点。「キーパーはいつチャンスが回ってくるか分からない」と来るべきリーグ戦での出番に向け、準備に抜かりはない。 本拠地アイスタでの試合終了後、ほかの選手がクールダウンや帰り支度をする中、ピッチにはコーチとともに居残り練習をする沖の姿がある。リーグ戦はここまでGK権田修一が全試合フル出場と、経験豊富な守護神の壁は厚い。それでも「日々のトレーニングでイメージをし
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⚽清水エスパルス、富山にPK負け、敗退 ルヴァン杯1次ラウンド2回戦
JリーグのYBCルヴァン・カップは24日、各地で1次ラウンド2回戦9試合が行われた。J2清水はJ3富山にPK戦で敗れた。 ▽1次ラウンド2回戦(富山)▽観衆3257人 富山(J3)0(0―0 0―0 延長 0―0 0―0))0 清水(J2) (PK6-5) 先発メンバー総入れ替え 主導権握るも決定機逃す 清水はPK戦にもつれ込む激戦の末、カテゴリーが下の富山に敗れた。秋葉監督は「誰が出ても一定レベル以上の力を出して勝たないといけない」と、ここまで出場機会の少ない選手や若手中心で臨んだが、しぶとい相手の守備をこじ開けられず、苦杯をなめた。 清水は直近のリーグ戦から先発全員を入れ替え
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⚽首位清水エスパルスが3連勝 17歳の新星、西原が公式戦初ゴール 仙台に3-2 J2リーグ第11節
明治安田J2リーグは20日、各地で第11節の5試合が行われ、首位の清水は仙台を3ー2で下し、競り勝ち、3連勝で勝ち点を25に伸ばした。 ①アイスタ▽観衆13760人 清水 8勝1分け2敗(25)3(1―0 2―2)2仙台 4勝5分け2敗(17) ▽得点者【清】ルーカスブラガ(3)北川(5)西原(1)【仙】中島(2)オナイウ(1) 【評】清水がリードする展開で優位に立ち、3連勝を飾った。 清水はセカンドボールをきっちり拾い、主導権を握った。前半16分、前線へのロングボールをFWカルリーニョスが競り勝ってそらし、MFルーカスブラガが抜け出して冷静に決めた。 後半9分にはボールを奪ったD
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5月3日、エコパで陸上1万m五輪代表選考会 大会アンバサダーの高瀬さん、萩原さんPR
5月3日にエコパスタジアム(袋井市)で開かれるパリ五輪代表選考会を兼ねた陸上の日本選手権1万メートル(日本陸上競技連盟主催、静岡新聞社・静岡放送など後援)で、大会アンバサダーを務める五輪2大会連続出場の高瀬慧さん(35)=静岡西高出=と2014年アジア大会1万メートル銅メダルの萩原歩美さん(31)=常葉菊川高出=が19日、静岡市駿河区の静岡新聞放送会館を訪れ、大会をPRした。 男子は日本記録を持つ塩尻和也選手(富士通)や太田智樹選手(トヨタ自動車、浜松日体高出)、女子は東京五輪7位入賞の広中璃梨佳選手(日本郵政グループ)らが出場する予定。優勝した上で、五輪参加標準記録(男子27分0秒00、
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⚽フランクフルト時代「助けられた」 清水エスパルスの乾、引退表明の長谷部に感謝
サッカードイツ1部リーグ、アイントラハト・フランクフルトに所属する元日本代表主将の長谷部誠(藤枝東高出)が今季限りでの現役引退を表明したことを受け、代表などで一緒にプレーしたJ2清水の乾貴士が18日、クラブハウスで取材に応じ、「偉大な選手がやめるのはすごく残念。あれだけずっと海外でやっていて尊敬しかない」と長年の活躍をねぎらった。 乾はフランクフルトで長谷部とともにプレーした。ドイツ語が堪能な長谷部が通訳をしたり、食事に連れて行ってもらったりしたことがあったそうで、「お兄ちゃん的存在で、かなり助けられた」と感謝した。 印象に残っている試合はともに先発した2018年ロシアワールドカップ初戦
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⚽清水エスパルス ルーカスブラガ 主力定着 サイド切り裂き勝利導く
J2清水の新加入FWルーカスブラガ(27)がコンディションを上げ、チームにフィットしてきた。前節いわき戦では移籍後2点目となる先制点を挙げた。テクニックとスピードを生かしたドリブルでチャンスを演出するアタッカーは「勝利に向けて一生懸命練習する。やれることをやっていい結果を出す」と謙虚に語る。 毎試合、流れに応じて左右両サイドハーフを中心に前線のさまざまなポジションに入り、ユーティリティーぶりを見せている。加入後7試合目の出場となった第8節徳島戦の前半にCKのこぼれ球を詰めて、加入後初ゴール。「一生忘れられない得点になった」と笑顔で振り返る。 初得点後はベンチに駆け寄って秋葉忠宏監督らと喜
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⚽清水エスパルス いわきに辛勝、首位キープ 復帰のFW北川、全得点絡む J2第10節
明治安田J2リーグは13日、各地で第10節の6試合が行われ、清水はいわきに3ー2で勝利した。 ①ハワスタ▽観衆5038人 清水 7勝1分け2敗(22 )3(2―1 1―1)2 いわき 3勝4分け3敗(13) ▽得点者【清】ルーカスブラガ(2)乾(3)北川(4)【い】西川(2)谷村(5) 【評】清水がリードを常に保ち、いわきに粘り勝ちした。 清水は前半の7分と9分、立て続けにFW北川のアシストで2点を奪った。しかし、その後はボールを失う場面が目立ち、22分に失点。相手にも好機を与え、一進一退の展開で前半を終えた。 後半23分、DF山原のパスから北川が押し込んで再び2点差に。35分に
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⚽清水エスパルス 連勝で首位堅持へ気を引き締め 13日、敵地でいわき戦【J2見どころ】
J2前節の勝利で首位に立った清水は13日、いわきと敵地で対戦する。昨季は2試合とも大勝だったが、選手は「相手はリベンジに燃えてくる。去年の結果は関係ない」と口をそろえて気を引き締める。確実に勝ち点3を持ち帰り、首位を守りたい。 昨季はホームで9―1、アウェーで7―1と圧勝した。若手主体のいわきはここまで、岡山や横浜FCなどの上位とも引き分けている。前節けがから復帰したFW北川は「(いわきは)安定して勝ち点を取っている。いいイメージはあるのでそれを表現できれば」と得点機会をうかがう。 走力が特徴の相手に、秋葉監督は「切り替えや1対1で上回る。もうこの順位を譲らない」と言葉に力を込める。
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⚽清水エスパルス 守備で「強さ」 チームに勢い DF住吉 「日本を代表する選手に」
今季加入したJ2清水のDF住吉ジェラニレショーン(26)が圧倒的なフィジカルを生かした守備でチームに勢いをもたらしている。「強さ、高さでは負けたくない」と相手に激しく体をぶつけるプレースタイルでサポーターの心を一気につかんだ。「日本を代表する選手を目指す」とチームとともにさらなる高みを見据える。 前節甲府戦は住吉の試合だった。センターバックで先発し、相手の外国人FWに対して真っ向からぶつかって仕事をさせなかった。終了間際には決勝点となるヘディングシュートをたたき込み、文句なしの主役となった。 清水には悔しさを抱えて移籍した。大卒で入ったJ2水戸から移籍して3シーズンを過ごしたJ1広島では
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⚽清水エスパルス 執念の首位浮上 甲府に1ー0 J2第9節
J2リーグは7日、各地で第9節の10試合が行われ、清水は甲府に1―0で勝利した。 ①JITス▽観衆14268人 清 水 6勝1分け2敗(19) 1(0―0 1―0)0 甲 府 4勝2分け3敗(14) ▽得点者【清】住吉(1) 【評】清水が終了間際の決勝点で富士山ダービーを制し、3試合ぶりの勝利となった。 清水はボールを保持しながら得点を狙ったが、縦パスが機能せずに前半を終えた。 後半の選手交代で展開は一変。清水はMF乾がボールを落ち着かせて好機を演出した。前線の外国人選手の突破力に頼る甲府の攻撃を耐え続けた。引き分けがちらつき始めた45分、DF住吉がCKの流れから頭で押し込み、値千
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⚽清水エスパルス、主力復帰の可能性 外国人選手に警戒必須 7日、甲府戦【J2見どころ】
7日に敵地で甲府と対戦する。けがで離脱していた主力が全体練習に復帰し、メンバー入りの可能性も出てきた。〝富士山ダービー〟を制し、3試合ぶりの勝ち点3をつかみたい。 甲府とは昨季1分け1敗と未勝利。昨年4月の第7節に敵地で敗れた後、監督の交代が決まった。 甲府は前線の外国人選手の個人能力が高く、警戒は必須。古巣対決となるDF蓮川は「速い選手が多い。リスク管理を徹底し、高い位置で奪いきる」と対策を語る。 前節徳島戦は追加点を奪えず、引き分けに持ち込まれた。秋葉監督は「相手にとって危険なところに人とボールが入る回数を増やす」と改善点を挙げる。
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⚽清水エスパルス 徳島に1-1 J2第8節
明治安田J2リーグは3日、各地で第8節の10試合が行われ、2位の清水は徳島と1-1で引き分けて岡山と1差の勝ち点16とした。 ①アイスタ▽観衆9520人 清水 5勝1分け2敗(16) 1(1―0 0―1)1 徳島 1勝2分け5敗(5) ▽得点者【清】ルーカスブラガ(1)【徳】棚橋(PK)(2) 【評】清水は先制点を守り切れずに終盤のPKで同点を許し、本拠地4連勝とはならなかった。 前半5分、右CKをDF高橋が競り勝ってヘディングシュート。GKに防がれたが、こぼれ球をMFルーカスブラガが押し込んで幸先よく先制した。ゴール前まで押し込む時間が続いたものの、追加点は奪えずに前半を終えた。
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⚽清水が生んだ20歳のストライカー 千葉寛汰 アイスタ主役 ゴールでつかむ【しずスポ】
J2清水の若きストライカーが得点に強いこだわりを見せている。下部組織出身のFW千葉寛汰(20)はレンタル移籍から今季復帰した。「自分が育った一番好きなクラブで試合に出られる喜びを感じている。とにかくゴールだけを目指し、結果で示す」と貪欲に得点を狙い続ける。 「悔しい」。 今季ホーム開幕戦となった3月2日の愛媛戦。1万5千人以上の観客が詰めかけ、主将の北川航也(27)の2得点で完封勝利を収めて熱狂の渦に包まれたスタジアムの様子を、メンバー入りがかなわなかった千葉はスタンドから見ていた。「このピッチに立って主役になれたらどれだけ気持ちいいんだろう」 清水のジュニアユース、ユースで育った生
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【⚽清水エスパルス見どころ】主導権握り連敗回避へ 3日、徳島戦
3日にホームで徳島と対戦する。前節は山形に敵地で今季初の無得点での敗戦を喫した。主力にけが人を抱えるが、若手が出場機会を生かして活躍し、連敗は避けたい。 徳島は成績不振により3月31日に監督を解任し、仕切り直しの一戦となる。戦術や選手の心理状態などは未知数で、秋葉監督は「読みづらいところはたくさんある」と警戒する。自身も昨季途中から監督に就任した経験を踏まえ、「何か変えようとはしてくる。自分たちはやるべきことをやり、攻守で主導権を握る」と意気込む。 けが人の復帰は微妙な状況。古巣対戦となるFW千葉は「人一倍気合が入る。結果を出して勝利に導く」と成長した姿を見せる。
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⚽清水エスパルス、精彩欠き2敗目 山形に0-2 J2第7節
明治安田J2リーグは30日、各地で第7節10試合が行われ、2位の清水は0-2で山形に敗れ、連勝は3で止まった。 ①NDスタ▽観衆8433人 山形 3勝1分け3敗(10) 2(1―0 1―0)0 清水 5勝2敗(15) ▽得点者【山】気田(1)高橋(4) 【評】清水は攻守で精彩を欠き、今季2敗目を喫した。 積極的にサイド攻撃を仕掛ける相手に支配されて苦しんだ。前半34分にコースを狙ったミドルシュートを決められ、先制を許した。前線にボールが収まらず、攻撃の見せ場はほとんどなく試合を折り返した。 後半の序盤は盛り返し、ボールを保持する時間があったが、得点に至らなかった。43分にクロスを頭
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⚽総合力試される一戦 30日、山形戦【J2清水 見どころ】
昨年8月以来の4連勝に向け、30日に山形と敵地で戦う。MF乾は前節負傷交代。前線は選手の入れ替えがある見込みで、チームの総合力が試される。 山形とは鹿児島キャンプで練習試合を行い、主力組が出場した90分間は0-0だった。MF白崎は「サイドに早くボールを預けて仕掛けてくる」と分析。昨季のアウェー戦は1-2で敗れたものの自身が得点を挙げていて「内容はこちらが勝っていた。苦手意識はない。隙をつくらずに相手の良さを消したい」と意気込む。 ここまで出場機会が少なかった選手にも出番が回ってきそう。秋葉監督は「いい準備をして個性を出し、どれだけチャンスを生かせるか」と奮起を促す。
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⚽清水エスパルス・DF吉田 守備職人の働き 「100%のプレー」 高い意識若手に
J2清水のDF吉田豊(34)=静岡学園高出=が貫禄の働きで守備を安定させている。ここまで全6試合に出場し、先発した3試合で失点は1。左右両サイドバックをこなすベテランは「スタメンでも途中からでも常に100%のプレーでチームが勝てるようにしている」と意識の高さを若手にも示す。 右サイドバックの原輝綺の離脱によって出番が回ってきた。第3節までは途中出場が続いたが、第4節から先発に。強靱(きょうじん)なフィジカルを生かした鋭いタックルで相手攻撃陣に仕事をさせず、機を見て敵陣まで駆け上がって得点のチャンスをつくるなど、攻守で存在感を示している。 直近3試合で、右サイドでコンビを組むのは来日して間
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⚽清水エスパルス 北川一撃、3連勝 秋田に1-0 J2第6節
明治安田J2リーグは24日、各地で第6節の10試合を行い、清水は秋田に1-0で勝利した。 ①アイスタ▽観衆12646人 清 水 5勝1敗(15) 1(1―0 0―0)0 秋 田 2勝1分け3敗(7) ▽得点者【清】北川(3) 【評】清水は前半に挙げた1点を守り切り、今季初の3連勝を果たした。 前半6分にMF乾が負傷交代するアクシデントに見舞われたが、26分に先制。CKの流れで右サイドからMFカルリーニョスがゴール前に放り込み、ポストに当たって跳ね返ったボールをFW北川が詰めた。 後半は24分から途中出場したMF西原が右サイドから好機をつくった。チーム全体が高い守備意識を持ち続け、無失点
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⚽日本3連勝 北朝鮮に1-0 伊藤(磐田ユース出)フル出場 サッカーW杯アジア2次予選
サッカーのワールドカップ(W杯)アジア2次予選は21日、東京・国立競技場でB組第3戦が行われ、日本は北朝鮮を1-0で退け、3連勝の勝ち点9とした。日本は前半開始早々に田中(デュッセルドルフ)が先制。板倉(ボルシアMG)を中心とした守備陣が無失点で切り抜けた。北朝鮮は1勝2敗。世界ランキング18位の日本は、同114位の北朝鮮と通算9勝4分け7敗となった。26日の試合の平壌での開催は急きょ中止となった。 ▽B組 日本(9) 1(1―0 0―0)0 北朝鮮(3) ▽得点者【日】田中(前2分) ▽観衆 59354人 【評】日本が前半に奪った1点で逃げ切った。開始2分、浮足立っていた相手を攻め、
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⚽好調維持して連勝狙う 敵地で千葉戦【J2清水 見どころ】
J2清水は20日に敵地で千葉と対戦する。前節大分戦は攻守がかみ合い、2―0で完勝した。好調を維持して今季2度目の連勝につなげたい。 「狙いとしている勝ち方ができた」と秋葉監督が振り返るように、前節は前線からの守備が効き、相手をシュート2本に抑えた。前節をベースに、球際の強度やボールを奪われた直後の守備の速さをさらに高めて主導権を握れば、攻撃にもいいリズムが生まれる。 千葉とは昨季1分け1敗。千葉は今季リーグ戦で全試合複数得点を上げ、計11得点はリーグ最多。DF住吉は「連戦中のアウェーで難しい試合になる」と警戒し、「大分戦のように自分たちのサッカーをして0で抑える」と無失点を誓う。
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⚽清水エスパルス 山原「チーム勝たせるプレーをする」 攻撃で躍動
J2清水のDF山原怜音(24)が攻撃面で躍動している。開幕戦で反撃ののろしを上げる同点弾に続き、前節大分戦でも貴重な追加点をたたき込んだ。得点がほしい、ここぞの場面で仕事をやってのける左サイドバックは「アシストでも失点を防ぐでもいいのでチームを勝たせるプレーをする。それがゴールならなおうれしい」とチームへの貢献を強く意識する。 攻守がかみ合い、完勝した大分戦。前半のMF宮本航汰(27)の得点で1-0でリードしながら、なかなか追加点を奪えていなかった後半28分、山原は自陣からドリブルを始めた。相手選手を1人かわすと勢いよく持ち上がり、味方へのパスの選択肢が複数ある中で右足を振り抜いてゴール右
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⚽なでしこリーグ1部 静岡SSUボニータ、ドロー発進 昨季覇者オルカ鴨川と1―1
サッカー女子プレナスなでしこリーグ1部は17日、第1節5試合を行った。静岡SSUボニータはホームで昨季覇者のオルカ鴨川と対戦し、1―1で引き分けた。 ボニータは前半40分にMF土屋佑津季のクロスをFW山本心が押し込んで先制した。後半7分に右サイドを抜け出され、同点に追いつかれた。 復帰の本田監督 チームの伸びしろに期待 8日前に復帰が発表されたばかりの本田監督率いる静岡SSUボニータが、昨季覇者相手に価値ある勝ち点1を手にした。指揮官は「伝えたいことを伝え切れていない中でも勝ち点を引っ張り出した。修正しながら成長していく」とチームの伸びしろに期待した。 左サイドハーフに入ったMF土屋が
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⚽清水エスパルス 連敗回避へ堅守崩せるか 16日、ホームで大分戦【J2見どころ】
J2清水は16日、ホームに大分を迎える。前節は4失点を喫し、今季初黒星となった。隙を見せずに我慢強く戦い、なんとしても連敗は避けたい。 4失点のうち、2失点がディフェンスの裏に放り込まれたボールの処理にもたついて奪われた。前半の5分間で連続失点したのも痛恨で、秋葉監督は「1人に責任を負わせず、全員でカバーする。ボールの出どころにも行き、二つ、三つとリスク管理しないといけない」と修正点を語る。 大分とは昨季1勝1分け。今季ここまで1失点の堅い守備を崩せるか。昨季アウェー戦で2得点のMF乾は「前からプレッシングに来るので、裏を取れる可能性が出てくる。早い段階で2点取れれば」と策を練る。
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⚽清水エスパルス 前節大敗「取り返す」 攻撃の核 乾、チーム鼓舞
J2清水のMF乾貴士(35)が今季も攻撃陣をけん引している。ここまでトップ下で3試合連続先発出場し、卓越した技術を生かした突破や正確なパスで相手の脅威に。前節の長崎戦で今季初ゴールを決めたがチームは4失点で大敗し、「ホームでしっかり取り返す」と16日の大分戦に向けて気持ちを切り替える。 日の丸を背負い、世界でも活躍したドリブラーは今季も健在だ。試合を通じてさまざまなポジションに顔を出してボールを受け、攻撃にスイッチを入れる。巧みなボールタッチは色あせず、数人に囲まれてもボールを失わないキープ力は敵味方関係なく観客をうならせる。 長崎戦の1発はチームを奮い立たせる得点だった。2点リードを許
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⚽清水エスパルス 個の勝負強さで3連勝狙う 10日、敵地長崎戦【J2見どころ】
J2清水は10日に敵地で長崎と対戦する。前線の外国人選手には警戒が必要。1対1の局面で勝負強さを発揮し、2006年以来18年ぶりの開幕3連勝を目指す。 昨季のアウェー戦は終了間際の得点で辛くも引き分けに持ち込んだ。長崎はここまで、リーグ戦1分け1敗と波に乗れていないが、昨季リーグ得点王のFWフアンマら攻撃陣は強力。DF蓮川は「まずは個で負けない。粘り強く最後まで無失点でいく」と強調する。 開幕連勝で決定力などの課題に対して前向きに改善に取り組む。敵陣でのプレー精度を上げ、今節も複数得点を狙う。MF宮本は「必ず3人以上入るようにする」と決定機で相手ゴール前に厚みをもたせられるかをポイントに
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⚽17歳新星・西原 清水エスパルスの宝に リーグ戦クラブ最年少出場
期待の新星だ。J2清水のユース所属で2種登録されたMF西原源樹(17)が開幕から2戦連続で途中出場している。スピードに乗ったドリブルから得点に直結するプレーが魅力の高校2年生。2日の愛媛戦で本拠地・アイスタ日本平でのトップチームデビューを果たし、「こんな大舞台は初めてで緊張したが、楽しめた。もっと仕掛けたい」と向上心を見せた。 前橋市出身。兄の影響で小学1年からサッカーを始め、中学から清水のジュニアユースに入った。世代別日本代表にも名を連ねる。 今季開幕前の練習試合で計4得点の結果を残し開幕戦メンバーに抜てき。チームが勝ち点3という結果を求めて臨んだ敵地・熊本戦では、同点の場面で投入され
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⚽清水エスパルス 17年ぶり開幕2連勝 愛媛に2-0 J2第2節
明治安田J2リーグは2日、各地で第2節の6試合が行われ、清水は愛媛を2-0で下し、開幕2連勝とした。 ①アイスタ▽観衆15758人 清 水 2勝(6) 2(0―0 2―0)0 愛 媛 1勝1敗(3) ▽得点者【清】北川2(2) 【評】我慢強く戦った清水が後半の2得点で完封勝利した。 清水は前半から好機をつくったが、相手GKに防がれた。縦パスに対する相手のプレスが厳しく、前線にボールを運べない時間帯が続いた。パスを奪われてシュートまで持ち込まれる場面もあったが、ゴールを割らせなかった。 後半13分にMF松崎のクロスをFW北川が頭で合わせて先制。終了間際にもMF乾のパスから北川が流し込
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⚽清水エスパルス ホーム開幕戦で連勝なるか 2日、愛媛戦【J2見どころ】
J2清水が2日にホームで迎えるのはJ3から昇格した愛媛。開幕戦で粘り強く逆転勝ちした清水は、その勢いのまま本拠地開幕戦でも白星をつかんで連勝したい。 昨季J3を制した愛媛は3年ぶりのJ2開幕戦で勝利を収めた。秋葉監督は「いいイメージで入ってきている」と警戒した上で、「ホームのアドバンテージを生かしてしっかりとたたく」と勝利にこだわる。 前節は決定力を欠いて苦戦。先制して主導権を握り、試合を終始優位に進めたい。FWカルリーニョスは「目標としているパフォーマンスではなかった」と前節を省みつつ、「試合を重ねれば連係を高められる」と、新加入選手とのさらなる融合を意識する。
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⚽清水エスパルス MF松崎 ドリブル持ち味の新戦力レフティー 開幕戦で存在感
J2清水の新加入MF松崎快(26)が開幕戦で先発をつかみ、いきなり攻守で存在感を示した。チームの前線では貴重な左利きアタッカー。体調不良で今季の始動に出遅れたため、「まずは味方に認めさせる必要があった。フィニッシュの精度をもっと上げていく」とプレーで力を証明し、先発定着を狙う。 開幕戦の熊本戦では右サイドハーフで後半29分までプレーし、チーム最多の4本のシュートを放った。持ち味のドリブルで何度も相手ゴール前に迫り、クロスに合わせたヘディングシュートがゴールポストをたたく場面も。「相手のファーストプレッシャーを外すのはできていた」と手応えを振り返る。 守備面でもチームがテーマに掲げる攻守の
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⚽清水エスパルス、昇格占う開幕戦勝利にこだわり「泥くさくとも」 25日、熊本と敵地で
J2清水は25日の開幕戦を、アウェーで熊本と対戦する。キックオフは午後1時。秋葉監督は「選手はきつい練習を乗り越えてきた。いろいろな部分で相手を上回って勝ち点3を取る」と開幕戦勝利に自信を見せた。 熊本には昨季、ホームで1―3の逆転負けを喫した。指揮官は熊本を「前から圧力をかけてくる攻撃的なチーム」と認識。互いにメンバーの入れ替えはあったものの、「どちらがより成長したかを示す指標になる」とチームの現状を把握する一戦とも捉える。 MF乾やFWカルリーニョスら昨季からの主力が攻撃陣を引っ張る。今季、下部組織出身選手としてクラブ史上3人目の主将に就任したFW北川は1トップでの出場が濃厚。「泥く
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⚽清水エスパルス新加入 MF中村亮太朗 狙う攻撃の「起点」 虎視眈々【しずスポ】
J2清水に今季新加入したMF中村亮太朗(26)がダブルボランチの一角に入り、特徴を発揮している。中盤でボールを受け、少ないタッチ数で前線に丁寧なパスを供給し、攻撃にリズムをもたらす。試合展開を読み、得点の「起点」となるプレーを虎視眈々(たんたん)と狙っている。 すでにチームの中心になりつつある。鹿児島キャンプ中の練習試合では2試合とも主力組でフル出場。MFの白崎、宮本とダブルボランチを組み、互いの特徴をすり合わせた。「3人ともプレースタイルは違う。良さを消し合わないようにした」 2022年から23年途中までJ1鹿島でプレー。「(鹿島では)ぬるいプレーをした人が浮いていた。球際の激しさはあ
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⚽清水エスパルス 「今年こそ」突破が至上命題【Jリーグ開幕特集】
昨季のJ1昇格プレーオフを突破できず、チーム史上初めて2年連続でJ2の舞台で戦うことになった清水。昨季は結果的にあと勝ち点1積み上げていればJ1に自動昇格できていた。「あと1点」「あと数分」の重みを痛いほど理解しているチームは、毎試合複数得点を奪い、圧倒するサッカーを追求する。 昨季途中に就任した秋葉監督が今季も指揮を執る。基本布陣は昨季と同じ4-2-3-1。試合展開に応じて3バックの起用も想定する。 センターバック、ボランチ、センターフォワードなどで昨季の中心選手が移籍した。それでも日本代表経験者のMF乾、GK権田、FW北川らに加えサイドで存在感を示すMF原やDF山原が残り、DF蓮川
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⚽清水エスパルス ブラガ「攻撃面 貢献を」 入団会見で意気込み
J2清水に期限付き移籍で加入したブラジル人FWルーカスブラガ(27)が13日、全体練習後に入団会見を行った。身長184センチのサイドアタッカーは「前進するプレーが特徴。攻撃面でチームに貢献してJ1に昇格したい」と意気込んだ。 ブラジル1部で通算122試合8得点。どのポジションを得意としているかとの質問には「左右どちらのサイドも臨機応変に対応できる」と柔軟性を強調した。 鹿児島キャンプ中の3日からチームに合流した。来日前に同じブラジル人助っ人のFWカルリーニョスから助言を受けたといい、「(チームに)フィットできている印象がある。もっと連係を高めて活躍できれば」と決意を語った。 (小沢佑太
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⚽清水エスパルス 連動守備に手応え、攻撃面は発展途上 鹿児島キャンプ総括
J2清水が鹿児島での春季キャンプを終えた。約2週間後に迫る開幕に向け、練習試合を組みながら戦い方の定着や課題の洗い出しを行い、長丁場のシーズンを戦い抜く基礎をつくった。 昨季途中に就任した清水の秋葉監督は、シーズンを通じて戦える体作りと選手の融合をテーマに掲げて11日間のキャンプに取り組んだ。その上で勝負強さの追求や戦術の浸透を図り、Jリーグ勢との練習試合で主力組は無失点。守備面は手応えを得た。ただ、攻撃面ではペナルティーエリア内での好機が少なく、開幕までに仕上げが求められる。 練習試合は4日のJ2山形、10日のJ1磐田の2試合。中2日で練習試合を組むチームもあるが、試合翌日はコンディシ
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⚽清水エスパルス DF高橋「勝ち点1、1ゴールにこだわる」 鹿児島キャンプ(9日)
J2清水のDF高橋が局面の勝負強さへの意識を高めている。昨季のJ1昇格プレーオフ決勝の東京V戦で、終了間際にPKを相手に与え、結果的にJ1昇格を逃した。「勝ち点1や1ゴールにこだわり、全勝するつもりで圧倒的な強さを見せたい」と再起を期す。 1-0でリードして迎えた東京V戦の後半追加時間。ドリブル突破を図った相手FWに高橋がスライディングタックルし、PKの判定に。これを決められてそのまま試合は終わり、規定によってつかみかけていた昇格の切符はすり抜けた。 「不必要なファウルでものすごくもったいない。あのプレーでJ1昇格を逃して悔しい」。試合後に映像で何度も確認した高橋は反省と後悔を口にする。
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⚽清水エスパルス 今季主将に北川 下部組織出身「殻破る」
J2清水は8日、今季の主将にFW北川が就任すると発表した。下部組織出身選手が務めるのは2013、14年の杉山、20年の立田以来3人目。北川は「小さな頃から身近にこのクラブがあった。自分の殻を破りたい」とチームとともに自身の奮起を誓う。 静岡市出身の北川は清水のジュニアユース、ユースで育ち、15年にトップチーム昇格。18年にはリーグ戦33試合で13得点を上げる活躍を見せ、日本代表に選出された。19年にオーストリア1部のラピッド・ウィーンに移籍。22年に当時J1の清水に復帰した。 J2で過ごした昨季は33試合で4得点。J1昇格を逃し、自身とチームいずれの結果にも納得はいっていない。6日夜に秋
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⚽清水エスパルス 山原 積極攻撃に磨き 昨季長期離脱経験 「タフに戦う」闘志 鹿児島キャンプ(7日)
J2清水の3年目DF山原が積極的な攻撃参加に、さらに磨きをかけている。昨季はけがでの離脱を経験。「自分にはアグレッシブさや攻撃面の質が求められる。シーズンを通じてタフに戦う」と闘志を燃やす。 左サイドで上下動を繰り返すプレースタイルは今季も変わらない。プロ1年目の2022年シーズンは33試合に出場する活躍を見せたが、昨季は左足かかとのけがで長期離脱を余儀なくされた。キャンプを「開幕からスタートダッシュを決める体作りの準備期間」と捉え、強度の高い練習に打ち込む。 本職の左サイドバックの前方に入るのはFWカルリーニョス。筑波大4年生だった特別指定選手期間も含めると4年目のコンビで「お互いの特
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⚽清水エスパルス 新センターバックに名乗り 新加入のDF蓮川、走力と対人の強さが武器 鹿児島キャンプ
昨季までの主力が移籍したJ2清水の新センターバックに、新加入のDF蓮川が名乗りを上げている。182センチとセンターバックとしては決して大柄ではないが、高い走力や対人プレーの強さが武器。「1年間けがをしないのが目標」とチームの主軸としてシーズンを通じた活躍を見据える。 4バックで戦った4日のJ2山形との練習試合では左センターバックに入った。「お互いに信用してやれている」という右センターバックのDF高橋とともに積極的な守備を見せ、主力組が出場した70分間は無失点で切り抜けた。左サイドバックのDF山原やボランチのMF白崎とも「いい距離感でボールを動かせている」と連係の強まりを実感する。 スペー
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⚽清水エスパルス 経験豊富なMF矢島 前線のキーマンへ 鹿児島キャンプ
J2清水の新加入MF矢島が、豊富な経験を生かしたプレーで前線のキーマンとしての期待がかかる。卓越した技術が光るMF乾、推進力が持ち味のFWカルリーニョスら強い個性を持ち合わせた選手がいる中、「それぞれが何をしたいのかをつかみ、つなぐ立ち位置に入れれば」と自身の役割を語る。 J1浦和の下部組織出身。J1~3全てのカテゴリーを経験し、2016年リオデジャネイロ五輪の日本代表にも名を連ねた実績十分なMFだ。 4日のJ2山形との練習試合には主力組の右サイドハーフで出場。同じ右サイドのDF原との連係で相手守備の打開を図った。「ボランチが前向きでボールを持つのがいい状況」とチーム戦術を理解する。
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帰省中に能登地震経験「孤立は伊豆でも」 停電、断水の空港で2泊 観光客対応、物資空輸の必要性訴え
能登半島地震の発生から2月1日で1カ月。石川県能登町出身で沼津市在住の会社員仙座夏子さん(33)は1月1日に高速バスで帰省中、能登空港の近くで被災した。能登半島は各地で道路が寸断されて身動きがとれず、同空港に3日夕方まで身を寄せた。親族は現在も工務店の倉庫での避難生活を続けているという。仙座さんは伊豆半島に10年ほど住んだ経験があり、「伊豆も被災すれば同じように孤立する地域が必ず出てくる。観光客への対応や物資の空輸の対策が必要になる」と危機感を語る。 「怖い。何が起こったのか」―。元日の午後4時10分ごろだった。仙座さんが乗った金沢発の高速バスは能登空港から3キロほど珠洲市方面に向かった能
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静岡市の大河ドラマ館閉館 「どうする家康」出演の徳重さんトーク
昨年の大河ドラマ「どうする家康」の放映に合わせて静岡市葵区の静岡浅間神社内に開設された大河ドラマ館が28日、閉館した。館を運営した市や静岡商工会議所などはクロージングセレモニーを境内で開き、約28万人に及んだ来館に感謝を伝えた。 ドラマで織田家の重臣池田恒興を演じた同市出身の徳重聡さんがトークショーを行った。徳重さんは帰省時に久能山東照宮をほぼ毎年参拝していると紹介し、「自分のふるさとにゆかりのある大河ドラマに出るのが夢だった。出演できて幸せ」と笑顔を見せた。 式典で、岸田裕之静岡商工会議所会頭は大河ドラマ館の設置によって「家康公の偉業を多くの人に理解してもらい、市街地の回遊にもつながっ
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静岡人インタビュー「この人」 静岡中央署地域安全協議会長を務める 勝山達巳さん(静岡市葵区)
静岡市葵区内で活動する地域安全推進員約350人の取りまとめを担う。本年度会長に就任し、90歳以上の同推進員の功績をたたえる「永年表彰」の制度を新たに設けた。本業は工務店経営。70歳。 -永年表彰制度を創設した目的は。 「長年地域の安全のために尽力してくれている大先輩がいるということを広く知ってもらいたかった。本年度表彰を受けた男性2人は『これからもっと頑張るよ』と喜んでくれた。高齢になっても社会貢献活動に参加することが本人のやりがいになり、地域に出ることで健康増進につながっている」 -管内の様子は。 「これまでの街頭パトロールの積み重ねで、昔に比べたらコンビニなど店舗前でたむろする若
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防犯グッズ効果 目の当たり 七間町名店街 解体ビルで講習会 静岡市
静岡中央署は16日、解体予定のビルを活用した防犯対策グッズの実演講習を静岡市葵区七間町の村上開明堂第1、2ビルで行った。署員が商店街の店舗関係者ら約20人に強盗被害や不審者への対応を指導した。 陳列商品の強盗被害を想定し、廃棄予定のガラス製ショーケースを署員が実際にバールで割る実験を披露した。ガラスを割れにくくするフィルムを貼ったショーケースも用意して効果を確かめた。同署生活安全課の担当者は「商品を奪いにくい対策をして警察が到着するまでの時間を稼ぐことが重要」と呼びかけた。 刺股や窓に取り付ける補助錠などの使い方も紹介した。カラーボールを投げる練習では逃走者の足元付近を狙い、塗料をしっ
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冬日の文様 朝日に照らされ 14日、静岡県内10地点で今季最低気温
14日朝の静岡県内は高気圧に覆われ、放射冷却の影響で冷え込んだ。静岡市駿河区では氷点下0・4度を観測し、今季初めて最低気温が0度を下回る「冬日」となった。 気象庁の観測によると、川根本町で氷点下5・9度、松崎町で氷点下3・5度など県内19地点のうち10地点で今季最低気温を記録した。 静岡市葵区羽鳥大門町付近の藁科川では厳しい冷え込みの朝を迎え、河原の水たまりに厚さ1~2ミリの氷が張った。朝日に照らされ波打つような氷結の模様が浮かび上がった。
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信長、秀吉、家康と「天下」考察 静岡市歴史博物館 特別講演会
静岡市歴史博物館は14日、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康それぞれを研究する学芸員を招いた特別講演会を市民文化会館で開いた。3人が向き合った“天下”をテーマに、歴史上どのような役割を果たしたのか考察を発表した。歴史博物館開館1周年の記念事業。 大阪城天守閣館長の宮本裕次さんは、家康が関ケ原の合戦前後に大坂城を政務拠点にしていたと説明。豊臣家が滅んだ理由について豊臣家の自滅や家康の天下取りへの野心など時代によって語られ方が変化することを指摘し、「(天下太平を実現したとされる)家康に対しては賛美だけでなく、人物像を見直すことも重要」と強調した。 滋賀県立安土城考古博物館の高木叙子さん、名古屋市博物館
