鵺踊り、本番へ入念稽古 頼政役に長岡中生・渡辺さん「見る人に感動を」 伊豆の国で29日披露

 平安時代の武将源頼政の故事にちなんだイベント「第58回鵺(ぬえ)ばらい祭」(実行委、伊豆の国市観光協会主催)が29日午後2時から、同市の湯らっくす公園で開かれる。伝統の「鵺踊り」の披露に向け、地元の長岡中1、2年生が2022年末から稽古に励んでいる。

鵺踊りの披露に向け、稽古に励む生徒=伊豆の国市の長岡区民館(写真の一部を加工しています)
鵺踊りの披露に向け、稽古に励む生徒=伊豆の国市の長岡区民館(写真の一部を加工しています)

 鵺は頭がサル、胴体がトラ、尾がヘビの妖怪。同市古奈地区の生まれとされるあやめ御前の夫頼政とその家来が、宮中に現れて天皇を悩ませた鵺を退治した言い伝えに基づき、毎年祭りを開催している。
 出演する生徒13人は毎週日曜に長岡区民館で鵺踊りの出演経験者から所作や刀などの道具の扱い方を教わっている。頼政役の渡辺和花さん(2年)は「細かな動きも完璧にして、見てくれる人が感動できる演技をしたい」と抱負を語った。
 会場では弓矢の実演や芸者による踊りの披露、飲食物販売なども行う。問い合わせは同協会<電055(948)0304>へ。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