地場産品の魅力、発掘発信 駿河総合高と静鉄リテイリング 静岡県産バラPR企画

 静岡市駿河区の駿河総合高の3年生24人が、静鉄リテイリング(同市葵区)と連携して地場産品を活用した体験講座や商品企画に取り組んでいる。生徒と若手社員でプロジェクトチームを立ち上げ、来年1月に同社が運営する店舗でのイベント開催に向けて準備を進める。

社員(奥右2人)と企画について話し合う生徒=静岡市駿河区の駿河総合高
社員(奥右2人)と企画について話し合う生徒=静岡市駿河区の駿河総合高


 課題研究の授業の一環。生徒は5月から地域の社会問題などについて調べ、地域活性化に向けた六つのアイデアを社員に提案した。その中から、県内産のバラのPRを目指した「ドライポプリ」の制作ワークショップと、茶の未利用部分で作られた「茶抄紙(ちゃしょうし)」を活用した新商品販売の2企画を事業化すると決めた。
 このほど同校でキックオフミーティングを行った。生徒は採用された企画ごとに2グループに分かれ、それぞれのグループに加わった20代の社員2人とともにメンバーの役割や今後の流れなどを話し合った。茶抄紙グループのリーダーを務める栂尾まつりさん(17)は「お客さんが茶の魅力を再確認できるイベントになれば」と意気込んだ。
 同社が授業に参加するのは3年目。これまでに生徒と、若者をターゲットにしたプレゼント売り場や廃棄されるミカンを使ったワークショップなどを企画、開催してきた。担当者は「チームワークを大切にしながら主体的に取り組み、社会人になったら経験を生かしてほしい」と期待した。
 (社会部・小沢佑太郎)

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