伊豆半島ジオパーク再認定向け現地審査開始 10カ所訪問、取り組み検証

 伊豆半島ジオパークの世界ジオパーク再認定に向けた現地審査が11日、伊豆の国市の世界遺産・韮山反射炉を皮切りに始まった。海外の審査員2人が14日まで伊豆地域に滞在し、ジオサイトなど10カ所を訪問して2018年の認定後の取り組みを検証する。

工藤雄一郎課長(左)から説明を受ける審査員ら=11日午後、伊豆の国市の世界遺産・韮山反射炉
工藤雄一郎課長(左)から説明を受ける審査員ら=11日午後、伊豆の国市の世界遺産・韮山反射炉
工藤雄一郎課長(左)から説明を受ける審査員ら=11日午後、伊豆の国市の世界遺産・韮山反射炉

 審査員はノルウェー国籍の世界ジオパークネットワーク出納長クリスティン・ランネス氏とマレーシア国籍の地質学者ラサヌバリ・アスマ氏。18年の認定時に示された域内事業者とのパートナー戦略構築など9項目の改善勧告を受け、取り組みを推進した箇所を中心に訪問する。現地審査後、早ければ年内にも国連教育科学文化機関(ユネスコ)・ジオパーク評議会で再認定の可否が決まる。
 伊豆半島ジオパークと昨年末に相互連携協定を結んだ韮山反射炉では、伊豆の国市文化財課の工藤雄一郎課長が連携した活動や研究内容を説明した。工藤課長は「再認定に向けた感触はとても良かった。連携した取り組みをもっと進めてほしいと言われた」と振り返った。審査員は11日、伊豆半島ジオパークミュージアム「ジオリア」と伊豆市のワサビ田も訪れた。
 12日は同市の湯ケ島地区や西伊豆町の黄金崎と堂ケ島を訪問する。美しい伊豆創造センタージオパーク推進部の担当者は「認定後のさまざまな取り組みを見てもらえれば」と期待した。

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