議員報酬のあり方は 旧4町で市民と「語る会」 伊豆市議会

 伊豆市議会はこのほど、議員報酬のあり方を市民と考える「みんなで語る会」を旧4町ごと各地区で行った。議会事務局によると、報酬をテーマにした市民との意見交換は県内でも珍しいという。

議員報酬をテーマに意見を出し合う市民と市議=伊豆市役所中伊豆支所
議員報酬をテーマに意見を出し合う市民と市議=伊豆市役所中伊豆支所

 市役所中伊豆支所で行った語る会には市民13人と全16市議が参加した。意見交換を前に、市議が議会の仕組みや年間スケジュール、全国的な議員のなり手不足の現状を説明した。同市は周辺市町よりも高齢な議員が多く、月額報酬が県内23市で最も少ない26万円であることも紹介した。
 参加者はグループに分かれ、年齢、性別、職業に縛られず、志のある市民が議員を目指せる環境づくりに向けて市民に意見を求めた。市民からは「年間を通じて活動しているならもっと報酬は高くてもいい」という意見のほか、「市民が報酬を上げても良いと思えるような仕事をして」「若者世代は議員報酬だけで生活できない」との指摘もあった。
 小長谷順二議長は「少子高齢化で地方政治の役割はもっと大きくなる。意見を今後の議会運営に生かしたい」と話した。

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