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静岡県内医療従事者 看護師ら能登半島被災地へ次々
静岡県内の医療従事者らによる能登半島地震の被災地への派遣が続いている。12日も県看護協会から派遣された看護師らが石川県内で支援活動を始めた。静岡県が支援している石川県穴水町に災害マネジメント支援チームとして入った静岡県職員は同日、静岡県庁で幹部職員らに活動内容の報告を行った。 日本看護協会の要請を受け、県看護協会は「災害支援ナース」として看護師2人を派遣。被害が深刻な珠洲市や輪島市など能登半島北部の病院や避難所を回り、医療支援にあたる。静岡県地域医療課によると、被災した医療従事者に代わって病院で夜勤当直を務める場合もあるという。 日本災害リハビリテーション支援チーム(JRAT)は医師と理
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走るトイレ、被災地の力に 静岡県内3市派遣、石川・穴水町に設置完了 警察、自衛隊…支援者も受け入れ
能登半島地震の影響で断水が続く石川県穴水町で11日までに、静岡県内3市が派遣したトイレトラックの設置が完了した。当面の間、断水の解消状況や現地のニーズに応じて同町内で活動し、衛生管理の行き届いたトイレを提供する。 トイレトラックは水洗式トイレや汚水タンクなどを備える。磐田、藤枝、島田の3市が職員とともに1台ずつ派遣。磐田市は10日から、藤枝、島田の両市は11日から同町内の病院や物資輸送拠点の近くに設置し、被災者だけでなく、警察や自衛隊などの支援者の利用も受け入れている。 静岡県によると、たまったし尿は石川県羽咋市の処理場で処理している。藤枝市は荷台にシャワー室2室を備える多目的支援車1
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記者コラム「清流」 能登半島と伊豆半島
「発災から少なくとも3日間は救助が来ないと覚悟してほしい」。かつて赴任した伊豆半島のある自治体の首長が、南海トラフ巨大地震を想定した訓練で参加者に呼びかけた。静岡県内外で甚大な被害が想定され、救助や支援が追いつかないだけでなく、道路の寸断によって孤立する可能性のある半島ならではの地理的特徴を踏まえた発言だった。 晴れやかに新年を迎えていたであろう北陸地方の人々を襲った能登半島地震。道路の不通により、静岡県から向かった消防の救助隊も能登半島先端の石川県珠洲市に入るのが難航した。 美しい海岸線や海の幸など半島ならではの恵みは数え切れない。通算6年間過ごした愛すべき伊豆半島。沿岸も、山あいも、
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「苦しい決断」必要な現場 能登地震 消防援助隊が活動報告 静岡市駿河区
能登半島地震の被災地に県緊急消防援助隊の第1陣として派遣された静岡市消防局駿河消防署特別高度救助隊長の稲生貴久消防司令(45)が10日、同市駿河区の同消防局庁舎で難波喬司市長に活動報告を行った。稲生さんは「1人でも多くの生存者を助けるために、苦しい決断が必要な現場だった」と振り返った。 稲生さんら第1陣は移動日を含めて1~5日の5日間派遣された。当初は支援先の石川県珠洲市までの陸路が閉ざされていたため、同県内の進出拠点から東京消防庁のヘリで珠洲市内に入り、資機材が限られる中で倒壊家屋に取り残された人の捜索にあたった。 稲生さんによると、1階が押しつぶされた家屋が多く、救助活動は困難を極め
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特製「七草がゆ」振る舞う 地元野菜ふんだん 静岡市葵区・七間町
静岡市葵区の七間町町内会婦人会は7日、特製の七草がゆを振る舞う新春恒例イベントを町内で開いた。地元住民らが区内で採れた野菜をふんだんに使った七草がゆを堪能し、無病息災を願った。 材料にはスズナやスズシロのほか、同区の農家から取り寄せた京菜やルッコラなどの7種類を使用した。婦人会のメンバー約10人が町内の天ぷら店「天文本店」の協力を得て当日の朝から調理。昨年は数が足りなくなったため、50食増やして250食を用意した。 市上下水道局庁舎前に設けた配布場所には配布開始前から地元住民らが行列を作り、婦人会のメンバーから熱々の七草がゆを受け取った。見城公子会長は「多くの人の無病息災を願って作った。
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静岡県内在住者ハーレーチーム 闘病の仲間へ また、風を切ろう 願いの千羽鶴
「治療を終えたらまたみんなで風を切ろう」。大型バイク「ハーレーダビッドソン」の愛好家でつくる静岡県内在住者の男性チーム「龍神」が、白血病を患うメンバーのために千羽鶴を制作した。重さ数百キロのハーレーを乗りこなす面々のほとんどが折り鶴は数十年ぶりといい、指先の繊細な作業に苦戦した。それでも仲間の快気を願い、年代も居住地も職種も異なる一人一人が思いを一つにして、昨年末に完成させた。 チームは2015年に結成し、SNSを通じて県内から集まった40~60代の男性20人が所属する。季節を問わず月1回のツーリングを企画し、富士山や伊豆、御前崎など県内を中心に観光名所を訪れて名物やスイーツを堪能するのが
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真珠湾攻撃82年「慰霊の火消さない」 静岡浅間神社で式典 渡米断念の医師菅野さん企画
旧日本軍の真珠湾攻撃から82年となった8日、静岡市葵区の医師菅野寛也さん(90)が日米双方の犠牲者の慰霊式を同区の静岡浅間神社で開いた。菅野さんは例年米国ハワイでの慰霊行事に参列していたが、現地で支援してもらっていた関係者が亡くなり、今年は渡米を断念。それでも「慰霊、鎮魂の火を消したくない」と地元で慰霊式を企画した。 菅野さんは真珠湾攻撃から50年がたった1991年から新型コロナ禍などを除き12月8日(現地は7日)に合わせてほぼ毎年ハワイを訪れていた。しかし、今年に入って米軍施設で開かれる慰霊祭に同行してもらっていた退役米兵の訃報が届き、単身では出席が困難になったという。 菅野さんは静岡
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災害時の土木相互応援確認 静岡、山梨、神奈川県が図上訓練
静岡県は7日、山梨、神奈川の両県と合同で、土木部局間の相互応援を想定した初の図上訓練を県庁で開いた。3県の職員約40人が実際に集まり、過去に行った実働訓練などの課題を洗い出して今後実施する訓練方式を検討した。 3県は1997~98年に取り交わした「災害相互応援に関する確認書」に基づき、職員派遣や資機材提供などの実動訓練を毎年行っている。3県間ではこれまでに実際の災害で支援した事例がないため、確認書の見直しが必要な部分や過去の訓練の問題点を踏まえ、有事により効果的な支援につなげようと図上訓練を企画した。 訓練では3県の職員で混成されたグループに分かれ、「他県の組織を知らず、もっと顔を合わせ
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「地域特化の看護を」 静岡県立大 健康フェスで講演会
静岡県立大は17、18の両日、人がその人らしく生きることを科学的に考える「生涯健康サイエンスフェス」を静岡市駿河区の同大で開いた。学生や教員ら約500人が参加し、記念講演やシンポジウムなどを行った。 記念講演では、神戸市看護大前学長の南裕子さんが「地域のWell-being(ウェルビーイング)をめざす『地元創成看護学』」と題し、地域と看護教育のつながりの必要性を語った。地域によって健康問題のニーズや食文化、災害リスクが異なる点に触れ、「『普遍的』や『全国共通』の看護教育ももちろん重要だが、地域を見つめてどんな課題があるのかを考えることも大切」と指摘した。 昨年度まで県内の大学などと共同開
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行楽シーズン 山岳遭難注意 静岡市消防局管内 例年上回るペース 「情報集め 無理せず」
秋の行楽シーズンを迎え、静岡市消防局が山岳遭難への注意を呼びかけている。管内の山岳遭難救助件数は毎年度20件前後で推移しているが、本年度は10月末時点ですでに21件と、例年を上回るペース。新型コロナウイルス禍での行動制限がなくなり、久々に登山する人の遭難事案も懸念され、同消防局の担当者は「山の情報収集や装備を万全にし、体調や体力を考えて決して無理をしないで」と訴える。 同消防局によると、2019~22年度は山岳遭難による救助事案が17~22件発生した。本年度、10月末までに発生した21件のうち、3千メートル級の山が連なる南アルプスでの救助事案が半数以上の12件を占める。 同消防局は千代田
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「冤罪検証、心理学活用を」 袴田事件題材、静岡大でワークショップ
法と心理学会(理事長・指宿信成城大教授)の第24回大会が21、22の両日、静岡市駿河区の静岡大で開かれた。法学者や心理学者、弁護士ら約100人が参加。一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巌さん(87)の再審公判が27日から静岡地裁で始まるのを前に、袴田事件を題材にしたワークショップなどを通じて意見を交わした。 袴田事件が題材のワークショップは誤判研究に取り組む笹倉香奈甲南大教授の企画。袴田さんの弁護団員で静岡大卒業生の戸舘圭之弁護士、著書「冤罪(えんざい)学」を出版した元裁判官の西愛礼弁護士、バイアスの実例に詳しい藤田政博関西大教授が登壇し、冤罪事件の予防や無実を訴える人の救済に、法
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地場産品の魅力、発掘発信 駿河総合高と静鉄リテイリング 静岡県産バラPR企画
静岡市駿河区の駿河総合高の3年生24人が、静鉄リテイリング(同市葵区)と連携して地場産品を活用した体験講座や商品企画に取り組んでいる。生徒と若手社員でプロジェクトチームを立ち上げ、来年1月に同社が運営する店舗でのイベント開催に向けて準備を進める。 課題研究の授業の一環。生徒は5月から地域の社会問題などについて調べ、地域活性化に向けた六つのアイデアを社員に提案した。その中から、県内産のバラのPRを目指した「ドライポプリ」の制作ワークショップと、茶の未利用部分で作られた「茶抄紙(ちゃしょうし)」を活用した新商品販売の2企画を事業化すると決めた。 このほど同校でキックオフミーティングを行った
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盲ろう者の外出と社会参加促進 静岡県内初 同行援護事業所を開所
NPO法人静岡盲ろう者友の会は1日、盲ろう者の外出支援の拠点となる同行援護事業所「県盲ろう者支援センター」を静岡市葵区の番町市民活動センターに開所した。同NPO法人によると、同行援護事業所の設置は静岡県内初で、全国的にも珍しいという。 盲ろう者は視覚と聴覚の両方に障害がある。開所した事業所は、他者とのコミュニケーションや情報の取得が困難な盲ろう者に対する外出の支援を通じ、社会参加の促進や生活環境の向上を図る。 同センターで行った開所式で、同会の斉藤正比己理事長は「盲ろう者は安心安全が確保されることで外出できる。さまざまな人と触れ合い、四季折々の自然と出合うきっかけになれば」と期待。盲ろう
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「自転車ヘルメット 重要」 卓球・静岡ジェード選手が呼びかけ 静岡市葵区
秋の全国交通安全運動初日の21日、静岡市葵区の市役所静岡庁舎前で出発式が開かれた。静岡中央署員や市職員のほか、卓球Tリーグ男子静岡ジェードの森薗政崇監督兼選手と同区内の本年度自転車マナーアップチャレンジモデル校の生徒ら計約40人が参加した。 自転車乗車時のヘルメット着用を促進するため、森薗監督兼選手がモデル校の静岡、静岡商の両高の卓球部員計4人にヘルメットを手渡した。森薗監督兼選手は「悲惨な交通事故をなくすためにはヘルメットの着用が大切」と呼びかけた。部員を代表して静岡商2年の朝比奈凛空さん(16)が「模範になって市民にも着用を呼びかけたい」と抱負を語った。 及川博行署長は「市内は自転車
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つなぎをリメーク トートバッグに 静岡デザイン専門学校
静岡デザイン専門学校は20日、学生が廃棄される作業用のつなぎをトートバッグにリメークした作品の発表会を静岡市葵区の同校で開いた。 同校で非常勤講師を務めるデザイナー黒住政雄さん(63)=同市駿河区=が主導する「シズオカリユースプロジェクト」の一環で、学生がSDGs(持続可能な開発目標)を考える機会を設けようと企画。環境ビジネス業の静和エンバイロメント(同区)から同社従業員が使用していたつなぎの提供を受け、ファッションデザイン科の1年生15人が7月中旬から約2カ月間かけて完成させた。 作業着のポケットや汚れを残したままバッグに加工したり、怪獣のとげをイメージした突起を施したりとデザインはさ
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高校生 脱炭素に向けた仕掛けやアプリ 企業に提案へ 大学生とワークショップ
気候変動やエネルギー問題などに関心のある県内の高校生が本年度、脱炭素につながる企画を考える環境ワークショップ「アオハル・エコロジー・ラボ」に取り組んでいる。大学生の支援を受けながらグループごとに脱炭素に向けた仕掛けやアプリ開発などを立案し、来年3月に地域の企業などに提案する。企画の実現が目標で、関係者は「実践的な学びの場にしたい。最終的には高校生と企業のマッチングができれば」と期待を寄せる。 県と静岡大が3月に締結した「地域脱炭素の推進に関する連携協定」に基づいた初の事業で、人材育成を目的に両者などで構成する実行委員会が主催する。県内16校の1~3年生43人が参加し、数人ずつの10グループ
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広島で被爆の笹森さん 障害者と心通わす交流「命が何より大切」 静岡の施設訪問
広島で13歳のときに被爆した米ロサンゼルス在住の笹森恵子[しげこ]さん(91)が14、15の両日、静岡市葵区のNPO法人「やまっこの家」が運営する区内の障害者支援施設を訪れ、利用者らと交流した。笹森さんは利用者らに被爆や米国で受けた皮膚の手術などの経験を語り、「人間の命は何よりも大切。戦争は絶対にいけない」と強く訴えた。 笹森さんは1945年8月6日、解体された建物の後片付けをしようとしたとき、上空に飛行機を見つけた。指をさした瞬間、爆風に押し倒されたところまでは覚えているという。上半身にひどいやけどを負い、両親と再会できた4日後まで飲まず食わずだった。 被爆から10年後の1955年、笹
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記者コラム「清流」 本当の社会復帰
「社会に受け入れられるようになってやっと“社会復帰”なんです。塀を一歩出ただけではまだ違うんです」。静岡刑務所(静岡市葵区)の職員から、刑期を終えた受刑者が直面する現実の厳しさを聞いた。 法務省のまとめによると、刑務所の再入所者のうち約7割が再犯時に無職だという。出所後に雇用され、社会に居場所を確保し続けることがいかに重要かが分かる。路頭に迷って再び罪を犯し、刑務所に戻ってくるようでは社会復帰したとはいえないだろう。 「社会に戻ってしっかり生活している姿を見るとうれしいんですよ」。刑務所というと厳しく無機質なイメージだったが、職員の言葉からは犯罪を減らすという覚悟
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バスケ、ダンス、音楽と飲食楽しむ 静岡市でイベント 10日まで
バスケットボールやダンス、音楽などとともに飲食を楽しむイベント「ベルトピア・ワールド・パーク」(実行委員会主催)が9日、静岡市葵区の東静岡アート&スポーツ/ヒロバで始まった。10日まで。 かき氷や肉料理など飲食店を中心に50店舗以上がブースを構えるマルシェを開催。地元のビール醸造所など8施設が出店した「クラフトビールフェス」も行われ、来場者は開放的な芝生広場で飲食を満喫した。音楽エリアではDJが会場を盛り上げた。 3人制バスケットボールの試合は雨のため規模を縮小した。10日は午前10時から午後8時まで。キッズと一般の2部門のダンスバトルを実施する。
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フードバンクふじのくに、回収食品を仕分け「今後もご協力を」
認定NPO法人「フードバンクふじのくに」(静岡市葵区)は7日、余剰食品を生活困窮者に届けるフードバンク事業で静岡県内各地から集まった食品の仕分け作業を同区の市特別支援教育センターで行った。 同NPO法人は8月を回収の強化月間と位置付け、県内330カ所に回収拠点を設けた。作業には職員やボランティア約30人が参加し、集まった米やレトルト食品、缶詰などを種類や賞味期限ごとに仕分けた。 同NPO法人によると、物価の高騰や新型コロナウイルスの影響で集まる食品が不足しているという。望月健次事務局長(42)は「今後も回収を受け付けているので引き続き協力してほしい」と呼びかけた。
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消防士殉職火災から1年 誠心誠意の対策求める【記者コラム 黒潮】
「夫は危険な場所に出動するのが仕事だから一生懸命支えてあげたい」。10年ほど前に県内の消防に勤める友人の結婚式に参列した際、お相手の新婦があいさつで涙ながらに語っていた。火災や救助など過酷な現場で活動する新郎の無事を願ってやまない新婦の言葉からは、常に不安と闘っているように感じ取れた。最愛の家族が業務中に命を落とす最悪の事態は想像もしたくないだろう。 静岡市消防局駿河特別高度救助隊の山本将光さん=当時(37)=が殉職した昨年8月の同市葵区呉服町の雑居ビル火災から1年余りがたった。同消防局管内では2020年7月にも、吉田町の「レック静岡第2工場」で発生した火災で屋内進入した消防隊員3人と警察
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社会課題を英語で議論 静岡聖光学院中・高 6カ国の生徒招き「サミット」
静岡聖光学院中・高は25日、アジアと欧州の6カ国10校から生徒を招き、国際的視点で社会課題を議論する「国際未来共創サミット」を静岡市駿河区の同校で始めた。全て英語で進行し、10校それぞれのチームに静岡聖光学院の生徒が参加する。「私たちで共創する次世代の企業」をテーマにグループ学習を重ね、27日にアクションプランを発表する。 招待したのはタイ、マレーシア、インド、インドネシア、フィリピン、イタリアの15~18歳の生徒や引率教員ら約40人。初日は各校が学校施設や日頃学んでいる内容、持続可能な開発目標(SDGs)に貢献している自国の企業などを紹介した。静岡大グローバル共創科学部のダリウス・グレニ
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食堂兼弁当店「飯」 家庭の味 腹いっぱい【キャンパス界隈 静岡大学~行きつけの店~】
真っ黄色の看板に、「飯」の文字。静岡市駿河区大谷の大谷街道沿いに、ひときわ目立つ食堂兼弁当店がある。平日の昼になると腹をすかせた静岡大生や社会人がひっきりなしに訪れる。そのままずばり、「飯(めし)」が店名だ。 「普通の家庭料理を腹いっぱい食べさせてあげたいんだよ」 店主の山崎克己さん(67)が2001年、大学近くに店を出したのはそんな思いからだった。唐揚げやハンバーグ、オムライスなど店内に並ぶ50~60個の弁当はS、M、Lの3サイズ。200~400円と学生の財布にもやさしい価格は当初からほぼ変えていない。 元々広告関係の仕事をしていたが、食堂を開く夢をかなえるため仕事を辞め、魚屋や飲食
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手筒花火 勇壮に夏の夜焦がす 静岡・一色煙火保存会
静岡市葵区新間の一色煙火保存会は5日夜、同所の新間宮前スポーツ広場で手筒花火を披露した。ごう音を立てながら高さ10メートルほどまで火柱を噴き上げる勇壮な姿に地元住民が拍手を送った。 同広場で開催される地元の「服西学区夏祭り納涼大会」に合わせた恒例行事。会員10人が小筒と中筒の2種類の手筒花火計36本を次々と披露し、来場者は火花を眺めて悪霊退散を願った。小学生以下を対象に、手持ち花火を楽しむイベントも行った。 同大会の開催は新型コロナウイルスの影響で4年ぶり。保存会の森山由朗会長は「久しぶりの開催で、子どももたくさん来てくれた。迫力のある花火を間近で見て喜んでくれた」と話した。 (社会部
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繁華街警戒を強化 静岡中央署、毎日パトロール
静岡中央署は1日、夏季繁華街総合対策を静岡市葵区の中心街を対象に始めた。31日までの毎日、署を挙げて夜間を中心にパトロールを強化し、安心安全な環境の確保に努める。 新型コロナウイルス禍前の人出が戻りつつあり、8月はお盆の時期を中心に繁華街がにぎわうため、集中的に実施する。制服と私服の警察官計8人が連日、パトカーも使って両替町や紺屋町などの繁華街を巡回し、客引きや違法駐車の取り締まりのほか、非行少年やスケートボード利用者などへの警戒も行う。 同署によると、管内の繁華街では週末を中心にけんかや酔っぱらいなどの事案が増えるという。同区七間町の同署青葉通交番前で開いた出発式で、及川博行署長は「市民や
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特養施設内に日本語学校 静岡市で開校式典 社会福祉法人駿府葵会
社会福祉法人駿府葵会(静岡市駿河区)は23日、同区根古屋で運営する特別養護老人ホーム「久能の里」内に設けた外国人留学生向けの日本語学校「日本語教育学苑」の開校式典を同校で行った。同法人によると、社会福祉法人による日本語学校の設立は静岡県内初という。 日本語教育を希望する留学生を受け入れ、国内で慢性的に不足する介護や福祉分野の人材を育成するのが目的。2年制で、情報通信技術(ICT)を活用した日本語教育と並行し、地域の小学校や住民との交流にも取り組みながら異文化共生を図る。 1期生としてインド、ネパール、ミャンマー、中国、スリランカの5カ国24人が入学し、式典で母国の歌や踊りを披露した。同法
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東海地方が梅雨明け 平年より1日早く 近畿、中国地方も 気象庁
気象庁は20日、静岡県を含む東海地方が梅雨明けしたとみられると発表した。平年より1日遅く、昨年よりも3日早い。中国地方と近畿地方の梅雨明けも発表された。 静岡地方気象台によると、県内は高気圧に覆われておおむね晴れた。気温は各地で上がり、気象庁の観測によると、最高気温は浜松市天竜区佐久間で34.8度、同市中区で34.2度など。県内19観測地点のうち12地点で最高気温が30度を超す「真夏日」を記録した。 全国高校野球選手権静岡大会3回戦が行われた静岡市駿河区の草薙球場では、青空の下、応援団が氷や水をかぶりながら熱い声援を送った。
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不要学生服をリユース店へ 静岡県済生会、病院で回収
済生会支部静岡県済生会は4日、回収した学生服など約100着を学生服リユースショップ「さくらや」(東京都)に寄贈した。静岡済生会総合病院(静岡市駿河区)などに回収ボックスを設置し、職員や患者、近隣住民らから寄せられた学生服などを提供した。 地域貢献活動の一環で初めて実施した。さくらやによると、回収ボックスは全国自治体や学校、企業など千カ所以上に設置しているが、病院に設置されたのは初めて。 4月末から1カ月間、同病院と済生会が運営する特別養護老人ホーム「小鹿なでしこ苑」で回収し、学生服やワイシャツ、ブラウス、体操着、柔道着などが集まった。クリーニングなどをした後、県内のさくらやの店舗で定価の
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災害復旧時に活用 資機材倉庫を設置 県社協など6団体
静岡県社会福祉協議会や特別養護老人ホーム「小鹿苑」(静岡市駿河区小鹿)など6団体は28日、災害ボランティア活動用機器に関する覚書の締結式を同施設で行った。資機材の収納倉庫を同施設の敷地内に設置し、県内で発生した災害の復旧時に活用する。 ほかに締結した団体は同市社協、西豊田学区自治会連合会、西豊田地区民生委員児童委員協議会、県ボランティア協会。赤い羽根共同募金の助成金を活用し、一輪車や発電機など約370点を用意した。東名高速道日本平久能山スマートインターチェンジに近く、県内各地にアクセスしやすいことから、同施設の敷地内を選定した。収納倉庫の設置は県内7カ所目。 締結式では6団体の代表者が覚
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静岡人インタビュー「この人」 G7サミット開催地の広島を訪問して折り鶴を届けた 木下聡さん(静岡市葵区)
持続可能な開発目標(SDGs)や平和への願いを込めて集めた折り鶴を先進7カ国(G7)首脳会議に合わせて広島市青少年センターで展示した。代表を務める市民団体「しずおかSDGsネットワーク」の取り組みの一環。仙台市出身。40歳。 -企画の概要は。 「私たちの団体も加盟している全国組織『SDGs市民社会ネットワーク』で、昨夏くらいからG7に合わせて全国一斉にアクションを起こそうという話になった。関係閣僚会合も静岡では開かれなかったため、県民がG7と関わり、思いを届ける機会を作れればと考えた」 -折り鶴はどう集めたか。 「あさはた緑地(静岡市葵区)で開いたイベントの来場者に制作を依頼したほか
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静岡空襲「道に遺体 怖かった」 葵区で犠牲者追悼のつどい 経験者3人 悲惨さ訴え
戦災の伝承活動に取り組む市民団体「静岡平和資料館をつくる会」は18日、1945年に市民約2千人が亡くなった静岡空襲の「犠牲者追悼のつどい」を静岡市葵区の静岡平和資料センターで開いた。黙とうと献花を行ったほか、静岡空襲などの戦災を経験した3人が戦争の悲惨さを訴えた。 同区の小長谷実さん(95)、尾白み江さん(93)と磐田市の朝比奈正典さん(85)が語り部を務め、同会会員ら約20人が参加した。 旧国鉄静岡駅で働いていた小長谷さんは、空襲警報が鳴るたびに防空壕(ごう)への避難を繰り返した経験を語った。空襲後に駅前に出ると、街全体がすさまじい炎に包まれていた。街が燃え尽きた後には駅前から駿河湾や
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大雨復旧支援に手作り鋤簾 静岡のボランティア拠点 熊本の高校が寄贈
今月上旬の台風2号で被災した静岡県を支援しようと、熊本県山鹿市の鹿本商工高はこのほど、生徒が手作りした泥かき用具「鋤簾(じょれん)」16本を県総合社会福祉会館(静岡市葵区)に開設中の県災害ボランティア本部・情報センターに寄贈した。同センターは早速、泥かきが必要な被災地域に貸し出した。 鋤簾は同校機械科の生徒が授業で学んだ溶接や板金加工などの技術を応用して作り、配送で同センターに贈った。2017年の西日本豪雨の際、福岡県朝倉市で民家などに流れ込んだ土砂の排出作業に生徒がボランティアとして参加した経験から、小型の鋤簾を毎年製作している。完成品は大雨被災地に贈っていて、今回は本県のほか台風2号で
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松本潤さん着用「金荼美具足」展示 静岡・大河ドラマ館
大河ドラマ「どうする家康」の世界観を伝える静岡市葵区の「静岡 大河ドラマ館」で10日、徳川家康役の松本潤さんが撮影で着用した金色の甲冑(かっちゅう)「金荼美具足(きんだみぐそく)」の衣装展示が始まった。21日まで。 金荼美具足は後に家康を名乗る松平元康が、桶狭間の戦いで大高城に兵糧を運び込む際に着ていたと伝わる。国の重要文化財に指定され、実物は久能山東照宮(同市駿河区)に所蔵されている。 写真撮影も可能。友人と来館した沼津市の男性会社員(22)は「松本潤さん本人が着ていた衣装を間近で見られるのはうれしい」と喜んだ。
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木片や木くず触って理解 静岡・西豊田小で森林教室
NPO法人まちなびや(静岡市葵区)は7日、「オクシズ森林の教室 林業編」を同市駿河区の西豊田小で開いた。5年生約150人に森林や林業の役割を紹介した。 市の委託事業の一環。同NPOの弓削幸恵理事長と市森林組合の職員5人が講師を務めた。職員はチェーンソーを使ってスギとヒノキの丸太切りを実演。児童は木片や木くずを触ったり香りをかいだりして違いを確かめた。 森林にはさまざまな生物が生息していることや伐採された木が板や柱になっていることなどを紹介。同組合の担当者は「林業は山を手入れして環境を守る仕事。林業がなければ森林が荒れてしまう」と説明した。長島岳君(10)は「家にある机や椅子にどんな木が使
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安倍川の旧河道知って 昭和設計(葵区)が歴史絵本 地理データから推定
建設コンサルタント業の昭和設計(静岡市葵区若松町)は1日、市内を流れる安倍川の旧河道を紹介する歴史絵本「安倍川物語」を出版した。同社が通常の業務で使う地理データを応用し、社員が解析して過去の流路を複数推定した。3日に同社で開催するイベントでお披露目して来場者に配布するほか、近隣の小中学校や町内会にも寄贈する。 同社が2021年に葵区の安東地区から安西地区に新築移転したのがきっかけ。安東、安西の「安」の字は安倍川を意味するのに、安西地区も安倍川の東に位置することに社員が疑問を持ち、調査した結果を地域住民に知ってもらおうと絵本の制作を決めた。 解析には、県が公開している航空レーザー測量を基にした
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高校生平和大使「ビキニ事件語り継ぐ」 中野さん(静岡雙葉)抱負
世界平和や核兵器の廃絶を国内外で訴える高校生平和大使の静岡派遣委員会は1日、県内選考結果を発表した。第26代の平和大使に静岡雙葉高1年の中野愛子さん(15)=焼津市=を、長崎派遣代表に不二聖心女子学院高2年の渡辺楓花さん(16)=富士市=と清水東高2年の東井上遥華さん(17)=静岡市駿河区=を選んだ。3人は県庁で記者会見し、平和に対する思いや抱負を語った。 中野さんは地元の「第五福竜丸」が巻き込まれたビキニ事件に触れ、「焼津市民としても未来を担う世代としてもこの事件を語り継ぎ、核兵器廃絶を世界に訴える使命を感じた」と平和大使を志した理由を語った。被爆者の思いを後世に受け継ぐためにSNSの活
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トカゲやヘビ 恐る恐るタッチ 静岡の梨花幼稚園で生き物教室
静岡市駿河区下川原の梨花幼稚園は26日、園児が動物への理解を深める「生き物教室」を同園で開いた。園児はトカゲやヘビなど多様な動物と触れ合った。 動物園予備校アニマルキーパーズカレッジ(東伊豆町)の学生と職員計8人が、ペンギンやハリネズミなど15種類の動物と共に訪問した。園児約230人は動物の種類ごとに設けたブースを回り、学生らから各動物の特徴や、えさは何を食べるかなどを教わった。 フトアゴヒゲトカゲやニシキヘビの一種ボールパイソンと触れ合うブースでは、園児は緊張しながらも優しくなでて感触を確かめた。年長の山田圭亮ちゃんと竹林英音ちゃんは「トカゲはちくちくして、ヘビは柔らかかった」と声をそ
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静岡県内被爆者「核廃絶進めて」 G7首脳、原爆資料館視察
19日に広島市で開幕した先進7カ国首脳会議で、G7首脳が史上初めて原爆資料館をそろって視察したことを受け、県内で暮らす被爆者や平和活動に取り組む関係者は「広島の悲惨な状況を知ることで核兵器の廃絶を進めてほしい」と核なき世界の実現を改めて求めた。 「資料館の視察がどのような成果に結び付くか注目している」と話すのは、生後5カ月の時に広島市の爆心地から約1・7キロの自宅で被爆した県原水爆被害者の会の石原洋輔会長(78)=浜松市東区=。「通り一遍ではなく、核兵器廃絶に向けて踏み込んだ話や発表が出てきてほしい」と期待を膨らませる。 同会顧問の大和忠雄さん(83)=同市中区=も5歳の時に広島市の自宅
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平和への思い、折り鶴に G7合わせ1000羽広島へ しずおかSDGsネットワーク
市民団体しずおかSDGsネットワークは、19日開幕する先進7カ国首脳会議(G7サミット)開催地の広島市にSDGsや平和への思いを込めた折り鶴を届ける。折り紙は静岡市清水区の三保松原で回収された枯れ松葉を配合した和紙を活用した。 和紙は一般社団法人三保松原3ringsプロジェクトが、伊豆市修善寺の伝統和紙「修善寺紙」の製造者の協力を得て開発した。松葉をちりばめた独特の風合いが特徴で、一般的な折り紙と同じ15センチ四方を約500枚用意。静岡市葵区のあさはた緑地で13、14の両日に開いたイベントで来場者に折り鶴制作の協力を呼びかけた。 同緑地などに寄せられた和紙以外の折り鶴を含め、千羽程度を
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丹精込めて育てた山野草ずらり 7日まで、ツインメッセ静岡
静岡山草会による山野草の展示会が6日、静岡市駿河区のツインメッセ静岡で始まった。7日まで。 畳の上に複数の盆栽を並べる席飾りと鉢の一品飾り計約150点を展示した。会員が丹精込めて育てたトカラアジサイやチャボカンゾウなどの花が鮮やかに色づき、草の緑色と調和して会場を彩っている。会員が育てた草花の即売も実施している。 同会は市内の70~80代の会員18人で活動する。早川和泉会長は「展示会に合わせて見頃になるように育てている。季節を感じてほしい」と期待した。
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「スペース十夢」開設15周年記念 個展開催作家らの作品展示 静岡市葵区
ギャラリーとアトリエを備える静岡市葵区安西のスペース十夢は30日まで、開設15周年を記念した企画「TOM(とむ)展」を同所で開いている。 昨年に同所のギャラリーで個展を開催した作家ら19人の作品約100点を展示した。作品の分野は絵画や工芸品、ジュエリーなどさまざま。桜の木に止まるスズメを描いた日本画は鮮やかなピンク色が印象的で、春の雰囲気を感じられる。 同所は2008年にオープン。毎月作品展を企画し、これまでに300回程度開催してきたという。アトリエで開く教室では現在、小学生から80代まで約40人が絵画を学んでいる。 横井友子代表(67)は「作品を通じてコミュニケーションが生まれている
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外来種クリハラリス 浜松で食害問題化 伊豆半島でも拡大? 22年度、北東部などで確認
浜松市で食害が問題になった特定外来生物のクリハラリス(タイワンリス)が、伊豆地域でも生息域を拡大しているもようだ。放置すれば生息域が県内全域や神奈川県西部に広がる可能性があり、地域の生態系や農業に被害が及ぶ恐れも。専門家は「クリハラリスの問題はまだ関心が低い。自治体は地域住民に周知し、早めの対策を」と呼びかけている。 静岡県を管轄する環境省関東地方環境事務所などによると、クリハラリスは伊豆半島東部に1980年ごろに定着。分布を広げ、2006年時点で伊豆半島東部の南北37キロの範囲で生息が確認された。22年度の同省の調査では伊豆半島の北東部など06年の範囲外の複数地点で生息が確認され、生息域
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安倍川花火大会 7月22日開催 打ち上げ1時間半、1万5千発 大会本部が決定
静岡市の夏の風物詩「安倍川花火大会」の大会本部は16日、同市葵区で総会を開き、今年の大会を7月22日に開催すると正式に決定した。昨年は新型コロナウイルスの感染対策で1時間に短縮した打ち上げ時間を午後7時半から同9時までの1時間半とし、約1万5千発を打ち上げる方針も決めた。 打ち上げ場所は昨年同様、安西橋下流側の4カ所に設ける方向で準備していて、観客の分散や混雑の回避を図る。露店は河川敷内のみとする。昨年は約35万人だった来場者は約40万人を見込む。荒天などの場合の予備日は設けない。昨年9月の台風15号の影響で河川敷の整備が必要なため、桟敷席を設置できるかは市と検討しているという。 195
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演劇祭の魅力迫る SPAC・丹治さん解説 静岡県立大が公開講座
静岡県立大国際関係学部の教員でつくる「県大×おまちゼミ実行委員会」は13日、本年度1回目の公開講座「演劇祭は私たちに何をもたらすのか?」を静岡市駿河区の同大で開いた。学生と一般来場者約30人が演劇祭の魅力を学んだ。 県舞台芸術センター(SPAC)制作部副主任で同大非常勤講師の丹治陽さん(41)が講師を務めた。丹治さんはフランス・アヴィニョンなど海外の演劇祭の概要を説明し、「地方都市での開催が観光政策になっている」と解説した。 丹治さんはSPACが4月29日から5月7日まで静岡市内で開催する「ふじのくに→←せかい演劇祭」の見どころも紹介した。屋内外の会場で観
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稚児行列 成長願う 静岡浅間神社 廿日会祭 中心街にぎやか
