みんな楽しい「インクルーシブ自転車」 伊豆総合高生 高齢者、障害者と乗車体験

 伊豆総合高(伊豆市)の選択授業「こころとからだの理解」を受講する3年生7人がこのほど、年齢や障害の有無にかかわらず楽しめる「インクルーシブ自転車」の乗車を校内で体験した。地域の高齢者施設と障害者施設の利用者計8人も参加し、交流しながら乗車を楽しんだ。

インクルーシブ自転車の乗車を体験する参加者=伊豆市の伊豆総合高(写真の一部を加工しています)
インクルーシブ自転車の乗車を体験する参加者=伊豆市の伊豆総合高(写真の一部を加工しています)

 自転車の製造販売を手がける地元の「オートクラフト・IZU」が協力し、9台の多様な自転車を用意した。種類は車椅子ごと荷台に載せられるタイプや手こぎ式、4人乗りなどさまざま。参加者はいろいろな自転車の乗車を体験し、乗り心地を語り合った。
 総合学科の望月来生さん(17)は「一緒に乗った人が笑顔で楽しんでくれてよかった。駅前の広場にあったら子どもたちも楽しめるはず」と話した。同社の高田二郎専務は「誰が乗っても楽しめるのが特徴。さまざまな人の交流に使ってもらい、外出しようという気持ちになってほしい」と期待した。
 福祉関係のさまざまな専門家から学ぶ授業の最終回として実施した。静岡大の内山智尋講師(地域福祉)による講義も行った。

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