高校生 地域の将来考える 意見出し合い発信力を養う 伊豆でまちづくり講座

 伊豆市は2月まで、「未来塾 高校生まちづくり探究講座」を市内で開いている。地元の高校1、2年生10人が計4回の講座に参加し、地域課題の解決に対するアイデアを出し合うとともにプレゼンなどの能力を身に付けている。

地域の課題について話し合う生徒=伊豆市
地域の課題について話し合う生徒=伊豆市


 これまでの未来塾は社会人を対象に開催してきたが、市の未来を担う人材育成や若者の郷土愛醸成を目的に今回から対象を高校生にした。静岡大客員教授や県地域づくりアドバイザーなどを務める地元のNPO法人「NPOサプライズ」の飯倉清太代表が講師を務める。生徒は住民同士の交流や新たな特産品、名所のPRなど日頃地域の課題に感じているテーマを挙げ、グループに分かれて解決策を検討する。
 昨年12月16日の第2回講座ではそれぞれが提示した課題のジャンルを基にチーム分けを行い、メンバー同士で意見を出した。伊豆中央高1年の芹沢結一郎さん(16)は「まちづくりに興味があった。メンバーの意見には共感できる新しい視点があって面白い」と話した。
 2月16日の最終回では菊地豊市長にプレゼンを行う。飯倉代表は「課題を知って調べるという探究の流れは重要。学校の授業とは違う形で経験してほしい」と期待した。

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