静岡市葵区の静岡浅間神社で1日から開かれた廿日会(はつかえ)祭は最終日の5日、子どもの成長を祈願する古式稚児行列を同区内で行った。みこしや山車が列をつくり、中心市街地から同神社までをにぎやかに練り歩いた。 みこしには同日に稚児舞楽を披露した服織小6年の鈴木博登君、葵小6年の松岡晃平君、同3年の小倉橙也君と佐藤直太君が乗った。地元住民が練り歩きながら笛や太鼓を演奏する中、同区紺屋町の小梳(おぐし)神社を出発して呉服町、中町、浅間通りを経由し、神社まで約1時間かけて向かった。 松岡君は「たくさんの人に注目されてすごい祭りだと感じた。参加できて良かった」と喜んだ。 (社会部・小沢佑太郎)
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静岡大2687人が入学式 新たな学びへ「国際社会に貢献」
静岡大は4日、本年度入学式を静岡市駿河区のグランシップで開いた。学部生2030人、大学院生657人の計2687人が新たな学びに向けた一歩を踏み出した。 感染対策で午前と午後の2部制で行い、昨年度は認めていなかった家族の出席を人数制限なしで許可した。マスクの着用は個人の判断とした。 午前の部では、新入生を代表して工学部の松田成永さん(18)=三島北高出身=が新型コロナウイルスや戦争、地球温暖化などの問題に触れ「国際社会に貢献できる人材になる」と宣誓した。 日詰一幸学長は式辞で「世の中で起こっているさまざまなことに問題意識を持ち、物事を探求する姿勢こそ大学生の学び方。できる限り知的関心を広
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ヘルメット着用を広報 1日から自転車運転時努力義務 静岡中央署
自転車利用者のヘルメット着用を努力義務とする改正道交法が4月1日に施行されるのを前に、静岡中央署は31日、街頭広報活動を静岡市葵区の青葉通り駐輪場付近で行った。 署員と県交通安全協会静岡中央地区支部の交通安全指導員計9人がのぼり旗を掲げるなどし、通行人に道交法が改正されることを周知した。自転車の利用者にはチラシや啓発品を配布。県警のまとめで、この10年で自転車に乗っていた交通事故死者の7割が頭部が致命傷になっていることから「頭を守ることが大切」と呼びかけた。 同署によると、管内は通勤通学で自転車を利用する人が県内でも多い地域。全ての交通事故のうち、自転車が関わる事故が県平均は15%程度な
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「エスピーひろば」ARで業務体験 静岡県警、4月新装
静岡県警は4月3日から、県警本部1階の広報センター(愛称エスピーひろば)をリニューアルオープンする。タブレット端末を使った拡張現実(AR)体験を導入し、映像やゲームを通じて警察の活動を紹介する。 110番や無線のやりとりをタブレット端末でAR映像を見ながら体験できる。犯人の似顔絵作成や指紋と足跡の探索などの体験ゲームも楽しめる。 24日に内覧会を開き、静岡市内の児童が楽しみながら警察の業務に触れた。長田南小4年の竹下あおいさん(10)は「普段は体験できないことばかりだった。警察は安全を守るための仕事だと感じた」と話した。 同センターは1997年にオープンし、リニューアルは2006年以来
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記者コラム「清流」 送別は笑顔で
若者が学びやから巣立ち、新天地へと飛び立つ季節。卒業式を取材して、学校生活や同級生との思い出の振り返りとともに就職や進学に向けた頼もしい決意を聞くと、こちらも背筋が伸びる。 県立こども病院ではうれしい“旅立ち”があった。インドネシアから受け入れた複雑な心臓疾患を抱える少女の手術が無事成功し、2月末に退院。他国で手術不可能と言われて来日したといい、少女の両親も安堵(あんど)した。 印象に残ったのが、病院関係者の笑顔。記者会見では専門用語を使って疾患を真剣に説明していた医師らも、会見の終盤、元気を取り戻した少女が会場に姿を見せると一気に表情がほぐれた。「人を送り出すと
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家康ゆかり洋時計 紙芝居で価値広め 焼津水産高演劇部、スペイン語交え熱演
焼津水産高(焼津市)の演劇部が19日、約400年前にスペイン国王から徳川家康に贈られた洋時計をテーマにした紙芝居「海のむこうからのおくりもの」を静岡市葵区の市歴史博物館で披露した。26日も上演する。 家康ゆかりの洋時計の価値を広める市民団体「すんぷ静岡時音の会」と同博物館の共同企画。紙芝居は同区の絵本作家たたらなおきさんの原作で、1、2年の部員10人がスペイン語を交えながら熱演した。部長の真崎凜さん(17)は「ストーリーを通じて人の縁の重要性を感じた」と話した。 家康が整備した「駿府96カ町」を題材にした塗り絵体験も開催した。 同博物館では26日まで、同会の活動を紹介するパネルを展示し
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理想の自分へ新たな門出 静岡市葵、駿河区で卒業式 常葉大・大学院・短期大学部 人を大切にできる社会人に
常葉大と同大の大学院、短期大学部の卒業式・修了式が15日、静岡市内の同大3キャンパスなどで開かれた。卒業生、修了生計1718人が新たな一歩を踏み出した。 新型コロナウイルス感染拡大対策で、静岡草薙(駿河区)、静岡瀬名(葵区)、静岡水落(同)の各キャンパスなどで学部や学科ごとに開催した。江藤秀一学長は「困難な状況になっても、培った知恵を出して乗り切ってほしい」とメッセージを贈った。卒業生主催の記念レクリエーションも行った。 静岡草薙キャンパスの経営学部経営学科の式典で、代表で卒業証書を受け取った相馬綾子さん(22)=同市清水区=は「新型コロナ禍で不安なことはあったが、友人や先生に支えてもら
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看護の道「努力重ねる」 静岡市立専門学校で卒業式
静岡市駿河区の市立静岡看護専門学校(小野寺知哉校長)は4日、卒業式を同校で開いた。3年課程を終えた40人が門出を迎えた。 小野寺校長は卒業生一人一人に卒業証書を手渡し、「新型コロナの影響で講義や実習に制約がある中でもよく頑張った。患者さんに笑顔を届け、一緒に病気に向き合って」と式辞を述べた。卒業生を代表して新村友萌実さん(23)が答辞で「質の高い医療を提供するために努力を重ねる看護師になりたい」と誓った。 同校によると、1970年の開校以来、卒業生は計1719人。
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世界スケボーの最年少メダリスト 小野寺選手が園児に技披露 静岡市葵区
2月にアラブ首長国連邦(UAE)で開かれたスケートボード・ストリート男子の世界選手権で3位に入り同種目の史上最年少メダリストになった小野寺吟雲(ぎんう)選手(13)が1日、静岡市葵区安倍口新田のスケートボード場「F2O(エフ・ツー・オー)パーク」を訪れ、地元の園児に技を披露した。 プロスケーターで同施設の代表を務める中坂優太さん(39)と親交があることから、地域貢献の一環で訪れた。同区のリリー幼稚園の園児約40人に、ボードと一緒にジャンプしてレールに乗る技を披露し、成功後はハイタッチをして親睦を深めた。 小野寺選手は「スケボーをやっているといろいろな人と友達になれる。楽しさが分かってもら
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記者コラム「清流」 気持ちで負けるな
「気持ちで負けるな」。小学生のころに所属していたサッカーチームの指導者に何度も言われたのを鮮明に覚えている。当時は根性論かと思っていたが、今となっては「良い精神状態で臨めばきっと好結果が付いてくる」と捉えるようになった。 伊豆で勤務して通算6年。「田舎だから…」「都会じゃないから…」という言葉を地元住民から幾度となく聞いた。「から…」の後に続くのはだいたい後ろ向きな言葉。確かに伊豆地域は人口減少を筆頭に抱える課題は多い。 「から…」の後が前向きな言葉になることが増えてほしい。伊豆には地元住民が自慢できる資源が数多くある。それに憧れて
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伊豆の国市 教育、子育てに重点 23年度予算案 一般会計207億円
伊豆の国市は21日、2023年度当初予算案を発表した。伊豆市と整備していた廃棄物処理施設が完成するなど大型建設事業が落ち着き、一般会計は前年度比0・7%減の207億4千万円。教育や子育て環境の充実のほか、産業振興や市民協働の分野に手厚く配分した。 「住みたい・住み続けたい伊豆の国」をテーマに編成した。22年度の廃棄物処理施設の整備費を除いた当初予算は197億4千万円だったため、同施設の整備以外の予算規模は10億円増加した。 22年度にモデルの幼稚園1園で実施していた英語教育は市内全園に拡大する。総額4600万円を充てて年長児から中学生までを指導するALTを5人から8人に増員し、私立園には
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伊豆市23年度予算案 少子化対策に重点 大型建設事業ピーク 一般会計最大227億
伊豆市は20日、2023年度当初予算案を発表した。旧4町の合併に伴う新市建設計画が24年度末で終了するため、新中学校や松原公園津波避難複合施設など大型建設事業がピークを迎え、一般会計は227億9600万円で過去最大。深刻な少子高齢化を緊急事態と捉え、結婚から子育てまで切れ目のない支援を強化する少子化対策に重点を置いた。 24年度に市政20周年を迎えるため、23年度の予算を「新時代の幕開けに向けた編成」と位置づけた。少子化の緊急対策として6千万円を計上。出会い・結婚、妊娠・出産・子育ての各段階での支援施策を新設、拡充する。 0~2歳児の保育料無償化はこれまでの第3子以降に加えて第2子まで拡
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まち活性化へ高校生提案 若者へ観光PRを 伊豆で未来塾「SNS使い情報発信」
伊豆市はこのほど、「未来塾 高校生まちづくり探究講座」の最終回を市内で開いた。地元の高校1、2年生が地域活性化や魅力の発信などに対するアイデアをプレゼンした。 講座には高校生10人が参加し、静岡大客員教授や県地域づくりアドバイザーなどを務める地元のNPO法人「NPOサプライズ」の飯倉清太代表を講師に昨年11月から計4回行った。地域コミュニティーの継承や新しい土産物の提案、ワサビ農家の後継者問題など生徒それぞれでテーマを設定し、関係者への聞き取りや統計データの収集も行った。 田方農高2年の鈴木菜々美さんは若者に向けた観光情報のPR不足を課題に挙げた。インスタグラムの投稿例を紹介し、「高校生
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チア全国大会金賞 伊豆の国・パワフルキッズ 全5チームノーミス
伊豆の国市拠点のチアリーディングチーム「パワフルキッズ」がこのほど、都内で開かれた第20回子どもチアリーディング大会(日本チアリーディング協会主催)のエキシビションジュニアスター部門で最高賞の金賞と、奨励賞を受賞した。 園児から高校生までの計62人がA~Eの5チームを編成して出場した。小学6年から中学2年までの計17人で編成したAチームが金賞、中学3年と高校1年の計4人で組んだEチームが奨励賞に選ばれた。パワフルキッズが同大会で金賞を獲得するのは3年ぶり。 5チーム全てがノーミスで演技を終えた。相原健二監督によると、大会前の練習時から充実した内容の演技ができていたという。相原監督は「ノー
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青トマトコーラ開発 熟す前の酸味、風味 料理研究家桜井さん、伊豆の国で販売へ
トマトやミニトマトが熟す前の状態の「青トマト」を有効活用しようと、伊豆市の料理研究家桜井美鈴さん(50)が青トマトのクラフトコーラ「いずのくに元気エード」を開発した。25日に伊豆の国市で販売を始める。 桜井さんは昨年、伊豆の国市のトマト農園でアルバイトをした際、収穫作業などで実が落ちてしまったり房に触れてしまったりした青トマトが1日数キロ単位で廃棄されているのを知った。多くの青トマトが毎日捨てられるのはもったいないと感じ、活用方法の検討を始めた。 青トマトを大量に使う調理方法を考え、スパイスとの相性がよかったため、クラフトコーラの開発を思い付いた。材料は青トマト、2種類のスパイス、きび砂
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三島信金支店に大仁署が感謝状 特殊詐欺防止
特殊詐欺被害を未然防止したとして、大仁署はこのほど、伊豆の国市の三島信用金庫田京支店と大瀧健人店舗長に署長感謝状を贈った。 同署によると、1月30日正午ごろ、来店した60代女性がATMの操作に迷っていたため、大瀧店舗長が声をかけた。話を聞いたところ、還付金名目の詐欺であることが疑われた上、女性の携帯電話に犯人から電話がきたため、大瀧店舗長が電話に出て女性にATMの操作をやめさせ、警察に通報した。 同支店で高橋文典署長から感謝状を受け取った大瀧店舗長は「女性は信じ込んでいて詐欺の恐ろしさを知った。何げない声かけから防げてよかった」と振り返った。高橋署長は「手口はいろいろと変わるので、今後も
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ロードバイク、安全に走行 伊豆で高校生向け講習会
ブリヂストンサイクルはこのほど、高校生を対象にしたロードバイク安全講習会を伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで開いた。県内の1、2年生23人が参加し、公道での練習やレース時の注意点を学んだ。 五輪出場者からアマチュアまで幅広い選手への指導経験がある日本スポーツ協会公認自転車コーチの安藤隼人さんが講師を務め、五輪自転車競技に3回出場した同社の飯島誠さんも指導を担当した。生徒は隊列を組む人数を増やしながらコースを周回し、位置取りを変えるタイミングや声をかけ合う重要性を確認した。安藤さんは「自分たちで不安を解消するために話し合い、考えて走って」と呼びかけた。 県自転車競技連盟主催の自転車メン
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消防団員ら語る 東日本大震災経験「災害はいつでも起こりうる」 伊豆の国
伊豆の国市消防団は12日、東日本大震災で被災した岩手県釜石市の消防団と建設会社の関係者を招いた防災講演会を伊豆の国市のアクシスかつらぎで開いた。消防団員や建設業関係者らが聴講し、防災意識を高めた。 釜石市消防団に所属する会社員前川智克さん(44)と青紀土木(同市)の青木健一社長が登壇した。地震発生直後の救助活動の様子や地域の状況、復旧に向けた道路啓開の取り組みなどを動画や写真を使いながら説明した。 前川さんは救助活動の最中に津波にのまれて一時意識を失った経験を語った。奇跡的に助かり、5日間飲まず食わずで救助活動にあたった。別々に避難した家族と再会できたのは3カ月後だったという。 経験を
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「鎌倉殿」大河館閉館 伊豆の国、今後の誘客へ 市民の結束力継続期待【解説・主張しずおか】
伊豆の国市ゆかりの鎌倉幕府第2代執権、北条義時が主人公になった昨年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の世界観を伝える同市の大河ドラマ館が1月15日に閉館した。事業費を巡って市議会が予算を否決するなど紆余[うよ]曲折のあった施設だったが、最終的に来場者数は目標の10万人を大幅に上回る19万5838人となった。誘客に向けた官民連携の取り組みを継続し、今後のさまざまな事業に反映させてほしい。 「大成功だった。このチーム力、団結力を今後のまちづくりに生かしていろいろなことに挑戦していきたい」。大河ドラマ館閉館後に施設前で行われた記念式典で、山下正行市長が今後への意気込みを語った。市民や市職員の尽力に対
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つるしびな華やか 5000個手作り 伊豆の国、11日から
伊豆の国市古奈の温泉旅館「おおとり荘」は11日から、ロビーに展示した地元団体手作りのつるしびなを一般向けに無料公開する。 大仁女性の会と天城しゃくなげの会が約5千個を制作した。ツルやカメ、タイといった縁起物のほか、干支(えと)にちなんだうさぎなどかわいらしい作品が並ぶ。原勝政支配人は「気軽に立ち寄って楽しんでもらえれば」と期待した。 一般公開は4月3日までの正午から午後3時まで。3月6日までは地元名物の温泉まんじゅうとお茶を提供する。ひな人形も展示している。 同旅館は全国的にも珍しい漆塗りの大浴場や館内の空調設備、ロビーなどの改装も行い、10日から新装オープンする。
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ミツマタを刈り取り 伊豆 修善寺紙の原料に
伊豆市修善寺の伝統和紙「修善寺紙」の継承に取り組む「修善寺紙を再現する会」などはこのほど、地元の北又地区で和紙の原料になるミツマタの刈り取り作業に取り組んだ。 会員のほか、修善寺紙の継承事業を担当する市地域おこし協力隊の舛田拓人さんが参加し、地元の地縁団体北又区が数年前に植樹したミツマタを刈り取った。ミツマタは「100%修善寺産」を目指す和紙作りに活用する。 同会と舛田さんは昨年、工房近くの休耕田にミツマタを植樹した。原料になるまで成長するには2、3年かかるという。
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勉強のこつ教えて 伊豆・土肥小中一貫校 東京大院生と交流
東京大大学院の学生が7日、伊豆市の土肥小中一貫校を訪問して児童生徒と交流した。9日まで土肥地区に滞在し、児童生徒の悩み相談を受けたり授業の支援をしたりして親睦を深める。 参加したのは教育学研究科教職開発コースに所属する博士課程、修士課程、外国人研究生の計13人。初日は3グループに分かれて児童生徒から勉強方法のこつや大学の授業の雰囲気などをテーマに質問を受けた。博士課程1年の千野陽平さんは「小中学校一体の学校がどうなっているのか関心があった。教育の現場を見られるのはとても貴重な機会」と話した。 県内初の義務教育学校として土肥小中一貫校が開校する際に、同大学院の藤江康彦教授がアドバイザーを務
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静岡人インタビュー「この人」 全国高校生パンコンテストで最優秀賞を受賞した 杉山小雪さん(静岡市清水区)
伊豆の国市で1月下旬に開かれた第17回パン祖のパン祭内のコンテストで、全国各地の30校から応募のあった331作品の中で最優秀賞のパン祖のパン祭大賞・農林水産大臣賞に選ばれた。静岡農高の2年生で、食品科学部の部長。17歳。 -出品作品の特徴は。 「作品名は『ライ麦ブロート~穀物の香り』。サワー種などの酵母を使い、外はカリカリ、中はもちもちとした食感になるように香ばしく焼き上げた。クリームチーズやジャムと一緒に食べるのがおすすめ。材料は食物繊維が多いので、腸の働きも良くなる」 -こだわったところは。 「生地がべたついて丸め込むのが難しかったので、スピード感を持って手際よく作業できるように
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伊豆産の原木シイタケPR 静岡県きのこ振興協、ポスター製作
静岡県きのこ総合センター振興協議会はこのほど、伊豆産の原木シイタケをPRするポスターとリーフレットを製作した。同センターのある伊豆市内の飲食店や販売店などに配布し、伊豆が原木シイタケの発祥地であることの認知度向上を目指す。 箸でつまんだ肉厚なシイタケの写真を大きく掲載し、黒と金色を使って高級感を演出した。ポスターはA1判とA2判の2種類。同じデザインのリーフレットはA4判の三つ折りで、シイタケ栽培の礎を築いた石渡清助の紹介や原木と菌床の栽培方法の違いなども掲載した。 協議会の担当者は「シイタケは食事の脇役ではない。伊豆の名物だともっと知ってほしい」と期待した。
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鵺退治 中学生、堂々と 伝統の踊り、13人披露 伊豆の国
平安時代の武将源頼政の故事にちなんだ行事「第58回鵺(ぬえ)ばらい祭」(実行委、伊豆の国市観光協会主催)が29日、同市の湯らっくす公園で開かれた。地元の長岡中1、2年生13人が伝統芸能「鵺踊り」を勇ましく披露した。 鵺踊りは妖怪の鵺を頼政と家来が刀などで退治する内容。約2カ月間練習を重ねた生徒は、堂々とした言い回しや軽妙な動きを披露し、観客を沸かせた。頼政役を務めた渡辺和花さん(2年)は「自信を持って楽しく演じられた。これを見てかっこいいと思い、来年は自分がやりたいという人が出てきてくれればうれしい」と期待した。 伊豆中央高の弓道部は弓矢のパフォーマンスを披露した。
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伊豆の国 風景総選挙1位は「桜並木と狩野川と富士山」 市民投票、地元魅力を再確認
伊豆の国市はこのほど、市民が地元の魅力に対して投票する「まるごと総選挙」の結果を公表した。風景では「伊豆中央高付近から眺める桜並木と狩野川と富士山」が1位に選ばれた。 地元の魅力を再確認し、郷土愛の醸成を図るのが目的。投票は昨年10~11月にインターネットや公共施設で行い、有効票は902票だった。質問は風景のほか、観光地、公園、2種類の特産品の計5問を設けた。 結果をまとめた冊子は1月の「二十歳のつどい」で配布した。概要版は広報紙2月号に同封する。結果は2025年の市制施行20周年に合わせた事業にも活用する。 市企画課の担当者は「意外な結果もあり、これこそ市民の生の声だと感じた。今後の
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メニュー考案 弁当を調理 田方農高生、こども食堂に協力 函南
函南町の田方農高フードコースの2年生8人が28日、伊豆の国市の韮山福祉・保健センター内にある市社協運営のこども食堂で、自ら考案したメニューの弁当を調理した。 「根菜とコーンのカレー煮」や「素揚げベジタブル」など計7品。寄付を受けた食材を中心にメニューを決め、ボランティアスタッフの協力を受け、計50食分の弁当を用意した。 普段はボランティアスタッフが決めたメニューに基づいて生徒が調理を手伝っている。原柚瑠さん(17)は「子どもたちが好きなメニューを選んだ。食べておいしいと思ってもらえればうれしい」と期待した。
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感想文と風景画表彰 井上靖顕彰「あすなろ忌」 伊豆
伊豆市湯ケ島で幼少期を過ごした井上靖を顕彰する「あすなろ忌」(市など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が29日、同市の天城会館で開かれた。小中高生を対象にした井上靖コンクールの表彰式などを行った。 読書感想文と風景画の2部門を設けたコンクールには、全国から447点の応募があった。最優秀賞は、読書感想文が小学生の部で鈴木悠里奈さん(天城6)、中学生の部で諏訪由季さん(筑波大付属3)、風景画の中学生の部で久保田彬元さん(修善寺3)、高校生の部で加藤木那白さん(知徳1)が選ばれた。鈴木さんと諏訪さんは作品を朗読した。 井上靖のひ孫の砂野友来さんによるピアノ演奏や作家椎名誠さんの講演会も実施した。
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早咲き「土肥桜」見頃 2月5日まで「まつり」 伊豆
伊豆市土肥地区で、早咲きで知られる土肥桜が見頃を迎えている。市観光協会土肥支部は2月5日まで、観光施設「土肥金山」の駐車場で土肥桜まつりを開催している。 市内在住の紙切り作家水口千令さんが手がけたまつり限定の御朱印を地区内5カ所の寺院と神社で入手できる。駐車場では地場産品の販売や音楽ライブなどが行われ、観光客や地元住民でにぎわっている。 同施設の土肥桜は28日現在、五分咲き。濃いピンク色の花が青空に映え、来場者が写真を撮って楽しんでいた。同施設はまつり期間中の金、土、日曜に午後5時から、土肥桜のライトアップを行う。地元の伊豆総合高土肥分校の生徒が製作した竹灯籠も並ぶ。
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自転車トラック疾走 中高生、自己記録挑む 伊豆
中高生を対象にした自転車競技大会「チャレンジ&エンジョイ ジュニアトラック」(県自転車競技連盟主催)が28日、伊豆市の伊豆ベロドロームで始まった。ジュニア世代の強化を目的に初めて開催した。29日まで。 男女年代別の5部門にそれぞれタイムトライアルやケイリンなど4種目を設け、県内外の38人がエントリーしてトラックを駆け抜けた。順位にとらわれずに個々の技術向上に集中するため、表彰は行わず、選手は自己記録の更新に挑んだ。 ランダムに鳴るスタートの合図を自転車に乗った状態で足を着かずにスタートラインの前で待つ新種目「ロンゲスト・ラップ」を29日に実施する。連盟の担当者は「大会にトレーニング要素を
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子ども観光大使へ ワサビの特徴学ぶ 函南で認定講座
ふじのくに子ども観光大使の認定講座(県、NPO法人子ども未来主催)が28日、函南町の伊豆わさびミュージアムで開かれ、小学生8人がワサビの特徴を学んだ。 同ミュージアムを運営する山本食品(三島市)の山本豊社長が講師を務めた。山本社長は実際にワサビを見せながら部位の名前や伊豆地域で栽培が盛んになった歴史などを説明。「ワサビは日本が世界に誇れる食材。ワサビ田にも一度見学に行ってほしい」と呼びかけた。 参加者はワサビ、サケ、梅しそなどの味をオリジナルの配合で混ぜるふりかけ作りを体験した。認定講座に3回以上参加し、検定に合格すると同大使に認定される。
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みんな楽しい「インクルーシブ自転車」 伊豆総合高生 高齢者、障害者と乗車体験
伊豆総合高(伊豆市)の選択授業「こころとからだの理解」を受講する3年生7人がこのほど、年齢や障害の有無にかかわらず楽しめる「インクルーシブ自転車」の乗車を校内で体験した。地域の高齢者施設と障害者施設の利用者計8人も参加し、交流しながら乗車を楽しんだ。 自転車の製造販売を手がける地元の「オートクラフト・IZU」が協力し、9台の多様な自転車を用意した。種類は車椅子ごと荷台に載せられるタイプや手こぎ式、4人乗りなどさまざま。参加者はいろいろな自転車の乗車を体験し、乗り心地を語り合った。 総合学科の望月来生さん(17)は「一緒に乗った人が笑顔で楽しんでくれてよかった。駅前の広場にあったら子どもた
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狩野川神島公園を整備 キャンプ、ドッグラン…集客拠点に 伊豆の国市、管理業者と調印
伊豆の国市は狩野川神島公園の整備や運営に関する基本協定を建物のメンテナンスなどを手がける「JM(ジェイエム)」(東京都)と締結し、27日に市役所で調印式を開いた。同公園は集客拠点として、10月1日のオープンを予定している。 同公園は「かわまちづくり」事業の一環で、市が国土交通省と連携して神島地区の狩野川右岸河川敷に整備する。民間の資金やノウハウを活用する公募設置管理制度(Park-PFI)により、同社が多目的広場や芝生広場などを整備した後に市が買い取り、同社が指定管理者として運営する。同社は函南町の川の駅「伊豆ゲートウェイ函南」の管理も担っている。 同公園の広さは約14・1ヘクタール。遊
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災害時に物資供給 コメリのNPOと伊豆の国市が協定
伊豆の国市は27日、全国にホームセンターを展開するコメリ(新潟市)が設立したNPO法人コメリ災害対策センター(同)と災害時の物資供給に関する協定を締結した。同NPOが協定を結ぶのは全国で千件目で、静岡県内では24件目。 地震や風水害が発生した際に、市の要請に基づいて同NPOがブルーシートや毛布、飲料水など必要な物資を提供する。災害対策情報の提供や防災啓発活動にも取り組む。 市役所で開いた締結式で山下正行市長と捧雄一郎理事長が協定書に署名した。山下市長は「いつ起こってもおかしくない災害の復旧には日用品の調達が必要。大変ありがたい」と感謝した。捧理事長は「ホームセンターの商品は災害時に必要な
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天城高原登山 所要時間「推奨」未満が過半数 大仁署調査「余裕持った計画を」
大仁署はこのほど、伊豆市菅引の天城高原登山道入り口で登山者を対象に実施したアンケート結果を公表した。予定所要時間を調査したところ、登山コースの推奨時間未満の回答が過半数だったため、同署は余裕を持った登山の計画、実施を呼びかけている。 調査は昨年10月29日に行い、195人から回答を得た。うち112人(57%)が推奨時間未満で、適切だったのは60人(31%)だった。所持品の調査では、コンパスとモバイルバッテリーの所持率が半数程度にとどまった。県外からの来訪者が76%だったため、加藤義之地域課長は「結果は市や消防と共有する。現地での注意喚起方策を検討したい」と話した。 同署でこのほど開いた署
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伊豆の国の2団体 厚労大臣表彰報告 視覚障害者を支援
ボランティア功労があったとして厚生労働大臣表彰を受けた伊豆の国市の2団体が25日、市役所で山下正行市長に受賞を報告した。 受賞したのは韮山声のボランティア(小池陽子代表)と点訳グループいずかたつむり(川口千賀子代表)。韮山声のボランティアは1981年に設立し、市の広報紙を音読、録音したCDを視覚障害者に届けている。点訳グループいずかたつむりは86年から、点字本の作成や小中学生への点字指導に取り組んでいる。 小池代表は「必要な人がいる限り活動を続ける」と抱負を述べ、点訳グループいずかたつむりのメンバーの永田文代さんは「活動を通じてボランティア精神を学べている」と語った。山下市長は「長年の活
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「“好き”が職業になる時代」 クイズ王・伊沢さん、デジタルハリウッド大・佐藤教授講演 伊豆の中学生と交流
伊豆市は26日、市内の中学2年生約210人を対象に、「クイズプレーヤー」としてユーチューブやテレビに出演する伊沢拓司さんとデジタルハリウッド大学長補佐の佐藤昌宏教授を招いた講演を同市の修善寺総合会館で開いた。伊沢さんは「好きなことが職業になる時代。自分らしく生きるためにいろいろなことから学んで」と生徒に語った。 2人は「これからはどんな時代になるか」「どんな人になってほしいか」をテーマに対談した。伊沢さんは技術の進歩によってさまざまな情報があふれる中、取捨選択する力が必要だと指摘し「大人からいろいろなアドバイスが入ってくるが、どれが正しいのか、自分にふさわしいのか判断できる力を身に付けて」
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記者コラム「清流」 “お国自慢”が一助に
「あらこんにちは。ここの人かい?」。旅先に着いて子どもを抱いて散歩していると、地元の高齢女性から声をかけられ、静岡から来たことや子どものことを話した。「親戚のおばちゃん」のような女性の人柄もあってか、この街に一気に親近感が湧いた。 新型コロナ禍で最近は旅先でも人との接触を避けがちだ。美しい景色を見たり、特産物を食べたりするのも旅の魅力だが、やはり現地の人との交流が地域の雰囲気を直接感じられて面白い。 ある観光関連企業の代表者は「住民が『自分のまちが好き』という地域は観光客が来る」と分析する。そういえばあの女性も「ここは田舎だけど名物がたくさんあってね」と話が止まらなかった。地元住民の&l
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救急車利用 注意点学ぶ 伊豆の国の高齢者
伊豆の国市北江間の特別養護老人ホーム「いちごの里」で23日、火災予防と予防救急の高齢者向け講座が開かれた。 同施設で実施している高齢者の居場所づくり事業「カフェいちご」の参加者約20人を対象に、駿東伊豆消防本部田方中消防署の救急隊員を講師に招いて実施した。 救急隊員は搬送人数が増加傾向にあることや高齢者がけがをする場所として住宅内が多いことを紹介し「高齢者は転倒するだけで入院という可能性もあるが、危険箇所を把握することで予防できる。緊急時は迷わず119番を」と呼びかけた。
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卒業作品の展示法学ぶ 伊豆総合高工業科3年生ら ファヴァロさん(イタリア出身 地域おこし協力隊)講師に
伊豆市の伊豆総合高工業科の3年生と総合学科の1、2年生計7人がこのほど、卒業作品の展示方法を学ぶセミナーを同市のレンタルサイクルステーション「クランクベース」で受講した。 同所を拠点に自転車普及活動に取り組む市地域おこし協力隊のマルコ・ファヴァロさんが講師を務めた。今春卒業する工業科の坪内幹太さんと井上裕喜さんらが3Dプリンターを使って製作した同校公式キャラクター「伊豆ノ総介」のオブジェの展示方法を学んだ。 イタリア出身で自転車関連アパレルブランドのモデルも務めるファヴァロさんは「人の心を引きつけるために何が必要か」をテーマに指導した。色のバランスやライトの使い方などのポイントを説明し「
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杉山さん(静岡農高2)最優秀賞 全国高校生パンコンテスト 伊豆の国
第17回パン祖のパン祭(実行委主催)最終日の22日、全国高校生パンコンテストの表彰式が伊豆の国市の韮山時代劇場で行われた。最優秀賞のパン祖のパン祭大賞・農林水産大臣賞には食事パン部門に「ライ麦ブロート~穀物の香り~」を出品した静岡農高2年の杉山小雪さん(17)が選ばれた。 杉山さんの出品作品は、サワー種などを香ばしく焼き上げたライ麦パン。生地を丸め込む工程を繰り返し練習し、手際よく成形できるようにした。21日の実技審査ではこれまでで最も良い仕上がりになったという。 杉山大一大会委員長から表彰状を受け取った杉山さんは「初出場だが自信はあった。頑張って練習して良かった」と喜んだ。杉山大会委員
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開幕「パン祖のパン祭」 伊豆の国、販売やコンテスト 22日まで
日本で初めてパンを焼いたとされる幕末の韮山代官江川太郎左衛門英龍(坦庵)の功績をたたえるイベント「第17回パン祖のパン祭」(実行委主催)が21日、伊豆の国市の韮山時代劇場をメイン会場に始まった。パンの販売や全国高校生パンコンテストなどを行う。22日まで。 4部門を設けたコンテストには全国各地の30校から331点の応募があり、26人が書類審査を通過して実技審査に臨んだ。同市三福のパン店「ベケライ・ダンケ」で実施した実技審査では審査員が見守る中、出場者は手際よく作業を進め、パンの製作技術を競った。22日に同劇場大ホールで出場者によるプレゼンと表彰式を実施する。 同劇場では全国各地の有名店から
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移転構想を見直し 伊豆の国市郷土資料館 映像ホール利用再開へ
伊豆の国市の山下正行市長は19日の定例記者会見で、市郷土資料館を大河ドラマ館が設置されていた韮山時代劇場映像ホールに移転する構想を見直すと明らかにした。映像ホール利用者の理解を得られなかったとしている。映像ホールは3月から一般の貸し出し利用を再開する。 市郷土資料館は現在、大仁地区の市中央図書館2階にある。史跡巡りが目的の市内来訪者の周遊コースから外れていることや建物の構造上、夏季に高温になる環境面を考慮して大河ドラマ館閉館後の映像ホールに移転する計画だった。市内が盛り上がった大河ドラマのレガシー(遺産)として、郷土教育の充実や観光振興に活用する狙いがあった。 市は昨年12月、移転構想に
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ボーイスカウト大仁第1団50周年 式典で関係者祝う 伊豆の国市
伊豆の国市を拠点に活動するボーイスカウト大仁第1団はこのほど、結成50周年記念式典を同市のアクシスかつらぎで開いた。 これまでの奉仕や自然体験の活動を振り返るスライドショーが上映され、団員ら出席者は節目を祝うとともに今後の活動への思いを新たにした。土山惟之団委員長は「皆さんとともにお祝いできてうれしい。多くの人の努力によって今があるので、次の50年に向けて実績をさらに積み上げていきたい」と抱負を述べた。
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三島二日町駅に副駅名「ミライの三島を共に支える」 伊豆箱根鉄道 地元建設会社と契約
伊豆箱根鉄道は18日、三島二日町駅(三島市南二日町)の副駅名権のスポンサー契約を地元の小野建設(同市谷田)と締結した。副駅名は「ミライの三島を共に支える」。副駅名権のスポンサー契約は同鉄道で初めて。 駅名標に副駅名と小野建設のロゴマークを表記した。契約は年間55万円で2年契約。副駅名は小野建設の若手従業員が考案したという。 同駅で行った除幕式で、小野建設の小野大和社長は「自分も学生時代から使っていて愛着のある路線。両社で一緒に三島を支えて良くしていきたい」と述べた。同鉄道の伍堂文康社長は「より地域の一体感を高め、盛り上げていきたい」とあいさつした。来賓の豊岡武士市長は「地域と鉄道がます
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市職員と市議、手話学ぶ デフリンピック盛り上げへ 伊豆
聴覚障害者の国際総合スポーツ大会「デフリンピック」の2025年夏季大会自転車競技が地元開催される伊豆市は17日、職員と市議を対象にした手話講座を同市の修善寺生きいきプラザで開いた。手話を学ぶとともに、デフリンピックについて理解を深めた。 同競技は東京五輪・パラリンピックも開催された同市の日本サイクルスポーツセンターで実施される。講座は聴覚障害者と円滑にコミュニケーションをとって大会を盛り上げるプロジェクトの第1弾として開催した。 伊豆ろうあ協会の西島伸夫会長と手話通訳士の荻島洋子さんが講師を務め、職員と市議約20人にあいさつや自己紹介、簡単な会話を指導した。市内の地名や道案内に使える単語
