伊豆の国市 教育、子育てに重点 23年度予算案 一般会計207億円

 伊豆の国市は21日、2023年度当初予算案を発表した。伊豆市と整備していた廃棄物処理施設が完成するなど大型建設事業が落ち着き、一般会計は前年度比0・7%減の207億4千万円。教育や子育て環境の充実のほか、産業振興や市民協働の分野に手厚く配分した。

伊豆の国市2023年度 予算案
伊豆の国市2023年度 予算案
伊豆の国市当初予算案の主な事業
伊豆の国市当初予算案の主な事業
伊豆の国市2023年度 予算案
伊豆の国市当初予算案の主な事業

 「住みたい・住み続けたい伊豆の国」をテーマに編成した。22年度の廃棄物処理施設の整備費を除いた当初予算は197億4千万円だったため、同施設の整備以外の予算規模は10億円増加した。
 22年度にモデルの幼稚園1園で実施していた英語教育は市内全園に拡大する。総額4600万円を充てて年長児から中学生までを指導するALTを5人から8人に増員し、私立園には補助金を出す。
 長岡幼稚園と長岡保育園を統合して来年4月に開園する新しい認定こども園の整備費に3億4400万円を計上した。小中学校や体育館の改修には2億9900万円を充てて教育環境の向上を図る。
 10月にオープンする狩野川河川敷のかわまちづくり公園(狩野川神島公園)の整備には8600万円を投じる。脱炭素への取り組みの一環で、軽乗用車の電気自動車(EV)を1000万円で3台購入し、公用車として使う。
 歳入の自主財源比率は前年度比1・9ポイント増の44・7%。歳出の投資的経費は同34・2%増の19億1700万円。特別会計や企業会計を含めた全8会計の総額は同1・0%減の354億1100万円。

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