郷土資料館の移転案 伊豆の国市、市民と意見交換

 伊豆の国市はこのほど、市郷土資料館の移転構想に関する市民意見交換会を韮山農村環境改善センターで開いた。

伊豆の国市郷土資料館の移転構想について検討した意見交換会=同市の韮山農村環境改善センター
伊豆の国市郷土資料館の移転構想について検討した意見交換会=同市の韮山農村環境改善センター

 現在は大仁地区の市中央図書館2階にある市郷土資料館を、大河ドラマ館が設置されている韮山時代劇場映像ホールにドラマ館閉館後に移転するとの構想。移転すれば史跡が多い韮山地区や伊豆長岡地区の江間地域にアクセスしやすいため、児童生徒や観光客が周遊する際の拠点として活用できる一方、映像ホールが文化活動などで利用できなくなる。市中央図書館は建物の構造上、夏季に高温になり、来場者や史料にとって適切な環境ではないとの課題もある。
 意見交換会では市が経緯や移転効果、課題、代替施設などを説明した。出席した市民からは「子どもには地元の史跡に触れてほしい。市民が譲歩し合って施設を使うことが重要」「映像ホールは設備が整っているので使えるようにしてほしい。移転は再検討して」など賛否ともに出た。市は再度意見交換会を開く。

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