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鵺踊り、本番へ入念稽古 頼政役に長岡中生・渡辺さん「見る人に感動を」 伊豆の国で29日披露
平安時代の武将源頼政の故事にちなんだイベント「第58回鵺(ぬえ)ばらい祭」(実行委、伊豆の国市観光協会主催)が29日午後2時から、同市の湯らっくす公園で開かれる。伝統の「鵺踊り」の披露に向け、地元の長岡中1、2年生が2022年末から稽古に励んでいる。 鵺は頭がサル、胴体がトラ、尾がヘビの妖怪。同市古奈地区の生まれとされるあやめ御前の夫頼政とその家来が、宮中に現れて天皇を悩ませた鵺を退治した言い伝えに基づき、毎年祭りを開催している。 出演する生徒13人は毎週日曜に長岡区民館で鵺踊りの出演経験者から所作や刀などの道具の扱い方を教わっている。頼政役の渡辺和花さん(2年)は「細かな動きも完璧にし
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フットゴルフ 伊豆で体験会 参加者募集
伊豆市は28日と2月5日、ニュースポーツ「フットゴルフ」の体験会を同市の湯ケ島ゴルフ倶楽部&ホテルリゾートで開く。 フットゴルフはゴルフとほぼ同じルールで、サッカーボールを蹴ってカップインを目指す競技。対象は市内在住、在学、在勤者で、4人一組で申し込む。定員は5組計20人。 時間は両日とも午後2~5時。参加費は1人500円。20日までに申し込む。 問い合わせは市社会教育課<電0558(83)5477>へ。
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「鎌倉殿」大河ドラマ館が閉館 来場者数19万人 伊豆の国
伊豆の国市ゆかりの北条義時が主人公になった昨年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に合わせて市推進協議会が同市の韮山時代劇場に設置した大河ドラマ館が15日、閉館した。来場者数は目標の10万人を大幅に上回る19万5838人だった。 同日は閉館時間の午後5時に合わせ、大河ドラマ館のスタッフが登場人物の似顔絵が描かれたうちわを振って来場者を見送った。閉館後の式典で総来場者数が発表され、関係者が1年間の取り組みをたたえ合った。山下正行市長は「スタッフのおもてなしがすばらしく、大成功だった。市民のこの団結力を今後のまちづくりに生かしたい」と述べた。 同劇場では同日、手作り雑貨や飲食物が並ぶマーケットや市
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砂金採り熱戦 伊豆・土肥金山で大会
伊豆市の観光施設「土肥金山」は15日、第13回砂金採り大会を同施設で開いた。東京都八王子市のサービス業平良文義さん(40)が34粒を採って優勝した。 静岡県内外の中学生から70代までの60人が参加した。参加者は専用の皿を使い、水槽内の砂の中から砂金を30分間で何粒集められるかを競った。 2位以下は次の通り。 2位 山田茂幸(横浜市)3位 金井雄一(東京都小平市)
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37チーム力走 健脚競う 伊豆市駅伝大会
伊豆市駅伝大会(市、市教委主催)が15日、市内で開かれた。37チームが出場し、市民の声援を受けながら地域を力走した。 地区対抗、一般、中学男子、中高女子、小学生の5部門で実施した。狩野グラウンド横の市道をスタートし、修善寺生きいきプラザまでの5区間計13・7キロのコースで競った。2021年の箱根駅伝に関東学生連合で出場した同市出身の大川歩夢さん(東京経済大4年)は1人で全区間を走った。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で3年ぶりに開催した。友好都市の神奈川県平塚市チームも出場した。
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食事パン部門を新設 全国高校生コンテスト 21、22日 伊豆の国で「パン祖のパン祭」
伊豆の国市で21、22の両日に開かれる第17回パン祖のパン祭を主催する実行委員会は13日、プレス発表会を同市のあやめ会館で開き、概要を説明した。メインイベントの全国高校生パンコンテストで食事パン部門を新設した。 コンテストはカリフォルニア・レーズン、地産地消、手仕込みを含む計4部門で、全国各地の30校から331点の応募があった。書類審査を通過した26人が21日にパン店「ベケライ・ダンケ」で実施する実技審査に進み、22日に韮山時代劇場でプレゼンと表彰式を行う。県勢で実技審査に臨むのは伊豆中央、静岡農の両校の1、2年生計8人。 メイン会場の同劇場では全国各地の有名店から取り寄せたパンの販売や
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東京フィル「鎌倉殿」テーマなど熱演 伊豆の国でコンサート
大河ドラマのテーマ曲などを演奏するコンサート「ブラボー!オーケストラ」(伊豆の国市など主催)が14日、同市の長岡総合会館で開かれた。東京フィルハーモニー交響楽団が出演した。広上淳一さんの指揮で、同市ゆかりの北条義時が主人公になった「鎌倉殿の13人」のエバン・コール作曲のメインテーマや大河ドラマの作中で使用されたクラシックの名曲などを披露した。 市内が盛り上がった大河ドラマ関連事業のフィナーレとして開催した。同市の韮山時代劇場に設置された大河ドラマ館は15日が最終開館日。
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住民集い「わたしの避難計画」作成 伊豆の国・三福区で講座
伊豆の国市は14日、災害時に活用する行動計画「わたしの避難計画」を作成するワークショップを同市の三福公民館で開いた。 三福区内の組の代表者約30人に市危機管理課の職員が作成手順を説明した。参加者は大雨や地震を想定し、自宅周辺のハザードマップを見ながら避難のタイミングや家族との集合場所などを決め、用紙に記入した。今後区民にも作成を促す。 昨年度は南條区を対象に計画を作成し、本年度は三福、長塚の両区で実施した。同課の担当者は「避難の際にパニックになるのを防ぐため、冷蔵庫など自宅の見える場所に貼って活用して」と呼びかけた。
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岩田さんに静岡県知事賞 伊豆の国でイチゴ品評会
伊豆の国市は14日、第37回伊豆地区いちご品評会表彰式を同市の韮山農村環境改善センターで行った。最高賞の県知事賞には同市韮山山木の岩田一さん(75)が出品した紅ほっぺが選ばれた。 紅ほっぺ122点、きらぴ香29点、章姫3点の計154点の出品があった。岩田さんは「伊豆の国はイチゴ栽培の環境に恵まれ、さまざまな世代の生産者が頑張っている。今後も産地としての信頼を得るようにしたい」と話した。審査を担当した県東部農林事務所の担当者は「優れたイチゴが多く、生産者の熱意を感じられた」と講評した。 出品されたイチゴは同市の韮山時代劇場で販売された。そのほかの主な受賞者は次の通り。 県経済産業部長賞
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選挙の仕組み 生徒体験 伊豆総合高で模擬投票
伊豆市選挙管理委員会はこのほど、選挙出前授業を同市の伊豆総合高で行った。新年度から有権者になる2年生110人が選挙の仕組みを学び、模擬投票を体験した。 市選管の担当者が選挙を実施する理由や投票先を選ぶための情報収集方法、若者の投票率が低い現状などを説明した。 同市に2025年度に開校する新中学校名を題材にした模擬投票では、実際の選挙で使われる投票箱などの道具を使って五つの候補名の中から選んで投票し、開票作業も体験した。工業科の井出諒さんは「若者が積極的に投票することが大事だと感じた」と話した。 小長谷隆二委員長は「しっかりと勉強し、落ち着いて投票できるようにして」と呼びかけた。
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仕事に自習に 修善寺駅前に交流拠点 ぬましんCOMPASS開設
沼津信用金庫は12日、伊豆市の伊豆箱根鉄道修善寺駅南口前にレンタルスペース機能を備えたまちづくり拠点施設「ぬましんCOMPASS(コンパス)修善寺」を開設した。仕事や会議での利用で人々の交流を促すほか、学生には自習スペースとして貸し出し、駅での待ち時間の有効活用を推進する。 ぬましんコンパスは起業家や地域住民らの活動拠点として同信金が運営していて、沼津、御殿場の2市に続き3カ所目。同信金が支店などの拠点を持たない自治体では初の開設になった。 同駅に隣接する建物の1階約120平方メートルに、カウンターテーブルやソファが使える立ち寄りスペースやミーティングルーム、スタンド式オンラインブースを
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出初め式 功労者らを表彰 伊豆の国消防団
伊豆の国市消防団はこのほど、出初め式を同市のアクシスかつらぎで開いた。功労者の表彰などを行い、防火への思いを新たにした。 表彰された主な功労者は次の通り。 【消防庁長官表彰】大川健、梅原秀行、小川正樹 【県消防協会長表彰】特別功労章 荻野一義▽功労章 大川充晃、浜洋和、西島基弘、梅原良浩
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つるしびな500本「うさぎもいるよ」 伊豆の国で展示会
伊豆の国市の主婦でつくる手芸グループ「和布遊半」は4月10日まで、つるしびなの作品展を同市中の蔵屋鳴沢特別展示場で開いている。 メンバーが手作りしたつるしびなを500本以上展示した。今年の干支(えと)にちなんだうさぎの飾りなど縁起物をモチーフにしたかわいらしい作品が並ぶ。近田典子代表は「日本の伝統文化を継承するためにじっくりと見てもらいたい」と話した。 着物の生地を使ったリメーク品などの販売も行っている。会場は世界遺産・韮山反射炉の横。
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新ごみ処理施設が稼働 クリーンセンターいず 伊豆で竣工式
伊豆市伊豆の国市廃棄物処理施設組合は11日、伊豆市佐野に建設した新廃棄物処理施設「クリーンセンターいず」の竣工(しゅんこう)式を同所で開いた。両市の関係者ら約80人が出席し、構想開始から20年以上かかって完成した新施設の稼働を祝った。 両市が合併する前の旧町時代から構想が始まり、2015年に組合を設立した。19年9月に着工し、今月4日から正式稼働した。工事費は105億6100万円。 施設の敷地面積は約1万7千平方メートルで、地上4階、地下1階建て。1日最大82トンの処理能力がある。焼却時の熱を利用した発電システムや、臭気や排水を外部に出さない構造を採用し、周辺環境に配慮した。 式典で組
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消防ポンプ車4台公売 伊豆市 1月20日まで車両を展示
伊豆市は市消防団が使用していて不用になった消防ポンプ車4台を一般競争入札で公売する。市役所天城湯ケ島支所で20日まで車両を展示している。 消防ポンプ車は20~25年程度で更新していて、新規車両の購入によって不用になった4台を売却する。走行距離は1万1265キロから19万3798キロで、最低売却価格は50万~85万円。3月中の引き渡しを予定している。 引き渡し後、車体の市名表示の消去などが必要。23日から2月3日に入札参加申し込み、2月6~17日に入札書を受け付ける。市危機管理課消防主任の梅原教宏さんは「地元消防団が大切に管理して引き継いできた。有効に活用してほしい」と話した。 詳細は市
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市の発展に貢献 16人6団体表彰 伊豆の国市
伊豆の国市は10日、自治や経済、文化などの分野で市の発展に貢献した16人6団体に対する表彰式を同市のあやめ会館で行った。 表彰状を手渡した山下正行市長は「今後も市の発展のために支援していただきたい」と協力を求めた。受賞者を代表して保護司の内田澄代さん(南江間)が「これからも地域に心を寄せ、市の未来に貢献したい」とあいさつした。 そのほかの受賞者は次の通り。 【功績表彰】堀井一雄、JAふじ伊豆伊豆の国苺(いちご)委員会、高橋裕一、望月克、米倉秀人、岡本剛道、寄留麻友香、小山秀子、神馬良栄、杉山亮太、竹内郁斗、宮本瑞穂、志村唯斗、林優翔、天満蓮玖斗、山田脩平 【善行表彰】マックスバリュ東
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柿木川水質調査 環境基準に適合 伊豆市
伊豆市大平柿木の宗教法人平和寺本山の敷地内から廃棄物交じりの土砂が近くを流れる柿木川に流出している問題で、市は5日、柿木川で昨年12月7日に採水した水質調査結果を発表した。全ての調査項目で環境基準に適合していた。市は引き続き、県と毎月交互に調査を実施する。
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高校生 地域の将来考える 意見出し合い発信力を養う 伊豆でまちづくり講座
伊豆市は2月まで、「未来塾 高校生まちづくり探究講座」を市内で開いている。地元の高校1、2年生10人が計4回の講座に参加し、地域課題の解決に対するアイデアを出し合うとともにプレゼンなどの能力を身に付けている。 これまでの未来塾は社会人を対象に開催してきたが、市の未来を担う人材育成や若者の郷土愛醸成を目的に今回から対象を高校生にした。静岡大客員教授や県地域づくりアドバイザーなどを務める地元のNPO法人「NPOサプライズ」の飯倉清太代表が講師を務める。生徒は住民同士の交流や新たな特産品、名所のPRなど日頃地域の課題に感じているテーマを挙げ、グループに分かれて解決策を検討する。 昨年12月1
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重量挙げ 22個目の世界マスターズ「金」 伊豆の国・鈴木さん
伊豆の国市守木の鈴木幸宏さん(75)がこのほど、米国・フロリダ州で開かれた世界マスターズウエートリフティング選手権大会(国際ウエートリフティング連盟主催)の75~79歳55キロ級の部で優勝した。1988年の初出場以来、同大会で獲得した金メダルは22個になった。 全日本選手権で優勝して出場した。バーベルを一気に上げる「スナッチ」で45キロ、2段階で上げる「ジャーク」で50キロを記録した。鈴木さんによると、同大会の金メダル獲得個数は世界最多という。 新型コロナウイルスの影響で3年ぶりに開催された。鈴木さんは「トレーニングを続けることで健康管理ができる。表彰台で国歌を聞くのはやはり気分がいい」
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地域情報誌「KURURA」の制作紹介 伊豆で中高生発表
伊豆市の小中学生が制作する地域情報誌「KURURA(くるら)」の運営に関わる子ども編集部の中高生3人がこのほど、田方地区退職者福祉共済会のメンバーに同市の中伊豆ワイナリーで活動内容を紹介した。 登壇したのは鈴木ちひろさん(田方農高2年)、高橋のの夏さん(天城中3年)、永田千怜さん(中伊豆中2年)。10年目となったこれまでの活動の歴史や制作の流れ、他市町への広まりなどを自分たちで作った資料を使って発表した。鈴木さんは「参加するまで知らなかった地域のことを知れて伊豆が好きになった」と語った。 同会は活動資金として、現金1万円を寄付した。
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夫婦そろって日本チャンピオン 全日本体重別腕相撲、三島の茂出木さん、伊豆で数々の鍛練
伊豆市の施設、土肥集学校を拠点に活動するアームレスリングクラブ「スパーズ」所属のペンション経営茂出木一真さん(32)、絢子さん(37)=三島市=夫妻が、このほど東京都で開かれた第16回全日本体重別腕相撲選手権大会で、ともに初出場して優勝を果たした。夫妻そろっての優勝は大会史上初という。 一真さんは9人が出場した男子85キロ級の右腕で優勝。5人で競った女子無差別級に出場した絢子さんは左腕で頂点に立った。一真さんは左腕が準優勝、絢子さんは右腕が3位だった。 一真さんは同クラブに入った3年前から本格的に競技を始めた。絢子さんは一真さんの応援に行くうちに魅力を感じ、2カ月前から練習を開始した。同
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大河後もいざ伊豆の国 ドラマ館閉館まで 誘客盛り上げラストスパート
伊豆の国市ゆかりの鎌倉幕府第2代執権の北条義時が主人公になった大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の全48回の放送が18日に終了した。市内周遊の拠点となる大河ドラマ館は来年1月15日まで開館していて、来館者数は目標の10万人を大幅に上回る18万人超えが確実。誘客が期待できる年末年始に向け、市民は盛り上げのラストスパートをかける。 「市民による新たな活動も生まれ、大きな成果が出ている。市内が一体となって盛り上がった」。山下正行市長は大河ドラマをきっかけに全国から注目が集まった1年間を振り返り、事業に関わった多くの市民やさまざまな団体の取り組みに対して感謝した。 来館者数は今月半ばに17万7千人に到
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バスケ全国大会へ意欲 伊豆の国の中学生チーム
伊豆の国市を拠点に活動するバスケットボールチーム「WITH J PROUD(ウィズジェイプラウド)」が26~28日に静岡市で開かれる14歳以下の全国大会「ECCカップU14」(バスケットボールジャパンアカデミー主催)に初出場する。 メンバーは中学1、2年の7人。4日に開かれた東部地区チャンピオンシップで沼津門池中に勝利し、地区代表として出場が決まった。このほど伊豆の国市役所で山下正行市長に出場を報告したメンバーは「得意分野を生かして点を取る」「目標を細かく立てて行動したい」と抱負を語った。 山下市長は「伊豆の国の代表としてどんどん上を目指して」と激励した。
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伊豆半島ジオパーク 再認定祝う 「世界でも優良」関係者喜び
伊豆半島ジオパークの国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界ジオパークの再認定を受け、美しい伊豆創造センター(美伊豆、会長・豊岡武士三島市長)は22日、伊豆市の伊豆半島ジオパークミュージアム「ジオリア」で記者会見を開き、10月に現地審査に訪れた海外審査員がユネスコに提出した報告書で「世界のジオパークの中でも優良な取り組み」と評価されたことを明らかにした。 報告書には「ジオガイドのスキルが高い」「解説板が優しい言葉で分かりやすい」などの表記もあった。審査で案内を担当した伊豆半島ジオガイド協会の仲田慶枝会長は「審査員とフレンドリーに接して説明できた。今後も地域住民とともに取り組みたい」と抱負を語っ
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正月飾りに園児にっこり シルバー人材センター、手作り品を寄贈
伊豆市シルバー人材センターは22日、手作りした正月飾りを市内公共施設とこども園計16カ所に寄贈した。 会員が毎年手作りして寄贈している。宮本市夫理事長らが修善寺東こども園を訪れ、代表で年長児と菊地豊市長が正月飾りを受け取った。園児は声をそろえて「すてきなお飾りをありがとうございました」とお礼した。 宮本理事長は「子どもたちに喜んでもらえると毎年作りがいがある」と喜んだ。
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伊豆の国市長 大河ドラマ館閉館後「郷土資料館の移転前向き」
伊豆の国市の山下正行市長は21日の定例記者会見で、大河ドラマ館が設置されている韮山時代劇場映像ホールの大河ドラマ館閉館後の運用について「郷土資料館を移転できるように前向きに検討したい」と述べた。 市郷土資料館は現在、大仁地区の市中央図書館の2階にある。史跡が多い韮山地区からのアクセスが悪く、来訪者の周遊コースに入っていないことに加え、建物の構造上、夏季に高温になって来場者や史料にとって適切な環境ではないなどの課題がある。 市は当初、映像ホールは大河ドラマ館閉館後の来年3月から貸し出しを再開する予定だった。しかし大河ドラマをきっかけに多く人が市内に訪れ、同劇場を拠点に地域を周遊していること
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大河「鎌倉殿」最終回 義時しのび焼香 伊豆の国・北條寺
伊豆の国市ゆかりの北条義時が主人公の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の最終回に合わせ、同市南江間の北條寺は18日夜、敷地内に焼香台を設けた。 地元の江間郷土研究会と杉山商店が協力し、放送終了後の午後9時から設置した。約60人が訪れ、手を合わせて義時をしのぶとともにメッセージノートに思いをつづった。 同寺は義時が創建し、境内には義時夫妻の墓がある。大河ドラマの市推進協議会はツイッターの公式アカウントで情報を発信し、「最終回にふさわしいイベント」などのコメントが寄せられた。
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自転車こいで健康に 体力測定や筋トレ、五輪遺産継承も サイクルスポーツセンターで講座
東京五輪・パラリンピック自転車競技の静岡県開催のレガシー(遺産)継承に取り組む静岡サイクルスポーツコミッション推進協議会は17日、自転車を活用した健康づくり講座を伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで始めた。来年2月末までに計4回の講座を実施するとともに、参加者それぞれの能力に合わせた運動プログラムを提供し、トレーニングの効果を確かめる。 伊豆、伊豆の国、伊東の3市から休日と平日の2コースに計26人が参加した。初日は据え置き型自転車トレーニング機器「ワットバイク」で現在の体力を測定し、年齢や身長、体重などを踏まえた約3カ月間の運動プログラムを作成。専用アプリでトレーニングの状況を管理し、講
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チェーンソーの操作技術学ぶ 伊豆市消防団
伊豆市消防団はこのほど、災害時の救助活動などに備えたチェーンソー講習を市内の山林などで行った。 労働安全衛生規則で定める「伐木等の業務に係る特別教育」として初めて実施した。三島鳶(とび)工業協同組合と伊豆若鳶会から講師を招き、チェーンソーの操作や点検、整備の方法を実技で体験したほか、学科で伐木作業の知識を学んだ。 参加した団員は「身に付けた技術をほかの団員にも伝えたい」と感想を語った。
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サンタさんが夕刊お届け 伊豆のトガワ新聞店
伊豆市のトガワ新聞店は19日、従業員がサンタクロース姿で新聞配達する恒例イベントを始めた。クリスマスイブの24日まで行う。 今年で11年目。伊豆、伊豆の国の両市内での夕刊配達時に従業員6人が赤色のコスチュームと白ひげを身に着け、バイクに乗って地域を回る。下校時間帯と重なり、毎年子どもたちを楽しませている。 外川啓介社長は「年末に向けて地域の皆さんに笑顔を届けられれば」と話した。
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警察犬所有者らに嘱託書交付 大仁署
大仁署は19日、嘱託警察犬の所有者・訓練者に対する嘱託書を同署で交付した。 交付を受けたのは、ヤハト・フォン・マンヨーソウ号(雌、4歳)の所有者兼訓練者の高山亘さん(伊豆市)とデルント・オブ・ハウス・ベッケン号(雄、7歳)の所有者の名倉克己さん(伊豆の国市)。2頭はいずれもシェパードで、10月に県警鑑識課が行った審査会で合格した。嘱託期間は来年1年間。 2人に嘱託書を手渡した高橋文典署長は「有事の際は協力してもらい、地域の安全安心を確保したい」と話した。高山さんは「高齢者の行方不明などの事案があれば家族のために早期に発見したい」と述べ、名倉さんは「社会貢献のために活躍できれば」と話した。
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門松と正月飾りを作ろう 伊豆・横瀬区、世代超え交流
伊豆市の横瀬区生涯学習委員会は18日、ミニ門松と正月飾りを製作するイベントを同市の横瀬公民館で開いた。 子どもから高齢者までさまざまな世代の区民約40人が参加した。一人一つずつ製作しながら区民同士の親睦を深め、新年の準備を整えた。 山田健次区長は「子育ては地域で支え合うことが大切。伝統文化を学びながら、顔の見える関係づくりができれば」と話した。
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あなたの推しスイーツは? 伊豆・修善寺で総選挙&フォトコン
伊豆市観光協会修善寺支部は2023年1月15日まで、地域周遊イベント「修善寺とスイーツ 総選挙&フォトコンテスト」を同市の修善寺温泉街を中心に実施している。 会員の16店舗が参加した。店舗でスイーツを味わった後、特設サイトから好みのスイーツへの投票や写真の投稿を行う。参加者の中から抽選で同温泉の宿泊補助券が当たる。 PR看板を温泉街など6カ所に設置した。イベントに合わせて新メニューを用意した店舗もあるという。担当者は「修善寺といえばスイーツと思われるように盛り上げたい」と話した。
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地域の団体連携、課題解決へ 伊豆の国市が意見交換会
地域で活動する団体が連携した課題解決や情報交換ができるプラットフォームの設立に向け、伊豆の国市は15日、市内の各種団体メンバーによる意見交換会を市役所で開いた。 市内では自然保護や歴史研究、防災、観光振興などさまざまな団体が活動しているが、協働での取り組みやつながりは行政を含めて限定的だった。それぞれの団体の強みを効果的に活用し、市民主導のまちづくりを推進しようと企画した。 市協働まちづくり課が中心となり、来年度の設立を目指す。意見交換会には18団体から約30人が参加し、それぞれの活動概要や課題を話し合った。山下正行市長は「皆さんの活動は市の財産。相談し合える関係を築いてほしい」と期待し
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伊豆特産品PRへ看板 生産者写真も 修善寺駅に掲示
伊豆市はシティーセールスの一環で、ふるさと納税の返礼品になっている市内特産食材をPRする看板を同市の伊豆箱根鉄道修善寺駅構内に掲示している。 看板は縦約1・6メートル、横約2・3メートルの2枚。「俺の『伊豆』を喰(く)らえ!」をキャッチコピーに、天城軍鶏(しゃも)と紅姫あまごの生産者の生き生きとした表情を捉えた写真を掲載した。 写真撮影を担当した市地域おこし協力隊の斎藤洋平さんは「自然豊かな伊豆の生産者のパワーを届けられれば」と期待した。
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静岡人インタビュー「この人」 自転車まちづくりに取り組む マルコ・ファヴァロさん(伊豆市)
東京五輪・パラリンピックの自転車競技会場になった伊豆市で11月から、地域おこし協力隊として活動する。サイクリングイベントのプロデュースなどの経験を生かし、五輪パラのレガシー(遺産)として自転車を活用したまちづくりや観光活性化を推進する。拠点は伊豆箱根鉄道修善寺駅前の自転車観光施設「クランクベース」。イタリア北部のパドヴァ出身。53歳。 -就任の抱負を。 「サイクリストは走りやすい道、美しい景色、文化を感じる場所を求めて走りにくる。サイクリストやインバウンド、サイクリングイベントの誘致に取り組みたい。学校などのセミナーで自転車文化を広めるほか、なぜヨーロッパが観光地として成功したのかも紹介
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記者コラム「清流」 食べ物への思い
静岡県内各地で勤務していると、その土地それぞれで特産の食べ物と出合える。魅力や思いを語る生産者や地元住民はとてもかっこよく見える。 伊豆の国、伊豆の両市では地元に関連した食べ物が給食を通じて子どもたちに紹介された。伊豆の国市では舞台になっている大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にちなみ、鎌倉時代の食事や歴史上の人物が愛した献立を基に、地元食材も交えて提供した。伊豆市では「地元のおいしい物を味わい、地域の農家に感謝してほしい」との思いから市内産の新米を継続的に使っている。 クラスの仲間といろいろと話している様子が見られるかと期待し、取材で学校を訪れると、現在は「黙食」を実施中。子どもたちが食べ物
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23年度の予算編成 自民所属市議 伊豆の国市長に要望
自民党所属の伊豆の国市議7人は15日、来年度の予算編成に対する要望書を山下正行市長に市役所で提出した。 要望は、生活支援と経済支援、公共施設再配置計画の明確化、大河ドラマレガシー(遺産)の継続的事業展開の3項目。大河ドラマ関連では、市内のさまざまな歴史資源を含めた事業展開を求めた。
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地元産米「きぬむすめ」給食に 伊豆市、児童「おいしい」
伊豆市は今月から、市特別栽培米「伊豆の恵」の新たな品種に認定した「きぬむすめ」を学校給食で提供している。 特別栽培米事業は2013年度から地元JAと共同で始め、農薬と化学肥料の使用量を通常の半分以下で、市内で栽培している。品種はコシヒカリのみだったが、昨年度にきぬむすめも認定した。学校給食ではこれまで期間を決めてコシヒカリのみを提供していて、今月からきぬむすめも加えて継続的に地元産の米を子どもに味わってもらう。 天城小5年のクラスではこのほど、給食の前に市農林水産課の職員が市特別栽培米の説明を行った。味わった児童は「風味や甘みがいつもと違っておいしい」「おかずとの相性が良い」などと感想を
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国体自転車で活躍 山口、野寺両選手が成績報告 伊豆市
第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」の自転車競技トラックレースで活躍したいずれも伊豆市在住の山口真未選手(31)=日本競輪選手会=と野寺梓選手(22)=法政大4年=がこのほど、市役所で菊地豊市長に成績を報告した。 山口選手は国体で初めて実施された女子500メートルタイムトライアルで優勝。山口選手と野寺選手のペアで出場した女子チームスプリントでは4位に入賞し、男女総合成績で本県チームの2位獲得に大きく貢献した。 賞状を披露した山口選手は「目指していた初代チャンピオンを達成できた。とにかく勝つことを狙った」と振り返り、野寺選手は「3回目の出場で入賞できて良かった。競輪選手を目指したい
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園児が大仁署にXマスツリー贈る 修善寺保育園
伊豆市の修善寺保育園の年長児がこのほど、防犯や交通安全を願って手作りしたミニクリスマスツリーを大仁署に贈った。 サンタ帽をかぶった園児は同園を訪れた署員にミニツリーを手渡した。一人ずつ「みんなの笑顔を守って」「お仕事頑張ってください」と声をかけた。 ツリーは同署や交番、駐在所にクリスマスまで飾られる。
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郷土資料館の移転案 伊豆の国市、市民と意見交換
伊豆の国市はこのほど、市郷土資料館の移転構想に関する市民意見交換会を韮山農村環境改善センターで開いた。 現在は大仁地区の市中央図書館2階にある市郷土資料館を、大河ドラマ館が設置されている韮山時代劇場映像ホールにドラマ館閉館後に移転するとの構想。移転すれば史跡が多い韮山地区や伊豆長岡地区の江間地域にアクセスしやすいため、児童生徒や観光客が周遊する際の拠点として活用できる一方、映像ホールが文化活動などで利用できなくなる。市中央図書館は建物の構造上、夏季に高温になり、来場者や史料にとって適切な環境ではないとの課題もある。 意見交換会では市が経緯や移転効果、課題、代替施設などを説明した。出席した
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小中生が取材、執筆 伊豆情報誌「KURURA」第10号完成
伊豆市の魅力を地元の小中学生が取材、執筆する地域情報誌「KURURA(くるら)」の第10号が完成し、市内でこのほど、発表会が開かれた。 今回は「伊豆ブランド」をテーマに、小学4年から中学3年までの21人が参加した。グループに分かれて老舗旅館や伝統和紙の工房、温泉施設、カフェを訪れ、体験もしながら関係者に取材した。「伊豆できらり輝く人」の特集では、トレイルレースのプロデューサーや国内外で活躍する中学生サーファーにインタビューした。 情報誌はA4判18ページ。発表会で子どもたちは「見て聞いて体験して地元のすばらしさを知れた」「伊豆の良いところをもっといろいろな人に伝えたい」と感想を話した。活
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農福連携事業など評価 伊豆茅野地区 知事顕彰の喜び報告
2022年度の静岡県の「ふじのくに美しく品格のある邑(むら)づくり」事業で知事顕彰を受賞した伊豆市の「いずのやね茅野」地区の関係者がこのほど、市役所で菊地豊市長に喜びを報告した。 地元の「はちくぼ会」のメンバーが中心となり、鉢窪山や天城山、浄蓮の滝、ワサビ田など自然豊かな地域で農福連携事業のライ麦を使ったストロー作りなどに取り組んでいる。同会の山本宗男代表は「長年の努力が認められた。後継者問題を解決して長く続けたい」と話した。 菊地市長は「自然豊かな地域にふさわしい賞。これからも頑張ってほしい」とたたえた。
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特別列車「GEO TRAIN」 映える地形、乗せて出発 伊豆箱根鉄道と韮山高生コラボ
伊豆箱根鉄道と美しい伊豆創造センターは、韮山高(伊豆の国市)の写真報道探究部が撮影したジオサイトの写真などを展示した特別列車「いずっぱこGEO TRAIN(ジオトレイン)」を駿豆線(三島-修善寺)で運行している。 写真映えをテーマに、1、2年の部員9人が伊豆半島内の14カ所を訪れて写真を撮影した。同センターのジオパーク推進部の監修で説明文を付け、20種類のシールを電車の窓に貼っている。列車は部員がデザインしたオリジナルのヘッドマークを付け、1日2~10往復する。 5日に伊豆市の修善寺駅で開いた式典で、関係者がテープカットをして運行を祝った。鈴木千咲紀副部長(2年)は「写真の明るさや角度に
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伊豆市の新中学校名 5候補発表 1月投票
伊豆市は6日、修善寺、中伊豆、天城の3中学校を統合する新中学校名の五つの候補を発表した。来年1月6~18日に市民による投票を行い、結果を参考に開校準備委員会が候補名を決めて市教育委員会に答申する。 候補は五十音順に、あゆみ、伊豆(いず)、狩野川(かのがわ)、清流(せいりゅう)、陽向(ひなた)。8、9の両月に児童生徒や保護者、教職員、市民に募集したところ、468案の応募があった。同委員会が協議し、五つの候補に絞り込んだ。 投票の対象者は修善寺、中伊豆、天城の3地区の小学4年から中学3年までの児童生徒や3地区の園児と児童生徒の保護者、教職員ら。一般市民の投票も可。市役所や学校に投票用紙と投票
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土砂流出問題で県措置命令 宗教法人が審査請求 伊豆市議会で副市長明らかに
伊豆市の佐藤信太郎副市長は2日の市議会12月定例会の一般質問で、同市大平柿木の宗教法人平和寺本山の敷地内から廃棄物交じりの土砂が近くの柿木川に流出している問題について、静岡県から処理を求める措置命令を受けている宗教法人が不服だとして行政不服審査法に基づいて環境省に審査請求を提出したと明らかにした。下山祥二氏への答弁。 11月22日の平和寺環境汚染問題対策協議会で県が説明した。県が廃棄物処理法に基づき、昨年9月に宗教法人や法人役員に出した措置命令の履行期限の今年3月を過ぎても土砂や廃棄物の処理は行われていないが、行政代執行できるかは審査請求の採決を踏まえて検討される。 佐藤副市長は「敷地内
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ドラマ館場所 市長「最良の選択だった」 伊豆の国市議会一般質問
伊豆の国市の山下正行市長は1日の市議会12月定例会一般質問で、韮山時代劇場内に開館している大河ドラマ館の設置場所について「最良の選択だった。官民一体でにぎわいの創出ができている」と述べた。天野佐代里氏への答弁。 設置場所を巡っては、大河ドラマ関連事業費を盛り込んだ予算の否決に伴って民間施設などほかの候補地も挙がった。山下市長は同劇場内の日だまり広場や大ホールで実施されるイベントと大河ドラマ事業の相乗効果を実感し、「市民による新たな活動が生まれている」と地域の盛り上がりに感謝した。 否決による予算確保のずれ込みや規模縮小の影響については、旅行会社への案内が遅れたため、開館直後のツアー客の確
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3市町の広報紙 12月号に合同取材記事を掲載 田方広報研究会
伊豆、伊豆の国、函南の3市町などの広報担当者でつくる田方広報研究会は、3市町が発行する広報紙12月号に合同で取材した共通記事を掲載した。 「身近にある野外アクティビティ」をテーマに、3市町のおすすめ屋外施設計9カ所を写真付きで紹介した。そのうち4施設で職員のインタビューを行い、特徴や魅力を伝えている。表紙は3市町で切り替え、伊豆は修善寺虹の郷、伊豆の国はメリダエックスベース、函南は川の駅伊豆ゲートウェイ函南の写真を採用した。 伊豆、伊豆の国の2市は1日、函南町は15日の発行。研究会は3市町のほか、JAふじ伊豆と伊豆保健医療センター(伊豆の国市)の担当者が所属している。
