医療と介護 両輪で活用を 三島でシンポジウム

 医療と介護の総合的な確保に向けたシンポジウム(県、医療と介護シンポジウム開催実行委員会主催)がこのほど、三島市の三島商工会議所で開かれた。「医療と介護の上手な利用」をテーマに医師による基調講演とパネル討論を行った。

医療と介護の上手な利用をテーマに行ったパネル討論=三島市の三島商工会議所
医療と介護の上手な利用をテーマに行ったパネル討論=三島市の三島商工会議所

 パネル討論には伊豆保健医療センター(伊豆の国市)の清水啓介医師、静岡市静岡医師会医療・介護連携推進センター相談員の浅利恵美子さん、認知症の夫の介護を経験した伊豆の国市認知症キャラバン・メイトの大川和美さんが登壇した。大川さんは介護者の交流会に出席したことを振り返り「泣きながら話したが、大変なことを聞いてもらうことで本当に救われた。今でも参加して経験を話したり悩みを聞いたりしている」と話した。
 清水医師は「認知症の診断は難しく、継続的に診てもらうのが大事」と指摘。浅利さんは「医療と介護を両輪で活用してほしい。1人で抱え込まずに相談を」と呼びかけた。
 進行役を務めた浜松医大地域医療学講座の松井務客員准教授は「人口が減り、高齢者の介護は増える。専門家だけでなく、住民も関わるのが大切」と訴えた。
 基調講演では清水医師が「自分らしい生き方を考える」を演題に話した。約40人が聴講し、オンラインでも配信した。

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