総合診療科を新設 伊豆の国・保健医療センター 相談も受け付け
伊豆の国市の伊豆保健医療センターは本年度、外来に総合診療科を新設した。全国で74人しかいない専門医の資格を持つ清水啓介医師ら4人体制。さまざまな疾患の治療のほか、患者の心理面や社会背景などを踏まえた総合的なケアを行い、地域と連携した患者の支援にも積極的に取り組んでいる。
全身の疾患について診療し、緊急や重度の場合は専門医を紹介する。患者に対して必要な支援やサービスを行政に要請をするほか、訪問診療を始めたい患者の相談を受ける。疾患の数によって複数の専門科を受診する患者もいるため、まとめて診療することで負担軽減につながる。
担当医師は清水医師のほか、地域ケア部長の北沢彰浩医師、4月に赴任した長谷島さや医師、非常勤の三好知明医師。月―金曜に外来診療を行っているほか、入院や訪問診療も担当している。
外来は4月が241人、5月は238人が受診した。患者からは「時間をかけて話を聞いてくれる」「相談できる医師が近くにいると安心」などの声が上がっているという。清水医師は「ニーズはあり、患者はまだまだ増えるはず。気軽に相談できる体制を整えたい」と話した。