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伊豆の国の酪農家 知事賞など報告 畜産共進会乳牛の部
静岡県畜産共進会の乳牛の部で県知事賞など好成績を収めた伊豆の国市の酪農家がこのほど、市役所に山下正行市長を訪ね、受賞を報告した。 渡辺稔さん(46)が第2部(生後12カ月以上15カ月未満)で最優秀賞と県知事賞に輝いた。高橋実徳さん(35)はいずれも経産牛の第6部(生後30カ月未満)と第7部(生後30カ月以上36カ月未満)でそれぞれ最優秀賞に選ばれた。田中山ファームは第1部(生後9カ月以上12カ月未満)で優秀賞に入った。 渡辺さんは「伊豆の国の仲間のおかげで受賞できた」と感謝した。山下市長は「受賞を励みにどんどんいろいろなことにチャレンジしてほしい」と話した。
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操作習得へ 高齢者にスマホ無償貸し出し 伊豆市
伊豆市は12月から、高齢者対象のスマートフォン普及事業を行う。スマホを一定期間無償で貸し出して操作技術の習得や苦手意識の解消を図り、地域のデジタル化を推進する。 市によると、スマホを無償貸し出しする普及事業は県内初で、全国的にも珍しいという。対象はスマホを所有していない65歳以上の市民で、定員は200人。スマホを3カ月程度無償で貸し出し、操作講習会や相談会を開催するほか、貸出期間中の問い合わせにも対応して支援する。 講習会では通話、カメラ、インターネット、SNS、防災に生かせるラジオアプリなどの操作方法を学ぶ。市内の旧土肥小に交流拠点を設置しているIT機器リサイクル業のリングロー(東京都
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市議が手話学ぶ 伊豆で勉強会 「手話言語条例」基づき企画
伊豆市議会はこのほど、議員勉強会「手話講座」を議場で開いた。2019年に議員発議で制定された「伊豆市民が共にあゆむ手話言語条例」に基づき、手話に触れる環境を設けようと企画した。 県聴覚障害者協会の小倉健太郎事務局長と前田智子事務局次長が講師を務め、実技を交えながら市議16人に手話を教えた。小倉事務局長は「目を合わせてうなずき、表情を出すのが大切。お互いが手話は言語であることを理解して」と求めた。 市議会教育厚生委員会の三田忠男委員長は「本会議などのあいさつで手話を使えるようにしたい」と話した。
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卒業証書用に紙すき 修善寺小6年生7人、慎重に作業 伊豆
伊豆市の修善寺小6年生7人がこのほど、地元の伝統和紙「修善寺紙」を製造する同市修善寺の紙谷和紙工房で自身の卒業証書用の紙すきに挑戦した。 児童は修善寺紙を再現する会のメンバーから木枠の動かし方などの指導を受け、慎重に作業に取り組んだ。紙は乾燥させた後、来年3月の卒業式で卒業証書として受け取る。赤池櫂舟君は「作業は難しかったが、いい紙に仕上がればうれしい」と話した。 児童は10月に修善寺紙の継承に取り組む地域おこし協力隊の舛田拓人さんから歴史や原材料などを学び、紙すきに臨んだ。
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日常の風景描く 三島市の日本画家大場さん、伊豆の国市で作品展
三島市の日本画家大場茂之さん(67)の作品展が30日まで、伊豆の国市奈古谷のアトリエ(旧奈古谷公民館)で開かれている。 日常の何げない風景を描いた大小さまざまな作品約80点を展示した。地元の国清寺の石段や韮山城跡、ネパールの景色などを題材に自然豊かな様子を実景に近い形で描いている。大場さんは「自然を取り入れるのが日本画。個展をきっかけに旧友と再会できるのがうれしい」と話した。 会場は韮山生涯学習センターの向かい。
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「鎌倉時代」味わって 国清汁や義時ゼリー 伊豆の国市で共通給食
「和食の日」の24日、伊豆の国市は和食の基盤が作られたとされる鎌倉時代の食事を基にした特別給食を市内の小中学校と幼稚園計13施設で提供した。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主人公で市ゆかりの北条義時にちなんで「義時給食」と名付けた。 玄米入りご飯、サケの塩焼き、納豆あえ、国清汁、義時ゼリー、丹那牛乳の計6品。主菜は源頼朝が献上されて和歌を詠むほど気に入ったとされるサケを使い、頼朝の祖先の源義家が出陣の際に俵に入れた煮豆が発酵した言い伝えから納豆も材料に選んだ。国清汁は地元の国清寺で600年の歴史があるみそ汁で、地元産のゴボウやサツマイモを入れた。 デザートの義時ゼリーは狩野川をイメージした
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源頼朝像お披露目 伊豆の国 島田の倒木杉使用
千葉山智満寺(島田市)で2012年9月に自然倒木した「頼朝杉」を使った源頼朝公像が23日、伊豆の国市の韮山時代劇場で特別公開された。征夷大将軍になった頃をモチーフに、権力の頂点に立つ気品のある様子を表現した像で、神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮に奉納する。 像の制作は名木を通じた地域活性化や文化継承に取り組む銘木総研(大阪市)を中心としたプロジェクト。倒れた杉の樹齢は推定800年で、頼朝が挙兵時に手植えしたとされる。像は高さ99センチ、横幅130・5センチ、奥行き95センチ、重さ50キロで、顔立ちなどはさまざまな肖像画や像を参考に、仏師の江里康慧さんが新たなイメージで作り上げた。 一般公開を前
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伊豆中央高の美術、陸上部 静岡県展や東海大会で好成績
伊豆の国市の伊豆中央高の美術部と陸上競技部がこのほど、静岡県の作品展や東海大会で好成績を収めた。 美術部は県高校総合文化祭美術・工芸部門で2年生3人が受賞した。薬師寺翔子さんの油彩画「不可思議、解きやしょう。」は県高校文化連盟会長賞に選ばれ、全国総合高校文化祭に出品される。木内唯斗さんは県高校美術・工芸教育研究会優良賞、星屋愛梨さんは特選に選ばれた。妖怪の世界観を描いた薬師寺さんは「油絵は初挑戦だったが満足のいく作品に仕上がった。もっと多くの人に見てもらいたい」と喜んだ。 陸上競技部は東海新人大会で2年生6人が計5種目で入賞を果たした。渡辺優斗さんは男子5千メートル競歩で自己ベストを22
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黒字決算を報告 大仁まごころ市場 伊豆の国市
伊豆の国市田原野の農産物直売所「大仁まごころ市場」はこのほど、第20期定時株主総会を同市の大仁くぬぎ会館で開いた。当期利益206万円を計上した決算報告を承認した。 総売り上げは9月の長雨が影響し、前年比1・7%減の1億5800万円。来客数は同0・4%減の8万9506人だった。運営を受託した韮山時代劇場内の大河ドラマ館に併設する物産館の売り上げは4900万円。 湯川保夫取締役の辞任に伴い、新取締役に清水浩幸支配人が就任する議案も承認した。土屋龍太郎社長は「堅調に推移している。出荷者の健康意識を高める取り組みを進め、物産館で扱う加工品の販売を直売所でもできれば」と話した。
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スマホで伊豆の観光地案内 「おともたび」実証実験、住民が音声ガイド 2023年1月末まで
伊豆市の修善寺、土肥、天城湯ケ島の3地区で、散策型音声ガイドサービス「おともたび」の実証実験が行われている。スマートフォンなどの位置情報を活用した仕組みで、観光スポットや店舗に近づくと地元住民の音声で魅力を紹介する。 おともたびは静岡市のベンチャー企業「Otono」が運営するサービス。スマホなどでポスターやパンフレットに掲載された2次元コードを読み込み、サイトにアクセスした状態でスポットに近づくと音声が流れる。観光施設や温泉宿、飲食店など3地区合計約150カ所を旅館の女将(おかみ)や地元ガイドらの声で案内する。 観光庁の補助金を活用した3地区の観光団体などの事業。現地に行って地元住民の声
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姉妹都市 京都・長岡京市と交流 伊豆の国から市民団
伊豆の国市の団体がこのほど、姉妹都市交流の一環で京都府長岡京市を1泊2日の日程で訪れ、地元住民と親睦を深めた。 伊豆の国市から訪問したのは市友好都市交流協会と市音頭保存会のメンバーら28人の市民団と市議13人。友好交流会には山下正行伊豆の国市長と中小路健吾長岡京市長も出席し、互いに地元の音頭を踊って交流した。 長岡京ガラシャ祭のパレードにも加わり、伊豆の国をPRした。
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作業所「ブルービート」利用者作品展 伊豆市で20日まで
伊豆の国市吉田の就労継続支援B型の作業所「ブルービート」は20日まで、利用者の作品展「詩と物語展」を伊豆市柏久保のギャラリースペースCotori(ことり)で開いている。 利用者5人の個性が光る点描画や水彩画のほか、イケヤシロウの名前でイラストレーターとして活動する池谷史郎施設長のアクリル画など約40点を展示した。一部の作品は展示即売している。池谷施設長は「利用者さんが持ち味ややりがいを見つけ、上達すると喜びを感じる」と話した。 19日午後3時からは利用者らによる作品の説明や音楽ライブ、20日午後3時からは来場者参加型のトークイベントを開催する。
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地域の大掃除継続 環境衛生表彰を受賞 伊豆総合高生徒会
伊豆市の伊豆総合高生徒会が本年度県環境衛生自治推進協会連合会会長表彰を受賞し、市役所でこのほど、伝達式が開かれた。 生徒会は2011年11月から伊豆箱根鉄道修善寺駅周辺を清掃するボランティア活動「修善寺大掃除」を毎月1回継続している。地域のさまざまな団体から協力を得て参加者が増える中、生徒会は運営方法を検討しながら活動を重ねた。 生徒会の依田優人会長、斎藤連副会長、昆野伶音副会長が市役所を訪れ、菊地豊市長から表彰状を受け取った。依田会長は「伝統を守りつつ、今後も時代に合った開催方法を模索したい」と話した。菊地市長は「長年の活動に市民を代表して感謝したい」とたたえた。
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医療と介護 両輪で活用を 三島でシンポジウム
医療と介護の総合的な確保に向けたシンポジウム(県、医療と介護シンポジウム開催実行委員会主催)がこのほど、三島市の三島商工会議所で開かれた。「医療と介護の上手な利用」をテーマに医師による基調講演とパネル討論を行った。 パネル討論には伊豆保健医療センター(伊豆の国市)の清水啓介医師、静岡市静岡医師会医療・介護連携推進センター相談員の浅利恵美子さん、認知症の夫の介護を経験した伊豆の国市認知症キャラバン・メイトの大川和美さんが登壇した。大川さんは介護者の交流会に出席したことを振り返り「泣きながら話したが、大変なことを聞いてもらうことで本当に救われた。今でも参加して経験を話したり悩みを聞いたりしてい
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居合道 子ども教室が級位審査会 伊豆の国
居合道の無双直伝英信流静岡東部道場傘下の子ども向け教室「梛(なぎ)」は16日、級位認定審査会を伊豆の国市の韮山体育館で行った。昨年4月の教室開講以来初の審査会で、年長児から小学6年までの8人全員が同道場が設ける級位の2~9級に合格した。 子どもたちは緊張しながらも真剣なまなざしで「前切り」や「追撃刀」など5本の形を披露し、技の正確さや姿勢、礼式などの審査を受けた。8歳以上の教室生は技の名前や刀の部位名などを答える試験も実施した。韮山小6年の尾形寧々さんは「先生や友達と稽古して上手になると楽しい」と話した。 子ども専門の居合道教室として全国で初めて開講し、現在は13人が所属する。教室を開講
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被害者支援へ連携確認 伊豆の国で連絡協議会
大仁署犯罪被害者支援連絡協議会が15日、伊豆の国市の田方教育会館で開かれた。委員を務める弁護士、医師、行政職員と署員計14人が参加し、関係機関の連携を確かめた。 想定される事例に基づき、対応方法を検討した。高橋文典署長は「犯罪被害者に寄り添い、前向きに生きていくために支えていきたい」と話した。 同署によると、1~9月の管内の支援件数は昨年より3件少ない9件だった。刑事手続きの流れや支援制度を説明し、事件の区切りごとに被害者に状況を説明している。
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住民の「誇り」醸成 伊豆の魅力 地域が認識を【記者コラム湧水】
「『何でこんなとこに引っ越してきたの』と冗談交じりに言われました。でも半分は本気のような気がして。これでは子どもたちが地元に自信を持てない」。伊豆市で11月上旬に移住者の増加をメインテーマに開かれた会議で出た男性移住者の意見に強く同意した。人口減少や少子高齢化が長く叫ばれている伊豆地域。地元住民が魅力を認識し、誇りを持たなければ衰退の一途をたどるだろう。 3年前の春、この地域に赴任してきた際にあいさつ回りをしていると、男性と同じような場面に何度も出くわした。「何にもないところでね」「子どもを全然見なくなっちゃったよ」。今でも再三聞く話だが、自然、産業、歴史とさまざまな面で伊豆には魅力がある
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三島南高野球部 創部100年 OB、現役部員祝う
三島市の三島南高野球部OB会は13日、創部100周年記念式典を同校で開いた。OBや現役部員が祝福するとともに、今後のさらなる飛躍を誓った。 学校設立3年目の1921年に創部。大正から令和まで時代をまたぎ、850人以上の部員が所属した。昨年の選抜高校野球大会に21世紀枠として選出され、甲子園に初出場。2安打を放った前田銀治選手がプロ野球楽天に入団した。 式典で諏訪部孝志会長は「多くの人の支援で選抜に出場でき、諦めずに取り組めば夢が夢でなくなると分かった。数多くの経験を次の100年につなげたい」とあいさつした。選抜出場に導いた稲木恵介前監督(現富士高野球部監督)は「地元の高校生が甲子園を経験
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⚾野球技術、小中生に指導 元プロ岡島、清水さん
元プロ野球巨人の岡島秀樹さんと清水隆行さんによる野球教室(長嶋茂雄ロード記念少年野球教室・学童野球大会実行委員会主催)が13日、伊豆の国市のさつきが丘公園野球場で開かれた。地元の小中学生約60人が参加し、元プロから技術を教わった。 メジャーリーグのワールドシリーズ制覇も経験した元投手の岡島さんは、球の握り方や投球で片足立ちになるときに安定する軸足の使い方を指導。肩や肘に負担をかけない投げ方を教え、「チームメートと日々楽しく練習を続け、プロ野球選手を目指して」と呼びかけた。清水さんは走塁時のベースの踏む位置などを指導し「どうやったら速くなるのか日頃の練習から意識を」と話した。 巨人終身名誉
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ファゴットとチェロ 四重奏の音色響く 伊豆・弘道寺でコンサート
伊豆市湯ケ島の弘道寺でこのほど、秋の夕暮れコンサート(宿を語る会主催)が開かれた。湯ケ島地区で活動する地域おこし協力隊の佐藤亜弥さんと親交のあるプロ奏者を含む4人が出演した。ファゴットとチェロの四重奏を本堂内に響かせ、来場した地域住民ら約60人が落ち着いた音色を楽しんだ。 同寺ではこれまでも地域イベントを開催していたが、新型コロナ禍で中断していた。山居英明住職は「文化は心を耕してくれる。有意義な時間になれば」と話した。
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火災に気を付けて 田方防火協、小学校にファイルを配布
秋季火災予防運動(9~15日)に合わせ、田方防火協会は伊豆の国、伊豆、函南の3市町の小学1年生に防火をPRするクリアファイルを配布している。 11日には石渡延人会長が伊豆市の修善寺東小を訪問。消防士と消防車のイラストなどがデザインされたクリアファイルを代表児童に手渡した。石渡会長は「寒くなって空気が乾燥し、火災が起こりやすい。気を付けるように家族と話し合って」と呼びかけた。
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墨の現代アート多彩 伊豆の国、知半庵で作品展
伊豆の国市吉田の国登録有形文化財「知半庵(旧菅沼家住宅)」で12月4日まで、第10回知半アートプロジェクト「墨のこえ」(同プロジェクト委員会+チーム知半主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれている。国内外の現代作家3人による墨のアートを展示している。 沼津市の現代美術家青木一香さんは今回のために最新作として球体の作品を制作。土間の梁(はり)には数々の球体をつるし、宇宙のような空間を表現した。前座敷には一畳ほどの和紙に墨絵を描き、「踏むアート」として設置している。 米国の詩人で墨絵画家のアラン・ラオさんの墨絵や神奈川県在住のフランス人書家・現代美術家のドミニク・エザールさんの書も展示した
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イタリア出身ファヴァロさん 伊豆の地域おこし協力隊就任 自転車活用したまちづくり推進
東京五輪・パラリンピックで自転車競技会場になった伊豆市は11月から、イタリア出身でサイクリングイベントのプロデュースなどを行うマルコ・ファヴァロさん(53)に「地域おこし協力隊」を委嘱した。五輪パラのレガシー(遺産)として、自転車を活用したまちづくりを推進する。 ファヴァロさんは1991年に留学で来日し、名古屋大教育学部を卒業した。サイクルスポーツジャーナリストやサイクルブランドのアンバサダーなどを務め、東京五輪では自転車競技イタリア代表チームをサポート。地域づくりに関するセミナーなども開催する。市によると、自転車業界では著名という。 同市の伊豆箱根鉄道修善寺駅前の自転車観光拠点施設「ク
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自転車こいで発電に挑戦 伊豆の国・長岡北小 温暖化対策学ぶ
静岡県地球温暖化防止活動推進センターは10日、環境学習プログラム「アース・キッズチャレンジ」を伊豆の国市立長岡北小で開いた。5年生23人が温暖化防止に向けて自身ができる対策を学んだ。 児童はセンターのスタッフから温暖化の仕組みを学び、ごみの分別や自転車を使った発電などを体験して資源や電気の大切さを体感した。日常生活のイラストを使って家庭でできる取り組みを考えた。児童は今回の体験を基に自宅でエコ生活を実践し、体験前との変化を確かめる。 三島信用金庫からの寄付金を活用し、伊豆の国市内では初めて開催した。センターは本年度、県内26市町の98校で約5700人を対象にプログラムを実施している。担当
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樹齢800年「頼朝杉」で頼朝像 23日、伊豆の国市で特別公開
千葉山智満寺(島田市)で2012年に倒木した「頼朝杉」を使った源頼朝公像がこのほど完成した。頼朝挙兵地の伊豆の国市で23日に特別公開される。 名木を通じた地域活性化や文化継承に取り組む銘木総研(大阪市)が中心となったプロジェクト。倒れたのは推定樹齢800年の杉で、頼朝が挙兵時に手植えしたと伝わる。杉を有意義に活用して伝承しようとプロジェクトが発足した。 像は高さ99センチ、横幅130・5センチ、奥行き95センチ、重さ50キロ。仏師の江里康慧[こうけい]氏が像を、江里さんの娘で截金(きりかね)師の朋子氏が像を収める厨子(ずし)のデザインを手がけた。最終的に神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮に奉納す
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自転車レース白熱 伊豆・日本サイクルスポーツセンターでイベント
東京五輪・パラリンピック自転車競技会場になった伊豆市の日本サイクルスポーツセンター(CSC)でこのほど、おもしろ自転車レースやお笑いライブなど多彩なイベントが開かれた。 自転車レースは大人と子どもそれぞれの部に計32人が出場し、4人ずつのレースで順位を競った。出場者はペダルに連動してサドルが上下するなど変わった特徴のある自転車を乗りこなし、懸命にゴールを目指した。お笑い芸人のサンシャイン池崎さんとワタリ119さんによるライブも盛り上がった。 センターの担当者は「今後も連休などに合わせてさまざまなイベントを企画したい」と話した。
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「津波警報」園児が避難 警察官先導し訓練 伊豆・土肥地区
大仁署は8日、津波率先避難訓練を伊豆市土肥地区で行った。警察官が先導して住民に高台への避難を促す「率先避難」を実践した。 地元の土肥こども園の園児が地域を散歩中に地震による津波警報が発表されたとの想定で行った。園児16人は署員に避難するように言われると、伊豆総合高土肥分校の4階相当の高さにある避難スペースまで屋外の非常階段を使って駆け足で登った。同署の奈良大輔警備課長は「有事の際は坂道や階段に気を付けながら警察官に付いて避難してほしい」と呼びかけた。 同園では隣接する津波避難タワーに登る訓練を全園児が毎月行っているほか、市役所支所や旅館など地震発生時の状況に応じた避難場所を複数確保してい
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伊豆中央高校 女子生徒の制服を一新 2023年度新入生から
伊豆の国市の伊豆中央高は来年度の新入生から、女子生徒の制服を一新する。大幅なリニューアルは1979年の開校以来初めて。 色はグレーを基調にした。スカートかスラックス、リボンかネクタイを選択できる。エンブレムやブレザーの首元のラインには現在の制服の色に近い紺を使い、伝統や歴史の継承の意味を込めた。 夏服用にニット素材のグレーのベストを導入し、ブラウスは現在よりもストレッチが効く素材を採用して動きやすくした。男子生徒の制服は詰め襟の「学ラン」で変わらない。 昨年度から時代や生徒のニーズを反映した制服に変更しようと検討を始め、生徒らにアンケートも行った。試着した西村美咲さん(3年)は「明るい
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紅ほっぺ きらぴ香 伊豆の国でイチゴの出荷本格化
静岡県内有数のイチゴ産地の伊豆の国市で出荷が本格化している。クリスマスが近づく12月中旬に最初のピークを迎え、来年5月末までに首都圏などに450万パックの出荷を見込む。 7日には同市のJAふじ伊豆韮山野菜集出荷場に6軒の生産者が紅ほっぺときらぴ香計977パックを持ち込んだ。同JA伊豆の国苺(いちご)委員会の役員が集まり、出来を確かめた。飯田寿夫委員長は「資材や燃料費の高騰が生産者にも影響している。ほかの産地に負けない品質を保ち、昨年以上の売り上げを出したい」と話した。 委員会には137人の生産者が所属し、28・2ヘクタールで栽培している。今期は10月下旬に初出荷を迎えた。夏場の高温で定植
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市民有志「大河」テーマ曲練習 伊豆の国、20日披露
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の舞台になっている伊豆の国市の市民有志らでつくる吹奏楽団が20日、ドラマのメインテーマ曲を同市の韮山時代劇場で演奏する。 同市の会社員山田清彦さん(49)が発起人となり、団体に所属していない愛好家でも演奏を楽しむ機会を設けようと企画した。市内外から25人程度が集まり、練習に取り組んでいる。17日に同劇場で最終練習を行い、20日は午前11時半と午後1時半の2回演奏する。 問い合わせは山田さん<電090(8671)8015>へ。
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魅力いっぱい伊豆の国 児童が記者 情報誌「IZUCCO」第3号
伊豆の国市の魅力を地元の子どもたちが取材、執筆する地域情報誌「IZUCCO(いずっこ)」の第3号がこのほど完成し、披露発表会が5日、同市神島のトヨタユナイテッド静岡伊豆の国店で開かれた。参加した児童は「地元の魅力を知り、さらに好きになった」と振り返った。 今回は「友達に伝えたい伊豆の国市のいいとこ」をテーマに、市内外の小学3~6年生20人が参加し、5月に始動した。記者や写真家らから取材のこつを教わった後、市内でツリークライミングや乗馬を体験。精肉店やキノコ農園にも訪れたほか、山下正行市長へのインタビューなども行った。 発表会で児童は保護者や来場者に完成した冊子を手渡し、「友達に地域をたく
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柿の収穫、丁寧に 特別支援学校生が体験 伊豆の国
函南町の沼津特別支援学校伊豆田方分校の生徒は4日、伊豆の国市天野の土屋建設(同市)が管理する農園で柿の収穫を体験した。 高等部の1年生11人が参加した。同社の従業員から作業方法を教わり、はさみを使って1個ずつ丁寧に収穫した。磨いて出荷用の袋詰め作業も行った。 職業教育の一環で毎年実施している。同社の土屋昭専務は「果樹園で楽しみながら体験してもらい、就職先の選択肢になれば」と期待した。
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韮山、清水東が最優秀賞 高文連新聞コンクール 読み応えのある記事評価
静岡県高文連新聞専門部は3日、秋季文化祭を伊豆の国市の韮山高で開いた。22校が応募した県高校新聞コンクール(静岡新聞社共催)の表彰式を行い、最優秀賞には韮山高写真報道探究部と清水東高新聞部が選ばれた。 韮山はしっかりと取材された読み応えのある記事やレイアウトが高評価だった。清水東は9月の台風15号で被害を受けた地域でボランティアする生徒の話題など多彩な記事が評価を受けた。 全体として、学校行事だけでなく、さまざまなテーマの取材に挑戦して各校の生徒に思いを届けるように講評された。 そのほかの受賞校は次の通り。 優秀賞 沼津東、富士、富士東、富士宮西▽記事内容奨励賞 富士市立、日大三島、
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津波避難施設の工事安全を祈願 伊豆・土肥
伊豆市が土肥地区沿岸部の松原公園内に整備する津波避難複合施設建築工事の安全祈願祭が3日、現地で開かれた。来年12月の完成、2024年4月のオープンを予定している。 施工業者や地元、市などから約30人が出席し、神事を行って無事の完成を願った。菊地豊市長は「土肥の魅力をさらに高める事業。地域住民も観光客も楽しめる施設にしたい」とあいさつした。施設は鉄骨造り地上4階建てで高さ18・8メートル。海抜14メートル以上の避難スペースに最大1230人を受け入れられる。平時は商業施設や展望スペースとして利用する。
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記者コラム「清流」 好きこそものの上手なれ
幼稚園から高校時代まで部活やクラブチームでサッカーを続けた。吐きそうになるくらい厳しい練習をしたり、けがでプレーできない時期があったりと苦しい経験もしたが、サッカーが好きで楽しかったから続けられた。 県東部の公立高8校の野球部が今年から独自のリーグ戦を始めた。試合当日の交流行事開催や監督がベンチに入らないなどさまざまなルールを定め、地域貢献と自己判断力の育成を図る。 そして何より、企画した教諭が生徒に忘れないでほしいと願うのが好きな野球を楽しむ気持ち。全選手が出場するというルールもある。部員不足でチーム編成が難しい学校もある中、実戦経験をたくさん積んでほしいという。生徒が「好きこそものの
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五輪・パラ自転車 杉浦、大池両選手がトーク「応援が力になった」
静岡県はこのほど、東京五輪・パラリンピック自転車競技に出場した杉浦佳子選手(掛川市出身)と大池水杜選手(島田市出身)によるトークショーを伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで開いた。両選手は大会を振り返りながら「応援が力になった」と口をそろえた。 パラのロード種目で二つの金メダルを獲得した杉浦選手は「地元開催ならではの雰囲気だった。応援がなければ結果を残せなかった」と感謝し、「生きていて良かったと思えた大会」と話した。 五輪BMXフリースタイル・パークで7位に入った大池選手は「自転車競技の中でもマイナーだったが、五輪のおかげで声をかけてもらえるようになった」と競技の知名度向上を実感。「会
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サツマイモ収穫「重くて大きい」 伊豆の国・韮山中の特別支援学級
伊豆の国市立韮山中の特別支援学級の生徒はこのほど、校内の畑でサツマイモの収穫を体験した。 地元の就労継続支援B型事業所「もくせい苑」の協力を受け、生徒7人が土を掘り起こした。20~30センチほどに成長したサツマイモもあり、「重くて大きい」「どうやって料理して食べよう」などと話しながら収穫を楽しんだ。 宮崎克久校長は「生徒の成長には地域の力やつながりが必要」と感謝した。
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断水発生時に対応 井戸所有者と協定 伊豆の国・山木区
伊豆の国市韮山地区の山木区はこのほど、断水が発生した際に井戸を貸し出す協定を区内の井戸所有者7人と締結した。災害などの有事に井戸水を生活用水として利用できる。 区の役員によると、昔から井戸を所有する家庭が多い地域で、活用できないかという声が出ていた。昨年度から自主防災活動の一環で検討を始め、区内で利用可能な井戸を調査した。水質検査の結果、7戸の井戸の水が生活用水として利用可能だと分かり、「災害時協力井戸」として協定を結んだ。 年に1回以上、水質検査を実施する。米山芳彦区長は「災害が起こらないことが一番だが、発生時は水の確保に苦労すると聞く。区民に協力してもらいありがたい」と話した。
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河上さん(中伊豆中)全国V U16陸上 女子ジャベリックスロー
伊豆市立中伊豆中3年の河上由奈さん(15)=伊豆長岡AC=が、10月のJOCジュニアオリンピックカップ第53回U16陸上競技大会(愛媛県)女子ジャベリックスローで50メートル86の大会新記録で優勝した。指導する父義一さん(46)と共にこのほど、市役所を訪れて菊地豊市長に快挙を報告した。 河上さんの出場は昨年に続き2回目。予選と決勝計5本の試技のうち、2本目で自己ベストの47メートル86を上回る大会新記録をたたき出した。15位だった昨年からの躍進に、河上さんは「去年の失敗があったから落ち着いて風を確認しながら投げられた。1位をとれてうれしい」と喜んだ。 ジャベリックスローはターボジャブと呼
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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 三島で柿沢勇人さん、栗原英雄さんトークショー 現場「小栗君のおかげで楽しい」
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で源実朝役を演じる柿沢勇人さんと大江広元役の栗原英雄さんによるトークショー(三島市スポーツ・文化コミッションなど主催)が29日、同市の三嶋大社で開かれた。 柿沢さんは「(主人公の)北条義時は世の中を動かす力を持っていたので実朝は言うことを聞かないといけなかったのでは。争い事が起こって人が死に、実朝はもどかしかっただろう」と推測した。義時役の小栗旬さんについては「大河ドラマの現場はぴりっとしたイメージだったが今回は最高に楽しい。小栗君のおかげ」と感謝した。 栗原さんは自身の役柄を「汚れ仕事を迷いなくできる男」と表現。「これから実朝が目覚ましい成長を見せる」と今後
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遭難防止へ登山者調査 天城高原、啓発活動に利用 大仁署
山岳遭難事故の防止に向け、大仁署は29日、伊豆市菅引の天城高原登山道入り口で登山者を対象にアンケートを行った。装備やルートなどを調べ、統計結果を消防や市と共有して事故防止の啓発活動に活用する。 紅葉シーズンを迎え、登山客の増加が見込まれる休日に合わせて実施した。同署の山岳遭難救助隊員7人が登山客に行程や人数、年代、登山経験などを聞き取り、地図を使って足元が不安定など注意が必要な場所を説明した。登山を終えた人にも迷いそうになったポイントやかかった時間などを聞いた。 同署によると、今年に入って同日までに管内で発生した山岳遭難事故は昨年同期の5件から7件増の12件。そのうち6件が道迷いで、下山
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MTB大会開幕 五輪コース快走 伊豆、31日まで
伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで29日、国際大会「ジャパン・マウンテンバイク(MTB)・カップ」(実行委員会主催)が始まった。30日まで、国内外の選手が東京五輪で使用した伊豆MTBコースで白熱のレースを展開する。 東京五輪のレガシー(遺産)継承を目的とした国際自転車競技連合の公認レース。初日は17、18歳を対象にしたジュニア部門のレースを行い、男女8人が声援を受けながら起伏に富んだコースを駆け抜けた。 30日は23歳以上のエリート部門などのレースに海外有力選手も登場する。午後0時15分からは、東京五輪パラリンピック自転車競技で活躍したいずれも県勢の杉浦佳子、大池水杜の両選手によるト
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道路啓開の連携確認 伊豆の道の駅拠点に震災訓練
国土交通省沼津河川国道事務所と静岡県、伊豆市は28日、南海トラフ巨大地震の発生を想定した現地合同調整所運営訓練を同市の道の駅「伊豆月ケ瀬」で行った。道の駅を前線拠点として活用し、道路啓開を担う関係機関との連携を確かめた。 行政のほか、消防、警察、自衛隊、地元建設業者ら約120人が参加した。同事務所によると、同様の訓練は県東部の道の駅では初の実施。 マグニチュード9、最大震度7の地震が発生し、沿岸部に大津波警報が発表されたとの想定。周辺のパトロールを終えた建設業者は道路の段差や土砂崩落などの被災状況を道路それぞれの管理者に伝えた。電話やネットの不通を想定し、行政から道の駅に派遣された職員に
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伊豆MTB大会 ポスターとメダル、デザインが決定 高校生の作品
伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで29、30の両日に開かれる国際大会「ジャパン・マウンテンバイク(MTB)・カップ」を主催する実行委員会はこのほど、大会のPRポスターとメダルのデザインを決めた。 地域住民にも大会に関わってもらおうと、デザインは伊豆、伊豆の国、伊東の3市の高校と特別支援学校を対象に募集した。実行委メンバーによる選考の結果、いずれも伊東高城ケ崎分校美術部の荒居ゆずさんの作品がポスター、中島舞さんの作品がメダルのデザインに採用された。 大会は東京五輪で使用した伊豆MTBコースで実施し、海外トップ選手も出場する。
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キャップ回収190万個超 伊豆・トガワ新聞店「長く続けたい」
伊豆市のトガワ新聞店が社会貢献活動の一環で取り組むペットボトルキャップ回収の個数がこのほど、190万個を超えた。同新聞店は読者の社会貢献に協力しようと2012年から回収を始めた。キャップは定期的にNPO法人エコキャップ推進協会(横浜市)に送り、再生プラスチックの原料として換金されて医療支援などに充てられる。 外川啓介社長は「予想以上に活動が定着している。今後も長く続けたい」と話した。
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ポンプ車中継確認 伊豆の国市消防団が放水訓練
伊豆の国市消防団は23日、駿東伊豆消防本部第2方面本部田方中、田方北の両消防署の協力を得て、ポンプ車の中継訓練を同市の狩野川河川敷で行った。 狩野川から約100メートルの距離をポンプ車3台とホースでつないで火元に放水するとの想定で、団員と署員計126人が参加した。団員は署員から指導を受けながら水圧の調整や無線でのやりとりの手順を確かめた。ホースの構造やポンプ車の配置場所などをテーマにした座学も行った。 荻野一義団長は「入ったばかりの団員もいる。実践的な訓練を行い、実際の火災時は消防署と協力したい」と話した。今井将一朗本部長は「消防署だけでは人員や機材の数に限界がある。大きな災害になればな
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福島の子ども支え10年 ミカンお礼の色紙、活力に 伊豆の国「YAMANEKO楽舎」
東日本大震災で被災した福島県の子どもたちを支援する伊豆の国市のボランティア団体「YAMANEKO楽舎(やまねこがくしゃ)」の活動が今年で10年目を迎えた。市川幸子代表は原発事故の影響で避難生活を余儀なくされた住民を思いやり「課題は山積み。福島のことを忘れないでほしい」と願う。 同団体は2013年から、同県会津若松市に避難した同県大熊町の子どもたちの支援を始め、行事に合わせて現地を訪れて親睦を深めた。新型コロナ禍で訪問できなくなってからは静岡の特産品を贈る取り組みに注力し、活動費は福島県産品の販売収益を充てている。 震災発生後1カ月で会津若松市内に開校した大熊町の幼稚園、小学校、中学校に通
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地域安全推進26年 渡辺会長に表彰伝達 大仁署
地域安全推進員の活動に長年尽力したとして、大仁署はこのほど、同署地域安全協議会の渡辺公人会長(伊豆の国市中島)に全国防犯協会連合会防犯功労者表彰(防犯栄誉銅章)と県警本部長感謝状(一般協力章)を伝達した。 渡辺会長は1996年から地域安全推進員として26年間、防犯パトロールや子どもの見守り活動に取り組んでいて、2016年から現職を務めている。東京五輪・パラリンピック自転車競技の地元開催となった昨年は、署が編成した伊豆オリパラ特別パトロール隊で副隊長を担った。 同署で高橋文典署長から表彰状を受け取った渡辺会長は「推進員の代表として認められた。パトロールや見守りが犯罪抑止につながるので、地域
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大好きな伊豆の国 まるごと総選挙 11月17日まで市民投票
伊豆の国市は11月17日まで、市内の魅力に対して市民が投票する「わたしの大好きな伊豆の国市まるごと総選挙2022」を実施している。郷土愛醸成と移住定住促進が目的。 設問は富士山を望む風景、観光地、公園、イチゴスイーツ、ミニトマト料理の五つ。それぞれ複数の選択肢からお薦めを一つ選ぶ。ネットでの回答か、市役所本庁舎、各支所、図書館に設置している投票用紙に記入する。 投票は1人1回。結果は来年1月の「二十歳の集い」で参加者と保護者に配布して魅力を発信するほか、広報紙にも掲載する。問い合わせは市企画課<電055(948)1413>へ。
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体育授業で五輪会場を疾走 伊豆総合高生が自転車競技体験
伊豆市の伊豆総合高の生徒が11月2日まで、東京五輪・パラリンピック会場になった日本サイクルスポーツセンター(同市)の伊豆ベロドロームなどで自転車競技を体験している。 伊豆ベロドロームがオープンした2012年から実施している体育の選択授業の一環。本年度は2、3年生計13人が受講し、同センターの職員から学年ごとにそれぞれ計6回の授業で競技用自転車の乗り方の指導を受けている。 4回目となった19日の3年生の授業では、職員に自転車のサドルを支えてもらい、傾斜のあるバンクで転倒しないために走り出しから一気に加速する練習に取り組んだ。 最終回の授業では500メートルのタイムトライアルを行い、結果を
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公用自転車導入 交通ルールを再確認 伊豆市、職員向け講習
伊豆市は20日、職員を対象にした自転車交通ルール講習会を市民文化ホールで開いた。 市のゼロカーボン戦略に伴い、職員にマイカー以外での通勤を呼びかける「エコ通勤推進デー」と公用自転車の導入に合わせた取り組み。自転車の利用機会の増加が見込まれることから、改めてルールを確認して安全運転を徹底しようと実施した。 自転車競技で五輪に3大会連続で出場したブリヂストンサイクルの飯島誠さんが講師を務め、基本的なルールや歩道を通行する際の注意点、ヘルメット着用の効果などを説明した。自転車の点検方法も実演した。 飯島さんは「ルールを守ることで多くのトラブルを未然に防げる」と注意を促した上で「行動範囲が広が
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地域活性化へ連携 伊豆の国市、第一生命と包括協定
伊豆の国市と第一生命保険は18日、地域活性化や市民サービスの向上を目的とした包括連携協定を締結した。 市民の健康増進や市政の情報発信、地域の安心安全確保などに連携して取り組む。市が生命保険会社と包括連携協定を締結するのは初めて。同社沼津支社が市内で商工観光や危機管理、健康福祉の分野で積極的に地域貢献活動に取り組んでいることから締結が決まった。 市役所での締結式で山下正行市長と横溝有美子支社長が協定書に署名した。山下市長は「協定締結前から地域のために活動してもらっている。より一層協力していきたい」と述べた。横溝支社長は「市が力を入れることを全力でお手伝いしたい」とあいさつした。
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地域おこし協力隊 大森さんに委嘱状 伊豆市
伊豆市は17日、新たに地域おこし協力隊に就任する大森真琴さん(38)=千葉県出身=の委嘱状交付式を市役所で開いた。 大森さんはこれまで花関連資材の輸入販売や耕作放棄地の解消、ハーブや食用花の生産などの事業に関わってきた。知識や経験を生かし、畑ワサビを中心とした作物の複合的生産に取り組む。 菊地豊市長から委嘱状を受け取った大森さんは「珍しい作物の栽培に挑戦し、耕作放棄地を活用しながら事業を広めたい」と意気込んだ。菊地市長は「観光客も立ち寄れる事業になれば面白い」と期待した。
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反射材着用「明るく、目立って」 大仁署が街頭指導
大仁署は31日まで、夕暮れから夜間にかけての交通事故防止を目的に、歩行者に反射材着用を呼びかける街頭指導「明るく・目立て・ピカッと作戦!」を管内で実施している。 夕方のパトロールを強化し、歩行者に対して反射材の効果を説明する。このほど、伊豆の国市天野の狩野川リバーサイドパークを出発点に署員と交通安全指導員計8人が2方面に分かれて周辺を巡回。歩行者に靴用の反射テープやLEDライトなどの交通安全グッズを配布して使用を促した。 同署交通課の担当者は「これからの季節は夕暮れが早くなる。効果を体感して事故防止に役立ててほしい」と話した。
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議員報酬のあり方は 旧4町で市民と「語る会」 伊豆市議会
伊豆市議会はこのほど、議員報酬のあり方を市民と考える「みんなで語る会」を旧4町ごと各地区で行った。議会事務局によると、報酬をテーマにした市民との意見交換は県内でも珍しいという。 市役所中伊豆支所で行った語る会には市民13人と全16市議が参加した。意見交換を前に、市議が議会の仕組みや年間スケジュール、全国的な議員のなり手不足の現状を説明した。同市は周辺市町よりも高齢な議員が多く、月額報酬が県内23市で最も少ない26万円であることも紹介した。 参加者はグループに分かれ、年齢、性別、職業に縛られず、志のある市民が議員を目指せる環境づくりに向けて市民に意見を求めた。市民からは「年間を通じて活動し
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ジオパーク現地審査 「ガイドの活躍、印象的」 再認定へ訪問終了
伊豆半島ジオパークの世界ジオパーク再認定に向けた現地審査を終えた海外の審査員2人が14日、伊豆市内で記者団の取材に応じた。国連教育科学文化機関(ユネスコ)から派遣された世界ジオパークネットワーク出納長のクリスティン・ランネス氏と地質学者のラサヌバリ・アスマ氏は「多くのジオガイドや地元住民が活動に参加してるのが印象的だった」と振り返った。 ランネス氏は「地元住民が熱心に取り組んでいた。誇りを持って活動することが大切」と総括した。ラサヌバリ氏は「ビジターセンターの数が多く、ジオガイドの努力がすばらしい」と評価した。 審査は11~13日の3日間に伊豆半島各地のジオサイトなど10カ所を訪問した。
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全229話 駿河の昔話 伊豆の国の鈴木さん自費出版
昔話の研究に取り組む伊豆の国市三福の鈴木暹(のぼる)さん(79)がこのほど、静岡県中東部地域の昔話をまとめた「駿河の昔話」を自費出版した。 富士宮、静岡、沼津、長泉、富士の各市町で調査し、地元住民から聞いた昔話229話を掲載した。静岡市葵区井川地区出身の住民からは同地区が山間部であることから、オオカミなど動物にまつわる話を聞けたという。鈴木さんは「昔の人の心や文化を見詰め直してほしい」と話した。 A5判、313ページ。1冊2500円。郵送も受け付ける。問い合わせは鈴木さん<電090(9027)4324>へ。
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「わるいひとにきをつけてね」 園児が“お巡りさん” 大仁署
大仁署と署管内防犯協会は12日、伊豆市月ケ瀬のあまぎ認定こども園で園児と協力して高齢者に対する防犯広報を行った。 年長児11人が「わるいひとにきをつけてね」とのメッセージカードを手書きした。手作りの警察官の帽子をかぶって「キッズお巡りさん」として、園に隣接する天城デイサービスの利用者にカードを示して犯罪に対する注意を呼びかけた。防犯通帳ケースも贈り、特殊詐欺への対策を促した。 全国地域安全運動の一環で企画した。
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施設名表示板の文字 児童が執筆 クリーンセンターいず
伊豆市立天城小の6年生26人は13日、同市佐野で来年1月に稼働する新廃棄物処理施設「クリーンセンターいず」の施設名表示板に採用する文字の執筆を同校で行った。 同施設が学区内に新設されることから、同校が伊豆市伊豆の国市廃棄物処理施設組合から依頼を受けた。事前に練習を重ねた児童は、縦34・5センチ、横136センチの用紙に筆で「クリーンセンターいず」と丁寧に書いた。組合が選出した1作品を基に表示板を作り、年内に管理棟入り口のひさし部分に設置する。 組合の担当者は「小学生は社会科見学でも訪れる。身近な施設だと知ってもらいたい」と話した。施設は焼却試験の実施に向け、10日からごみ収集車による可燃ご
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スペシャルオリンピックス ボウリング・宮本さん(伊豆の国)全国大会へ
広島県で11月に開催される知的障害者のスポーツ全国大会「第8回スペシャルオリンピックス日本夏季ナショナルゲーム・広島」にボウリング競技の部で出場する伊豆の国市の宮本瑞穂さん(31)がこのほど、市役所に山下正行市長を訪ね、抱負を語った。 宮本さんは5月に行われた県大会で好成績を収め、県代表の座をつかんだ。14ポンドの球を投げ、毎週日曜に三島市で練習する。4年前の全国大会では優勝を果たした。 宮本さんは「1番になる自信はある。負けずに優勝したい」と意気込んだ。山下市長は「けがをせずに、また結果を報告に来て」と激励した。同席したNPO法人「スペシャルオリンピックス日本・静岡」の湯浅優子理事長は
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伊豆半島ジオパーク再認定向け現地審査開始 10カ所訪問、取り組み検証
伊豆半島ジオパークの世界ジオパーク再認定に向けた現地審査が11日、伊豆の国市の世界遺産・韮山反射炉を皮切りに始まった。海外の審査員2人が14日まで伊豆地域に滞在し、ジオサイトなど10カ所を訪問して2018年の認定後の取り組みを検証する。 審査員はノルウェー国籍の世界ジオパークネットワーク出納長クリスティン・ランネス氏とマレーシア国籍の地質学者ラサヌバリ・アスマ氏。18年の認定時に示された域内事業者とのパートナー戦略構築など9項目の改善勧告を受け、取り組みを推進した箇所を中心に訪問する。現地審査後、早ければ年内にも国連教育科学文化機関(ユネスコ)・ジオパーク評議会で再認定の可否が決まる。
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若年層に伊豆半島アピール TikTokクリエイターが動画撮影
美しい伊豆創造センターはこのほど、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の人気クリエイターが伊豆半島を巡るモニターツアーを実施した。 地域活性化を目的とした映像コンテンツ活用の実証実験の一環。いずれも男女2人組で若者を中心に人気のクリエイターの「お笑い芸人の彼女」と「ばりやわとんこつ」の2組が参加した。 伊東市の小室山や河津町の動物園「iZoo(イズー)」などを訪れて動画を撮影した。地域住民に愛される中華料理店も訪問し、地元の名物料理を堪能した。 動画は順次ティックトックで公開される予定。同センターは若年層への観光情報発信に期待している。
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ママ記者「子育て」インスタで発信 情報誌「familyizu」
伊豆市で子育て情報誌「family izu(ふぁみりいず)」を発行する母親グループが本年度、インスタグラムを使ったSNSでの情報発信を始めた。移住者やワサビ農家の妻、産休中の市職員など多様な市内在住の母親6人が「ママ記者」として取材活動に取り組んでいる。 情報誌は子育てを楽しむ家族向けに3カ月に1回のペースで発行していたが、新型コロナ禍の影響で2021年から一時休止した。本年度から年1回の発行に変更し、インスタグラムへの週1回の投稿を8月から始めた。 インスタグラムでは伊豆の自然を満喫する子どもの表情豊かな写真とともに、観光施設や温泉などのお薦めスポットを紹介。子育てや移住に関するコラム
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全国大会初出場でV 伊豆の国・男子中学生バレーボール「イズル」
伊豆の国市を拠点に活動する男子中学生バレーボールチーム「IZULU(イズル)U-14バレーボールクラブ」が9月に大阪府で開かれた第25回全国ヤングバレーボールクラブ男女優勝大会に初出場で優勝を果たした。県予選は決勝で敗れて準優勝だったが、補欠出場が決まり、快挙を達成した。 チーム関係者によると、同大会は全国から予選を突破した中学生年代のクラブチームが集まる一番大きな大会。48チームが出場し、予選と決勝トーナメントを行った。 IZULUは予選2試合をいずれもストレート勝ちで突破。決勝トーナメントでも3試合連続のストレート勝ちで決勝に進出した。決勝では県予選決勝で敗れた掛川市が拠点の掛川スペ
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観光庁事業採択 関係者に感謝状 伊豆市
伊豆市は5日、観光庁の補助事業に採択された地元関係者への感謝状贈呈式を市役所で行った。 感謝状を贈ったのはさんしんキャピタルの担当者2人と修善寺、土肥、天城湯ケ島3地域の温泉旅館の組合。観光庁の「地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業」の採択に向け、地域の取りまとめ役を担った。 市産業振興協議会によると、全国で138地域が採択され、同一市内で複数地域が採択されたのは同市のみという。 事業の総括担当を務めたさんしんキャピタル投資事業課の坂本剛宏課長は「事業者が同じ方向を向けた。勝負はこれから。持続可能なまちづくりにつながれば」と話した。感謝状を手渡した菊地豊市長は「
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記者コラム「清流」 地域を思う気持ち
「住民が危機を感じていないことが危機なんだよな」-。伊豆地域の住民と話していると、地元の課題としてこんな言葉がこぼれてきた。 確かに、山あり川あり海ありで自然豊か。食事がおいしい。電車は通っている。量販店や飲食店もある。都市部のような暮らしを求めていなければ生活には全く困らない。 それでも人口は減る。そうすれば最低限の行政サービスでさえ危うくなる。自分の子どもや孫がそんな町で暮らすのを想像したくないし、そもそも自分が住んでいる地域がそうなるのは嫌だろう。 生活を犠牲にして全身全霊でとまでは言わないので、地域の将来を少しだけでも考えてみてほしい。危機を感じない精神状態で暮らすことが、住民
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入札監視委員3人 伊豆の国市が委嘱
伊豆の国市は6日、市入札監視委員会の委嘱状交付式を市役所で行った。 市が発注する建設工事の入札や契約過程、内容の透明性を確保するために新設した。委員は3人で、税理士、弁護士、大学教授が務める。任期は今月から2年。 第1回定例会議の前に行った交付式で山下正行市長が委嘱状を手渡した。山下市長は「第三者の視点からチェックし、公平公正に実施されているか審議してほしい」と話した。
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健康増進に役立てて 伊豆の国市に寄付 明治安田生命
明治安田生命沼津支社は5日、住民の健康増進に役立ててもらおうと、伊豆の国市に現金21万1500円を寄付した。 従業員からの善意などを活用した。同支社伊豆田方営業所の畑中純所長らが市役所を訪れ、山下正行市長に目録を手渡した=写真=。畑中所長は「市民の健康のために活用してほしい」と願い、山下市長は「有効に使わせていただく」と感謝した。 市は子どもの虫歯予防事業に活用する。
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狩野川台風の記憶継承 伊豆の国でフォーラム 河川の整備状況紹介
伊豆の国市大仁区の住民でつくる「水晶山の会」はこのほど、1958年の狩野川台風の記憶を後世に伝えることを目的とした狩野川フォーラムを区公民館で開いた。 国土交通省沼津河川国道事務所の中島康支副所長が近年の災害事例をテーマに、狩野川台風や市内に甚大な被害をもたらした2019年の台風19号などの概要を説明した。 二つの台風は進路や総雨量が似ているが、19号では狩野川の決壊がなかったことを紹介し「堤防や河川の整備が充実してきた。狩野川放水路の影響もある」と述べた。 フォーラムは狩野川台風が伊豆に接近した9月26日に合わせて開催していて今回が5回目。
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伊豆スカイライン 亀石トイレを新装 静岡県道路公社
静岡県道路公社は伊豆スカイラインの休憩施設「スカイポート亀石」(伊東市宇佐美)の公衆トイレを新装し、30日に使用を開始した。 老朽化に伴って整備した。伊豆地域などの県内産木材を使い、ぬくもりを感じられるデザインを採用。男性用は大小便器計6基、女性用は4基あり、ユニバーサルデザインに配慮して多目的トイレも設置した。 広さ約40平方メートル。同公社の担当者は「景観を楽しみながらゆっくり休憩してもらえれば」と話した。
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中伊豆室内温水プール 入場100万人達成 花束と記念品を贈呈
伊豆市上白岩の中伊豆室内温水プール「ふれっぷ」の入場者数が100万人に到達し、29日に記念式典が同プールで行われた。 節目の来場者は同市姫之湯の小森博重さん(75)。膝を痛めたことをきっかけに6年半前からプールで水中歩行を始めた。無事に膝が完治した後も健康のために週4、5日程度訪れ、水泳教室にも参加しているという。 くす玉を割り、菊地豊市長と梅原賢治教育長から花束と記念品を受け取った小森さんは「高齢者にも優しく指導してもらってうれしい。これからも体を動かしたい」と喜んだ。菊地市長は「スイマーの育成、健康管理、教育と幅広く使われている。今後も多くの人に活用してもらいたい」と期待した。 同
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千葉・東京駅⇔修善寺温泉 直通バス運行 トイレ付き32人乗り
千葉県の西船橋駅、東京駅と伊豆市の修善寺温泉街をつなぐ直通バスの運行が30日に始まる。 来年2月27日までの月、金、土、日曜に1日1往復する。料金に年齢区分はなく、片道1500円。事前予約制だが、空席があれば当日でも乗車できる。 観光庁の「地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業」に採択された市産業振興協議会の取り組み。昨年度も運行していて、高齢客からの意見を踏まえてトイレ付きの32人乗りバスに変更した。 旅館関係者と車内を見学した修善寺温泉旅館協同組合の森孝夫理事長は「千葉や東京都の東部から直接来てもらえる。地元の人にも使ってもらいたい」と話した。
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メンバー入りへ力走 伊豆市チームが記録会【市町対抗駅伝】
静岡市で12月3日に開かれる県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に向け、伊豆市チームはこのほど、エントリー選手選考記録会を同市の修善寺グラウンドで行った。 小学生から一般まで26人が参加し、小学生は2キロ、中学生以上は3キロを懸命に走った。チームは記録を参考にエントリー選手を決める。亀山誠彦監督は「若手のコーチが増えてきている。自信を持って走れるように練習したい」と話した。 チームは7月から練習を始めた。市域が広いため、会場を2カ所設けて練習に励んでいる。修善寺中2年の田畑達朗さんは「いろいろな人と練習できて刺激になる。速くなるように頑張りたい」と意気込んだ。
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新ごみ処理施設で火入れ式 伊豆市と伊豆の国市、共同整備 23年1月本格稼働
伊豆市と伊豆の国市が共同で伊豆市佐野に整備している新廃棄物処理施設「クリーンセンターいず」で25日、安全を祈願する火入れ式が開かれた。 施設は一部鉄筋コンクリートの鉄骨造りで地上4階、地下1階建て。建築面積は約4100平方メートルで、1日82トンの処理能力を備える。10月にごみ収集車による可燃ごみの搬入を受け入れて焼却試験を行い、来年1月に本格稼働する。 式典には両市の市長や地元役員、施工業者ら約40人が出席した。神事を行い、両市長ら代表者が点火スイッチを押して焼却炉に火を入れた。施設組合管理者を務める菊地豊伊豆市長は「本当に長い道のりだった。両市民に活用してもらいたい」とあいさつした。
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トマトサミット初開催 JAふじ伊豆、生産者ら「産地発展を」
JAふじ伊豆は22日、ミニトマトと大玉トマトの生産者らが今後の産地構想を検討するトマトサミットを伊豆の国市の同JA伊豆の国地区本部で初めて開いた。生産力強化に向けた連携を確かめ、所得向上や産地の維持発展を目指す共同宣言を行った。 同JAによると、管内のミニトマトの生産量は県内トップ。伊豆の国、三島函南の両地区でトマトを生産する七つの部会があり、JAの合併を契機に情報共有する機会を設けようと企画した。 生産者やJAの役職員ら約30人が出席し、部会ごとの生産量や軒数、課題を共有した。所属する57人全員が新規就農者の伊豆の国果菜委員会の西山稔委員長は「生産者同士の情報共有はできているが、技術の
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地域の歴史や文化財に関する図書、市内全小中校へ 伊豆の国市教委
伊豆の国市教育委員会はこのほど、地域の歴史や文化財に関連した書籍を市内全小中学校9校に配架した。児童生徒の調べ学習に役立て、郷土愛を育むのが目的。 市にゆかりがあり、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主人公の北条義時や市内の世界遺産・韮山反射炉などに関連した書籍903冊400万円分を購入した。専門書や小説、図鑑、まんがなどさまざまなジャンルをそろえ、児童生徒数や図書室の規模に応じて分配した。 増田貴史雄教育長や市教委の担当者が21日、141冊を配架した大仁中を訪れ、図書室の特設コーナーの様子を視察した。図書委員長の川口陽咲稀さん(3年)は「読みやすそうな本があり、いろいろなことを学べそう。生
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安倍元首相の国葬「弔意強要しないで」 伊豆の国市に市議有志
伊豆の国市議の有志が20日、安倍晋三元首相の国葬で、市民に弔意を強要しないように求めた。市役所で山下正行市長と増田貴史雄教育長に申し入れ書を提出した。 市議6人の連名。憲法が保障する個人の自由を尊重し、弔意の表明や半旗の掲揚、黙とうを市民に要請しないように求めた。山下市長は「強要しない」と述べ、増田教育長は「教職員や児童生徒に黙とうや半旗の掲揚を求めない」と応えた。
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資機材倉庫設置 災害に備え覚書 伊豆の国市社協など
伊豆の国市社会福祉協議会と社会福祉法人「春風会」(沼津市)、災害ボランティアコーディネーター伊豆の国は20日、災害ボランティア活動用資機材と倉庫の運用に関する覚書を交わした。 同法人が運営する伊豆の国市田京の福祉施設「ぬくもりの里」の敷地内に倉庫を設置する。高圧洗浄機や発電機、一輪車などの資機材を保管し、災害復旧活動時に使用する。 同施設で行った調印式で3団体の代表者が覚書に署名し、倉庫を見学した。災害ボランティアコーディネーター伊豆の国の大川清仁会長は「施設に協力してもらえるのはとてもありがたい」と感謝した。
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伊豆ブランド商品 道の駅などで販売 米やびわ茶など11種
伊豆市産業振興協議会はこのほど、同市の認定ブランド「AMAGIFT(アマギフト)」の商品を同市の道の駅「伊豆月ケ瀬」などで販売を始めた。 認定商品は米やびわ茶、アマゴの加工品、卵、ところてんなど11種類。いずれも地元事業者が製造している。商品には統一の金色のシールを貼って販売する。 道の駅では、土産物店の一角に特設コーナーを設置した。同市の伊豆箱根鉄道修善寺駅構内の売店「イズーラ修善寺」でも販売している。
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ピオーネ農園を見学 伊豆の国の児童 栽培方法や歴史学ぶ
伊豆の国市の長岡南小3年生約90人は15日、ブドウの品種「ピオーネ」の発祥地として知られる同市小坂の果樹園を訪れ、栽培方法や歴史を学んだ。 地域の農業への理解を深める授業の一環。児童は果樹園を管理する加々見宏子さんからピオーネが誕生した経緯や特徴を教わった。「収穫量はどれくらいか」「なぜピオーネという名前を付けたのか」「どうなると食べ頃か」などの質問をして地域の特産品への関心を高めた。 果樹園のスケッチも行った。1学期にはイチゴ農家の学習も実施した。
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100歳を迎える伊藤さんら祝う 伊豆の国・山下市長
伊豆の国市の山下正行市長は15日、本年度100歳になる市民の自宅などを訪れ、祝い状と記念品を贈って長寿を祝福した。 来年2月に100歳の誕生日を迎える同市中條の伊藤はなさん(99)は今でも掃除や洗濯などの家事を自分でこなす。編み物や新聞への寄稿、友人と体操教室に通うのが趣味。家庭菜園では今夏、スイカを16玉収穫した。 祝い状などを手渡した山下市長は「大変な人生を歩んできた。体に気を付けてお元気に過ごして」といたわった。伊藤さんは「友人と交流するのが何よりも楽しい。120歳まで生きたいね」と笑顔を見せた。 市によると、本年度100歳になる市民は23人。
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新中学校校舎どんなところ? 伊豆の6小学校 模型を巡回展示
伊豆市は11月下旬まで、3中学校を統合して2025年4月に開校する新中学校の模型を市内6小学校で巡回展示している。新中学校に通う児童が新しい校舎のイメージを膨らませるのが目的。 新中学校は修善寺、中伊豆、天城の3中学校を統合して日向地区に新設する。校舎は2階建てで、ICTの活用など多様な学習様式に対応し、通常の教室や特別教室のほかに「コモンズ」と呼ばれる多目的スペースを各所に設ける。校舎と一体化させる体育館は有事の際、地域防災拠点として活用する。 16日まで展示している中伊豆小では、開校時に3年生として通学予定の6年生が模型を見て「広い校舎で勉強がはかどりそう」「クラスの数がどれくらいに
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記者コラム「清流」 絶句した
絶句した。子どもの命を預かり、健全育成に携わるこども園の職員がなぜこんなにも子どもに対して無関心なのか。ほかの保育施設はそうでないことを願ってやまない。 牧之原市のこども園で女児が通園バスに取り残されて亡くなった。書き記すのもはばかられるほど胸を締め付けられる状況だった。園の記者会見の内容を見て、悲しみよりも怒りに近い感情が湧いた。 バスの降車、車内、出欠の確認作業と保護者への連絡を怠ったという。「園児が1人いない」-。職員にとっては日常で当たり前だったのか。作業の一つでも行っていればバスに取り残されている女児を早期発見できたはずだ。 教職員の多忙は長年指摘されているが、今回は違う。最
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源頼家「病相の面」 9月14日に特別公開 伊豆の国・光照寺
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」伊豆の国市推進協議会は14日、同市寺家の光照寺に伝わる「源頼家公 病相の面」=写真=を同寺で特別公開する。 面は修善寺に幽閉された頼家の様子を母の北条政子に知らせるために作られたとされる。普段は非公開だが、大河ドラマで関連する場面が放送されたのに合わせて公開する。時間は午後1~4時。 問い合わせは市観光文化課<電055(948)1177>へ。
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先生、国体頑張って! 野極さん(三島)競泳出場 教室生が激励、伊豆で壮行会
栃木国体の競泳競技成年男子に県代表として出場する三島市の野極陽向さん(23)=伊豆スイムサポート=の壮行会がこのほど、勤務先の伊豆市の中伊豆室内温水プール「ふれっぷ」で開かれた。 野極さんは小学生の頃から同プールの教室に通い始め、コーチの水野航太さん(40)から指導を受けた。飛龍高(沼津市)と新潟医療福祉大(新潟県)時代には全国大会出場を経験した。大学卒業後に同プールを指定管理する伊豆スイムサポートに入社し、水泳教室での指導や監視業務をしながら自身も練習に励んでいる。 国体では4×50メートルフリーリレーに出場する。壮行会で教室生を代表して水野青波さん(伊東対島中2)が「みん
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最期まで安心 地域社会寄与 在宅医療の活動広げる 伊豆保健医療センター総合診療科長/清水啓介氏【本音インタビュー】
伊豆の国市の伊豆保健医療センターが注力する在宅医療の中心的な役割を担う。地域ケア部や総合診療科の新設など本年度の組織改編にも尽力した。センターが拠点となって周辺市町にも在宅医療の取り組みを広げ、市民が住み慣れた地域で安心して過ごせる社会の実現を目指す。 -在宅医療の現状は。 「昨年度に自分が赴任する前までは医師2人体制だったが、現在は非常勤も含めて7人になり、訪問診療数は右肩上がりになっている。医師がフットワークを軽く訪問することで患者や家族はもちろん、助言を受ける訪問看護師の安心にもつながっている。7月からは在宅医療全体のマネジメントを担当する看護師を配置した。こまめに情報共有をするこ
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伊豆・修善寺の施設、誘客促進へ 観光関係者対象にツアー
伊豆市観光協会は9日、協会役員ら市内の観光関係者を対象に修善寺地区の施設を巡る視察ツアーを行った。 魅力を知って誘客促進につなげるとともに、市内他地域のブランド力向上に役立てるのが目的。約20人が参加し、伝統文化を継承する工房や観光庁の既存観光拠点再生・高付加価値化推進事業で改修した宿泊施設などを見学した。 伝統和紙の修善寺紙を製造する紙谷和紙工房では、和紙の歴史や作業工程を学んだ。地域おこし協力隊員も含め、技術の継承や体験の受け入れに取り組んでいるとの説明を受け、参加者は「何人受け入れられるのか」「作品はどこで買えるのか」と質問した。 7月には天城地区で実施した。中伊豆、土肥の両地区
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大河出演・宮沢エマさん 伊豆の国各地で撮影 雑誌取材
電子版旅行雑誌「旅色」の取材が8、9の両日、伊豆の国市内各地で行われ、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に主人公北条義時の妹実衣役で出演する俳優宮沢エマさんが撮影に臨んだ。 道の駅「伊豆のへそ」や伊豆パノラマパークなどの観光地を訪れた。9日は世界遺産・韮山反射炉でガイドから説明を受ける様子などを撮影した。宮沢さんは「伊豆は自然、食事、歴史を満喫でき、四季折々の楽しみ方がある」と魅力を語った。 今回の記事は俳優らが案内役で登場する企画「旅色フォーカル」として、10月20日に公開される。市や市観光協会のホームページにも掲載するほか、紙の冊子を用意して計2万部を配布する。発行元によると、旅色は月に5
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伊豆総合高生 切り絵、丹念に ハロウィーン電車装飾へ
伊豆市の伊豆総合高の2年生20人が8日、切り絵の体験を同校で行った。「商品開発」の授業の一環。 地元の紙切り作家水口千令さんを講師に招き、ハロウィーンをテーマにした作品を制作した。生徒は下書きしたデザインを基に、はさみを小刻みに動かしてお化けや菓子などをモチーフにした作品を仕上げた。 作品は17日から11月1日まで伊豆箱根鉄道が運行するハロウィーン電車の装飾として、水口さんの作品とともに車内を彩る。 水口さんは「どの作品もすてき。運行が始まったら車内で作品を見ていろいろなことを感じて」と呼びかけた。 (大仁支局・小沢佑太郎)
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自転車、伊豆聖地化へ整備加速 拠点施設開設/10月MTB国際大会
東京五輪・パラリンピック自転車競技の開催地になった伊豆市で、レガシー(遺産)の継承や自転車の聖地化に向けた取り組みが進んでいる。2日に伊豆箱根鉄道修善寺駅前に自転車観光拠点施設がオープンし、10月には日本サイクルスポーツセンターでマウンテンバイク(MTB)の国際大会が開催される。関係者は「聖地化に向けて自転車が街の風景の一部になれば」と願う。 自転車観光拠点施設は同市の一般社団法人イズバウンドが運営する「Crank Base(クランクベース)」。電動アシスト付き自転車やクロスバイクなど約20台を用意し、時間制、1日、1泊2日の3プランで貸し出す。 市内の旅館宿泊客らを対象にしたオーダーメ
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地域おこし協力隊 松本さんに委嘱状 伊豆市
伊豆市は5日、新たに地域おこし協力隊に就任する松本天太さん(24)=横浜市出身=の委嘱状交付式を市役所で開いた。 松本さんはかばんや靴を製作する革職人として活動していた。技術や経験を生かし、市内で有害鳥獣として捕獲されたシカの革などを使った製品づくりに取り組む。ふるさと納税の返礼品への展開やクラフト体験などの事業も検討している。 交付式で菊地豊市長から委嘱状を受け取った松本さんはこれまでに製作したかばんなどを紹介し、「狩猟にも挑戦して広い視野で商品開発したい」と抱負を語った。菊地市長は「市民にも新たな刺激を与えてほしい」と期待した。
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サンフロント21懇話会 伊豆地区分科会「持続可能な観光地」討論
5日開かれた静岡新聞社・静岡放送の「サンフロント21懇話会」伊豆地区分科会は、作家で本紙夕刊小説「頼朝 陰の如く、雷霆の如し」作者の秋山香乃氏の講演に続き、「ウィズコロナ時代の持続可能な観光地」をテーマにパネル討論を行った。秋山氏のほか、宿泊予約事業の「ゆこゆこホールディングス」(東京都)の徳田和嘉子社長、日本大国際関係学部の矢嶋敏朗准教授、伊豆の国市観光協会の稲村浩宣会長が登壇し、誘客策や伊豆観光の魅力を語った。 秋山氏は歴史資源だけで人を呼び込むことの難しさを指摘し、「温泉など魅力的な要素を持たせた観光をPRしてはどうか」と提案した。徳田氏は主に退職したアクティブシニア層に向けた事業
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田方農高で6月発見 歌川芳藤作「源頼朝冨士野巻狩之図」 「義時の里」(伊豆の国)で公開
大河ドラマ館が設置されている伊豆の国市の韮山時代劇場内の特別展示施設「義時の里」で30日まで、江戸から明治にかけて活躍した浮世絵師歌川芳藤(1828~87年)の作品「源頼朝冨士野巻狩之図」の公開が行われている。 作品は函南町の田方農高同窓会の所蔵。6月ごろに校内にある同窓会館で見つかった。同校創立者の仁田大八郎が、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に登場する仁田忠常の子孫であることから、大河ドラマ館の来訪者にも見てもらおうと修復して展示した。 大きさは縦35センチ、横75センチ。1193年に源頼朝が富士の裾野で行った巻き狩りが題材で、巨大なイノシシを仕留める仁田忠常から躍動感を感じられる。周
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洋画家中西繁さん「廃墟と再生」展 9月4日まで伊豆の国
洋画家中西繁さん(76)=神奈川県鎌倉市=の作品展「廃墟と再生in伊豆の国」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が4日まで、伊豆の国市古奈のアクシスかつらぎで開かれている。戦争や災害によって破壊されたまちを描く中西さんはロシアのウクライナ侵攻に触れ「平和が一番。戦争について全世界で考えないといけない」と話す。 中西さんは1995年の阪神淡路大震災を機に世界各国の廃虚を描き始めた。「廃墟と再生」展は全国各地で実施し、2015年には米国ニューヨークで開催した。中西さんが伊豆の国市内に芸術家が集う施設「伊豆の国アートビレッジ」を設けたことが縁で、今回の展示会を開いた。 縦2メートル、横3~
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自転車選手 水で応援 伊豆の2業者、日本連盟と契約
ミネラルウオーター製造販売のエムアイファクトリー(三島市、安孫子伸一社長)と東京油化(東京都、肥沼一光社長)はこのほど、伊豆市の伊豆ベロドロームを本拠地とする日本自転車競技連盟のトラック競技ナショナルトレーニングセンター「HPCJC」とオフィシャルサプライヤー契約を締結した。 富士宮市で採水し、両社が共同開発した独自技術で製造する高酸素濃度天然水「ふ・さ・み水」の500ミリリットル入りペットボトル500本と、エムアイファクトリーが伊豆ベロドロームに近い伊豆の国市田原野の伊豆工場で製造するミネラルウオーター1トンを毎月提供する。エムアイファクトリーは大会ごとにラベルのデザインを変えた記念ボト
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静岡人インタビュー「この人」 伊豆市CIO補佐官に就任 中村祥子さん
伊豆市のCIO(最高情報責任者)を務める副市長をサポートし、市役所のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する。就任は7月21日付。日本マイクロソフトで業務システムの導入コンサルタントなどに従事するカスタマーサクセスマネジャーで、非常勤特別職として兼務する。同市の賃貸住宅とオフィスが一体になった街区「ドットツリー修善寺」と都内で2拠点生活中。山口県出身。 -就任の抱負を。 「一般企業のDXには関わってきたが、自治体は初めて。まずはDXとは何かを理解してもらい、成功事例をつくりたい。事例ができると他の業務にも広めやすくなる。市役所は数年で職員が異動するので、変化に対応する素養はある
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小学生駅員 運転台乗車や構内アナウンス 伊豆箱根鉄道で体験会
伊豆箱根鉄道はこのほど、伊豆市の駿豆線修善寺駅で電車を身近に感じるイベント「いずっぱこ親子駅員体験」を開いた。 小学生12人が参加した。普段は入れない乗務員室や事務所の中で機器の説明を受け、実際に運転台の乗車や構内アナウンスを体験した。運転手に向けた合図や車椅子利用者の乗車補助にも挑戦し、駅員が利用客にどのように配慮しているかを学んだ。人材育成や教育を目的に2018年から開催している。
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新ごみ処理施設 伊豆市、伊豆の国市の親子見学
伊豆市伊豆の国市廃棄物処理施設組合はこのほど、伊豆市佐野に建設している新ごみ処理施設「クリーンセンターいず」で工事現場親子見学会を開いた。 両市の親子19組55人が参加した。施工業者の担当者からの説明で焼却炉やごみピットを見学し、施設の仕組みを学んで大きさを体感した。測量や重機の乗車など建設工事の業務も体験した。 同施設は10月から焼却試験を行う。来年1月の本格稼働を予定している。
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五輪自転車会場で熱戦 伊豆で全日本選手権開幕
東京五輪・パラリンピック自転車競技トラック種目の会場になった伊豆市の伊豆ベロドロームで26日、全日本選手権トラックレースが開幕した。29日まで、東京五輪・パラのメダリストなど国内のトップ選手が白熱のレースを展開する。 エリート、ジュニア、パラサイクリングの3部門に全国から約120人が出場する。初日はジュニアのスプリントや男子エリートの団体追い抜きなどの種目を実施。好記録が飛び出すと観客は拍手を送った。 27日は東京五輪女子オムニアムで銀メダルを獲得した梶原悠未選手が同種目に出場する。28日には東京パラロード種目で2冠に輝いた杉浦佳子選手(掛川市出身)が500メートルタイムトライアルに登場
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熱中症女性救助 郵便局員に感謝状 駿東伊豆消防本部
熱中症で倒れた女性を救助したとして、駿東伊豆消防本部は24日、三島郵便局第1集配営業部大仁集配センターの西岡慶さん(36)=三島市=に消防長感謝状を贈った。 同本部によると、西岡さんは6月28日の正午ごろ、配達先だった伊豆の国市浮橋の住宅の庭で女性が倒れているのを発見した。すぐに119番し、救急車が到着するまで熱中症対策で持っていた保冷剤で女性の体を冷やしたり、段ボールで日陰を作って仰いだりして応急手当てをした。 当日は真夏日で現場周辺は人通りが少なく、女性は意識がもうろうとした危険な状態で命を落とす危険もあった。現在は熱中症の後遺症はほとんどなく、経過は良好という。 伊豆の国市の田方
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伊豆市 20周年へ「まずは職員満足度向上」 若手有志がチーム
伊豆市は2024年の市制20周年に向けて若手職員有志が企画やアイデアを語り合うチーム「デザインラボ」を設立した。23日に第1回会合を市役所本庁別館で開き、「住民の満足度向上のためには、まずは職員の満足度向上が鍵」との共通認識を確認した。 ラボは20、30代を中心に所属部署や役職に関係なく集まった23人で構成する。市制20周年の記念イベント開催に向け、若手ならではの柔軟な発想でアイデアを出す。他市町での先行事例視察や外部講師による講演などを検討しているほか、グループワークや発表を通じて職員のプレゼン能力向上も目指す。 20人が参加した初会合では市の概況や人口動態、財政状況などを改めて確認し
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記者コラム「清流」 審判とコミュニケーション
「野球の審判って意外と選手と会話しているんですよ」。今年の都市対抗野球大会決勝で塁審を務めた伊豆市職員の山下直哉さんが教えてくれた。特に球審は捕手とやりとりする場面が多いという。 サッカーJ1清水の権田修一選手の姿を思い出した。試合前、ハーフタイム、選手の負傷による中断中などピッチ内外でしきりに審判と会話している。最近はサッカーの審判経験者が判定の理由や基準を説明する動画が公開されていて、これまでは何となく選手の「敵」のイメージがあった審判だが、一緒に最高の試合を作り上げる仲間との印象が強くなったように感じる。 各スポーツの判定の場面で映像やITの活用が進んでいる。審判は今後、選手とのコ
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ペットボトルキャップ回収継続 トガワ新聞店(伊豆)に実行章
「小さな親切」運動県本部は23日、ペットボトルキャップの回収活動を続ける伊豆市のトガワ新聞店に「小さな親切」実行章を贈った。 同新聞店は読者の社会貢献に協力しようと2012年にキャップの回収を始め、累計180万個に到達した。定期的にNPO法人エコキャップ推進協会(横浜市)に送付し、再生プラスチックの原料として換金されて医療や障害者支援、環境教育に役立てられている。 伊豆市の静岡銀行修善寺支店で開いた贈呈式で、同本部修善寺地区支部長の大石浩也支店長が外川啓介社長に実行章を贈った。外川社長は「お客さまの社会貢献のお手伝いをしようと始めた。継続することが大切」と話した。
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郷土資料館移転を検討 伊豆の国市、大河ドラマ館施設に
伊豆の国市は22日、市中央図書館2階に入る市郷土資料館を、大河ドラマ館が閉館後に韮山時代劇場映像ホールへの移転を検討していると市議会全員協議会で明らかにした。 同資料館は広さ約200平方メートルで、市内遺跡の出土品の常設展示や年4、5回の企画展を実施している。市内の主要な史跡とは離れていて来訪者が地理的に周遊しづらく、観光や小学生の史跡巡りのルートにも入っていないため、効果的な情報発信ができない課題がある。大河ドラマ館が設置されている映像ホールを展示スペース、伊豆の国物産館を事務所兼案内所として活用する構想。同一施設内でさまざまな体験学習ができるようになるという。今後市民や施設利用者を対象
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自転車競技、若手が合宿 伊豆・日本サイクルスポーツセンター
伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで24日まで、自転車競技の若手選手を対象にしたトレーニングキャンプが開かれている。 選手育成を目的に同センターが運営するコンチネンタル・サイクリング・センター(CCC)・修善寺の取り組み。県内外の14~24歳の男女選手9人と指導者1人が参加し、19日から6日間の日程で合宿している。 22日は屋外トラックで時間を設定した集団走行やダッシュなどのトレーニングに取り組んだ。星陵高2年の大塚城さん(16)は「フォームを教えてもらい、質の高い練習ができている」と話した。 CCC修善寺は国際自転車競技連合が世界5大陸に8カ所設ける拠点の一つ。2002年からアジア
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温泉街に“光の滝” 修善寺で花火大会
伊豆市の修善寺温泉街で21日夜、弘法大師奉納花火大会が開かれ、多くの見物客でにぎわった。 修禅寺の裏山から約1800発の花火が打ち上がり、夜空を彩った。温泉街を流れる桂川には「ナイアガラ花火」が仕掛けられ、水面に向かって落ちる“光の滝”に歓声が上がった。温泉街には露店が並び、地元住民や観光客が行き交った。 毎年8月21日に開催している。コロナ禍の影響で3年ぶりに実施した。
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鎌倉殿、トリックアートに 伊豆の国市内6カ所に設置 写真コンテスト、9月15日まで
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の伊豆の国市推進協議会は9月15日まで、市内6カ所に設置したトリックアートのフォトコンテストを開催している。 トリックアートは地域の歴史を題材に、韮山時代劇場、江間いちご狩りセンター、江間公園、古奈もみじ公園、道の駅「伊豆のへそ」の5施設の壁面や地面に描いた。同劇場では、大ホールの壁面に源頼朝一行の騎馬と敵の武者を描き、観光案内所前にピンク色の扉を開くと北条義時が現れるデザインのアートを用意した。 フォトコンテストは、ツイッターの協議会公式アカウントかインスタグラムの市観光公式アカウントをフォローし、「#伊豆の国トリックアート」を付けて投稿する。写真は必ず人物
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夏休みの岸田文雄首相 伊豆の国「大河ドラマ館」を訪問
夏休み中の岸田文雄首相は18日、伊豆の国市の韮山時代劇場に設置されている大河ドラマ館を訪問した。 午後4時35分ごろに家族とともに訪れ、山下正行市長らの案内で展示物を30分ほど見学した。関係者によると、写真スポットでは烏帽子(えぼし)をかぶって記念撮影したという。隣接する伊豆の国物産館にも足を運んだ。 来館者や地元住民の呼び掛けには手を振って応えた。山下市長は「すごく穏やかだった。激務で大変な中、来てもらいありがたい」と話した。岸田首相は19日まで市内の温泉旅館で静養している。
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小中生が和紙工房取材 伊豆ブランドの魅力発信 情報誌第10号発行へ
伊豆市の魅力を地元の小中学生が取材、執筆する地域情報誌「KURURA(くるら)」の第10号の発行に向けた取材活動が18日、市内で始まった。初回は修善寺地区に伝わる和紙「修善寺紙」を製作する紙谷和紙工房を訪れた。 小中学生8人が取材と体験を行った。修善寺紙の継承活動に取り組む市地域おこし協力隊の舛田拓人さんから紙作りの歴史や原材料などの説明を受けた。体験するメンバーの様子や紙すきに使用する器具を写真撮影し、舛田さんに「なぜ和紙作りに挑戦しようと思ったのか」「作るのにどれくらいの時間がかかるのか」と質問した。 第10号のテーマは「伊豆ブランド」。人気のカフェや温泉施設なども取材する。 (
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ジャイアント馬場さん 大きな夢と志 写真、手紙、絵画、愛用品… 伊豆、29日まで展示
プロレスラーの故ジャイアント馬場さん(1938~99年)の生前の写真などを並べた企画展「ラブイズフォーエバー」が17日、伊豆市柏久保のギャラリースペース「Cotori(ことり)」で始まった。主催者は「一人の人間としての生きざまを知ってほしい」と話している。29日まで。 リングでの勇ましい姿のほか、ハワイでの挙式時に撮影した元子夫人(故人)とのツーショットなどプライベートも含めた数々の写真を掲示した。元子夫人と交わした直筆の手紙や大好きだったというハワイの海を描いた絵画など馬場さんの人柄を感じ取れる展示が並ぶ。サイズが34センチほどの愛用していたグッチの革靴は人並み外れた体格を実感させる。
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夏休みの岸田文雄首相 伊豆の国市内の温泉旅館に
夏休み中の岸田文雄首相は17日、静養先の伊豆の国市内の温泉旅館に入った。19日までの2泊3日の予定で滞在する。 午後2時50分ごろ、首相を乗せた車が警備車両とともに旅館に到着した。関係者によると、滞在中はほとんど外出せずに旅館で過ごすという。 安倍晋三元首相の銃撃事件もあり、旅館周辺では到着前から制服を着た警察官が頻繁に巡回する様子が見られた。近隣住民によると、朝から多くの警察官や警察車両が往来し物々しい雰囲気だったという。 関係者によると、地元住民にも滞在に関する情報は伝えられていなかった。旅館の近所に住む女性(60)は「警察官が多くて驚いた。首相は大変そうなのでゆっくりとくつろいで
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地元企業と求職者 マッチングを開催 伊豆の国で20日
伊豆、伊豆の国の両市と両市商工会は20日午後1時から、地元企業と求職者のマッチングを目的とした「伊豆おシゴトさがしフェア」を伊豆の国市のあやめ会館で行う。 旅館、福祉、建設、製造など両市に事業所がある23社がブースを設ける。就職相談コーナーも用意し、キャリアカウンセラーがアドバイスする。失業認定の対象になる求職活動に該当し、希望者には参加証明書を発行する。 参加無料で事前の申し込み不要。年齢制限はなく、学生の保護者の参加も可能。最終入場は午後3時。 問い合わせは伊豆の国市商工課<電055(948)1415>へ。
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全日本ゲートボールへ「負けない」 メンバー、伊豆の国市長を訪問
10月に福井県で開催される第38回全日本ゲートボール選手権大会に出場する伊豆の国市ゲートボール協会所属のメンバー5人が15日、市役所に山下正行市長を訪ね、抱負を語った。 メンバーは鈴木俊治さん、伊奈静夫さん、山本三郎さん、中島オリエさん、工藤啓さん。7月に浜松市で開かれた県大会で16チームの頂点に立ち、全国大会への出場を決めた。 キャプテンの鈴木さんは「相手チームのうまい選手を見ながら采配している。『負けない』という強い気持ちが大切」と意気込んだ。山下市長は「全国大会でもチームワークを生かして頑張って」と激励した。
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津波避難複合施設 23年12月に完成へ 伊豆・土肥地区
伊豆市議会は15日、臨時会を開き、土肥地区沿岸部の松原公園内に整備する津波避難複合施設の建築工事請負契約締結の1議案を原案通り可決した。施設は来年12月までの完成を予定している。 施設は鉄骨造り地上4階建てで高さ18・8メートル。海抜14メートル以上の3、4階の616平方メートルを避難スペースとして、最大1230人の観光客や地元住民らを受け入れる。平時は1、3階に物販やレストランなどの商業スペースを設け、2階はフリースペース、4階は展望スペースとして活用する。 契約金額は11億6600万円で、松原公園の整備を含む総事業費は14億230万円。市は9月に地元説明会を開き、概要を説明する。
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コロナ対策など事業3億6800万円 伊豆市発表
伊豆市は15日、新型コロナウイルス感染拡大などに対応する総合緊急対策事業を発表した。事業は3本柱で、総額3億6800万円。 原油価格・物価高騰対策に2億1900万円、ウィズコロナを踏まえた将来投資に1億円、感染拡大防止に4700万円を計上した。燃料費高騰の影響を受ける事業者や農業者への支援に重点を置いた。 キャッシュレスの推進やテレワーク環境の整備など社会情勢に応じた投資にも予算を充てる。 予備費と補正予算で対応する。経済対策のプレミアム付き商品券事業の第2弾も実施する。
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100年前の絵の作者は? 「記念帖プロジェクト」手掛かり判明
約100年前に日本の子どもたちが手掛けてイタリアに贈られた絵や書の作者を探す「記念帖(ちょう)1920プロジェクト」のメンバーで、同国在住のグラフィックデザイナー錦戸春海さん(45)=河津町出身=がこのほど帰国し、プロジェクトに協力する伊豆市の関係者と情報交換した。静岡県内に住んでいたとみられる作者の新たな手掛かりが判明し、錦戸さんは「作者の親族や関係者の情報が見つかれば」と協力を求めている。 166点の作品が記念帖としてまとめて贈られた。その中に、当時、東京都千代田区の番町小に通っていたとみられる浅山ゆう子さん(旧姓小林)の富士山の絵も収められていた。同校の同窓会関係者による卒業生記録の
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しろばんばの里公園完成 伊豆・湯ケ島、旧営林署跡地
伊豆市湯ケ島の旧営林署跡地に市が整備していた「しろばんばの里公園」が完成し、このほど園名石の除幕式が現地で行われた。 場所は文豪井上靖の母の実家「上の家」の横。広さ約4千平方メートルで、あずまややベンチなどを設置し、地元住民が協力して芝生を張った。名称は公募で集まった86件の中から井上靖の自伝的小説「しろばんば」にちなんで選定した。工事費は約6千万円。 除幕式で菊地豊市長は「心地よいふるさとづくりを進め、地域住民や観光客に立ち寄ってほしい」と期待した。式典後は地元の湯ケ島地区地域づくり協議会がオープニングイベントを開き、天城中吹奏楽部の演奏や飲食物の販売などを行って完成を祝った。
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大河ドラマ撮影 エキストラを募集 8月17日まで伊豆の国
伊豆の国市は17日まで、市ゆかりの北条義時が主人公の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の撮影に参加するエキストラを募集している。 撮影は30日から9月3日までで、場所は市内。対象は20~60代の男女で武士や庶民の役で参加する。市のホームページに掲載している専用サイトから申し込む。 市内での撮影は昨年7月と12月に続き3回目。市観光文化課大河ドラマ推進室の担当者は「貴重な体験になるので多くの人に参加してほしい」と呼び掛けている。問い合わせは同推進室<電055(948)1177>へ。
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元高校球児 伊豆市職員の山下さん、都市対抗決勝で審判 「緊張乗り越えた達成感」魅力
伊豆市職員の山下直哉さん(35)が7月29日に東京ドームで行われた第93回都市対抗野球大会の決勝で、三塁の塁審を務めた。山下さんは元高校球児で、現役時代は思うような結果を残せなかったものの審判として社会人トップレベルの試合の舞台に立ち、「伊豆にいてもずっと続けていれば大きな大会に関われる。審判にも注目してほしい」と願った。 山下さんは小学3年から野球を始め、伊豆中央高(伊豆の国市)を卒業するまで打ち込んだ。高校卒業後にプロ野球の審判を目指して本格的に活動を始めて17年目。現在は神奈川県野球協会に所属し、主に関東で行われる社会人や大学生の試合で審判を務めている。 決勝のほか、ヤマハ(浜松市
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なぜ一瞬?「錬金術」に挑戦 伊豆の児童が理科実験
伊豆市教育委員会はこのほど、小学生を対象にした講座「伊豆塾」を同市の修善寺中で開いた。小学5、6年生25人が参加し、理科の実験に取り組んだ。 元理科教員らが講師を務め、実験の流れや原理を解説した。「錬金術にチャレンジしよう」の実験では、名前のイニシャルのアルファベットや星などの形に切り抜いた銅板を加熱した水酸化ナトリウムの水溶液に漬け、ガスバーナーで熱した。数秒で金色に変色すると児童は「なんで一瞬で変わるんだろう」と驚いた。 3、4年生を対象に、英語やジオパークをテーマにした講座も実施した。
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柔道通じ友好深める モンゴルの小中学生が合宿 伊豆の国
モンゴルの柔道アカデミーに所属する小中学生が14日まで、伊豆の国市の長岡体育館で夏季合宿を行っている。2018年度から実施しているモンゴルと市の柔道を通じた友好交流事業の一環。 訪問団は10~15歳の選手14人とコーチら3人の計17人。モンゴルの全国大会で優勝し、将来五輪出場を目指す有望選手もいるという。7日に市内に入り、市柔道連盟や近隣市町のスポーツ少年団も参加して合宿に取り組んでいる。 8日に市役所を訪れ、山下正行市長と懇談した。子どもたちは日本の白米や温泉を気に入り、滞在中は水族館などで観光を楽しむ予定があるという。 コーチのゲンデン・バトエルデネさん(44)は「子どもたちは柔道
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ウクライナ医大生 研修で受け入れ 医療の基礎知識を指導 順天堂大静岡病院
伊豆の国市の順天堂大静岡病院は8日、ウクライナの医大生3人の受け入れを始めた。病院運営元の学校法人順天堂がロシアの軍事侵攻で教育や研究を継続できなくなった学生や研修医、研究者を系列病院などで受け入れる取り組みの一環。12日まで救急診療科で研修を行い、医療の基礎知識を指導する。 研修を受けるのはアンゼヘリカ・シベクチさん(22)、オレクサンドラ・リアベツさん(22)、カテレナ・チャエメンシカさん(24)。3人は5月下旬から6月上旬にかけて来日した。受け入れは3カ月間の予定だが、ウクライナに帰国できるかは不明で、延期する可能性があるという。 同病院では患者の治療に関する会議に参加し、院内の集
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源頼朝の側近 加藤景廉しのぶ 伊豆で供養祭
平安末期から鎌倉初期の武将で源頼朝の側近として尽力した加藤景廉(かげかど)の供養祭がこのほど、伊豆市牧之郷の加藤景廉一族の墓で行われた。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、3年連続で規模を縮小して開催した。地元の顕彰会の会員ら約30人が出席し、読経に合わせて焼香をして手を合わせた。 日本三大山城の岐阜県恵那市岩村町の岩村城を築いた景廉は1221年8月3日に亡くなり、牧之郷地区に葬られた。コロナ禍前までは岩村町の関係者も供養祭に出席していた。顕彰会の土屋完治代表は「岩村町の関係者との交流を早く復活できれば」と願った。
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子育てママをアプリで応援 伊豆の国市、コラムや情報発信
伊豆の国市はこのほど、子育て情報を発信する「いずのくに子育て応援アプリ」を制作した。市内の情報をまとめるほか、子育て世代の母親によるコラムを掲載する。 これまでは子どもの予防接種の日程管理を主な目的にウェブとメールを併用した「いずのくに子育てモバイル」を導入していたが、利便性やスマートフォンの普及率を踏まえてオリジナルのアプリをリリースした。 子どもの生年月日から予防接種のスケジュールを自動作成する機能を設け、子育てイベント情報などとともにプッシュ通知で知らせる。子育て世代の母親が「ママ記者」として情報を集め、親子で楽しめる遊び場やイベントの体験リポートなどを紹介する。 アプリのダウ
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修善寺駅前まつり 盆踊りにぎわう 伊豆、3年ぶり
伊豆市の修善寺駅前区は2日、「修善寺駅前まつり」を同駅などで開いた。地元の店舗や団体がさまざまな飲食物の販売ブースを設けた。夜には西口広場で盆踊りを行い、来場した老若男女が円を作って踊りを楽しんだ。地元の伊豆総合高の生徒もブースを構え、住民との親睦を深めた。 新型コロナウイルス感染拡大などの影響で3年ぶりに開催した。区の担当者は「暑い日だったが、多くの人が来場してくれてうれしい」と喜んだ。
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稲でくっきり「しろばんば」 伊豆の休耕田、井上靖の小説題材
伊豆市の月ケ瀬学区地域づくり協議会が、井上靖の自伝的小説「しろばんば」を題材に同市矢熊の田んぼに制作した稲のアートが来場者を楽しませている。 場所は矢熊橋の東側。7種類の稲を使って色分けし、「しろばんば」の文字などを表現している。田んぼには観賞用のやぐらを設置している。 休耕田を活用した事業で、今回で4回目。6日午後4時からは観賞会を開き、ステージイベントや飲食物の販売を行う。情報は協議会のフェイスブックページで公開している。 (大仁支局・小沢佑太郎)
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新型コロナ陽性者情報 一元管理 静岡県、三島に支援センター
静岡県は2日、新型コロナウイルス陽性者の情報を新システムで一元管理し、療養者の支援業務を担う「新型コロナ療養者支援センター」を三島市谷田の県総合健康センター内に設置した。インターネットファクスを活用した新システムで医療機関が提出する発生届をデータで集約し、保健所業務の負担を軽減させるとともに感染状況の分析や情報発信の迅速化に役立てる。 センターは約70人体制。新システムでは、これまで保健所ごとにまとめていた療養者のデータを集約し、年齢や重症化リスクで自動分類して電話連絡が必要か判断する。軽症、無症状者には情報を入力するウェブページのアドレスが記載されたショートメールを携帯電話に送る。 新
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特殊詐欺に騙されま宣言 伊豆の国・四日町区
伊豆の国市四日町区はこのほど、「特殊詐欺に騙(だま)されま宣言」を行い、区民が署名した宣言書を大仁署に提出した。同署によると、区単位での宣言書の提出は県内初。 区内の住民宅にサギ電話が多発する時期があったことから区が同署と相談し、決意表明として宣言することを決めた。四日町公民館で竹内堅二区長が「区民が一丸となって特殊詐欺に対する危機感や抵抗力を高め合う」との宣言書を読み上げ、高橋文典署長に手渡した。高橋署長は「特殊詐欺は決して許されない犯罪。地元の署長として大変心強い」と感謝した。 同署は県警の「さくらセーフティ作戦」の一環で、独居の高齢女性が被害に遭いやすいなどの特殊詐欺の特徴をまとめ
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「変化し続ける能力を」 伊豆市がDXセミナー開始
伊豆市は2日、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に向け、職員と市議を対象にしたセミナーを同市の修善寺生きいきプラザで始めた。 7月に市のCIO(最高情報責任者)補佐官に就任した日本マイクロソフトカスタマーサクセスマネジャーの中村祥子さんが講師を務めた。 中村さんはDXの目的について、情報システムを刷新することではなく、素早く変化し続ける能力を身に付けることだと指摘。時代の変化に合わせてビジネスモデルを変えてきたマイクロソフトの理念や取り組みなどを紹介し「仕事の生産性を高めて余力を作るのが大切」と呼び掛けた。 初日は80人が受講した。4、5の両日にも実施する。
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水難事故防止へ 大仁署、伊豆で注意喚起
大仁署は31日、水難事故防止に向けた啓発活動を伊豆市湯ケ島の水恋鳥広場で行った。 本格的な夏の行楽期に合わせ、市観光協会天城支部の協力を得て実施した。地域課員5人が来場した家族連れにチラシを配布し、浅瀬でも子どもから目を離さないことやライフジャケットの着用などを呼び掛けた。 加藤義之地域課長は「安全に遊んで楽しい思い出を作ってもらうために注意してほしい」と話した。
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3年ぶり開催 伊豆の国花火大会 4日まで
伊豆の国市観光協会は1日夜、「伊豆の国花火大会」を同市の狩野川河川敷で始めた。4日まで。 初日は大仁橋下流付近で花火を打ち上げる「きにゃんね大仁夏祭り」が開かれた。音楽に合わせて次々と花火が打ち上がり、夜空を彩った。 河川敷には見物客が多く訪れ、3年ぶりに開催された夏の風物詩を楽しんだ。 3日は「韮山狩野川まつり」、4日は「伊豆長岡温泉戦国花火大会」をいずれも千歳橋下流付近で実施する。
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おいしい梅干しになあれ 伊豆の組合、天日干し 8月中旬に発売
伊豆市の伊豆月ケ瀬梅組合が同市の月ケ瀬農産物等加工場で梅干し用のウメの天日干し作業を行っている。今季は晴天が続く日が少なかったため、例年よりも作業がずれ込んでいるが、8月中旬に梅干しを発売する。 ウメは組合員が地元の梅林で手摘みした。6月上旬から順次、地元産のシソと塩に漬けて28日からビニールハウスで天日干しを始めた。三日三晩干し、今季は計950キロ分の梅干しを生産する。 29日は組合員が約100キロ分のウメをかごに広げてビニールハウスに並べた。梅干しは地元の直売施設「梅びとの郷」や道の駅「伊豆月ケ瀬」で販売する。皮が破けたウメは練りウメとして販売し、無駄がないようにする。 組合の梅干
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鎌倉殿の13人 大河ドラマ館10万人 伊豆の国、半年で目標達成
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の伊豆の国市推進協議会が同市の韮山時代劇場に設置している大河ドラマ館の来場者数が10万人に到達し、29日に同所で記念式典が開かれた。当初の年間目標の来場者数10万人を1月の開館から半年あまりで達成した。 節目の来場者は三重県松阪市から家族3人で旅行に訪れた会社員佐波斉さん(56)。協議会の稲村浩宣会長らから記念品として特産物の詰め合わせや地元の農産物を受け取った。佐波さんは「大河ドラマが好きでドラマ館に来るのが目的だった。びっくりしたがうれしい」と喜んだ。 山下正行市長は「目標を達成できて感無量。市民の協力やスタッフのおもてなしのおかげ」と感謝した。名誉館長を
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マイカー自粛 月1回エコ通勤 伊豆市職員、8月から
伊豆市は8月から、毎月第1水曜を市役所エコ通勤推進デーに設定し、職員にマイカー以外での通勤を呼び掛ける。 市のゼロカーボン戦略「かけがえのない地球を守る小作戦」に基づく取り組み。自動車やバイクで通勤しているフルタイム職員に対して徒歩や自転車、公共交通機関での通勤を促し、温室効果ガス削減の意識を高める。車に乗り合わせでの通勤も認める。 本年度を試行年度として実施状況や課題を検証し、来年度以降の事業に反映させる。
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五輪ソフト「金」山崎さん指導 伊豆で教室、中学生に技術や心構え
伊豆市はこのほど、東京五輪ソフトボールで金メダルを獲得した山崎早紀さん(30)=掛川市出身=を講師に招いた中学生向けのソフトボール教室を同市の天城ドームで開いた。伊豆、伊豆の国、函南3市町の中学校のソフトボール部員計24人が金メダリストから技術や心構えを教わった。 山崎さんはノックをして、捕球ミスをした部員には「エラーをしてしまったらその後のプレーが重要だと意識して」と呼び掛けた。打撃ではバットを強く振って力を伝えることが大切だと伝え、部員の前でトスバッティングを披露して会場に快音を響かせた。 五輪や山崎さんに関するクイズ大会を行い、優勝した伊豆市立修善寺中1年の佐野安華里さんに山崎さ
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大河ドラマ館で来館記念証配布 伊豆の国、8月1日から
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の伊豆の国市推進協議会は8月1日から、同市の韮山時代劇場に設置している大河ドラマ館の来場者に限定の来館記念証を配布する。 デザインは6種類。市にゆかりがある北条家の時政、宗時、義時、泰時、政子と八重姫の6人の名前や肩書などをそれぞれデザインした。1日100枚、1カ月で3千枚を閉館する来年1月まで月替わりで配布する。 協議会が当初の目標に設定した来館者10万人を今月中に達成する見込みとなったことに合わせた取り組み。
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社会を明るくする運動 ミニ集会と講演会 伊豆の国
大仁地区更生保護女性会大仁支部は27日、「社会を明るくする運動」の強化月間に合わせたミニ集会と講演会を伊豆の国市役所大仁支所で開いた。 大仁署の高橋文典署長が講師を務め、「交通事故の現状と対策」と題して講話を行った。高橋署長は交通事故の発生状況や県警が推進する「しずおか・安全横断三つの柱」の取り組みなどを紹介し「ドライバーと歩行者の双方が交通安全意識を持って」と呼び掛けた。電動アシスト付き自転車の安全利用も求めた。 同署田京交番の寺堀隼人交番長による犯罪の発生状況の説明や、生活安全課員による特殊詐欺のアポ電の実演も行った。
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ネコの保護活動知って 伊豆の国で写真展、7月31日まで
伊豆の国市で保護猫活動に取り組むボランティア団体「いずのくにのねこの会」(岡山優子代表)は31日まで、「保護猫たちのパネル展」を同市のアピタ大仁店で開いている。 保護されて引き取られたネコの写真を名前付きで展示した。愛くるしいネコの写真が来店客を和ませている。捕獲した野良猫を不妊・去勢手術をして地域に返す「TNR」の取り組みや地域猫の活動、市の補助金制度をパネルで紹介した。 同会は有志4人が集まって6月に結成した。担当者は「無責任な飼い主によってつらい思いをするネコがいる。正しい飼い方を啓発するとともに、地域猫の活動を知ってもらいたい」と期待した。
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東京五輪・パラ1周年 競技自転車体験イベント 伊豆市のベロドローム
伊豆市は24日、東京五輪・パラリンピック自転車競技会場になった同市の伊豆ベロドロームで市民を対象にした特別見学と試乗体験会を始めた。大会の開催から1周年を記念したイベント。 初回には8~73歳の幅広い年齢層の市民12人が参加した。五輪に3大会連続で出場した飯島誠さんや日本サイクルスポーツセンター職員の指導で、ブレーキが無く、ペダルと車輪が連動するトラックバイクの乗車を体験した。参加者は木製のバンクを走り、選手の気分を味わった。 家族で参加した石井杜和さん(中伊豆中1年)は「普通の自転車よりもスピードが出た。すごい場所で走れて良かった」と喜んだ。 12月までおおむね月1、2回のペースで
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記者コラム「清流」 制服と性別
通っていた公立の中学と高校は、男子生徒は詰め襟の「学ラン」だった。女子生徒はスカートが当たり前の時代だった。 最近は多様性への対応からスラックスを着用した女子生徒を見掛けるようになった。伊豆市の修善寺、天城、中伊豆の3中学校が統合する新中学校でも、女子生徒はスラックスを選択できるという。 自分の同級生の中でも見た目と心の性別が一致しないという人は少なくない。SNSで公表した人もいる。自認とは異なる性の制服を毎日着ていた同級生の苦痛は、当時の自分は考えられなかった。 社会が多様性を受け入れ、1人でも多くの人を苦しみから解放してほしい。そもそも話題に取り上げること自体がなくなるのが、目指す
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制服はブレザータイプに 伊豆市新中学、準備委が答申
伊豆市の修善寺、天城、中伊豆の3中学校が統合する新中学校の開校準備委員会は22日、検討していた新しい制服などの答申書を梅原賢治教育長に提出した。制服はブレザータイプ。市教委の決定を経て来年度の新1年生から3中学校で導入し、2025年の新中学校開校時に全学年が同じ制服を着用できるようにする。 多様性に配慮し、女子生徒用はスカートとスラックスの2パターンを用意した。市内の豊かな自然をイメージし、ネクタイとリボンは緑色を基調にした。夏場はポロシャツを白と紺の2色から選んで着用する。 デザイン選定には保護者の意見を取り入れた。ブレザーは男女兼用で、異性の兄弟でも使い回せる。家庭用の洗濯機で洗える
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美しい伊豆創造センター 新デザインポロシャツ販売
美しい伊豆創造センター(美伊豆)はこのほど、伊豆半島ジオパーク推進協議会との統合を記念した新しいデザインのポロシャツを製作した。伊豆市の修善寺総合会館内の伊豆半島ジオパークミュージアム「ジオリア」で販売している。 胸に伊豆半島ジオパークのロゴマーク、背に美伊豆のロゴマークなどをデザインした。ポロシャツは2014年から作り始め、今回で3作目。1枚2000円。美伊豆の構成市町数に合わせて15色用意し、サイズは8種類。5枚以上で予約ができ、9月末まで受け付ける。問い合わせはジオリア<電0558(72)0525>へ。
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サポカー性能体験 伊豆の国で乗車会 大仁署
大仁署はこのほど、日本自動車販売協会連合会県支部と連携して安全運転サポート車(サポカー)の体験乗車会を伊豆の国市の駿東伊豆消防本部田方中消防署駐車場で行った。 交通安全協会大仁地区支部の長岡、大仁両分会の会員ら約20人が参加した。衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い急発進抑制装置が搭載された車に乗り、自動車販売店スタッフの運転で性能を確かめた。 夏の交通安全県民運動に合わせた取り組み。高橋文典署長は「効果を体感して交通安全意識を高め、地域の人にも広めて」と呼び掛けた。
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就労事業所と啓発品を製作 大仁署管内防犯協会
大仁署管内防犯協会はこのほど、伊豆市月ケ瀬の就労継続支援B型事業所「プラム」で詐欺被害防止に向けた防犯啓発品を利用者と共同で製作した。 地域安全推進員女性部「大仁防犯レディース」のメンバーや防犯指導員が同事業所を訪れ、利用者とともにワッペン付きの通帳入れを手縫いした。「特殊詐欺にご用心」とのメッセージを刺しゅうしたオリジナル品で、作業を分担して完成させた。啓発行事などで配布する。 製作前には同署生活安全課の署員による防犯講話を行い、特殊詐欺や空き巣に注意するように呼び掛けた。
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レストラン新装 調理風景を披露 伊豆パノラマパーク
伊豆の国市長岡の観光施設「伊豆パノラマパーク」は15日、施設内のイタリアンレストラン「トラットリア伊豆パラディーゾ」をリニューアルオープンした。 ピザを焼く様子をガラス越しに見ることができるライブキッチンを入り口付近に新設した。ロープウエーでつなぐ葛城山山頂の「碧(あお)テラス」にちなみ、内装や家具は青色を基調にした。食材は契約農家から取り寄せる箱根西麓野菜や沼津港から仕入れる鮮魚など地物の使用にこだわった。 同施設は「生地から手作りしたピザや田舎風の料理を楽しんで」と呼び掛けている。
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下校児童を走って見守り 大仁署員、声掛け巡回
大仁署は13日、児童生徒の下校時間に合わせ、署員が通学路を走って見守る「ランニングパトロール」を伊豆の国市の大仁北、大仁両小周辺で行った。隊列を組んで巡回し、子どもへの犯罪や交通事故の抑止を図った。 各課の署員計10人が参加した。そろいのオレンジ色のビブスを身に着けてグループに分かれ、子どもたちに「気を付けてね」「さようなら」などと声を掛けながら走った。生活安全課の稲葉正人課長は「子どもたちの近くを走ることで細かな変化に気が付ける。安心して夏休みを迎えてほしい」と話した。 同署は毎週水曜を「下校見守り強化の日」に設定し、地域のボランティアや学校と連携して警戒する。20日は伊豆市修善寺地区
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沓間水産社員が海水浴場を清掃 伊豆・小土肥
「沼津魚がし鮨」を展開する沓間水産は12日、伊豆市の小土肥海水浴場周辺で海岸清掃を行った。 沓間大作社長をはじめ、社員約50人が参加した。海岸を歩いて回り、プラスチックごみや空き缶、ペットボトルなどを拾い集めた。防波堤の隙間に流れ着いてたまったごみも回収した。 小土肥産の海産物を取り扱っていることから、海水浴シーズンに合わせて毎年実施している。石井洋光営業本部長は「恩恵をいただいている海に感謝し、恩返しができれば」と話した。
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FMいずのくにフリーペーパー 最新号は「防災特集」
伊豆の国市のFMいずのくにはこのほど、フリーペーパー「クラブいずのくにマガジン」の最新号を発行した。台風シーズンに備え、表紙と巻頭特集のテーマを防災にした。 計5ページにわたって防災関連の話題を提供している。表紙は市危機管理課が監修し、写真付きで防災備蓄品を紹介した。防災意識の啓発に取り組む同市の有志団体「チーム防災いずのくに」の活動紹介や、一般市民に備えを聞くインタビューの記事を掲載した。 スマートフォンでラジオ放送を聴けるアプリ「レディモ」や市と連携して防災に取り組む市内の自動車販売店も紹介している。神田凌介局長は「いざというときのために活用してもらえれば」と話した。3カ月に1回発行
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地域一体で魅力発信へ 伊豆の国市観光協会 稲村浩宣会長【キーパーソン】
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける中、伊豆の国市ゆかりの北条義時が主人公の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放映を、地元観光の再活性化に向けた「追い風」と捉える。全国的に注目が集まる好機をどう生かすか。協会の役割や戦略を聞いた。 -新型コロナの影響は。 「まだまだ厳しい状況が続いている。市内の観光の中心地である伊豆長岡温泉では、過去は団体客を多く受け入れていたが、現在は旅館がそれぞれの個性を磨き、多様な客のニーズに対応して受け入れている。協会としても魅力を発信して広く知ってもらうことが大切だ」 -地元ゆかりの大河ドラマの効果は。 「『伊豆の国市』の名前が全国に広まった。従来、北条家
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電車内や駅 警戒を強化 大仁署、不審者事案連続で
伊豆箱根鉄道駿豆線の車内や駅周辺で不審者の出没事案が相次いだのを受け、大仁署は署員を車内に配置するなど警戒を強化している。 同署によると、今年1~6月に計10件の不審者事案を認知していて、6月に4件が集中した。車内に空席が多いにもかかわらず、女子高校生の近くに座ったり、下車後も付きまとったりする事案が発生したという。行為者を特定した事案は同署が警告した。 朝の通勤通学時間帯に、制服を着た警察官が不定期で車内や駅を巡回して警戒している。同署生活安全課の稲葉正人課長は「制服姿の警察官がいることで、犯罪の抑止につなげたい」と話した。
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災害時に母子支援 静岡県助産師会と伊豆の国市協定
伊豆の国市はこのほど、県助産師会と災害時などの母子支援に関する協定を締結した。同様の協定は県内19市町目。 自然災害や大規模事故などが発生した際、県助産師会は救護所や避難所で市民や旅行客、里帰り出産の母子に対する健康相談や心身ケアに当たり、医療機関への搬送の助言も行う。主に三島地区助産師会が活動し、人員不足の場合は他地域から応援に駆け付ける。 市役所で山下正行市長と伊藤和代会長が協定書に調印した。伊藤会長は「助産師と地域がうまく結び付き、母子を守る力になれば」と期待し、山下市長は「妊産婦への配慮はとても大切で心強い」と感謝した。
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下水道料引き上げ 一般汚水11・69% 伊豆の国市運営審
伊豆の国市下水道事業運営審議会はこのほど、諮問を受けていた下水道使用料の改定について、一般汚水1立方メートル当たりの使用料を115・5円から129円に11・69%の引き上げが必要と答申した。市は答申内容を踏まえて市議会9月定例会に下水道条例改正案を提出する予定で、来年4月からの料金改定を目指す。 下水道事業の健全運営に向けて将来的に一般会計からの基準外繰り入れを解消するため、値上げが必要と判断した。答申では、2カ月当たりの基本料金(20立方メートルまで)は2310円から2580円に引き上げ、前回の2018年の改定時には据え置いた営業用温泉汚水使用料は一般汚水と同率の1立方メートルあたり55
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一輪車で耐久レース 伊豆で大会 63チームが出場
伊豆市の日本サイクルスポーツセンターでこのほど、第17回CSC3時間耐久一輪車レース大会(同センター、県一輪車連盟主催)が開かれた。 小学生や一般、ファミリーなど7部門に、県内を中心に63チームが出場した。3人一組のチームで交代しながら、5キロサーキット内に特設された1周約1・5キロのコースを3時間で合計何周できるかを競った。 同センターが東京五輪・パラリンピック自転車競技の会場になったため、3年ぶりに開催した。
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シイタケ生産 功労者を表彰 伊豆で大会
静岡県椎茸(しいたけ)産業振興協議会はこのほど、第59回しいたけ生産者大会を伊豆市内で開き、功労者表彰などを行った。 長年シイタケ栽培に尽力した「椎茸産業功労者」として、森野弥寿次さん(伊豆市)と西原睦実さん(川根本町)を表彰した。乾シイタケと生シイタケの品評会の表彰も行った。会長を務める菊地豊伊豆市長は「品質は日本一と自信を持って言える。皆さんの苦労にふさわしい売値が付けられるようにしたい」とあいさつした。
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静大生がスマホ指導 地域の高齢者に防災情報 伊豆
伊豆市の修善寺温泉街の交流スペース「居場所ののはな」はこのほど、地域の高齢者を対象にしたスマートフォンの講習会「防災サイトの使い方」を同所で開いた。 静岡大地域創造学環の2、3年生6人が講師を務め、国土地理院の「重ねるハザードマップ」などの使い方を教えた。学生はウェブサイトの検索方法から指導し、洪水や土砂災害など災害種別によって地図の表示が切り替わることを紹介。参加者は自宅周辺の危険度を確かめ、防災意識を新たにした。 3年の青木奏磨さん(20)は「自分たちができることをやって住民の悩み事の解決につなげ、地域貢献ができれば」と話した。
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義時LINEスタンプ制作 伊豆の国市、32種類販売
伊豆の国市は、地元ゆかりの鎌倉幕府第2代執権の北条義時をモチーフにした市公式LINE(ライン)スタンプ「いずのくにの小四郎(義時)」をリリースした。 スタンプは32種類。義時が主人公の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の盛り上がりを契機に、市協働まちづくり課の職員がせりふやキャラクターのポーズを考え、イラストレーターに依頼して制作した。義時のはかまは市章をデザインし、「おはようございます」や「申し訳ございません」といった日常のやりとりで使えるものをはじめ、「いざ!」「身命を賭して」「しばし待たれよ」など武士ならではの言い回しのスタンプも楽しめる。 価格は120円で、LINEスタンプショップで購
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静岡人インタビュー「この人」 坪内ゆみさん 絵本を通じた交流促進に取り組む
伊豆市内でギャラリーや交流スペース、古民家を改修した施設を運営する一般社団法人修善寺Cotori(ことり)の代表。元小中学校の教員で、早期退職して活動を始めた。教員時代は東京都御蔵島での勤務経験もある。絵本を通じて人々に癒やしを与え、交流を促すことを目的に活動する。東京都出身。60歳。 -施設開設の経緯は。 「大好きな絵本に囲まれたリフレッシュできる場が欲しいと思い、3年前にギャラリーと交流スペースを開設した。伊豆は豊かな自然は多いが、ギャラリーや交流施設は少ないので、自分でやろうと考えた」 -施設の活用方法は。 「ギャラリーでは絵本原画展や地元の高校生による写真展などを定期的に開催
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産後ママ 湯る~り休んで 温泉施設で集団型ケア 伊豆の国市
伊豆の国市は4日、温泉施設を活用した集団型産後ケア事業「ママのためのこころ湯る~り講座」を同市のホテル天坊で始めた。地元の魅力である温泉資源を生かした新規事業。1歳未満の赤ちゃんの母親が子どもを預け、温泉入浴や食事、ヨガを通じてリフレッシュした。 市内の4カ月から1歳未満までの赤ちゃんと母親計8組が参加した。母親は自己紹介をして悩み事の相談や交流をした後、託児して入浴やビュッフェランチなどを楽しみ、心身を休めた。 沼津市などでも産後ケア事業に取り組む一般社団法人「食育スタジオDreamy」(沼津市)が運営を担った。山下祐美代表理事は「子育ては一人ではできないので、悩みを抱え込まずに助けて
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カナダ建国日に姉妹都市紹介 7日まで伊豆市役所
伊豆市交流協会は7日まで、姉妹都市のカナダ・ネルソン市を紹介する展示を市役所本庁舎正面玄関で行っている。 コロナ禍の前に現地を訪れて交流した様子の写真や先住民のアートをデザインしたタペストリーなどを並べた。交流を取り上げた現地の新聞も展示している。 姉妹都市交流は旧修善寺町時代から始まり、今年で35周年。コロナ禍で現地を訪問できないため、カナダの建国記念日(7月1日)に合わせて昨年から展示を企画した。
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「源氏あやめ祭」開幕 伊豆長岡温泉の最大イベント 初日は供養祭
伊豆の国市の伊豆長岡温泉最大のイベント「第87回源氏あやめ祭」(市観光協会主催)が2日、市内で始まった。3日まで、ステージイベントや打ち上げ花火、出店の飲食物販売などを行う。 初日は古奈地区生まれで絶世の美女として知られ、平安時代の武将源頼政の妻になったあやめ御前をしのぶ供養祭を古奈もみじ公園で開いた。稲村浩宣会長が甲冑(かっちゅう)を着て頼政役、地元の芸者のまめ六さんがあやめ御前役を務めた。地元役員や観光関係者らも出席し、焼香をして手を合わせた。 供養祭後、まめ六さんは舞を披露した。稲村会長は「大河ドラマの影響で伊豆の国市の名前が全国区になっている。歴史資産を今後もまちづくりや観光に生
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スケート強化に自転車活用 トヨタ自動車、伊豆でクロストレーニング
冬季五輪や世界選手権に出場経験がある選手が所属するトヨタ自動車スケート部が1日まで、東京五輪・パラリンピック自転車競技会場になった伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで競技用自転車を活用したトレーニングに取り組んでいる。他競技を体験することで、体に普段と違う刺激や動きを与えるクロストレーニングの一環。 ショートトラックの選手7人や五輪に4度の出場経験のある寺尾悟監督らが6月27日から4泊5日の日程で滞在。同センター競技振興課の野田尚宏さん(48)から指導を受け、五輪パラ会場の伊豆ベロドロームなどで一定時間の周回やバンクの傾斜を一気に下ってスピードを保ったまま走るトレーニングを実施している。
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「夏越の祓」で疫病退散 伊豆の国・広瀬神社
伊豆の国市田京の広瀬神社で30日、半年の汚れや罪をはらう「夏越の祓(はらい)」が行われた。 地元の役員や奉賛会のメンバーら約40人が出席し、西島善正宮司が「大はらいの言葉」を読み上げた。出席者は奉賛会の元役員でつくる「茅の輪の会」のメンバーが手作りした直径約2メートルの茅の輪を3回くぐり、汚れのはらいや疫病退散を願った。 茅の輪は7月3日まで境内に設置している。
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7月4日から練習開始 伊豆市チームが説明会【市町対抗駅伝】
静岡市で12月3日に開かれる県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に向け、伊豆市チームは28日、練習説明会を市役所別館で開いた。30日は午後7時から市役所土肥支所で開く。 7月から始まる練習会に参加を希望する選手や保護者らを対象に、大会概要やコース、スケジュール、選手の選考方法などを説明した。 亀山誠彦監督は「駅伝は本番に向けて仲間と練習するときの気持ちが大切。他の選手も誘って練習会に参加して」と呼び掛けた。 修善寺、中伊豆、天城湯ケ島の3地区の住民を対象にした練習会は7月4日から、毎週月曜の午後7時半から修善寺グラウンド、土肥地区は同6日から、毎週水曜の午後7時
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「義時」ハンカチ 鎌倉の会社が寄贈 大河ドラマ館に
ビジネスシャツ製造販売のメーカーズシャツ鎌倉(神奈川県鎌倉市)はこのほど、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放映を記念して製作したオリジナルの「義時君ハンカチ」を伊豆の国市の大河ドラマ館に寄贈した。 鎌倉市観光協会が大河ドラマの主人公の北条義時をモチーフにして考案したキャラクターをデザインした。オンラインショップ責任者を務める土屋静可さん(33)=三島市出身=が大河ドラマ館を訪れ、西川哲司館長に手渡した。寄贈数はさまざまな柄の千枚で、大河ドラマ館はイベントに合わせた来館者プレゼントなどへの活用を検討する。 父が伊豆の国市出身という土屋さんは「伊豆も鎌倉も大好きで縁ができてうれしい。ハンカチで
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FMいずのくに 医療関連新番組 7月から
伊豆の国市のFMいずのくには7月から、同市の伊豆保健医療センターと連携した新番組「病院と!みんなの談話室」の放送を始める。 第8回までは、同センターの医師や看護師が出演し、地域医療や在宅医療に関連したテーマで話をする。9回目以降は福祉、農業、商工などさまざまな業種の住民もゲストに招き、市民が健康で元気なまちづくりを身近に感じられる番組を目指す。 23日に韮山時代劇場内の同FMのスタジオで初回放送の収録を行い、センターの小野憲病院長が病院の沿革や役割などを話した。放送は毎週金曜の正午から30分間で、初回は7月8日を予定している。
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特捜隊ノート 土肥金山「世界最大の金塊」【NEXT特捜隊】
20億円の物を触ったことがありますか? 伊豆市の観光施設「土肥金山」に展示されている重さ250キロの金塊は金の価格高騰により、4月に時価が22億円を超え、現在も20億円台で推移しています。金塊はアクリル板の穴から手を入れて触ることができます。 土肥金山によると、2005年の公開当時は約4億円でした。「世界最大の金塊」としてギネス世界記録に認定され、土肥金山は誘客に活用しています。しかし、金の価格高騰は新型コロナウイルスの感染拡大やロシアのウクライナ侵攻といった不安定な世界情勢が背景にあるとされ、土肥金山は苦しんでいる人を思いやる心を忘れていません。 土肥金山の近所の松原公園には直径31メ
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釈迦にちなんだ園児の作品展示 伊豆の国のこども園
伊豆の国市南江間のしょうれんじこども園は21日、釈迦(しゃか)の誕生を祝う「花まつり」を園内で開いた。園児が制作した釈迦にちなんだ作品を園庭に展示した。 年長児は紙粘土の人形、年中児は塗り絵とペットボトルを使った飾り、年少児は手形をゾウに見立てた絵を制作し、年長児は人形のそばに花を添えた。色鮮やかでかわいらしい作品が園庭を彩り、園児は来園した保護者に自分の作品を紹介した。友達がテーマの映画鑑賞や迷路のゲームも楽しんだ。
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伊豆・天城小児童 井上靖ゆかりの地巡る しろばんば像や石碑見学
伊豆市の天城小6年生29人が23日、地元ゆかりの文豪井上靖を、同市湯ケ島地区を回りながら学ぶ総合学習「しろばんばの里めぐり」に取り組んだ。 児童は数人ずつの班に分かれ、井上靖資料室や井上靖の母の実家「上の家」、井上靖の墓などを訪れた。各所で井上靖ふるさと会のメンバーから説明を受け、メモを取ったり写真を撮影したりして学びを深めた。旧湯ケ島小を活用した市民活動センターでは「しろばんば」にちなんだブロンズ像や「地球上で一番清らかな広場」の石碑を見学した。 毎年6年生を対象に実施している。梅原啓司君(11)は「井上先生はいろいろな作品を書いていて、改めてすごいなと思った」と話した。 (大仁支
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リモートワークの合間に自転車トレーニング 五輪パラ会場、新たな活用提案 伊豆・サイクルスポーツセンター
東京五輪・パラリンピック自転車競技の静岡県開催のレガシー(遺産)継承を目指す静岡サイクルスポーツコミッション推進協議会は、競技会場になった伊豆市の日本サイクルスポーツセンター(CSC)のトレーニングビレッジ(自転車競技推進拠点)化に向けた活用方法を探っている。15~17日にはモデル事業として長野県を拠点に活動する自転車ロードレースチームをCSCに受け入れ、選手らはリモートワークをしながらトレーニングに臨んだ。協議会は選手だけでなく一般市民にも利用を促して収益化の可能性を検証する。 受け入れたのは日本実業団自転車競技連盟所属の「レガルスイ・イナーメ信濃山形」の選手やスポンサー企業の関係者計5
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3年ぶり花火大会開催 伊豆の国、8月 規模縮小で3回
伊豆の国市観光協会などは8月に市内の狩野川河川敷で花火大会を3年ぶりに開催する。感染対策で一部の行事は中止し、規模を縮小して実施する。 同1日は大仁橋下流で「きにゃんね大仁夏祭り」、3日の「韮山狩野川まつり」と4日の「伊豆長岡温泉戦国花火大会」はいずれも千歳橋下流で打ち上げる。桟敷席や有料観覧席、屋台などの概要は7月5日に同協会のホームページで公開する。 きにゃんね大仁夏祭りの実行委員会はこのほど、第1回会合を大仁公民館で開き、ステージイベントやしゃぎり、屋台の引き回しなどは中止することを決めた。内田敏克実行委員長は「短時間で集中的に花火を打ち上げ、印象に残るようにしたい」とあいさつした
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大河ドラマ「経済効果大きい」 伊豆の国市商工会で小和田さん講演
伊豆の国市商工会は16日、経済講演会を同市の韮山時代劇場で開いた。静岡大名誉教授の小和田哲男さんが「北条義時と地域経済」と題して講演した。 小和田さんはこれまで数々の大河ドラマで時代考証を務めた。舞台になった全国各地の様子を見た経験を踏まえ、「観光ツアーなどが企画され、大河ドラマの経済効果は大きい」と述べた。本県がメインの舞台になったり一場面で登場したりすることが数年ごとにある点に触れ「いまだに登場していない県もある中で静岡は恵まれている」と指摘した。 時代考証で重視する言葉遣いや史実との整合性を過去の実例を紹介しながら説明し「大変な仕事だが、最新の研究成果を多くの人に見てもらえる」と意
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「修善寺紙」紙すき挑戦 伝統和紙で高齢者に絵はがき 伊豆総合高生
伊豆市の伊豆総合高3年生7人が15日、同市修善寺地区に伝わる和紙「修善寺紙」の紙すきを同市の紙谷和紙工房で体験した。和紙は市内の高齢者らに贈る絵はがきに使う。 選択授業の「書道」と「地域と産業」を受講する生徒が体験した。生徒は地域おこし協力隊の舛田拓人さんや修善寺紙を再現する会のメンバーに作業の手順を教わり、専用の木枠を丁寧に揺すった。作業前には舛田さんから和紙の歴史や材料の説明を受けた。 高齢者らに書を通じて人とのつながりを再認識してもらおうと企画した。市と連携して暑中見舞いとして高齢者らに届ける。塚田加愛さん(17)は「夏をイメージした花火などをデザインし、見て楽しい作品にしたい」と
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伊豆の地域情報誌「KURURA」 記念10号へ小中生始動
伊豆市の魅力を地元の小中学生が取材、執筆する地域情報誌「KURURA(くるら)」の第10号の発行に向けた第1回講座が12日、同市の修善寺生きいきプラザで開かれた。小学4年から中学3年までの21人が参加し、体験を通じた情報誌の制作に取り組む。 今年のテーマは「伊豆ブランド」。10周年記念で例年よりもページ数を増やし「伊豆でのんびり癒やされよう」「伊豆できらり輝く人」の二つの特集記事で魅力を紹介する。 子どもたちはプロのカメラマンやイラストレーター、ライターから技術を教わった後、夏休みを活用して市内の老舗旅館や日帰り温泉、人気のカフェなどを訪れて関係者に取材する。 初回講座では自己紹介を兼
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熱気球、仕組みどんな? 伊豆・熊坂小、児童が実験通し学ぶ
伊豆市の熊坂小は9日、4~6年生対象のクラブ活動を校内で行い、科学実験クラブでは元工業高校長ら3人が講師を務めた。実験を通じて熱気球の仕組みを解説し、科学の面白さを伝えた。 所属する児童10人は切って広げたポリ袋を貼り合わせ、大きな袋を作った。グラウンドでドライヤーを使って熱気を送り込むと、みるみる膨らんで上昇し、3階建ての校舎より高い10メートル以上まで舞い上がった。実験後に原理について質問した児童に対し、講師陣は暖かい空気が上昇する仕組みを紹介し「身近でいろいろな仕組みに使われている。関心を持って勉強して」と呼び掛けた。 同クラブでは工業高校の元校長や沼津高専の教授が昨年から講師を務
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総合診療科を新設 伊豆の国・保健医療センター 相談も受け付け
伊豆の国市の伊豆保健医療センターは本年度、外来に総合診療科を新設した。全国で74人しかいない専門医の資格を持つ清水啓介医師ら4人体制。さまざまな疾患の治療のほか、患者の心理面や社会背景などを踏まえた総合的なケアを行い、地域と連携した患者の支援にも積極的に取り組んでいる。 全身の疾患について診療し、緊急や重度の場合は専門医を紹介する。患者に対して必要な支援やサービスを行政に要請をするほか、訪問診療を始めたい患者の相談を受ける。疾患の数によって複数の専門科を受診する患者もいるため、まとめて診療することで負担軽減につながる。 担当医師は清水医師のほか、地域ケア部長の北沢彰浩医師、4月に赴任し
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伊豆の国・江川邸「竹灯籠」復活へ 7月19日までCF募る
伊豆の国市の国重要文化財江川邸で開催する竹灯籠イベントを復活させようと、市民有志らでつくる実行委員会が費用の一部をクラウドファンディング(CF)で募っている。7月19日まで。 江川邸では2009年から竹灯籠を展示するイベントが開催されていたが、関係者の高齢化などを理由に16年の実施を最後に中止となった。有志が4月に実行委員会を立ち上げ、11月のイベント開催に向けて準備を進めている。地元の韮山高や県立大の学生も協力し、放置竹林の問題を考えるきっかけとなるイベントを目指す。 目標金額は100万円。主に竹灯籠の製作費に充て、発光ダイオード(LED)を使った竹灯籠を2022本設置する計画。CFサ
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もち米田植え体験 伊豆 熊坂小
伊豆市の熊坂小5年生9人が7日、学区内の田んぼでもち米の田植えを体験した。 児童は水が張られてぬかるんだ田んぼに恐る恐る入ると、1列になって苗を植えた。地域づくり協議会のメンバーから「4、5本を、鉛筆を持つように握って植えて」などと説明を受け、慎重に作業を進めた。 10月ごろに稲刈りをして12月に餅つき大会を予定している。協議会の梅原宏史会長は「田んぼに来て稲を見て成長段階を勉強して」と呼び掛けた。 (大仁支局・小沢佑太郎)
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甲冑姿で練り歩き 段ボール使い手作り 伊豆の国市子ども会
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放映に合わせ、伊豆の国市子ども会連合会は5日、甲冑(かっちゅう)コンテスト&パレードを同市の韮山時代劇場周辺で行った。 市内の子どもたち約40人が段ボールを使って手作りした甲冑を身に着け、大河ドラマ館が設置されている同劇場から蛭ケ島公園までを練り歩いた。甲冑は好みの色で塗って北条家の家紋「三つ鱗(うろこ)」や韮山反射炉などオリジナルのデザインを施し、弓矢や刀を持って武士になりきった。伊豆箱根鉄道韮山駅では、大河ドラマのラッピング電車の前で記念撮影をした。 コンテストで入賞した甲冑は同市のあやめ会館に展示される。
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伊豆中央高陸上部が好成績 「チーム力発揮」11人東海へ
伊豆の国市の伊豆中央高陸上部が20~22日に袋井市のエコパスタジアムで開かれた県高校総体で、女子が学校対抗で総合優勝するなど好成績を収めた。11人が6月17~19日に岐阜県で開かれる東海総体に出場する。 女子部長を務める秦くるみさん(3年)が走り幅跳び、秋山くるみさん(同)が400メートル障害、貴家ありささん(2年)が七種競技でそれぞれ優勝した。秦さんは三段跳び、貴家さんはやり投げでも2位に入った。400メートル障害の大川ゆらりさん(3年)と七種競技の足立愛姫さん(2年)も2位の成績を残し、学校対抗で2位の浜松市立と2点差の接戦を制した。 部長の吉海慶斗さん(3年)は八種競技で3位になり
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「チルい」旅館 10代がPR動画制作 伊豆の国おおとり荘
ファッションやヘアメークなどを学ぶ総合専門校「バンタンデザイン研究所」(東京都)の高等部の生徒がこのほど、伊豆の国市の温泉旅館のPR動画を制作した。リラックスやくつろぎなどを意味する「チルい」をテーマに、若者らしさ全開の動画に仕上げた。 コロナ禍の影響を大きく受けている旅館業の復活を目的に企画した。舞台は同市のおおとり荘。若年層をターゲットにした動画は1分20秒で、スケートボードやダンスを学ぶ生徒とともに地元の芸者らも出演した。 出演者のヘアメークや衣装のスタイリングは生徒が担当した。軽快な音楽に合わせて旅館内の露天風呂やレストランでダンスやスケートボードを披露する出演者を撮影。それぞれ
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チア・パワフルキッズ連覇 ノーミスで演技、伊豆の国拠点に活動
伊豆の国市を拠点に活動するチアリーディングチーム「パワフルキッズ」が、14、15の両日に都内で開かれた第24回関東チアリーディング選手権大会(日本チアリーディング協会主催)の自由演技競技中学校の部で連覇を達成した。 中学1~3年の16人で臨んだ。ノーミスで演技を終え、出場18チームの頂点に立った。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、昨年度の大会日程がずれ込んで新チームの始動が遅れたが、頂点に立った先輩たちを目標に良い演技に仕上げられたという。チームは集大成となる夏の全国大会に向けてさらなる練習に励む。相原健二監督は「メンバーはよく頑張った。さらに新しい技を習得できれば」と話した。 今
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小学生記者が研修 「伊豆の国のいいとこ」テーマに情報誌発行へ
伊豆の国市の魅力を小学生が取材、執筆する地域情報誌「IZUCCO(いずっこ)」の第3号の発行に向けた初回講座が14日、同市の大仁くぬぎ会館で開かれた。児童が取材や写真撮影などのこつを学んだ。 今回参加するのは市内外の小学3~6年の20人。「友達に教えたい伊豆の国市のいいとこ」をテーマに、ツリークライミングや史跡巡り、農園見学、市長インタビューなどを体験して記事をまとめた冊子を11月に発行する。 初回は記者に記事を書くこつを学び、メンバー同士でインタビューの練習を行った。カメラやデザインについても専門家から教わった。
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全町避難の経験語る 福島・大熊の武内元教育長 三島
東日本大震災の被災地支援に取り組む伊豆の国市のボランティア団体「YAMANEKO楽舎(がくしゃ)」は14日、福島県大熊町元教育長の武内敏英さんを招いた講演会を三島市民生涯学習センターで行った。武内さんは原発事故による全町避難などの経験を語り、「大熊は子どもと教育を大切にする町。被災しても常日頃から意識していることをやった」と振り返った。 同町出身の武内さんは教員を経て2002年から16年間、教育長を務めた。震災の発生当時は町役場庁舎で小学校の卒業式で披露する祝辞を執筆中だったという。 全町避難となり、子どもは保護者に付いていって友達と離ればなれになった。武内さんは「大人のせいで子どもが大
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特産ワサビの文化継承へ 伊豆市、拠点整備の方針
伊豆市は特産ワサビの文化継承に向け、博物館機能を持たせた拠点施設の整備やワサビ田を自転車で巡るツアーの開催を目指す。13日に市役所中伊豆支所で開いた「わさびの郷構想」拠点施設検討ワーキングチームの会議で、詳細内容を盛り込んだ取りまとめ案が承認された。 施設の設置場所は旧JA伊豆の国原保支店の空き店舗を想定している。「五感で体感する博物館」をテーマに、10代の子どもとその親世代をメインターゲットにしてワサビ栽培の歴史を紹介する映像や伝統的な畳石式栽培の実物大の展示などを検討する。自転車ツアーの拠点施設としても活用する。 ワーキングチームには生産者、観光商工関係者、行政、地域おこし協力隊らが
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記者コラム「清流」 長男の誕生と社会問題
この春、長男が生まれた。ご近所に報告すると、お祝いの言葉とともに、「久々に赤ちゃんの泣き声を聞けてうれしいよ」と温かい声も。少子高齢化という深刻な社会問題を改めて実感した。 「少子化の影響で」-。何度この文言を記事で書いただろうか。特に子どもの減少に伴う学校再編の話題には必ずというほど付きまとう。静岡市の母校も児童が減り、自分が在学中は珍しかった1学年1学級が当たり前になってしまった。 そんな中、明るい話題が一つ。県外から伊豆の国市への移住者数が昨年度、過去最多になった。理由に「子育て環境」とあったのは“新米パパ”にとって心強い。息子にミルクを与えている時間は、社会問題の解決策を考える機会に
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伊豆の国「大河ドラマ館」3カ月で来場5万人 市の魅力、複合的発信を【解説・主張しずおか】
伊豆の国市ゆかりの鎌倉幕府第2代執権北条義時が主人公の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放映に合わせて市推進協議会が韮山時代劇場内に設置した大河ドラマ館の来場者が、開館から約3カ月で5万人に達した。新型コロナ禍のさまざまな制約を受ける中、関係者は「予想以上の来客数」と受け止めている。期間限定の設置ながら市内有数の集客スポットになった大河ドラマ館を、市の魅力を複合的に発信する場として存分に活用したい。 大河ドラマ館は1月15日にオープンした。同27日から県内にも適用されたまん延防止等重点措置の影響で団体客はほとんどキャンセルになったものの、オープン18日目の2月1日には来場者1万人に到達した。市
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地元舞台の大河ドラマ開始 長期視点で客受け入れを【湧水】
伊豆の国市ゆかりの鎌倉幕府第2代執権北条義時が主人公の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放映が始まった。市内外に関連のある史跡が点在し、15日には作品の世界観を伝える大河ドラマ館がオープンする。関係者は「全国から注目されるまたとない好機」と期待を膨らませる。新型コロナ感染拡大の影響がちらつく中、単発で終えるのでなく、長期的な視点でファンやリピーターの獲得につなげたい。 大河ドラマ館は同市の韮山時代劇場に設置される。ドラマ内で使用した衣装や小道具の展示に加え、地元ガイドが常駐して市内の関連史跡を紹介する特別企画展示「義時の里」や、地場産品を中心に約250品を販売する物産館も整備した。それぞれの事
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記者コラム「清流」 職業の選択肢
「地元が大好きです。でも働く場所がありません」。伊豆地域のある男子中学生が主張発表大会で思いを語った。自然豊かで魅力が多いものの、就職で地元に戻ってこられるか不安だという。 主張を聞いた数日後、伊豆の国市の中学校で地元の事業者が仕事を紹介する行事が開かれた。地元に根付いた工事業者や生花店のほか、IT企業やブロガーなど20社以上が魅力を伝えた。 先の男子中学生には「選択肢はいくらでもある」と伝えたい。地元には地域を支えるさまざまな企業がある。コロナ禍の影響で職種によっては毎日出社しなくても問題はなく、伊豆から都市部の企業に勤める人もたくさんいる。地元企業の存在と多様な選択肢を示すのが大人の役目